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栗下直也の東京酔歩 偉人と歴史の裏路地
2026.4.16
第1回 浅草「神谷バー」と琥珀色の魔酒
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20年前の甘ったるい記憶とともに浅草「神谷バー」へ
神谷バーを初めて訪れたのは、20代前半のことだ。記憶はおぼろげで、名物と言われた酒がやたらと甘ったるいくらいの印象しか残っていない。それから20年。年を重ねれば酒の味も変わる。文士たちが愛した酒場の情景を追体験すべく、浅草に久しぶりに向かった。
「新宿のバーに厭気がさし、銀座のバーが余りにパリー的になり過ぎ、そこに来る人々のベレー帽や片仮名まじりの言葉が気障でたまらなくなった時に行く所」—米国の日本学者サイデンステッカーは、浅草へ向かう人々の心理をそう言い表している。
永井荷風にはじまり、高見順、色川武大と名だたる作家たちにとって浅草は山の手の重圧から逃れるための避難場所であった。その玄関口に明治13年(1880年)から鎮座しているのが日本初のバー「神谷バー」である。
神谷バーの歴史と切り離せないのが、明治15年(1882年)に誕生した「電気ブラン(現品名・デンキブラン)」だ。洋酒がまだ高価だった時代に大衆へ安く提供しようと作られた琥珀色の液体は、ブランデーをベースにジン、ワイン、キュラソー、薬草などをブレンドしている。電気がまだ珍しかった文明開化の時代は最先端のものに「電気○○」と名付ける風潮があったのだが、そこからもいかにこの酒が驚きをもって迎えられたかがわかる。
大正浪漫の面影を遺す、「神谷バー」奇跡の近代建築
東京メトロ銀座線の駅を出て徒歩わずか1分——とネット情報にはあるのだが、そんな近かったっけと半信半疑で地上に出る。10メートルほど歩いて駅前の交差点に立つと、「神谷バー」の看板が目に飛び込んできた。
大正10年(1921年)に改築された鉄筋コンクリート造の近代商業建築は、大正12年(1923年)の関東大震災、昭和20年(1945年)の東京大空襲という二度の災禍をくぐり抜け、奇跡的に現存している。平成23年(2011年)には国の登録有形文化財にも指定された。外観は大正期らしい明るいタイル張りで、2階には3連アーチ窓が美しく並ぶ。
正漢字を用いたレトロな看板をくぐり抜け、店内へ踏み込む。私が小学生の頃の百貨店のレストランのような懐かしさ——考えてみれば、それよりずっと以前から存在しているのだから当たり前なのだが——そのレトロな雰囲気を保ちつつ、決して古めかしくない。
平日の午後6時で客の入りは8〜9割。デンキブランとビールを並べて盛り上がる外国人客もいれば、手酌で瓶ビールを楽しむ初老の男性や、一人静かにグラスを傾ける年配男性の姿がある。隅のテーブルでは、雰囲気のある酒の写真を発信しようと訪れたであろう若い世代が笑い合っている。昭和の残香を求める常連客と、レトロな空気に新鮮さを感じる観光客や若者たち—時代を超えてあらゆる人々を包み込む浅草ならではの空気が、この店にはある。
デンキブランのビリリと痺れる刺激と、浅草の流儀とは
店内を見渡した後、入り口のレジで食券を対面で購入する。食券制と聞くと面倒くさい気もしなくもないが、意外にもレジの前に並ぶと一周回って新鮮さもある。何を飲むかは迷う余地などない。注文するのはもちろん「デンキブラン」だ。
現在は2種類あり、30度が400円、40度の「電氣ブラン〈オールド〉」が500円。発売当初の度数は45度とさらに強烈だったというから、その名残を味わうべく強い方を頼む。つまみは定番の「煮込み」(650円)と「かにコロッケ」(1000円)にした。
席に着くと運ばれてきたグラスに、なみなみと注がれた琥珀色の液体。そっと口に含む。ほんのりとした甘みが舌の上に広がったかと思うと、すぐさまジンや薬草由来のビリリとした苦みと、強いアルコールの刺激が喉を焼く。まさに「電氣」の名にふさわしい。
……と書いたものの、これはあくまで食レポ用の表現であり、そんな冷静に味わってはいられない。口に入れるやいなや「アルコール強!!!」と思う人が大半のはずだ。口に含むや否や、鼻からデンキブランが飛び出そうなくらいにツンとくるのが現実だ。ただ、甘みがあるので次第に慣れるのが、この酒が度数のわりに飲みやすい理由でもあり、危ない理由でもある。
神谷バーにおける「通」の作法がある。酒なんてものは好きなように飲めばいいと思うのだが、これまた食レポにはつきものなので紹介しておこう。デンキブランをストレートであおり、冷たい生ビールをチェイサーとして飲む——「この無限ループこそが神谷バーの流儀であり、浅草の夜を加速させる」と書くとなんだか格好良いがアルコールをただただ摂取し続けているだけである。
つまみの「煮込み」と「かにコロッケ」は、変なアレンジもくせもない、文字通りの昔ながらの「煮込み」と「かにコロッケ」だ。こんなにイメージを裏切らないつまみも今は少ない。気取らない庶民の味がデンキブランの複雑な風味を優しく包み込む。
文士たちが愛した、電気ブラン「本物の大衆性」
なぜ、数多の文豪たちはこれほどまでに電気ブランを愛したのだろうか。
太宰治は「人間失格」の中で、「酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し……」と記している。若き日の鬱屈と焦燥を抱えた彼にとって、手っ取り早く強烈に酔いが回り、現実から意識を強制的に切り離してくれるこの酒は、何よりの救済だったのだろう。批評家の小林秀雄も昭和26年(1951年)に雑誌の対談で、「あの『電気ブラン』というやつを私は愛好していたね。あれは安くて、なかなかうまい酒でしたよ」と述懐している。
詩人の萩原朔太郎は浅草で「一人にて酒をのみ居れる憐れなる となりの男なにを思ふらん」と詠んだ。喧騒の中で、見知らぬ他者の孤独に静かに思いを馳せる—その視線が浅草という場所にはよく似合う。
浅草には金持ちも貧乏人も同じように酔わせてくれる包容力があり、安価な酒を大衆に紛れて気取らずに飲める。だからこそ、文学者たちが人間を観察し、自身の内面と向き合うための格好の場所だったのである。神谷バーと電気ブランは「ハイカラな西洋文化」を「下町の大衆」へと翻訳し提供する装置でもあったのだろう。
物資が乏しく何もかもが不足した戦後にあっても、神谷バーは安易な妥協を選ばなかった。グラスに注がれる酒の質を落とすことなく守り続けた。その真摯な姿勢があったからこそ、100年以上経った今でもデンキブランは「何か言い難い懐かしさ」とともに私たちの心と体を温め続けている。文士たちが愛した理由は、単に酔えるからというだけでなく、この酒と空間に流れる「誤魔化しのない本物の大衆性」にあったのかもしれない。
閉店は午後8時。「神谷バー」の夜は早い
デンキブランの魔力か、杯を重ねていると、気がつけば頭がぐるぐる回り、足がふらついてくる。琥珀色のグラスの底に、かつてこの席で杯をあおった文士たちの影が揺らぐのを感じる——とちょっと格好いいことをいいたくなるのも酔っている証だろう。そもそも、こういう表現はだいたい書くことがないときに無理やり書く常とう句である。それは書く方も百も承知なわけだから、そんなことを書く時は酔っているのである。酒か自分に。
閉店時間は午後8時(ラストオーダー午後7時半)と早い。ほろ酔い加減で二件目に向かってもまだ夜は長い。浅草は、いつでもそういう街だ。
本日のおすすめ
電氣ブラン〈オールド〉(500円)
生ビール小〈435ml〉(750円)
煮込み(650円)
かにコロッケ(1000円)
店舗情報
神谷バー
住所:台東区浅草1丁目1番1号
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜日、毎月2回月曜日
アクセス:東京メトロ銀座線 浅草駅下車 3番出口 徒歩1~2分
都営地下鉄浅草線 浅草駅下車 A5番出口徒歩1~2分
東武スカイツリーライン 浅草駅下車 正面出口 徒歩1~2分
栗下直也 Naoya Kurishita
1980年生まれ、東京都出身。著述業、書評家。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科経営学専攻修了後、専門誌をへて独立。経済記者出身でありながら、なぜか酒がらみの文章が多い。著書に『人生で大切なことは泥酔に学んだ』(左右社)『偉人の生き延び方 副業、転職、財テク、おねだり』(同)、『政治家の酒癖 世界を動かしてきた酒飲みたち』(平凡社新書)、『得する、徳。』( CEメディアハウス)がある。
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投稿 第1回 浅草「神谷バー」と琥珀色の魔酒 は Premium Japan に最初に表示されました。
Features
「フェアモント東京」最上階で楽しむサンデーブランチ
2026.4.15
湾岸の風を感じるビアテラスプランも登場
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西には東京タワー、東には東京湾を望む、東京・芝浦のラグジュアリーホテル「フェアモント東京」では、地上43階からの眺望とともに、週末を彩る新たなダイニング体験「フェアモント サンデーブランチ」を開始した。あわせて、屋外テラスで楽しむビアテラスプランも登場した。
「DRIFTWOOD BAR & GRILL」
サンデーブランチの会場は、東京のスカイラインを一望する43階の「DRIFTWOOD BAR & GRILL」。料理は、海と大地の恵みを一皿に表現するアメリカ発祥のスタイル「SURF&TURF」にインスパイアされた構成だ。
トロリーサービス
ポーチシュリンプや蛤のスチーム、旬の魚介を盛り込んだシーフードプラッターから始まり、炭火で焼き上げる肉料理まで、多彩なメニューを展開。さらにシーフードは、追加のトロリーサービスで好きなだけオーダーできるのも魅力だ。
「SURF&TURF エッグベネディクト」
このほかにも、イギリスの朝⾷で親しまれるもちもちのパンケーキ「クランペット」に雲丹をあわせた一皿や、アメリカのクラブケーキと⽇本のコロッケの要素を組み合わせた「ずわい蟹ケーキ」など、和と洋を織り交ぜた一品も登場。
スイーツビュッフェ
デザートは、自家製いちご桜ショートケーキや、コニャック香る桃パンナコッタ、自家製ベリーのタルトなど、季節感あふれるスイーツをビュッフェ形式で提供。
「DIYジンラボ」
さらに、バーテンダーが厳選した国内外のジンに、フレッシュハーブやフルーツを組み合わせ、自分好みの一杯に仕上げる「DIYジンラボ」も登場。味わいだけでなく、体験として楽しめる点も魅力となっている。
ビアテラスプラン
一方、35階の東西両サイドに広がるオールデイダイニングとロビーラウンジでは、壮麗な夜景と心地よい風に包まれるビアテラスプランを提供。東京湾を望むベイビュー、あるいは東京タワーを間近に望む席から選び、夜景とともに食事とドリンクを楽しめる。
メニューは、地中海の海岸で楽しむBBQを思わせるシェアスタイルのコース。フリーフローで楽しむドリンクも、フードとの調和を追求したラインナップとなっており、夜のひとときを豊かに彩る。
都市の躍動と水辺の静けさが響き合う「フェアモント東京」が提案する、新たな社交場。芝浦の天空で、心ほどける週末を過ごしてみてはいかがだろうか。
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2026.4.3
ジャヌ東京、春限定「ピクニック at テラス」
投稿 湾岸の風を感じるビアテラスプランも登場 は Premium Japan に最初に表示されました。
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
2026.4.11
ビーフシチューでドゥミグラスソースの魔力に溺れてみる。東京のベスト3軒はここだ!
