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専門家が解説!ジャパネットの特別な船旅~バイキング・エデンのチャータークルーズ、驚きの中身とは?

2025.07.10
All About(オールアバウト) [海外旅行]
ホーム > Travel > All About(オールアバウト) [海外旅行]
専門家が解説!ジャパネットの特別な船旅~バイキング・エデンのチャータークルーズ、驚きの中身とは?
All About(オールアバウト) [海外旅行] | 2025.07.10

昨春からラグジュアリー客船のチャーターを開始したジャパネット。2025年は北欧スタイルの「バイキング・エデン」を全船チャーター、2026年春には同船で3航海を実施します。ジャパネットならではの船旅の魅力を専門家が解説! ※画像:村田和子撮影

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北欧スタイルの客船「バイキング・エデン」の日本発着クルーズ。大人限定の特別な船旅をレポート

2025.07.10
All About(オールアバウト) [海外旅行]
ホーム > Travel > All About(オールアバウト) [海外旅行]
北欧スタイルの客船「バイキング・エデン」の日本発着クルーズ。大人限定の特別な船旅をレポート
All About(オールアバウト) [海外旅行] | 2025.07.10

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⻘森屋 by 星野リゾートで開催。「しがっこ金魚まつり」

2025.07.09
PREMIUM JAPAN » 旅
ホーム > Travel > PREMIUM JAPAN » 旅
⻘森屋 by 星野リゾートで開催。「しがっこ金魚まつり」
PREMIUM JAPAN » 旅 | 2025.07.09

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青森で、涼を感じる夏のひとときを

2025.7.9

⻘森屋 by 星野リゾートで開催。「しがっこ金魚まつり」

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青森の文化を満喫できる温泉宿「⻘森屋 by 星野リゾート」では、300個以上の金魚ねぷたが彩る夏の恒例イベント「しがっこ金魚まつり」が、8月31日(日)まで開催中だ。




⻘森の夏祭りの時期に街中で飾られる金魚型の灯篭「金魚ねぷた」をテーマにしたこのお祭り。「しがっこ」とは、青森の方言で「氷」のことで、その名の通り、暑い夏に涼を感じられる体験が楽しめる。


「巨大金魚鉢」イメージ 無料(終日開催)


今年の注目は、高さ2メートルのフォトスポット「巨大金魚鉢」。青森の伝統工芸「津軽びいどろ」を用いたステンドグラス風の金魚ねぷたが泳ぐ金魚鉢に入ると、まるで水中にいるような映える写真を撮影できる。


「貸し金魚ねぷた風鈴」イメージ 無料(時間 15:00〜20:00)


また今年は、金魚ねぷたと風鈴を組み合わせた「貸し金魚ねぷた風鈴」も登場。卓上タイプは客室の装飾として、提灯タイプを散策のお供に。夕涼みのひとときが、より心地よく感じられるはずだ。


「金魚ねぷたりんご飴」イメージ 1個770円(時間 15:00〜18:00 提供数 1日30個)


「ポイみくじ」イメージ 1本 550円(15:00〜20:00)


「金魚ねぷた灯篭回廊」イメージ


このほかにも、金魚ねぷたをかたどった「金魚ねぷたかき氷」や、りんごの酸味と甘味を楽しめる「金魚ねぷたりんご飴」、金魚すくいをするような感覚でおみじく体験ができる「ポイみくじ」、300個以上の金魚ねぷたが並ぶ「金魚ねぷた灯篭回廊」など、夏祭り気分を楽しめるスイーツや演出も充実している。


露天風呂「浮湯」


金魚ねぷたはその昔、津軽藩の藩士のみが飼うことができた希少な金魚「津軽錦(つがるにしき)」に人々が憧れ、作ったものとされ、今なお青森の夏の風物詩として親しまれている。

 

早くも厳しい暑さが続いている今シーズン。「⻘森屋 by 星野リゾート」が提案する涼体験楽しんでみては。

 

◆⻘森屋 by 星野リゾート
【所在地】青森県三沢市字古間木山56
【TEL】050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
【料金】1泊23,000円~(2名1室利用時1名あたり、税込、夕朝食付)

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⻘森屋 by 星野リゾート 公式サイト

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「軽井沢・森四季」VILLA森の静寂に佇む、一棟貸しの別荘ホテルで豊穣な時間を

2025.07.04
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「軽井沢・森四季」VILLA森の静寂に佇む、一棟貸しの別荘ホテルで豊穣な時間を
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2025.6.30

「軽井沢・森四季」VILLA森の静寂に佇む、一棟貸しの別荘ホテルで豊穣な時間を

「緑~MIDORI」広い庭から建物を見る。

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四季が美しく移ろう軽井沢の地に「軽井沢・森四季」VILLAはある。星野温泉まで1㎞の徒歩圏内という利便性が高い環境ながら、喧騒から遠く離れた自然に囲まれた森の私邸とも呼べる空間である。敷地内には四棟のヴィラがあり、すべてが一棟貸しとなっている。ここは旅館でもホテルでもない、滞在者のためだけの特別な空間なのだ。

 

自然に囲まれた環境の中で、周囲を気にすることなくゆっくりと自分たちの時間を過ごしたい人には最高の環境である。




広い庭やデッキのある四棟のヴィラでは、周囲を気にせずくつろげる

 

「軽井沢・森四季」VILLAが何よりも大切にしているのは、「四季とともに生きる」という思想。宿泊棟は4棟あり、それぞれの棟には「緑~MIDORI~」「光~HIKARI~」「風~KAZE~」「時~TOKI~」という名前がつけられ、春の息吹、夏の風、秋の実り、冬の静謐を体現している。






「風~KAZE」木々に囲まれた静かな空間。





広い庭には露天風呂がある。








「緑~MIDORI~」は、家族や友人との滞在に理想的な3ベッドルームある空間。50坪を超える庭と24坪のウッドデッキがあり、室内にはデンマーク製薪ストーブがあるなど、まさに軽井沢の緑や風を心行くまで体感できる。

 

 





「光~HIKARI~」は三角屋根が特徴的で、プライベートな苔庭でBBQやたき火、北欧露天薪風呂、ハンモックなどがある。宿泊者だけのプライベートな時間を過ごすことができる。
「風」は、高級北欧ヴィンテージの家具、北欧露天風呂を備えた2名向けの静謐な棟。苔庭に面したバスタブに身を沈めるひとときは贅沢な時間が過ごせるはずだ。

 



2024年8月オープンした「時~TOKI~」は、3ベッドルームあり、さらにウッドデッキには足湯が備えられており、心の緊張をゆっくりと解いていく空間になっている。





冬は暖炉で火の揺らめきを楽しむことができる。




各棟には広いデッキがあり、食事をしたり、読書をしたり、それぞれの楽しみ方で。





「時~TOKI~」のテラスには足湯がある。








全棟にはBang & Olufsenのオーディオ、LE LABOのアメニティなど、上質な調度品や環境が揃っているので、自然の中でも、自宅にいるような快適さが整っている。もちろんペットの滞在もOKなのが嬉しい。

さらに24時間バトラーサービスがあるので、守られた環境での滞在が約束されている。




地元の旬の食材を自然の中で味わう贅沢、レストラン&バー「HONO」

 

滞在中は、各棟でBBQを楽しむこともできるが、敷地内にはレストラン棟「HONO」もある。まるで森の中に浮かぶような設計になっているダイニングは、信州の豊かな旬の恵みを活かした炭火グリル料理が堪能できる。
希少な赤身肉や和牛、豚リブを、キロ単位で豪快にワイルドな炭火<wbr />焼きするスタイルは、日本のレストランではなかなか味わえない迫力とジューシーさを、大自然の中で体験できる。





「HONO」からはVILLAを見る。




炭火で焼くことで、肉の旨味が存分に楽しめる。


またワインも充実しており、ナチュールからグランヴァンまで幅広く揃えるほか、地元のクラフトジンや日本酒とのペアリングも楽しめる。バータイムには、焚き火の炎を眺めながらグラスを傾けるゲストも多く、静けさの中で記憶に残る一夜が過ごせることだろう。







森を楽しむ滞在が豊かさの本質を教えてくれる

 

このヴィラでは“ただ泊まる”のではなく、“森に滞在する”ことができるのが大きな魅力である。朝は小鳥のさえずりで目覚め、昼は木漏れ日の下でゆるりとした時間を過ごし、夜は星を眺めながら焚き火を囲む。都会では味わえない時間や空気感に包まれ、自分自身や大切な人としっかり向き合うこともできるだろう。何もしない時間、心から安らぐ空間は、別荘ではなく、ホテルでもない場所だからこそ実現する贅沢。季節の移ろいを五感で楽しみながら、自然の恵みに抱かれる滞在はまさに非日常。

 

 

 

 

 

 




美しい軽井沢の四季に寄り添いながら、自分自身に戻る旅に相応しい宿が「軽井沢・森四季」VILLAである。本物の豊かさを知る大人たちにこそ、おすすめしたい私だけの“森の私邸”と呼べる空間だ。

 

 

 

Text by Yuko Taniguchi





軽井沢・森四季VILLA
長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-118


関連リンク

軽井沢・森四季公式サイト

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「星のや富士」宿泊記 その3 雨を五感で楽しむ非日常体験「梅雨グランピング」

2025.07.02
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「星のや富士」宿泊記 その3 雨を五感で楽しむ非日常体験「梅雨グランピング」
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2025.7.1

