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旅館の矜持 THE RYOKAN COLLECTIONの世界
2025.8.15
神々の住まう宿「旅館 神仙」の佐藤久美女将 ここにしかない美味と、磨き抜かれたサービスに心和む。
女将の佐藤久美さん。正門のしめ縄から一歩中に入ると、結界に入ったように空気感が変わる。
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「ザ・リョカンコレクション」に加盟する旅館の女将や支配人を紹介する連載「旅館の矜持」。今回は宮崎県高千穂町に位置する「旅館 神仙」女将・佐藤久美さんをご紹介する。
高千穂町は神話の町だ。天照大神(アマテラスオオミカミ)が隠れた天岩戸(あまのいわと)があり、それを解決するために八百万の神が集まった天安河原(あまのやすかわら)の大洞窟がある土地でもある。
また、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が天界から降り立った天孫降臨の地だ。霊感ってものには縁がなくても、何となく‶神域〟を感じてしまう人もあるようだ。
今回紹介する「旅館 神仙」にしても、インフルエンサーたちがインスタに投稿する際に、「#神様のいる旅館」などのハッシュタグをつけたりする。
佐藤久美さんは、高千穂随一の名旅館の看板女将である。明るく朗らか。
東京から向かうと、阿蘇くまもと空港から車で1時間20分、女将に会った瞬間に心がほぐれる。
若女将から女将へ
佐藤さんは直系の2代目であるから、女将になったのは自然なことでもある。
「母が初代の女将として旅館に出ていて、私は若女将の時代がありました。17年前のあるとき、楽天トラベルの『女将さん‶おもてなしの心″コンテスト』への参加を楽天さんから打診されまして。父が、『母ではなくて、お前が出なさい』と言うので、私が応募したのです。日本全国、北海道から沖縄まで、自薦他薦で宿の女将さんが30数名出まして、オンラインでの投票でしたが、私が優勝してしまいました。そこからは、若女将の若が取れて、女将となり、母は裏方に回りました」
こうして30代の女将が誕生した。
「30代前半の女将さんて、なかなかいないじゃないですか。50代でも若いぐらい。ですから、もの凄くハードルが高くて、とても思い悩んだ時期もあったんですよ。最初の5~6年はいちばん辛かったです……。とは言え、いまだにお客様の前に出るときには緊張しますけれども」
女将っぷりは堂に入っているのでご安心を。
でも、なぜ「#神様のいる旅館」?
「旅館の敷地内に入られただけで、『結界が張られたような空気感があるね』とお客様に言われることが多いですね。『部屋で座敷わらしに会った』とお話しになる方もいらっしゃいます。みなさん、お化け系の怖い話じゃなくて、とても楽しそうなんです」
筆者の前には出てくれなかったが。
「露天風呂付和洋 月詠」の縁側はとても落ち着く。
祖母が始めた10室の旅館
この「旅館 神仙」、今でこそ押しも押されもせぬ名旅館であるが、そこに至るまでの道は決して平坦ではなかったようだ。女将の話に耳を傾けよう。
「この場所で旅館を始めたのは私の祖母です。1973年8月のことでした。当時の国鉄が1970年に、個人旅行の拡大を狙ってディスカバー・ジャパンというキャンペーンを始めたときに、宮崎県はハネムーン客で人気になりました。高千穂の町は世間でそこまで認知されていなかったのですが、そのときから人がどっと押し寄せるようになって、町には宿の部屋がぜんぜん足りなくなってしまったのです」
その機を捉えたのが祖母だった。
「10部屋で旅館をスタートしました。一部屋の間取りは6畳一間。大浴場が一つあるだけで、お手洗いは共用でした。民宿とも旅館ともどっちともつかないような宿でしたね(笑)。宿の始まりがこうですから、もー、懼れ多いことばかりで、『ザ・リョカンコレクション』に混ぜていただいただけで光栄なんです」
「もー」と身悶えする女将が可笑しい。
「露天風呂付洋室 和楽」の室内。ベッドの寝心地は抜群だ。
社長の一大決心
時計の針を今から50年ほど巻き戻す。この宿にとってのキーマンは、女将の父親・佐藤功宏氏だった。
「祖母からの要請で、父は大学を中退して郷里に戻りました。ちょうど20歳の頃です。当時お付き合いをしていた19歳の母を連れてきて、その何もわからない若い夫婦が旅館業を始めることになります」
父は21歳で初代社長となり、旅館の名前も「神仙」とする。しかし……。
「私と妹が生まれたころには、本当にお客さんがいなくて、旅館が私たちの遊び場でした。かくれんぼをしても、広いから絶対に見つからない(笑)」
10年後の30歳の頃に、一大決心をする。
「こういう経営をしていては、地元の似たような旅館とお客さんの取り合いにしかならない。『その状態から抜け出して、上を目指すぞ』と。純和風の方向に舵を切って、倉庫をつぶして囲炉裏のある部屋を3つ造ったり、料理も全部見直して、京風懐石のようにしました。少しずつ改装を重ねて、1985、6年には一応の形にはなっていました」
磨かれるソフト面とホスピタリティ
佐藤久美さんは中学生の頃から旅館の手伝いをしていた。結婚して一旦は外に出るが、やがて実家に戻ってくる。そして、事実上の女将になるのが冒頭のくだりだ。
「旅館を手伝い始めてからは、お客様に教えていただく方が早いので、客室にアンケート用紙を置きました。散々な書かれようではありましたが(笑)、いろいろ教えていただきました。ハード面はすぐに変えられませんが、ソフト面で出来ることから変えていきました」
そこには深いワケがあった。
「今は違うのですが、長い間、旅館に到着する寸前の道の幅が狭くて、お客様は着いたとたんに機嫌が悪いんです。『あんな道を通らせて』って。宿にいらした瞬間から怒ってらっしゃるので、そこからが勝負でした。もうマイナスからのスタートなので、一生懸命にみんなで盛り立てて、最後に帰られるときには、『ワハハ』というところまで持っていく。笑ってお帰りいただく、それが目標ですから。だから、ソフト面は非常に磨かれましたね(笑)」
現在は異常なほど幅の広い道から駐車場に入れるのだが、ナビに従うとその‶客を不機嫌にさせた細い道″に導かれ、坂の上からの下りの導線になってしまう。だからであろうか、上から車で降りてくると、下の駐車場で待機していたスタッフ2人が猛暑の中、坂を駆け上がってきた。確かに、極めてにこやかで丁重で、「なに、この歓待ぶりは?」と思ったほどだ(笑)。
鬼八塚のある庭「仙乗苑」の太鼓橋上にて。米国人から、この橋の上でサプライズの求婚の演出を頼まれたことも。
庭をいじり包丁も握る社長
父である社長の変革は続いた。
「現在、客室は15室ですが、一つとして同じしつらえの部屋はありません。天井もすべてが違います。設計士は埼玉県の方でしたが、細部の注文は父がしました。父は本職を入れることを嫌うんです。そのようにすると、他の宿と似てしまうからと言うのです。ですから、庭園も京都のお寺さんを独学で勉強して、地元の庭師さんに自分が思い描くイメージを伝えて造園しました」
敷地を拡張していったのも社長である。
「私が戻ってきたときには、旅館の周囲は田んぼと畑でした。カエルの大合唱がBGMでしたね。今ではうちの「はなれ」や「別邸・神庭(こうにわ)」になっています。それと、高千穂には悪行を働いていた鬼八(きはち)の伝説がありまして、退治された後に、三つに切り離されて、首塚、胴塚、手足塚の三カ所に埋められました。その胴塚がちょうど隣の敷地にあったんです。災いばかりが起きるので持ち主が売りたがっていまして、父が買い取りました」
鬼八塚を含む小さな森と庭園は、「仙乗苑(せんじょうえん)」と命名されている。
「鬼八塚を手に入れてから、ウチはうまく行っていますので、見えない何かに守られているなあって感じますね」
社長はツキもあるし、なにしろ多才だ。
「竹の垣根なんかも父がスタッフに教えながら一緒に造っていましたね。できる限り自分たちの手でと言って、庭木の剪定や庭の整備もやっていました。かつては父が、お客様にお出しする鯉を捌いたり、ヤマメの姿造りを作ったりしていました」
現在、73歳になった。
「今日も、ご希望のお客様にお出しする天然の鮎を釣りに行っています。川に腰まで浸かって、命がけです(笑)。鮎が釣れる川は近くに3本あるんですが、今日は見立川ですね」
社長がイメージして造園した本館の日本庭園にて。
社長が高千穂町に抱く郷土愛
社長の高千穂町との関わり方は珍しい。
「父は30歳で煙草をやめたのですが、ご飯が美味しくなって太った。ダイエットのために地元の運動公園で走り始めたら、高校生や陸上部の生徒さんと仲良しになりまして。それをきっかけにして、高千穂高校駅伝部の指導をすることになったのです。3年計画を立てて生徒を鍛えました。宮崎県で駅伝の名門と言えば小林高校ですが、そこに勝って全国高校駅伝大会に行ったのです。周囲からは棚ボタだと言われて、ならばと奮起して、もう一度勝ちました。この3年計画を立てた経験が、その後の旅館の経営にも活かされたそうです(笑)」
歩くことも好きだ。
「父はうちの旅館をスタートして天岩戸神社まで歩く『高千穂歩こう会』を始めたんですね。それが発展して、マラソン大会になった。やがて高千穂町を巻き込んで『神話の里高千穂マラソン大会』となり、前夜祭も企画しました。前夜祭があれば、宿泊も増やせますから。ある程度盛り上がったところで、高千穂町に主催を渡しました。町は数年間続けてから、立ち切れになったようです」
「高千穂トゥギャザーウォーク」というウォーキング大会は町に渡して今も続く。
「父は高千穂に生まれ育っていますから、町のことが好きで高千穂を盛り上げていきたいという気持ちが強いのだと思います。だから発起人になって、何かを始めてしまうのです」
高千穂と言えば、高千穂峡に行かずしては帰れない。レンタルボートなら滝の真下まで行ける。
癒し空間を提供することに特化
現在、「旅館 神仙」のことを考える中心は女将に他ならない。
「ザ・リョカンコレクションに参加してから、各施設様がいろんな体験をお客様に提供しているのを見て、うちは何が出来るのだろうかとずっと考えてきました。でも、高千穂という町自体には素材がいっぱいあります。例えば、高千穂峡や神話史跡コース巡り、あまてらす鉄道、阿蘇山のアクティビティもあります。ですから、旅館から提案する必要はないかなと思い始めています。逆に、地域のDMC(地域に特化した旅行会社)の方たちを応援しながら、様々なプランを作り上げてもらう。その部分は旅館からも紹介して彼らにお任せする」
「露天風呂付洋室 和樂」の露天風呂。各部屋に露天風呂が完備されている。
では、「旅館 神仙」の立ち位置は?