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ビーフシチューでドゥミグラスソースの魔力に溺れてみる
ビーフシチューはフランス料理の牛肉の赤ワイン煮みたいなもんだ。がっつり肉を食う感じ。今回も東京を代表する名店を訪ねた。「ぽん多 本家」、「レストラン香味屋」、「たいめいけん」の3軒である。
人はホロリと崩れる牛肉と、甘く濃厚で褐色のドゥミグラスソースが時に恋しくなるものだ。表記は英語のデミグラスよりもフランス語のドゥミグラス(demi-glace)が気分だね。「半分まで煮詰めた」という意味だ。
今回の3軒は、いずれもすでに別のメニューでこの連載に登場していて、つまりは洋食の名店ってことになる。
都下でNo. 1は「ぽん多 本店」で決まりですな
東京随一のフライの店だ。カツレツは都下でナンバーワンだろう。キスもイカもホタテもカキも格別に素晴らしいが、裏メニューとして知られるのが、「タンシチュー」と「ビーフシチュー」だ。
タンシチューは出来上がるまでに3週間を要する唯一無二の代物で、いつもあるとは限らない。ビーフシチューもそれに準ずる丁寧さで作られている。上質な黒毛和牛を使っているそうだ。
牛肉が柔らかい!なんていうのは当たり前のことで、なにしろ素晴らしいのはドゥミグラスソースだ。思わず、「こりゃあ、東京一旨えぞ!」と叫びたくなるような味だ(値段も飛び切りだから、そこは気をつけてね)。
「ぽん多」のビーフシチュー
とても濃厚なソースなんだが、3軒中もっとも濃密だ。味の濃さと密度が違うのである。舌上でなめらかに溶けてゆき、深さの深淵に連れていかれるような体験だ。添えてあるのはジャガイモと厚手のシイタケで、これまた良い塩梅である。
理想的なオーダーの仕方は、4人ぐらいで来店して、揚げ物を4種類ぐらい食べた後で、ビーフシチューにとりかかる流れだ。
揚げ物の幸せにすっかり浸ったあとで、濃厚なドゥミグラスソースで大団円を迎える。ソースは残さず白米の上に垂らして、ハヤシライスのようにして食べるのが正解だ。
果たして、これ以上の幸福感をもたらしてくれる晩ご飯があるのだろうか。
「ぽん多」の重厚な入口
ぽん多 本店
東京都台東区上野3-23-3
℡050-5492-8353
火~土:11:00~14:00、16:30~20:20
日・祝日:11:00~14:00、16:00~20:20
定休日:月曜
ビーフシチュー 7150円
何もかもが素晴らしい店
「レストラン香味屋」で食べるシアワセ
いつ来ても清々しい気持ちになれる、総合的に見て、東京で最高の洋食店である。
黒服に蝶ネクタイの給仕さんの出迎えと、白い壁面上に映えるベルナール・ビュフェのリトグラフを見ただけで、「おおー、またしても香味屋に来ちゃったもんね」の気分になる。
この店の素晴らしさは、何と言っても通し営業で昼休みがないことだ。予約で混みあう昼時とディナータイムを避ければ、いつでも最高の皿にありつけるのである。
オムライス、メンチカツ、ポークソテー、ポークカツ、グラタン、ナポリタン……すべてのメニューがトップクラスで旨い。おまけに、黒服のサービスマン(レディ)の接客が実に甲斐甲斐しい。
筆者が最初に訪れたのは40年以上も前で、まだ学生をしておった。唖然とするほどの味に魅了され、それ以来のファンである。
ビーフシチューももちろん素晴らしい。半日煮込んだビーフは、繊維がほろほろと崩れ、当然のごとくドゥミグラスソースをたっぷりと吸い込んでいる。このソースがいい。味は深いが、どちらかと言うとあっさり系に寄っているかもしれない。
「香味屋」のビーフシチュー
添えられたニンジンのグラッセはニンジンの甘味がするだけではなく味が濃い。ブロッコリーは固ゆで、ジャガイモのグラタンもいい脇役だ。艶光りする銀シャリが見事だ。その旨味はビーフシチューの旨さを倍加させるのだった。
今回は頼んじゃいないが、メンチカツとビーフシチュー盛合せとか、メンチカツとタンシチュー盛合せとかもある。きわめてソソられるメニューではないか。
レストラン「香味屋」の入口
レストラン香味屋
東京都台東区根岸3-18-18
℡03-3873-2116
月・火・金・土・日・祝・祝前日・祝後日:11:30~21:00
定休日:水・木
ビーフシチュー 4200円
メンチカツとビーフシチュー盛合せ
4000円
メンチカツとタンシチュー盛合せ
4600円
洋食って楽しいよな、を実感できるのが
「たいめいけん」である
この店のビーフシチューも有名だ。日サロで黒々と焼けたあの茂出木シェフの店だ。一見、チャラい店かと思う向きもあるかもしれないが、料理に真剣に向き合った店である。
店は1Fと2Fに分かれている。1 Fは庶民的に賑わう雰囲気。2Fは茂出木シェフが腕を奮うが、ちょいと値段も上がり高級になる。今回は1Fにしてみた。
オムライス、ナポリタン、カレーライスからラーメンまで何でもあるし、何でもイケてる。チキンライスの上に載ったオムレツをパカッと開くタンポポオムライス(伊丹十三風)なんかも有名だよね。
ランチに訪ねると、開店の30分後にはもう満席だ。銘々が実に楽しそうだ。みんな、「コールスロー(天下一品)」を頼むのを忘れない。長い間50円だったが、値段を上げてからもずっと100円を変えないのだから。
さて、ビーフシチューであるが、正統的な佇まいで、構成は香味屋のものとまったく同じである。ポテトがこちらはフライであるところが違うだけだ。
ドゥミグラスソースは、この3軒の中ではいちばん酸味が強い。とは言え、甘味も苦味も相応にあり、深い味わいに引き込まれる。肉はもちろんホロホロである。
「たいめいけん」のビーフシチュー
あくまでも比較の問題だが、ニンジンのグラッセは芯がやや硬く甘みも弱い。フライドポテトも、ちと揚げすぎかねえ。この辺が、完全無欠の香味屋に較べると一歩だけ及ばない部分かもしれないね(エラそうで、すんません)。
ワシはアホなので、通常はライスが付いてくるのだが、代わりにケチャップのかかったオムライスにした。すると、オムライスをケチャップをつけて食べたり、ドゥミグラスソースで食べたり出来るから、二倍楽しめるのだ。お勧めする。
「たいめいけん」の入口
たいめいけん
東京都中央区日本橋室町1-8-6
℡03-3271-2463
(1F)
火~土:11:00~21:00、日・祝:11:00~20:00
(2F)
11:30~15:00、17:00~21:00
定休日:(1F)月曜、(2F)日・月
ビーフシチュー(ライス付き) 3500円
オムライス 2100円
今回紹介したのは3軒だけだが、「煉瓦亭」(銀座)と「旬香亭」(目白)も、「たいめいけん」と同等の店としてお勧めしておきたい。
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
Experiences
Spotlight
ワインジャーナリスト柳忠之が体験した贅沢な夜
2026.4.10
“手に入りにくい”からこそ価値がある——Kisvinと過ごすリゾナーレ八ヶ岳旅
アペリティフタイムのスパークリングから食後のグラッパまで、さまざまなワインを味わった。
ようやく春めいてきた3月初旬、山梨県北杜市の「リゾナーレ八ヶ岳」が県内の「Kisvin Winery(キスヴィン・ワイナリー)」とコラボレーション。ホテル内のメインダイニング「OTTO SETTE(オット・セッテ)」でワインメーカーズディナーを開催しました。
Kisvinワイナリーを訪ねたところはじまり、リゾナーレ八ヶ岳で体験したKisvinのワインから構築した数々の素晴らしい料理、さらにはリゾナーレ八ヶ岳での滞在をワインジャーナリストの柳 忠之(やなぎただゆき)が紹介します。
Kisvinの魅力を紐解く Kisvinワイン畑とワイナリーを訪れる
八ヶ岳の南麓、山梨と長野の県境に佇むリゾナーレ八ヶ岳。山梨・長野といえば、どちらもワインの銘醸地です。ここリゾナーレ八ヶ岳は、星野リゾートの中でもとくにワインにスポットを当て、その魅力を満喫できる“ワインリゾート”を標榜しています。
その詳細は現地についてから語ることにして、一行を乗せたバスは正午前に東京・丸の内を出発。まずはワイナリーのある山梨県甲州市の塩山地区を目指します。
中央高速を勝沼インターチェンジで下り、山坂道をしばらく走って到着したのはブドウ畑の前。そこにKisvinのふたりのワインメーカー、斎藤まゆさんと川上黎さんが待っていました。
山梨県甲州市の塩山地区。市の南西部に佇む小高い丘「塩の山」が名前の由来とされ、2005年に旧勝沼町や大和村と合併して甲州市となった。しかしこの地で塩が取れるわけではなく、「四方の山」が転じて「塩の山」になったという。
Photo by tadayuki yanagi
3月になって眠りから覚めたブドウの樹が土中の水を吸い上げる。剪定を終えた枝の先から“ブドウの涙”がこぼれ落ちる。
目の前のブドウは山梨で1000年以上の歴史を誇る甲州種。剪定を終えた枝の先から樹液がポタポタと垂れ始めています。「これはブドウが休眠から目覚め、今年の活動を開始した知らせです」と斎藤さん。仕立て方も甲州では一般的な棚仕立てですが、生食用のブドウとも醸造用のブドウとも少し異なるKisvin独特の剪定法がとられています。
「通常の剪定法では、枝の元の方と先の方でブドウの出来に差が生じることがありました。そこで試しに枝の長さを長短互い違いにしてみたら、全体に均一なブドウが収穫できたんです」と川上さん。斎藤さんは「結果がはっきりわからずとも、まずはトライしてみるのがKisvin精神」と語ります。
Kisvinのワインメーカー、斎藤まゆさん(左)と川上黎さん(右)。
そこからまたバスに乗り込み、同じく塩山地区のワイナリーへ。といっても、海外のワイナリーとは比較にならないほどの小さな規模。まさに“ガレージワイン”という表現がぴったりです。樽熟成庫ではシャルドネのバトナージュを川上さんが披露。これは樽の底に溜まった澱を専用の棒でかき回し、ワインに厚みと滑らかさを与える作業です。
「子供の頃、母がお味噌汁を作ると私を呼んで味見させるんです。バトナージュはだし汁にお味噌を溶くのに似ていて、作業のたびに子供の頃の記憶がよみがえります」と斎藤さん。
続いてステンレス製の発酵タンクが並ぶ施設に移動し、ラベル貼りのデモンストレーション。驚いたことに一本一本、手貼りです。Kisvinはこのラベル貼りひとつにもこだわりがあり、ボトルの縫合線にラベルを被せない、ラベルはボトルの底から20ミリの位置に貼るなどのルールを設けているとか。
「ラベル貼りまで自動でできる瓶詰め器があればどれだけ楽なことか。きらびやかなワイナリーがうらやましいと思うこともあります」と本音をもらす斎藤さん。「でも私たちは本物のワインを造ることに専念してきました。本物のワインは質の高いブドウがあってこそ。ですから私たちは、ワインの売り上げをまずブドウ畑に還元してきました。そのおかげで今日までワインを造り続けて来られたのだと思います」。
バトナージュ前と後のワインが注がれたグラスをもつ斎藤さん。濁り具合がこんなにも違う。「母が作るお味噌汁を思い出す」と斎藤さん。
Photo by tadayuki yanagi
小型の発酵タンクが並ぶ醸造施設はまさにガレージワインの趣き。ここから世界が認めるプレミアムなワインが生まれ出る。
Photo by tadayuki yanagi
レストランバスで堪能する Kisvinワインの芳醇な味わい
ワイナリー見学のあとはまたバスに乗車し、一路、リゾナーレを目指すのかと思えば、高速道路に入る前にバスを乗り換え。屋根がぽっかり開いた二階建てのバスは、その名もレストランバス。二階のキャビンで食事ができるようになっています。
車内でリゾナーレが用意したアペタイザーが配られ、ここでようやくKisvinのワインが登場。
サプライズのレストランバスに乗り換え、八ヶ岳を目指す。バスは1階が配膳のためのキッチン、2階がオープントップのキャビンになっている。
リゾナーレ八ヶ岳が特別に用意したアペタイザー。
Photo by tadayuki yanagi
21種類ものブドウ品種が混醸された「Kisvin Blanc 2024」をゲストに注ぐのは、リゾナーレ八ヶ岳の加茂文彦ソムリエ。フランスから農事功労章を贈られた、日本が誇る名ソムリエのひとり。
Photo by tadayuki yanagi
ワインのサービスはリゾナーレ八ヶ岳の加茂文彦ソムリエです。パリの名店「リュカ・カルトン」で研鑽を積み、帰国後は日本国内のラグジュアリーホテルでシェフソムリエを歴任した日本が誇る名ソムリエのひとり。奥様の夢であった八ヶ岳移住を実現させ、昨年からリゾナーレ八ヶ岳でワインのサービスにあたられています。
グラスに注がれたのは「Kisvin Blanc 2024」。とても香り高い白ワインで、なんと、21種類ものブドウ品種を一緒に搾って造ったとのこと。品種の中にはシャインマスカットやマスカット・オブ・アレキサンドリアも含まれ、それがこの華やかな香りを醸し出しているようです。
Kisvinが世界的に注目されたきっかけは、ワイン界巨匠のSNS
バスの中で、斎藤さんがKisvinの歴史について語ってくれました。
Kisvinは2013年創業のまだ歴史の浅いワイナリーです。そのルーツは山梨県で3代続く荻原ブドウ園。3代目の荻原康弘さんは日本ワインの時代が来ることを予見し、2005年からワイン醸造用ブドウの栽培に取り掛かります。当初は収穫したブドウを近隣のワイナリーに販売していましたが、そのワイナリーから「お宅のブドウは格段に違う」と言われ、荻原さんは自社でのワイン醸造を決意。カリフォルニアで醸造学を勉強していた斎藤さんをヘッドハンティングしました。「造ったのはいいけれど、最初は在庫の山。親戚のおばさんを拝み倒して買ってもらっていました」と斎藤さん。
ところがある日、斎藤さんの、いや、Kisvinの運命を変える人物が現れます。それは2010年度の世界最優秀ソムリエで、ワイン界の最高権威マスター・オブ・ワインの称号をもつジェラール・バッセさん(2019年に他界)。斎藤さんは来日したバッセさんとディナーを共にするチャンスに恵まれ、そこでKisvinのワインをテイスティングしてもらいました。するとピノ・ノワールを大絶賛。バッセさんがそのワインの画像に「才能ある醸造家、斎藤まゆ」と添えてソーシャルメディアにアップしたことをきっかけに、日本のマスコミも騒ぎ出し、在庫一掃。一夜にしてワイン愛好家が血眼になって買い求める、日本ワインのプレミアムブランドとなりました。まさにシンデレラストーリーです。
ディナーでは川上さんが初めて手がけたKisvin Zinfandel Roséや、世界最優秀ソムリエのジェラール・バッセさんが絶賛したKisvin Pinot Noirも供された。