「星のや富士」宿泊記 その3 雨を五感で楽しむ非日常体験「梅雨グランピング」

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「非日常」をテーマに、各施設それぞれが独自のホスピタリティでゲストを迎える「星のや」。そのホスピタリティのひとつが、ゲストが参加する多彩なプログラムです。土地の文化や伝統をベースにして作り込まれた各プログラムは、「星のや」の新たな魅力となっています。





「星のや富士」宿泊記の第3回では、季節の恵みや魅力を楽しむグランピング企画「梅雨グランピング」をご紹介します。雨の森だからこそ感じる音や色、香りなど、雨が作り出す自然の美しさを五感を通じて体験できるプログラムです。この企画開発に携わった「星のや富士」のスタッフによる開発秘話をご紹介します。





星のや富士」宿泊記 その1 大自然に抱かれた日本初のグランピングリゾートで、たき火の炎を見つめる至福のひととき

 

「星のや富士」宿泊記 その2 命の大切さを知る「大人の食育『狩猟体験ツアー』」

 






日本初のグランピングリゾート「星のや富士」で非日常体験

 

昨今すっかり定着した感の「グランピング」。日本に広まったきっかけとなったと言われるのが、「星のや」の4施設目「星のや富士」の誕生でした。河口湖を見下ろす広大な敷地には、アカマツをはじめとする針葉樹を中心とした木々で構成した森が広がり、その中にキャビンと呼ばれる客室やダイニング、クラウドテラスがあり、まさに自然を体感できる空間とともに遊び心と発見の多いアクティビティが人気の施設であり、目前には富士山という好立地を求めて、世界中から多くの観光客が訪れています。

 

 





レセプションで受付を済ませたら、車を乗り換えて、ホテルへ。






6月10日から7月20日までの期間、雨の森を楽しむ、新しい発想のグランピング「梅雨グランピング」がスタートしました。
雨の中でグランピング? どんな楽しい提案があるのか、その企画をご紹介していきます。





雨の中で体験する、香り、音、雨音のリズムで心が解き放たれていく

 

新緑が芽生える梅雨の時季には、雨が葉に当たる音や湿った土の匂い、霧に包まれた森や山の景色などの非日常を五感で楽しむのが「梅雨グランピング」です。梅雨限定のスイーツやカクテルのほか、五感で楽しむ「雨の森のディスカバーウォーク」や、梅雨の期間のみ登場する「雨音カウンターテーブル」、さらに「絵はがきづくり」など、雨を存分に楽しむ仕掛けについて、この企画の担当をした「星のや富士」の広報であり、グランピングマスターの北垣沙野さんにお話を伺いました。






自然の中で育ったと語る北垣さんですが、ここの自然は別格だと語ります。





「『星のや富士』は森の中の施設ですので、季節の移ろいを五感で楽しんでいただくことができるのが自慢のホテルです。グランピングというと、晴れの日の楽しみと思っていらっしゃる方も少なくないと思いますが、ここでは雨の日には雨がつくり出す美しさを体験いただきたいと思っております。お部屋にポンチョと長靴を用意していますので、ぜひ外に出かけていただき、雨の森を体感いただきたいと思います」。

 






敷地最上位にあるクラウドテラス。焚き火やライブラリーカフェがあります。






階段状のクラウドテラスでは、お気に入りの場所を見つけてゆっくりくつろぐことができます。






特に梅雨の頃の森は、芽吹いて間もない葉が優しく輝き、そこに降る雨の粒はより緑を引き立て、また土の香りや雨音が私たちの心をゆっくりと解きほぐしていくと言います。

 

「『星のや富士』に配属になって6年経ちます。ここに来る前は、雨だとちょっとイヤだな~と思うこともありましたが、雨の美しさ、雨の日にだけ見える神秘があることを知って、この五感を満たす自然の神秘を皆さまにも体験いただきたいと強く思うようになりました。この体験が今回の企画を考えるきっかけです」。






梅雨限定の特別シート「雨音カウンターテーブル」で絶景を楽しむ

 

まずご紹介するのが、「梅雨グランピング」の期間だけクラウドテラスに登場する「雨音カウンターテーブル」です。一見、テラスに無作為に置かれているように見えるカウンターテーブルは、北垣さんが選んだ絶景ポイントなのだとか。さらにカウンターテーブルの屋根には美しい布が張られており、その雨音が自然に織りなうリズム「1/fのゆらぎ」を感じることができると教えてくれました。

。




「カウンターテーブルは、椅子に座った時に景色がどう見えるのかを考えて、設置場所を微調整しながら決めました。そしてカウンターテーブルのルーフに張られた青色の織物は、隣接する富士吉田市の名産地である富士山麓の織物を使用しています」。

 

古くから機織りの名産地であった富士吉田市は、発色のよさや高密度の技法などが特長の富士山麓の織物をセレクト。かつては着物の裏地に使われていたが、現在はネクタイや洋服の裏地、傘などに使われています。今回は傘に使用される織物を使用していることから、雨に強く、さらに雨音が心地よく響くと言います。さらに青色は、梅雨の頃の緑との相性を考えてセレクトしたと語ってくれました。





こだわり抜いた「雨音カウンターテーブル」について語ってくれる北垣さん。






緑に馴染んだ青のルーフ。






雨雲やバブルの先にある幻想的な世界観のスイーツとカクテル

 

また、梅雨限定のスイーツやカクテルが登場します。

「季節によってテーマが変わる『森のひととき』と名付けられたスイーツ。梅雨限定の『雨の森のひととき』は、より雨を楽しんでいただけるサプライズを仕込みました。チーズケーキの上に乗った綿あめを雨雲に見立て、ご自身で雨が降るようにブルーキュラソーをかけていただきます。すると綿あめが解けて、中から色鮮やかなフルーツとチーズケーキが現れるスイーツです。甘さと酸味が調和する優しい味わいに仕上げています」。






「雨の森のひととき」は14時30分~17時30分、無料でいただくことができます。






さらに梅雨限定のカクテルにもちょっとした驚きの仕掛けがあります。

「この時期に楽しめるアジサイをテーマに、梅のシロップやベリーの香りを閉じ込めたオリジナルカクテルです。カクテルの上には霧をイメージしたバブルを乗せ、そのバブルがはじけると、霧が晴れるようにベリーの華やかな香りに包まれます」。

雨の日には思いがけない発見がある、そんなメッセージが込められているスイーツとカクテルは思わず笑みがこぼれることでしょう。






球体のバブルが風に揺れ、いつはじけるかドキドキしてきます。






低アルコールの軽い飲み口のカクテル。19時~22時(21時30分ラストオーダー)2,180円(税・サービス込)






グランピングマスターから学ぶ、森の楽しみ方の見つけ方

 

今回ぜひ体験いただきたいのが、『雨の森ディスカバーウォーク』です。雨降る中、ポンチョと長靴を身に着けて、グランピングマスターと共に森の散策に出かけます。枝や葉が自然に落ちた地面は、まるでふわふわの絨毯の様で、空を見上げれば高く伸びた木々の中から雨粒がゆっくりと落ち、雨に濡れた木々はより深い色となり、どこからか香ばしいような香りが立ち込めます。グランピングマスターによる木々の種類のお話や、季節による森の移り変わり、足元に落ちている松ぼっくりが雨に濡れるとしぼみ、乾くと開く、そんな話を聞きながら、自然の不思議と共に、私たちはこの自然に生かされているのだという敬意の感情も芽生えていきます。

 

 







「都会では感じることがない体験が森には多くあります。お子さんだけではなく、大人の方にもぜひ体験いただきたいと思います。お客さまの中には木々に詳しい方もいて、私たちが教えていただくこともたくさんあります」と北垣さん。






雨に濡れるのが不思議と心地よくなってきます。







また、「梅雨グランピング」の時季にはクラウドテラスや散策路に、雨粒が当たると音を奏でる「レインドラム(タングドラム)を設置します。

「個人的には水琴窟をやりたいと思っていたのですが、大きな岩をクラウドテラスに設置するのは難しいので、気軽に楽しめる手のひらサイズのレインドラムを用意して雨音の演奏を楽しんでいただきたいと思っています」。






雨粒が当たることで音が鳴る「レインドラム(タングドラム)。







他にも毎朝体験できる「薫る森の蒸留」体験では、旬の果実である梅を地元の桃農園さんにご協力いただき、梅を蒸留した香りを楽しめたり、雨でにじむ水彩色鉛筆を使った自分だけ「絵はがきづくり」体験も楽しだり、雨の日だからといって部屋に閉じこもることなく楽しめる企画がたくさん用意されています。

 

 







「『絵はがきづくり』はここの風景を描いたスケッチに色鉛筆で色を塗っていただき、その後、雨に濡らしていただくと水彩画のような仕上がりが楽しめるものです。スケッチからご自身で描きたい方には真っ白な紙をお渡ししています。雨の日はいつも以上に五感が冴えてくるものです。ご自身の感性でアートに取り組む時間を楽しんでいただくご提案もしています」。







「絵はがきづくり」7時半~19時 無料。







忙しい日々の中では、雨を鬱陶しいと感じることは多くありますが、「星のや富士」に滞在していると、静寂の中に響く雨音や雨でより強くなる木々や土の香り、そのすべてが心地よく、そして心の疲れを洗い流し、パワーチャージがされていくような感覚に包まれます。雨もいいものだな、そんな感情に包まれた滞在でした。

 

 

 

 

 




◆星のや富士「梅雨グランピング」

 

・開催日:2025年6月10日~7月20日
・対象 :宿泊者(雨音BARのアルコールカクテルの提供は、20歳以上の宿泊者限定)
・予約 :不要

 