「私どもの宿は『癒し』の部分を重点的にお引き受けすることだと思っているのです。例えば、お風呂は各部屋に露天風呂が付いていますから、タトゥーがあろうがなかろうが、好きなだけ入っていただける。食事もすべて個室ですので、小さなお子さんがいて泣いても何しても、気にされることなく楽しめます。もちろん、情報を望んでおられれば一生懸命に一緒に探します。そうやってお客様に寄り添った癒し空間を提供することに特化するのがウチらしいのかな」
これが幻の尾崎牛のしゃぶしゃぶだ! 何と言う美味しさか。
ここでしか味わえない料理の数々
食事処は14カ所ある。夜と翌朝は個室を替えてくれるので、違う雰囲気で食事が楽しめる。そして、夕食の口開けは、青竹から注いだ熱燗の「かっぽ酒」とキャビアで始まる。
「九州はご飯が美味しいと言われますね。日本三大秘境と言われる椎葉村が宮崎県にあります。そこで養殖しているチョウザメは、耳川の源流かけ流しの水で育てているので、水温が低いために育ちが遅いのです。普通は6年ぐらいでキャビアを取るのですが、ここでは8年まで育てます。すると、卵形が大きくなりますが、その中でもいちばん大きなものを『神仙キャビア』としてお出ししています」
確かに、味わったことがないくらい粒は大きく、塩気は少なく、卵黄のようにすこぶるクリーミーだった。毎年一回のワイン会では、<wbr />チョウザメの解体ショーが目玉になっている。
「お客様の前で捌いて、取れたてのキャビアをお酒で洗って提供しています。生産者しか食べられないフレッシュそのもののキャビアです。これをご飯に載せてキャビア丼も楽しめますよ」
ひゃー、それは堪らん。残念ながら、とりあえず、<wbr />来年3月開催が最後の予定。
幻の尾崎牛もある。
「尾崎牛は一年中お出しできます。この牛肉は融点が28度ととても低いので、舌の上でも脂がすぐに溶けます。ぜんぜんくどくないですね。それをしゃぶしゃぶとステーキの両方でお召し上がりいただくことも可能です」
確かに戴きました。凄まじいばかりに美味しい肉でした。中居さんがソッと明かすには、女将のコネクションがあってこそのものだそうだ。
朝食の目玉は卵かけご飯。箸で切れるほど黄身がプリプリ。五ヶ瀬町の「ひのひかり米」もねっとり甘くて秀逸。
他にも、農家との繋がりも緊密だ。
「宮崎の農家さんのマンゴー、熊本の農家さんのスイカ、メロン、ナシなどは収穫のお手伝いをさせていただいて、直接に仕入れています。ちょっと傷がついて売れないものでも、味は変わりませんから、旅館で使います。少しでも農家さんのお手伝いになるように考えています」
大プロジェクトが進行中
実は、来年7月の開業に向けて、大プロジェクトも進行中だ。
「大分の別府に『別府 神仙』をオープンします。場所は市内の鉄輪ではなくて南立石のほうです。6棟の宿ですが、土地を買って一から建てていまして、高千穂よりもハイレベルなものを目指しています。部屋は120平米から200平米で、お子様はNG、大人の宿にします。50数年間にわたって宿をやってきた私ども、というか父の集大成になるはずです」
女将 佐藤 久美(さとう くみ)
1974年宮崎県西臼杵郡高千穂町生まれ。1992年宮崎県立高千穂高等学校普通科卒業、1994年CICカナダ国際大学通訳翻訳科2年課程卒業を経て、「旅館神仙」入社。1995年スペイン・マドリードのEstudio International Sampereにて5週間の語学研修。2006年楽天「女将〝おもてなしの心〟コンテスト」日本一に輝き、母(現大女将)から女将を引き継ぐ。2009年バリ島にてBalinese Traditional Body Massage Diploma取得、翌年バリ島にてBalinese Traditional Facial Massage Diploma取得。2013年日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
構成/執筆:石橋俊澄 Toshizumi Ishibashi
「クレア・トラベラー」「クレア」の元編集長。現在、フリーのエディター兼ライターであり、Premium Japan編集部コントリビューティングエディターとして活動している。
photo by Toshiyuki Furuya
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世界的な旅の商談会ILTMへの参加報告
2025.8.21
ILTM 参加レポートその2 日本人出展者の奮闘ぶりをお伝えする
会場では比較的大きな日本館。日本政府観光局(JNTO)の本気度が伺える。
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去る6月30~7月3日の日程で、「ILTMアジアパシフィック2025」が、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズにて開催された。
ILTMはインターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケットの略で、「ILTMアジアパシフィック」はアジア太平洋地域を中心にして、広くアジア地域はもちろん、ヨーロッパ、中東、南米、アフリカから、最高級の旅行のサプライヤーとバイヤーが集まる世界規模の商談会である。
参加したその数、サプライヤー740ブランド、バイヤー740名、メディア70名! 大変な盛況ぶりだった。
日本館の人気が炸裂!
日本も日本政府観光局(JNTO)が本気を出して予算を充てているので、サプライヤーも多少は参画しやすくなった。その結果、「チーム日本」としては、大きなブースを構えることが出来た。
私がかつて見ていた12年前に較べれば、まさに隔世の感がある。
当時は、日本のブースは小さく、訪ねてくるバイヤーはまばらで閑古鳥が鳴いていた。日本からカンヌや上海(当時はシンガポールではない)まで出向いた出展者は、ヒマを持て余していた。
今や、日本ブームは世界のトレンドであり、各日本人出展者の予定は空き時間がないほど埋め尽くされ、押し合いへし合いの状態だった。有り難いことである。
では具体的に、日本館以外のブースも含めて、日本からの出店者から注目株をいくつか紹介したい。
文化財に泊まる稀有な体験
柳川藩主立花邸 御花
これほど由緒のある宿は、日本広しといえどもなかなかない。そもそもその歴史は、400年前の江戸時代、柳川藩主立花家の邸宅にまで遡る。
旅館は広大な日本庭園を含む敷地内にある。
屋敷が建てられたこの場所は、季節の花々で彩られるようになったことから、「御花畠(おはなばたけ)」の愛称で親しまれた。それが現在の屋号「御花」の由来だ。
明治期には伯爵家となり、現在は料亭旅館として、立花家の末裔18代目が運営をしている。
元はお屋敷であった旅館も、広大な庭園である松濤園も、ともに文化財であるから、ちょっと想像を絶する凄さだ。自分が高貴な出でもなければ、ちょっと気後れするような感じなのだが、そこはしっかりと歓待してくれそうだから安心だ。
客室はもちろん、すっきりとした和モダンに全面改装されている。
こんな広間には滅多にお目にかかれない。
料亭を始めたのは1950年のことだというから、地元の旬のものを使った会席料理や、柳川名物の「うなぎのせいろ蒸し」など、食事も楽しみの一つであるところが嬉しい。
「御花」を九州北部の拠点として、旅を企画したくなる。
柳川藩主立花邸 御花
住所: 福岡県柳川市新外町1
TEL 0120-336-092(代表)
広島の新デスティネーションは
SIMoSE ART GARDEN VILLA
いま広島県で注目すべき施設といえば、ここが筆頭の注目株だ。
色とりどりの美しい美術館。
宮島の近く、瀬戸内の海に面した一画に、下瀬美術館を中心にした広大な敷地の中に、エミール・ガレの庭やカフェやヴィラが点在する。
そして冒頭の写真、これが水盤の中に浮かぶ美術館なのだが、その脇に「水辺のヴィラ」があり、少し離れた木立の中に「森のヴィラ」がある。いずれも建築家・坂茂氏が手掛けた別荘のような家である。
アート・オーベルジュであるから、食事は地元の幸を活かしたフランス料理を供する。
「水辺のヴィラ」は美術館の隣に位置する。
海風に吹かれながら、ヴィラのプライベートな空間で憩うもよし、アートを散策するもよし、ちょっと新機軸の宿泊施設として、とても楽しめそうだ。
SIMoSE ART GARDEN VILLA
住所:広島県大竹市晴海2丁目10-50
山と森に抱かれたアートの館
箱根迎賓館 麟鳳亀龍
当ホテルは独立ブースでの出展であるが、ここもアートホテルと形容しても良いだろう。箱根・宮ノ下、山の真っ只中に隔絶されてあるのが「箱根迎賓館 麟鳳亀龍(りんぽうきりゅう)」である。
甲冑もあるが、アート作品はいたるところに配置されている。
その第一の特徴は、「麒麟」「鳳凰」「亀」「龍」という吉祥の象徴を、様々な作家が創ったアート作品で、各客室が彩られている点だ。一部屋に一作家という凝り様である。そのアートは、彫刻、左官、書、染色、唐紙など多岐にわたる。
もちろん各客室には、「箱根七湯」の一つとされる「堂ヶ島温泉」の湯が、加水処理されずに掛け流されている。
正面玄関から一歩先はまるで別世界。
食事ももちろん抜かりがない。各部屋での夕朝食はバトラーが運んでサービスするが、<wbr />料理を監修するのは、京都のミシュラン一つ星「やま岸」だ。
ほかにも露天風呂や岩盤浴を備えたトリートメントルームでは、スパのリラクゼーションを受けることが可能だ。
たった9つの客室には贅を尽くした体験が待っている。
エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍
住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下72
TE+:0460-87-9200
箱根温泉に満を持して到来する
HOTEL THE MITSUI HAKONE
箱根でもう一軒紹介しておきたいのが、三井不動産グループの最高級ラグジュアリーホテルHOTEL THE MITSUI KYOTO(2020年11月開業)に続く、第2のホテルHOTEL THE MITSUI HAKONEである。
箱根の山の中に広大な敷地を誇る。
三井不動産グループが運営するラグジュアリーホテルでは、4施設が3ミシュランキーを獲得している。HOTEL THE MITSUI KYOTO、ブルガリ ホテル 東京、フォーシーズンズホテル東京大手町、AMANEMUの4つだ。
いずれも存在感を放っているが、京都におけるHOTEL THE MITSUI KYOTOの評判はすでに定評がある。その第2弾が箱根というわけである。
場所は「富士箱根伊豆国立公園」内に位置し、箱根の山々の大自然に囲まれた約4万坪(東京ドーム3個分)の広大な敷地で、その一部や周辺はかつて三井家の別荘が群をなして存在した三井家ゆかりの土地だ。
一切の妥協をすることなく贅を凝らして建設された。
京都が日本文化との接触ならば、箱根は雄大な自然に抱かれる体験となるだろう。
客室は126室で、インテリアデザインは世界的デザイン事務所「Yabu Pushelberg」が、レストランのデザインは「A.N.D.(AOYAMA NOMURA DESIGN)」などが手掛けた。もちろん、豊富な天然温泉が全客室にひかれていることも魅力の一つだ。
2026年の開業予定である。
HOTEL THE MITSUI HAKONE
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷字箕作沢450番1
水と匠
最後に紹介するのは富山県西部地区に拠点を置いた、観光を軸に地 域振興に取り組む観光地域づくり法人(地域連携DMO・地域 DMC)、「水と匠」である。
農作業の体験プラン。収穫した作物はレストランで食べることができる。
有名な三郎丸蒸留所でのブレンド体験。
株式会社水と匠(DMC)
文:石橋俊澄(元「クレア」「クレア・トラベラー」編集長)
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日本のプレミアムなホテル
2025.8.19
タイの五つ星ブランド「デュシタニ京都」異国の香りと日本の雅
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京都・西洞院町。タイの伝統とおもてなしの心を感じる、五つ星のラグジュアリーブランド「デュシタニ」が日本に送り出した珠玉のラグジュアリーホテル「デュシタニ京都」。タイ語で「楽園の街」、特に楽園の第四層にある都を意味する言葉“Dusit Thani(デュシタニ)”の名前通り、ここは至極の時間を私たちに届けてくれる空間であった。
タイと日本の美意識の共通点を痛感できる、ここちよい空間
「デュシタニ京都」は、JR京都駅中央口から徒歩約12分、世界遺産「西本願寺」の門前町に位置する。人で賑わう京都の街並みを進むと、目前に京町家を感じさせる意匠の佇まいが見えてくる。
雅の世界と現代モダンの融合したその建物の美しさに、京都滞在への期待が高まっていく。
景観保全地域内の小学校の跡地に建つ。
京都とタイ・アユタヤは共に多くの世界遺産を抱く古都という共通点を持つ。
共に、独自の文化を守り続けながら歴史を刻き、長年積み重ねてきた伝統を現代へつなげる英知の都でもある。
「デュシタニ京都」は、それら二つの都市に敬意を表し、その美意識を表現したデザインとおもてなしを大切にしている。
ゆえにデザインは日本人とタイ人のデザイナーに依頼し、それぞれの文化と歴史を融合した空間が実現した。
格子から漏れる優しい光がロビーラウンジに注ぐ。
エントランスをくぐり、館内に足を踏み入れると開放的なロビーが広がっている。
中庭を囲むように建っている当ホテルのロビーからは、京町家の特徴でもある格子窓があり、その先には日本庭園が望める。
ここには喧騒を忘れさせてくれる静寂と、心を落ち着かせるような美意識が確かにある。
その一つが、京都とアユタヤの伝統や意匠が多く取り入れられたデザインにある。
タイの仏塔チェディと京都の五重塔の屋根の特徴である美しい曲線を意識した壁や柱、シルクの壁面や繊細な彫刻、木と石の質感など、古くから大切に守ってきた伝統と技術が私たちを温かく迎えてくれる。
そして、スタッフの優しい笑顔も格別である。微笑みの国と言われるタイのおもてなしが、私たちをそっと包み込んでくれるようだ。
さらに奥へと進むと、アフタヌーンティーなどが楽しめるラウンジ「ザ・ギャラリー」や茶室「ティーサロン」がある。茶室では茶道体験など、京都滞在を満喫するスペシャルな企画もある。