リゾナーレ八ヶ岳のもう一つの愉しみ ワインを極める贅沢時間
そのようなお話を伺っているうちに、バスはリゾナーレ八ヶ岳に到着。ワインリゾートへと誘われます。
まずはワインショップの「八ヶ岳ワインハウス」。ここでは山梨・長野の希少なワインが買えるだけでなく、プリペイド式のワインサーバーで常時24種類のワインが試飲可能。興味がそそられるワインを、25mlのひと口サイズから試せるのはうれしいかぎりです。また「BYO (BringYour Own) 」といって、ここで購入したボトルをリゾート内のレストランやカフェに無料で持ち込んで楽しむことも可能です。
世界的建築家のマリオ・ベリーニが設計したリゾナーレ八ヶ岳。イタリアの山岳都市をイメージしたとされる。これは象徴的なピーマン通り。
入手困難なアイテムも並ぶワインショップの「八ヶ岳ワインハウス」。プリペイド式のワインサーバーから試飲もできる。
そして、ワインリゾートを象徴する客室が「ワインスイートメゾネット」。その名のとおり、
ワインの余韻に浸るために設られたメゾネットタイプのスイートルームで、ボルドーカラーを基調としたインテリアがワイン好きの心を鷲掴み。小型のセラーには有料ながら各種ワインが用意され、気が向いた時に楽しむことができます。
最後に、ワインとのペアリングを堪能するメインダイニングの「OTTO SETTE」です。2年前にリニューアルし、天井がアーチを描いたワインカーヴのイメージに進化しました。今回のワインメーカーズディナーはリニューアル後初となるイベントとのことで、期待が大きく膨らみます。
ワインをこよなく愛するゲストのために設られた「ワインスイートメゾネット」。ボルドーカラーを基調としたインテリアが気分を盛り上げる。
ワインカーヴをイメージする「OTTO SETTE」で目眩く幸せ時間
料理は2021年からOTTO SETTEの料理長を務める鎌田匡人シェフ。自然に恵まれたこの地ならではの食材を用い、イタリアンの技法で調理。加茂ソムリエとのコンビネーションで、ワインとのマッチングを最大限に引き出した料理が提供されました。
例えば最初のひと皿は、ピノ・ノワールとシラーをブレンドした「Kisvin Rubis 2021(キスヴィン・ルビー2021)」に合わせて「甲斐あかね鱒と鹿肉のタルターラ」。
「軽めの赤ワインなので、赤身の肉を冷製のアンティパスト(前菜)にしてほしいとシェフにリクエストしました」と加茂ソムリエ。山梨では近年ジビエ(狩猟肉)が名物で、今回は鹿肉をビーツと一緒にゆっくり火入れ。エスプーマにした鱒と合わせて、ピエモンテ地方のビッテロ・トンナートのようなイメージに仕上げたそうです。
ディナーが始まって5本目のワイン「Pinot Noir Rosé(ピノ・ノワール・ロゼ2024)」が登場した後にまたサプライズが。ロゼがもう一種サーブされました。「Zinfandel Rosé 2020(ジンファンデル・ロゼ2020)」です。
このロゼは2つの意味で特別なワインです。ひとつはこの年を最後にジンファンデルの栽培を断念し、他の品種に転換してしまったため、これが最後のジンファンデルであること。
メインダイニングの「OTTO SETTE」は2年前にリニューアル。ワインカーブをイメージしたアーチ型の天井となった。
ゲストにワインの解説をする斎藤さん。自身が手がけたワインへの熱い想いが伝わる。
NHKの番組「仕事の流儀」に、斎藤まゆさんが出演したのはまさにこの年。2020年は雨が多く、ただでさえも雨を嫌うジンファンデルにとって過酷な年でした。ジンファンデルを引き抜くエピソードは番組でも取り上げられていました。
もうひとつは後輩ワインメーカーの川上さんが初めて単独で醸造を任されたのが、この2020年のジンファンデル・ロゼということ。色付きの悪いジンファンデルをロゼに仕上げたところ、これが功を奏し、果実味豊かで飲みごたえのあるロゼワインに仕上がりました。しかし、ワインが出来上がった頃にはすでにジンファンデルの樹はなく、このワインが幻の一本となってしまいました。
ディナーのメニュー。
山菜のトルタにKisvin Koshu Réserve 2022。
虹鱒のロースト、苺のケッカソースにKisvin Pinot Noir Rosé 2024。
牛フィレ肉のじゃがいも包み焼きにKisvin Pinot Noir 2019。
肉料理を自ら切り分ける鎌田匡人シェフ。
そしてこのディナーの席で斎藤さんは、川上さんの醸造責任者昇格を発表。自身は醸造総指揮の立場で、今後もKisvinのワイン造りを支えていくと語られました。
ディナーでサーブされたワインは、サプライズのジンファンデル・ロゼも含めて9種類。一方の料理はアンティパストからドルチェ(デザート)まで全7品。ピノ・ノワール・ロゼがもつイチゴのアロマに合わせ、ふだんはソースにトマトを使うところをイチゴに変更したりと、細かな微調整を加茂ソムリエと鎌田シェフが取り組んだ結果、完璧なマリアージュのワインメーカーズディナーとなりました。
銘酒あるところに美食あり。逆もまたしかり。リゾナーレ八ヶ岳では、今後も山梨・長野両県のワイナリーとコラボレーションし、さまざまなイベントを開催していくそうです。日本ワインの発展にワイン・リゾートが果たす役割は計り知れず、これからも目が離せません。
雨降りの2020年に初めて手がけたKisvin Zinfandel Roséを解説する川上さんと、その姿を袖から見守る斎藤さん。この日、川上さんの醸造責任者昇格が発表された。
Photo by tadayuki yanagi
柳 忠之 Tadayuki Yanagi
ワインジャーナリスト 196年横浜生まれ。ワイン専門誌の記者を経て、1997年からフリーのワインジャーナリスト。世界各地を取材した情報を発信。専門誌のほか、ライフスタイル誌にもワイン関連の記事を寄稿。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ、ボルドー・ボンタン騎士団名誉コマンドゥール。
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Features
京都・円山公園で味わう、贅沢な“テラスすき焼き”
2026.4.6
テラス×すき焼き。「すき焼き十二天 京都」の新メニュー
京都・円山公園内に佇むすき焼き専門店「すき焼き十二天 京都」では、テラスシーズンの到来にあわせて、名物のすき焼きをお弁当スタイルで楽しめるランチ御膳や、60分のすき焼き食べ放題の提供を開始した。
京都屈指の桜の名所として知られる円山公園。その自然に溶け込むように佇む同店は、京町家を改装した⼀軒家のすき焼き専⾨店だ。開放感あふれるテラス席では、新緑に包まれながら、ゆったりとした食事の時間を過ごせる。
すき焼き御膳 2,800円
※⾚出汁/⼩鉢付き
すき焼き⾷べ放題(60分) 9,900円
※先付/銀しゃり/⾚出汁/⾹の物付き
新たに登場したランチ御膳は、名物のすき焼きに加え、黒毛和牛100%のハンバーグやA5和牛のビフテキなど、人気メニューを組み合わせた充実の内容。テイクアウトにも対応しており、公園散策のお供としても楽しめる。さらに、和牛を心ゆくまで味わえる60分の食べ放題プランも用意。園内に広がる美しい光景とともに、和牛の旨みと香りを味わうことができる。
店内はアースカラーを基調とした落ち着いた空間で、⼀⾯に⼤きく切り取られた窓からは、四季折々の景色を一望できる。また、20席限定のテラス席は、公園に溶け込む特等席だ。日中はやわらかな陽光の下で、夜はランプの灯りに照らされた情緒ある雰囲気の中で、店内とはひと味異なる食体験を楽しめる。
公園⼀帯に広がる新緑を眺めながら、和牛の旨みを堪能。この季節ならではの特別な時間を、ぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。
◆すき焼き⼗⼆天 京都
【住所】京都府京都市東⼭区⼋坂⿃居前東⼊円⼭町 609
【電話番号】075-585-5717
【営業時間】ランチ 11:00~15:00(L.O.14:00)、ディナー 15:00~22:00(L.O.21:00)
【定休⽇】不定休
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Features
2026.4.3
ジャヌ東京、春限定「ピクニック at テラス」
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Experiences
Spotlight
2026年度アジアのベスト50レストラン順位を発表
2026.3.29
2026アジアのベスト50レストラン Team Japan は50位以内に8軒がランクイン
レストラン関連のアワードで、最大のイベントの一つである、2026年度のAsia’s 50 Best Restaurants(アジアのベスト50レストラン)の授賞式が、3月25日夜、香港の「ケリーホテル」で開催された。
51~100位に日本の10軒がランクイン
「アジアのベスト50レストラン」は「世界のベスト50レストラン」のアジア版である。食都として知られる香港で開催されるのは、これが初めてのことだ。100位以内に入賞したシェフ、飲食関係者やメディアを含めて、約900人が参集した。アジア最大の食のイベントは、いかにも中国圏らしく、冒頭に獅子舞が登場して華々しく幕を開けた。
51〜100位のレストランはすでに発表済みで(詳細は後述する)、日本からは10軒がランクインしており、日本勢の期待はいやが上にも高まりを見せていた。
事務局より50位以内を通告されている日本人シェフたちも事前に香港入りして、大会前のTeam Japanは饗宴の連続で、いい具合に盛り上がっていた。その酒席に筆者も参加したが、順位の結果が分かる大会前が最も楽しげだった。
香港「ザ・チェアマン」が№1に輝く
さて、気になる発表を急ごう。
栄冠を手にしたのは香港の「ザ・チェアマン」で、2021年以来の2度目のアジアNo. 1となった。2位は同じく香港の「ウィング」、3位はバンコクの「ガガン」である。
つまり、2025年度の1位「ガガン」、2位「ザ・チェアマン」、3位「ウィング」の3強が順位を入れ換えた形となった。
日本はトップ10入りを初めて逃す
肝心のTeam Japanであるが、2013年から始まったこのアワードにおいて、初めてトップ10入りを逃した。しかも、日本のトップは13位。その結果は、日本から駆けつけたメディア関係者の間に、大きな衝撃をもたらした。いや、シェフたちも同様に落胆を味わっていた。
評議委員たちによる人気投票の結果とは言え、判官贔屓(ほうがんびいき)をするわけではなく、日本のレストランがこれほど評価されなかったのは異常事態と言えるだろう。
日本勢は、第1回目の「NARISAWA」が1位を獲得して後、「傳」と「セザン」がともに1位となり、また、ワンツー・フィニッシュした年の記憶も新しく、トップ10内は常連だった。ちなみに、昨年度の上位は4位「セザン」、8位「ラ シーム」、12位「NARISAWA」、17位「フロリレージュ」、22位「傳」である。
2026年度の日本のレストランを列挙する。
13位「ラ シーム」(大阪)
16位「セザン」(東京)
21位「茶禅華」(東京)
28位「マス」(東京)
31位「フロリレージュ」(東京)
33位「明寂」(東京)
34位「クローニー」(東京)
37位「NARISAWA」(東京)
昨年の11軒よりも3軒少ない8軒のランクインに留まった。軒数を減らした事実も、関係各者に衝撃を与えた。ちなみに、この8軒は昨年度も同様に50位以内にいた。
中国圏の目覚ましい躍進
それに比して目覚ましい躍進を遂げた国は香港・マカオを含む中国である。それは大雑把な印象だけで言うならば、昨年度に大躍進を遂げた韓国のイメージと被ってくる。どちらも開催国であることが共通点だ。
さらに選考過程は明かされない以上、どこに理由の所在があるのかを突き詰めたくなるのが人情というものだ。しかし、答えはあっさり推測できた。
投票権を持つのはアジア地域に棲む350名以上の評議委員である。この評議委員会はインド・亜大陸、東南アジア 南部、東南アジア北部、香港・台湾・マカオ、中国本土、韓国、日本の7つのチャプターに分かれている。
そのうち香港・台湾・マカオ、中国本土は、構成人数は不明だが組織としては7分の2を占める。シンガポールの華僑も含めれば、同じ中国料理という食文化圏を持つ評議委員の投票先が、中国の食文化圏で厚くなるのは当然の結果なのだろう。また、実際に中国本土には評議委員長がもう一人増えたとのことだ。
「ザ・チェアマン」のダニー・イップ氏と「ヴィンテージ・チーム」。
「ザ・チェアマン」と「ウィング」の‶絶技″
とはいえ、今年のNo.1とNo.2になった両店の‶絶技″には言及しておかねばなるまい。
「ザ・チェアマン」を17年にわたって率いるダニー・イップ氏は、「広東料理の革新者」と言われて久しい。氏は厨房を守るスタッフの平均年齢は52歳で、17年勤続する者もいるため、彼らを「ヴィンテージ・チーム」と呼んで表彰会場の笑いを誘った。この面々の腕前は尋常一様ではない。
この店では多くの中国料理店で安易に使われている化学調味料を一切使わない。自家製の調味料、発酵調味料、保存食などがそれに取って代わる。
さらには例えば、魚の担当者は魚の蒸し時間をストップウォッチで測る。しかも、厨房から客席に届くまでの熱が入る時間をも計算に入れるのだ。なぜなら、香港人は魚の火入れにはとりわけ厳格で、「火が入り過ぎた魚は、靴底のようだ」と、少しでも硬くなった身をフンッと一言で斬って捨ててしまう。それは一例に過ぎないが、「ザ・チェアマン」の料理はそうした緻密極まりない厳格さの上に成立している。
また「ウィング」を率いるヴィッキー・チェン氏も、革新性においてはダニー・イップ氏にまったく引けを取らない。氏の研究と研鑽は、中国大陸の八大料理と食材に及んでいる。だが大陸の料理は八大料理だけではなく、微細に分け入って行くならば、広大にして無辺な料理世界が広がっている。それらを体感し学んだ上で、彼は絶妙にモダンな仕上げを施すことを忘れない。そのことは2年前のコラム(アジアのベストレストラン50で急上昇の香港「WING」で、イノベーティブ中華を堪能してきた)に書いたので、一読を勧めておきたい。
100位以内にランクインしたTeam Japanの面々と関係者たち。
Team Japanの結果を腑分けする
Team Japanの8軒に話を戻す。昨年から順位を下げたのは、「セザン」(4位→16位)、「ラ シーム」(8位→13位)、「NARISAWA」(12位→37位)、「フロリレージュ」(17位→31位)、「クローニー」(30位→32位)の5軒だ。