「星のや富士」宿泊記 その1 大自然に抱かれた日本初のグランピングリゾートで、たき火の炎を見つめる至福のひととき

「星のや富士」宿泊記 その2 命の大切さを知る「大人の食育『狩猟体験ツアー』」





◆丘陵のグランピング「星のや富士」とは

河口湖を望む丘陵に建つ、日本初のグランピングリゾートと呼ばれる「星のや富士」。広大なアカマツの森の中で愉しめる体験型の食事や、焚き火を眺めながら過ごすひと時が過ごせます。全40室のキャビン(客室)はテラスにソファや焚き火台があり、室内でもアウトドア気分が味わえます。また全室にグランピングマスターがつき、滞在をサポートしてくれますので、最高の時間と体験が約束されています。

 

 

 

Text by Yuko Taniguchi
Photography by Natsuko Okada(Studio Mug )

 





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伊勢神宮 式年遷宮に向けて 御神木は木曽から伊勢へ

2025.06.30
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伊勢神宮 式年遷宮に向けて 御神木は木曽から伊勢へ
PREMIUM JAPAN » 旅 | 2025.06.30

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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る

2025.6.28

伊勢神宮 式年遷宮に向けて 御神木は木曽から伊勢へ

外宮の陸曳の様子。

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令和15年(2033)に第63回式年遷宮が行われる伊勢の神宮。その壮大な準備が、令和7年(2025)5月2日の山口祭から始まったのは、この連載の第4回でご紹介したとおり。その山口祭から約1ヶ月、今度は新たな御正殿、つまり新宮を造営するための御用材を伐り出す「御杣始祭(みそまはじめさい)」が、長野県木曽郡上松(あげまつ)町の木曽谷国有林内で6月3日に執り行われた 。







祭場に立つ2本の大木は、樹齢およそ300年。これらは式年遷宮で用いられる特別な御用木(ごりょうぼく)の中でも、御神体を納める「御器(みうつわ)」となる最も重要な「御樋代木(みひしろぎ)」として選ばれた 。今回は、木曽の山中で育まれた大木が「御樋代木」として神宮へ迎えられる過程を通し、日本人が木という生命といかに向き合ってきたか、その精神と祈りを紐解く。





御用材を木曽で伐り始めるおまつり「御杣始祭」

 

「御杣始祭」は、御杣山(みそまやま)に坐す大神などに、これから御料木を伐り出すことを告げまつり、お供え物を捧げて新宮造営の安全を祈る祭儀。古くは、御料木を実際に伐り出す杣夫(そまふ)と呼ばれる人々が、御料木の根元に榊と御幣を立ててしめ縄を張り、御神酒を捧げて執り行っていたという。




内宮の「御樋代木」となる御料木。樹齢約300年で、直径は64㎝、樹高26mの大木。「太一(たいいつ)」は、天照大御神の御料であることを示している。




御杣始祭には、神宮祭主の黒田清子さんをはじめ、神宮大宮司、少宮司も参列。祭中、大宮司が御料木の前に進み出て、2礼2拍手1礼の参拝を行った。







祭儀は、内宮、外宮それぞれの御料木に対して行われ、常の通り、粛々と厳かに進められる。祭中には、神宮祭主の黒田清子さんが、御料木に向かって拝礼。祭儀の後は、「三ッ緒伐り(「三ッ紐伐り」とも言う)」と呼ばれる伝統技法によって、2本の御料木がともに伐り出された。







ちなみに「御杣山(みそまやま)」とは、式年遷宮のための御用材を伐り出す山を指し、遷宮が始まった持統天皇の時代から、神宮の背後にそびえる神路山(かみじやま)と高倉山が御杣山とされてきた。現在も式年遷宮の最初のおまつりで、山の口に坐す大神に対して行われる山口祭が、内宮は神路山のふもと、外宮は高倉山のふもとで行われるのは、その伝統を受け継いでいるからだ。




しかし、時代とともに良材を伐り出すことが困難になり、他の地にも御杣山が求められるようになった。ちなみに、他の地の御杣山の選定は、「御治定(ごじじょう)」、つまり、天皇陛下のお定めによって行われる。平安時代の中期以降さまざまな変遷を辿った御杣山が、現在の長野県、岐阜県の両県にまたがる木曽山に定められたのは、江戸時代からのこと。以後300年ほどは、木曽山中から御用材が伐り出され、今回の遷宮でも、「御治定」により、長野県の木曽谷国有林と岐阜県の裏木曽国有林から伐り出されることになったのだ。






樹齢約300年、高さ約26mの2本のヒノキを伐り出す

 

「三ッ緒(紐)伐り」を行うのは、内宮の御料木は「三ッ紐伐り保存会」のメンバー、外宮は神宮式年遷宮造営庁の職員の、それぞれ7人。作業を始めるにあたっては、まず内宮の御料木の総指揮を執る杣頭(そまがしら)が、斧(よき)の背の部分で、軽く3回ほど、御料木を叩くならわしになっている。

 




御杣始祭は、内宮、外宮それぞれの御料木の前で行われる。時折、お供えされた白い鶏(「生調(いきみつぎ)」と呼ばれ、祭儀がお供えされた後で生かされる)の鳴く声が、山に響き渡った。

 





「これは木にいる鳥などの生き物に対し、『申し訳ないけど、これからうるさくするよ』という心遣いです。もし何か生き物がいたら、どこかへ行ってくれますから」





そう話すのは、杣夫の1人で、前回の式年遷宮でも「三ッ緒(紐)伐り」を行った倉本豊さん。現在70歳の倉本さんは、木曽の御嶽山(おんたけさん)の強力(ごうりき=登拝者の荷物を持ち、地形や天気などを考慮した道案内や、御嶽山内の全山小屋と関わりを持つ総合職)を50年近く務める、まさにお山とともに生きてきた人だ。「三ッ緒(紐)伐り」を行うにあたっては、道具となる斧の手入れや、食事の節制など体調管理に心を配り、当日は身を清めて臨むという。なにせ斧を振り回す作業である。「怪我なく無事に」が、何より求められるのだ。






「三ッ緒(紐)伐り」は、木曽地方で古くから用いられてきた、斧のみで木を伐採する方法。並び立つ2本の御料木は、最終的に、それぞれがたすきがけのように交差して寝かさなければならない(杣夫は御料木を「倒す」と言わず、「寝かす」と表現する)ため、まず寝かせる方向を杣頭が確認。その後3点の「弦(つる)」、つまり、伐り残す部分を決めて、その弦だけを残すように、木の外側の3方向から中心に向かって斧を入れ、幹に空洞を作っていく。



貴重な御神木の伐り出しに立ち会う場に響く声

 

ちなみに、「御杣始祭」の当日は雨。降りしきる雨音に混じって、斧が木に当たる重く湿った音が聞こえてくる。何より鮮烈だったのは、ふとした瞬間に立ち上ってくる、清涼感あふれる檜の香り。





7人の杣夫が交代で、3人がかりで3方向から斧を入れ、幹に空洞を作っていく。



御料木が倒れる瞬間に出す音を、杣夫たちは「木がなく」と表現する。「鳴く」、「啼く」など、人によってさまざま解釈が違うようだ。こちらは6月5日に裏木曽国有林で行われた「裏木曽御用材伐採式」の様子。





やがて、1時間ほど経ったろうか。杣夫たちが作業を止めて傍に控え、入れ替わるように杣頭が1人御料木の前に進み出て、山に語りかけるように声を上げた。

 

 

「大山の神〜、左斧(ひだりよき) 横山(よこやま)1本 寝〜るぞ〜」

 

 

続いて、杣頭が3本の弦のうち、御料木を寝かす方向とは反対側にある弦を、力強く斧で叩いた。さらに、その動作を何度か続けた後、今度は木を見上げながら再び声を上げる。

 

 

「いよいよ寝〜るぞ〜」

 

 

なおも杣頭が斧を入れ、御料木がぐらっと動いたその瞬間、2人の杣夫が、見計らっていたように残りの弦を手早く斧で叩き始めた。すると……。

 

 

ギィーッ





鈍い音を立てて御料木がゆっくりと傾いていき、大きな振動とともに大地に横たわった。
続けて外宮の御料木である。
やがて、すべての作業を終えた杣夫たちは、先端が重なるように横たわった2本の御料木の前で1列に並び、深々と一礼。



御料木を無事寝かせた後、杣夫全員が1列に並び、御料木に向かって深々と1礼。




杣夫の経験を通し、「数百年も生きてきた木の生命をいただく、そのありがたみを強く感じるようになった」という倉本さんの言葉は、杣夫全員の想いでもあるのだろう。

 




美しい木曽ヒノキの再生と成長を祈る「鳥総立(とぶさたて)」

 

「三ッ緒(紐)伐り」はこれで終わりではない。最後に「鳥総立(とぶさたて)」が行われる。

 

『万葉集』にもみられるこの「鳥総立(とぶさたて)」は、伐り倒された木の先端の梢を根株に刺し、山の神から樹木の幹をいただくことに感謝を捧げる儀式。古来、木曽や飛騨地方だけでなく、東北などの各地で行われていたという。加えて、この儀式には、梢と根株を山の神にお返しし、樹木の再生を願う祈りも込められている。



樹木への感謝と再生を願う「鳥総立」。杣夫の間では「株祭(かぶまつり)」と呼んでいるという。裏木曽御用材伐採式で。





内宮、外宮の2本の御料木は、たすぎがけのように交差するよう寝かされる。こちらも「裏木曽御用材伐採式」の様子。

 



