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【管理栄養士が解説】近年、食品の充実ぶりが目覚ましいコンビニ。ランチで利用する人も多いかもしれませんが、選び方を間違えると太りやすくなってしまう恐れも……。今回は、コンビニランチの選び方のポイントと、太りやすいメニューを紹介します。
Features
自分だけの箱庭を作り上げる、体験型アフタヌーンティー
2025.4.28
奈良の寺院カフェ、茶寮「世世」の新提案「ガーデンアフタヌーンティー」
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奈良の旧興福寺子院「世尊院」を修復・改装した寺院カフェ、茶寮「世世(ぜぜ)」で、自分の手で箱庭を完成させる新感覚のアフタヌーンティーがスタートした。
「ガーデンアフタヌーンティー」イメージ
2026年2月28日(土)まで楽しめる「ガーデンアフタヌーンティー」は、苔むした岩をイメージしたマフィンや、飛び石に見立てたクッキーなどの焼き菓子を、ゲスト自身がお皿の上で自由にレイアウト。庭園を描くようにお箸で菓子を並べ、味わうことができるというもの。
庭園デザイナーの烏賀陽(うがや) 百合氏 撮影:野口さとこ
本メニューを監修するのは、庭園デザイナーの烏賀陽 百合氏。世界各地の庭園を巡り、国内外で造園や講座を手がけてきた彼女の審美眼が、食体験に深みを添えている。
店内からは四季の移ろいを映す庭園を眺めることができ、その美しい景色にも癒される。味わいだけでなく、詫び寂びも感じられるアフタヌーンティーで、自分と向き合う時間を過ごしてみては。
◆「ガーデンアフタヌーンティー」
【場所】茶寮 「世世」(奈良県奈良市登大路町63)
【期間】開催中~2026年2月28日(土)
【時間】11:00~17:00(最終入店15:30)※90分制
【料金】1名 6,800円(税・サービス料込)
【内容】7種の和菓子+サンドウィッチ+8種のドリンク(フリーフロー)
※3日前までに要予約
【予約問い合わせ】0742-93-6558(茶寮 「世世」)
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Features
東京の空を望む39階で、香り豊かなタイ料理を堪能
2025.4.26
モダンタイ・レストラン「Longrain TOKYO」ランチビュッフェがスタート
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恵比寿ガーデンプレイスタワー39階に位置するモダンタイ・レストラン「Longrain TOKYO(ロングレイン トーキョー)」で、香り高いスパイスとハーブをふんだんに使用したランチビュッフェがスタートした。
シドニーで誕生した「Longrain」は、本場さながらの“SPICY(辛さ)、SWEET(甘み)、SOUR(酸味)、SALTY(塩気)”を巧みに操るアジアン料理レストラン。鮮やかな色合いとアロマティックなスパイスが織りなす五感を刺激する料理と、モダンな空間演出で人気を集めている。
新たにスタートしたランチビュッフェは、「ガパオライス」や「カオマンガイ」などのメイン料理に加え、フレッシュなサラダと、香り豊かなスパイスやハーブを使った12種類の前菜をビュッフェ形式で楽しめるのが魅力。
メインは追加料金で「本日の厳選カレー」や「トムヤムクンヌードル」もセレクト可能。同じく別料金で、アジアンティーやタイティーなどのドリンク、デザートにマンゴープリンもオーダーできる。
恵比寿ガーデンプレイスの高層階に構える空間はダークウッドを基調としたモダンな設えで、非日常な気分が味わえる。新年度の忙しさもひと段落したいま、家族や友人を誘って優雅なランチタイムを楽しんでみては。
◆「Longrain TOKYO」ランチビュッフェ
【価格】平日2,850円、休日3,300円
【内容】
〈サラダビュッフェ〉グリーンカール レタス 豆苗 水菜 トレビスのリーフサラダ、カラフル大根スライス、ズッキーニスライス、大根と人参のスパイスラペなど