逆に順位を上げたのは、「茶禅華」(34位→21位)、「マス」(43位→28位)、「明寂」(45位→33位)の3軒である。
また、昨年の50位以内から順位を下げたのは、「傳」(22位→51位)、「鮨さいとう」(33位→72位)、「Goh」(36位→60位)と、50位圏外となった3軒である。
総合すれば、昨年50位にランクインした11軒のうち8軒が順位を下げた。これに関しては不可解であり面妖であるというのが正直な感想だ。
51~100位の日本勢は期待を感じさせる
51〜100位にランクインした店についても見ておきたい。
51位 傳(東京)
60位 Goh(福岡)
63位 鮨しゅんじ(東京)
72位 鮨さいとう(東京)
76位 チェンチ(京都)
81位 ヴィラ・アイーダ(和歌山)
82位 片折(金沢)
92位 レスピラシオン(金沢)
93位 出羽屋(山形県西川町)
97位 レヴォ(富山県南砺市)
このうち、ニューエントリーは、「鮨しゅんじ」、「片折」、「レスピラシオン」、「出羽屋」の4軒で、よくぞ東京・大阪・京都・福岡以外にある地方にまでと思われるような店が3軒もエントリーを果たした。
これは素直に考えれば、日本人以外の評議委員がかくも地方の隅々にまで訪れて、しかも高く評価していることを示している。50ベスト自体が、非常に興味深いフェーズに入っていることの証左でもあるだろう。
料理の多様性に向けられる視線
実は料理の多様性に向けられる視線は、アジアのベスト50レストランの全体にも通底しているテーマであることが明確になった年でもあるように思われる。そこには、世界の№1フーディーである浜田岳文氏が昨年から50ベストの日本評議委員長となったことの影響が少なからずあるのかもしれない。
もちろん、都市別に見れば、アジアを代表する「美食の大都市」が相変わらず優勢であることは否めない。バンコクからは最多の9軒がランクインし、続いて東京が7軒、香港、ソウル、シンガポールがそれぞれ6軒をランクインさせている。
これまでは、お金の蕩尽される大都市でファインダイニングが発達するのが常識だった。それが地方にしかない食材と食文化が開花し、地方都市のダイニングはますます注目される傾向にある。日本国内では有名ではあるにせよ、「片折」(金沢)、「出羽屋」(山形県川西町)が、世界の舞台で82位と98位に突如姿を現したことなどはその顕著な例だろう。
アジア全域でも、食の大都市ではないところでは、杭州(中国)の「如院」は新規入賞で最上位の10位となり、ジャカルタの「オーガスト」(42位)のアルディカ・ドウィタマ氏はベスト・ペイストリー・シェフ賞を受賞した。他にも、カサウリ(インド)の「ナー」(30位)、ペナン(マレーシア)の「オ・ジャルダン」(39位)、ウブド(インドネシア)の「ロカヴォールNXT」(44位)などは、大都市に比すれば辺境からの入賞と言える。
そうしたレストランがランクインしたところには、単純な評決ではない事務局の意図を感じるが、それは多様性を重視したい意思の表れでもあるのだろう。
注目の5軒のシェフたち。
アジアで注目される5人のシェフ
「アジアのベスト50レストラン」関連のイベントは、50ベストを発表する授賞式でクライマックスを迎えたが、他にも、ガストロノミーとホスピタリティ業界における重要なテーマを掘り下げるトークフォーラム「#50BestTalks」、トップ50リストに名前を連ねるシェフと地元シェフとがコラボレーションをするダイニング・イベント「50 Best Signature Sessions」などが開催された。
その中から、アジアを代表する食のリーダーたちが貴重な視点を披露するメディア向けのイベント「Meet the Chefs」を紹介したい。
これはベスト50事務局が選抜する5人のシェフたちとメディアが直接に対話するイベントで、その多くは翌年にランクアップを果たすので注目が必要だ。
5人の中から3人を紹介する。
1番目はバンコクの「バーン・テパ」(52位)を率いるチュダリー・‶タム″・デブハカムとパンティラ・‶トゥーイ″・デブハカムの姉妹だ。この店は、タイの食文化、地元の食材、持続可能なフードシステムに根ざした革新的なガストロノミーレストランとして知られる。
筆者もこの店を訪れたが、バンコク市内に広大な敷地を有し、その中で野菜や多数のハーブを栽培していることには驚いた。‶タム″氏は、「土壌がすごく重要で、タイの野菜とハーブを農薬を使わずに育てることを重視しています。もちろん、タイの伝統料理も大切にしてはいますが、世界中を旅してエキサイトしたポイントも自分の料理に加味します。いちばん大事なのは、料理における『香り』の要素だと思います」と語った。
「他人の料理は一切見ない」ライ氏
2人目は香港の「ネイバーフッド」(24位)の創設者にしてシェフのデイヴィッド・ライ氏だ。彼は言う、「10年前に料理本を見るのをやめて、他の人の料理を見ることを一切やめました。それは自分らしさが失われるからです」。彼が目指すのは、「なによりも自分が食材を見て起きてくるエモーションを料理に移すことです」。彼の発言は独りよがりではなく、多くのゲストに支えられている。
3人目は、台中の「JLスタジオ」(50位)のオーナーシェフであるジミー・リム・ティアン・ヤウ氏だ。シンガポール出身の彼は、台湾でシンガポール料理を作っている。面白いのは、「地元の食材を使ってフランス料理を出そうと思っていたのですが、店を開ける2週間前にそれはやめて、やっぱりシンガポール料理を出そうと思った」そうだ。大事なのは自分自身が時間をかけて発酵することである。彼が目指すのは「味の中にいかにしてシンガポール料理の歴史と文化を組み入れるかです」。それを移転する新店で披露してくれるそうだ。
インスタ全盛のこの時代では、世界中のファインダイニングが類似することにさらなる拍車がかかる傾向にあることも否めない。食用花をやたらと散らしたり、ソースを皿の上に絵画のように塗り付ける見かけの手法は、これからも増えていくだろう。それは料理の本質的な問題とはかけ離れている。そうした中でインスタと決別するデイヴィッド・ライ氏の発言は新鮮で、またそれが24位の評価を得たことも「アジアのベスト50レストラン」の功績と言えるのではないか。
文:石橋俊澄(元「クレア」「クレア・トラベラー」編集長)
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Features
地上約250mに、空中庭園「桜ガーデン」が登場
2026.4.1
アンダーズ 東京、ルーフトップ バーで「夜桜プレミアムビュープラン」を展開
東京・虎ノ門のラグジュアリー ライフスタイルホテル、アンダーズ 東京では、桜をテーマにしたスペシャルメニューを館内各所で展開。なかでも注目は、地上約250メートルに位置するルーフトップ バーで楽しむ期間限定の「夜桜プレミアムビュープラン」だ。
ルーフトップ バー「夜桜プレミアムビュープラン」(提供期間:4月10日〜4月26日)
第1部 17:30〜19:30、または18:00〜20:00
第2部 20:30〜22:30、または21:00〜23:00
夜桜プラン A 9,350円、夜桜プラン B 11,000円、夜桜プラン C 15,950円
4月10日(金)から4月26日(日)まで、1日18組限定で開催される本プランは、都会の喧騒を離れた空間で、夜景・夜桜・美酒・美食を堪能できる特別な体験。
会場となるのは、ルーフトップ バー奥に広がる特別なテラスエリア。ここには本物の桜が咲き誇り、間近に望む東京タワーとともに、ペリエ ジュエのシャンパーニュをはじめとする美酒や、春の情景を映し出す彩り豊かなメニューを楽しめる。
ルーフトップ バー「ティプシー サクラカクテル」(4月30日までの期間限定)
(左から)サクラランデブー、サクラミラージュ、サクラパロマ 各2,860円
ルーフトップ バーでは、桜をモチーフに、日本の素材と多国籍なエッセンスを掛け合わせた3種のカクテルも、4月30日(木)までの期間限定で登場。軽やかな口当たりと繊細な香りが重なり、儚くも美しい日本の春を感じさせる一杯に仕上がっている。
ザ タヴァン グリル&ラウンジ「桜ストロベリーアフタヌーンティー」(4月30日までの期間限定)
第1部 12:00〜14:00、第2部 15:00〜17:00
7,800円(サービス料別)
51階の「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」では、4月30日(木)まで「桜ストロベリーアフタヌーンティー」を提供。桜とストロベリーを軸に、淡い色彩と繊細な味わいで春の情景を表現したスイーツやセイボリーが並ぶ。
(左)桜モヒートハイボール (右)ストロベリーサングリアハイボール
通常価格 各1,870円 ハッピーアワー価格 各990円(サービス料別)
ザ タヴァン グリル&ラウンジ「スプリングアペリティフ」(4月30日までの期間限定)
A) スプリングアペリティフ シャンパーニュプラン 17,000円(サービス料別)
B) スプリングアペリティフ スパークリングワインプラン 9,350円(サービス料別)
また同期間には、春限定のハイボールが楽しめるハッピーアワーや、6種類のカナッペとシャンパーニュまたはスパークリングワインのフリーフローがセットになった「スプリングアペリティフ」も登場。店内を彩る桜の装飾とともに、都心にいながらお花見気分を味わえるのも魅力だ。
ケーキ各種 800円〜
アンダーズ トロペジェンヌ お花見セレクションボックス 12 個入り 3,400円、6 個入り 1,800円
1階のペストリー ショップでは、春限定のスイーツコレクション「アンダーブロッサム」を展開。白苺や桜、カシスなどを用いた季節感あふれるスイーツに加え、お花見や手土産に最適な「アンダーズ トロペジェンヌ お花見セレクションボックス」もラインアップする。
桜を愛で、季節の味覚を味わい、都市の眺望に癒される──。アンダーズ 東京ならではの春の提案を、この機会に体験してみてはいかがだろうか。
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Lounge
Premium Salon
これを食べなきゃ人生ソンだよ
2026.3.25
時折り無性に食いたくなる「かつ丼」。 東京のベスト5を探索してみた!
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文=バッシー
時折りガツンと気合を入れたくなるときに食べるもの、それがカツ丼である。
まあ、そういう場合に限ったもんでもないが。
今回は、「とんかつ燕楽」、「とんかつ鈴新」、「新潟カツ丼 タレカツ 本店」、「とんかつ 銀座 梅林」、「小春軒」の東京ベスト5を紹介する。
カツ丼を待っている時間はなぜかソワソワする。大好きなトンカツが、玉ねぎとともに出汁ツユと玉子でとじられている様を想像する。こんなにシアワセな時間はなかろう。
とは言え、最近の東京のカツ丼は多様化して、4種類もあることを指摘しておかねばならない。
①従来通りの玉子でとじたカツ丼
②玉子でとじないサクサク系カツ丼
③タレカツ丼
④高級トンカツ屋の、玉子の上に分厚いカツが載ったカツ丼
筆者が容認するのは①と③だ。②も④も勘弁願いたいもんだ。これのどこがいいのか分からん。普通にトンカツ定食を食えばいいんじゃね? 最も好きなのは、言うまでもなく①である。
筆者はトンカツの大先達が喝破するカツ丼における「理想の三大原則」に、激しく同意する。それは、「揚げたて。薄くて。蓋閉めて」という「三て主義」のことだ。蓋を閉めて一瞬蒸らすことによって一体感が出る。
やはり、カツ丼のカツは揚げたてで、さほど厚くなく、玉ねぎを煮て、その上に載せたカツの衣が半熟ぎみの玉子に覆われ、衣は出汁ツユを十分に吸ってグニュグニュとなり、蓋をしてちょっと蒸したものがいいのである。
東京のトンカツ上位の店だから
カツ丼も間違いなし!の「とんかつ燕楽」。
「とんかつ燕楽」である。一昨年の東京トンカツのベスト1に選んだ店だ。ジャンルで言えば①である。
(トンカツについては以下を読まれたし。
「とんかつ燕楽」は2024年のナンバー1の店だ)
相変わらず誠実な店だ。キャベツを3人分ぐらいずつ、その都度切るところに、主人の心意気を感じる。
前回、開店と同時に入ったら、筆者に続く客が口々に「カツドン」、「カツドン」と頼むから、物凄く気になっていた。
目の前でトンカツを揚げている。待つことしばし、玉子でとじた見事な見栄えのカツ丼がやって来た。
「とんかつ燕楽」のかつ丼
なにしろ、トンカツの旨さは折り紙付きだ。カツはぶ厚いのに、衣がカツに貼りついて、まるで剥がれないところが立派だ。筆者の理想からすると、ちょっと厚いのだが、旨いカツだから許す。玉ねぎの量はかなり多めで、その上に、玉子でとじたカツが載っている。蓋はない状態で出される。蓋で蒸していないのはちょっと残念だが、衣は割下の出汁ツユを充分に吸っている。
出汁ツユは甘すぎず、とてもいい塩梅だ。白メシは硬い。そこがいい。ツユだくで、出汁ツユはご飯の底に溜まるぐらいたっぷりだ。豚汁と糠漬けも旨い。ゆえに言うことなしなのである。次回はヒレカツ丼も食ってみたいものだ。
「とんかつ燕楽」の入口
とんかつ燕楽
東京都大田区池上6-1-4
℡03-3754-8243
火~土:11:00~14:30、17:00~21:00
定休日:月・日
カツ丼 1300円
ヒレカツ丼 1700円
とんかつ定食 1550円
誰もが納得するであろう
東京のカツ丼ナンバーワンは「とんかつ鈴新」で決まり。
今回も例によって、名の知れたカツ丼屋、蕎麦屋などを回った。しかし、なかなかいいものには巡り会えない。豚が臭かったり、冷凍臭かったり、厚すぎたり、脂がしつこかったりして、満足できるものはなかなかない。
しかーし、この「鈴新」、東京のカツ丼と言えば真っ先に名が挙がる店の一つだが、一口食べてみて、「これだ、これだよ、ワシが求めていたのは」と思ったね。分類はもちろん①である。
四谷荒木町の奥まったところに、古くからある店だ。何度も店の前を通ってはいたが、入るのは初めてだ。
店内は薄暗く、あまり整頓された感じはない(苦笑)。常連が多い感じ。店主は客と絶えず会話を続けながらも、鍋に注がれる目つきは鋭い。その職人的な佇まいからして、ここは当たりだと直感した。
待つことしばし、カツ丼が、うひょ~、ちゃんと蓋をされて出てきた。
蓋を開けると、黄金色に輝くカツが玉子でとじられて艶光りしているではないか! ところどころは半熟だ。
さっそく一切れ食べてみたが、衣は充分に割下の出汁ツユを吸ってふやけている。このぐにゅぐにゅ感が好きなのだ。そして、丁寧に揚げられたカツに、歯がメリメリっと食い込んでいく。実に柔らかく歯切れがいい。肉は甘みを持っている。そこに、衣の出汁と玉子のとろみが二重にかぶさってくるのだから、たまらん。
