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深まる秋を感じながら、珠玉のスイーツに舌鼓
2025.9.23
和光アネックス 新作パフェ&ケーキで楽しむ実りの秋
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深まる秋にふさわしい珠玉のスイーツが、和光アネックスから登場。2階 ティーサロンでは、四季折々の味わいを表現する「SHIKI パフェ」から、秋メニュー「SHIKI パフェ ―AKI―」の提供がスタートした。
「SHIKI パフェ ―AKI―」3,960円(11/30までの期間限定販売)
多彩なチョコレートの風味と食感を、ほどよい酸味のカカオハスクジュレや洋梨のキャラメルソテーが引き締めるパフェ、大人の味わい。渋皮栗やもみじをあしらった装飾も、秋の訪れを感じさせる。食べ進めるごとに異なる食感が現れ、チョコレートの奥行きと秋の味覚を五感で堪能できる一品だ。
SHIKI ショコラ・フレ ―AKI― 各1粒 648円(11/30までの期間限定販売)
1階ケーキ&チョコレートショップでは、「SHIKI ショコラ・フレ ―AKI―」を11月30日(日)までの期間限定で販売。熊本県産の和栗ペーストを贅沢に使った「栗きんとん」と、洋梨のピューレとリキュールを合わせた「キャラメル ポワール」の2種類が楽しめる
「Premier マロン Robe de Reine ―女王のドレス―」 3,780円(11/30までの期間限定販売・直径9cm)
さらに同ショップから、これまでにない贅沢な味わいを追求した最高峰のケーキ「Premier(プルミエ)シリーズ」が登場。「最上級」を意味する“Premier”の名にふさわしく、素材選びから製法に至るまで一切の妥協なく作り上げられた一品は、和光が誇る美意識の結晶。サイズも通常の約1.5倍とたっぷりで、一人で贅沢に味わう時間にもふさわしい一品となっている。
「Premier Ensemble ―多重奏―」3,456円(12/1〜2月末まで販売予定・直径9cm)
第一弾は、国産和栗とほうじ茶を組み合わせ、香ばしい風味が口いっぱい広がる「Premier マロン Robe de Reine ―女王のドレス―」。続く第二弾には、濃密な味わいを重ねたチョコレートケーキ「Premier ショコラ Ensemble ―多重奏―」が登場予定だ。季節の移ろいを感じながら、心まで満たすひとときを味わってみては。
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芸術の秋をスイーツで満喫
2025.9.22
リーガロイヤルホテル大阪。小出楢????重の世界観を味わうスイーツセットが登場
左:小出楢????重「周秋蘭立像」、右:秋蘭ティータイムセット
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リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクションが、芸術の秋にふさわしいコラボレーションを開催。大阪中之島美術館で開催中の展覧会「小出楢????重 新しき油絵」にあわせ、ホテル1階メインラウンジにて、小出楢????重の世界観をスイーツで表現したティーセットが期間限定で登場した。
11月24日(月・休)まで楽しめるこの特別なティーセットは、普段メインラウンジに展示されている小出楢????重の名作《周秋蘭立像》が展覧会に出展されることを受けて誕生したもの。
「小出楢????重 新しき油絵」展 秋蘭(しゅうらん)ティータイムセット
【期間】 販売中~2025年11月24日(月・休)
【時間】 10:30~18:30(ラストオーダー18:00)
【料金】 2,530円(税・サービス料込)
扇子や花瓶の花、チャイナドレスなど作品に登場するモチーフを、ベリーのバターサンド、チョコレートとスパイシーバナナマフィン、杏仁ブランマンジェの3種のスイーツで表現。ドリンクは、期間限定のはちみつ花梨フレーバージャスミンティーのほか、コーヒーや紅茶からも選ぶことができ、《周秋蘭立像》の雰囲気をスイーツとともに堪能できる。
メインラウンジ
紫雲をイメージしたシャンデリアや、せせらぎが響く水の回廊、窓の外に広がる日本庭園──都会の喧騒を忘れさせる静謐な空間で味わうスイーツは、美術館での体験をさらに豊かな時間へとつなげてくれる。