「またここに生命が宿って、立派な木になりますようにという願いです」と倉本さん。その言葉に続けた「鳥総立」についての説明は、この儀式が決して形だけではないことを実感させてくれるものだった。





根株に刺した梢は、正確に言えば、そのまま成長するわけではない。だが、御料木に斧を入れる際は、根株の中心に「酒1枡分」ほどが入る窪みができるよう意識しているという。もともと斧は平行に振れず、根株の窪みも自ずとできる。だが、「酒1枡分」を意識して作ることで、その窪みに雨水が溜まり、やがて苔むして、周囲の木から落ちた種を育てる、育苗の場所になるという。その種子は、根株の養分を吸収して徐々に根を伸ばし、その根がしっかり張ったところで、根株は土に還る。そんなふうに、木の生命は繋がっているのだ。




「木は伐って終わりではなく、ちゃんと管理して誘導していけば、また育ちます。そういうサイクルの中で、木も人間も生きているのだと思います」

 





木曽の街中での御木曳き行事の後、木曽川から伊勢へ奉搬

 

こうして伐り出された御料木は、その日のうちに、両先端を16面の「菊の御紋」の形に削る「化粧がけ」が施され、「御祝木(おいわいぎ)」、「御神木」として、沿道各地で丁重におまつりされながら、数日かけて伊勢へと奉搬される。

 

 




伐採された御料木に「化粧がけ」を施す杣夫。



御杣始祭の翌日に、長野県上松町で行われた御神木祭の様子。



岐阜県中津川市にある護山(もりやま)神社での御神木祭を終え、奉搬される御神木。荷台には榊8本を立て、紅白の幕としめ縄を四方に張り巡らせる。木曽谷からは長野県、岐阜県、愛知県を経て、裏木曽は岐阜県内を巡って三重県へ。



地域によっては、地元の人々が「御神木」を奉曳。なかでも長野県上松町では、御木曳車(おきひきぐるま)に「御神木」を載せ、多くの人々が木曽の木遣唄(きやりうた)とともに町中を練り歩いた。

 

 

「木曽の深山で育てたる 日の本一のこの檜、伊勢の社に納めます」。

誇らしくも一抹の寂しさを感じさせる木遣唄の歌詞や曲調は、まるで大事な娘を名家に嫁がせる親心を表現したよう。



伊勢へと向かう道中は、木曽の山中で育った大木が、「御神木」となって沿道各地の人々に奉迎、またおまつりされ、それによって神聖さを増していく時間のようにも思われた。

 

 

長い旅の最終地、内宮、外宮の両宮域にお運びする際は、内宮は御木曳橇(おきひきぞり)に載せて五十鈴川を「川曳(かわびき)」で、外宮は御木曳車に載せて「陸曳(おかびき)」で曳き入れられる。神職など多くの奉仕員が出迎えるなか、御榊(みさかき)と御塩(みしお)でお祓いを受け、清浄さが保たれるよう細やかな心配りがなされた御料木は、「御樋代木」という新たな役目を得て、その生命を繋いでいくのだ。

 




内宮で御樋代木を出迎える神職など奉仕員。数の多さからも、御樋代木の重要性がうかがえる。



五十鈴川での川曳を終え、内宮の五丈殿前に曳き入れられた御樋代木。御榊(みさかき)と御塩(みしお)でお祓いを受け、その後、清筵(きよむしろ)、清薦(きよこも)で丁重に包まれ、数日間五丈殿内に安置される。


1本の御料木が、多くの人々の手を経て、御神体をお納めする「御樋代」となる。その過程には、数百年を生きた生命に対する、人々の礼を尽くす姿があった。

 



Photograph by Akihiko Horiuchi
Text by Misa Horiuchi

伊勢神宮

皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1

豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279

文・堀内みさ

文筆家

クラシック音楽の取材でヨーロッパに行った際、日本についていろいろ質問され、<wbr />ほとんど答えられなかった体験が発端となり、日本の音楽、文化、祈りの姿などの取材を開始。<wbr />今年で16年目に突入。著書に『おとなの奈良 心を澄ます旅』『おとなの奈良 絶景を旅する』(ともに淡交社)『カムイの世界』(新潮社)など。

 

写真・堀内昭彦

写真家
現在、神宮を中心に日本の祈りをテーマに撮影。写真集「アイヌの祈り」(求龍堂)「ブラームス音楽の森へ」(世界文化社)等がある。バッハとエバンス、そして聖なる山をこよなく愛する写真家でもある。

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    2025.6.28

    伊勢神宮にはどんな神様が、どれくらい祀られているのか

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  • 伊勢神宮は、なぜ日本人の「心のふるさと」と呼ばれるのか?

    2025.6.28

    伊勢神宮は、なぜ日本人の「心のふるさと」と呼ばれるのか?

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10種類のミニャルディーズで苺を味…

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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る

2025.3.31

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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る

2025.4.30

伊勢神宮を参拝するなら知っておきたい礼儀や知識あれこれ

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心躍る和モダン空間に満ちる、アートと極上のホスピタリティ。地域文化の魅力認知に本気で取り組む「花紫」山田耕平社長

2025.06.30
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心躍る和モダン空間に満ちる、アートと極上のホスピタリティ。地域文化の魅力認知に本気で取り組む「花紫」山田耕平社長
PREMIUM JAPAN » 旅 | 2025.06.30

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旅館の矜持 THE RYOKAN COLLECTIONの世界

2025.6.30

心躍る和モダン空間に満ちる、アートと極上のホスピタリティ。地域文化の魅力認知に本気で取り組む「花紫」山田耕平社長

新緑が映える1階の「モダンスイート」は川の水面にいちばん近い。

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「ザ・リョカンコレクション」に加盟する旅館の女将や支配人を紹介する連載「旅館の矜持」。今回は石川県加賀市・山中温泉の「花紫」の社長・山田耕平氏を紹介する。






山中温泉は石川県で有数の温泉郷である。今から1300年前に、大僧正の行基が山中温泉の源泉を発見したと伝えられている。老舗の旅館だった「花紫」が「凄いことになっているゾ」と言われはじめたのは、2024年頃のこと。若き当主の山田耕平社長による大胆な改修が話題に上るようになり、そのウワサは東京まで届いていた。






旅館「花紫」の屋号は、地域の美しさを讃える言葉「山紫水明」に由来している。白地に二重の円のシンボルが描かれた大きな暖簾をくぐり、館内に入る。まず印象的だったのは、若いスタッフたちの笑顔と爽やかな挨拶だった。






さて、こんなに気持ち良くさせてくれる笑顔を振りまくホテル・旅館は、日本ではめったにお目にかかれない。一瞬、バリ島やプーケットにある上質なリゾートホテルにでも来たかのような錯覚にとらわれた。人が旅館に対して抱く一般的なイメージは一新されるだろう。ここは、社長ご夫妻をはじめ、若い人たちが中心となって動かしている旅館なのだ。出迎えてくれた山田社長に改修・改革の核心について話を聞いた。






旅館業を通してお客様に伝えたいこと






「きっかけになったのはコロナ禍のときの休業です。それまでは日々の仕事に忙殺されてじっくりと考えるのがちょっと難しかった。休業したことによって、宿泊業のあり方とか、旅行ってなんだろうとか、日ごろからモヤモヤと胸に滞留していた疑問について、立ち止まって考えられたことが大きいです。その意味では、休業はコロナ禍がもたらした僥倖だったのかもしれません。






コロナ禍が明けてもこの先そのまま同じように営業を続けるのかと自問したときに、自分には旅館業を通して伝えたいことがあるはずだと思ったのです。自分が思い描く旅館のイメージもありました。それで、改修に着手してみようと決意しました。」






大きな窓から陽が射し込んで、開放感が抜群のロビー。<wbr />宿泊客でなくとも喫茶の利用ができる。






「自分が思い描く旅館の新しいビジョンと切り離すことはできないのですが、何よりも先に前提にしたいことがありました。それは、どのようにしたら、お客様がより満足していただけるような旅館に変えていけるかです。言い換えれば、お客様が当館に来てくださって、温泉に浸かって食べてお休みになられる、それ以外のことで何かできないか。滞在される間に感じることができる『価値』みたいなものを創造できたらいいなと思ったのです。いや、是が非でも、新しい価値を創出したかったのです。






それ以前はサービス業として、お客様に尽くして尽くしまくって、疲弊してしまうような感じでした。もちろん、そうしたエネルギーの使い方もあるのですが、目指すところはそうではないのではないか。よその旅館にはない『価値』を味わい楽しんでいただく。お客様に対してその提案ができるようになれば、自ずと旅館自体の存在価値も上がっていくはずだというふうに考え至ったのです」






日本文化の地域の拠点の一つになる






「その価値のポイントとなるのは、日本の文化を古いままではなくて、現代の形に変えて伝えていくことです。宿泊体験を通して、日本やこの土地の良いものや文化を感じていただける、そういう場所を目指していきたいと考えていました。具体的に言えば、古くからある部分では、新しい食事の提案であったり、新しいお風呂の楽しみ方ですね。新たに生み出す部分では、当館が北陸の工芸やアート、そしてお茶を含めた食文化の一つの拠点となることです。






言い換えますと、食や飲み物にテロワール(その土地ならではの風土や個性)を感じることはよくあります。『花紫』ではそれだけにとどまりません。器や空間、温泉、そしてアートにいたるまで、すべてがこの土地の魅力を伝えるための『テロワール』となっているのです。