とんかつ鈴新の「煮かつ丼」
下に敷かれた玉ねぎは煮すぎていない。半シャキで、そこがいい。白米は硬く上質で、必要十分なほどにツユで潤っている。
サイドには、豚汁、漬物4種、金平ゴボウが付いている。とても客思いな店じゃないか。感心した。
ところで、実はこの店には「かつ丼三兄弟」と称して、「煮かつ丼」「かけかつ丼」「そうすかつ丼」と三種もある。店が推奨するのは二番目の玉子でとじていないサクサクの「かけかつ丼」なのである。
店内を見回すと、三種とも出ているようだ。大根おろしで食べる「そうすかつ丼」も旨そうだったなあ。
「とんかつ鈴新」の入口
とんかつ鈴新
東京都新宿区荒木町10-28
℡03-3341-0768
煮かつ丼、かけかつ丼、そうすかつ丼
いずれも1900円
カツ丼原理主義者も一度は
「新潟カツ丼 タレカツ 本店」に行ってみて欲しいゾ。
ジャンルで言うと③、玉子なしのタレカツ丼である。支店は神保町の古本屋街にもあって気になっていたが、今回は本店に入ってみた。この店は正解だった。
JRの水道橋から3分ぐらいの距離だ。かなりの人気店なので、昼時にはなかなかの混雑ぶりとなる。11時開店で22時まで休みなしだから、ちと昼メシ時からズラして訪れると待たなくても入れる。
丼を待つ間に、机上の説明書きを読む。
「和豚もちぶた:新潟が主産地の国産ブランド豚『和豚もちぶた』にお店で一枚ずつ丁寧にパン粉を手付けして純正ラードでカラッと揚げています」
「新潟産100%こしいぶき:ご飯は新潟産の『こしいぶき』を‶おいしい水″でちょっと硬めに炊きあげています」
「天然酵母有機醤油:天然酵母で醸造した最高級の下総しょうゆに砂糖・特製スープを日々注ぎ足した秘伝のタレです」
品質へのこだわりと、丁寧な調理が伺えるではないか。厨房では、兄ちゃんがひっきりなしに豚のヒレ肉を叩いている。
「新潟カツ丼 タレカツ 本店」のかつ丼
頼んだのは「野菜カツ丼」である。ヒレカツ2枚に野菜のフライが付いたものだ。
店内にある写真通りのカツ丼がやってきた。まずは、カツだが、叩いて平べったくしたものが能書き通りにカラリと揚げてある。うむ、甘すぎないタレがいい。おおー、これはなかなか旨えゾ! 平べったいから実に食べやすい。
野菜は、ブロッコリー、ヤングコーン、ナスとカボチャとミニトマトだが、豚の合間に食べるといいバランスだ。海老天の代わりにヒレカツ、つまりフライ版の天丼みたいなもんだな。
卓上には生姜の漬け物、和カラシ、山椒、七味が置いてあって、特に和カラシをつけるのが筆者は好みだね。
山椒も七味もワシは要らんな。ツユだくのご飯が旨い、ワカメの味噌汁も旨い。
よって、この店は言うことなしなのである。一度は食べてみて欲しい。
最後に申し添えておきたいのは、接客の丁寧さだ。言葉遣いがよく、コップの水への目配りも怠りない。これは経営者の精神の表れなんだろな。気持ちがいい。一人で来ている女子も何人かいる。こういう店は間違いないのである。
「新潟カツ丼 タレカツ 本店」の入口
新潟カツ丼 タレカツ 本店
東京都千代田区西神田2-8-9
℡03-5215-1950
月~日、祝日:11:00~22:00
定休日:年末年始
東京を代表するカツ丼と言えば
「とんかつ 銀座 梅林」である。
これまた東京のカツ丼を代表する店である。創業は昭和2年で、銀座初のトンカツ専門店らしい。最近はインバウンドも手伝って、行列が激しいから、ちと早めに並ばないとひどい目に遭う。
安いのは1400円からだが、3000円と都内でいちばん高いであろうカツ丼もある。今回は、特製ヒレカツ丼2700円を頼んだ。というのも筆者は、ロースカツよりもヒレカツのほうが、カツ丼には相応しいと思ったりするからだ。ロースだとカツ煮にしたときに、あの脂身の部分がどうも脂っこくて、ちょっとだけ違和感がするのだ。
さて、威風堂々の特製ヒレカツ丼が蓋で蒸された状態でやって来た。ヒレカツはしっかりと火が通っていて、なかなか分厚い。ゆえに、豚の味がしっかりする。
「とんかつ 銀座 梅林」のかつ丼
割下は甘さと辛さの中庸で、玉ねぎは多くはない。玉子も1個分だから少ない感じだな。スペシャルってのにすると、半熟の目玉焼きが上に載ってきて2個分の玉子となる。そっちの方が良かったかもね。
まあ、さほど感動するほどのものでもないが、がっかりすることもなく、上等な部類のカツ丼でしょう。
白米は大盛りまで無料だが、硬めに炊いてあって旨い。味噌汁は赤出汁、漬物は旨いけど少ねえな。お茶はあまり味がしないけど、頻繁についでくれるからサービス精神は旺盛だね。
「とんかつ 銀座 梅林」の入口
とんかつ 銀座 梅林
東京都中央区銀座7-8-1銀座梅林ビルB1F
℡03-3571-0350
11:30~21:00
カツ丼 1400円
スペシャルカツ丼 2300円
特製ヒレカツ丼 2700円
黒豚スペシャルカツ丼 3000円
デミグラスソースのカツは他に類なし。
「小春軒」は店も古いが客も古い。
歴史のある店だ。なにしろ、初代の店主、小島種二郎は明治の元勲・山縣有朋邸の料理長だったという。妻「はる」との結婚を機に独立し、二人の名前を取って「小春軒」としたんだって。シャレてるじゃんか。明治45年のことである。
当店は「人形町洋食御三家」とされる洋食屋なのだが、揚げ物メニューが豊富にある。店も古いから客も古い(笑)。爺さんがやたら多いのだが、昼からメンチとかコロッケとかハンバーグとかの定食を食っているんだから、元気だねえ。
カキフライライスやメンチカツを食べている客もいるが、半数ぐらいは「小春軒特製カツ丼」を頼んでいる。都内でも珍しいのだが、デミグラスソースカツ丼である。ジャンルで言うと、これも③だな。
まず、半熟の目玉焼きが印象的だ。その下に割下をまとった小ぶりのロースカツが5~6個眠っている。また表面には、割り下で煮たジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ピーマンの角切りが散らしてある。
特徴的なのは割り下で、隠し味としてデミグラスソースが加えてある。そこが洋食屋のカツ丼ってわけだ。
「小春軒」のかつ丼
カツが小さいところが食べやすい。ソースカツ丼とは違う、デミグラスソースの味わい深さを感じることだろう。半熟目玉焼きを割ると、黄身がトロリンと流れる。カツを絡めて食べるのがいいのである。まあ、カツ丼の変化球として紹介してみた。
ちと、気になったことが2点ある。白米の炊き具合がなんかベットリしてたなあ。実は丼もののご飯はとても重要で、このご飯は落第点であるから紹介するかどうか迷ったが(この日の具合が悪かったのか?)、他に類がないので出した。
それと、しじみの味噌汁はいいんだが、他にお新香なんかも付けて欲しいわな。給仕の女性がとてもキビキビとしていて感じがいいところは◎を進呈したい。
あ、そうだ。ご飯の量がとても少ないので、物足りなく思うかもしれない。ワシは何となく単品でメンチカツを1個頼んでおいたが、それを足してちょうど良かった。
「小春軒」の入口
小春軒
東京都中央区日本橋人形町1-7-9
℡03-3661-8830
月~金:11:00~13:30、17:00~19:30
土:11:00~13:00
定休日:日・祝日
小春軒特製カツ丼 1500円
とんかつ(定食) 1500円
メンチカツ(定食) 1100円
メンチカツ(単品) 500円
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
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2026.3.25
グランド ハイアット 東京 チャイナルーム 招聘シェフの特別ディナー
今年はパーク ハイアット 杭州のシェフ ジミー・ウェイ氏のチームが来日
毎年ゲストシェフを迎えて期間限定のお料理が楽しめるグランド ハイアット 東京のレストラン、チャイナルーム。今年はパーク ハイアット 杭州の中国料理シェフのジミー・ウェイ氏が彼のチームを引き連れてやってきました。
パークハ イアット 杭州から招聘されたジミー・ウェイシェフ。今回は点心師を含むチームで来日し、腕を振るいました。7年連続「ブラックパールレストラン」受賞、2018年ル・コルドン・ブルー「グローバル・グルメ・シェフ・パル・エクセレンス」で最優秀シェフ賞受賞、2024年フォーブス中国「30人のシェフ」に選出など、杭州を代表するシェフ。
杭州は浙江省の山側に位置し、西湖で獲れる新鮮な川魚、エビなどを使うのが特徴だそう。また最高級緑茶で知られる龍井茶の産地でもあり、味わいの繊細さが日本人のし好にマッチするお料理です。またジミーシェフは前菜に注力しているというから、5種の前菜はどれも素晴らしかった。
気分をワクワクさせてくれる5種の前菜からスタート。もち米入り蓮根のザクロシロップ風味など、食感の楽しさ、ほの甘さなど、全体的にとても繊細な味わいの一品が続きます。写真左上より時計周りに、金華ハム からし菜の筍包み、もち米入り蓮根のザクロシロップ風味、ウニ入りイカのニンニクスパイシーソース、キャビアのせ野菜巻き、蒸し鶏のせクラゲの和え物、フォアグラの老酒風味。
こちらはジミーシェフのチームの点心師が作る上海蟹小籠包、ウニ入り牛肉の焼き饅頭の二品。とても気に入ったのは牛肉の焼き饅頭。しっかり焼き目のついた下部とふんわり蒸しあがった上部の弾力ある皮で牛肉餡を包んでいます。重さのある味を想像していましたが、和牛のうまみを感じさせるのに、淡い味わいでいくらでも食べられそう。軽く、繊細で、上品な味わい。これが杭州料理の特徴なんですね。かなり日本人好み。
次は、植物燕の巣入り スジアラ団子の蒸しスープの登場です。中国や香港では高級魚として人気の高いスジアラを団子にしたスープです。お団子といっても、はんぺんのような、クネルのような、柔らかくフワフワの食感。淡泊でやさしい味わいのスープとよく合います。
オマール海老 餅 キヌアの中国味噌炒めは、中国味噌のコクと旨味がオマール海老と揚げたキヌアでまとめ、しっかりと輪郭のある味にしあがっています。添えられた餅のつるんとした食感も楽しい一皿です。
牛サーロイン キノコ 唐辛子 黒ニンニクのピリ辛醤油炒めは、ひとくち大にカットされた和牛の火入れがパーフェクト。アクセントとして、ペースト状になるまで焼いた黒ニンニクを付けて食べると、甘みと旨味が混ざり合います。
海老 ナマコ 帆立の海老スープご飯は、初めての味!ライトなスープに炒ったお米が浮かび、海鮮の爽やかなスープをサラサラと飲む、中華風お茶漬けといった一品。
デザートは二品。ココナッツミルク入りパパイヤ器仕立ては、くりぬかれたパパイヤを器に見立て、ココナッツミルクのスープを飲みます。パパイヤの内側もスプーンで一緒に削りながら食べると、そのほっこりとした味に手が止まりません。すっかりお腹がいっぱいなのに小豆餅入りもち米饅頭まで平らげてしまいました。
チャイナルームが招聘するシェフから、中国料理の今を知ることができる、貴重な機会でした。来年が楽しみです。
中嶋千祥 Chisa Nakajima
編集NことPremium Japanの編集長ダイリ。1950~60年代の日本映画鑑賞とワインを飲むのが大好き。戦後の女性誌収集が趣味というちょいオタク。
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和食とは何か ― 京都から世界へ伝えたい日本の美意識 ―
2026.3.25
京都の料亭「菊乃井」三代目、日本料理アカデミー名誉理事長 村田吉弘氏講演
京都の料亭「菊乃井」三代目、日本料理アカデミー名誉理事長 村田吉弘氏。
2026年3月4日、日本外国特派員協会(FCCJ)で、京都の料亭「菊乃井」三代目であり、日本料理アカデミー名誉理事長でもある村田吉弘氏を迎えた講演が開催された。本講演はFCCJとオンラインメディア「Premium Japan」の共催によるもので、日本料理の本質や旨味の科学、発酵文化、そして世界への普及活動までを横断的に語る内容となった。
日本料理界を代表する料理人の講演とあって、参加希望者は多数にのぼり、当初予定していた50名から80名に拡大して開催された。
受付開始前から多くの人々が会場に集まり、村田氏の登壇を心待ちにしていた。姿が見えると、会場からは自然と拍手が沸き起こる。インタビュアーはPremium Japan編集長であり、日本文化発信機構(JCCO)専務理事でもある島村美緒が務めた。
1. 日本料理の中心は、水と米にある
講演の冒頭、村田氏は「日本人であっても、日本料理について意外と知らない人が多いのではないでしょうか」と切り出した。そして日本料理は「引き算の料理」であると定義する。
引き算の料理とは、素材の不要な部分を水で浄化し、火を入れ、本質を壊さないように最小限の味を添えるという考え方だ。
「素材はすべからく神から頂戴したものです。私は、それ自体がすでに完璧だと考えています」
例えば一本の大根があるとする。それは神の創造物であり、そのままで完全な存在だという。大根は中身を守るため外側に硬い皮を持つため、まず皮を剥く。そして生では辛味や苦味があるため、清らかな水につけて灰汁を抜き、そこに火を入れる。
「神からいただいたものに、人間ごときが味をつけすぎてはいけない。味は添える程度で十分なんです」
そこに柚子味噌を少し添えれば、ふろふき大根ができあがる。
「さあ食べてください、と言える料理になる。それが日本料理です」
素材の本質を尊重するこの思想こそが、日本料理の大きな特徴であり、他国の料理との違いでもあると語った。
2. 日本料理を支える“水”の力
日本料理において最も重要なのは水であると村田氏は強調する。
「日本は北海道から沖縄まで、美味しく飲める水が豊富にあります」
水の硬度を例に挙げると、京都は約40、東京は約60程度。ヨーロッパの水道水は500程度に達することもあるという。
日本の柔らかな水の環境で育つ稲が米を生み、その米を水で炊き上げて食べる。これこそが日本人の主食文化の基盤である。
水の違いは料理にも大きく影響する。関東の水はやや硬いため昆布の旨味が出にくく、鰹節と醤油を中心とした味になる。一方、関西の水は柔らかく昆布の出汁がよく出るため、より繊細な味わいが成立する。
会場からは「京都と赤坂の菊乃井では水が違うが調理方法は変えているのか」という質問が出た。
これに対して村田氏は、菊乃井では京都の井戸水を赤坂店に運んで使用していると明かし、会場を驚かせた。
「水は米を育て、麹を使うことで酒や味噌、醤油といった日本の発酵調味料の基盤になります」
近年は麹が世界的に注目され、ヨーロッパのミシュランシェフたちが独自の味噌や醤油を作る動きも出ているという。
「私は発酵について世界各地で指導もしています」
3. 世界の共通語となった“うまみ”の正体とは?