小出楢????重《卓上静物》1928年 京都国立近代美術館
大阪中之島美術館から徒歩約10分という立地も魅力で、展覧会鑑賞と合わせて訪れれば、心も舌も満たされる“アートな秋”を体感できるはずだ。
◆大阪中之島美術館「小出楢????重 新しき油絵」開催概要
【会期】開催中〜 2025年11月24日(月・休)
【休館日】 月曜日、10月14日(火)、11月4日(火)
※10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、24日(月・休)は開館
【開場時間】 10:00~17:00(入場は16:30まで)
【会場】大阪中之島美術館 4階展示室(大阪市北区中之島4丁目3-1)
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インド更紗の貴重なコレクションを日本初公開
2025.9.19
東京ステーションギャラリーにて開催中。「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」展
《白地人物文様更紗儀礼用布》(部分)1450-1650年頃 Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley
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JR東京駅の東京ステーションギャラリーにて「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」展が、2025年11月9日(日)まで開催中だ。
《白地人物城郭文様更紗裂》18世紀 Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley
インドで生まれた更紗(さらさ)は、その誕生から数千年の歴史の中で、衣服や宗教儀式、室内装飾などさまざまな用途に使われてきた。天然素材の茜(あかね)と藍(あい)を巧みに用いて、染織の難しい木綿布を色鮮やかに染め上げて作られた更紗は、のびやかで濃密な文様と、染色の驚異的な堅牢性が大きな特徴だ。
主要な交易品として、おそくとも1世紀には東南アジアやアフリカへと渡ったとされ、その後、貿易を通して他国の要望に応じたデザインを自在に展開しながら、装飾美術から服飾まで世界中のあらゆる芸術に多大な影響を与えてきた。
《白地聖母子文様儀礼用布》18世紀 Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley
本展では、インド更紗の世界屈指のコレクター、カルン・タカール氏のコレクションを日本で初めて紹介。インド国内向けに作られた最長約8メートルの完全な形で残る更紗の優品から、日本、インドネシア、スリランカなどアジア諸国とヨーロッパとの交易で生み出されたデザインを伝える掛布や服飾品、そして国内のコレクションも交えた日本での展開を伝える貴重な作品を展示している。
《白地チューリップ虫文様更紗裂》1700-30年頃 Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley
あなたも数千年の歴史を持つインド更紗の奥深い魅力をじっくりと堪能してみてはいかが。
◆カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語
【会期】2025年11月9日(日)まで開催中
【会場】東京ステーションギャラリー
【時間】10:00~18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで
【休館日】月曜日(ただし9/15、10/13、11/3は開館)、9/16(火)、10/14(火)
※詳細は公式サイトで要確認
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世代を越えて楽しめる、オバケの世界
2025.9.18
新潟県立近代美術館で開催。「オバケ?」展
絵本『ねないこだれだ』原画 作・せなけいこ
PLAY! MUSEUMでの展示風景(撮影:田附勝)
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会いたくないのに会ってみたい――。そんな「オバケ」を五感で楽しみつくす体験型展覧会が、新潟県立近代美術館で2025年12月7日(日)まで開催されている。
© 2025 A.T. & T.T.