〈アジアン前菜ビュッフェ〉ヤムウンセン、ラープ、かぼちゃのロースト ライスサラダ イエローカレーソース、タイ風よだれ鶏、エビチリ、キャベツと玉ねぎのグリル、エビトースト、えびせんなど
〈主食〉ガパオライス、カオマンガイ、本日の厳選カレー(+500円)、トムヤムクンヌードル(+500円)から一品選択
〈デザート〉マンゴープリン(+300円)
〈ドリンク〉 コーヒー(+200円)、タイティー(+200円)、アジアンティーなどカフェフリー(+800円)
【住所】東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー 39F
【営業時間】月~金:11:30-15:00/17:30-22:00、土・日・祝:11:00-15:30/17:30-22:00
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2025.4.26
地上250mで味わう至福のランチ。ディナーで人気のメニューをアラカルトスタイルで
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上村松園と美人画の精華にふれる特別展
2025.4.25
山種美術館で開催。「生誕150年記念 上村松園と麗しき女性たち」
上村松園《庭の雪》1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
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2025年に生誕150年を迎える日本画家・上村松園の画業を振り返るとともに、同時代の画家から現在活躍する若手作家にいたるまで、女性の姿を描いた作品を紹介する特別展「生誕150年記念 上村松園と麗しき女性たち」が山種美術館にて開催される。会期は5月17日(土)から7月27日(日)まで。
上村松園《新蛍》1929(昭和4)年 絹本・彩色 山種美術館
「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願」と語った上村松園は、この言葉どおり清らかで気品に満ちた女性像を表現し、美人画の名手として高く評価された松園。
上村松園《砧》1938(昭和13)年 絹本・彩色 山種美術館
山種美術館の創立者、山﨑種二は松園と親しく交流を重ねて作品を蒐集し、代表作である《新蛍》や《砧》、松園芸術の粋を集めた《庭の雪》などを含む日本有数の松園コレクションを築いた。
上村松園《姉妹》1903(明治36)年頃 絹本・彩色 個人蔵
上村松園《春芳》1940(昭和15)年 絹本・彩色 山種美術館
本展では、初期の研鑽期から晩年の円熟期にいたる22点の作品を一堂に展示。さらに言葉や直筆の手紙なども展示され、松園の世界をたっぷりと満喫できる。
小倉遊亀《舞う(舞妓)》1971(昭和46)年 紙本金地・彩色 山種美術館
片岡球子《北斎の娘おゑい》1982(昭和57)年 紙本・彩色 山種美術館
加えて、2025年に生誕130年を迎える小倉遊亀、生誕120年を迎える片岡球子の名品を展示するほか、松園と同時期に東京画壇で活躍し、美人画家として名高い鏑木清方の作品も登場。西の松園、東の清方の美人画が並び立つ貴重な機会となっている。
松園が追い求めた“香高い珠玉”の世界に触れながら、時代を超えて描かれてきた女性たちの麗しさも堪能できる展覧会。ぜひ会場で、その美の世界に浸ってみては。
◆「生誕150年記念 上村松園と麗しき女性たち」
【会期】2025年5月17日(土)~7月27日(日)
【休館日】月曜日
※7/21(月曜・祝日)は開館、7/22(火)は休館
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
※今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合があります。
【入館料】一般 1,400円(1,200円)、大学生・高校生 1,100円(1,000円)、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は1,200円(1,000円)