日本料理のもう一つの特徴は、「うまみ」を中心に体系化された料理であることだ。
うまみは昆布のグルタミン酸、鰹節や肉のイノシン酸、椎茸のグアニル酸などによって構成され、これらを組み合わせることで相乗効果により旨味は大きく増幅される。
さらに、うまみは0kcalで満足感を高めることができるため、油の使用量を抑えた料理が可能になる。
「フレンチのコースをデザートまで食べると25品目で約2500kcal。そこにチーズやデザートを追加すると約3500kcalになることもあります」
イタリア料理も同様で、昼にパスタを食べるだけでも約900kcal程度になるという。一方、懐石料理は約65品目ありながら、ご飯を半分ほど食べてもおよそ1000kcalに収まる。
「毎日懐石料理を食べたらお財布には響きますが、体重は減りますよ」
村田氏のユーモアに、会場には笑いが広がった。
4. 日本人の食生活の変化
しかし近年、日本人の食生活は大きく変化しているという。
「この20年で、日本は米の消費量は約半分程度に減少し、肉の消費量は何倍にも増加しました」
肉を焼くだけの料理は、日本料理を丁寧に作るよりも簡単であることも一因だという。
かつて日本人は、うまみを中心に野菜や魚、米を食べる食生活を送っていた。しかし脂質とタンパク質の多い食生活へ変化したことで、生活習慣病が増加していると指摘する。
村田氏は1977年にアメリカ上院栄養問題特別委員会のジョージ・S・マクガバン委員長が発表した「マクガバンレポート」にも言及した。
この報告では、元禄時代の日本人の食生活が理想的な食事モデルとして評価されている。未精白穀類を主食とし、魚、豆、野菜、海藻を取り入れた一汁三菜の食事である。
「これこそが日本料理の本質なんです」
食の嗜好は遺伝ではなく教育によって形成されるものであり、日本の伝統的な食文化を食卓に戻すことが重要だと語った。
同時に、日本の食料自給率が約40%にとどまる現状にも警鐘を鳴らした。
彩が豊かな菊乃井のお弁当は、わずか450kcal。
お弁当と共に参加者に配られたのは、素敵なボトルに入った、京都宇治玉露「玉兎(TAMAUSAGI)」。
食事の際には、京都・増田德兵衞商店の純米大吟醸 祝40も振る舞われた。
5. 大阪・関西万博を舞台にした食の国際交流
さらに島村より、村田氏の最近の活動について話題が向けられた。まず取り上げられたのは、2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録された経緯である。
「フランスの著名なシェフ、アラン・デュカスが一足先に、フランスが食に関する無形文化遺産登録されました。次に登録されるのは和食しかないと言われてね。京都府知事、その時の山田知事に相談したところ“それはやるべきだろう”と。そこからメディアを集めて嘆願書を出すことを発表したことで世間に知られるようになり、各省庁が動き出したんです」
もちろん登録までの道のりは簡単ではなかった。料理界の多くの関係者が集まり議論を重ね、「日本料理」という言葉を申請に使うのかについても検討が行われた。その結果、「和食(WASHOKU)」という言葉がふさわしいのではないかという結論に至ったという。
村田氏自身もユネスコ本部へ何度も足を運び説明を重ねた。アラン・デュカスのサポートもあり、ヨーロッパのメディアに和食を振る舞うなどの活動も行われた結果、2013年に和食の無形文化遺産登録が実現した。その後、日本の農水産物輸出額は4倍以上に増加するなど、大きな経済効果も生み出している。
さらに話題は、2025年大阪・関西万博に関連する取り組みへと及んだ。村田氏は食を通じた国際交流の一環として、世界文化遺産に登録されている京都・仁和寺において、海外のトップシェフを招いた食の国際交流イベント「おいしさでつながる世界」を開催した。
このイベントは2025年6月、大阪・関西万博と京都をつなぐフラッグシップ・アクションの一つである「和食と世界の食サミット」の取り組みとして実施されたもので、万博のメインテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を、国内外のトップシェフたちによる“夢のチーム”によって体現する試みでもあった。
世界の“最高峰のおいしさ”を体験できる機会とあって、会場には溢れるほどの人々が集まり、大きな注目を集めた。
イベントが開催された、世界文化遺産の仁和寺。
国内外から多くの人が参加した。
「アメリカからはカイル・コノートン、フランスからはマウロ・コラグレコ。二人ともミシュラン三つ星のシェフです。タイからは二つ星の女性シェフ、チュダリー・デバカム=タムちゃんにも来てもらいました」
彼らを招いた理由について、村田氏はこう説明する。
「なぜ彼らに来てもらったかというと、皆、自分の農園を持っているからです」
自らの農場で食材を育て、その食材を使って料理を作る。環境再生型の農業と料理を実践する世界のトップシェフたちが、このイベントのために京都に集まった。
一方、日本からも次世代の日本料理界を担う料理人たちが参加した。
髙橋拓児(木乃婦3代目)、髙橋義弘(瓢亭15代目)、村田知晴(菊乃井4代目)、栗栖熊一(たん熊北店4代目)、荒木裕一朗(魚三楼10代目)、中村元紀(一子相伝なかむら7代目)、徳岡尚之(京都吉兆4代目)、小西雄大(萬亀楼11代目)といった、京都の老舗料亭の若主人たちである。(敬称略)
「世代交代を考えている今、若い連中が本当によく頑張ってくれました」
イベントで使用された食材にも強いメッセージが込められていた。健康や海洋環境の保全といった持続可能性の観点から注目される海藻類などの代替食材、地域特性を守るGI制度登録食材、地元京都の食材、そして被災地復興を応援するための食材などである。
海外のトップシェフと京都の若手料理人がコラボレーションした料理の数々は、まさにここでしか生まれないものだった。伝統の継承と革新が融合した料理が並び、昼は立食、夜は着席形式で開催された会は終始大きな盛り上がりを見せた。
単なる食イベントにとどまらず、食の未来を世界へ提言する場として大きな意味を持つ取り組みとなったのである。
左から、マウロ・コラグレコ氏、カイル・コノートン氏、チュダリー・デバカム=タム氏。
村田吉弘氏と若手料理人たち。
6. 日本の海を再生する「オーシャンフォレストプロジェクト」
講演では、近年村田氏が理事長を務める活動の一つである「オーシャンフォレストプロジェクト」についても話題が及んだ。
「ここ十数年で、日本の海は急に弱っていることをご存じでしょうか」
村田氏はそう切り出し、実際に目の当たりにした海の変化について語った。
「先日も静岡県の三島に行きましたが、三島湾の漁船が一艘しかないんです。一緒に活動しているレフェルヴェソンスの生江史伸シェフが海に潜ったら、海中に藻も魚もほとんどいないと言うんです」
現在、日本各地の海では藻場の消失、海藻の生育環境の悪化が深刻化している。海藻が急速に減少することで海の生態系が崩れ、私たちの食卓にも大きな影響を与え始めているという。
この現象は「磯焼け」と呼ばれ、西日本ではアイゴやブダイ、北日本ではウニなど、海藻を食べる生物の増加によって藻場が消失することで起こる。藻場は魚の産卵や幼魚の育成の場となるだけでなく、有機物を分解し、炭酸ガスを吸収して酸素を供給するなど、海の生態系を支える重要な役割を担っている。
「日本は世界で6番目に長い海岸線を持つ海洋国家です。リアス式海岸も多く、本来は魚が非常に住みやすい海なんです」
しかし藻場が失われることで海の豊かさは急速に失われつつあるという。
「日本の豊かな海をもう一度取り戻さないといけない。そのためにはまず、日本の海が今どういう状態になっているのかを国民が知らないといけません」
村田氏が取り組むオーシャンフォレストプロジェクトは、こうした危機感から生まれた活動である。海藻を中心とした海の森=「オーシャンフォレスト」を再生し、日本の海の生態系を回復させることを目的としている。
「海洋国家である日本が、藻を食べる習慣を取り戻さないと日本の海は戻ってきません」
日本料理にとっても海藻は欠かせない存在である。昆布や海苔、わかめなど、日本料理の基礎となる食材はすべて海の恵みだ。
「これからの子どもたち、そして孫たちのためにも、今なんとかしないといけない」
そう語る村田氏の言葉には、日本料理人としてだけでなく、日本の自然環境を守ろうとする強い責任感がにじんでいた。
7. 日本料理を“苗木”として“大きな木”へと育てる
講演の最後、参加者から「世界各地で独自の和食が生まれていることをどう考えるか」という質問が寄せられた。
村田氏はこう答えた。
「それぞれの国で、その国の日本料理ができてきてもいい時期だと思います」
日本料理はいま苗木の段階であり、これから枝や葉を広げていく存在だという。
「今それを切ってしまったら、日本料理は盆栽になってしまう」
伝統を守るだけでなく、世界の中で育てていくことが重要だと語った。
「日本料理を苗木から大きな木に育てていきたい」
科学的な知識とともに日本料理の価値を世界へ共有し続ける。その姿勢が強く印象に残る講演となった
村田吉弘氏(右)とPremium Japan編集長・日本文化発信機構(JCCO)専務理事の島村美緒。
村田吉弘 Yoshihiro Murata
1951年京都生まれ。立命館大学在学中にフランス料理研究のために渡仏。半年後帰国。料亭で修行を積んだ後、1993年「菊乃井」三代目主人になる。2004年「赤坂 菊乃井」開店。2007年「赤坂 菊乃井」がミシュラン2つ星を獲得。2009年京都本店がミシュラン3つ星、「露庵 菊乃井」が2つ星を獲得。シンガポール航空の機内食「花ごよみ」を提供、2017年お弁当や甘味を提供する「無碍山房」を開店。2013年「和食 日本人の伝統的な食文化」のユネスコ無形文化遺産登録、および2022年「京料理」の国の登録無形文化財への登録に尽力した。「文化功労者」など受賞歴多数。「特定非営利活動法人 日本料理アカデミー」名誉理事長。
Text by Yuko Taniguchi
Photos by Toshiyuki Furuya
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2026.3.23
母の日に贈りたい ニコライ バーグマン 「マザーズデイコレクション2026」のイベントレポート
マザーズデイコレクション2026 – My message for you
少しずつ暖かくなり桜の開花も間近というタイミングで、ニコライ バーグマン フラワーズ&デザインのフラッグシップストアでのイベント「マザーズデイコレクション2026-My message for you-」のお披露目に参加してきました。
ニコライバーグマンのアイコン「フラワーボックス」
ニコライ・バーグマンはデンマーク・コペンハーゲン出身。ヨーロピアンスタイルをベースに、北欧のテイストと細部にまでこだわる日本らしい感性を組み合わせた独自のスタイルの作品、中でもアイコンであるフラワー& デザインはニコライ バーグマンのシグネチャーとして知られています。
母の日にちなんだ赤いカーネーションのフラワーボックス「ディープ グラティテュード」はエレガントで気品が魅力的ですが、カラフルな赤やピンクのカーネーション、オレンジ色のバラ、グリーンが効いた「カラフル アプリシエーション」は、ニコライの出身地・デンマークのチボリ公園をほうふつとさせる楽しく思いやりに満ちた雰囲気を感じます。
今回は実際にフラワーボックスの製作を体験しました。ちなみにフラッグシップストアの2階ではこういったアレンジメント教室も行っているのだそう。先生のお手本を見つつ教えていただくのだけど、自分でやってみるとこれが結構難しいのです。例えば、カーネーションから先に入れ濃い色の花やバラを後で入れることで、アクセントとなるように設計されていたり、隙間につぼみやグリーンを足すことでより強弱がついたり。シンプルに箱に詰めているようで、実は配色や花の特徴が細部まで考えられていることを実感しました。
新作のコレクションには店舗限定のフレッシュフラワー アレンジメントも登場
また、新作のコレクションには店舗限定のフレッシュフラワー アレンジメントも登場し、さらに華やかで美しい遊園地のよう。ニコライ・バーグマン氏の神髄である創作性が存分に発揮されていました。
写真左上から時計回りにフレッシュフラワーボックス Me ssage in a box – Colorful Apprecia tion(メッセージ イン ア ボックス– カラフル アプリシエーション)、フレッシュフラワーボックス Me ssage in a box – Tender Love(メッセージ イン ア ボックス – テンダー ラブ)、フレッシュフラワーボックス Me ssage in a box – Deep Gratitude(メッセージ イン ア ボックス ディープ グラティテュード)それぞれ S(1 1×11×H9cm) 5,830円/M(15×1 5×H9cm) 9,350円/L(23×23×H 9cm) 17,600円を用意。
キャプション
My message for you Gift Set – Floral Elegance with L e Chocolat Alain Ducasse (My message for you ギフトセット – フローラル エレガンス ウィズ ル‧ショコラ‧アラン‧デュカス) 全体:24.4×12.5×H9.5cm(フラワーボックス:11×11×H9cm) 12,100円
3月27日(金)より発売開始
また今回は特別なギフトセットとして、かのアラン・デュカス氏が手掛けるル・ショコラ・アラン・デュカスのオリジナルショコラ「ローズ・マンディアン・ノワール」とフラワーボックスを組合わせた「My message for you Gift Set -(Floral elegance with Le Chocolat Alain Ducasse)」も登場。ショコラを試食させていただきましたが、オレンジ・コンフィ、ドライイチジク・アプリコットなどがちりばめられ、ショコラとの共演もとっても華やかです。
今年のマザーズデイコレクションは、「ありがとう」のメッセージがデザインされ、そのニュアンスが花々の色彩によって表現されているそう。気持ちが伝わる素敵な母の日のギフトにぴったりだと思います。
色とりどりの花に囲まれながら自分だけのボックスができた達成感も味わえたこのイベント。箱の高さからはみ出さないよう注意したり、配色を自分なりに工夫したりして楽しい時間を過ごすことができました。
◆「マザーズデイコレクション2026 – My message for you」
2026年3月18日(水)より、全国の直営店舗およびオンラインショップにて販売いたします。(なくなり次第終了となります。あらかじめご了承ください。)
飯倉 未奈子 JCCO事務局長
スウォッチ グループ、ヴァン クリーフ&アーペル、ティファニー等のブランドを経て、モエ・エ・シャンドン(MHD)ブランドマネージャーやアガタパリ、ジョージジェンセンにて代表取締役社長に就任。2021年にLVMHフレッドのジェネラルマネージャーに就任し、2025年に退任。