 






工芸やアートに関して言えば、館内で展示することはもちろん、石川県内、北陸の作家さんを中心にして、土地の作家さんと触れ合えるところまで体験できる旅館を目指そうと考えました。その土地の風土で生まれた作品に囲まれて過ごしたり、さらには、希望があれば、作家さんの工房までお連れしてしまうという構想です。地域全体の魅力を感じていただくのが旅館の役目だと私は思っています。また、都会にはない、それだけの魅力がこの土地にはあるのです。」






暖簾は「山紫水明」を象徴的に表したエンブレムを中央に描いた。






「石川・北陸には様々な分野で作家さんがたくさんいるのですが、それは加賀の前田家から連なる文化的な継承であることを実感しますね。前田さんは本当にエラい人でした(笑)。工芸やアート以外の分野では、例えば、野菜の生産者さんであったり、見事なブリを用意してくれる神経締めの達人の漁師さんであったり、美味しいお米やお茶を作っている農家の方だったりです。そうした土地の魅力を総体として、五感全体で感じていただくための装置、それが旅館だと思っています。実際に、そうした土地の魅力のすべてを集めてきて活用できるのが旅館という存在なのではないでしょうか」






突撃スタイル(⁉)が信条


作家とのネットワークはどのように作るのか?
「基本的には突撃スタイルですね(笑)。展示会を見に行ったり、インターネットやSNSを駆使して、この人に会ってみたいという作家さんを発掘します。あとのコンタクトは主として突撃です。どうやっても辿り着けない場合には、紹介してもらうこともあります。






作家さんは人によっては人前に出ることを好まない方もいらっしゃ<wbr />るので、私どもが、<wbr />そういう作家さんとお客様の間で翻訳者的な立ち位置になれればい<wbr />いと考えています。価値を伝えるのが苦手な方ならば、私どもが媒介者になって価値を伝えられたらいいですね。それで例えば、漆芸の作家さんにアートパネルなどを作ってもらって、展示販売したりしています。生活に近い工芸的な作品から現代アートまで、実験的なことも含めて、幅広く魅力を伝えていければと思っています。






ちなみに現在、館内で見られる作品の作家さんは、写真家の河野幸人さん、仏師の長谷川琢士さん、現代アートのLAKAさん、ガラス工芸の佐々木類さん、漆芸の村田佳彦さん、陶芸の中嶋寿子さん、漆芸の鵜飼康平さんなど北陸を拠点とするアーティストの作品です。昨年はロビーフロア全体を使って作家さんと学芸員の方に対談してもらって、作品発表の場を設けたりしました。この空間をもっと使って欲しいのです。これに関してはどんどん発展しているかもしれません。どこまで行くのか、自分でも興味深く見つめています(笑)」






渋いオーラを放つ茶房。ここで専門的な訓練を受けたスタッフが、<wbr />本格的にお茶を淹れてくれる。ここかしこに作家の作品が置いてある。

ロビーの売りは、渋いオーラを放つ「茶房」






すべてのゲストは4階に当たるロビー階に到着する。すぐに気づくのは、随所に様々な作家のアートや工芸が設置してあることだ。フロントを通り過ぎた先が素晴らしい。ゆったりしたラウンジには大きな窓が一面に並び、渓谷に沿って、対岸でまばゆいほどに緑を放つ新緑が目に飛び込んでくる。このラウンジに隣接するのが「茶房」で、ちょっとした陰翳の中にあって、加賀杉のカウンターが伸びている。全体が落ち着いていて渋いオーラを放っている。






アフタヌーンティーは予約制で(6000円)、<wbr />宿泊客でなくても味わえる。お茶はもちろん茶房で淹れたものだ。






「実は、コロナ前の改装する際のぼんやりとしたイメージでは、ゲストが自由に紅茶やコーヒーを楽しめるセルフサービスのラウンジを想定していました。人を減らして生産性を上げていこうみたいな流れですね。しかし、考えているうちから、これは違うんじゃないかと思っていました。人の手をかけずにオートマティックな流れなわけですが、これを旅館でやる意味はどこにあるんだという疑問を抱くようになりました。

 






効率化した先には何もないなとも思いました。切り詰めて行って利益を出す、そういう考え方もあるのですが、利益が出たところで、自分たちもお客様も満たされないのならば、やるだけ無意味です。とすると、日本の文化を伝えていくとなれば、やっぱり日本の美意識すべてが詰まっているお茶だよねということになったのです。






それでロビー階の改修に際して造ったのが茶房でした。厳選されたお茶を人の手で丁寧に淹れることによって、お客様も集まってきて、その価値を感じてくれる。差別化できるポイントとはそういうことかなと思って、そちらに振り切ってみました。ですから、きっぱりとコーヒーを出すのはやめました(笑)。特に海外のゲストの方はコーヒーを好まれますが、お部屋で淹れてもらっています」






茶房のお茶は、このように10数種類あって、プレゼンを受けた後にゲストがチョイスする。目の前で繊細に淹れてくれる。






茶房チームは東京で研修






とは言え、それで出来上がった茶房なるものは、洗練の度合いが桁違いだ。
「修練を受けた専門のスタッフが、煎茶、加賀棒茶、抹茶、和紅茶などの10数種類のお茶、お茶のカクテルである茶酒などを、作家さんと私で共作しました特別な茶器、例えば九谷焼や珠洲焼、漆器、ガラスなどお茶に合わせた茶器でお出しします」
筆者は煎茶好きなのだが、三煎味わったお茶の味わいにはまさに格別なものがあった。






先代が20年前に作った見事なダイニング。今や世界的な和紙作家である堀木エリ子氏の作品を大胆に配した。先代のアートを見る目も確かなものだったことがわかる。右は奥様の山田真名美さん。






当館の企画・広報を担当する奥様の山田真名美さんが付け加える。
「新しく茶房チームに入ると、東京での研修がありますので、実際にお茶を習って帰ってきます。そのあとは季節ごとに東京から来てもらっています。そのたびにテストがあって、改善点を直していきます。ただお茶を淹れるだけでは意味がありません。そのお茶に価値があるぐらいのレベルにしなければと考えています。






インスタグラムなどでこの茶房があることを知って、今では茶房に入りたくて入社する社員もいるほどです。大体は県内ですが、県外からも応募があります。旅館で働きたいけれども、同時にスキルを身につけたい若い人には、一石二鳥なのでしょうね」






ご主人が続ける。

「年に何回かお茶会を開催しておりまして、展示している作家さんの器を使ってお茶を体験していただくこともやっています。今、茶房チームのトップは、茶房ができる前の時代からいる社員です。以前は私と一緒にコーヒーをポッターに入れて注ぎまくっていました。それが今やいちばん上に立ってお茶の指導をしています。彼女にとってもスキルアップできているので、仕事の付加価値を感じてくれているのではないかと思います。サービス業でもそういうことがないと今の若い社員たちは続きません」






1階の「モダンスイート」にて。渓谷沿いの新緑がダイレクトにまぶしい。部屋のミニマルなデザインが心地よい。






新しいコンセプトを詰める






先代が造り上げた「花紫」は、見事な数寄屋造りの旅館ではあったが……。
「小さい頃から数寄屋造りを見すぎてしまったせいか、何も感じなくなっていまして、むしろ根本的に変えたいとずっと以前から考えていました。しかし、大学生の時にサンフランシスコに2年ほど留学しまして、日本を外側から見たら、すごく美しいものがたくさんあることに気づいたのです。と同時に、それはそのままでは現代の人には伝わらないなとも思いました。






それからですね、どうすれば伝わるのかの模索を始めたのは。様々な宿に出かけたり、また日本のデザインをいろいろと調べるうちに、SIMPLICITYの緒方慎一郎さんに行きついたのです」

デザイナーの緒方慎一郎氏は、建築、インテリア、プロダクト、グラフィック等のデザインやディレクションで知られる。自身のお店である「Ogata Paris」、「Aesop」の店舗や5スターホテルの空間デザインなどを手掛けた。






「緒方さんは技法的には伝統的なものを使われるのですが、アウトプットされたデザインはとても現代的です。そこがすごくシックリきました。今回、当館のリニューアルを進めるに当たっては、普通はいきなりデザインから入る事務所が多いと思うのですが、緒方さんはコンセプトデザインから一緒に考えてくださったので、本当に良かったです。私のイメージを緒方さんにお伝えし、緒方さんからも沢山の提案を頂戴しました。本当に、詰めに詰めた結果がいまある姿になったのです」
以前の数寄屋造りからすると、完全な変貌を遂げた。4階のロビー階で、山田氏が考えた画期的なことがほかにもある。






「一般に旅館というのは、宿泊者しか施設には入って来ないのが当り前です。とても閉鎖的なのです。それを宿泊者じゃない方たちにも開放できないものかというのが、私の長年の課題でした。そこで、ロビー階にラウンジを作って、朝の9時から夕方の5時半まで、茶房を使った喫茶ができるようにしました。予約制でアフタヌーンティーもありますし、夏に向かってはカキ氷などのご用意もあります。地元の方たちにも気軽に使ってもらいたいのです」
ホテルのロビーじゃないのに、従来の旅館にしてみれば、まさに驚くべき発想だ。これも彼の思考が〝お客様ファースト〟に向かっているからこそ生まれてくるアイデアなのだろう。

 