上記いずれかのうち大学生・高校生 1,000円(900円)
※( )内は前売料金
※きもの特典:きものでご来館の方は、一般200円引き、大学生・高校生100円引き
【会場】山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)
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2025.4.25
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“祈り”に込めた美と想い
2025.4.24
奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝 ―祈りのかがやき―」
国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音) 飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺 展示期間:5月20日~6月15日
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2025年4月、奈良国立博物館が開館130年を迎えたのを記念して、同館史上初となる大規模な国宝展「超 国宝―祈りのかがやき―」が、6月15日(日)まで開催されている。
国宝 観音菩薩立像(百済観音) 飛鳥時代・7世紀 奈良・法隆寺
展覧会タイトルの「超 国宝」とは、単なる文化財の集積を超え、時を超えて受け継がれてきた祈りや、文化を紡いできた人々の想いまでも“かけがえのない宝”ととらえる姿勢を表している。
国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音) 飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺 展示期間:5月20日~6月15日
国宝 天燈鬼立像 鎌倉時代・建保3年(1215) 奈良・興福寺 展示期間:4月19日~5月18日
展示されるのは、仏像、仏画、経典、神像、宝物など、日本が世界に誇る仏教・神道美術の名品およそ140件。そのうち国宝は約110件にのぼり、奈良国立博物館の歴史とゆかりの深い社寺からの出品も多く含まれる。
国宝 大日如来坐像 運慶作 平安時代・安元2年(1176) 奈良・円成寺
法隆寺の《観音菩薩立像(百済観音)》や中宮寺の《菩薩半跏像(伝 如意輪観音)》、円成寺の《大日如来坐像(運慶作)》など、名だたる至宝が一堂に会するのも大きな見どころだ。
国宝 釈迦金棺出現図 平安時代・12世紀 京都国立博物館 展示期間:5月20日~6月15日
国宝 金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅 第六幀(部分) 平安時代・12世紀 岩手・中尊寺大長寿院 展示期間:4月19日~5月18日
展示は「南都の大寺」「釈迦を慕う」「美麗なる仏の世界」「神々の至宝」など7章構成で、奈良ゆかりの仏教・神道美術を時代やテーマごとに紹介。仏像と静かに向き合える特別な空間も設けられ、まるで祈りの時間に身をゆだねるような体験が味わえる。
国宝 刺繡釈迦如来説法図 中国・唐または飛鳥時代・7世紀 奈良国立博物館 展示期間:4月19日~5月18日
国宝 吉祥天像 奈良時代・8世紀 奈良・薬師寺 展示期間:4月19日~5月6日
仏の姿に祈りと美を託してきた日本人の精神。その“かがやき”に触れることで、現代を生きる私たちの心にも静かな光がともる——そんな時間をもたらしてくれる機会となりそうだ。
◆奈良国立博物館 開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」
【会期】開催中~2025年6月15日(日)
※前期:4月19日~5月18日、後期:5月20日~6月15日
【休館日】月曜(ただし4/28・5/5は開館、5/7は休館)
【開館時間】9:30~17:00(入館は16:30まで)