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Features
待ちわびた春をスイーツで祝福
2026.3.19
グランド ハイアット 東京から「イースタースイーツ コレクション」が登場
グランド ハイアット 東京では、2026年3月20日(金・祝)から4月5日(日)まで、春の祝祭「イースター」をテーマにした「イースタースイーツ コレクション」を、1階「フィオレンティーナ ペストリーブティック」にて販売する。
「フィオレンティーナ ペストリーブティック」
コレクションを手がけるのは、世界の洋菓子大会で優勝・受賞歴を重ねてきたパティシエを擁するペストリーチーム。イースターバニーやイースターエッグをモチーフに、遊び心と職人技を重ねたスイーツとブレッドが並ぶ。
イースターエッグ チョコレート(バニー/午) 各4,200円
注目は、今年の新作「イースターエッグ チョコレート」。気球に乗ったイースターバニーと、2026年の干支である「午(うま)」をイメージした2種類を展開。繊細な細工をほどこし、土台まで余すことなく楽しめる一品は、まるでアートのような存在感。ギフトとしても喜ばれそうだ。
イースターチョコレート アンサンブル 3,800円
イースターを代表するモチーフを重ねた「イースターチョコレート アンサンブル」も見逃せない。今年は、「午(うま)」をかたどったイースターエッグが加わり、パティシエの遊び心が光る仕立てに。
イースタースイーツ アソート 2 個入り 1,600円/4 個入り 3,200円
イースターマカロン アソート 3 個入り 2,200円/6 個入り 4,400円
イースターアイシングクッキー 4枚セット 2,000円
このほかにも、エッグ型チョコレートを卵パックに詰め合わせた毎年好評の「イースタースイーツ アソート」や、春らしいパステルカラーの「イースターマカロン アソート」、パティシエが1枚1枚丁寧に焼き上げる「イースターアイシングクッキー」もラインアップ。
イースター うさぎあんぱん 350円
さらに、イースターバニーを模した「うさぎあんぱん」も登場。自家製小倉あんを、牛乳の風味がふわりと広がるミルクロール生地で包んだ、やさしい甘さのあんぱんは、世代を問わず親しまれる味わいだ。
見るだけで気分もなごむ、春限定のスイーツコレクション。心弾む季節の手土産や、大切な人へのギフトに選んでみてはいかがだろうか。
◆イースタースイーツ コレクション
【期間】2026年3月20日(金)~4月5日(日)
【時間】9:00~20:00(ケーキ類は10:00~)
【場所】グランド ハイアット 東京 1階 フィオレンティーナ ペストリーブティック
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Features
2026.3.16
「星のや富士」春限定コースディナー「ガストロノミック・ワイルド」
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Experiences
Spotlight
美食のまち・福井県を旅する
2026.3.16
若狭湾の絶景と海の幸を楽しむ 福井県嶺南エリアで注目のモダン宿3選
若狭の新鮮な海の幸、山の幸をシンプルな炭火焼で味わう。「敦賀さざなみリゾートちょうべい」では、この「炭火焼懐石」が人気のメニュー。
福井県南部の嶺南エリアの若狭湾沿岸は、若狭がれい、若狭ぐじなど、数多くのブランド魚を生み出す、食材の宝庫。極上の味覚を求める観光客が急増するなか、最近は現代のライフスタイルに合わせて、和室をベッド付きの洋室へ改装するなど、大規模なリニューアルが進んだ宿が何軒か登場。そうした宿のなかでも、新鮮な海の幸と昔ながらの温かいもてなしに、洗練された快適な空間を両立させた、新たな施設として注目を集める「敦賀さざなみリゾートちょうべい」「若狭佳日」「かつみや」の3軒を紹介する。
- ・ サイクリング、マリンスポ―ツ……。さまざまなアクティビティを気軽に楽しむ ──敦賀さざなみリゾートちょうべい──
- ・ サイクリストに絶大な人気の「輪の間」
- ・ 発酵食品を中心に、50品目以上の食材で組み立てられた「発酵食御膳」
- ・ 老舗旅館を、往時の風情を残しながらモダンに改築 ──若狭佳日──
- ・ 3つの棟に13の客室。それぞれの部屋ならではのたたずまいを楽しむ
- ・ 外湯専用棟の「内外海(うちとみ)」で味わう、海と一体化する不思議な浮遊感
- ・ 大振りの「若狭ぐじ」が登場。その豪華さに歓声があがる
- ・ 「魚のプロ」である夫婦が営む、漁家民宿 ──かつみや──
- ・ モダンテイストの部屋に流れる、ゆったりとした時間
- ・ 料理人兼現役の漁師。魚の目利きが手掛ける至極のメニュ-
- ・ 漁師が営む「漁家民宿」は、福井旅の新しいコンテンツ
サイクリング、マリンスポ―ツ……。さまざまなアクティビティを気軽に楽しむ ──敦賀さざなみリゾートちょうべい──
敦賀湾の絶景を、館内のどこからでも楽しむことができる。それが「敦賀さざなみリゾートちょうべい」(以下、「ちょうべい」)だ。敦賀市街から車でわずか10分という好立地にありながら、宿の名が示す通り、穏やかなさざ波の音が日常の喧騒を遠ざけてくれる。 部屋の窓を開ければすぐそこが海。手が届きそうなところに若狭の海が広がる。
右手前の建物が「ちょうべい」。まさに海辺の宿。四季を通じて波静かな入江だからこそ可能な立地。
サイクリストに絶大な人気の「輪の間」
「ちょうべい」の大きな魅力は、ゲストのさまざまなスタイルに寄り添う柔軟さにある。一泊二食付きの宿泊はもちろん、素泊まりや食事のみ、あるいは日帰り入浴といった幅広い利用が可能だ。
客室は全6タイプ、計8室。なかでも「輪(りん)の間」「光の間」「虹の間」と名付けられた3つの特別室は、それぞれ異なる趣を持つ。なかでもサイクリストから絶大な支持を集めているのが「輪の間」だ。折りたたみ自転車2台を常備し、愛車の持ち込みも2台まで可能。部屋から直接ビーチへ出入りできる動線も、アクティブ派にはたまらない。
「輪の間」は、部屋に備えられた2台の自転車のほかに、ゲスト自身の自転車も2台まで部屋に持ち込むことが可能。定員も4名なので、家族向けにも最適。
「輪の間」は、ジャグジーバスが備わる。サイクリングで若狭の自然を堪能した後は、このバスにゆっくりと浸かりたい。
「海辺の舟小屋」をイメージした「光の間」。部屋の名前にちなんだ漁具が壁面を飾り、和モダンのたたずまいを引き立てる。
発酵食品を中心に、50品目以上の食材で組み立てられた「発酵食御膳」
食事は、海の幸・山の幸を豪快に味わう看板メニュー「炭火焼懐石」がお薦め。地元の誇りである若狭牛を、炭火の香ばしさとともに堪能することができる。特に、若狭牛サーロインは、県内最高ランクと称される一級品だ。滋味深い野菜の味わいも、体に染み入る。また、朝食には50品目以上の食材を盛り込んだ「発酵食御膳」が好評。熟成に一年を費やす自家製の「へしこ」は、女将の山本敬子さんが自ら仕込んだ逸品で、土産物としても人気が高い。
ズワイ蟹、サザエ、ホタテなどの海鮮と野菜をこんがりと炭火で焼き上げる。「あわび炭火懐石」や「敦賀ふぐ炭火焼懐石」などの特別メニューも用意されている。
発酵の力を活かした塩麹や赤玉ねぎドレッシングをはじめ、福井名物の鯖のへしこなど、発酵食品を中心に50品目以上の食材を使って組み立てられた朝食の「発酵食御膳」。この朝食を目当てに足を運ぶゲストもいる。
さらに、海辺のテラスでの海鮮バーベキューに加え、サップや釣り、トレッキングといったアクティビティの拠点としても機能する。道具のレンタルが充実しているため、手ぶらで訪れても、心ゆくまでアウトドアを満喫できるのも嬉しいかぎりだ。
老舗旅館を、往時の風情を残しながらモダンに改築 ──若狭佳日──
福井県小浜市阿納(あの)地区。かつて北前船の船宿として栄えたこの地区は、若狭湾の穏やかな入り江に抱かれた、歴史と情緒が漂う集落だ。近年、歴史あるこの漁師町に点在する宿に新たな動きが見られる。家族的なもてなしや日本海の新鮮な魚料理という古き良き伝統はそのままに、空間を劇的にモダンへとリノベーションした宿が何軒か誕生しているのだ。そのシンボルともいえるのが、2023年8月にお目見えした「若狭佳日(わかさかじつ)」である。
遠浅の海が続く阿納地区の海岸。波は絶えず穏やかで、沖合には「若狭ふぐ」の養殖生け簀が並び、波辺近くは恰好の海水浴場となる。
この宿の大きな特徴は、一続きの建物ではなく「本館」「離れ」「別館」という3つの棟に客室が設けられている点にある。かねてから宿泊業が盛んだったこの地では、客層に合わせて宴会場や大浴場を別棟として増築してきた歴史があり、「若狭佳日」でもその入り組んだ構造をあえて活かしたリノベーションが行われ、現在の姿となった。海が目の前に広がるダイニングでチェックインを済ませた後に各棟へ向かう体験は、集落の日常に溶け込むような独特の風情を感じさせる。
港町の路地に掲げられた暖簾。老舗旅館を改装して誕生した宿ならではの、歴史と風格が漂う。
3つの棟に13の客室。それぞれの部屋ならではのたたずまいを楽しむ
全13室の客室は、棟ごとに異なる意匠が凝らされている。なかでも全室スイート仕様の「離れ」が素晴らしい。その最上階、4階に位置する「グランスイート」の床の一部は、掘りごたつのような段差のソファースペースとなっている。実はここ、かつての旅館の「大浴場の浴槽」をそのまま再利用したもの。ソファに身を沈めれば、まるで湯船に浸かっているような気分で、窓の外に広がるリアス海岸の絶景を独り占めできる。穏やかな海面と幾重にも重なる山々を眺めていると、時の流れを忘れてしまうほど。
部屋へ一歩足を踏み入れると、外観からは想像もつかないダンなたたずまいに驚かされる。「離れ」最上階の「グランスイート」の床の窪みは、改装前の大浴場の浴槽の名残り。
大きな障子窓からは、海と山が一体となった若狭湾の眺望が広がる。以前から使われていた本館の客室は和モダンにリニューアルされた。
外湯専用棟の「内外海(うちとみ)」で味わう、海と一体化する不思議な浮遊感
宿の中で唯一新築されたのが、外湯専用棟の「内外海(うちとみ)」。2階の浴室は、両サイドを壁に囲まれた細長いスクエアな空間。その一番奥だけが海に向かって開かれ、まるで巨大な額縁を通して景色を眺めるような演出がなされている。水面に反射した光が室内に揺らめく様子は幻想的で、何かに優しく包まれながら海と一体化する、不思議な浮遊感に浸ることができる。1階の半露天風呂と男女入れ替え制のため、朝晩で異なる趣を楽しめるのも魅力だ。
たゆたうお湯の奥に広がる絶景。浮遊感にも似た不思議な感覚に包まれる。
大振りの「若狭ぐじ」が登場。その豪華さに歓声があがる
食事は、本館の「ダイニング膳」で。国産の上質な木材を贅沢に使った開放感あふれる空間は、一歩外に出ればそのまま浜辺へと繋がっている。潮騒を感じながら、若狭の豊かな海の幸を堪能する時間は、まさに至福のひととき。
春から秋にかけては、若狭ブランドを代表する海産物のひとつである「若狭ぐじ」が登場。しかも500グラム以上という、大振りのぐじを、じっくりと焼き上げた「若狭焼き」は、その豪快さに誰もが驚く一品だ。このほかにも、旬の魚のお造りなど献立は盛りだくさん。かねてから料理にはどの地区にもひけを取らなかった、阿納の宿の伝統がここにも根付いている。
「若狭佳日」は、単なるリニューアルではない。阿納という土地が歩んできた歴史をモダンな感覚で読み解き、新しい価値として提案する特別な時間と空間。まさにこの場所でしか味わうことのできない特別な宿といえよう。
若狭ブランドの海産物の象徴でもある若狭ぐじは、春から秋にかけてが旬となる。「若狭佳日」の人気メニュー「若狭ぐじの若狭焼き」では500グラムを超す大振りの若狭ぐじがお目見え。
「若狭牛」も、福井ならではのブランド食材のひとつ。高温に熱した石に乗せてシンプルに焼き、その滋味を堪能する。
土鍋で焚き上げた小浜産のコシヒカリをはじめ、若狭かれい、へしこ、厚揚げなど、福井の食材をふんだんに使った朝食。
「魚のプロ」である夫婦が営む、漁家民宿 ──かつみや──
敦賀半島の西側に位置する若狭湾の静かな入り江に面した町、福井県美浜町。この美浜町に2024年4月、スタイリッシュな宿としてリニューアルオープンしたのが「かつみや」だ。
一歩足を踏み入れると、そこにはグレーを基調としたモダンな空間が広がる。モルタル仕上げの壁や床、シンプルながらもデザイン性の高い家具や照明、そして随所に飾られたドライフラワーやアート。これらはすべて、女将・山瀬亜由美さんのセレクト。洗練されたカフェを思わせるインテリアと、窓の外に広がる日本海の景色。この絶妙なコントラストが、訪れる者を非日常の世界へと誘う。
フロント兼ロビーは、カフェの一画のようなスタイリッシュなたたずまい。朝食はここでいただく。
空間だけでなく、細部へのこだわりも徹底している。食事を彩る器やカトラリーには、熊川宿の「若州窯」をはじめとする地元作家の作品を採用。ラウンジでは、小浜市「おくら珈琲」のオリジナルブレンドの豆を自ら挽き、香り高い一杯を自由に楽しむことができる。
モダンテイストの部屋に流れる、ゆったりとした時間
部屋は全部で6タイプ。和洋室、洋室トリプル、洋室ツイン、モダン和室などそれぞれ趣が異なり、洋室トリプルや洋室ツインにはシモンズのベッドが入っている。サイクルスタンドを設置し、スポーツタイプの自転車を2台収納できるサイクリスト向けの洋室ツインには、簡単なメンテナンス機材も備わっている。シンプルモダンなトーンで整えられたいずれの部屋も心地よく快適な時間が流れる。
コーナーに位置する洋室ツインは、2方向に窓が設けられ、若狭の海の眺望を存分に味わうことができる。
木のぬくもりを基調にしたモダン和室は、最大6名まで宿泊が可能。間接照明に照らされた畳の表情が美しい。
料理人兼現役の漁師。魚の目利きが手掛ける至極のメニュ-
そして、この宿の主役は料理。女将の実家は敦賀市場の仲買魚問屋であり、三代目の主人は名古屋の料亭などで研鑽を積んだ料理人かつ現役の漁師だ。まさに「魚のプロ」である夫婦が切り盛りする宿だからこそ、提供される海の幸の鮮度と質は折り紙付きである。
アワビ、サザエ、カニ、イカといった旬の素材の持ち味が、主人の確かな腕によって、最大限に引き出され、豪快な「舟盛コース」や、素材本来の旨みを味わう「若狭美食コース」など、器に美しく盛り付けられた一皿一皿が、心身を豊かに満たしてくれる。
漁師である主人自らが獲った魚を自身で捌く、「漁家民宿」ならではの新鮮なお造り。
若狭牛と若狭真鯛。若狭を代表するブランド食材を、しゃぶしゃぶで味わう。まさに海の幸と山の幸との出会い。
カフェでいただく朝食は、自家製の発酵ドレッシングで味わうサラダ、若狭がれいのひもの、リンゴ発酵シロップをかけたヨーグルトなど、体に優しいメニュー。
漁師が営む「漁家民宿」は、福井旅の新しいコンテンツ