タイと日本の伝統文化が融合したロビーラウンジ。
茶道体験では舞妓さんが立てた抹茶がいただける。3,500円(税サービス込)。
京都の職人や老舗の商品が並ぶショップ。
中庭を囲むようにある客室は静寂に包まれた空間
ロビーからエレベーターで宿泊フロアに着くと、客室に通じる廊下には、カードキーをかざさないと開かないドアがあり、セキュリティも万全である。
全147室ある客室は「デラックスルーム」「プリミエルーム」「スイートルーム」などがあり、どの客室も現代的な快適性と古都の余白美を併せ持つ洗練された空間。
開け放たれた障子越しに差し込む柔らかな光や、手仕事の質感を感じさせる木の壁、上質なシルクのファブリックなど、自然に身を置くような心地よさに、観光へ行くのが億劫になってしまうほどだ。
プリミエスイートには畳の空間がある部屋も。
インペリアルスイートの窓から見えるのは、「本願寺伝道院」。
客室には、京都府和束町の自社茶畑「デュシット・ティー・ガーデン」の有機農法で栽培された日本茶が置かれているので、ぜひ滞在時に味わって欲しい。心を込めて作られた日本茶が心に沁みていくはずだ。
「デュシタニ京都」では茶畑だけでなく、京都左京区大原に「デュシット・ファーム」もある。タイ料理に欠かせないパクチーを始めとした野菜の栽培もしており、収穫した野菜は「デュシタニ京都」や姉妹ホテルである「ASAI京都四条」のレストランやバーで提供されている。
また希望があれば、宿泊のお客様に限られるが野菜の収穫体験もできる。これらはサスティナブルに向けた取り組みの一環と聞くが、ホテルスタッフたちが、私たちも作業に行きますと楽しそうに話す姿は印象的であった。
レストランが並ぶ地下一階の中庭。
デュシタニ京都が新たに挑む“食”の世界。ここでしかできない体験
ホテル地下一階には、3つのメインダイニングがある。
オールデイダイニング「Kati(カティ)」では、タイ料理をはじめ世界各国の味わいが楽しめるほか、
シグニチャーレストランの「Ayatana(アヤタナ)」では、タイ王室料理を現代的に昇華させた、新感覚のタイ料理の数々がいただける。店名である「アヤタナ」とは、タイ語で“6つの感覚(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・心)”を意味している。これはタイ仏教においては心が第六感であるという教えから来ているという。
また「Ayatana」では、2025年7月から、伝統的なタイのサービススタイルから、懐石料理のように、銘々に提供する「おまかせコース」スタイルへと変更された。
レストランで使用するカトラリーや食器はタイと日本の作家ものがコーディネイトされている。
季節の食材を活かしたおまかせコース11品、22,000円(税サービス込)。
タイのベンジャロン焼きの器を使ったアフタヌーンティーは13時~16時、10,000円(税サービス込)。
季節で変わるおまかせコースは、全11品。
小さな一皿の中に、旬の食材と技が詰まっており、タイ料理の概念を覆す見事な世界観は圧巻である。
どの料理もベースはタイ料理ではあるが、地元野菜を使い、さらに日本料理の感性がエッセンスとして加わり、タイ料理を確実に昇華させた数々だ。さらに器や盛り付けも美しく、まさに6つの感覚を満足させてくれた。
季節の食材を和の要素を融合させたおまかせコースがいただける。
「Ayatana」から中庭を挟んで向かいにあるのが、二十四節気の移ろいを映す「シェフズテーブル 紅葉」である。
今回は、鉄板を囲むカウンタースタイルの店内の奥に新たに誕生した、銀座「鮨 石橋正和」へ。
京都で美味しい鮨が食べたいと言う声に応えるために新たにスタートしたと聞く。
わずか数席のプライベート感に満ちた檜一枚板のカウンターを備えた空間で、熟練の職人がひとつひとつ、丁寧に仕事を重ねていく。ネタは、全国から取り寄せられる天然もののため、仕入れ状況で日々ネタは変わる。
伺った日は、和歌山のキジハタ、八丈島のキンメダイ、島根の白イカ、愛知県の平貝、長崎県アナゴ、長崎県のマグロ……をいただく。藁焼き、昆布締めなどの丁寧な仕事は、素材の旨味を存分に引き出した熟練の仕事で、もちろん味わいは絶品だ。
これは海外ゲストはもちろん、舌の肥えた日本人も魅了するだろう。
基本はおまかせコースのみ、今後は鉄板焼きと鮨の垣根を超えた提供も検討中だとか。
舞台のような鮨カウンターでは、美しい技が繰り広げられる。
営業時間はランチ12時~14時30分(14時 LO) 、ディナー 17時30分~22時 (20時 LO)。
ランチ 15,000円、ディナー 28,000円(税サービス込)。
さらに「デュシタニ京都」には見逃せない場所がある。
隠れ家バーとしてわざわざ近隣から訪れる人が多いという、バー「Den Kyoto(デンキョウト)」。
さらに、スパ「Devarana Wellness(デバラナ・ウェルネス)」は、タイ王室ともゆかりの深いデュシタニブランドならではのホスピタリティと共に、タイ古式マッサージを受けることができる。
スパ内にはプールや24時間利用できるフィットネスジムなどもあり、充実した滞在をサポートする。
大人の隠れ家として、近所の人だけではなく、近隣に宿泊する観光客も訪れているバー「Den Kyoto」。営業時間16時~23時。
地下2階にあるプールは、大人の雰囲気が漂う神秘的な空間です。営業は午前7時~21時。7時~10時はキッズアワーとなっており、身長130㎝以上の子供様も利用可能。
「デュシタニ京都」を体感し、ラグジュアリーとは、ただ豪華であるだけではなく、文化と精神の豊かさにこそ宿るのではないのだろうかと感じる。そしてここは、まさに体現されている。
タイ式の優雅さと日本的な“おもてなし”が交錯し、“本物の贅沢”とは何か?その答えを導くヒントがここには確かにある。
Text by Yuko Taniguchi
京都府京都市下京区西洞院通正面上ル西洞院町466
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日本のプレミアムなホテル
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編集部&PJフレンズのブログ
2025.8.12
新型クラウン人気の理由はどこにあるのか。特別キャンペーン体験レポート
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「いつかはクラウン」――日本人の憧れの車の代名詞であったトヨタクラウンを象徴するコピーである。
1955年に誕生し、今年で70周年を迎えるクラウンは年々進化をしているが、2022年にそのスタイルが大きく変わり、2023年10月からクラウンの専門店「THE CROWN」が全国6か所に誕生した。
今回はクラウン誕生70周年を記念し、“走る・触れる・感じる”モニター体験キャンペーン《47ROADS BY CROWN – THE EMOTIVE JOURNEYS》を体験する貴重な機会を得ることができた。
また、輸入車からクラウンへの買い替えも多いと聞くが、クラウンの魅力はどこにあるのか、私なりに探ってみた。
スタートは、現在6拠点のクラウン専門店「THE CROWN」
クラウン専門店「THE CROWN」は、現在、東京・千葉・横浜・名古屋・大阪・福岡の6都市にある。
今回は横浜都筑にお邪魔したが、その門構えからして、今までの販売店とは大きく異なる。クラウンの魅力を詰め込んだ販売店は、一歩足を踏み込んだ瞬間からクラウンの世界観が広がっている。
上質なインテリアや最高級のおもてなしに、プレミアムカーのオーナーとしての特別な待遇を受けているような満足感にきっと浸れるはずだ。またここを訪ねることでオーナー同士のコミュニケーションもあり、新たなつながりも生まれる空間である。
もちろん、クラウンを体験したいという方は、たっぷりとその個性や魅力に触れることもできる。
「THE CROWN」。横浜都築の外観。
ブランド発信拠点「THE CROWN」横浜都筑の店内。
今回、私が訪れた横浜都築「THE CROWN」は福岡と並んで初「THE CROWN」となった店舗だ。木をふんだんに使った和モダンな外観、入り口にかかった王冠マークののれんなど、まるで老舗旅館にでも訪れたような佇まいである。
店内は高級感ある家具が並ぶリビングルームと、そこから眺める日本庭園風の中庭にクラウンが並んでいるような空間に仕立てられている。
さらに歴代のクラウンの写真や書籍が並び、クラウングッズも購入できる、まさにクラウンの聖地とでも呼べる店内である。
ゆっくりクラウンを体感したいと言う方は、ぜひ一度足を運んで欲しい空間である。
まずはこちらで丁寧に淹れた日本茶とお菓子をいただき、今回の試乗車であるクラウンセダンの鍵を預かり、いざ出陣である。
店内には、クロスオーバー・スポーツ・セダン・エステートの4つのクラウンが並ぶ。
車を感性で楽しむ。安心感と心地よさを備えた「やっぱりクラウン」
クラウンは1955年に「日本人の手による、日本人のための高級車」を目指して誕生した、日本人の憧れの車だ。2022年フルモデルチェンジをした16代目クラウンは、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4つの個性があり、自分らしく、ライフスタイルに合わせて“選べるクラウン”へと進化を遂げた。
自称車好きを名乗ってはいるが、車の機能やスペックには全く疎いが、デザイン性は妥協できないと考えているタイプである。最近は加齢もあって、信頼感や安全性もかなり重要視している。
その点からも新型クラウンの美しいフォルムにはやはり目が留まる。街中でもよく見かけるようになったクラウンであるが、フロントフェイスは、かなりかっこいい。
高級感あるゆったりとした車内。
車内はかなりゆったりとしており、シートの座り心地はもちろん、静かな車内やスムーズな走りは、慌ただしい日常にホッと一息つけるような心地よさ。そして何より嬉しいのが、先進の安全機能がしっかり備わっていること。
向かうは日本橋の伝統技術の体験ができる「器 日本橋夢東 本店」へ
はじめての車種の運転は正直ドキドキするが、スムーズな走り出し、しっかりとした安定感で、ハンドルを握ってすぐにこれはいい!安心して運転できる!と自信が湧く。
一般道から首都高速へ、加速がスムーズ過ぎて、逆にスピードが出すぎないように気を付けるほどの心地よい走り。首都高速はいつもながらの多少の混雑はあったものの、無事に通過し、次はCROWN 47ROADSの一つである都道402号へ。
千代田区の一ツ橋河岸交差点から有楽町駅前を結ぶ特例都道である。ここは大手町から丸の内のオフィス街、東京駅丸の内側の美しい駅舎など、都会的なランドスケープが楽しめる道路として選ばれたと聞く。まさにザ・東京とも呼べる大都会の中を颯爽と走るのはやはり気持ちがいいものである。
このような遠出をして試乗をしてこそ、車の特性や魅力が体感できるものであろう。
美しい景色や自然、日本らしい文化や歴史などが味わえる「日本が世界に誇る道」である「47ROADS BY CROWN」の一つである、丸の内都道402号。
到着したのは、高級漆器やガラス器の卸売販売を行う「器 日本橋夢東 本店」。
ここは、1923(大正12)年に「漆器問屋 武藤三郎商店」として始まり、主に百貨店と取引きをしてきたという老舗漆器店。現在は金継ぎをはじめ、蒔絵や七宝焼きなど、日本の伝統文化を体験できるワークショップを展開していることから、多くの外国人観光客も訪れている。
今回体験をする金継ぎは、欠けてしまった器の修復という、モノを直すという目的だけではなく、「壊れたものにこそ宿る美」を慈しみ、新たな感性を加える再生を体現するものである。
店内には日本の伝統技術によって生み出された商品が並ぶ。外国人観光客がお土産として購入するケースも多いと聞く。
初金継ぎ体験ではあったが、丁寧に指導いただいたこともあって、割れ目の接着から、欠けた部分を埋めて、凹凸を紙やすりで削ってから合成漆と代用金を使って修復するところまでスムーズに楽しく作業ができた。
器の曲線に合わせた接着や割れ目に沿った筆入れなど、緊張感に包まれて集中する作業には雑念がスッと払われていくような爽快感がある。
金継ぎをした器には新たな感性が加わり、いままでの器とは一味違う自分の手が加わった唯一無二の器になり、さらなる愛着が湧いてくるものである。
エメラルドグリーンの器にゴールドがよく映える。
こちらでの金継ぎワークショップは、通常5回程度通うコースのようだが、今回は一回で完成するコンパクトな体験であったが、十分金継ぎを楽しむことができた。
水素で走る燃料電池車の初体験で知る、未来型自動車への期待
クラウンには、ハイブリッドやプラグインハイブリッドといった選択肢もあるが、今回は水素で走るクラウンセダンFCEV(Fuel Cell Electric Vehicle:燃料電池車)を試乗させていただいた。
水素と空気中の酸素を反応させて発電し、その電力でモーターを動かしているため、排出されるのは「水」のみ。CO₂ゼロの環境性能では圧倒的に優れた次世代車といえる。
トヨタにおいては、水素で走る電池車「MIRAI」がすでに発売されているが、同等の燃料電池システムを採用しつつも、クラウンならではの高級感と快適性を融合しているようだ。
初水素で走る燃料電池車は想像以上に運転しやすく、走りやすい。ガソリン車と何ら差異のない走りなら、やはり環境に優しい方がいいと感じる。
水素自動車にはちょっと抵抗がある人も、一充填走行距離や約820㎞、水素充填時間1回当たり3分程度というデータを聞けば安心だろう。
さらに都道府県によって異なるが補助金もあり、水素ステーションも拡大中となると、いち早く手に入れるべきではないかと思う。
「いつかはクラウン」の言葉は確実にいまも健在である。
やっぱりクラウンは高級感と安心感に包まれた、トヨタが誇るプレミアムな車であることは十分に体感することができ、さらにスタイリッシュになったデザインは、女性の心もつかむことは間違いないだろう。
輸入車からクラウンへ、この流れも当然の判断だと考える。
今回ご紹介の第1弾キャンペーンはすでに募集は終了したが、第2弾の実施も検討中と聞く。日本が誇る新しいクラウンで日本の魅力を探る旅に出るのはすてきな体験である。
器 日本橋夢東 本店
東京都中央区日本橋本町1丁目8番地13号 日本橋滄浪閣ビル
谷口優子 Yuko Taniguchi
Premium Japan編集部スタッフ
目指せポジティブエイジング。ゴルフにハマり中!