【会場】奈良国立博物館(奈良県奈良市登大路町50番地)
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2025.4.24
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Lounge
Premium Salon
これを食べなきゃ人生ソンだよ
2025.4.18
誰もが大好きエビフライ 東京のベスト5の巻。
そそり立つ「七條」のエビフライ
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今回は、誰もが大好きエビフライの巻である。三鷹の「七條」、上野の「ぽん多本家」、蔵前の「すぎ田」、銀座の「煉瓦亭」、日本橋の「レストラン桂」を、東京のベスト5として紹介する。お薦めする順番も、この通りとなる。
エビフライ、なんともいい響きじゃのお。
ハンバーグやメンチカツを注文した時、その脇に、小っこくてもいい、エビフライが添えられていたりしたら、何ともシアワセな気分になるのは、筆者だけではあるまい。
しかし、エビフライは添え物などではない。ちゃんとした一品として出てきても、例えばトンカツに匹敵するような満足をもたらしてくれる、実に頼もしいヤツだということを私は言いたい。
三鷹「七條」の揚げ物はどれも素晴らしい
良心的で東京の総合1位はここに落ち着く
そそり立つ「七條」のエビフライ
東京のエビフライならどこ? と問われたら、「七條」が筆頭にくるくらい有名な店である。
元々は神保町の小学館の地下にあった店だ。30年ほど前に、食のライターに連れられて行ったのが最初だが、いい洋食屋なんだよ。まー、小学館の連中を羨ましく思ったもんだ。
いつしか三鷹に移転したらしいが、遠いから一度も行っていなかった。今回は久しぶりだ。
結論から言うと、素晴らしい店だ。旨さだけで比較するなら、「ぽん多本家」と「すぎ田」のほうが上だ。しかし、値段と味など総合的に考えると、「七條」が1位で誰も文句はなかろう。
ここの揚げ物は天下一品である。ゆえに、開店の11:30と同時に満席となる。1巡目に入店するなら、11:20に店先のリストに記帳するのがギリギリかな。
小ぎれいである。小学館の地下時代は、もう少し雑然としていたような印象があるんだが。そして手際がいい。
まず、フライものの様々な組み合わせが最初からあるところが嬉しい。単品でオプションもできるから、自分が思い描く理想的な組み合わせにすることが可能だ。
私は、エビフライ2本、アジフライ、クリームコロッケという夢のような「ミックスフライ」にした。他の客も半数くらいはこれを選んでいる。中には、ミックスフライを各自頼んだ上に、ハンバーグステーキをシェアしているツワモノの女子2人組もいた。ハヤシライスのみのおっちゃんもいたが、この店では揚げ物を食わなきゃでしょ。
さて、最初にカップ入りの野菜スープが来た。優しい味で、具のサイコロ状のニンジンはどうせ固いんだろと思ったら柔らかい。種々の野菜の味がしみだしていて旨い。
そこに登場したぜ、ミックスフライ。
おおー、そそり立つ2本のエビフライとアジフライが見事だ。揚げ物界のチョモランマかよ(笑)。この盛り付け具合はいいね。たっぷりの千切りキャベツは切り方が丁寧で、ポテトサラダまで付いている。店主は揚げ物好きなヤツらはポテサラも大好きだという心情がわかってるねえ。嬉しい。
一口目は、やはりエビフライだよね。見事なきつね色だ。タルタルソースをつけてかぶりついた。衣の揚げ具合が絶妙で旨い。そしてエビ身の稠密さと言うのだろうか、みっしりしていて旨味が抜群にいい。衣とともに食べれば、何という旨さかと、けっこうのけぞってしまうゾ。
次は中濃ソースとタルタルソース掛けじゃ。うむ、これも素晴らしい。続けて、アジフライなんだが、身がふっくらしていて味が深いことったら凄いわ。
揚げ物ってのは、周りの衣は油で揚げられているんだが、身の部分は衣にガードされて蒸されているわけよね(天ぷらも同じ)。このアジの蒸され具合は完璧と呼ぶべきだろう。クリームコロッケももちろんのこと旨い。白米もいいし、マヨ少な目のポテサラも旨い。
