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鮮やかなルージュに彩られた、伝説のアニバーサリーケーキが待望の復活
2025.8.29
「ベージュ アラン・デュカス 東京」記念日に贈る、特別なケーキ
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記念日や大切な日に、特別なケーキを選びたい――。そんなシーンにおすすめしたいのが、シャネル銀座ビルディング最上階にあるミシュラン1つ星レストラン「ベージュ アラン・デュカス 東京」のアニバーサリーケーキ。
鮮やかなルージュカラーと、パールを散りばめたキ<wbr />ルティングモチーフが印象的なケーキは、かつて多くのゲストに愛されつつも、惜しまれながら販売を終了した伝説の逸品。復活を望む熱烈なリクエストにこたえ、このほど待望の再登場を果たした。
アニバーサリーケーキ(11cm×11cm) 7,500円
*事前予約制(イートインのみ)
*別途サービス料12%
ケーキの中には、マダガスカル産バニラを用いたなめらかなムースや、フランボワーズ、イチゴ、カシス、ブルーベリーをブレンドしたマーマレードと、ライムの酸味が際立つジャムが。さらに、香ばしい自家製アーモンドプラリネや、繊細な食感のフィヤンティーヌ、フランボワーズのビスキュイ生地を重ね、香り・味わい・食感が幾重にも響き合う構成に仕上げられている。
鮮烈なビジュアルとともに、特別な日を華やかに彩る「ベージュ アラン・デュカス 東京」のアニバーサリーケーキ。大切な人と過ごすひとときを、忘れられないものにしてくれるはずだ。
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2025.8.29
池尻⼤橋の複合施設「HOME/WORK VILLAGE」に「APÉRO VILLAGE」がオープン
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2025.8.29
「LEXUS MEETS…」および「INTERSECT BY LEXUS」にて「MORIZO TEA」の提供を開始
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投稿 「ベージュ アラン・デュカス 東京」記念日に贈る、特別なケーキ は Premium Japan に最初に表示されました。
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2025.8.29
「”Dîner de la Sincérité” ~杉本雄の”サンセリテ”~」美食レポート 帝国ホテル総料理長・杉本雄が京都の食材に出会ったら
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「”Dîner de la Sincérité” ~杉本雄の”サンセリテ”~」とは、帝国ホテル総料理長・杉本雄さんがプロデュースする、食への真摯な敬意が込められた特別な食事会。
もともとは料理長が料理をふるまうイベントとして、第11代帝国ホテル 東京の料理長だった村上信夫さんが1978年にスタートさせたもの。杉本さんも、第14代帝国ホテル 東京料理長に就任した2019年から継承されています。
杉本シェフが日本各地の素晴らしい食材と向き合い、ゲストのために一期一会の皿を創り上げるこの会を、毎回楽しみにしているファンも存在するほど。このイベントに参加する貴重な機会を得ました。
杉本さんのモットー「美味しく社会を変える」。それを実施する取組みのひとつとして、杉本さん自ら地方に出向き、生産者の方々と交流して新しい食材に出合い、そして、生産者の方々が食材に込めた思いを杉本さんの料理に乗せ、お客様に楽しんでいただくことを大切にしているそうです。
今回の「サンセリテ」のテーマは京都府産の高品質な食材たち。杉本シェフみずから幾度も京都を訪れ、準備してきました。「帝国ホテルには素晴らしい食材が集まってきますが、厨房を飛び出して実際に生産地を訪れ、新たな食材と出会うことは、料理人として極めて重要な経験です」と述べています。
杉本シェフがセレクトした京都府の食材。京都は、豊かな食材の宝庫。今回は丹後ぐじ、美山の鮎、万願寺甘とう、賀茂なすなど、京都の海と山の恵みを揃えた。
今回、杉本シェフが選び抜いた食材は、京都府産の万願寺甘とう、賀茂なす、鮎や鱧、丹後ぐじ、そして宇治抹茶など。ペアリングするワインや日本酒も京都産を用意する徹底ぶりです。杉本シェフの技術とユニークな発想によって、どのような一皿に変貌するのでしょうか。
杉本シェフの食材へのリスペクトから生まれる美味なるコース
テーブルに置かれたメニューからすでに京都とのコラボレーションは始まっていました。スリーブをそっと外すと、この日のために選んだ「黒谷和紙」のカバーの中にメニューが入っているのです。厚みのある、独特の手触りが心地よい「黒谷和紙」は、なんと文庫本サイズのブックカバーにもなるというすぐれものです。
杉本シェフがアミューズをサーブしてくださいました。帝国ホテルの総料理長である杉本シェフが直々にテーブルまで来てくれるなんて。その近さに驚きました。聞けば、そもそもこの「サンセリテ」は、杉本シェフのお料理を直接ゲストにお出したい、それも宴会場ではなくレストランで、ゲストと会話をしながら楽しんでいただきたい、という思いから始まったそうです。杉本シェフの即妙でテンポのよい説明が期待を高めてくれます。
「鮎 初夏野菜のタルトレット オシェトラキャビアを添えて」は、タルトそして美山川の鮎のベニエのサクサクとした軽やかな感触が心地よい一品です。京都・美山川の鮎は、清流で育つことで身が引き締まり、香りと繊細な味わいが特長。藻を食べて育つため、ほんのりとした香ばしさがあります。
「鱧 炭落とし 茸のミジョタージュと黒トリュフ香るコンソメスープ」。炭落としとは、鱧を皮目から炭にはわせて火入れを行うという、和食の技法を取り入れたそう。炭火と黒トリュフの香味が広がり、新しい鱧の味わいを知りました。
「オマールブルー 海老のナヴァランとコニャックのフランベ 万願寺甘とうのトリコロールパプリカのゼブラ」。万願寺甘とう、本当に長い!この形状にインパクトがあります。「万願寺甘とうを見た時、このポテンシャルをそのまま表現したいと思いました」と語ってくれた杉本シェフ。だからそのままの魅力的な姿を活かしたそう。オマール海老とさわやかな万願寺甘とうがマッチ。
「甘鯛 カリカリの鱗焼き モダンに仕立てた白ワインバターソース」。京都では「ぐじ」と呼ばれるアカアマダイ。ぐじの皮をカリカリに焼き上げると、白バターソースがよく絡みます。食感と香ばしさ、なめらかなソースの旨味がリッチな味わいです。今回採用した「丹後ぐじ」は、延縄漁で釣り上げた後、厳格な品質管理のもと高鮮度で出荷されるブランド魚。平成24年(2012年)には「京のブランド産品」にも認証されました。
「賀茂なす イチボ肉のミソナードと牛生ハム ヴィテッロ・トンナートソースで」。賀茂なすは「京の伝統野菜」の代表格。大きさと肉質の良さで「ナスの女王」と呼ばれているそう。賀茂なすはふんわりとやわらかく、なす独特の甘みとイチボ肉がよく合います。
「京丹波 日本鹿 ロース肉のカイエット 黒コショウをきかせたジュ」。ジビエは鹿肉。京丹波の鹿肉をミンチにしてボール状にしたものを網脂で包んで焼いたもの。ジビエの旨味が凝縮。鹿肉は「国産ジビエ認証」の第1号を取得した、衛生管理と品質に優れた鹿肉を提供する専門店「鹿肉のかきうち」より取り寄せました。
「ロース肉のカイエット 黒コショウをきかせたジュ」と一緒に供された「鹿ブリオッシュ」。鹿肉のミンチが入ったブリオッシュ!ブリオッシュの甘みとジューシーな鹿肉が楽しめる一品。
デザートの準備に取り掛かる杉本シェフ。このデザートのために茶道の先生のレッスンを受けたそう。杉本シェフが立てている抹茶は、丸利????田銘茶園のもの。宇治市小倉地区で16代にわたり続く、老舗茶園です。
杉本シェフが目の前で仕上げた「丸利????田銘茶園 抹茶 宇治タルトレット 濃茶のアフォガード カモミールアイスクリーム」。丸利????田銘茶園の上質な抹茶の風味のタルトレットとカモミール味のアイスクリームの妙。カモミールのアイスクリームは記憶に残る味わいでした。
京都産のものをメインにしたペアリングもユニーク。お料理との相性も抜群。
シャンパンを除き、すべて京都産のもので揃えたペアリングのラインナップ。右から京都宇治玉露 玉兎、Palmer & Co. Blanc de Blancs、神蔵 純米 無濾過 無加水 生酒 クリア、京都丹波 ピノ・ブラン シュール・リー 2023、京都丹波 タナ 2020、季のTEA 京都ジン。
杉本総料理長の料理への情熱に触れて
今回の「”Dîner de la Sincérité” ~杉本雄の”サンセリテ”~」は、杉本シェフの食材へのあくなき興味と追求、そして彼の情熱を感じさせるものでした。
ゲストはそれぞれのテーブルで、この一期一会のお料理を楽しみます。杉本シェフがセレクトした、京都のさまざまな食材が、この一皿に昇華したその瞬間を目撃できるよろこびがあります。その食材の来歴や、料理へのアイディアなど、杉本シェフと触れ合いながら、コースが進んでいくのです。料理を介して、京都の食材を知り、その土地や人々の営みに触れるという、稀有な体験がここにはありました。
それは、杉本シェフをはじめ、サービスのスタッフのレベルの高さがあるからこそ可能なこと。すべてのテーブルに気を張り巡らせながら、親しみやすさと隙のないサービスが両立していました。
京都府は南北に細長い地形を持ち、京都市をはじめ、山城・南丹・中丹・丹後の5地域に分かれています。海と山の恵みがもたらす、さまざまな食材を供給する、豊かな土地です。今回、その京都の食材をどう料理として昇華させるのか、一皿ごとに杉本シェフの発想に驚かされつつ、スタッフ全員の情熱に心をつかまれた、素晴らしい一夜でした。
中嶋千祥 Chisa Nakajima
編集NことPremium Japanの編集長ダイリ。1950~60年代の日本映画鑑賞とワインを飲むのが大好き。戦後の女性誌収集が趣味というちょいオタク。
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ワインのボトルショップと⾓打ちを融合させた「APÉRO」の新店舗
2025.8.17
池尻⼤橋の複合施設「HOME/WORK VILLAGE」に「APÉRO VILLAGE」がオープン
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池尻⼤橋の学校をリノベーションした複合施設「HOME/WORK VILLAGE」1階に、ワインのボトルショップと⾓打ちを融合させた「APÉRO VILLAGE(アペロ・ヴィラージュ)」がオープンした。
「APÉRO」は、フランス⼈オーナーのデュペリエ・ギヨーム氏が、フランスの“アペロ”(ディナーの前に軽くワインとつまみを楽しむフランスの習慣)を、⽇本にも伝えたいという思いから、2014年に南⻘⼭で一号店を開業(移転に伴い現在は⼀時クローズ中)。2021年には、京島に2号店をオープンした。
今回新たにオープンした「APÉRO VILLAGE」は、“ワインを学び、味わう”体験型の空間がコンセプト。フランスを中⼼に、オーストラリア、イタリア、⽇本など、造り⼿のセラーから直接セレクトした300種以上のオーガニック・ナチュラルワインを販売するほか、店内中央のカウンターでは、⽇替わりの10種のワイン(¥1,000〜)を⾓打ちスタイルで楽しむこともできる。今後は、テイスティングイベントやワークショップなども開催する予定だ。
あなたも池尻でフランスのエスプリを感じる一杯を楽しんでみてはいかが。
◆APÉRO VILLAGE(アペロ・ヴィラージュ)
【住所】東京都世⽥⾕区池尻2-4-5 HOME/WORK VILLAGE 1F 104
【営業時間】13:00〜22:00
【定休日】水曜
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2025.8.17
世界が注目するワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」のワイン造りの秘密に迫るノンフィクシ…
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富士の森を感じるプレミアムクラフトティーが誕生
2025.8.15
「LEXUS MEETS…」および「INTERSECT BY LEXUS」にて「MORIZO TEA」の提供を開始
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「LEXUS MEETS…(東京ミッドタウン日比谷)」および「INTERSECT BY LEXUS(南青山)」にて、富士の自然から着想を得た、プレミアムクラフトティー「MORIZO TEA」の提供がスタートした。
「MORIZO TEA」は、トヨタ自動車会長・豊田章男氏(愛称:モリゾウ)の、「モリゾウ、森を飲む」という発案から、静岡県の富士スピードウェイ周辺の雄大な自然にインスパイアされ誕生。農薬不使用の厳選された静岡県産緑茶を、旨みとほのかな渋みを最大限引き出すよう丁寧に抽出し、キンモクセイなどの森を感じる素材をブレンドしている。
緑茶本来の上品な味の中に、新緑の季節の森で深呼吸をしたときに感じる、“風にそよぐ緑と木々の香り、芳しい根や土の香り、そしてどこかで可憐に咲く花の香り”を表現し、飲み終えた後にも続く、柔らかく穏やかな余韻も楽しめる。
また、「MORIZO TEA」は、「体験型SDGs」を提案した商品として、その売上の一部が富士スピードウェイ周辺の自然環境を未来へと継承すべく、地域の植林活動などに活用されるとのこと。
あなたも富士の森を飲みに日比谷、南青山へお出かけしてみてはいかが。
◆MORIZO TEA(モリゾウティー)
【提供店舗】「LEXUS MEETS…」東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷1F
「INTERSECT BY LEXUS」東京都港区南青山4-21-26
※詳細は店舗公式サイトで要確認
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京都通信
2025.8.8
【京料理講演会レポート第3回】歴史に学び、今を活かす──木乃婦三代目主人・髙橋拓児氏が語る京料理の「伝統と革新」
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2025年5月14日(水)〜19日(月)の6日間、京都髙島屋S.C.にて「京都 食の博覧会」が開催されました。京のグルメを集めたこのイベントでは、京都府内各地の料理店・和洋菓子店のグルメやスイーツ、人気ベーカリーのパンなどが集結。特設スペースでは、日替わりで京都を代表する料亭3店による出汁の飲み比べ体験も行われるなど、伝統を受け継ぐ料理人たちの技と豊かな食文化を堪能できる絶好の機会となりました。
そして14日(水)〜16日(金)には、京の料理人による講演会も実施。伝承の技や和食の未来について、貴重なお話が繰り広げられました。
木乃婦 三代目主人の髙橋拓児氏
髙橋拓児氏[木乃婦 三代目主人]──歴史の中から新しさを見出す
3回にわたってお届けしてきた講演会レポートも、今回が最終回。この日は料亭「木乃婦」の三代目主人・髙橋拓児氏が登壇し、京料理の「本質」と「創造性」についてお話ししてくださいました。
京料理とは何か──情緒と技術の融合
京料理は国の無形文化財に登録されています。そこでは「京料理とは、京都の地で育まれてきた調理・しつらい・接遇・食を通じた「京都らしさ」の表現」であると定義されています。では、京都らしさとは?