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2025.8.14
20周年を迎えた星野リゾート トマム滞在記~雄大な大自然に心も身体も包まれて
星野リゾート トマムから見られる美しい雲海。雲海の発生は前日の天気や風向きにも左右される。
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外に出るのが億劫になるほどの暑さが続く今年の夏。東京の酷暑から逃れるように、北海道トマムの星野リゾートに行ってきました。北海道も連日本州並みの暑さが報じられていますが、さすがにトマムの辺りは過ごしやすい気候でホッとしました。
リゾナーレトマム
滞在したのは「リゾナーレトマム」。コンセプトは「北海道の大地を感じるグレイスフルステイ」だそう。
そのコンセプトの通り広大な針葉樹の森に抱かれた高台に佇むリゾートホテルで、全室広さ 100 m2を超えるスイートルームには展望ジェットバスとプライベートサウナを完備し、ゆったりと豊かな時間を過ごせます。
実は若いころ、米ディズニー・リゾートの広報をしていた経験がある筆者。アナハイムのディズニーランド・リゾートとフロリダのウォルト・ディズニー・ワールド、今度日本にも就航するディズニー・クルーズラインを、日本のメディアに対してPRしていました。
トマム駅からリゾナーレトマムまでクルマで移動している時に、フロリダの広大なウォルト・ディズニー・ワールドを思い出しました。
初めてウォルト・ディズニー・ワールドに訪れた時に、その広大さに圧倒されたものです。日本人の感覚では理解できないスペース感とでも言うのでしょうか。そして欧米のゲストは、そこに長期滞在して、ある日はテーマパークで遊び、別の日はホテルのプールでのんびりといった過ごし方をしていました。
このリゾナーレトマムも、もちろん規模は違いますが、滞在型のリゾートとして同じようなコンセプトで作られているのではないかと思ったのです。
ファーム星野のプロジェクトリーダー 宮武宏臣さん
滞在型のリゾートの特徴は、ゲストのために施設側が様々なアクティビティを用意してくれているところです。リゾナーレに着いてまず訪れたのが、ファームエリア。こちらは単に牛を飼っているエリアかと思ったのですが、実は「ファーム星野」という、農産物の生産活動に取り組み、そこから生まれる美しい景観や、おいしい食への追及を目指す、循環型農業プロジェクトを展開しているのだとか。
トマムリゾート開発前の1980年代までは、このエリアでは約 700 頭の牛が飼われ、農業が営まれていたそうです。その頃の美しい原風景に戻していき、おいしい食を生産する活動に取り組んでいるとのこと。
そのプロジェクトをリードする宮武宏臣さんにお話を伺いました。宮武さんは、新卒で星野リゾートに入社し、元々は東京の星野リゾートオフィスのスタッフだったそうで、当時はIT系のマーケティングや星野代表のプロジェクトなどを担当していたそうです。まさに星野リゾート一筋!
トマムの運営に星野リゾートが2004年から参画。ただ2016年に台風により再生を余儀なくされました。
その際に以前から構想されていたファーム化に踏み切ることになり、宮武さんはそのプロジェクトリーダーにアサインされたそう。いわゆるオフィスワーカーから農園の経営へとは、なかなか思い切った決断だったと思いますが、ご本人に迷いはなかったようです。
宮武さんは「モーモー学校」の体験として、ホルスタイン、ジャージー、ブラウンスイスという3品種のそれぞれ個体別の牛乳を飲み比べ、そしてその味の違いの原因は何があるのか、などをクイズ形式で考えさせます。私は全く答えられなかったのですが、同行した14歳の娘が次々と質問に答えていて、感性の違いを実感しました(笑)。
このように、牛の個性や習性を学ぶアクティビティ、クイズ、試飲などを体験した後に、牧草地にいる牛を移動させる牛追いを体験できます。また、ファームエリア内には、牛の寝床をイメージした全長 30 メートルに及ぶ「巨大の牧草ベッド」、本物の羊を数えながらお昼寝を楽しめるスポット「羊とお昼寝ハンモック」などを設置しており、カートで巡るのもおすすめです。ファームの動物のことを知りながらリゾート滞在を楽しめます。
牛や羊が放牧されているファームエリアにあるカフェ「ファームデザインズ トマム店」
同店で提供されているランチ
広大な敷地内にあるファームエリア内のカフェでランチを楽しみます。「ファーム星野」では、2018 年 8 月からトマム牛乳の生産を開始。その後 2020 年 7 月からナチュラルチーズの生産を始め、同年 9 月からリゾート内にあるメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」にてマスカルポーネチーズを提供。
さらに 2024 年 12 月には、森のレストランに「ニニヌプリ」がリニューアルし、ファーム星野で生産するチーズの仕上げを行うライブスタジオとソフトクリームステーションが誕生。チーズ作りを目の前で見られるだけでなく、店内でチーズをはじめ、トマム牛乳を使用したソフトクリームを提供しています。
「この土地で生産されたものを、この土地でゆっくり過ごしながら味わってほしい」という考えからスタートしたとか。
トマム雲海テラス Cloud Walk(クラウドウォーク)。Cloud 9の一施設。空中にせり出した造りで、雲の形をしています。吊り橋のような構造で、歩くと少し揺れるので、景色を眺めながら雲の上をふわふわと歩いているような気分を味わえます。
トマムでのアクティビティのハイライトといえば「雲海」ですね。
雲海は、山や飛行機など高い場所から見下ろした時に、雲が海のように広がって見える現象のことです。特に、盆地や山間部で放射冷却によって霧や層雲が広範囲に発生した時に見られます。
まるで雲が海のように見えることから「雲海」と呼ばれます。 今回は残念ながら見ることはできなかったのですが、改めて雲海について学ぶいい機会となりました。
雲海テラスでの 9 つの過ごし方を提案する「計画=Cloud 9」。Cloud 9とは、山全体を散策してさまざまな角度から景色を楽しんでいただきたい、という考えからスタートして設置されている展望スポットのこと。
その計画名は、英語で「この上ない幸せ」を意味する“I am on cloud nine.”から名付けられたそう。
この計画の元、2025 年 7 月時点で 7 つのユニークな展望スポットが完成しており、今後も増やしていく予定だそうです。
雲海テラス
20周年記念のスイーツ@雲カフェ
ゴンドラで雲海が見えるポイントまで上がると、素晴らしい眺めを見渡せる「雲海テラス」と「雲Cafe」があります。カフェでは雲の形をした様々なスイーツが、20周年記念として販売されています。写真スポットとしても最高です。
リゾナーレトマムのメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」
雲丹と鹿肉のアンティパスト
優雅でプロフェッショナルなサーブをしてくれた佐藤さん。
イタリアの郷土料理を中心に、北海道ならではの食材を用いて、フルコースで提供するメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」で、最終日のディナーをいただきました。
2025年6月1日~8月31日の期間限定で「雲丹×夏鹿」をテーマに、北海道の夏の旬の食材をふんだんに使用したディナーコースを提供しています。
シェフの鈴木將平さんは2023年4月に、 OTTO SETTE TOMAMUの料理長に就任。「Calendario Gastronomico(カレンダリオ・ガストロノーミコ)」=「美食のカレンダー」をテーマとし、ゲストにその時期にその土地で一番おいしい食材を活かした料理を味わっていただきたいと考えているそう。
今回は、季節ごとに旬の食材が揃う北海道の中でも、夏ならではの味覚に着目し、濃厚な旨みが広がる雲丹と、脂身が少なくジューシーな赤身の夏鹿を組み合わせることで、海と大地の恵みを新たな視点で表現しています。
さらに、北海道のワインやナチュラルワインを含むワインペアリングも楽しめます。
上記以外にも様々なアクティビティやイベントが用意されている星野リゾート トマム。20周年を迎えて、ますますそのホスピタリティとプログラムは充実しています。
酷暑を逃れ、北海道の大自然に触れ、心も身体もリフレッシュしてはいかがでしょうか。
◆リゾナーレとは
「リゾナーレ」 (星野リゾートが)国内外 7 施設(北海道、栃木県、山梨県、静岡県、大阪府、沖縄県、グアム)に展開するリゾートホテルブランド。2025年には山口県下関に開業予定。夢中になって楽しみ尽くす「PLAY HARD」をコンセプトに、土地の特性を活かした空間デザイン、豊富なアクティビティをそなえ、地域や季節ならではの体験ができます。
リゾナーレは、訪れる人たちに想像を超える滞在をとおして、記憶に残る旅を提供します。
島村美緒 Mio Shimamura
2017年からプレミアムジャパンの代表、そして編集長として、<wbr />日本のいいモノ・コトを紹介中。着物と映画、音楽、ジュエリー、<wbr />スイーツ好き。
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Features
小浜島の海、星空、風、亜熱帯植物を通年で満喫
2025.8.13
日本最南端のアイランドビーチリゾート「はいむるぶし」がリニューアルオープン
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沖縄・八重山諸島のほぼ中央に位置する小浜島(こはまじま)のアイランドビーチリゾートホテル「はいむるぶし」が、施設面を充実させ、1年を通じて離島リゾートが満喫できるデスティネーションホテルとしてリニューアルオープンした。
北半球最大のサンゴ礁の海に囲まれた小浜島のビーチの目の前に2 つのインフィニティプールが誕生。「Main Pool」では、遠浅の海と青い空、八重山の島々のシルエットや風を感じながらゆったりとした時間を過ごすことができる。大人専用の「ウェルネスエリア」にオープンした「Quiet Pool」は、夏季はナイトプールとしても利用でき、冬季はホットプールとして営業する。本格的なコンテナサウナ「SAUNA BLOCK」とスパ棟も新設された。
センターハウス内には、星空をイメージしたシャンデリアがきらめくメインダイニング「The Steak &Grill」や、洋食・和食・沖縄料理を楽しめるビュッフェレストラン「The Buffet」、日中はランチやカフェタイム、夜は本格的なバータイムを楽しめる「The Lounge & Bar」がオープン。またプールやビーチで遊んだ後に、海風、波音に包まれながら寛ぎの時間を楽しめる「The Beach Café」や「The Beach Bar」も新設された。
敷地内に点在する宿泊棟全148室のうち、45室を40㎡のプライベートガーデンを備えた「ガーデンテラス・プレミアムルーム」にリニューアル。プライベートガーデンにはリゾート感溢れる植栽とサンラウンジャーを配置し、プールやアクティビティでひと遊びした後のリラックスタイムを、緑あふれるプライベートガーデンでゆっくり過ごすことができる。
このほか、星空や月明かりの下で行う「フローティング SUP ヨガ」や、海の冒険家・八幡暁氏がプロデュースする「マングローブ探検ツアー」、「プライベート・サンセットクルーズ」など、様々なアクティビティもスタート。
あなたも日本最南端のアイランドビーチリゾートで心ほどけるような体験をぜひ。
◆アイランドビーチリゾート「はいむるぶし」
【所在地】沖縄県八重山郡竹富町字小浜2930
【客室数】148 室(宿泊棟全7 棟)
【問合せ】0980-85-3111 (受付時間 9:00-18:00)
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投稿 日本最南端のアイランドビーチリゾート「はいむるぶし」がリニューアルオープン は Premium Japan に最初に表示されました。
Features
愛するペットと店内でも心地よい時間を
2025.8.8
オールデイダイニング「bills」が3店舗で”ペットフレンドリーエリア”を店内まで拡大
©Anson Smart
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国内で8店舗を展開中のオーストラリア・シドニー発のオールデイダイニング「bills」が、bills お台場、bills 横浜赤レンガ倉庫、bills 福岡の3店舗で、”ペットフレンドリーエリア”を、従来のテラス席から店内まで拡大して営業をスタートした。