これだけ満足できて、1900円ってのは破格でしょ!やはり、総合して、良心的で偉大な店で、敬服してしまう。職人って感じの店主が、これだけの繁盛店なのに腰が低くていいんだよなー。
三鷹方面は自分の位置からは遠いんだけれども、行く価値は大いにあるぜ。あ、沢庵とか添えてあったら、さらにいいかもね。
西洋料理レストラン「七條」の入口
七條
東京都三鷹市下連雀3-15-15 I’SAMビル1F
0422-24-8375
(月・火・金・土・日)11:30~14:00、18:00~20:30
(定休日)火・水
ミックスフライ 1900円
メンチカツ・エビフライ盛合わせ 1450円
ハンバーグステーキ デミグラスソース 2200円
「ぽん多本家」の車海老フライは
間違いなく東京の頂点だ
ラード作りから始める「ぽん多本家」の車海老フライ
世の中には偉大な店というものがある。以前、トンカツで取り上げたときにも書いたが、この店がスペシャルな理由は、毎日、豚の脂を溶かしてラード作りから始めるところにある。
その辺のことは、当連載2回目のトンカツの項を読んでいただきたい。
当店はジャンルとしては洋食屋であるが、フライに関して言えば、頂上にある存在なのだ。
メニュー表を見ると、車海老フライが筆頭に記してある。続けて穴子、蛤バタヤキ、海老コロッケ、イカ、カツレツだ。時期によっては、カキフライ、キスフライ、柱フライも載っている。(ちなみに、カキ、キス、柱も、思わず身悶えするくらいに素晴らしい)。
車海老フライを頼むと、ドーンと立派なヤツが2尾出てくる。しかし、悩ましいのは、ほかの品目全部が旨いことなのだ。
店側も客の悩みがよくわかっていて、バラで頼むことを許してくれる。慣れた客が頼む組み合わせは、みんな違っていて面白い。ゆえに、今回は車海老1尾に、イカを3ケにしてみた。
隣のおっさんが、カウンター越しで揚げ物をしている店主に矢鱈と話しかける。「おめー、あの真剣そのものな様子を見て、よく声をかけられるもんだな」。ちょっと五月蠅いんだけど! と言ってしまうところだった。
「いや~、この海老コロッケは絶品だ」とか言ってる。あー、そうかよ、ワシもそれも頼むべきだったな(笑)。でも、店主のことは放っておいてほしい。
別の客は、食べる前に、店主に「いただきます」とお辞儀をしている。わかるわ、そうしたくなる気持ち。なにしろ、店主が精魂込めて作っている姿に心打たれるからだ。
さて、到着だ。威風堂々とはこのことだ。都下で頂点をなすフライたち。有頭の海老にナイフを入れる。衣が身にピッタリと張り付いているから、はがれたりしない。まずは、辛子と塩で行ってみる。
衣が異常なくらい旨い。
ここで気づいたことがある。サクサクだなんて言えば事足りると思っていた昨日までの己を恥じる。小難しいことを言いますぜ。料理を評するとは、食感や五味を駆使して口に入ったものをどれだけ細部まで弁別して認識し、それをいかに言語化できるかということだ。つまり、かなり現象学的な課題なのである。
だから、実際にはサクサクなのだが、それで済ませてはいけない。この精緻に作られた自家製のパン粉のきめ細かさと、それを完璧に揚げきる技術があってこそ、得も言われぬ衣の旨さが出来上がる。噛めばシャクシャクと音を立てるが、淡雪のように消えてゆく。つまり、揚げ物の旨さとは衣の旨さが4割ほどを占めるのではないか。
極上のラードで、しかもやや低温で揚げられているのだろう。パン粉の糖質も少なめなのかもしれない。揚げた衣は白っぽい。
閑話休題。海老の身のほうはホワッと湯気が立ち、柔らかく甘味を伝えてくる。揚げた具合が、これ以上でも以下でもないところまで攻めている。
次に、ウスターソースと辛子、上にタルタルソースを載せた。うん、これがいいかも。有頭であるからして、もちろんミソをほじくり出して食べる。というか、最終的にはシッポも頭もカリカリと全部食べた。いや、もー、すっかりシアワセになった。欲を言えば、卓上にはない醤油でも食べてみたかった。
しかし、次にイカを食べた瞬間、さらなる幸福が訪れたのである。程よい弾力があり、半生よりも少しだけ火が入り、歯が身に柔らかくめり込んで、歯でたやすく嚙み切れる具合、そしてイカの味わい……、これはおそらく、私の口に入ったイカフライのうちで最高のものだ。それに出会えたことの事実に、しばし呆然とした。