講演の冒頭で髙橋氏が見せてくれたのは、下記の写真でした。
一見すると「金団(きんとん/餡を裏ごししてそぼろ状にしたものを餡玉や求肥にまぶした和菓子のこと)」が3つ並んでいるよう。
「実はこれ、アイスクリームなんです」と髙橋氏。3色のアイスクリームを裏ごししたものを金団風に仕立てています。
食籠に盛り付けると、アイスクリームも金団にしか見えない。まったく異なる印象に。
次に映し出されたのは、水ようかんのような一枚。
しかしこれも、和菓子ではなく、チョコレートでできた寒天なのです。
丸型でつくったチョコレート寒天。洋皿に盛ると、和の要素が感じられない。
同じ材料を使っていても器や盛り方を変えると、いかにも水ようかんらしい佇まいに。
「イタリアンやフレンチのような料理は、うちの店では出しにくいです。でも、まったく同じ材料を使って盛り方や演出に工夫を凝らせば、なんとなく和食の店にもなじむ」
ここに“京料理らしさ”を考える上でのヒントがありそうです。
さらに例として挙がったのが、ブリ大根。家庭料理としてのブリ大根と、料亭で供されるブリ大根では、表現がまったく異なるといいます。
「ブリは薄くそぎ切りにして、大根は細かいおろし、粗いおろし、鬼おろしの3種類におろして合わせ、みぞれ鍋仕立てに。ニンジンは薄く丸くスライスし、細かく切った柚子皮をあられのように散らします。ブリの旬は、冬の時分。あられが降り、雪が積もって、非常に寒い。雪の下にはニンジンを越冬させて……という情景美を込めた料理に仕立てます」
大根は三角に、人参は丸く、切る形を変えることで家庭でも美しく華やかなブリ大根が作れる。
とくに京都では、高度な調理技術はもちろん、抒情的な表現力が欠かせないのだとか。
「うちの店に食べに来られるお客様は、ご来店前に寺社仏閣に寄って来られる方もいらっしゃいます。そこで過ごした雰囲気を持ったまま来られますので、その道程とともに季節の風情をまとった料理を楽しんでいただく。それが料理屋の考え方じゃないかと思います」
同じ食材でも表現を変えると、器のなかに風情のある景色が生まれる。
そして話題は、料亭と割烹との違いに移っていきます。
「割烹は、主にそのとき主人が作りたい料理を提供しますが、私たち料亭は非常に受け身です。お客様のご要望に応じた料理を用意できないと具合が悪い。ですから、料理長になる者は、創業当初からの料理─うちなら347品を、全部作れないといけないんです」と髙橋氏。
京料理の継承と創造─歴史に学び、今を活かす
革新ともよく言われますが、京料理の創造性とは、単に新しさを追い求めることではありません。決まった枠組みのなかで、工夫を凝らしていくことで、創造性豊かなものになるのです。
「時代が変われば、見え方も変わる。だからこそ、過去を見直すことで、新しい発見がある」と、歴史に学ぶことの重要性を強調されていました。
木乃婦は寺社仏閣への仕出しも多く手がけており、そこから学ぶことも多いのだそう。
「お寺さんごとに歴史的な背景やお好みがございますので、それぞれに合わせて味の加減、色合い、素材の扱い方などのルールを作っていきます。制約のあるなかで創意工夫を重ねることで、豊かな創造性が生まれてくるのです」
料亭のイメージが強い木乃婦だが、創業当時は「仕出し」が専門。そのため、京都一円の錚々たる寺社仏閣の御用達となっている。
工夫という点では、近年増加しているベジタリアンやヴィーガンの方への対応も、伝統的な精進料理の技術を応用しているそう。
「たとえば、カボチャを雲丹に見立てて調理することで、ベジタリアンの方でも、同席する他のゲストと同じ料理を共有することができる。同じものを食べている感覚で食事が楽しめるので、とても喜ばれます。精進料理においてこういった、本来とは異なる食材で味や食感、見た目を似せて作る“もどき料理”がどうして生まれたのか。それはやっぱり、おもてなしの心だと思います」
雲丹のように見えるのは、カボチャのペースト。塩加減を強めにして、味わいのバランスも近づけている。
最後に語られたのは、「名物をつくる」ということについて。それは料理人にとって、永遠のテーマだといいます。
「名物は、型から外れなければ生まれない。僕らは常に、これを名物にしようと思って料理をつくっています」そう語る髙橋氏が考案したのが、「ふかひれ胡麻豆腐」です。
木乃婦の「ふかひれ胡麻豆腐」。考案から四半世紀が経ったいま、根強いファンを持つ名物料理となった。
ふかひれは中華料理の食材だという思い込み。それを軽やかに塗り替えたこのひと皿は、いまや押しも押されもせぬ名物となっています。
近年は「“季節性”のローストビーフ」も好評。「実山椒や青柚子、葉唐辛子、きのこなど、時期によってソースをガラッと変えて、ローストビーフに季節感を与えました」
旬の時期にしか味わえない、実山椒のローストビーフ。
これまでのお話を踏まえ、立ち戻ったのは「京料理とは何か」という問い。
その答えとして「京都の人々が日々の暮らしの中で食べ続けられる料理でなければ、京料理とは言えない。皆さんが良いと思えるような料理こそが、京料理なのだと思います」と語り、講演を締めくくりました。
1935(昭和10)年、畳10畳ほどの仕出し屋からはじまった料亭「木乃婦」。いち早くワインと京料理のマリアージュを提案したことでも知られている。
【京料理 木乃婦(きのぶ)】
住所 京都市下京区新町通 仏光寺下ル岩戸山町416
TEL 075-352-0001
営業時間 昼の部12:00~15:00(L.O.13:30)、夜の部18:00~21:30(L.O.19:30)
定休日 不定休
HP http://www.kinobu.co.jp/
3日間にわたって開催された京料理講演会。
登壇されたお三方のお話から、京料理の豊かな世界にあらためて触れることができました。
Text by Erina Nomura
野村枝里奈
京都在住のライター。大学卒業後、出版・広告・WEBなど多彩な媒体に携わる制作会社に勤務。2020年に独立し、現在はフリーランスとして活動している。とくに興味のある分野は、ものづくり、伝統文化、暮らし、旅など。Premium Japan 京都特派員ライターとして、編集部ブログ内「京都通信」で、京都の“今”を発信する。
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ワインジャーナリストの浮田泰幸が著した一冊
2025.8.12
世界が注目するワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」のワイン造りの秘密に迫るノンフィクション
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国内外700軒のワイナリーを訪れたワインジャーナリスト浮田泰幸氏が、取材とリサーチ、執筆に2年の歳月を費やして完成させた『ドメーヌ・タカヒコ奮闘記 〜ニッポンの「うま味ワイン」、世界へ〜』が、8月29日にK&Bパブリッシャーズより発売される。
ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏が手掛ける「ナナツモリ」は、コペンハーゲンの“世界No.1レストラン”、ノーマのワインリストに載ったことで、一気に海外に知れ渡り、世界が注目するワインとなった。
曽我氏の足跡と彼のワインが巻き起こした「現象」を追ったこの本について浮田氏は「私が30年以上にわたりワインを取材してきたなかで、ようやくたどり着いた一つの到達点になりました」と語る。
この本の概要を述べておこう。
日本ワインの海外での認知・評価がにわかに高まっている。
中でも北海道産のワインは独自の味わいと高い品質で、世界のワインジャーナリスト、ソムリエ、愛好家らを驚かせている。この「現象」の中心にいるのが、余市町、ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏である。
日本ワインの躍進を牽引する曽我貴彦氏。
彼がブドウ栽培から手掛ける「ナナツモリ ピノ・ノワール」は、新酒の時から熟成したような色合いで、奥深い香り、「うま味」のある独特の味わいをもつ。2020年、この「ナナツモリ」がコペンハーゲンの“世界No.1レストラン”、ノーマのワインリストに載せられると、ドメーヌ・タカヒコの名が一気に世界に知れ渡った。
現在、「ナナツモリ」は14カ国に輸出され、リリースと同時に完売となる人気ぶりで、ネットでは定価の10倍以上の高値で取引されている。
「ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノノワール」。
曽我貴彦とはいったいどのような人物なのか?