ゲストルームの秀逸な和モダン






双子のお風呂には衝撃を受けた。ガラス窓の手前は内風呂、向こうがは外風呂で半露天になっている。その発想が凄い。







実は、4階のロビー階から順次下って3階から1階の客室も見事な和モダンに生まれ変わった。例えば1階のモダンスイートのお風呂のデザイン性には目を瞠(みは)った。ガラスの窓を境にして内風呂と外風呂の湯舟が双子のように、内と外に配置されている。もちろん、外風呂は半露天なのだ。しかも、サウナルームに水風呂まで完備しているというオマケ付きである。寝具にも自信があるという。
「金沢の布団屋さんでISHITAYAのものです。特に羽毛が相当な品質で、極薄なのにとても暖かいです」
確かに掛けていることを忘れるぐらいに軽く、存分な保温性がある。マットレスが硬いのも好みで、きわめて快適な寝心地だった。






懐石料理である夕食はそれぞれが素晴らしい。そのうちの一品「とらふぐの白子蒸し」は、白子の濃厚さが背徳的なほどに味蕾をかき乱し、長く記憶に残った。器は同年代の作家、吉田太郎氏との共作で花紫オリジナルのもの。






もちろん、食は夜も朝も素晴らしい。
夜は料理長の中村雅和氏の手による本格的な懐石である。地野菜、地元のお造り、蛤、海苔、能登牛に特別栽培のこしひかり……。石川県の海と山の恵みをふんだんに使った、どれもが味わい深い品々に感嘆の声をあげたくなる。能登鮪のお造りだって、醤油で食すのではない。上に載せられたのは海苔の佃煮だ。新しい食べ方である。ほかにも、とらふぐの白子蒸し、地蛤の飯蒸し、能登牛のローストが印象深かった。日本酒好きにとっては、あの中田英寿氏も一推しの地元・松浦酒造「獅子の里」や、白山の吉田酒造店「手取川」などの銘酒もズラリ。ついつい飲み過ぎてしまう。






「にほんの朝ごはん」は、一品一品に魂が宿る。七輪で焼くノドグロや蛍烏賊は干物だけに旨味が深く、出汁巻きたまごのジューシーな味の濃さに目が覚める。特筆すべきは地元のこしひかりの美味しさだ。4種の漬物や海苔の佃煮に至るまで吟味されているからたまらない。ご飯のお代わりは必至である。






朝食はおかずの一つ一つに心がこもっている。蛍烏賊やノドグロの干物を目の前の七輪で燻すのも格別で、漬物や海苔の佃煮に至るまで美味しい。特別栽培の白米と浅利椀が秀逸だった。






冒頭の若いスタッフたちの話に戻す。
「いまスタッフは半分以上が20代で、平均年齢は32歳です。最近は新卒採用にすごく力を入れてやっていますので、全国から入社志望者がやってきます。サービス業は大変で、特に旅館はそうしたイメージがあると思いますが、水曜と木曜を休館にして、働きやすい環境作りにも取り組んでいます。英語研修や茶道、華道、ソムリエによるドリンクの研修など、専門知識が養えますから、スキルアップも望めます。こういうところなら働いてみたいなと思ってもらえたら嬉しいですね」
実は、山田社長の〝野望〟は留まることを知らない。
「具体的にはまだ言えないのですが、昔からやりたかった新たなプロジェクトを考えています。発表までもう少々お待ちください」






山田 耕平  KOHEI YAMADA

石川県加賀市山中温泉にある老舗旅館「花紫」六代目当主。<wbr />2021年に創業120年を超える花紫を継承した。<wbr />10代の頃からストリートアートに傾倒し、Academy of Art University(サンフランシスコ)に進学、<wbr />アートとフォトグラフィーを学ぶ。帰国後はその感性を活かし、<wbr />2022年より花紫のリニューアルプロジェクトを始動。<wbr />館内には現代アートや工藝を展示し、<wbr />地元の若手作家を支援するギャラリーや、<wbr />日本文化に触れられる茶房を設けるなど、「<wbr />現代における日本の文化サロン」<wbr />をコンセプトとした空間やコミュニティを創出している。<wbr />豊かな自然と暮らしとものづくりが交差する山中温泉に可能性を見<wbr />出し、唯一無二の滞在体験を目指し、<wbr />新たな魅力を発信し続けている。

花紫

住所:石川県加賀市山中温泉東町1丁目ホ17-1

電話:0761-78-0077

チェックイン:14時(最終18時)、チェックアウト:11時






構成/執筆:石橋俊澄  Toshizumi Ishibashi

 

「クレア・トラベラー」「クレア」の元編集長。現在、フリーのエディター兼ライターであり、Premium Japan編集部コントリビューティングエディターとして活動している。

photo by Toshiyuki Furuya


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花紫 公式サイト
THE RYOKAN COLLECTION 公式サイト

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光州事件を振り返る。韓国のノーベル賞作家ハン・ガン氏の小説『少年が来る』文学ツアーで感じたこと

2025.06.27
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光州事件を振り返る。韓国のノーベル賞作家ハン・ガン氏の小説『少年が来る』文学ツアーで感じたこと
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『少年が来る』は、ハン・ガン作家の代表作のうちの1つ。韓国光州で起こった民主化運動を描いた作品である。2025年初夏、小説ゆかりの場所を巡る文学紀行が開催された。主要な史跡と共に、その様子をリポートする。※画像:筆者撮影

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「当たり前を捨てる」「思い通りにならないと覚悟」日本人が海外で楽しみながら暮らすために必要なこと

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「当たり前を捨てる」「思い通りにならないと覚悟」日本人が海外で楽しみながら暮らすために必要なこと
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QEから14年ぶりのキュナードの新客船「クイーン・アン」。就航から1年、気になる船内をリポート!

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QEから14年ぶりのキュナードの新客船「クイーン・アン」。就航から1年、気になる船内をリポート!
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新しくなった「クイーン・エリザベス」で、一生に一度は行きたい絶景アラスカクルーズへ

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新しくなった「クイーン・エリザベス」で、一生に一度は行きたい絶景アラスカクルーズへ
All About(オールアバウト) [海外旅行] | 2025.06.23

2025年春にリニューアルした客船「クイーン・エリザベス」。船内見学へ参加し、リニューアル後の船内やシアターを見てきました。洗練さに磨きがかった人気客船の模様をリポートします。 ※画像:筆者撮影

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【2025年最新】ロサンゼルス近郊・パサディナのおすすめ観光・ショッピング・ホテル総まとめ

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【2025年最新】ロサンゼルス近郊・パサディナのおすすめ観光・ショッピング・ホテル総まとめ
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「星のや京都」夏の催しを開催。お囃子舟や納涼床、移ろう季節を楽しむ

2025.06.10
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「星のや京都」夏の催しを開催。お囃子舟や納涼床、移ろう季節を楽しむ
PREMIUM JAPAN » 旅 | 2025.06.10

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平安の避暑地・嵐山で出逢う、五感で愉しむ京の夏

2025.6.10

「星のや京都」夏の催しを開催。お囃子舟や納涼床、移ろう季節を楽しむ

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平安貴族の避暑地・嵐山に佇む、全室リバービューの旅館「星のや京都」では、8月31日(日)まで、夏の風物詩や古き良き京文化を味わうさまざまな催しを開催している。





書と雨音に浸る「雨づつみのすすめ」
窓を額縁にした絵画のような風景が広がるライブラリーラウンジでは、雨天時にのみ、振る舞いや書籍を提供。京都の書店「恵文社一乗寺店」がセレクトした“雨”にまつわる書籍が並ぶ空間で、雨音を聞きながら静謐な読書時間を楽しむことができる。

 

開催日 :2025年6月30日(月)まで
開催時間:15:00~18:00
料金  :無料
予約  :不要
※雨天時のみの開催



渓谷に響く音律「京のお囃子舟」
6月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)の4日間限定で開かれるのが、京都の夏の風物詩である祇園囃子を優雅に楽しめる「京のお囃子舟」。祇園祭の鷹山が、山鉾から大堰川に浮かぶ屋形舟に舞台を移し、囃子を演奏。渓谷に響く音色を鑑賞した後は、囃子方とともに合奏に興じる貴重な体験も楽しめる。

 

開催日 :2025年6月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)
開催時間:17:30~18:30
料金  :無料
予約  :公式サイトにて3日前までに要予約
※天候や川の状況により当日でも舟の運航中止、開催場所・時間変更の可能性があります。



文字に託す願い「奥嵐山の七夕体験」
7月1日(火)~10日(木)、8月21日(木)~31日(日)に開催されるのが「奥嵐山の七夕体験」。朝の静けさのなかで行われるこちらは、梶の葉に想いをしたため、七夕行事の供え物から発展したとされる素麺を旬の鮎のから揚げと共に楽しむ催し。自然の涼を感じながら七夕の風情を味わい、風流な時間を過ごすことができる。

 

開催日 :2025年7月1日(火)~10日(木)、8月21日(木)~31日(日)
開催時間:6:30~7:15
料金  :1名 6,050円(税・サービス料込、宿泊料別)
予約  :公式サイトにて7日前までに要予約



「水の庭」にしつらえる、夏季限定の納涼床
7月1日(火)から8月30日(土)まで、夏の星のや京都を象徴する納涼床が登場。光がやわらかく差し込み、青もみじが揺れる納涼床は、京都の夏の風物詩である川床を彷彿とさせる特等席。三浦照明による行灯や、京焼や京仏具職人による風鈴の音色も華を添え、目や耳から夏の涼やかさを感じることができる。

 