白米の完璧さ、赤だしのナメコ汁、そしてお新香も完璧な旨さだ。隣のやかましいおっさんがしきりに、「この沢庵は旨い。持って帰りたい。もちろん自家製でしょ?」と聞いている。答え。冬に干し大根を手に入れたら、一年分を仕込むのだそうだ。凄いね。
さー、今日は昼から最高な気分だ。
「ぽん多本家」の入口
ぽん多本家
東京都台東区上野3-23-3
℡03-3831-2351
(火~土、祝前日)11:00~14:00、16:30~20:20
(日・祝日)11:00~14:00、16:00~20:20
定休日:月
車海老フライ 時価(1尾4500円ほど)
いかフライ(4ケ) 3300円
カツレツ 3850円
ごはん・赤だし・おしんこ 660円
東京一好きなトンカツ屋「すぎ田」の
エビフライは、やはり東京一なのだった
小分けにカットされた「とんかつ すぎ田」のエビフライ
早い話が、「ぽん多本家」に続いて、東京一が2つあることになる。
この最上級のトンカツ屋のことは、すでに当連載の第1回目で紹介している。筆者が東京でいちばん好きなトンカツ屋である。
どれほど好きかについては、是非ともバックナンバーを読んでみていただきたい。
そこにも書いたことだが、ここのトンカツが素晴らしいのと同様に、エビフライも実に凄い。
まず、写真の雄姿を見てもらいたい。デカい! 太い! これだけ立派なエビちゃんにはあまりお目にかかれない。仕入れには相当な苦労があるだろう。
この店の揚げの技術は折り紙付きであるから、エビの揚げ方も半端ではない。衣は見事なキツネ色に輝いて旨い。油の鍋は2種類で、まずは高温で揚げてから低温でじっくりと仕上げる。エビ本体は衣の中でベストな状態に仕上げられている。エビを噛んでみれば、歯ごたえとともに、甘味やら旨味があふれていくる。
食べたそばから、なんか顔がとろけてニヤケてくるのを感じる。まー、これほどまでに仕上げられたエビフライは稀有だと言えよう。
ロースカツもそうだが、醤油と和カラシで食べても旨い。もちろん、ウスターソースも良いし、その上にタルタルソースをガバチョと載せても旨い。トンカツの時と違って、中濃ソースとか、トンカツソースはエビの味わいを消してしまうから避けたほうがいい。
あらかじめ食べやすいように小分けに切ってあるのも、実はとても親切なんだよね。自分で切ると、身と衣がバラバラになっちゃうことがあるから。
添えられたキャベツの見事さ、白米の炊き具合、豚汁、漬物、すべてが最上級であることを改めて言い添えておく。
ちなみに、「ロース・エビフライ・ごはん・豚汁」という夢のようなセットコースもあるようだ。
「とんかつすぎ田」のロースカツ
すぎ田
東京都台東区寿3-8-3
℡050-5595-6117
11:30~14:00、17:00~20:30
定休日:木曜
エビフライ 時価(だいたい3000円)
ロース・エビフライ・ごはん・豚汁セット 6400円
激混みの老舗「煉瓦亭」は
安定感抜群でなんでも旨いぜ
洋食屋「煉瓦亭」のエビフライ
誰もが知っている洋食の老舗である。最近はインバウンドで混んじゃって、昼も夜も大行列で大変なことになっている。
だから、東京ドームでドジャースとカブスの初戦があって雨が降る晩に急襲してみた。時間は19:40、案の定、すっと入れた。しかし満席で、外国人が1テーブル、残りは日本人だった。
店内をグルッと見回すと、洋食屋ってえのは、つくづくオヤジのパラダイスなんだねえ。私のように一人だけのオヤジ客が他に2人もいた。頼み方は、オムライスにビール、もう一人はカキフライの単品にハヤシライスである。うーむ、特に後者は見事な組み合わせだ。なかなかやるじゃあねえか。
第一、この店は何を食べてもハズレがない。ゆえに、ポークカツレツ、メンチカツレツ、ハンバーグステーキ、若鳥唐揚、タンシチウ……なんかを一品頼んで、〆にオムライス、ハヤシライス、カレーライス、ナポリタン……のうちのどれかを頼むのが正しい。
ワシは、エビフライに、洋食屋と言えば条件反射的に、バカの一つ覚えでオムライスじゃ!