なぜ、北海道・余市だったのか?
世界の扉を開き、日本ワインの歴史を変えたワインはいかにして生まれたか?
著者でワインジャーナリストの浮田氏は2014年にたまたまドメーヌ・タカヒコの初期の「ナナツモリ」と出会い、そのユニークな風味に驚嘆し、「これは、伝統国のワインでも、新興国のワインでもない、第3の風味だ」とつぶやく。以来、曽我氏の足跡と言動を追い、多くの関係者の証言を集め、ワイン界に起こっている「現象」の核心に迫っていく。
そこには曽我氏の生来のアグレッシブな性格と無類の探究心があった。彼の前の世代(“日本ワインの父”麻井宇介氏の薫陶を得て、“ウスケボーイズ”と呼ばれた造り手たち)の試行錯誤があった。また栃木のワイナリー、ココファームに顧問として招聘されたアメリカ人醸造家との出会いがあった。志を同じくし、時には喧嘩腰で取っ組み合った同世代のワインメーカーたちがいた。
ドメーヌ・タカヒコ、ナナツモリのブドウ畑。
そして、2000年代初頭から日本でも広がり始めた「ナチュラルワイン」のムーブメントと、北海道をブドウ栽培適地に押し上げた気候変動があった。
読み進むうちにドメーヌ・タカヒコはいわば時宜を得て、必然的・宿命的に誕生したように思えてくる。そして、読み手は郷愁と濡れ感があり、飲むと寺社の境内を歩いているような気分になるという「うま味ワイン」をどうしても体験してみたくなるのだ。
「ドメーヌ・タカヒコ奮闘記 〜ニッポンの「うま味ワイン」、世界へ〜
【ページ数/判型/価格/発売日】
232p/四六判ソフトカバー/1800円(税別)/2025年8月29日
【出版元】
K&Bパブリッシャーズ
ライター/ワインジャーナリスト。取材対象はワイン、食文化、農業、旅、人物等。これまで取材した国内外のワイナリーは700軒に及ぶ。企画・制作した書籍に『憧れのボルドーへ』(朝日新聞アエラムック)など、訳書に『ギャランド博士のメタボリック・ダイエット』(講談社)がある。
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投稿 世界が注目するワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」のワイン造りの秘密に迫るノンフィクション は Premium Japan に最初に表示されました。
Features
名酒「鍋島」の酒蔵が手がける、新しい旅のかたち
2025.8.7
佐賀・鹿島に誕生。オーベルジュ「Fuku」
Photo:Keishin Horikoshi/SS
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日本酒「鍋島」の醸造元として国内外に知られる富久千代酒造が、佐賀県鹿島市に新たなオーベルジュ「Fuku」を開業した。設計を手がけたのは、建築家・隈研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所。
Photo:Keishin Horikoshi/SS
Photo:Keishin Horikoshi/SS
舞台となるのは、「肥前浜宿」と呼ばれる醸造の町。江戸時代から昭和時代にかけて、酒や醤油などの醸造業を中心に栄え、今も白壁土蔵造りの町屋が連なるこの一帯は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。その一角にある、かつての商家を7年かけて改修したのが「Fuku」だ。
Photo:Keishin Horikoshi/SS
Photo:Keishin Horikoshi/SS
1階には、日本庭園を望むカウンター6席のレストランを設け、2階には2名限定のプライベートな客室を用意。料理を手がけるのは、京都 嵐山吉兆やスペインで研鑽を積んだシェフ・小竹雄一朗氏。九州の厳選食材を使った懐石スタイルの料理と、銘酒「鍋島」とのペアリングが、ここでしか味わえない至福のひとときを演出する。
Photo:Keishin Horikoshi/SS
Photo:Keishin Horikoshi/SS
さらに「Fuku」から徒歩1分の場所に、一棟貸しの宿「とと」も同時オープン。ここは、かつての商家「魚屋」をリノベーションした定員4名の宿で、歴史的な外観はそのままに、プライベートな庭やサウナ、半露天風呂を備える贅沢な空間となっている。
Photo:Keishin Horikoshi/SS
富久千代酒造では、これらの拠点を中心に、町全体をひとつの宿に見立てる“アルベルゴ・ディフーゾ”という取り組みを実現。歴史ある建築や地酒文化を核に、訪れる人々が“まちに滞在する”という新たな旅のかたちを提案している。
町を歩き、食を味わい、酒に酔い、建築に浸る──この地に根ざした文化と美意識を、五感で体験してはいかがだろうか。
Fuku
【住所】佐賀県鹿島市古枝甲125番地
【予約】0954-60-4770 /front@fuku-nabeshima.com
【価格帯】77,000円~/1名夕食付 チェックイン 15:00 チェックアウト 11:00
とと
【住所】佐賀県鹿島市古枝甲
【予約】0954-60-4770 /front@fuku-nabeshima.com
【価格帯】99,000円~/1名 夕食込み チェックイン 15:00 チェックアウト 11:00
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Features
おいしくて特別な、軽井沢の朝食
2025.8.6
ハルニレテラスで味わう、五感がほどけるモーニング体験
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軽井沢星野エリアに広がる「ハルニレテラス」では、夏の朝時間を彩るモーニングメニューを提供。心身をやさしく目覚めさせてくれる特別な時間を楽しめる。
CERCLEの高原の恵みモーニングBOX(2名様セット)
【販売期間】2025年7月12日(土)〜8月31日(日)の土・日・月曜
【価格】8,000円 *事前予約制/1日3セット限定
【内容】朝食メニュー、バスケット、カトラリー、ランチョンマット、グラスをそれぞれ2名様分
【受渡時間】9:30~10:30
【予約】メール(info@cercle-karuizawa.jp)または電話(0267-31-0361)にて3日前20時までに予約
ワイン&デリショップ「セルクル」では、テイクアウト可能な期間限定のモーニングBOXが登場。旬の野菜を使ったサラダや特製デリに加え、放牧豚〈きたやつハム〉のクロックマダムや、なめらかな生乳ヨーグルト、〈Mzcoffee〉の香り高いホットコーヒーなど、上質な食材で構成された贅沢なメニューが詰まっている。モーニングBOXは、「セルクル」のテラス席のほか、ハルニレテラス内の共有スペースなど、好きな場所で味わうことができる。
丸山珈琲 ハルニレテラス店
モーニング 1,400円(税込) / 提供時間:8:00~11:00
オーナーが世界各国の農園を訪れて買い付けた高品質コーヒーが味わえる「丸山珈琲」。モーニングには、4種から選べるパンに、ヨーグルトフルーツグラノーラとドリンクが付いた朝食セットを提供。
モリアソビ アサイーボウル 1,350円(週末限定)
アウトドア&ガーデンライフを提案する「モリアソビ」では、週末限定でアサイーボウルを販売。オリジナルブレンドのアサイーに、旬の果実を贅沢にトッピングした、朝の活力に満ちた一品だ。
ベーカリー&レストラン 沢村 沢村モーニングプレート 2,530円、フレンチトースト 2,068円/ 提供時間:7:00~10:00
「ベーカリー&レストラン 沢村」では、自家製酵母パンに目玉焼きやソーセージ、サラダなどを添えた満足度の高いプレートを提供。人気のフレンチトーストもおすすめだ。
Hygge by ØC(ヒュッゲ バイ オーシー) シュガーバタークレープ 1,300円
2025年春にオープンしたばかりの「ヒュッゲ バイ オーシー」では、北欧の朝を思わせるシュガーバタークレープと、浅煎りのオーガニックコーヒーが楽しめる。
避暑地・軽井沢の朝を美しく彩るモーニングメニューの数々。日常を離れ、清々しい自然の中で迎える、心ほどける朝のひとときをぜひ。
軽井沢星野エリア ハルニレテラス
【所在地】長野県軽井沢町星野
【電話】050-3537-3553
【時間】ショップ10:00~18:00 / レストラン11:00~22:00*季節・店舗により異なる
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Events
【開催中〜8/31(日) ※一部9月末まで 東京都・ウェスティンホテル東京】
2025.8.5
五感で味わう、学びと感動。ウェスティンホテル東京「夏のファミリープラン」
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「ウェスティンホテル東京」では、館内のレストランやバーで、夏休みに家族でさまざまな体験を楽しめる特別企画「夏のファミリープラン」を開催。
【期間】2025年7月1日(火)~9月30日(火)
【時間】ランチ 平日 11:30~14:30 (L.O.)、土・日・祝日 11:00~15:00 (L.O.)
【料金】サマーファミリーコース ¥9,800(税・サービス料込)
セレブレーションファミリーコース ¥12,500(税・サービス料込)
広東料理「龍天門」では、家族で楽しめる2種類の「ファミリーコース」を9月30日(火)まで提供。子どもから大人まで幅広い世代に喜ばれる内容で、「北京ダック」や職人が手がける繊細な点心、「蟹爪の揚げ物」など人気メニューがフルコースで楽しめる。「セレブレーションファミリーコース」では、お祝いの席にぴったりな金魚の形をした華やかなマンゴープリンも登場。
『おいしく学ぶ―初めての和食のお作法』(イメージ)
『おいしく学ぶ―初めての和食のお作法』
【期間】2025年8月1日(金)〜8月29日(金)※平日限定
【時間】ランチ 11:30~14:30 (L.O.)、ディナー 17:00~21:30 (L.O.)