古くから物語や絵画に登場し、現代では絵本や漫画、映画などでも親しまれてきた「オバケ」。本展では、詩人 谷川俊太郎と音楽家 谷川賢作の親子による音楽作品や、落語家の春風亭一之輔が朗読する「オバケ落語」など、約20組のクリエイターが、それぞれの感性と表現手法で「オバケ」という存在に迫っている。
古今東西のオバケ絵本500冊 選・広松由希子(絵本家)
PLAY! MUSEUMでの展示風景(撮影:田附勝)
オバケ湯 祖父江慎
PLAY! MUSEUMでの展示風景(撮影:田附勝)
500冊におよぶオバケ絵本を集めた本棚や、オバケを探求する「オバケ研究所」、オバケと銭湯を組み合わせた異色の空間「オバケ湯」など、遊び心あふれるコンテンツが充実。さらに、日本美術史学者の安村敏信による、日本美術におけるオバケ・幽霊・妖怪の歴史を紹介するコーナーも。「オバケ」を見て、感じて、知るための仕掛けが随所に散りばめられている。
「オバケ研究所」設計・橋村雄一 ロゴ・平山昌尚
このほか、子どもたちがオバケに変身する「オバケ工場」や、アニメーション作家の加藤久仁生による新作アニメーションも必見。大人も子どもも夢中になれる、世代を越えたアート体験をぜひ楽しんでみては。
© Keiko Sena
◆「オバケ?」展
【会期】開催中~2025年12月7日(日)
【会場】新潟県立近代美術館(新潟県長岡市千秋3-278-14)
【開館時間】9:00~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
【休館日】9/24(水)、9/29(月)、10/6(月)、10/14(火)、10/20(月)、10/27(月)、11/4(火)、11/10(月)、11/17(月)、11/25(火)、12/1(月)
【観覧料】一般1,600円、大学・高校生1,000円
※中学生以下無料
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W大阪「LIVING ROOM」が新章へ
2025.9.11
シグネチャーカクテルと100種類以上のテキーラが織りなすラグジュアリー体験
Paper Word
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大阪・御堂筋のラグジュアリー・ライフスタイルホテル、W大阪の中心的空間「LIVING ROOM」が、ナイトシーンの魅力をさらに深める新サービスをスタート。
NANIWA Paloma
まず注目したいのが、国内外で数々の受賞歴を誇り、大阪のバー「ISTA」を主宰する野里史昭氏が監修する5種類のシグネチャーカクテル。
Sound of Cheers
The Latest SAMURAI
W大阪の5つのパッションポイント「SCENE」「TASTE」「SOUND」「BODY」「STANCE」をテーマに、梅干しや山椒、みりんといった和の要素を取り入れたカクテルを創出。一杯ごとに物語が込められた独創的なカクテルを楽しめる。
テキーラ トローリー
さらに、毎月最終金曜日に開催される「Agave Experience(アガベ・エクスペリエンス)」では、100種類以上のテキーラをオリジナルトローリーで提供。目の前で仕上げられるカクテルなど、ライブ感あふれる演出を楽しめる。
スパイシーフライドチキン 2,400円
ワカモレ&サルサ 1,500円
また、和牛タコミートのケサディーヤやスパイシーフライドチキンといったフードメニューも登場。一皿ごとに広がる香りと食感がテキーラの奥深い世界をさらに引き立ててくれる。
このほかにも毎月第3金曜日には、音楽やカクテルを“つくる”体験を通じて創造性を刺激するナイトワークアウトも開講。W大阪のレジデンスDJがレクチャーする「DJマスタークラス」と、ミクソロジストによるバーテンダーレッスン「ミクソロジークラス」の2コースがあり、宿泊者は無料で体験できる。
月に一度、国内外の実力派バーテンダーを迎えて行われるスペシャルイベント「Bar Swap(バー・スワップ)」も好評だ。9月18日(木)、19日(金)には、Asia’s 50 Best Bars 2025を受賞した韓国「アリス・チョンダム」のバーテンダーが参加。10月にはWバンコクのバーテンダーが登場し、タイのエッセンスを加えたオリジナルカクテルを楽しめるという。