今年5月に、bills お台場で開催されたイベント「bills Pet Week in Odaiba」が好評を博し、多数の反響の声を受けたことが、今回のエリア拡大につながった。
©Petrina Tinslay
©Petrina Tinslay
現在、bills お台場では、平日終日、及び土日祝の17時以降、従来のテラス席に加えて店内でもペット同伴可能。またbills 横浜赤レンガ倉庫では、毎日17時以降、bills 福岡では常時店内のペット同伴が可能になった。
本格的な暑さが続くこれからの季節、テラス席での食事をためらう日にも、涼しい快適な店内でペットと一緒にくつろぎの時間を過ごすことができる。
あなたも大切な家族の一員とともに、料理と心地良い空間を楽しんでみてはいかが。
◆bills ペットフレンドリーエリア拡大
【対象店舗】bills お台場、bills 横浜赤レンガ倉庫、bills 福岡
【ペット同伴可能時間】お台場:平日終日・土日祝17時以降可
横浜赤レンガ倉庫:平日・土日祝ともに17時以降可
福岡:常時店内同伴可
【入店可能ペット】犬・猫に限定
※詳細は公式サイトにて要確認
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Features
夏休みの思い出に、つくる喜びとサステナブルな学びを
2025.8.3
WHGホテルズ×ガンプラの夏限定プロジェクト『ガンダム R 作戦 with WHG HOTELS』
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日本が誇るプラモデル文化の象徴「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」が、発売から45周年を迎えたのを記念して、藤田観光株式会社が運営する全国32の「WHGホテルズ」」(ワシントンホテル/<wbr />ホテルグレイスリー/ホテルフジタ/ホテルタビノス)と、株式会社BANDAI SPIRITSがコラボレーション。8月31日(日)まで、『ガンダムR(リサイクル)作戦 with WHG HOTELS』を開催している。
「ガンダムR作戦」とは、回収した「ガンプラ」のランナー(プラスチック枠)をリサイクルし、新たなガンプラ「エコプラ」として生まれ変わらせる、循環型社会の実現を目指すリサイクルプロジェクト。2021年より始動し、全国各地で体験型イベントを展開している。
今回のコラボレーションでは、全国の対象ホテルに宿泊した小学生に、再生素材から生まれた「エコプラ」のガンプラ体験キットを合計10万個プレゼント。工具を使わずに組み立てられるため、初めてプラモデルに触れる子どもでも、安心して“つくる喜び”を味わえるのが魅力だ。さらに、各ホテルには使用済みランナーを回収するリサイクルボックスも設置され、ものづくりを楽しみながら環境への意識を育む工夫も。
※ガンプラコラボルーム イメージ
また、「東京ベイ有明ワシントンホテル」「ホテルグレイスリー⽥町」、「キャナルシティ・福岡ワシントンホテル」では、8月31日(日)までの期間限定で、ガンプラ制作に没頭できるコラボルーム「“MG RX-78-2 GUNDAM Ver.3.0” ROOM」がオープン。客室には専用工具がずらりと並ぶほか、コックピット型のデスクやガンプラのモデル展⽰など、ファンの⼼をくすぐる空間と楽しい仕掛けも。
世代を超えて愛されるガンダムの世界に、サステナブルな視点を添えた夏限定の宿泊体験。自由研究や親子の思い出づくりにもおすすめだ。
◆『ガンダムR作戦 with WHG HOTELS』
【宿泊期間】開催中~2025年8月31日(日)チェックアウトまで
【対象者】全国の対象施設に宿泊した小学生 ※上限数に達し次第終了
【提供商品】エコプラ 1/144 RX-78-2 ガンダム 組み立て体験会ver.(⾼さ 12.5cm) ※ 1滞在につき 1
【対象施設】全国の WHGホテルズ 32 施設
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投稿 WHGホテルズ×ガンプラの夏限定プロジェクト『ガンダム R 作戦 with WHG HOTELS』 は Premium Japan に最初に表示されました。
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京都通信
2025.7.28
京都の寺社は朝が美しい──静けさと涼を求めて早朝さんぽ&京のゆば粥御膳で朝食を
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夏の盛りを迎えた京都。
どこへ出かけても、厳しい暑さと人波に気後れしてしまう……。そんな季節だからこそ、おすすめしたいのが、静けさに包まれた朝のひとときです。
東寺や下鴨神社、北野天満宮など、早朝から参拝できる寺社を訪ねたあとは、二条城で美しい庭園を眺めながら朝食をいただく特別なひとときを。
喧噪を離れ、凛とした空気に身をゆだねる、京都ならではの朝の過ごし方をご紹介します。
東寺 5:00開門
京都で最も早く開門する、朝の聖域
五重塔がシンボルの世界遺産・東寺は、京都の寺院のなかでもとくに朝が早く、開門はなんと5時。まだ街が目覚めきらない時間帯、澄んだ空気と静寂に包まれた境内を歩くと、心がすっとほどけていくような感覚に満たされます。
朝焼けの空にそびえる国宝「五重塔」。日の出時刻の前後数十分がとくに美しい。
朝6時からは、弘法大師・空海が住居としていた御影堂(みえどう)で「生身供(しょうじんく)」と呼ばれる法要が行われています。誰でも参加できるので、希望する方は5時50分頃までに御影堂の唐門または西門前へ。
この法要では、国宝である本尊・弘法大師像が開帳され、一の膳、二の膳、お茶が供えられます。読経の声が静かに響く堂内で参拝者も一緒に手を合わせ、最後には空海が唐から持ち帰ったという仏舎利(お釈迦様の遺骨)を授けてもらうことができます。
境内の北西に位置する「御影堂」。南北朝時代の建物で、国宝に指定されている。
さらに、毎月21日には境内で「弘法市」が開かれ、早朝から骨董品や古着、食べ歩きできるフード類など、多彩な露店がずらりと並びます。第1日曜日には骨董市「東寺ガラクタ市」も開催されているので、掘り出しものを見つけに訪れてみては?
東寺(とうじ)
住所 京都市南区九条町1
TEL 075-691-3325
開門時間 5:00〜17:00
HP https://toji.or.jp/
Instagram @toji_official
下鴨神社 6:30開門
太古の森を歩く、清めの朝
京都最古の神社のひとつである下鴨神社は、朝6時半から参拝可能。境内を歩けば、木々の葉をわたる風の音や、小鳥のさえずりが、心にそっと寄り添ってくれるよう。早朝は訪れる人もまばらで、清々しい空気に包まれています。
鮮やかな朱塗りの「楼門」は重要文化財に指定されている。
境内の大半を占める「糺の森」に広がるのは、縄文時代から続く原生林。うっそうと茂る木々のあいだを歩けば、森そのものが神域であることを実感。朝露の匂いをふくんだ森の空気に、心がすっと癒やされていくのを感じます。
この森を含む下鴨神社は、世界文化遺産にも登録されており、自然遺産としても貴重な存在です。手つかずの植生が今なお守られていることに、自然と敬意の念が湧いてきます。
太古の自然を遺す「糺の森」は広さ3万6千坪。原生林の間を静かに小川が流れている。
境内には、美麗の神様を祀る河合神社や、縁結びで知られる相生社などの摂社・末社も点在。静かな時間の流れに身をまかせ、それぞれの社をゆっくりめぐってみるのもおすすめですよ。
北野天満宮 7:00開門
朝の光に映える御社殿の壮麗な佇まい
学問・厄除・芸能の神様として知られる菅原道真公を祀る北野天満宮。こちらは朝7時から参拝が可能です。
後西天皇(1637-1685)宸筆の勅額『天満宮』が掲げられた「三光門」。
ゆるやかに境内を進んでいくと、やがて見えてくるのが「三光門」。壮麗な造りがひときわ目を引く、シンボル的な建築です。
その奥に佇む御本殿は、国宝に指定されており、桃山時代の建築美を今に伝える貴重な存在。唐破風や黄金色に輝く装飾、精緻な彫刻など、細部に宿る技を、朝の光のなかでゆっくりと味わうことができます。
また、天満宮といえば菅原道真公がこよなく愛した「梅」も有名。御神木として大切に受け継がれる梅のほか、境内の随所に梅の神紋が見られます。
“天神さんの日”として親しまれる縁日。境内には食べ物の屋台も多く、お祭り気分が楽しめる。
毎月25日には縁日「天神市」が開催され、朝6時ごろから骨董や古書、食器、和雑貨など、多彩な露店が並びます。ふと足を止めた先で、思いがけない品との出合いがあるかもしれません。
北野天満宮(きたのてんまんぐう)
住所 京都市上京区馬喰町
TEL 075-461-0005
開門時間 7:00〜17:00 ※毎月25日は6:30開門
HP https://kitanotenmangu.or.jp/
Instagram @kitano_tenmangu
二条城・香雲亭 9:15~10:15
歴史に抱かれる庭園で、ゆば粥朝御膳を
寺社をめぐって静かな朝の時間を味わったあとは、二条城へ。世界遺産にも登録されているこの城のなかに、通常は非公開の「香雲亭」があります。夏の朝のひととき、特別にその扉が開かれ、美しい庭園を眺めながら朝食をいただける貴重な体験が待っています。
江戸時代の豪商・角倉(すみのくら)家の屋敷跡から移築された「香雲亭」。
提供されるのは、祇園・円山公園に本店を構える「京料理いそべ」の料理。自家製の汲み上げゆばを使ったやさしい味わいの「ゆば粥」と季節の小鉢を添えた「京のゆば粥御膳」です。
今年は大阪・関西万博の開催を記念し、月替わりの逸品には地元・京都の食材を中心に関西各地の恵みが盛り込まれています。7月の「鱧おとし(大阪府/兵庫県)」から始まり、8月は「賀茂茄子のしぎ焼き(京都府)」、9月は「鮎の竜田揚げ(滋賀県/和歌山県)」を予定。見た目にも涼やかな品々が、朝の身体にやさしく染みわたります。
8月の「京のゆば粥御膳」。献立には、賀茂茄子のしぎ焼きやゆば粥がラインナップされる。
香雲亭の目の前に広がるのは、和洋折衷のユニークな造りが特徴の庭園「清流園」。東半分は芝生を敷き詰めた洋風ですが、香雲亭のある西半分は池を中心に四季折々の美しさを見せる和風庭園。朝の光をやわらかく照らす水面と、全国から集められた銘石が織りなす変化に富んだ景色とともに、料理を味わう朝──そんな贅沢がここにあります。
朝食の提供は2025年7月15日(火)から9月30日(火)まで。完全予約制・各日40名限定なので、早めの予約がおすすめです。
特別朝食「京のゆば粥御膳」(とくべつちょうしょく「きょうのゆばがゆごぜん」)
開催場所 二条城内 清流園・香雲亭
開催日時 2025年7月15日(火)~2025年9月30日(火) 9:15~10:15
料金 4,200円(税込) ※入城料が別途必要
申し込み 参加希望日の前日15:00までに要予約
予約連絡先 075-551-1203(京料理いそべ/受付時間10:00〜15:00)
元離宮二条城(もとりきゅうにじょうじょう)
住所 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
TEL 075-841-0096
入城時間 8:45〜16:00(17:00閉城)
入場料 一般800円、中高生400円、小学生300円
HP https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
Instagram @nijojocastle
涼やかな空気に包まれる、京都の朝。静けさの中で心をととのえ、癒やされるひとときを過ごしてみませんか。
Text by Erina Nomura
野村枝里奈
京都在住のライター。大学卒業後、出版・広告・WEBなど多彩な媒体に携わる制作会社に勤務。2020年に独立し、現在はフリーランスとして活動している。とくに興味のある分野は、ものづくり、伝統文化、暮らし、旅など。Premium Japan 京都特派員ライターとして、編集部ブログ内「京都通信」で、京都の“今”を発信する。
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2025.7.30
「界 奥飛騨」で過ごす夏の温泉旅。さわやかな風と湯けむりに包まれて
「飛騨MOKU(もく)の間」、施設全体に天然木と飛騨の匠が生き、各エリア匠の作品がちりばめられ、まるでショールーム。内湯温泉は、滞在中24時間好きなときに!