【料金】大人 ¥12,500(税・サービス料込)お子様 ¥6,500(税・サービス料込)
【場所】日本料理「舞」(2F)
※お子様の対象年齢は12歳まで
※料金には個室料金が含まれます
日本料理「舞」では、親子で和食の基本を学べる体験型プラン「おいしく学ぶ ― 初めての和食のお作法」を提供。本格的な会席料理を楽しみながら、尾頭付きの焼き物のいただき方や箸の正しい持ち方などを、解説とクイズ形式でわかりやすく学べる内容に。日本の食文化の魅力を、体験を通して自然に身につけることができる。
鉄板焼「恵比寿」の『作って学ぶ―恵比寿キッズハンバーグ』(イメージ)
「作って学ぶ―恵比寿キッズハンバーグ」
【期間】2025年8月6日、13日、20日、27日(水)※8月水曜限定
【時間】ハンバーグ作り:13:30~14:15 お食事:14:30~16:00
【料金】大人 ¥12,500(税・サービス料込)お子様 ¥5,500(税・サービス料込)
【場所】日本料理「舞」(2階)/鉄板焼「恵比寿」(22階)
※日本料理「舞」(2階)にお集まりいただき、ハンバーグ作りを体験した後、鉄板焼「恵比寿」にてお食事をお楽しみいただきます
※ 3日までに要予約
※ 2名様より承ります
※ ハンバーグ作りでは他のご家族と合同で作成いただきます
※お食事は鉄板焼「恵比寿」の個室にて、他のご家族と同じお部屋でお召し上がりいただきます
※ 料金にはコースメニューが含まれます
※ お子様の対象年齢:4~12歳
鉄板焼「恵比寿」では、“五感で楽しむ食育”をテーマに、子ども向けの特別プラン「作って学ぶ―恵比寿キッズハンバーグ」を開催。メインとなるのは、オリジナルブランド牛「恵比寿牛」を使ったハンバーグ作り体験。シェフが部位の特徴や調理のコツをやさしく解説しながら、子どもたちと一緒にハンバーグを仕上げ、そのままコースの一品に。食材のイラスト付き冊子や塗り絵も用意されており、楽しく学べる工夫も満載だ。
スカイバー「エスカリエ」の『キッズ・バーテンダー』(イメージ)
『キッズ・バーテンダー』
【期間】2025年8月1日(金)〜8月31日(日)
【時間】14:00~15:30(90分)
【料金】大人 ¥6,000(税・サービス料込)お子様 ¥4,000(税・サービス料込)
【場所】スカイバー「エスカリエ」(22F)
※前日までに要予約
※2名様以上、最大4名様まで
※料金にはお食事とドリンクが含まれます(大人はカフェのフリーフロー付)
※対象年齢4歳~12歳
最上階のスカイバー「エスカリエ」では、子どもが“一日限りのバーテンダー”になれる体験型イベント「キッズ・バーテンダー」を開催。プロのバーテンダーによるレクチャーのもと、シェイカーやグラスを使って、カラフルなシロップやジュースを自由にミックス。世界にひとつだけの“オリジナルモクテル”を作ることができる。完成したモクテルは、フィンガーサンドウィッチとともに家族でゆっくり味わうことができる。
ホテルならではの上質なおもてなしと本格的な料理を通じて、食文化や食材の魅力に触れる貴重な機会。この夏、心に残る特別な思い出をつくってみてはいかがだろうか。
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Events
2025.8.5
「スヌーピーは、今日も語る。 – PEANUTS 75th Anniv. -」
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Events
【開催中〜8/20(水) 東京都・和光】
2025.8.4
グラスの中に“時”を注ぐ──「古酒とアンティークグラスの世界」
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蒸留酒を味わうことは、単なる飲酒の域を超え、時間そのものを感じる儀式である──。そんな哲学を体感できる特別な催しが、銀座・和光 本店地階アーツアンドカルチャーにて開催中だ。
「古酒とアンティークグラスの世界」は、ウイスキーインポーターの第一人者、松永広人氏監修による希少な古酒とオールドグラスを、アンティークの家具の特別展示による空間演出も併せて展示販売するもの。
会場には、80年の時を経たスコッチを中心とするウイスキーやコニャックが揃い、その歴史を受け止める器として、オールドグラスといわれるラリックやバカラのグラスを用意。
本企画は、2025年7月20日にオープン1周年を迎えた、和光アーツアンドカルチャーの記念イベントのひとつとして行われるもの。「時の舞台」をコンセプトに、洗練された品々を通して本質的な豊かさを提供するサロン空間で、“味わうこと”を超えた“時間と交わる体験”が叶う。
◆古酒とアンティークグラスの世界
【会期】開催中~2025年8月20日(水)
【会場】銀座・和光 本店 地階 アーツアンドカルチャー(東京都中央区銀座)
【営業時間】11:00~19:00
【休業日】会期中無休
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Lounge
Premium Salon
これを食べなきゃ人生ソンだよ
2025.7.25
東京の海南鶏飯 シンガポールチキンライス ベスト5~真夏じゃなくても一年中食べたい!
15年間、大使館御用達を務めているという「シンガポール海南鶏飯」の”シンガポールチキンライス”。
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さあ、海南鶏飯(カイナンケイハン)、つまりシンガポール・チキンライスの出番だぜ!
っていうようなコーフンは、皆さんにはないですかね。今回は、「海南鶏飯食堂 麻布十番店」、「シンガポール海南鶏飯 水道橋店」、「新東記 CLARK QUAY 大手町」、「海南チキンライス 夢飯」、「威南記海南鶏飯 (ウィーナムキー ハイナンチキンライス) 」など、東京のベスト5を選んでみた。
やはり、暑い季節には、暑い国からの料理ですな。とはいえ、最近の日本はシンガポールよりも暑いけどね(笑)。
筆者は、ランチは毎日これでもいいっていうくらい好きなんですな。その証拠に、先月、シンガポールに5泊したんだが、アホかと思われるほど、毎日違う店でこれを食べた。郊外の安い店で400円、有名店で1200円ぐらいの幅があった。
はい、というワケで、2000年にシンガポールから東京に初上陸した海南鶏飯は、四半世紀が過ぎて、今やいろんな店で食べられる時代になった。目出度し。
一応、海南鶏飯について説明をしておく。
そもそもは中国の海南島の出身者がシンガポールに渡って独自に作り上げたものらしい。海南島にはこの料理は存在しないそうだ(行ったことないんで、伝聞ですんません)。海南人が故郷の料理を東南アジアの各国に広めたと書いてあるものばかりだが、それは間違いみたい。チキンライスに似たものとして、タイの「カオマンガイ」、ベトナムの「コム・ガー」があるが、それらもそれぞれの国で海南人が作ったものなのかもね。
メインとなるのは茹で蒸し鶏もしくはロースト鶏で、鶏スープと生姜で炊き上げたライスの皿で鶏をほぐし、ジンジャー、チリ、ダークソイの3種のソースを自分好みに混ぜ合わせて食べるものだ。「そんなモンに差があるのかよ」ってツッコミ入れられそう。
いや、これが、鶏の質と部位、ソースの味、ライスの味が変わるとけっこう違うんす。いちばん差異が出るのは、鶏の肉質とダークソイの甘さ加減だ。
屋台(ホーカー)からミシュラン店まで食すことができ、国賓にも供される。有名な屋台では長蛇の列を成す、まさにシンガポールを代表する国民食なのである。日本で食べるときに有難いのは、衛生面である。かの国の屋台などでは、いろいろと目をつぶってメシだけを食うこともあるが、日本ではそういうことがないのはいい。
海南鶏飯食堂 麻布十番店
麻布十番と六本木ヒルズの狭間にあって、樹木が生い茂り、ここだけがトロピカルな雰囲気を醸し出している。店内は席間がぎゅっと詰め詰めな感じで、テラス席はペットの同伴が可能だ。白人男性がゴールデン・レトリヴァーをはべらせて、チキンライスを食べていた。なかなか活気があって、店員たちも溌剌としている。BGMはモダンジャズなのだが、いずれも現役バリバリの奏者たちの演奏だ。ガンガンに鳴り響いておるね。
11:45に入店したが、満席だ。12:00になるともう外には列ができている。ほとんどの客はチキンライスを頼んでいるが、雲吞チキンヌードルとか、ココナッツチキンカレーもちらほら。サイドで野菜炒めや海老のブラックペッパーソースなんかを頼んでいるテーブルもある。
さて、最初は例によってチキンスープだ。淡く塩気も少ないが、いい味だ。
チキンライスの登場である。
ライスの炊き方が絶妙な「海南鶏飯食堂 麻布十番店」の”海南鶏飯”。
あたしゃ、チキンを大盛りにした。見た目はなかなか美しい、というか今回の5軒中ではいちばん美しい。肝腎の茹で蒸しチキンは、上半分は脂身がのっていて、下半分は胸肉でさっぱりしている。筆者は脂身があるほうが好みだが、いずれも旨い。隣席の女性は、「きゃ~、やわらか~い。こんなの家じゃできな~い」と嬌声を上げていた。
ソースは3種が付いてくるが、ダークソイソースは薄くはないが濃すぎない、チリソースも柔らかい味だ。ゆえに、ジンジャーソースと3種を混ぜてもとてもバランスがいい。ライスはインディカ米でパラパラ、チキンと生姜の味がする。炊き方が絶妙でとても旨い。サイドで頼んだ中国野菜タオチオ炒めも、シンガポール料理屋であるから甘いけれども甘すぎず、なかなか良い。
日本人の口にかなり寄せているように思った。エビチリやカレーも、けっこうアレンジして日本人に寄せているかもね。味だけを言えば、次の次に紹介する店がいちばん旨いが、サービスなど加味した総合力ではここをトップとして推したい。ちなみに渋谷、恵比寿、横浜にも支店がある。
「海南鶏飯食堂 麻布十番店」の入口
海南鶏飯食堂 麻布十番店
東京都港区六本木6-11-16
中銀マンション裏手
℡03-5474-3200
(月~木)11:30~14:30、17:30~22:00
(金)11:30~14:30、17:30~23:00
(土)11:30~15:00、17:30~23:00
(日)11:30~15:00、17:30~22:00
(祝)11:30~15:00
(祝日前)17:30~23:00
無休
海南鶏飯(普通)(大)(特)1050円、1350円、1750円(税込み)
中国野菜タオチオ炒め 1199円(税込み)
シンガポール海南鶏飯 水道橋店
水道橋の駅から歩いて2分もかからない。白いマーライオンが迎えてくれるからすぐにわかる。15年間、大使館御用達を務めているんだそうだ。今回の5軒の中で、各テーブルに爪楊枝とナプキンと飲み物が置いてあったのは、この店だけだ。しかも、紙エプロンまで用意してある。それだけで、「へー、シンガポールっぽくないねえ、やるじゃないの」となる。日本に較べるとシンガポールは、店によってはコ汚いしサービスも悪い。だから、気持ちはシンガポールのままで、こういう標準的な日本のサービスに出会うと、意表を突かれるね。そして、BGMはずっとサザンだし(笑)。
この店も、いろいろと選ぶことができる。蒸し鶏か、ローストか、あるいは両方のハーフ&ハーフ。+200円で肉の量を1.5倍に出来るし、トッピングパクチーも+200円だ。メニューにはハーフ&ハーフが人気No.1と記してあるね。ワシもそれがええわ。この店は、お盆の上にすべてを載せて一気に出てくる。ライスは茶碗メシだ。珍しい。トッピングパクチーの量もケチくさくない。
「シンガポール海南鶏飯 水道橋店」一番人気の”ハーフ&ハーフ”(蒸し・揚げ)。
さて、まずは蒸し鶏をそのままで食べた。脂がのっていてプルプルと旨い。次にローストだが、これも周囲はこんがり、中は適度に熱が入っていて普通に旨い。お次はソースの味だが、ダークソイソースはトロンと濃い目だが、甘すぎずしょっぱすぎず。チリソースも辛さ控え目。ゆえに、ジンジャーと3種を混ぜても、丁度いい塩梅である。要するに、旨い。