開催日 :2025年7月1日(火)~8月31日(日)※雨天中止
料金  :無料
予約  :不要



平安貴族の別荘地であった嵐山。雅な情景が息づくこの地で、風雅な滞在を楽しんでみてはいかが。

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【京料理講演会レポート第1回】伝統を守り、未来へつなぐ──たん熊北店三代目主人・栗栖正博氏が語る“和食”の真髄

2025.06.06
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【京料理講演会レポート第1回】伝統を守り、未来へつなぐ──たん熊北店三代目主人・栗栖正博氏が語る“和食”の真髄
PREMIUM JAPAN » 旅 | 2025.06.06

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【京料理講演会レポート第1回】伝統を守り、未来へつなぐ──たん熊北店三代目主人・栗栖正博氏が語る“和食”の真髄

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2025年5月14日(水)〜19日(月)の6日間、京都髙島屋S.C.にて「京都 食の博覧会」が開催されました。京のグルメを集めたこのイベントでは、京都府内各地の料理店・和洋菓子店のグルメやスイーツ、人気ベーカリーのパンなどが集結。特設スペースでは、日替わりで京都を代表する料亭3店による出汁の飲み比べ体験も行われるなど、伝統を受け継ぐ料理人たちの技と豊かな食文化を堪能できる絶好の機会となりました。




そして14日(水)〜16日(金)には、京の料理人による講演会も実施。伝承の技や和食の未来について、貴重なお話が繰り広げられました。京都通信では、その模様を3回にわたってお届けします。





たん熊北店 三代目主人の栗栖正博氏




栗栖正博氏[たん熊北店 三代目主人]──京料理の未来を見据えて




初日の講演を務めたのは、1928年創業の京料理店「たん熊北店」の三代目主人 栗栖正博氏。お話は、和食がユネスコ無形文化遺産に登録された経緯から始まり、日本における食と文化のつながりや、世界に広がる和食の可能性にまで及びました。




ユネスコ無形文化遺産登録と、その背景




講演の冒頭で語られたのは、2013年12月に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された背景。実は当時、国内では、和食は保護・継承すべき日本の文化として位置づけられていなかったのだとか。和食の歴史や伝統を国内外に発信し続け、ユネスコ無形文化遺産にまで押し上げたことで、改めて評価されるようになったと言います。




印象的だったのは、フランス・リヨンで料理人たちと交流を持つなかで和食の魅力が評価され、それが文化遺産登録への後押しとなったというお話。




「日本の調理師専門学校のリヨン校で、和食の合宿のようなイベントを行いました。それをきっかけに現地の料理人たちが、和食の技術やうま味、道具、食材などに興味を持ってくれるようになったんです。翌年には関西で勉強会を開き、堺の包丁工房を訪ねたり、酒蔵や味噌蔵の見学をしたり。和食の基礎を徹底的に学んでもらいました。




そうして交流していくなかで、ヨーロッパのトップシェフたちの間で和食ブームが起こりました。なかには“別の惑星の料理のようだ”と言う人もいて。日本の食文化は、アジアのなかでも、ほかの国とまったく違った進化の仕方をしているので、そこに大きな関心が寄せられたんです。彼らが推薦してくれたおかげで、ユネスコ無形文化遺産の登録に向けて発信をすることができました」




和食文化の発展を目指し、世界のシェフとの交流や国内での食育などの取り組みを行うNPO法人日本料理アカデミーの理事長も務める栗栖氏。




京料理を形づくる「おもてなし」の心




海外のシェフたちにも評価された、日本の食文化の素晴らしさ。その神髄は、どこにあるのでしょうか。一体どのようなところにあるのでしょう。それは、おもてなしの文化。そして年中行事との結びつきだと栗栖氏は言います。




お正月のおせち料理やお雑煮、五節句にまつわる料理など、古くからの行事に根ざした食の形を通して、「おもてなし」の心や四季の美しさを表現する京料理の奥深さを教えてくださいました。




「節句というのは、季節の節目でもあるわけです。そういう時期は体調を崩しやすいですよね。昔の人は、病気の原因を邪悪なものが体に入ってくるせいだと考えていましたので、節句には邪気払いのためのもの——人日の節句(1月7日)の七草粥や上巳の節句(3月3日)の草餅、端午の節句(5月5日)の粽(ちまき)などを食べていたんです」




7月の八寸の一例。八寸とは酒肴のことで、茶懐石に端を発し、その名は8寸(約24cm)角の器に盛りつけられたことに由来する。




「私たちが店でお出しする料理やあしらいも季節ごとに変わってきます。たとえば7月には祇園祭の宵山の日に授与される厄除け粽を模して、笹の葉で包んだ寿司を用意。9月は菊を用いた厄払いが行われる重陽の節句(9月9日)にちなみ、菊をモチーフにした料理を仕立てます。




そして、お客様をお迎えする部屋の床の間には、季節の掛け軸をかけ、季節の花を生ける。部屋から見える庭の角度も考えて配置する。目で見て美しく、食べて美味しい。そしてお酒を飲んで楽しい。そんな“非日常”を作ることが、料亭のおもてなしなんです」




9月の八寸の一例。重陽の節句は宮中行事であることから、器には蒔絵が施された華やかなものが用いられている。




世界へ広がる和食の知と技──次代に向かって




栗栖氏が理事長を務めるNPO法人「日本料理アカデミー」では、これまで8年にわたって『日本料理大全』の編纂を進めてきました。和食の発展と和食文化を担う人材の育成を目指し、日本料理の成り立ちや精神、技術を日本屈指の料理人や学者が解説したもので、これまでに5巻を刊行。さらなる周知のため、京都府立大学と共同でインターネット上に「日本料理大全 デジタルブック(日本語版/英語版)」を公開しています。




「長年積み上げてきた日本料理の知識と技術を記録に残し、誰もが学べるようにしたい。ゆくゆくは“人間国宝”と呼ばれるような料理人が生まれるよう、土壌を整えていきたいですね」




たん熊北店では、料理人との会話を通して日本料理を深く知ってほしいという思いから、カウンター席を大切にしている。




栗栖氏による講演は、改めて和食の奥深さに驚嘆するとともに、この素晴らしい文化を未来に継承していくためには、一人ひとりがその歴史や伝統を理解し、魅力を共有することが大切だと認識し直す機会となりました。




次回は、7月上旬〜中旬に公開予定。5月15日(木)に登壇した「山ばな 平八茶屋」主人・園部晋吾氏の講演内容をお届けします。

 




京都の食文化を深く知る旅は、まだまだ続きます。




Text by Erina Nomura

 

野村枝里奈
1986年大阪生まれ、京都在住のライター。大学卒業後、出版・広告・WEBなど多彩な媒体に携わる制作会社に勤務。2020年に独立し、現在はフリーランスとして活動している。とくに興味のある分野は、ものづくり、伝統文化、暮らし、旅など。Premium Japan 京都特派員ライターとして、編集部ブログ内「京都通信」で、京都の“今”を発信する。







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伊勢神宮最大のおまつり 繰り返される祈り「式年遷宮」
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伊勢神宮最大のおまつり 繰り返される祈り「式年遷宮」

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ドンッ、ドンッ、ドンッ。

時を知らせる太鼓の音が鳴り響いた瞬間、宮域内の空気がピンと張り詰めた。

 

令和7年5月2日。今回で第63回を数える伊勢の神宮の式年遷宮、その最初のおまつりとなる「山口祭」の開始を告げる太鼓の音が高らかに鳴らされ、続いて、神職をはじめとする奉仕員一同が、足並みを揃えて玉砂利を踏み締め歩く落ち着いた音とともに、粛々と参道を進んでいく。







20年に一度、すべてを新しくして大御神にお遷りいただくおまつり

 

 

式年とは、定められた一定の年限のこと、遷宮は、文字通りお宮を遷すという意味がある。神宮には、内宮、外宮ともに、東西に同じ広さの敷地があり、20年に1度、御正宮のある場所を改めて、古例のままに一から社殿を造営し、神様の衣服や調度品なども一新して、天照大御神をはじめとする神々にお遷りいただく神事が、古来脈々と続けられている。次に新しい社殿に神々がお遷りになるのは、令和15(2033)年。そのために、これから8年の歳月をかけて、さまざまな準備がされるという。






神宮の式年遷宮では、「物忌(ものいみ)」と呼ばれる童男、童女も奉仕員に加わる。




今回は、そんなわが国最大のおまつりである式年遷宮についてご紹介しよう。

 

神宮の式年遷宮は、第40代天武天皇のご宿願によって発案され、その遺志を引き継ぐ形で、持統天皇4年(690)に行われたことがはじまりとされている。以来、実に1300年以上にもわたり、遷宮が繰り返されてきた。



約1300年前からはじまり、2033年は63回目となる「式年遷宮」

 

 

なぜ20年なのか。これについては諸説あり、定説はないとされている。広く言われているのは、社殿が素木(しらき)造りで屋根も萱葺のため、耐久的な面からという説や、宮大工などの伝統技術を継承するために最適な年数とする説、他にも、穀物の貯蔵年限を定めた倉庫令の中で、米の備蓄年限––––ただし、米を蒸して乾燥させた糒(ほしいい=乾飯)の状態での保存––––を20年としているから、という説などがある。







興味深いのは、式年遷宮が定められた当時、すでに日本には、現存する世界最古の木造建築、奈良の法隆寺が建立されていたように、耐久性のある建造物を造る技術が伝わっていたということだ。それでもあえて、神宮では、弥生時代の穀倉に起源を持つ「神明造(しんめいづくり)」という建築様式を用い、20年に1度社殿を造り替え、そっくり同じ姿で新しくするという、世界に類を見ない継承のスタイルを生み出した。