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2024年9月に開業したばかりの「界 奥飛騨」への旅に誘われ、参加してきました。バスタ新宿から高速バスに乗り込み、一路奥飛騨温泉郷へと向かいます。バスの乗車時間は5時間ほど。読書をしたり、うとうとしたりしている間に景色はどんどんと変わり、旅への期待が高まっていきます。
奥飛騨温泉郷とは、飛騨山脈(北アルプス)の麓に点在する平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の5つの温泉地の総称です。「界 奥飛騨」は、その中でも最古の歴史を持つ平湯温泉にあります。平湯温泉は、日本三大湧出量を誇る名湯として知られている温泉です。
「界 奥飛騨」に到着したら、早速足湯を体験しました。北アルプスの雄大な眺めも素晴らしく、そして何といっても涼しい!ここ「界 奥飛騨」は標高1250mに位置するとのことで、東京の暑さと比べたら天国のよう。長旅の疲れも一瞬にして吹き飛びます。
独自の「湯治文化」を体現した足湯の楽しみ方すぐ楽しめます
館内は、「界」の特長でもある、地域の文化に触れることができます。さまざまな内装、家具、小物のかざり、モダンなデザインと木の温もりを感じるしつらえです。
今回宿泊したのは「飛騨MOKU(もく)の間」。地元の伝統的な漆塗りである飛騨春慶 (ひだしゅんけい)はウォールアートや客室サインに、飛騨染のオリジナルクッション まで。曲木(まげき)をモチーフにしたヘッドボードには、空間が軟かく感じるから不思議です。
客室の露天風呂ももちろん温泉です!バスタブの横には寝転がれるほどの大きさのソファーもあり、何度もお湯につかり、ゆったりのんびり過ごすことができました。
地域の文化が室内装飾に。
温泉から濡れたまま上がれるソファ。
細部までこだわりぬいたルームキー。
せっかくなので大きなお風呂に入りたいもの。露天風呂を備える、温泉棟(湯小屋棟)にも行ってみました。内湯には、源泉掛け流しの「あつ湯」とリラックス効果の高い「ぬる湯」という2種類の湯船があり、湯治気分を高めてくれます。
露天風呂は、北アルプスの「雪の回廊」をイメージした白い壁で囲まれており、真上には巨大な穴がぽっかりと開いているのがとてもユニーク。日中は青空を、夜には星空を眺めながら湯舟で手足を伸ばして入ることができました。
雪の回廊をイメージした、まるみのある曲線的なデザイン。
旅の楽しみには、食事も欠かせません。半個室でプライベート感のある食事処で時間をかけて「飛騨牛の味噌すき会席」をいただきました。味噌仕立てのすき焼きは初めての経験です。卵ではなく、長芋のすりおろしを飛騨牛に絡めるというアイデアが面白い。驚きの一品でした。
上質な飛騨牛の味噌仕立てのすき焼きは、タマゴでなく長芋に絡めていただき、なんとも新鮮な味わい。
朝はいつもより早く起床して、中庭で開催される「現代湯治体操」に参加しました。日常のあわただしさから逃れて、身体をゆっくりと目覚めさせ、すっきりした気分になります。そして、朝食へと向かいます。
夕食であんなにたくさん食べたのに、色とりどりの朝食に箸が進みます。飛騨近辺の野菜などがふんだんに使われた、ヘルシーな朝ごはんです。
体にやさしい目覚めの体操に参加後の朝食。品数が多く、保存食の干し野菜をふんだんに使ったお味噌汁は、ぜひ自宅でも取り入れたい野菜メニュー。
「界」を訪れたなら、地域の文化体験「ご当地楽」にはぜひトライしてください。「界 奥飛騨」では、「飛騨の匠体験」風呂敷用曲木のハンドル制作を体験することができます。お湯に一晩漬けて柔らかくなった木を曲げる感触がなんとも楽しいですし、お土産として持ち帰ることができます。いろいろな風呂敷を購入したくなりました。
飛騨の森を感じられるデザイン壁など、体験ルームの装飾も素敵なんです。さまざまなノミやカンナなどの工具の展示の様子がなんともかわいい。
周辺を観光するなら、おくひだマウンテンバス※がお勧めです。景色の良さを満喫できる路線バスも充実し、マイカー・タクシーなどでも「平湯バスターミナル」から「新穂高ロープウェイ」のルートでこの景色が楽しめるのです。20㎞にわたる5つの奥飛騨温泉郷をバスで走り抜け、「新穂高ロープウェイ」では、空中の高原散歩気分を味わえます。さまざまな表情を見せる美しい北アルプスの山々が堪能できるそうなので、ぜひ期間中に訪れたいものです。
※おくひだマウンテンバスは2025年7月18日で特別運行終了しています。
おくひだマウンテンバスはルーフトップからの眺めが圧巻。風を感じながら奥飛騨を走り抜けます。
写真提供:おくひだマウンテンバス
日本初の二階建てロープウエイで、頂上に重装備なく行け、新しくおしゃれに整備された頂上から360度の北アルプスを3000m級の山々を2000mの高さから楽しめます。
写真提供:奥飛騨観光
北アルプスの眺めの壮大さ、奥飛騨の自然と文化に満たされた旅になりました。そして今度来るときは、二泊はマスト。お湯も、自然も満喫する旅にしたいと願いながら、帰途に就きました。
川瀬マリ子 Mariko Kawase
プレミアム ジャパン マーケティングスタッフ
愛犬と国内旅行へ行くことを楽しんでいます。
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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る
2025.7.28
伊勢神宮で古くから行われる「お祓い」の儀式と「御塩」の意味
神宮で行われる大祓(おおはらい)の様子。榊の枝に麻苧(あさお)を付けた大麻(おおぬさ)と呼ばれる祓い具で、神職たちを祓い清める。すべてが清らかな姿に、見ていた子どもが思わず「きれい」と声を上げた。
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何度訪れても、いつ参拝しても、伊勢の神宮は清々しい。
そう思う理由の1つに、伊勢神宮の内宮に流れる五十鈴川の存在がある。清らかな流れと心洗われる瀬音、そして、内宮の御手洗場(みたらし)で手を清めるときの、ひんやりとした水の感触。五感を伴って刻まれたその清々しさの記憶は、神宮という言葉とともに鮮やかに蘇ってくる。
五十鈴川の清らかな流れ。
伊勢神宮の大祓(おおはらい)とは
神宮の大祓は、毎年6月、12月の晦日(みそか=月の最後の日)と、大祭が行われる前の月、たとえば、2月の祈年祭のための大祓は、前の月である1月の晦日、というように、4月、5月、9月、10月、11月の晦日の、計8回行われている。大祭に先立ち、大宮司以下の神職や楽師たちが、内宮の第一鳥居近くの、注連縄が張られた「祓所(はらえど)」と呼ばれる場所で、それぞれの罪や穢れを祓い清めるのだ。
神道でいう罪や穢れは、日常生活の中で知らず知らずのうちに身に付いてしまったさまざまなものを指す。一説では、罪は「包む身(<u>つ</u>つむ<u>み</u>)、穢れは「気枯(けが)れ」を指し、人間本来の姿を包んで隠してしまうことが罪であり、「気」を枯らす、つまり、生命力を減退させてしまうのが穢れだと言われている。つまり、人間はもともとすばらしい体を持ちながら、それを覆い隠すようなものが付着するために本来の姿が隠れてしまい、病気や災難に遭うなどの好ましくない状態になってしまう、というのだ。
内宮の五十鈴川の川辺で行われる大祓を終え、斎館に戻る神職たち。
禊は水で身を清めること、
祓いは水や火、塩、さらに祓い具などによって罪や穢れを除き去ること
そんな罪や穢れを除き去るため、日本では古来、禊(みそぎ)や祓いが行われてきた。
禊とは、水を使って身を清めること。特に海や川などの清らかな水は、穢れを浄化する神聖な力があるとされ、古くは神前に流れている川で身を清めたという。内宮の御手洗場も、本来は神宮の祭祀に関わる人々が禊をする場所だった。現在お参りの前に手水舎で手を洗い、口をすすぐのも、簡略化された禊を行っていると考えられている。
一方祓いは、水や火、塩、さらに祓い具などによって罪や穢れを除き去ること。神社で正式参拝をしたことがある人なら、神事に先立ち、神職が祓いの詞(ことば)である祓詞(はらえことば=)を奏上した後で、大麻(おおぬさ)、つまり、榊の枝や素木(しらき)の棒に、白い紙を特殊な断ち方をして折った紙垂(しで)や、麻の繊維を原料とした麻苧(あさお)と呼ばれる糸を付けた祓い具で、参列者の頭上を左右左と振る、修祓(しゅばつ)の儀式に立ち会ったことがあるだろう。
手水舎は、簡略とはいえ、心静かに身を清める禊の場所。内宮の別宮、瀧原宮で。
たとえ意味は知らなくても、神社でお参りすることは、参拝者それぞれが、古来重視されてきた禊や祓いを簡略ながらも行って、心身を清浄にし、その上で神前に進み出るという行為をしているわけだ。
ケからハレへ
神社をお参りしようという思い自体が浄化作用に繋がっている
「祝詞では、よく『今日の生日(いくひ)の足る日』、つまり、『今日は生き生きとした満ち足りた日である』という文言が使われます。神社にお参りに来るのは、まさにそんな日で、日常であるケの状態からハレになるということです。つまり、神社にお参りをするという発想を思いつくこと自体が、自分をケからハレに変えることであり、その人の中で浄化作用である祓いを行っていると、私は思います」
神宮の広報室次長の音羽悟さんは言う。
興味深いのは、罪や穢れが道徳的、人為的なものだけではないということだ。
「たとえば落雷や大雨に遭うなど、自然界で発生するいろいろな災異を受けてしまうことも、自分の常日頃の行いに罪や穢れがあるからだと、古代人は考えていたのです」と音羽さん。
古代においての罪や穢れは、個人の問題だけでなく、共同社会の幸福発展にとっても障害となると考えられていたようだ。
大祓の儀式も、もとは国家の神事として行われるものだった。8世紀に制定された『神祇令(じんぎりょう=国家祭祀の根本的な事柄をまとめたもの)』によれば、毎年6月と12月に、恒例の神事として大祓を行うことが定められていたという。
大祓では、まず神職それぞれに榊の枝が手渡される。
権禰宜が大麻の前で、細かく切った白い紙(切麻=きりぬさとも呼ばれる)と米粒を左右左と散ずる「銭切(せんぎり)」、「散米(さんまい)」の所作を行った後、大祓詞を微音で唱える。その間、神職たちは榊を手に平伏。
「古代人はサイクルをとても大事にしていました。繰り返すという循環の中で、節目節目に祓いを行って原点に立ち返る。つまり、本来祓いとは、人間が社会生活を営む上で、必要最低限守らなければならない規範であり、原点回帰でもあって、ものごとが秩序正しく循環していくために規則正しく行っていく、そこに意義があると私は考えています」
加えて、災害や天変地異など、もろもろの忌まわしいことが起こったときも、臨時で大祓が行われることがあったという。それによって、国土上の一切の罪や穢れが祓われて、災いを除け、吉祥を招くことができると信じられていたのである。
祓い具で祓い清められた後、神職たちは低頭して小さく2度、柏手を打ち、榊に息を吹きかける。
神話から紐解く、祓いが吉祥を招く理由
だが、ここで疑問も起こる。なぜ祓いをすることで、吉祥を招くことができるのか。
その答えを導くヒントは、神話の中に記されている。
『古事記』によれば、イザナギノミコトが、亡き妻のイザナミノミコトに会いたくなって黄泉(よみ)の国を訪れた際、穢れに触れ、それを祓うために、身にまとっていた衣類や所持品を投げ捨てて海水に浸かったとされ、これが禊のはじまりと言われている。だが、神話はそこで終わらない。イザナギノミコトは、それを機に次々と神々を生み、最後に天照大御神と月讀命(つきよみのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)の3貴神を生んだ。つまり、最も貴いとされる3柱の神々は、イザナギノミコトが罪や穢れを除き去った後に生まれたのである。
では、国家の神事である大祓とは、どのようなものだったのだろう。
奈良時代に朝廷で行われていた6月と12月の恒例の大祓では、平城京の正門である朱雀門の前に官吏などの男女が集まり、まず大祓詞(おおはらえのことば)が読み上げられた後、祓いを受けたとされている。さらに、各々が自身の身代わりとなる形代(かたしろ)の木製の人形(ひとかた)を撫で、もしくは息を吹きかけて、罪や穢れを人形に付着させ、川や溝に流したという。
現在6月の晦日に、各地の神社で行われる「夏越(なごし)の祓え」は、そんな大祓の儀式が民間に定着した行事。広く「茅の輪くぐり」で知られているものの、神社によっては、氏子が人形で体を撫で、神社に納める風習が今も根強く残っている。人間が知らず知らずのうちに身に付けた罪や穢れを除き去るという禊や祓いの風習は、さまざまな形で一般にも広く浸透し、今に受け継がれているのだ。
榊が用いられる神宮の大祓と大祓詞の謎
一方、神宮で行われる大祓では、人形ではなく、榊の枝が用いられる。
大祓が始まるのは、午後3時(1月、4月、10月、11月、12月)、もしくは4時(5月、6月、9月)。五十鈴川の瀬音が聞こえる祓所で、まず榊を手渡された神職や楽師たちは、権禰宜が大祓詞を微音で唱える間、榊を手に平伏(へいふく)。終わると、大麻による祓いを受け、各々手にした榊に息を吹きかける。その榊は、儀式が終わった後で五十鈴川に流されるのだ。
ちなみに、大祓詞とは、平安時代中期に編纂された『延喜式』に記載されている、28篇の祝詞の1つ。千数百年以上も前から唱えられてきた、日本最古の祝詞と言われている。なかでも注目したいのは、その後半部分。人々が知らず知らずのうちに犯した罪事(つみごと)は、祓戸(はらえど)4神と呼ばれる4柱の神々のはたらきにより、山から川へと流れ落ち、さらに大海原へ持ち出されて潮の流れに乗り、海底に進んだ後、最後は根の国底の国で消滅するという内容になっている。
神宮の大祓の儀式が川辺で行われるのも、それぞれの罪や穢れを移した榊を川に流すのも、すべて大祓詞に則ってのことなのだ。
「大祓詞には意味がわからない部分が多々あります。たとえば、冒頭部分に登場するカムロギノミコトとカムロミノミコトとは、どんな神様なのか。『古事記』や『日本書紀』には記載がなく、大祓詞にしか登場しないため、具体的なことがわかりません。もっとも、大祓詞は呪言(じゅごん=呪的な目的を果たすために唱える言葉)であり、唱えるということが、何より大事なのだと思います」
祓いに塩が用いられるのは、
罪や穢れを消滅させる海のエキスが詰まっているから?