ライスもパラパラのインディカ米で、鶏とジンジャーの味がちゃんとあって、とてもいい。スープも薄味で、キャベツとニンジンが入っているが、普通に旨い。どれもプラス点だから、総合してかなり良いね。大体、今回の5軒は、シンガポール本国と比べてもあまり遜色がない。特に、次のも含めた3軒は出色だ。
とはいえ、余計なことを言うと、私がシンガポールでいちばん好きな店は「文東記」なのである。プルプルでジューシーすぎるチキンライスには圧倒される。噛む度にため息が出るぞ、マジで。一人で食べて、「うめー、うめー」言っていたら、隣の席の中国から来た姉ちゃんに笑われた。店もとても清潔で、良く気が利くスタッフも多いからサービスも完璧だ。「文東記」に匹敵する店は日本にはない(断言)。だが、シンガポールの3番手ぐらいのレベルには届いているような気がするんだな。だから、大満足ではある。
シンガポール海南鶏飯 水道橋店
東京都千代田区神田三崎町2-1-1
美幸ビル2F
℡050-5571-4641
(火・水・木・日・祝)11:00~15:00、17:00~22:00
(金・土)11:00~15:00、17:00~23:00
定休日:月曜
シンガポールチキンライス(蒸し・揚げ・ハーフ&ハーフ) 1000円
お肉の増量(1.5倍) 200円
トッピングパクチー 200円
新東記 CLARK QUAY 大手町
大手町フィナンシャルシティにある店である。シンガポール料理だろ、そんなに客単価は高くないよな。
こんな一等地に店出して大丈夫なのかねえと余計なシンパイをしながら、扉を開けた。ランチタイムをはずして13:30、客は一人しかいなかった。メニューを見ると、海南鶏飯は当然のごとくセットであって、鶏肉の大盛が300円高いだけである。もちろん、大盛りにして(笑)、パクチー200円、旨いと評判の自家製ライムジュースも頼んだ。
はい、来ましたぜ。
サラッと軽めのダークソイソースがかかった「新東記 CLARK QUAY 大手町」の海南鶏飯。
ウォー、鶏肉がドドーンじゃねえか。
ちょっと凄い量だ。気前いいねえ。でも、パクチー200円、こいつが小皿に笑えるぐらいちょっとだけ。こんなん、ひと口で終いや(笑)。パクチーなんかよ、スーパーで一束300円ぐらいちゃうか。あまりにも貧相で、両者の落差にかなり笑えた。
まー、いいや。
しかし、この店のは珍しいぜ。ダークソイソースが初めから鶏肉全部にかけてあるのである。なんでじゃいと思いつつ、一切れを食った。すると、なんということでしょう! この程よい脂身と柔らかさ! 先に触れた「文東記」にいちばん近いかもしれんのお。ソースもダークソイにしてはサラッと軽めで、めちゃくちゃに旨いじゃあないの。へー、たまげた。本国ではドロッとして相当に甘いソースなんだが、この店のはかなり甘さ控え目なところがとてもいいと思う。メニューには、「最高級の銘柄もも肉」と書いてある。ソースがかかったそのままで、二切れ、三切れと夢中になって頬ばった。
鶏スープで炊いたジャスミンライスはタイ米を使っていて、ジンジャーがちょい香ってこれも極上の味やんけ。鶏スープも塩味は控えめだが、非常に旨い。ゆえに総合して、むむむー、予想外の極楽を味わった。
そろそろ、味変タイムだ。自家製のチリソースとジンジャーソースと混ぜ混ぜして、パクチーも混ぜて、ライスとともに食べた。
ん-、やはりこっちがいいね。
欲を言えば、ダークソイソースも含めて、食べ手側にすべてを委ねて欲しいもんだな。まー、それだけこのソースに自信があるのかもしれぬ。たぶん、3種のソースを各テーブルに置くのが面倒だったのかもね(笑)。不思議だったのは、店内の貼り紙。「原材料価格上昇 人手不足 賃上げしました!」ってヤツ。なんかのプロパガンダに見える。階級闘争かよ(笑)。単に「諸物価高騰の折、価格を改定します」とでも書いときゃいいのに。8/16から値段が変わるらしい。
もう一つ不思議だったのは、メニューに「最高級の銘柄もも肉」とあるからさ、会計をしながら、「どこの鶏使っているんですか?」と聞いた。すると、会計の女性が「それには答えられませんッ」とピシャリ。はあ~、なんでや? そんなことが企業秘密なわけ!? 「日本の鶏です」だってさ。「お口に合いましたか?」と聞いてはきたが、モノには言い方ってもんがあるだろう。なんか、モヤモヤしたね。ヘンな店だ。
店員や階級闘争はともかく、海南鶏飯はとにかくトップクラスで旨いことには間違いない。そうだ、自家製ライムジュースも搾りたてで鮮烈。旨かったよ。
「新東記 CLARK QUAY 大手町」の入口
新東記 CLARK QUAY 大手町
東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ102
℡03-6262-5595
(月~木・祝後日)
11:30~15:00、17:00~22:30
(金・祝前日)
11:30~15:00、17:00~23:00
(定休日)土日祝
海南鶏飯 1450円
〃 肉大盛 1750円
自家製ライムジュース 450円
海南チキンライス 夢飯
西荻窪駅北口から歩いて2分ほどのところにある。2000年にオープンというから、もう25年も経つ。南国っぽいラフな雰囲気だ。扉の外から中を伺っていると、「いらっしゃいませ~」と声がかかる。店員はいずれも、いかにも東南アジアが好きそうな服装をしている。BGMはジャクソン5からエラ・フィッツジェラルドが歌った「ヘイ・ジュード」に変わるが、基本的にブラック・ミュージックのようだ。13:30入店でするりと入れたが、引っ切り無しに客がやってくる。人気店だねえ。
この店がいいのは、茹で蒸しチキンとローストチキンのハーフ&ハーフを選べるところ。茹でたのばかりを食っていると、たまにはカオマンガイのような揚げたチキンも食いたくなってくるもんだ。もうひとついいのは、チキンライスに(小)(中)(大)があることである。普通盛りだと腹一杯にはならないことが多いからねえ。
さて、最初に来たのは例によってスープだ。チキンスープだが、具にキャベツと少しだけ豆腐が入っている。キャベツの甘味が染み出して、優しい味だね。時間差で、チキンライスがやって来た。あたしは(中)を頼んだが、一見して、「こりゃ、少ねえな」と思った(笑)。先に茹で蒸しチキンを食べた。脂ものっていて、まずまずだね。次にローストだが、うむ、これはなかなか旨い。どっちかと言うと、ローストに軍配が上がる。で、ライスは生姜が香るが、まー、普通。
3種のソースにレモン汁も付く「海南チキンライス 夢飯」の”ハーフ&ハーフチキンライス”。
ソースは例の3種に加えてレモン汁が付いてくる。ダークソイソースは甘味は薄いがかなり濃厚で、チリソースはけっこう辛い。3種を混ぜても、チリが際立ってくる感じ。なかなか旨いんじゃないすか。でも、パクチーは小指ほどの長さのが1本だけだよ! ケチくせええ。これには驚いたね。パクチー、高いのかなあ?
海南チキンライス 夢飯
杉並区西荻窪北3-21-2 徳田ビル1F
℡03-3394-9191
11:00~20:00
定休日:火曜・水曜
海南チキンライス
(小)880円(中)1030円(大)1280円
ハーフ&ハーフチキンライス
(小)950円(中)1150円(大)1380円
威南記海南鶏飯
2015年7月に田町に出来たシンガポール料理店である。シンガポールの本店は名店なんだって。チャンギ国際空港にも出店があるね。店内は、天井は高く、頭上で大きなファンがゆっくりと旋回していて、いかにもトロピカルな雰囲気だ。屋外テラス席もある。いわゆる大箱だ。人気店なので、ランチのピーク時をはずして13:30頃に行くと、楽に入れた。
混み合ったランチ後だからだろうか、何となく、店員たちの動きがダルい。溌剌さはゼロである。気も利かない。まー、いいや。さて、筆者は食い意地が張ってるから、チキンライスの他にもミニサラダやスープのバクテー、チリプラウンもついてくる「ウィーナムキー ランチセット」を頼んだ。これが、まー、失敗だった。
あたしゃ、チキンライスは死ぬほど好きだが、シンガポール料理はまったく口に合わんのだった(爆)。だから、スープのバクテーもエビチリもアカンのですわ。バクテーのシナモンとかアニスやクローブのスパイス臭、エビチリの辛さよりもあの甘ったるさ、これがダメなのね。ついでに言うと、ココナッツの甘さも苦手だ。同じスパイス使いとしては、タイ料理のほうがはるかに自分には合うね。きわめて大雑把なことを言うと、シンガポール料理はボヤ~ッとしているが、タイ料理はしゃきっと鋭利だ。
結論としては、この店ではチキンライスだけで良かった(笑)。
骨付きが特徴の「威南記海南鶏飯」のチキンライス。
さて、ここのチキンライスで珍しいことが一つ。
蒸し鶏のうち半分は手羽肉で、肉に骨がしっかりと付いていたことだ。シンガポールでは骨付き肉には一度もお目にかかっていないなあ(ちなみに、そういう店も少なからずあるそうだ)。骨付きは、肉から骨をはがさねばならず、食うのがかなり面倒なんである。だが、チキンは、骨が付いている手羽肉のほうが脂身がのっていてプルプルだ。手羽肉にはいきなりガブリとかぶりつけないのだが、残り半分の胸肉よりはずっと旨い。胸肉はぶ厚く淡白ではあるが、柔らかく十分に美味ではあった。
最初は、何もつけずに食べていたが、鶏の肉片とライスにジンジャー、チリ、ダークソイを混ぜたら、さらに旨くなった。鶏スープで炊き上げたライスも、まあ、普通のレベルで特に問題はない。ライスは結構、パラパラな部類だろう。鶏スープ、こいつも普通のレベルでしかなくて、快哉を叫びたくなるようなものではない。
ゆえに、5軒の中では、順番は最後かねえ。すまんね。
「威南記海南鶏飯」の入口
威南記海南鶏飯
東京都港区芝浦3-4-1
田町グランパークプラザ
℡050-3164-9120
(月~金)11:00~14:30、17:30~22:00
(土日・祝)17:00~21:30
ウィーナムキー ランチセット 2400円
スチームチキンライス 1450円
ローストチキンライス 1450円
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
Features
チョコレートとカレースパイスの斬新なハーモニー
2025.7.20
ラ・メゾン・デュ・ショコラが提案する、新たな味覚体験「アンソリット カレー」
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フランスのショコラ文化を牽引してきた名門「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」から、新たな味覚の冒険へと誘うコレクション「INSOLITE(アンソリット)」が日本初上陸。第一弾となる「アンソリット カレー」が、数量限定で登場。
チョコレートとカレースパイスという斬新な組み合わせを手がけたのは、M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を持つシェフ・パティシエ・ショコラティエ、ニコラ・クロワゾー。アーモンドとヘーゼルナッツをベースにしたプラリネに、インドカレーのスパイシーでまろやかな味わいと、わずかに刺激のある香りをブレンド。
さらに、カカオバターとキャラメリゼしたナッツにスパイスを直接練り込むことで、ナッツのカリカリとした食感とともに、スパイスの華やかな果実味が弾けるように広がる。
取り扱いは、ラ・メゾン・デュ・ショコラの各店舗および公式オンラインブティックにて。ショコラとスパイスが織りなす未体験のマリアージュを、ぜひその舌で確かめてみては。
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グルメ最前線 トップレストランを探訪する
2025.7.14
ミシュラン2つ星、「2025アジアベストレストラン50」で30位。爆進中「Crony」の凄さを実感した一夜
左がオーナーソムリエの小澤氏、右がオーナーシェフの春田氏。
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店名の「Crony(クローニー)」は、英語で「長年の付き合いがある親友や仲間」のことだが、店では「永続的な茶飲み友達」という意味を持たせている。