ホテルラウンジの枠を超え、文化と遊び心が交差するソーシャルハブへと進化する「LIVING ROOM」で、大阪の街のエネルギーを体感してみてはいかがだろうか。
◆ソーシャルハブ「LIVING ROOM」
【営業時間】12:00~23:00(※金・土・日・祝前日のみ 12:00~24:00)
【予約】TEL 06-6484-5812(レストラン予約)
※写真はすべてイメージです
DJ Master Class / Mixology Class 概要
【開催日】毎月第3金曜日
【時間】 18:00~18:30
【料金】 DJ Master Class 1時間 5,000円(カクテル2杯込)
Mixology Class 1時間 5,000 円(カクテル2杯込)
※宿泊者様は無料にて体験可能
※料金はすべて税・サービス料15%込
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マロンとショコラが奏でる、秋の贅沢な出会い
2025.9.12
ジャン=ポール・エヴァン「グルマンディーズ ドトンヌ コレクション」
ジャン=ポール・エヴァン「グルマンディーズ ドトンヌ コレクション」
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ジャン=ポール・エヴァンから、すべての美食家に捧げる「グルマンディーズ ドトンヌ コレクション」が、2025年10月31日までの期間限定で登場。
今シーズンは<新しい世界>をテーマに、メゾンを象徴するショコラと、ジャン=ポール・エヴァンが愛する秋の味覚「マロン」との出会いから生まれた特別なクリエイションが揃う。
トリュフ マロン 9個 4,752円(10月より発売予定) ※ショコラの色味は変更する可能性があります
マロン コンフィ 12個 7,599円
ボンボン ショコラ 16個 オトンヌ 7,884円
注目は、新作「トリュフ マロン」。マロン風味のガナッシュをビターチョコレートでコーティングし、奥行きのある味わいを生み出す。また、イタリア産の大粒の栗をシロップ漬けにした「マロン コンフィ」、期間限定のボンボン ショコラ「マロン カシス」と「ポワール キャラメル」を含む16個の詰め合わせ「ボンボン ショコラ」など、旬を堪能できるラインナップだ。
モンブラン 962円(2026年3月29日までの期間中、金・土・日・祝日のみ限定)
ムニュ モンドレ 2,475円( 9月17日~9月30日の期間限定)
※日本橋三越本店 「バー ア ショコラ」(イートイン)限定
さらに秋の定番「モンブラン」は、2026年3月29日までの金・土・日・祝日限定で発売。また日本橋三越本店では、9月17日から30日までの期間限定で丹波栗を使った「モンドレ」とドリンクのセットメニューが登場。同じく9月30日まで、サブレやショコラ、キャラメルなどを詰め合わせた「ボワットゥ ア グテ」も販売される
(左)ショコラ ショ マロン 1,100円 (右)ショコラ グラッセ モンブラン 1,495円(共に11月30日までの期間限定)
※「バー ア ショコラ」(イートイン)限定
このほか、リッチな香りとやさしい甘さをたたえたマロンをドリンクで味わえる期間限定メニューも。ショコラとの絶妙なハーモニーが、秋のひとときをより豊かに演出してくれる。
マロンとショコラが織りなす多彩な表現。季節を彩るジャン=ポール・エヴァンの特別なコレクションを、ぜひ楽しんでみては。
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江戸指物の真髄に触れる展覧会
2025.9.11
銀座・和光で開催。「江戸指物 木工芸家 島崎敏宏の仕事 蘇れ御蔵島桑」
御蔵島桑拭漆提箱 13.3×32×20.3cm
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銀座・和光のセイコーハウスホールにて、日本工芸会正会員で木工芸家・島崎敏宏氏による個展「江戸指物 木工芸家 島崎敏宏の仕事 蘇れ御蔵島桑」が、2025年9月26日(金)から10月5日(日)まで開催される。