思えば、修祓などの祓いで、塩や塩湯(えんとう=塩を溶かした湯)が用いられるのも、大祓詞によるのだろう。日本の塩は、海水を採取して作られている。つまり、罪や穢れを消滅させる海のエキスが詰まっている、とも言えるのだ。
神宮では、神事に用いられる塩を御塩(みしお)と呼び、内宮鎮座当時から、二見浦(ふたみがうら)の御塩がお供えされたと伝えられている。現在は、五十鈴川の川水と伊勢湾の海水が混じる、汐合(しおあい)と呼ばれる地に設けられた御塩浜で、日本の伝統的な製塩法である入浜(いりはま)式塩田法を用いて製塩されている。
さまざまな工程を経て、最終的に、三角錐の形に焼き固められた堅塩(かたしお)は、祓い清めに用いる際は砕いて粉状にし、神饌としてお供えするときは、砕いた塊を用いるという。
神宮では入浜式塩田と呼ばれる伝統的な製法で御塩作りが行われている。まず潮の満ち引きを利用して海水を塩田に入れ、砂に塩分を付着させて天日で乾燥。砂をかき起こして鹹水(かんすい=濃度の濃い塩水)を採取する。
採取した鹹水を煮詰めて塩を精製。
「神事で塩が用いられるのは、海そのものがすべての原点になっていることも大きいと思います。『古事記』でも、イザナギノミコトとイザナミノミコトが、天の浮き橋から海に矛を下ろし、海水を『こおろ、こおろ』と掻き鳴らして矛を引き上げると、その先から海水がしたたり落ち、塩が固まって島ができたと記されています。つまり古代人は、海からすべてが生まれるという考え方を持っていたと、私は思うのです」
御塩はさまざまな場面で用いられる。おまつりに先立ち、修祓で神饌や神職を祓い清めるのはもちろん、月次祭の由貴夕大御饌(ゆきのゆうおおみけ)の翌日、勅使が天皇陛下の幣帛(へいはく)を奉る奉幣の儀でも、内宮の第二鳥居で、幣帛が納められた辛櫃(からひつ)の御塩での祓い清めが行われる。
たしかに塩や塩湯でお清めされるのは、大麻による祓いを受け、罪や穢れを除き去った後のことである。『古事記』の中で、イザナギノミコトが禊や祓いを行った後で3貴神を生んだように、人も祓いを受けて原点に立ち返ることで、何か新たなものを生むことができるのかもしれない。
長い歴史を持つ禊や祓いの世界。知れば知るほど奥が深い。
Text by Misa Horiuchi
伊勢神宮
皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1
豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279
文・堀内みさ
文筆家
クラシック音楽の取材でヨーロッパに行った際、日本についていろいろ質問され、<wbr />ほとんど答えられなかった体験が発端となり、日本の音楽、文化、祈りの姿などの取材を開始。<wbr />今年で16年目に突入。著書に『おとなの奈良 心を澄ます旅』『おとなの奈良 絶景を旅する』(ともに淡交社)『カムイの世界』(新潮社)など。
写真・堀内昭彦
写真家
現在、神宮を中心に日本の祈りをテーマに撮影。写真集「アイヌの祈り」(求龍堂)「ブラームス音楽の森へ」(世界文化社)等がある。バッハとエバンス、そして聖なる山をこよなく愛する写真家でもある。
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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る
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投稿 伊勢神宮で古くから行われる「お祓い」の儀式と「御塩」の意味 は Premium Japan に最初に表示されました。
Experiences
Spotlight
世界的な旅の商談会ILTMへの参加報告
2025.7.24
その1 アジアの旅のトレンドと、日本人が向かうべきデスティネーション
ホテル・リッツカールトン・ミレニアで開かれたオープニング式典。
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去る6月30~7月3日の日程で、「ILTMアジアパシフィック2025」が、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズにて開催された。
ILTMはインターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケットの略で、「ILTMアジアパシフィック」はアジア太平洋地域を中心にして、広くアジア地域はもちろん、ヨーロッパ、中東、南米、アフリカから、最高級の旅行のサプライヤーとバイヤーが集まる世界規模の商談会である。
参加したその数、サプライヤー740、バイヤー740名、メディア70名! 大変な盛況ぶりだった。
商談会場はこんな感じだが、<wbr />規模が大きすぎて全体は収められない。
世界の旅のトレンドが判るイベント
プレミアム・ジャパンは、今年からILTMの正式なメディアパートナーとなったことから、初日のオープニングセレモニーから参加した。
私たちメディアにとっては、アジア、引いては世界の旅行のトレンド(潮流)がこの会場にいるだけで判るという得難いイベントでもある。
筆者はILTMアジアパシフィックと、より規模の大きな本家本元のILTMカンヌの両方に、前職の時に数年間にわたって参加していた。今回は12年ぶりに足を踏み入れてみて、出展者の規模の拡大ぶりと、イベント運営の巧みなIT化に歴然たる進歩を見出して、非常に感慨深いものがあった。
まず、6月30日夜、ホテル・リッツカールトン・ミレニアで開催されたオープニングに続いて、オープニング・フォーラムが行われた。
多彩な登壇者による基調講演
アジア太平洋地域の経済を専門とするバプティスト博士。
最初の講演者はサイモン・バプティスト博士。VisaカードのAPAC担当プリンシパル・エコノミストで、アジア太平洋地域の経済とビジネスに関する分析と思想の専門家である。
この度の演題は「アジアにおける成長とチャンス」だ。
「世界のGDPに占めるアジアのシェアは55%と、過去数十年間から大幅に増加した。
中国の経済成長は鈍化傾向にあるが、それでも、アジアのGDPの伸び率は、中国とインドの急速な経済成長が主な牽引力を及ぼしており、成長の機会として重要な地域となっている」
他にも、成長が著しいのはベトナムとインドネシアだ。オーストラリア、中国、インド、インドネシア、日本、韓国、ベトナムの中で見た場合、最も伸び率が低いのは、残念ながら日本である。最大のインドは伸び率が6%強であるのに対し、日本は1%にも満たない。
「地政学的リスクは成長の見通しに常に圧力をかけている。産業政策によっては、地域の様々な産業の見通しに大きな影響を与える可能性が高い」
地政学的なリスクと国の産業政策は、もちろん成長に影響を与えるだろう。
その他の指標として、例えば出生率であるが、高い順にオーストラリア、ニュージーランド、インドであるのに対して、中国、韓国、日本は減少傾向が著しい。
コロナ禍以前と比較した場合の対ドル為替の影響も無視できない。-10%を超えているのは、ニュージーランド、オーストラリア、日本で、韓国とタイも-5%を超えている。
では、コロナ禍前と比較したときの海外旅行の回復率はどうか。上位で言えば、オーストラリア、日本、タイで率は20%を超えている。旅行の総支出額の回復率も、日本はオーストラリアに次いで2番目に位置している。
アジアの動向を占う意味では、この辺の数字が参考になる。国内では閉塞感がある日本だが、意外にもアジア諸国の中では堅調な部類に入る。
スロートラベルにクールケーション
ILTM本部のギルモアは世界の旅のトレンドに精通している。
次に登壇したのは、ILTM本部ダイレクターのアリソン・ギルモアで、こう語る。
「近年の旅行業界は、スロートラベルの台頭、長距離列車などの復活、『クールケーション』など、さまざまな方向に進化している。目的と意味を明確にした旅は、多くの裕福な旅行者のプランの要となっている。
世界的な『ウェルネス』の概念は変化し続けており、もはやスパやマッサージだけでなく、フィットネスやメンタルヘルス、全体的なバランスを旅行に取り入れることが重要視されている。
多くのアジア諸国は、ホリスティックにおいて伝統的な習慣において長い歴史を持つが、現代的なものも取り入れている」
会場を沸かしたイギリスの冒険家
本当に自転車でロンドンからシベリアまで踏破した。
最後に登壇した‶(超)普通の冒険家″ロブ・リルウォールの話は傑作で、会場を大いに沸かした。彼は香港を拠点とする冒険家だが、世界の多くの極端な地域を旅してきた。
圧巻なのは、ロンドンを自転車で出発し、最終的には日本海にも近いシベリアのMagadan(マガダン)に到達したことだ(ちなみに、マガダンは終戦後、日本兵が送り込まれた強制収容所の入口としてよく知られている街だ)。
その旅は断続的に行われ、20年間という途方もない月日を要したが、シベリアや冬のゴビ砂漠、中国、インド、パキスタン、アフガニスタン、パプアニューギニア、日本、オーストラリア、イランなど、世界の陸地50,000km以上を自転車と徒歩で踏破したのである。
時に-40度の温度を示す動画とともに、氷に覆いつくされた顔面の動画は、会場の驚きと感嘆を誘った。雪上での激しい転倒シーンを映したりして、イギリス的なシニカルな語りは、大いにウケた。
彼は現在、作家であり、ナショナル・ジオグラフィックTVの番組を2つも持っている。ナショナル・ジオグラフィックは彼の功績を2本のテレビシリーズにした。ちなみに、2冊の著書『Cycling Home From Siberia』と『Walking Home From Mongolia』がある。
日本人が行くべき世界のデスティネーション
では、今回会場で見つけた、「日本人が向かうべき世界のデスティネーション」をいくつか紹介しておきたい。
最上質ブランドのホテル「1Hotels」が東京に襲来!
赤坂に出現するホテルのロビーからして素晴らしい。
最初に紹介したいのは、現在15カ国で爆進するスターウッド・グループだが、その最高位に位置するブランド「1Hotels」である。当ブランドの1軒目の開業は、2015年になる。
スターウッドの創業者バリー・S・スタンリヒトがこだわりを極めた最上質を目指して創ったブランドで、紛い物ではないナチュラルな指向性が素晴らしい。都市部での展開が多いが、ベタな表現で申し訳ないが、それらはまるで都会に潤いをもたらす極上の空間だ。
すでに数多のアワードを獲得していることも注目に値する。例えば、ニューヨークのセントラル・パーク、ハリウッド、ロンドンのメイフェアーなどだが、それらは一部でしかない。
「ハワイ・カウアイ島のハナレイ・ベイの施設も特に素晴らしい」と、そこに行ったことのあるジャーナリストが教えてくれた。是非とも訪れたいものだ。
そして2025年のビッグニュースは、オランダのコペンハーゲンに続いて、なんと、東京の赤坂の溜池にも「1Hotels」が開業するというのだ。全211室でスイートは24室になるとのこと。東京でも話題をさらうことになるに違いない。
ヨーロッパを小船で旅する、ユニワールド・ブティック・リヴァー・クルーズ
(Uniworld Boutique River Cruises)
ライン川を航行する「SSエリザベス号」。
筆者の長年の夢は、とりわけヨーロッパの河川や運河をクルーズ船で旅することだ。
何が素晴らしいと言って、海のクルージングと違って、内陸の真っ只中を行くので、河川から両岸を眺めることができるし、時折、停泊するとしても、そこは街の中なのである。
街中をぶらつくことも至便だし、ときには市場やワイナリーに寄って試食したり、自転車での散策も可能である。
このクルーズ会社のラインナップは、例えば中央ヨーロッパならば、ライン川に沿った古城を巡る8日間の旅、ブダペストからウィーンを巡る8日間の旅、ブルガリア・クロアチア・ハンガリー・ルーマニア・セルビアなど旧東欧を巡る10日間の旅など様々である。
他にも、ポルトガル&スペイン、インド、ペルー、エジプトなどの地域でも運航しているから興味は尽きない。
ナイル川を航行する「SSスフィンクス」号。
ローマの新たなホテルと言えばパラッツォ・リペッタ
(Palazzo Ripetta)
客室はしっとりとモダンだ。
昨年、ローマのポポロ広場の近くにオープンしたばかりのホテルである。
ポポロ広場はローマの入口とされ、その中央にはエジプトから運ばれたラムセス2世のオベリスクが立つことで知られる。スペイン階段やボルゲーゼ公園も近く、ロケーションが抜群にいい。
ホテルの設え・食事やサービスの質など、審査基準が極めて厳格なことで知られる「ルレ・エ・シャトー」グループに所属しているので、その洗練ぶりに関しては問題がないだろう。
パラッツォ・リペッタは17世紀の修道院を改装した5ツ星のホテルだ。建築家モレッティによるデザインによって、趣味の良いモダンが実現された。
78室にスイートが1室と程よい規模で、本格的なリストランテに加え、朝食やランチに相応しいカジュアルレストランがあり、4階の屋上テラスには地中海料理レストランも備えられている。ローマ滞在に華を添えるプロパティである。
ルワンダ観光の白眉は、マウンテン・ゴリラ・ツアーにある
マウンテン・ゴリラが待っている!