扉を開けると1階の左側が厨房、右側がレセプションと待合スペースになっている。厨房では、若い人たちが和気藹々と料理にとりかかっていた。店に入るといきなり厨房という、めったにない光景が新鮮だ。
ソムリエとシェフの2人がオーナーの店
Cronyは着実に上昇を続けるレストランだ。そもそも二人が三つ星フレンチレストランの「カンテサンス」で出会わなければ、この店が誕生することはなかった。
その二人、オーナーソムリエの小澤一貴氏とオーナーシェフの春田理宏氏がタッグを組んで西麻布に開業した、それがCronyである。2016年のことだ。春田氏が料理を産み出し、小澤氏がソムリエを務めるモダンフレンチは評判を呼び、またたく間にミシュラン一つ星を獲得する。
2021年、現在の東麻布の一軒家に移転。翌2022年にはミシュラン2つ星に昇格。2024年、「アジアベストレストラン50」に58位で初めて姿を現したと思ったら、翌2025年には30位にランクインする大躍進を見せた。しかも、小澤氏は「アジアベストソムリエ賞」を受賞するという輝かしいオマケつきだった。
ことほど左様に、今まさに、乗りに乗っているレストランの一夜は、果たしてどうだったのか――。
ペアリングによって料理はさらなる高みへ
ダイニングは2階にある。家具も内装もこざっぱりとしていて北欧的とも言える雰囲気だ。春田シェフが修業先として過ごしたデンマーク・コペンハーゲンの二つ星「Kadeau(カドー)」やノルェー・オスロの三つ星「Maaemo(マエーモ)」の反映があるのかもしれない。
コース料理は前菜5種、魚と肉のメインを含む6種、デザート7種の18皿の3部構成になっている。
「ロスト プレスティージュ」は実に美味しい。
最初に小澤さんが選んでくれたのが、「ロスト プレスティージュ」である。いま最も熱い視線を浴びている産地コトー・デュ・ヴィトリアのものだ。「冷やしたときに果実味が前に立つシャンパーニュです」(小澤氏)。確かに、キリッとした中にも柑橘系と南国的果物のアロマが華やかだ。素晴らしく美味しい。
すぐに気付くことだが、ダイニングでの小澤さんの存在感はゆるぎない。ここにシェフとソムリエのダブルオーナー制の良さがある。1階は春田さんが自在に料理を繰り広げる牙城、2階は小澤さんの城である。そして、小澤さんの秀逸なペアリングによって、その相乗効果は、料理を2段、3段、上の高みに引き上げる。
世にペアリングを謳う店はゴマンとあるが、人はこの店でペアリングという言葉の真の意味を見い出すであろう。
それだけではない。
先取りして言えば、小澤さんの目配り、気配り、料理とワインについての立板に水のごとき解説が見事だ。彼がフロアを仕切ることによって、全体が引き締まり、レストランが別世界に変わる。まさにマジックである。
そう、席について小澤さんを視界に捉えた途端、一種のゾーンに入り込んだような感覚に取り込まれる。つまり、ここは美味しいものを食べることだけでは終わらない。数時間の食事という劇中に入り込んだかのような、まったく稀有な体験を味わう空間なのである。
世界広しと言えども、それだけのオーラを放つ人物が果たしてどれだけいるか、今回はそういう話である。アジアトップのソムリエの実力を肌で知りたい人は、この店を訪れるべきである。
驚くべき前菜の数々
コース料理に入ると、まずは、「京都 宇治 中村藤吉さんの新茶」が一皿のようにして出された。「茶飲み友達」への誘いということなのだろう。この新茶は甘みの中にも華やかさがある。まさに「Cronyワールド」への序曲だ。
カブと白イカが幸せな出会いを果たす。
次の前菜、「青森 野辺地 高松さんの小カブ 白イカ」は、塩漬けにした柔らかいカブを円錐状にくり抜き、その下に白イカを潜ませた。見た目は蓮の花弁、あるいは仏頭の螺髪(らほつ)のようだが、一口で頬張ればカブのジュースと白イカが口中で甘美な出会いを遂げる。
続いて、「北海道 十勝 河田ファームさんの北海黄金のポムスフレ」。ジャガイモが透けるほどにプーッと膨らんでいる。齧るとシャクシャクッとする。言ってみれば、これはインド料理のプーリと同じだ。揚げたオイリーなジャガイモの甘みと、贅沢にスライスしたトリュフの芳香とが混ざり合う。世に、ジャガイモとトリュフのコンビネーションはいくらでもあるが、この組み合わせは初めてだし、見事だと思う。
トリュフの下にあるジャガイモは膨らみ黄金色に輝いている。
前菜は、「鹿児島 種子島 車エビ ファームオカノさんのサフラン」、そして「福岡 大牟田 オーム乳業さんのクリームチーズ」と2種類が続き、いずれも感激させられたが、メインのパートに移ろう。
その前にひと言。
お気づきのことと思うが、メニュー名が、「地名―生産者―食材」になっていることが特徴的だ。美味しい料理を生み出す人は偉大であるが、そもそも食材がなければ一歩も進めないわけである。この店のように、生産者と食材に対して謙虚でいられるかどうかは重要なポイントだと思う。その意識があるかないかで、自ずと料理のあり方も大きく違ってくる。それはこの店のテーマでもある「持続(可能)性」にもつながる話なのである(上からの物言いで、すみません)。
嗚呼、スナップエンドウと花ズッキーニ!
青々しい豆と魚介とキャビア、何という素晴らしい組み合わせ!
ここからは一皿ごとにワインがサーブされる。
「岐阜 飛騨高山 東農園さんのスナップエンドウ 蛤 キャビア」の主役はスナップエンドウで、角のように生えているのはハーブのディル。その下に香ばしく焼いた蛤とキャビアをたっぷり添えた。ソースはスナップエンドウのサヤから取った出汁である。
小澤氏が話す。
「合わせたのはロワール地方の白ワイン『サンセール・ル・グラン・ロショワ・ブラン』です。この時期のロワール川では、観光客がランチで食べるのは、アスパラガス、菜の花、ハーブ、グリーンピースです。今回、合わせる料理はスナップエンドウと蛤とキャビアですが、サンセールは柔らかい中にもフルーツの複雑な味わいがして、焼いた蛤とキャビアにとてもマッチします」
これは今の季節に出されるシグネチャーディッシュの一つだが、夏らしい豆の青々しい味わいが爽快だ。香ばしい蛤のエキスにキャビアの濃厚さが加わると、口の中は、食材たちの未知の結合による美味しさであふれ返る。そこに入って来るサンセールは、蛤やキャビアといった魚介類の旨味を、より一層に花開かせた。
花ズッキーニの中には甘海老のタルタルが詰め込んである。
「千葉 旭 花ズッキーニ 甘海老」もすこぶる素晴らしい。花ズッキーニの中に甘海老のタルタルを詰めてフリットにした。花ズッキーニと甘海老の組み合わせが新鮮なのだ。泡状のものが甘海老の殻から取ったソースで、黒ニンニクを使ったペーストも添えてある。
「合わせたのは塩気のある海のワイン『ドメーヌ・ド・パテルネル カシ ブランドブラン』。熟した果実味の中に塩気と苦味を感じさせます。海産物、とりわけ甲殻類に合うので、花ズッキーニの中に詰めた甘エビと非常に相性がいいです」(小澤氏)
花ズッキーニが出回る季節は長くはないだろう。筆者は大好物なので、巡り合えた喜びを嚙み締めた。ニンニクの香りが豊かで、ズッキーニと甘海老のタルタルとの組み合わせは絶妙すぎる。これは料理もワインも実に傑作だった。
少し料理を端折る。
ここではソムリエの解説自体がご馳走だ
なすとトリュフと玉子のフランの見事な三重奏。
「ピュリニー・モンラッシュ」はトロピカルだ。
「高知 芸西村 白なす サマートリュフ」。上を覆いつくすトリュフの下には香ばしく焼いた焼きなす、白なすから出たジュースにトリュフを漬けた。いちばん下層にあるのが玉子のフラン(茶碗蒸し)だ。
合わせたワインは以下になるが、その解説自体がご馳走の一部なのである。
「ジャン・マルク・ボワイヨさんの『ピュリニー・モンラッシェ』です。ボワイヨさんは結構、化粧っけをしっかりつける方なんですが、それが焼きなすとサマートリュフに合います。なすを真っ黒になるまで焼くと、チャコールの香りがつきます。皮を取り除いて中のとろみのある部分とチャコールが混じり合い、焼きなすから出たジュースにトリュフを漬けこむストレートな料理です。玉子のフランのクリーミーさと茄子のとろみ、トリュフが三位一体となります。
シャルドネはよくトロピカルな香りがすると言われるのですが、これはイネ科の香りの延長なのです。冷たいところで作るとイネ、その上が筍やトウモロコシ、その先がパイナップル。そこからトロピカルの領域になるのですが、なすもトロピカルな味を持っているので、このシャルドネとは非常に相性がいいです」(小澤氏)
茶碗蒸しがすべての食材を優しく包み込んでくれる。その包み込まれた中に、千切りにしたトリュフの芳香と食感があり、トロトロの焼きなすは食べて心地よく香りも豊かで、かすかに山椒の風味もした。いかにも夏らしい料理だが、これも傑作だ。
一品料理の位置を占める定番のパンは手が止まらなくなる。
ここで満を持して供されたのが、「大分 臼田 日本酒のサワードゥブレッド 酒粕」。日本酒酵母で作った定番のパンだ。外はカリカリ、がっつりと日本酒を使っているため中に水分が残っていてしっとり。塗るのはバターではなく酒粕ホイップ。このパンは脇役ではなく、完全に一つの料理の位置を占めている。
「合わせたのは『ぎんの雫 グット ダルジャン』。シャルドネなんですが、日本酒の酵母で発酵させたワインです。『ぎんの雫』と小さく日本語が書いてありますが、チリで作られたワインです。パスカル・マーティンさんという方の作品ですが、彼は日本酒が好きすぎて日本酒協会の会員にもなっています。
実はワインのアロマという香りは約半分くらいが酵母由来と言われていて、発酵時に出来る香りなんです。今回はパンに使った日本酒、ワインを発酵させた酵母、そしてホイップの香り付けに使った酒粕、そのすべてを日本酒協会7号を用いて、同じ酵母で合わせて同じ香りにしてあります」(小澤氏)
このパンが名物なのは知ってはいたが、ここまでの凝り様とは知らなかった。他店では、パンはパンに過ぎない。これほどパンに重要な存在感を持たせた例は、ほとんど思いつかない。しかも、美味しすぎて食べすぎちゃって困った。一つの料理を創る上で、春田氏と小澤氏の二人が、いかに綿密な設計を施したかが分かる。
頂点の魚料理とリースリング
イサキの皮目の焼き具合と、薄ピンクの身の具合を見て欲しい。
「リースリング アメリ・シャルル・スパ―」はオイリー。
さて、ここでメインの一つ「和歌山 大島 大瀬戸水産さんの伊佐木 ツルムラサキ」なのだが、私は今日のコースはこの頂点に至るための行程だったのだと思った。
その説明がなかなか凄い。
「アルテンベルグの『リースリング アメリ・シャルル・スパー』です。リースリングのオイリーさとシャープさ、そしてミネラル感をイサキと合わせました。このワインは成分濃度が強くて、とろみが強いのです。通常はアルザスやドイツのソーセージとかパテとかハムに合わせます。ねっとりとした食感と相性のいい一体感が生まれます。
一方で、和歌山の大瀬戸水産さんの養殖は、海に化学的な成分を一切使わずに、ナッツやハーブや野菜だけで育てます。そうやって育ったイサキは、とても身がキレイなのです。天然のイサキは600から800グラムぐらいが限界なのですが、ここのは1・5キロもあって肉厚なのが特徴です。
噛んだ時にナッツ由来の脂がジワっとした旨味を作ってくれるので、水っぽいワインで流してしまうともったいない。オイリーなテクスチャーのリースリングで楽しんでいただきます」(小澤氏)
魚そのものの旨味がすごくて、それを活かしきっているのは、もちろん焼きの技術が凄いからだ。春田氏の魚料理には、背筋がゾクッとするぐらいの才気が宿っている。
付け合わせは、炒めたツルムラサキでその苦味とエグみが日本人にはとても面白い。と言うか、味が重層的になってむしろ好ましい。この苦みは、例えばフランス人にはまったく受けないだろう。なにしろ、「人生は苦味でいっぱいだから、料理には甘美なものしか入れない」と宣(のたま)うエスプリ・フランセな人たちだから。
続いて、これまた肉汁を充満させた凄まじい火入れの「北海道 蝦夷鹿 新タマネギ」や、噛めばジュースが溢れるチーズボール「長野 東御 アトリエドフロマージュのマールウォルシュ」も見事だった。
「真っ先に美味しいこと」という哲学
どうやって作ったんだろ、新茶のアイスクリーム!