その根底には、米を主食として命を繋いできた日本の風土や文化を守り伝え、神道の理想である「常若(とこわか)」、つまり、常に若々しく瑞々しい状態で神々をお祀りしたいという、古代の人々の強い願いが存在するのだろう。遷宮が繰り返されるたび、この国の人々は、日本の文化や祈りの原点に立ち戻り、古からの技術とともに、その精神も受け継いできたのである。

 






現在の御正宮に隣接する御敷地(みしきち)に立つ桜の古木。新たな御正宮は、この地に造営される。




天武天皇が何を願って式年遷宮を発案されたか、今となってはわからない。だが、未来は今の連続の上に成り立つもので、繰り返すという行為、営みこそ、実は1番に意味があり、永遠をも可能にするということを、神宮の式年遷宮は実証しているように思える。

 






最初の祭典「山口祭」では、遷宮で使う御用材の伐採と造営の安全を祈る

 

では、その式年遷宮は、具体的にどのように進められるのだろう。

 

神宮の式年遷宮に関する諸祭や行事は、全部で33。大きく3種類に分けられる。1つは、社殿造営の材料となる御用材に関するもの、次に社殿の造営に関するもの、最後に遷御(せんぎょ)、つまり、新しい社殿に御神体をお遷しするためのもので、冒頭で紹介した「山口祭」は、そのすべての最初のおまつりにあたる。




令和7年5月2日の午前8時に始まった内宮の「山口祭」では、途中で「饗膳(きょうぜん)の儀」が行われた。「饗膳」とは、振る舞いの膳に供えたごちそうの意味で、重大な祭典奉仕の祝い膳という。もとは京都の朝廷から派遣された造官使という使者を、神宮側がもてなしたのがはじまりだと考えられている。古式料理13品が用意される。





「山口祭」では、竹の丸い籠に入った白い鶏がお供えされる。これは「生調(いきみつぎ)」と呼ばれ、お供えした後は生かされるという。古代の中国で、土地の神を祀るのに白い鶏を供えた風習が伝わったと考えられている。





ちなみに「おまつり」とは、本来「祀る」の名詞形で、神様に告げまつり、たてまつる儀式のこと。「祭祀」「祭儀」「祭典」とも言い換えられ、神様にお食事などをお供えし、感謝や祈りを捧げる厳かな神事を指す。一般に「祭り」という言葉からイメージされる、神輿(みこし)を担ぐなどのにぎわいは、あくまでおまつりに付随する行事。神宮の式年遷宮に関する諸祭も、常の祭祀と同じように、静寂のなか、厳かに粛々と行われる。

 

式年遷宮で最初に行われる「山口祭」は、御用材を伐採するにあたり、まず「山口に坐(ま)す神」、つまり、山の入り口にいらっしゃる神様に、木の幹を使わせていただくことを申し上げ、作業の安全を祈念するおまつり。


外宮の「山口祭」での一場面。祭場は、外宮の背後に聳える高倉山の山口にあたる別宮、土宮(つちのみや)の東に設けられた。



新しい「御正殿」の御床下(みゆかした)に建てられる御用材を伐採する儀式「木本祭(このもとさい)」

 

さらに、「山口祭」と同じ日の深夜には、「心御柱(しんのみはしら)」となる御用材が、神域内の山中で伐り出される。この柱については、連載の第2回の冒頭で触れているので、詳しくはそちらをご覧いただきたいが、古来神聖視されている、この特別な御柱の御用材を伐る際は、秘儀である「木本祭(このもとさい)」が行われ、「木本(このもと)に坐(ま)す大神」にお供え物を捧げ、これから伐り奉(まつ)ることを申し上げるという。




「木本祭」の灯りとなる松明。開始を告げる太鼓の音もなくおまつりが始まり、浄闇のなかわずかな奉仕員が参進する様子から、このおまつりが、いかに厳粛に執り行われるかがうかがえる。




ちなみに、この御用材は、御正殿の御床(みゆか)下の中央に奉建されるまで、白布(はくふ)、清筵(きよむしろ=植物を編んでつくった敷物)、清薦(きよこも)で丁寧に包まれて、内宮、外宮、それぞれの域内に安置されることになる。





御用材の調達は、約2年がかりで行われる。その間、内宮、外宮の御神体を納める「御樋代(みひしろ)」と呼ばれる御器(みうつわ)や、その「御樋代」を納める船形の「御船代(みふねしろ)」など、まず御神体に関する御用材の伐採と、それに伴うおまつりや行事が行われ、その後、社殿の造営に関する御用材が伐り出されるという。



伐採された御用材は、水中乾燥を経て、風通しの良い乾燥小屋で、3年から7年の間自然乾燥させて加工。神宮では、御用材の加工を「木造(こづく)り」と呼び、造営開始の際は「木造始祭(こづくりはじめさい)」が行われ、造営作業の安全が祈念される。




内宮の別宮、瀧原宮(たきはらのみや)。奥にある瀧原並宮(たきはらのならびのみや)とともに、隣接して同じ広さの敷地があり、新たな社殿が造営される。




御用材のおまつりの後、社殿建築のおまつり、神遷しのおまつりへと続く

 

その後、遷御の5年前、今回で言えば令和10年に、新しい御正宮、つまり新宮(にいみや)が建てられる新御敷地(しんみしきち)で、一般に言う地鎮祭にあたる「鎮地祭(ちんちさい)」が行われる。以後、御正殿の御柱を立てる立柱祭(りっちゅうさい)や、御正殿の棟木(むなぎ)を上げる上棟祭(じょうとうさい)など、造営作業の進行状況に従って、造営に関する諸祭が、主に遷御の1年前から行われる。さらに、新宮が竣工すると、御正殿の御床下に「心御柱」を建てる秘儀、「心御柱奉建」や、新たな宮処となる大宮処に坐す神に、竣工の感謝を捧げる「後鎮祭(ごちんさい)」などが行われ、いよいよ遷御のときを迎えることになる。

 





式年遷宮の中核をなす「遷御の儀」は、天皇陛下がお定めになった日時に、浄闇(じょうあん=清らかな夜)のなか行われる。神宮では、式年遷宮に関する諸祭の、特に重要なおまつりに関しては、古来「御治定(ごじじょう)」、つまり、天皇陛下が日時をお定めになるという。続いて翌日、新宮にお遷りになった天照大御神に、はじめてお食事をお供えする大御饌(おおみけ)、さらに、天皇陛下より奉られる幣帛を奉納し、最後に、宮内庁の楽師たちによる御神楽(みかぐら)の奉納が行われ、8年にわたる遷宮諸祭は締め括られるのだ。



令和7年5月2日の午後8時から行われた、内宮の「木本祭(このもとさい)」の一場面。わずかな灯りと限られた奉仕員のみで厳粛に行われる秘儀に先立ち、神職をはじめとする奉仕員と神饌を祓う「修祓(しゅばつ)」が行われた。







変わることで継続できる、式年遷宮の意義

 

 

もっとも、正確には、神宮の式年遷宮はこれで終わりではない。内宮、外宮、両正宮の遷御に続いて、14の別宮(べつぐう)でも社殿が新たに造営され、1年あまりの月日をかけて、順次「遷御の儀」が行われるのだ。

 




加えて、式年遷宮にあたっては、社殿だけでなく、神様の衣服や服飾品、また社殿の設(しつら)えに用いる装飾品や、太刀や馬具、文具などの調度品も一新されるという。その数、714種1576点。この「御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)」と呼ばれる品々も、内宮、外宮の両正宮だけでなく、14の別宮すべてに奉献され、「遷御の儀」の前日に、檜の香が漂う新しい社殿を装飾するという。





注目すべきは、この「御装束神宝」のいずれの品々も、社殿同様、古来受け継いだ仕様を変えることなく、1300年もの長きにわたり踏襲され続けているということだ。神々に奉るにふさわしい意匠や最高の技術、材料を追求して作り上げられる品々は、「神宝調製者」と呼ばれる、当代最高の技術を持つ匠たちの手によるもの。それぞれが自分の持てる技を尽くし、至上の工芸品を作り上げながらも、神々の御料であることから、その作品に匠や作者の銘が刻まれることはない。「調製」とは、規格通りに作り上げること。神々に奉る品々は、真心をもって奉製にあたることが求められるのだ。

 

 

 




日々の祈り。稲作の暦に沿って、毎年繰り返される恒例のおまつり。そして、20年に一度の式年遷宮。
過去から今へ、そして未来へ。長い年月にわたるその継続が、「常若」の聖地を作っている。






Photograph by Akihiko Horiuchi
Text by Misa Horiuchi

伊勢神宮

皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1

豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279

文・堀内みさ

文筆家

クラシック音楽の取材でヨーロッパに行った際、日本についていろいろ質問され、<wbr />ほとんど答えられなかった体験が発端となり、日本の音楽、文化、祈りの姿などの取材を開始。<wbr />今年で16年目に突入。著書に『おとなの奈良 心を澄ます旅』『おとなの奈良 絶景を旅する』(ともに淡交社)『カムイの世界』(新潮社)など。

 

写真・堀内昭彦

写真家
現在、神宮を中心に日本の祈りをテーマに撮影。写真集「アイヌの祈り」(求龍堂)「ブラームス音楽の森へ」(世界文化社)等がある。バッハとエバンス、そして聖なる山をこよなく愛する写真家でもある。

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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る

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    2025.5.29

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