御蔵島桑拭漆提抽斗箱 15.8×16.6×25.5cm
彩線木画無双箱 13.6×23.3×22cm
江戸指物師の家系に生まれた島崎氏は、父・柾成氏のもとで伝統技法を学び、研鑽を重ねてきた。釘を一切使わずに木材を緻密に組み上げる組手技法によって強度と美しさを兼ね備え、漆仕上げでは一点ごとに異なる木目の個性を引き出すことで、唯一無二の表情を宿す作品を生み出している。
御蔵島桑水輪床脚小箱 12×16.4×7.4cm
会場では、桑材の最高峰とされる御蔵島桑を用いた小抽斗や提箱をはじめ、小机、硯箱、手鏡、ステッキなど多彩な作品を展示。江戸の粋と現代の美意識が響き合う、島崎氏ならではの江戸指物の世界を堪能できる。
神代杉提箱 16.7×37×23.3cm
◆江戸指物 木工芸家 島崎敏宏の仕事 蘇れ御蔵島桑
【会期】2025年9月26日(金)~10月5日(日)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【休業日】無休
【入場料】無料
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Portraits
日本のエグゼクティブ・インタビュー
2025.8.31
スポーツで子どもたちに笑顔を取り戻す 一般財団法人 United Sports Foundation 代表理事 諸橋寛子
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ゼビオホールディングス株式会社は、福島県郡山市に本社を構え、『スーパースポーツゼビオ』『ヴィクトリア』『ゴルフパートナー』などを展開するスポーツ小売のグループ企業である。その創業者である諸橋廷蔵さんの長女、諸橋寛子さんは、父の後継者として経営を担っていたが、2011年の東日本大震災が彼女の人生を大きく変える。同年9月、『一般財団法人 United Sports Foundation(USF)ユナイテッド・スポーツ・ファンデーション』を設立し、企業経営者から「スポーツを通じた社会貢献」という新たな挑戦へと歩みを進めた。
現在、諸橋さんはゼビオホールディングスのアドバイザリーボード・チェアマンをはじめ、国家機関の委員や国内外の非営利団体の理事・評議員など、約20の肩書を持つ。肩書だけを並べれば「近寄りがたいキャリアウーマン」を思い浮かべるかもしれないが、実際に会うとその印象は一変する。
親しみやすい笑顔と気取らない語り口。その場にいる人を包み込むような温もりがあり、初対面でも自然に心を開かされる。世代や立場を超えて彼女のまわりには人々が集まり、いつしか多くの支援者とともに、財団は来年設立15周年を迎える。
『一般財団法人 United Sports Foundation(USF)』の2024年の事業レポート。
父が一代で築いた事業とともに、父の想いを受け継ぐ
「父の事業を継ぐことを意識し始めたのは、5歳くらいだったと思います」と諸橋さんは振り返る。「弟は心優しいのんびり屋でしたから、父も私のほうが事業には向いていると感じていたようです」。
ゼビオの前身は福島県いわき市の紳士服店。そこからファッション、さらにスポーツウエアへと拡大し、父・廷蔵さんが一代でスポーツ小売業のリーディングカンパニーへと成長させた。諸橋さん自身は事業継承を念頭に、大学はボストンで学び、その後は三井物産繊維部で輸出入業や三国間貿易などの仕事を経験し、やがてゼビオに入社。夫となり、現在ゼビオホールディングスの社長を務める友良さんも商社を経験し、ゼビオに入社して、父の教えの下、共に経営に携わっていく。
ところが2003年に廷蔵さんが事故で急逝するという不幸に見舞われ、突然二人はすべての事業を引き継ぐこととなる。「幼い頃から父に教わり、店舗を見て学んできましたので、経営の基礎は自然に身についていました」と語るが、若干30代の二人には一大企業の経営を背負うにはまだ若く、経験も充分とは言えない状況であった。