デザートは4回出てきたが、一つだけを紹介しておく。
写真をご覧いただきたい。この樹氷のようなものは「京都宇治 中村藤吉さんの新茶 本みりん」なのだが、これがなぜ新茶なのか? 1品目に出てきた玉露の2煎目を再利用して新茶のアイスクリームにしているのである。つまり、隠れたテーマはフードロスなのだ。3煎目はいちばん下のクッキーに練り込み、お茶を余すところなく利用したものだ。繊細な白い葉っぱは米粉チップスで出来ている。つまり、最初と最後に、コース料理の大きな円環がこのデザートによって繋がるのである。
春田シェフに話を聞くと、パリのヤニック・アレノの三つ星「Ledoyen(ルドワイヤン)」にもいたが、やはり料理の自由な発想を得たのは北欧とサンフランシスコ三つ星「Saison(セゾン)」、そして「カンテサンス」なのだと話す。
「縛られずに好きに自由にしていいというのが凄く勉強になったことです。ジャンルに囚われることなく、美味しいものや伝えたいものを、ストレートにシンプルに表現することを考えています。やはり、真っ先に美味しいこと、それが大事だと思います」
春田シェフの料理はこれからも果て無き進化を遂げていくに違いない。それを小澤さんの手腕がさらに昇華させる。このコンビからは目を離せない。
落ち着いた雰囲気のダイニング。隣席との距離も充分だ。
Crony
住所:東京都港区東麻布1-20-3
TEL:03-6712-5085
営業時間:18:00~23:00(L.O20:00)
定休日:日曜を中心に不定休
お任せコース ¥28,600(消費税10%込み)
ワインペアリング ¥16,500~(消費税10%込み)
ノンアルコールペアリング ¥9,900~(消費税10%込み)
※別途サービス料10%
Toshizumi Ishibashi
「クレア」「クレア・トラベラー」元編集長
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京都通信
2025.7.12
【京料理講演会レポート第2回】和食の根幹をなすものとは──山ばな平八茶屋二十一代目主人・園部晋吾氏に学ぶ京料理とだし文化
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2025年5月14日(水)〜19日(月)の6日間、京都髙島屋S.C.にて「京都 食の博覧会」が開催されました。京のグルメを集めたこのイベントでは、京都府内各地の料理店・和洋菓子店のグルメやスイーツ、人気ベーカリーのパンなどが集結。特設スペースでは、日替わりで京都を代表する料亭3店による出汁の飲み比べ体験も行われるなど、伝統を受け継ぐ料理人たちの技と豊かな食文化を堪能できる絶好の機会となりました。
そして14日(水)〜16日(金)には、京の料理人による講演会も実施。伝承の技や和食の未来について、貴重なお話が繰り広げられました。京都通信では、その模様を3回にわたってお届けします。
山ばな平八茶屋 二十一代目主人の園部晋吾氏
園部晋吾氏[山ばな平八茶屋 二十一代目主人]──京料理と「だし」文化
第2回となる5月15日(木)は、山ばな平八茶屋 二十一代目主人の園部晋吾氏が登壇。縄文時代から現代へとつながる京料理とだしの歴史、そして「和食とは何か?」という本質的な問いに迫りました。
縄文時代に遡る、だしの原点
最初の話題は、歴史的な視点から見た「だし」について。その歴史は意外なほど古く、縄文時代まで遡ります。
日本料理アカデミーの副理事長でもある園部氏。子どもたちへの食育活動にも尽力している。
縄文時代といえば、土器の普及によって煮炊きが可能になった時代です。人々は調理技術を獲得していくなかで、煮汁に食材のうま味が溶け出すことを発見。それが「だし文化」の始まりにつながったと考えられています。
奈良時代の文献には「煮堅魚(にがつお)」や「堅魚煎汁(かつおいろり)」という言葉が登場します。「だし」という言葉はまだ生まれていないものの、それらのうま味をいかした料理が作られていました。
奈良時代には、日本最古の料理形式「神饌料理」が成立した。
そして、この時代に生まれたのが、和食の原型のひとつとされる「神饌(しんせん)料理」。神饌とは、神前に供える食事のことで、祭儀を終えたあと神様のお下がりをいただく直会(なおらい)「神人共食」が行われます。
「お祝いの席で使う柳箸も、神人共食の考え方に基づいて作られています。片方は人が使うため、もう片方は神様が使うために両端が細く作られています」と園部氏。
「だし」という言葉の登場
平安時代には公家を中心に「大饗(だいきょう)料理」と「有職(ゆうそく)料理」が発展。大饗料理では山高に盛ったご飯のまわりにおかずが並び、醤(ひしお)や塩、酢で各自が味付けをして食べていました。
「お刺身に醤油をつけて食べるのは、その名残です。また「おかず」という言葉も、大饗料理に由来します。ご飯のまわりにたくさんの数の料理が並べられたことから、おかず(お数)と呼ばれていたんです」
有職料理は宮中の神事や儀式の際に食された、雅やかな料理。なかでも有名なのが「式庖丁」です。これは食べるためのものではなく、包丁と俎箸(まなばし)を使って魚を捌き、おめでたい形を表す儀式。老舗料亭「萬亀楼」さんでは、その流派のひとつ生間流式包丁と有職料理が継承されています。
鎌倉時代には「精進料理」において、昆布や干し椎茸、かんぴょう、大豆といった食材がだしとして使われるように。
そして「本膳料理」が成立した室町時代の後半には、いよいよ文献に「だし」という言葉が登場するようになります。
料理を乗せた銘々膳をいくつも並べて客をもてなした「本膳料理」。
茶懐石が変えた「温かいものを温かいうちに」
安土桃山時代の「茶懐石」は日本料理の歴史において、画期的な転換点となりました。
「というのも、実はそれまで “温かいものを温かいうちに”という考え方はありませんでした。将軍様が召し上がる料理は、必ずすべて毒味をしていましたから、運ばれてくるころには冷めてしまっていたんです」と園部氏。
茶懐石は、お茶を楽しむための「茶事」の一環で、料理を食べることが主な目的ではありません。メインはあくまで「濃茶」を飲むこと。しかし、濃茶は濃度が高く刺激が強いため、空腹状態で飲むと胃が荒れてしまいます。そのため、事前に軽い食事で小腹を満たしましょうということで出されたのが茶懐石でした。
「“温かいものを温かいうちに”という考え方から、主菜は煮物椀。つまり、だしが料理の要となっていたわけです」
江戸時代に入ると、ついに昆布とかつお節の合わせだしが登場。うま味とうま味をぶつけて、よりおいしくするという相乗効果をいかした調理法が、この頃から始まりました。
「京料理の世界では相性のよい食材を組み合わせ、双方のもち味を引き立たせあう料理のことを“であいもん”と呼びます。たとえば「にしん茄子」や「鯛かぶら」、海老芋と棒鱈を使った「いもぼう」など。これらは全部煮物ですから、やはりだしが活躍するんです」
今日の京料理は、このような時代の流れのなかでさまざまな要素が混ざり合い、発展することで形づくられきたのです。
昆布とかつお節
続いて、京料理で使用するだしの主役、昆布とかつお節について詳しく解説されました。
ひと口に昆布といっても、「真昆布」「日高昆布」「長昆布」「羅臼昆布」「利尻昆布」とその種類はさまざま。北海道と北東北の一部に分布する産地によって、味も形状も随分と異なります。なかでも京都では利尻昆布が使われることが多く、山ばな平八茶屋でも北海道・礼文島の香深浜産の利尻昆布を使用しているそうです。
興味深かったのは、私たちが普段食べたり、だしをとったりしている昆布は“2年目の昆布”だということ。昆布漁では、1年目の昆布が枯れて抜け落ちたあと、残った根元から再び生えて成長した昆布が採取されるのだとか。
利尻昆布の産地・礼文島での漁の風景。漁期は7月中旬から9月上旬。
「かつお節は、京都ではカビつけする前の「荒節」を使うことが多いです。本枯れ節は香りや味わいが強いので、昆布だしがしっかりと出る京都では荒節の方が合うんです。でも、お店によって素材選びも、だしのとり方も本当にさまざまです。同じ素材を使っていても、まったく同じ味にはならない。だしの風味こそが、お店の味のベースになっているわけです」
燻して乾燥させる「焙乾」と、外に出して寝かせる「あん蒸」を繰り返したかつお節を「荒節」と呼ぶ。そこからさらに「カビつけ」と「日乾」を繰り返すことで「本枯れ節」が出来上がる。
なぜ関西では昆布だしがベースになっているのか。その理由は2つあります。1つは北前船が日本海を通って運んできたという歴史的背景。敦賀に到着した昆布が琵琶湖を通って運ばれ、京都や大阪に持ち込まれたのです。太平洋は荒波で昔の船では往来が困難だったため、北回りの日本海航路が主流だったといいます。
もう1つは水質の違いです。京都は軟水ですが、東京は関東ローム層の影響でカルシウムやマグネシウムが多く、若干硬水に傾いています。「硬水だと、昆布だしが出にくいため、関東ではかつお節をたくさん入れてだしをとります。そうすると魚臭さが出るため、濃口醤油を使うことが多いんです。一方、京都は昆布だしがしっかり出るため、かつお節は香りづけ程度。塩や薄口醤油で味つけした澄んだだしが好まれるようになりました」
和食とは何か?