アフリカ諸国は富裕層の最終的なデスティネーションだ。
ルワンダはアフリカの真ん中より少し下で東寄り、ウガンダ、タンザニア、ブルンジに接した国である。
内紛による虐殺やディカプリオ主演の映画「ブラッディー・ダイヤモンド」でイメージが今一つの国だが、すっかり平和を取り戻して、観光の誘致にきわめて熱心だ。
すでに世界最高峰のプロパティも数多く存在する。例えば、ワン&オンリーは3軒、ウィルダネス・サファリ、シンギタのロッジなどがある。いずれも定評のあるグループなので、滞在には何の不安もないだろう。
旅のコンテンツとしては、アカゲラ国立公園のアニマル・サファリではビッグ5(ライオン・ヒョウ・バッファロー・サイ・ゾウに会うことが出来る。火山国立公園には5つの雄大な火山があり、美しいキヴ湖などがある。
しかし、何といってもマウンテン・ゴリラの棲息地ツアーこそが白眉だ。ルワンダには200頭から250頭のマウンテン・ゴリラが棲息している。彼らの息遣いが判る至近距離まで迫るツアーは、アドヴェンチャー心を大いにくすぐってくれるはずだ。
最高の船旅に行くならば、
エクスプローラ・ジャーニーズ
海を航行する美しい「エクスプローラⅠ」。
最高峰のラグジュアリークルージングをお望みなら、「エクスプローラ・ジャーニーズ」がもってこいだ。
船は「エクスプローラ」号で、Ⅰ、Ⅱは稼働中で、Ⅲは2026年、Ⅳは2027年、Ⅴが2028年に出航する予定だ。全船ともあたかもプライベートヨットを思い起こすように設計されている。いずれも全室がスイートという豪華さで、もちろん、オーシャンビューであることは言うまでもない。
肝腎の航路は、地中海と西ヨーロッパ、北欧とアイスランド、南米とアマゾン、カリブ海と中央アメリカ等々、魅力的な航路&寄港地でいっぱいだ。
船内で食は最重要の位置を占めるが、スイート内での食事を含む9つの異なる料理体験ができる。イタリア、アジア、フランス、地中海など、充実のラインナップである。これだけ揃っていれば何の不安もないだろう。
450名前後の乗客に対して、このバリエーションはかなり贅沢と言える。また、ゲスト1.25人に対してスタッフ1名という割合からも、この船がサービスをいかに重視しているかがわかる。
文:石橋俊澄(元「クレア」「クレア・トラベラー」編集長)
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Features
唯一無二の天空体験が、さらに進化
2025.7.16
「星野リゾート トマム」雲海テラスが20周年。新展望スポット「Cloud Round」が誕生
新展望スポット「Cloud Round(クラウドラウンド)」
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北海道の雄大な自然を舞台に、幻想的な雲海を楽しめる「星野リゾート トマム」の「雲海テラス」。開業20周年という節目を迎え、新たな展望スポット「Cloud Round(クラウドラウンド)」がオープンした。
「雲海テラス」は、気象条件が揃ったときにだけ現れる神秘的な雲海を、標高1,088メートルから楽しめる展望施設。2005年の開業以来、趣向を凝らしたビュースポットやカフェを設けながら進化を続け、今や日本を代表する天空の絶景スポットとして、海外にも知られる存在だ。
新たに誕生した「Cloud Round」は、雲海テラスが提案する9つの過ごし方「Cloud9計画」の第7弾。これまでで最も標高の高い場所に位置する展望スポットで、湾曲したミラーフレームから色とりどりのロープが吊り下げられ、そのロープに支えられるように12席の半透明のベンチを設置。座るとまるで空中に浮かんでいるような感覚になり、没入感に満ちた空間となっている。
雲海なないろソーダ 700円(2025年10月14日までの限定販売)
新スポットのオープンを記念して、屋内カフェ「雲Cafe」では、10月14日までの期間限定で、カラフルなタピオカ入りの炭酸ドリンク「雲海なないろソーダ」が登場。
雲みくじ 300円
また、運勢を雲海の種類で占う「雲みくじ」には、20周年限定チャームや新スポット「Cloud Round」にちなんだ新おみくじも。何が出るかは、引いてみてからのお楽しみ。
20周年を迎え、ますます充実する「雲海テラス」。この夏、雲の上ならではの非日常な体験を楽しんではいかが。
◆「雲海テラス」
【期間】開催中~2025年10月14日(火)
【料金】大人 1,900円、小学生 1,200円、愛犬 500円
トマム ザ・タワー、リゾナーレトマム宿泊の方は無料
【時間】5:00~8:00(上りゴンドラ最終乗車)、9:00(下りゴンドラ最終乗車)
【対象】宿泊者、日帰り共に利用可
※天候や気象条件によりゴンドラが運休する場合があります。時期により営業時間が異なります。
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Features
青森で、涼を感じる夏のひとときを
2025.7.9
⻘森屋 by 星野リゾートで開催。「しがっこ金魚まつり」
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青森の文化を満喫できる温泉宿「⻘森屋 by 星野リゾート」では、300個以上の金魚ねぷたが彩る夏の恒例イベント「しがっこ金魚まつり」が、8月31日(日)まで開催中だ。
⻘森の夏祭りの時期に街中で飾られる金魚型の灯篭「金魚ねぷた」をテーマにしたこのお祭り。「しがっこ」とは、青森の方言で「氷」のことで、その名の通り、暑い夏に涼を感じられる体験が楽しめる。
「巨大金魚鉢」イメージ 無料(終日開催)
今年の注目は、高さ2メートルのフォトスポット「巨大金魚鉢」。青森の伝統工芸「津軽びいどろ」を用いたステンドグラス風の金魚ねぷたが泳ぐ金魚鉢に入ると、まるで水中にいるような映える写真を撮影できる。
「貸し金魚ねぷた風鈴」イメージ 無料(時間 15:00〜20:00)
また今年は、金魚ねぷたと風鈴を組み合わせた「貸し金魚ねぷた風鈴」も登場。卓上タイプは客室の装飾として、提灯タイプを散策のお供に。夕涼みのひとときが、より心地よく感じられるはずだ。
「金魚ねぷたりんご飴」イメージ 1個770円(時間 15:00〜18:00 提供数 1日30個)
「ポイみくじ」イメージ 1本 550円(15:00〜20:00)
「金魚ねぷた灯篭回廊」イメージ
このほかにも、金魚ねぷたをかたどった「金魚ねぷたかき氷」や、りんごの酸味と甘味を楽しめる「金魚ねぷたりんご飴」、金魚すくいをするような感覚でおみじく体験ができる「ポイみくじ」、300個以上の金魚ねぷたが並ぶ「金魚ねぷた灯篭回廊」など、夏祭り気分を楽しめるスイーツや演出も充実している。
露天風呂「浮湯」
金魚ねぷたはその昔、津軽藩の藩士のみが飼うことができた希少な金魚「津軽錦(つがるにしき)」に人々が憧れ、作ったものとされ、今なお青森の夏の風物詩として親しまれている。
早くも厳しい暑さが続いている今シーズン。「⻘森屋 by 星野リゾート」が提案する涼体験楽しんでみては。
◆⻘森屋 by 星野リゾート
【所在地】青森県三沢市字古間木山56
【TEL】050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
【料金】1泊23,000円~(2名1室利用時1名あたり、税込、夕朝食付)
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Features
2025.7.9
高輪「茶室 BAR ROKKAN by ROKU GIN」サントリー「ROKU〈六〉」ブランドを深く知り愉しむ
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Stories
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日本のプレミアムなホテル
2025.6.30
「軽井沢・森四季」VILLA森の静寂に佇む、一棟貸しの別荘ホテルで豊穣な時間を
「緑~MIDORI」広い庭から建物を見る。
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四季が美しく移ろう軽井沢の地に「軽井沢・森四季」VILLAはある。星野温泉まで1㎞の徒歩圏内という利便性が高い環境ながら、喧騒から遠く離れた自然に囲まれた森の私邸とも呼べる空間である。敷地内には四棟のヴィラがあり、すべてが一棟貸しとなっている。ここは旅館でもホテルでもない、滞在者のためだけの特別な空間なのだ。
自然に囲まれた環境の中で、周囲を気にすることなくゆっくりと自分たちの時間を過ごしたい人には最高の環境である。
広い庭やデッキのある四棟のヴィラでは、周囲を気にせずくつろげる
「軽井沢・森四季」VILLAが何よりも大切にしているのは、「四季とともに生きる」という思想。宿泊棟は4棟あり、それぞれの棟には「緑~MIDORI~」「光~HIKARI~」「風~KAZE~」「時~TOKI~」という名前がつけられ、春の息吹、夏の風、秋の実り、冬の静謐を体現している。
「風~KAZE」木々に囲まれた静かな空間。
広い庭には露天風呂がある。
「緑~MIDORI~」は、家族や友人との滞在に理想的な3ベッドルームある空間。50坪を超える庭と24坪のウッドデッキがあり、室内にはデンマーク製薪ストーブがあるなど、まさに軽井沢の緑や風を心行くまで体感できる。
「光~HIKARI~」は三角屋根が特徴的で、プライベートな苔庭でBBQやたき火、北欧露天薪風呂、ハンモックなどがある。宿泊者だけのプライベートな時間を過ごすことができる。
「風」は、高級北欧ヴィンテージの家具、北欧露天風呂を備えた2名向けの静謐な棟。苔庭に面したバスタブに身を沈めるひとときは贅沢な時間が過ごせるはずだ。
2024年8月オープンした「時~TOKI~」は、3ベッドルームあり、さらにウッドデッキには足湯が備えられており、心の緊張をゆっくりと解いていく空間になっている。
冬は暖炉で火の揺らめきを楽しむことができる。
各棟には広いデッキがあり、食事をしたり、読書をしたり、それぞれの楽しみ方で。
「時~TOKI~」のテラスには足湯がある。
全棟にはBang & Olufsenのオーディオ、LE LABOのアメニティなど、上質な調度品や環境が揃っているので、自然の中でも、自宅にいるような快適さが整っている。もちろんペットの滞在もOKなのが嬉しい。
さらに24時間バトラーサービスがあるので、守られた環境での滞在が約束されている。
地元の旬の食材を自然の中で味わう贅沢、レストラン&バー「HONO」
滞在中は、各棟でBBQを楽しむこともできるが、敷地内にはレストラン棟「HONO」もある。まるで森の中に浮かぶような設計になっているダイニングは、信州の豊かな旬の恵みを活かした炭火グリル料理が堪能できる。
希少な赤身肉や和牛、豚リブを、キロ単位で豪快にワイルドな炭火<wbr />焼きするスタイルは、日本のレストランではなかなか味わえない迫力とジューシーさを、大自然の中で体験できる。
「HONO」からはVILLAを見る。
炭火で焼くことで、肉の旨味が存分に楽しめる。
またワインも充実しており、ナチュールからグランヴァンまで幅広く揃えるほか、地元のクラフトジンや日本酒とのペアリングも楽しめる。バータイムには、焚き火の炎を眺めながらグラスを傾けるゲストも多く、静けさの中で記憶に残る一夜が過ごせることだろう。
森を楽しむ滞在が豊かさの本質を教えてくれる
このヴィラでは“ただ泊まる”のではなく、“森に滞在する”ことができるのが大きな魅力である。朝は小鳥のさえずりで目覚め、昼は木漏れ日の下でゆるりとした時間を過ごし、夜は星を眺めながら焚き火を囲む。都会では味わえない時間や空気感に包まれ、自分自身や大切な人としっかり向き合うこともできるだろう。何もしない時間、心から安らぐ空間は、別荘ではなく、ホテルでもない場所だからこそ実現する贅沢。季節の移ろいを五感で楽しみながら、自然の恵みに抱かれる滞在はまさに非日常。
美しい軽井沢の四季に寄り添いながら、自分自身に戻る旅に相応しい宿が「軽井沢・森四季」VILLAである。本物の豊かさを知る大人たちにこそ、おすすめしたい私だけの“森の私邸”と呼べる空間だ。
Text by Yuko Taniguchi
長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-118
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