一方で、寛子さんの弟・英二さんは父が設立した福島県北塩原村にある「諸橋近代美術館」の館長を務めている。「諸橋近代美術館」は、サルバドール・ダリの絵画・彫刻・版画など、約340点の作品を所蔵する、世界屈指のダリの美術館として知られている。ダリの作品の素晴らしさ言わずもがなではあるが、磐梯山を望む素晴らしい庭園と、ヨーロッパに訪れたかのような美しい建造物も一見の価値がある。この建築物は父・廷蔵さんが馬小屋をイメージして設計されたと聞く。
朝日磐梯国立公園に位置し、美しい自然に囲まれた諸橋近代美術館。
諸橋廷蔵さんが自ら蒐集したサルバドール・ダリの作品の数々が並ぶ。
「父は経営者であると同時に芸術を愛する人でした。私たち兄弟も子供時代から芸術に触れて育ち、私は長くバイオリンを習っており、コンクールでは賞をいただくほど熱中していました。今では驚かれますが、子どもの頃はスポーツが苦手だったんです」と微笑む。
福島に本社を持つゼビオの復興へ向けた取り組み
2011年3月の東日本大震災。当時、諸橋さんは東京へ出張中で、中学生の娘は一人自宅にいた。「帰宅すると、家は全壊状態。駐車場に佇む娘の姿を見つけ、無事を確認できたことがただ嬉しく、安堵をしたことを覚えています」。
ゼビオの店舗も被災したが、無事だった店舗を避難所として開放。社員たちは炊き出しを行うなどして、地域を支えた。「住民の生活をどう守るか、一日も早く日常を取り戻すことが最優先でした」。
被災した店舗からボールなどのスポーツ用品を取り出し、子どもたちに手渡すと、子どもたちは屈託のない笑顔で遊んでいた。「ボールひとつで子どもたちが笑顔になる姿を見て、スポーツの力を実感しました。それまではスポーツが苦手で、関わりも薄かったんです。でも、スポーツには人の心を豊かにし、健康をもたらす力があると感じた瞬間でもありました」。
USFの最初の取り組みとなった無料施設『KIDS PARK』(現在は閉館)。
復興には長い時間をかけて真剣に向き合っていく必要があると、諸橋夫妻は考えはじめていた。企業のCSR活動だけでは限界がある。「株主には利益を出す責任がある。だからこそ、主人は経営に専念し、私は財団を設立して社会貢献に集中することを決めました」。これがUSFのはじまりだった。
オフィスに顔を出すのは週1回程度。毎日スポーツウエアで全国で行われている企画に顔出したり、政府との会合に参加するなど、国内外を飛び回っている。
子どもたちの未来のために、私たちが今できることとは
震災直後、放射能への不安から子どもたちは外で遊べず、心身の成長に悪影響が懸念されたため、無料施設「KIDS PARK」を開設。体を動かせる場を提供したことがUSFとしての最初の取り組みだった。
その後はトップアスリートによるスポーツ教室や宿泊型マルチスポーツキャンプを企画していく。「初めて会う子どもたちが共同生活を送り、さまざまな競技に挑戦する。そこで自分を再発見するんです。子どもの表情が変わる瞬間に立ち会うと、私たちの活動は間違っていないと心から思えました」。
2013年から2024年までのUSFの取り組みに参加した人数は約60万人、イベント回数は約3,000回、共催・賛同企業や団体は80以上。
スポーツは苦手と話していた諸橋さん自身もスポーツに取り組むようになった。震災後の入院や手術をきっかけに、健康の大切さに気づいたのだ。
「スポーツシューズやウエアすら持っていなかった私が、パーソナルトレーナーをお願いして、週3回の筋トレ、さらに毎朝10キロ走り、今はスパルタンレースにも挑戦しているんです。いつしかスポーツが生活の一部になっていて、やらないと逆にエネルギーが湧かないんです」。
同時に歌舞伎や芝居、美術館鑑賞など、芸術に触れる時間もしっかりと設けることで、偏りが生まれないような時間の使い方をしているとも語ってくれた。
財団の活動で見えてきた、日本の部活動文化と社会課題
諸橋さん財団を運営する中で、日本のスポーツ教育に横たわる課題があることに気付いたと語る。
「日本は野球なら野球だけ、サッカーならサッカーだけ、1つのスポーツを徹底的に行うことがヨシとされています。この根底には日本の部活文化が関係していると思います。しかし1つのことしかやらない、そうした偏りは子どもの可能性を狭め、燃え尽き症候群にもつながります。さらには岐路に立ったときに切り替えができにくい思考にもなると思います。これはアスリートのセカンドキャリアの課題にもつながっていると思います」。