講演の最後で園部氏が投げかけたのは「和食とは何か?」という問い。五つの視点から和食の本質を解説してくださいました。
1. だし(うま味)を利用した料理であること
2. 日本独自の発酵調味料で味付けをしたもの
3. 季節感があること
4. 日本文化や伝統工芸と深く結びついていること
5. ご飯を中心とした食事形式であること
「西洋料理や中華料理などは風味やコクを出すために油脂を使いますが、和食はだしのうま味が料理のおいしさを支えています。そして、酢や醤油、味噌、酒、みりんなど、麹菌で発酵させた日本独自の発酵調味料。私はこれが一番の要だと思っています」
長い歴史のなかで日本の風土や文化とともに発展してきた和食。だしのうま味や発酵調味料が、和食ならではの味わいや香りを生み出している。
タケノコが出てくると春を感じ、松茸や栗が出てくると秋を感じるといったように、食材で季節を味わえるのも和食の魅力のひとつ。お正月のおせち料理やお雑煮、ひな祭りのちらし寿司やはまぐりのお吸い物といった、年中行事とも密接に関わっています。
「料理を食べるためのお箸やお椀、空間を構成する畳や座布団、襖、障子などといった日本の伝統工芸品と結びついているのが和食です。味噌汁をコーヒーカップに入れて飲んでも、味が変わることはありません。でも“味噌汁らしさ”は失われてしまいますよね。お椀に入っていて、お箸で食べるからこそ、味噌汁らしいという感じがします」と、料理の味わいを引き立て、食体験を豊かにする伝統工芸品との関係にも言及されました。
安土桃山時代に創業した、老舗料亭「山ばな平八茶屋」。正面玄関に建つ風格漂う「騎牛門」をくぐると、約600坪の日本庭園が広がっている。
料理そのものだけでなく、器や盛り付け、食べる空間、季節の移ろいといったすべてが一体となって成り立つ和食。その長い歴史の中でさまざまな時代の料理の要素が合わさって、今日の京料理が形成された──そんな園部氏のお話は、改めて日本の食文化の奥深さを感じさせるものでした。
次回は、8月上旬〜中旬に公開予定。5月16日(金)に登壇した「木乃婦」三代目主人・髙橋拓児氏による講演のレポートです。
最終回として、さらなる京料理の神髄に迫ります。
Text by Erina Nomura
野村枝里奈
京都在住のライター。大学卒業後、出版・広告・WEBなど多彩な媒体に携わる制作会社に勤務。2020年に独立し、現在はフリーランスとして活動している。とくに興味のある分野は、ものづくり、伝統文化、暮らし、旅など。Premium Japan 京都特派員ライターとして、編集部ブログ内「京都通信」で、京都の“今”を発信する。
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星のやに泊まる、星のやを知る
2025.7.15
「星のや京都」宿泊記 その3 「奥嵐山の納涼滞在 」鵜飼舟と美食で涼やかな夏を味わう旅
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京都は、どの季節に訪れても、その時々でまったく異なる表情を見せてくれる奥深い街です。夏の京都といえば、祇園祭のにぎわいに象徴されるように、華やかな催しが街を彩りますが、「星のや京都」には、静かで、涼やかな風が吹いています。今回、ひと足早く「星のや京都」がこの夏に提案する「奥嵐山の納涼滞在」と、会席料理「真味自在・夏」を体験してきました。酷暑を忘れさせてくれる、川のせせらぎと山の緑に抱かれ、心身共に爽快感を味わう旅。「星のや京都」宿泊記の第3回をお届けします。
「星のや京都」宿泊記 その1 「1000年前と変わらぬ嵐山の自然に溶け込む、水辺の別邸」の詳細はこちらをクリック
「星のや京都」宿泊記 その2 冷泉家当代夫妻の講話と手ほどきを受けて和歌を詠む貴重な体験、「奥嵐山の歌詠み」の詳細はこちらをクリック
奥嵐山という語感そのままに、ここだけの涼風が吹く「星のや京都」の夏
奥嵐山という語感に相応しい場所。それが「星のや京都」です。渡月橋から舟に乗り大堰川を遡ると、濃い緑に覆われた峡谷に沿うように建つ「星のや京都」が見えてきます。青もみじが優しく日差しをさえぎってくれる中、打ち水がされた館内を進んでいくと、気温がストンと下がったような、涼やかな心地に。まさに別世界。緑豊かな自然と静けさの中で過ごしたいという願いを叶えてくれる場所に、今年の夏も戻ってきました。
嵐山の舟待合から船に乗り込み約10分で「星のや京都」にたどり着きます。
かつて平安貴族の別荘地でもあった嵐山に位置する「星のや京都」。京都に息づく日本の伝統的な技法を用い、斬新な発想で造った風雅な空間。
戦前戦後、京都で活躍した庭師・小島佐一が100年前に作庭した歴史ある庭の意匠を残しつつ、コンテンポラリーな解釈を与えた革新的な「水の庭」。夏の夕べ、ここでシャンパンなど傾けたくなります。
全室リバービューの「星のや京都」。障子からこぼれる光や大堰川の眺めに感嘆の声を上げてしまいます。時を忘れてしまいそうになるこの部屋は「谷霞ダブル」。和と洋が同時に存在し、コンテンポラリーな美しさを際立たせているお部屋。
「星のや京都」の夏を彩る納涼プログラム「奥嵐山の納涼滞在」
涼を求めて、奥嵐山でひと夏を過ごした平安貴族のように過ごす……それが「奥嵐山の納涼滞在」のコンセプト。
チェックイン後、日の光も少し和らぎ始める頃、奥の庭にしつらえられた席で、特製かき氷をいただきます。だいだい色のシロップは、今では入手の難しい大和橘(やまとたちばな)で作ったもの。添えられた大和橙のコンポートは、酸味と甘み、柑橘特有の爽やかな香りを発し、かき氷と共に喉を通り過ぎれば、すーっつと身体の中を風が通り過ぎるような気分になります。
「奥嵐山の納涼滞在」で楽しめる特製かき氷。大和橘の柔らかな酸味がクセになりそうです。
川の向こう岸に見える山際は、ほんのりと紫と紺のグラデーションを見せ、なかなか夜の闇を連れてきません。19時、ようやく夜の闇が優勢になる頃、雅な屋形舟「翡翠」を貸し切り、嵐山の夏の風物詩である鵜飼鑑賞を楽しみます。日中、川下りをする舟やボートで賑わう大堰川ですが、鵜飼舟のかがり火だけが煌々と闇を照らし、打って変わった静けさに包まれています。
鵜匠の見事な手さばきを眺めながら、キリッと冷えた日本酒を酌み交わしつつ、鱧や稚鮎など、京都の夏の味覚が盛り込まれた、プログラム特製の「鵜籠膳」をいただきます。川風に吹かれて食すお弁当は、また格別。平安貴族たちも、夏の間はこんな風に過ごしていたのでしょうか。
夏の夜に大堰川に漕ぎ出でる屋形舟「翡翠」は船頭さんが手で漕ぐ和舟。
特製の「鵜籠膳」は、鵜飼舟に揺られながらいただきます。夜風に吹かれながら、日本酒も進みます。
清々しい空気の中、「奥嵐山の納涼滞在」の朝はストレッチから
早朝6時に実施されるストレッチに参加してみます。日中は舟が行き交う大堰川もまだ静かです。ヨガマットを引き、まずは呼吸法から。川面も木々もみずみずしく輝いています。深く息を吸い込み、吐く、その繰り返しするだけで、整っていくのを感じるはずです。
大堰川の静かな流れと共に、深呼吸しながらストレッチ。
ストレッチのあとは「納涼朝食」が待っています。「星のや京都」では朝食は部屋でいただけるのです。部屋の障子をあけ放ち、大堰川と山入端を眺めながらの朝食は、暑さの中でも食が進むように工夫されています。夜半に降った雨のしずくが緑をやさしくうるおしてくれたせいか、木々は夏の朝の日差しにきらめいて、この清々しく、晴れ晴れとした気持ちをどう表現したらよいでしょうか。いつもよりたっぷり時間をかけて、朝食を楽しみました。
鰻を乗せた山椒御飯など贅沢なものですが、鰻、鱧など、京都の夏の味覚を使いながら、涼やかな「納涼朝食」で食が進みます。
開発スタッフが語る「奥嵐山の納涼滞在」への思い
この夏、「奥嵐山の納涼滞在」を開発したチームの中心的働きを果たしたのは、「星のや京都」支配人の二宮知嵩さんです。「星のや富士」での勤務を経て、京都へとやってきた二宮さん。「星のや富士」でもプログラム制作に携わることはありましたが、今回はチームの中心となって初めて作り上げたのだそうです。この夏、鵜飼を取り上げたのはどうしてだったのでしょうか?
「星のや京都」支配人の二宮さん。「奥嵐山の納涼滞在」の考案、調整など、中心として活動しました。
「奥嵐山は、平安貴族が避暑に訪れて自然を楽しんだ場所です。千年の時が育んできた洗練された文化に浸り、優雅に過ごしていただきたい。そして『星のや京都』には、専用の屋形舟『翡翠』があります。嵐山の夏らしく、舟遊びで涼をお届けできたら……と考えたのが、鵜飼だったのです」
『星のや京都』のコンセプトは「平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸」というもの。かき氷やストレッチ、納涼朝食など、ひとつひとつ「星のや京都」のコンセプトに添いながら、さまざまなアイディアをスタッフで出し合ったそう。
実際に体験してみて思ったのは、夏の京都の印象をも変えてしまうような、プログラムだったということ。奥嵐山に流れる時間のようにゆったりとして、唯一無二の夏の体験になりました。
「真味自在・夏」で表現する京都の夏の味覚
この夏の「星のや京都」には、お勧めしたいものがもうひとつあります。「真味自在(しんみじざい)」という「星のや京都」が贈る、日本古来の技法と現代の感性が融合した革新的な会席料理です。今回はペアリングとともに楽しめるとのことで、ダイニングへと向かいました。
和食の技法にこだわらず、海外の調味料や技法をも取り入れ、食べるたびに遊び心をくすぐられる、新しい発見に満ちた会席料理、「真味自在」のお料理の開発を担当するのは、星のや和食統括料理長 石井義博さん。そしてペアリングを担当するのは二宮知嵩さん。二宮さんは「星のや富士」に勤務していた際、日本ワインの魅力にハマり、ソムリエ資格を取得されたとか。今回の「真味自在・夏」では、お料理と飲み物、それぞれの魅力を高め合うように相談しながら、自由な発想で作り上げていったそうです。
シチリアの土着品種カタラット100%の「ムニール・ビアンコ 2023」のあとに、日本酒「七本鎗 純米渡船」がサーブされたりと、お料理と飲み物が自由自在に繰り出されて、味わいを深めてくれます。
先付の「鮑とろ」は、かの北大路魯山人も気の利いた玄人料理と紹介する料理。鮑の旨味に万願寺とうがらしの苦みがアクセントとなります。すっきりとシャープな味わいのシャンパン「アンリドノン ブリュット・セレクションNV」がよく合います。
牛ヒレ肉に玉蜀黍(トウモロコシ)とカルダモンを合わせて。ワインはカベルネ・ソーヴィニョン100%の「アナベラ・プラチナム 2020」をチョイス。カシスなどの果実味、ヴァニラの香りが鼻腔を抜け、心地よいタンニンと肉の旨味がマッチしています。
牛ヒレのコンソメ・ドゥブルの上に、蒸した賀茂茄子が浮かぶ、「紫紺」。爽やかさの中に牛コンソメの旨味が追いかけてくるユニークな美味しさ。ワインは続けて「アナベラ・プラチナム 2020」を。
「炭御飯」に鮎の塩焼き、嵯峨豆腐、粽など、最後のお食事まで意表を突くプレゼンテーションが楽しい。食中酒を目指した日本酒「高砂 純米大吟醸」を合わせて。
観光する京都から滞在する京都へ
「星のや京都」で避暑する夏
酷暑の夏から遠く離れて、緑豊かな静けさの中で深呼吸するような、そんなおだやかさをもたらしてくれる「星のや京都」の夏。大堰川から吹くさやさやとした涼風で、暑さに疲れた心身が癒されていくのを感じます。観光するだけの京都から、のんびり滞在して心をリセットする京都へ。この夏「奥嵐山の納涼滞在」なら、そんな京都を堪能できます。
青もみじと苔の緑が調和する「奥の庭」。木立の向こうは大堰川。
◆星のや京都「奥嵐山の納涼滞在」
・期間 2025年7月1日~8月31日
・料金 1名 121,000円、2名145,200(税・サービス料込)*宿泊料別
・含まれるもの 屋形舟「翡翠」貸切、鵜籠膳、納涼朝食、特製かき氷、赤紫蘇ドリンク
・予約方法 公式サイトにて7日前まで受付
・定員 1組1~2名
・対象 星のや京都宿泊者
・備考 場合により、開催日や開催場所、内容が変更になる場合があります。
◆星のや京都「真味自在・夏」
・期間 2025年7月31日~9月10日頃まで
・料金 1名24,200円 ペアリング1名9,000円 (共に税・サービス料10%込)
・予約方法 公式サイトにて前日まで受付
・対象 星のや京都宿泊者
・備考 状況によりメニューの変更、食材が一部変更になる場合があります。
photos by Azusa Todoroki
text by Sakurako Miyao
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