「かつみや」のように、漁師が宿を営み、自ら海で食材を獲るだけでなく、ときには漁の体験までできる宿は「漁家民宿」と呼ばれる。「農家民宿」の、いわば海バージョンだ。昨今の嶺南エリアでは、「漁家民宿」が何軒かお目見えしている。「かつみや」をはじめとする、こうした新たなスタイルの宿は、これからの旅の大きなコンテンツのひとつになっていくに違いない。
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2026.3.4
「日本のワインを愛する会」が 俳優・辰巳琢郎会長のもとでリスタートした
左から林正芳、千住明、辰巳琢郎、田崎真也、福留大士の各氏。
国産ワインと日本ワインは違う
日本のワインの魅力を広めるため、「日本のワインを愛する会」が設立されたのは2018年11月のことだ。
俳優の辰巳琢郎氏が会長を務めることとなり、2025年9月には一般社団法人としてリスタートすることになった。その報告を兼ねた懇親会が、今年2月に銀座の「坐来大分」で開かれた。
辰巳会長が口火を切る。
「僕は15年間、『日本ワインを愛する会』の副会長を務めておりまして、途中で会長に指名されました。しかしその後すぐに、会を解散しました。2018年に『日本ワイン』という呼称が認められ、役目を終えたからです」
ちなみに、「国産ワイン」と「日本ワイン」はまったく別種のものだ。
国産ワイン…日本国内のワイナリーで醸造、瓶詰めしたワイン。葡萄の産地の国内外は問わない。
日本ワイン…日本国内で栽培、あるいは採取した葡萄だけを用いて、日本国内で醸造したワイン。
「そして新たに『日本のワインを愛する会』として再結成しました。これまでのようなワイン好きの集まりで、日本ワインが楽しめればいいやということではなく、何か日本のためになるようなことをしなければいけない。
昨年、会が一般社団法人化されたこともあり、これから一番本当にやりたいのは地方の応援です。それは地方創生であり、まずは、日本の第一次産業、そして食文化、地方の文化を含めて応援したいのです」
この日は北海道から宮崎まで50種を超えるワインが提供された。
ワイナリーはこの10年で2倍の500軒に
二番目に壇上に立ったのは、何と、林正芳総務大臣である。氏はワイン通として知られる。
「辰巳会長とは、ワインを通して、大変古いお付き合いがあります。私は2017年に名誉ソムリエの称号を頂戴しました。ちょうど農水大臣の時です。その頃は、日本のワインそのものを応援したり、ヨーロッパに売り込むことを懸命にやっていました。
先日、長野の『千曲川ワインバレー』に行ってきたのですが、10年前にはワイナリーが20軒だったのに、今は100軒を超すそうです。総務大臣で地方創世も扱っていますから、ワインを核にした地域興しに尽力していきたいですね」
2018年当時、日本のワイナリーは約260軒だったが、現在は500軒に増えた。
とは言え、問題もある。それを指摘したのは、続いて壇上に上がったソムリエの田崎真也氏だ。
「日本のワイナリーはこの10年間でほぼ倍の軒数になりました。しかし、生産量は全くと言っていいほど変わっていません。つまり、消費者を取り合いしているような現状です。
しかも、新規設立して3年以上続けている、100キロリッター未満のワイナリーの中で、その60%が赤字経営で続いているというのが現状です。
そこから脱却するには、日本のワインでしか表現できないような味が各地域で作られて、それをきっちりと法律で管理をするような制度を作ること。まさにヨーロッパでなされているようなことをしなければなりません」
ただし、明るい話もある。
「ずっと以前から比べると、平均的な味わいはすごく美味しくなったのも確かです。今後ますます日本ワインが日本で多くの方々に飲まれるような風土になっていくためにいろんなことをしていかなきゃいけないのかな、と思います。
そのためにはまず、飲み手を増やして、そして飲み手の満足度を提供できるような会が必要ではないかと思います。今後ますます日本ワイン発展のために、『日本ワインを愛する会』の活動に期待するところは大きいですね」
一年間で飲む日本ワインは約1000種だとか。
回ったワイナリーは400軒以上
同会の活動以外にも辰巳会長が企画し出演してきたテレビ番組「辰巳琢郎の葡萄酒浪漫」の存在も重要だ。
「ちょうど今年3月で、私のワインの番組は2006年から始めたので20年周年になるんです。何か愚直に続けることも大事だなと思っています。20年前とは見えている世界、風景が本当に変わっていると思います」
20年の間に会長が回ったワイナリーは400軒を超えるという。
「番組が始まったころは、すべてのワイナリーを回りきれると思っていました。それがどんどん増えましたから。
これから何をすべきかというと、もちろん発信もしていきます。テレビのほかにも、ラジオ番組「辰巳琢郎の日本ワインDE乾杯!」を5年半続けています。公共の電波で発信し続けられることに感謝しつつ、日本ワインの価値の再確認と問題解決を視野に入れながら、新たな歩みを始めようと決意しております」
辰巳氏が監修を務め同行もするワイナリーツアーも好評のようだ。
Text by Toshizumi Ishibashi
Profile
石橋俊澄 Toshizumi Ishibashi
「クレア・トラベラー」「クレア」の元編集長。
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2026.3.10
ついに開業、「帝国ホテル 京都」の全貌。歴史的建造物「弥栄会館」再生への道
2026年3月5日、京都・祇園に「帝国ホテル 京都」が開業した。芸妓・舞妓の群舞「都をどり」の会場となる「祇園甲部(ぎおんこうぶ)歌舞練場」の敷地内にある「弥栄会館(やさかかいかん)」(登録有形文化財)の一部を保存・活用し、全55室のスモールラグジュアリーホテルとした。
帝国ホテルにとっては30年ぶり、4軒目となる新規開業となった。
施設としては、宿泊者以外にも利用できる、帝国ホテルとして初めてカウンタースタイルを導入したフランス料理「練」、薪窯料理が楽しめるオールデイダイニング「弥栄」、旧本館の意匠を受け継ぐ「オールドインペリアルバー」がある。さらに宿泊限定ではあるが、「ザ ルーフトップ」の4施設を備えている。開業前に行われたプレス向け内覧会で出合った空間と意匠に、ただ圧倒された。
歴史と文化の継承を守りながら未来へつなぐプロジェクト
祇園のランドマークとして親しまれてきた弥栄会館は、約90年前に建設された歴史的建造物である。当初は演劇や人形浄瑠璃、その後には映画館やダンスホールなど、多岐にわたる興行に使用されてきた。
2001(平成13)年に国の登録有形文化財、2011(平成23)年には京都市の歴史的風致形成建造物に指定されたが、建物の老朽化や耐震性の問題から、近年は使用されていなかったという。
1936(昭和11)年当時の弥栄会館
帝国ホテル 京都は、弥栄会館の姿を守りながら内部を劇場からホテルへ用途変更する大規模な保存・修復、そして新規建築を行った。
設計は当時、劇場建築の名手といわれた大林組の木村得三郎氏であり、施工も大林組が担当した。そして今回の帝国ホテル 京都の改修設計・施工も同社が手がけた。話を聞けば、その工事には多くの苦労と課題があったという。
残すとされている壁が正面
帝国ホテル 京都は、弥栄会館を保存・改築した「本棟」と、敷地内に増築した「北棟」の2棟で構成されている。地下1階・地上5階建の弥栄会館の高さは31.5m。まずこの高さが大きな壁となった。
弥栄会館が建つ祇園町南側地区は歴史的景観保全修景地区に指定されているため、新築の場合、市の条例により高さ12m以下という制限が課せられる。現在の高さを維持するため、観光客が多く行き交う花見小路側から見える建物の南面と西面の外壁および躯体をL字形に残す増改築プランを提案。建築物として優れた意匠であることが評価され、特例が認められた。
そこで帝国ホテル 京都は高さ31.5mを維持したまま、地下2階・地上7階建てのホテルへと生まれ変わった。なお、新築した北棟は高さ制限の12m以下に抑えられている。
また祇園の茶屋街の中という立地から、工事計画も慎重に進められた。祇園は小径が多く、日中はもちろん夜間も多くの人が行き交う。工事音への配慮だけでなく、重機の搬入にも細心の注意が必要だったという。
約90年前に完成した外壁2面と躯体(くたい)の一部を保存し、銅板の屋根や飾り金物は復元し、タイルは1枚ずつ取り外して再利用する「生け捕り」を実施。風雨にさらされたタイルは脆いため、全体の約10%、およそ1万6000枚を確保し外壁に再利用している。当時の「弥栄会館」の趣を残しながら、機能と安全性を高めて、帝国ホテルとして新たな歴史を刻み始めたのだ。
計画から約4年半、総事業費は約124億円。近隣の理解と協力もあり、弥栄会館の価値と美観を残しながら、日本を代表する新たな帝国ホテルが誕生したのだ。
新素材研究所が手がけた“歴史を語る素材と意匠”
内装を手がけたのは、現代美術作家・杉本博司と建築家・榊田倫之が主宰する「新素材研究所」である。「古いものが、新しい」というコンセプトを掲げ、日本古来の自然素材や工法をインテリアデザインに生かすことを得意とする。同ホテルの内装にも、日本文化や伝統資材、弥栄会館の歴史や当時の風情をできるだけ残す、まさに唯一無二の空間が広がっている。
弥栄会館に使われていたタイルは損傷を与えないように取り外して再利用する“生け捕り”を実施
エントランス部分にあるシンボルマークのある木材は、奈良県に自生していた樹齢1000年の欅の一枚板。シンボルマークは老子製作所が製造したライオンマークの鋳物のピース。ホテル名には螺鈿細工が施されている
そのこだわりは、外観はもちろん、館内の細部に至るまで見ることができる。
エントランスは、天井に弥栄会館時代の緞帳上部の壁に使われていた麻の葉文様をアレンジ。天井のエッチングガラスには、弥栄会館時代の梅の枝をデザインしたガラスが用いられ、柱には当時と同じ、イタリア北部で採石されたロッソ・ブロッカテロという大理石が施された。
新素材研究所が掲げる設計コンセプト“歴史を語る素材と意匠”の通り、館内には弥栄会館に使われていたものも含め、日本各地の石材や木材が随所に使用されている。
その一つが沖永良部島で採石される田皆石(たみないし)。珊瑚などの海の堆積物(たいせきぶつ)でできている大理石のため、海の生き物の化石を見つけることができる。当時の弥栄会館の貴賓室で使用されていた石材である。
さらに館内には、帝国ホテルらしさを表現するため、建築家フランク・ロイド・ライトが手がけた帝国ホテル2代目に本館(ライト館)の面影が多くある。その一つが大谷石。他にも、日本で広く生産されていた大理石などがさまざまな空間で使用されている。
また館内には国産の銘木も多く見られる。桜、欅(けやき)、栗、杉などの木材のほか、地中に埋まり腐らず残った「埋もれ木」である神代杉や神代欅なども使用されており、ここは日本が育んできた希少な素材の宝庫であり、それらが持つ圧倒的な迫力と自然の神秘に私たちは多くのエネルギーをもらえるようにも感じる。
宿泊者ラウンジ。本館部分は十分な高さが取れないため、「空間の水平方向の広がり」を意識し、駆け込み天井として窓の外の庇から坪庭に向かうように計算されて内外の空間をつないでいる
宿泊者限定のプール。弥栄会館時代の外壁に使用された北木石(きたぎいし)を使用
帝国ホテル初の畳の客室。歌舞練場と茶屋街の風景はここだけの贅沢
客室は全55室。そのうち8室は、帝国ホテルとして初となる畳を使用した空間を持つ。これは花見小路に並ぶ茶屋の景観と調和する意匠として採用されたのだという。
そして何よりも客室の窓から見える、歌舞練場や茶屋街、さらには東山の風景の美しさは何よりもの贅沢だ。
特筆すべきは「601インペリアルスイート」〈宿泊料金3,000,000円〜(税サ込・宿泊税別)〉。帝国ホテル 京都の最高価格帯の客室である。128㎡の客室に加え、以前は階段室だった65㎡のガゼボがあり、広々としたバルコニーは第二のリビングのような空間となっている。
601 インペリアルスイートのバルコニーからの景色
個人的に心惹かれたのは、窓から歌舞練場の建物と看板が正面に望む「417 ヘリテージジュニアスイート」〈宿泊料金255,600円〜(税サ込・宿泊税別)〉である。この風景はこの部屋でしか体験できない、まさに特別なものと言えるだろう。。
帝国ホテル 京都を体験できる4つの施設
帝国ホテル 京都には、宿泊しなくても利用できる施設が3つある。
一つは、帝国ホテルとして初めての試みとなるカウンター形式のフレンチレストラン「練」。料理は目の前で仕上げられ、オーブンから取り出された食材の香りや音を間近で楽しめる、ライブ感のあるレストランである。食材の背景にある物語も含めて楽しめる空間となっている。
フレンチレストラン「練」。カウンター席の他個室もある。営業時間17:30~22:30(ラストオーダー20:30)定休日は日曜日
もう一つがオールデイダイニングの「弥栄」。このレストランの大きな特徴は薪窯オーブンだ。薪で火を起こして焼き上げることで炭の香りが食材に移り、深い味わいが生まれる。
薪窯で仕上げる「弥栄バーガー」〈4,100円(税サ込)〉は、九条ネギや特製ソースを組み合わせたハンバーガーで、京都らしい食材がアクセントになっている。また「弥栄カレー」は、東京と大阪の帝国ホテルで使われてきたカレーのルーをブレンドし、京都の味として仕上げたもの。薪窯で焼いた肉を加えることで、炭の香りがカレーに深みを与えている。〈4,700円(税サ込)〉のほか、帝国ホテル伝統の「アメリカン クラブハウス サンドイッチ」や「インペリアルパンケーキ」なども楽しめる。
弥栄バーガー
弥栄カレー
営業時間は夕方17時から深夜まで。京都の夜をゆっくり楽しめる大人の空間が「オールドインペリアルバー」である。帝国ホテルで100年以上愛されているオリジナルカクテル「マウント フジ」をベースに、抹茶や水尾の柚子を使った「マウント 比叡」が提供されている。
オールドインペリアルバー 営業時間17:00~24:00(ラストオーダー23:30)
中央が「マウント 比叡」
そこから階段を上がると、宿泊者限定の「ザ ルーフトップ」がある。冬季や悪天候時は閉鎖されるが、清水寺の屋根や平安神宮、比叡山まで見渡せる絶景が広がる。
宿泊者限定のザ ルーフトップ
近年ラグジュアリーホテルが次々と誕生しているが、このホテルは単なるラグジュアリーホテルという言葉だけでは語りきれない特別な存在である。ここにしかない資材やアートに満ちているだけでなく、日本の歴史が育んできた時間の流れの中に身を置いているような感覚を覚える。
決して気軽に宿泊できる価格帯ではない。しかし、日本人にこそ一度見てほしい空間であると、そう強く思わせるホテルである。
Text by Yuko Taniguchi
京都市東山区祇園町南側570−289
谷口優子 Yuko Taniguchi
Premium Japan編集部スタッフ
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