現在、子どもたちとスポーツの課題の1つとして、スポーツ庁では、『部活動の地域展開』『地域で子どもを育てる』などの理念を掲げて取り組みを進めている。
教員がボランティアで部活動の指導を担うのではなく、地域が主体となって部活動を行うというもの。この実現によって、教員の長時間労働問題や教員の専門外の指導の問題を解決し、学校を超えた地域校との交流や専門的な指導を受ける機会の創出につながる。
ただし、部活動の費用負担や保護者による送迎の増加、指導者の確保などの課題もあるが、諸橋さんはスポーツ庁の取り組みの支援や相談役にもなっている。
アスリートによる指導を受けるイベントも多数行っている。
スポーツを通じて、子どもたち、日本の未来へ挑戦を続ける
震災を契機に設立された財団は、その歩みを「復興支援」から「スポーツ振興」へと広げてきた。国内外のアスリートとの交流や、企業・自治体との連携を重ねながら、スポーツの持つ社会的な可能性を着実に拓いてきたのである。
「私はトップアスリートを育てたいわけではありません。スポーツを通して、子どもたちに『生きる力』を届けたいのです」。
スポーツ業界は男社会が長く続いてきた。このガラスの天井を破る取り組みも諸橋さんの課題の1つであったと語る。
「日本のスポーツ業界では古くから“根性”“忍耐”が美徳とされている傾向があったが、これらの思考も時代とともに変化していく必要がある」と諸橋さんは語る。
「スポーツは楽しむもの。やる人も見る人も、心と体を豊かにするエンターテイメント。スポーツ体験は子供たちの心身の成長に大きな意義を持つと考えています。そのためには親御さんを含めた大人たちの常識を覆すことも大切です」。
日本社会の課題にもつながっているのが、教育格差、地域格差、居場所を失っている子どもたちの存在だ。スポーツはそれらを解決する万能薬ではないが、子どもの心を開き、つながりを生むきっかけになる。
諸橋さんはまだゴールは見えていないと語るが、この取り組みは日本社会へ、そして大人たちへ、多くの課題を投げかけていると感じる。今後の諸橋さんの取り組みに注目していきたい。
USFの諸橋さんのデスクにて。
諸橋 寛子 Hiroko Morohashi
福島県いわき市生まれ。大学卒業後総合商社勤務を経て、創業者である父が経営する現在のゼビオホールディングスに携わる。2011年3月東日本大震災後、復興支援活動を契機に「スポーツの持つ力」を理念に掲げ、同年9月「一般財団法人UNITED SPORTS FOUNDATION」を設立し、代表理事に就任。 「スポーツの力で子どもを笑顔に」をテーマにマルチスポーツイベントを推進し、約60万人の子どもたちにスポーツに触れる機会を提供。2020年から、文部科学省や経済産業省、東京都などの部活動の地域展開に係る委員会やスポーツ推進などに参画し、スポーツを通じて持続可能で健全な社会を形成するための活動を行っている。
島村美緒 Mio Shimamura
Premium Japan代表・発行人兼編集長。外資系広告代理店を経て、米ウォルト・ディズニーやハリー・ウィンストン、 ティファニー&Co.などのトップブランドにてマーケティング/PR の責任者を歴任。2013年株式会社ルッソを設立。様々なトップブランドのPRを手がける。実家が茶道や着付けなど、日本文化を教える環境にあったことから、 2017年にプレミアムジャパンの事業権を獲得し、2018年株式会社プレミアムジャパンを設立。
Photography by Toshiyuki Furuya
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投稿 スポーツで子どもたちに笑顔を取り戻す 一般財団法人 United Sports Foundation 代表理事 諸橋寛子 は Premium Japan に最初に表示されました。
9月になっても、依然として気温の高い日が続いており、駐車中の車内の暑さには注意が必要です。日差しを遮るのにもっとも手軽なのは「サンシェード」ですが、気を付けたい点もあります。車の専門家である筆者が解説します。※画像:PIXTA


