エビフライは結構ゴツイのが3尾も載っている。ガイジンでもねえのに、まさに肩をすくめてワ~オ、って感じですな。サラダがちょこっとついているところもいい。キュウリが実に新鮮で味があり、マヨが少ないポテサラがめちゃくちゃに旨い。
肝心のエビフライは、やはり旨いねえ。衣は理想的なくらいキツネ色で、揚げ具合が抜群にいい。エビもプンと臭ったりせずに新鮮で、むしろいい匂いで甘みと旨味がたっぷりだ。
それをバターにまみれたオムライスと交互に食べるのだから、もう何をかいわんやですな。深く満悦の溜息をつきながら、しかし、隣のオヤジのカキフライもいいなあと思うのであった。
洋食「煉瓦亭」の入口
煉瓦亭
東京都中央区銀座3-5-16
℡050-5872-1852
(月~土・祝日)11:15~15:00、17:30~21:00
定休日:日曜
エビフライ 3500円
元祖ポークカツレツ 2900円
明治誕生オムライス 2800円
元祖ハヤシライス 3300円
「レストラン桂」は日本橋にあって
サラリーマンの心強い味方だゾ
「桂」有頭で特大のエビフライ
長年やっている洋食屋だ。辺り一帯開発され尽くした感のあるコレド室町の真横にあって、この店舗のところだけ昭和の匂いが漂っている。いや、店内に入ってみても昭和そのものな感じ。いまや貴重な店と言えるだろう。
筆者が最初に入ったのは今から15年ぐらい前だったか。その時から微塵も変わっていない。ランチはもちろんのこと、夕方以降の営業でも、サラリーマンの心強い味方なのである。
壁に飾ってある色紙だって年代物だ。「料理の鉄人」の陳健一の揮毫(筆ペンだろうね)は「食芸無涯」、岸朝子は「美味求真」だって。加山雄三は記念写真でニコリだ。
この店の利用方法は、かなり楽しい。客の半分ほどは、一人で入ってきた会社帰りのおっちゃんである(若者もいる)。まず、生ビールを頼む客が多いかな。そこで鳥の唐揚げとかハンバーグとかメンチカツなどを一品頼む。
それをつまみにしてビールやワインや日本酒をグビグビやって、締めはオムライスかカレーライスかスパゲッティ、そんな感じだ。あるいは、2人、3人、4人の会社帰りのおっちゃんのグループ、これも何組か。みんな予約客だ。ビールと何品かの揚げ物を頼んで居酒屋代わりにするんだね。あと夫婦もんが2組だ。とにかく満席だよ。
自分所有の土地だからだろうか、全体的に値段がきわめて良心的というのがここの特徴である。お得なセットメニューもある。サラリーマンの胃袋を支えるという使命感というか、気概を感じさせる。偉い店だと思う。
で、肝腎の「海老フライ」なんだが、大衆店では珍しい有頭のバカでかい海老フライである。なんせ、その大きさにはたまげるだろう。巨大な2匹のフライの脇にはキャベツの千切り、フライの下にはニンジンとインゲンのグラッセが敷いてある。ワイルドさと心配りが同居しているのだ。今どき、ステンレスの皿ってのもワイルドだねえ。
海老は車海老なんだが、かなりぶっとい。ナイフで切断して、ウスターソースをかけてから、タルタルソースをたっぷり載せて食べる。海老フライの衣はパリパリでなかなか豪快に揚げてあるが、今回の5軒の中では最も荒い感じだ。海老はブリンブリンと歯ごたえがあって味は甘くて濃いね。
頭部をほじくれば、海老ミソを食べることもできる。そこが有頭のポイントでもあるな。
結果、なかなか征服欲を満たされる。
「海老フライ」だけが飛びぬけて値段が高いのだが、それだけの素材を使っていることに他ならない。
さて、やがて間もなく、サイドで頼んでおいたオムライスも到着する。いわゆる古典的なもので、チキンライスを卵で包み、ケチャップを垂らしたホッとするタイプのものだ。海老フライをおかずにオムライスを頬張る。こんなシアワセが他にあるだろうか(笑)。
「桂」の入口
レストラン桂
東京都中央区日本橋室町1-13-7
℡03-3241-4922
(月~金、祝日前)11:00~14:00、17:30~21:00
(土)11:00~14:00
定休日:日・祝日
海老フライ 2600円
ハンバーグステーキ玉子付 1150円
ポークソテー 1350円
オムライス 1200円
特製ミートカレーライス 1000円
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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