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江戸指物の真髄に触れる展覧会
2025.9.11
銀座・和光で開催。「江戸指物 木工芸家 島崎敏宏の仕事 蘇れ御蔵島桑」
御蔵島桑拭漆提箱 13.3×32×20.3cm
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銀座・和光のセイコーハウスホールにて、日本工芸会正会員で木工芸家・島崎敏宏氏による個展「江戸指物 木工芸家 島崎敏宏の仕事 蘇れ御蔵島桑」が、2025年9月26日(金)から10月5日(日)まで開催される。
御蔵島桑拭漆提抽斗箱 15.8×16.6×25.5cm
彩線木画無双箱 13.6×23.3×22cm
江戸指物師の家系に生まれた島崎氏は、父・柾成氏のもとで伝統技法を学び、研鑽を重ねてきた。釘を一切使わずに木材を緻密に組み上げる組手技法によって強度と美しさを兼ね備え、漆仕上げでは一点ごとに異なる木目の個性を引き出すことで、唯一無二の表情を宿す作品を生み出している。
御蔵島桑水輪床脚小箱 12×16.4×7.4cm
会場では、桑材の最高峰とされる御蔵島桑を用いた小抽斗や提箱をはじめ、小机、硯箱、手鏡、ステッキなど多彩な作品を展示。江戸の粋と現代の美意識が響き合う、島崎氏ならではの江戸指物の世界を堪能できる。
神代杉提箱 16.7×37×23.3cm
◆江戸指物 木工芸家 島崎敏宏の仕事 蘇れ御蔵島桑
【会期】2025年9月26日(金)~10月5日(日)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【休業日】無休
【入場料】無料
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Portraits
日本のエグゼクティブ・インタビュー
2025.8.31
スポーツで子どもたちに笑顔を取り戻す 一般財団法人 United Sports Foundation 代表理事 諸橋寛子
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ゼビオホールディングス株式会社は、福島県郡山市に本社を構え、『スーパースポーツゼビオ』『ヴィクトリア』『ゴルフパートナー』などを展開するスポーツ小売のグループ企業である。その創業者である諸橋廷蔵さんの長女、諸橋寛子さんは、父の後継者として経営を担っていたが、2011年の東日本大震災が彼女の人生を大きく変える。同年9月、『一般財団法人 United Sports Foundation(USF)ユナイテッド・スポーツ・ファンデーション』を設立し、企業経営者から「スポーツを通じた社会貢献」という新たな挑戦へと歩みを進めた。
現在、諸橋さんはゼビオホールディングスのアドバイザリーボード・チェアマンをはじめ、国家機関の委員や国内外の非営利団体の理事・評議員など、約20の肩書を持つ。肩書だけを並べれば「近寄りがたいキャリアウーマン」を思い浮かべるかもしれないが、実際に会うとその印象は一変する。
親しみやすい笑顔と気取らない語り口。その場にいる人を包み込むような温もりがあり、初対面でも自然に心を開かされる。世代や立場を超えて彼女のまわりには人々が集まり、いつしか多くの支援者とともに、財団は来年設立15周年を迎える。
『一般財団法人 United Sports Foundation(USF)』の2024年の事業レポート。
父が一代で築いた事業とともに、父の想いを受け継ぐ
「父の事業を継ぐことを意識し始めたのは、5歳くらいだったと思います」と諸橋さんは振り返る。「弟は心優しいのんびり屋でしたから、父も私のほうが事業には向いていると感じていたようです」。
ゼビオの前身は福島県いわき市の紳士服店。そこからファッション、さらにスポーツウエアへと拡大し、父・廷蔵さんが一代でスポーツ小売業のリーディングカンパニーへと成長させた。諸橋さん自身は事業継承を念頭に、大学はボストンで学び、その後は三井物産繊維部で輸出入業や三国間貿易などの仕事を経験し、やがてゼビオに入社。夫となり、現在ゼビオホールディングスの社長を務める友良さんも商社を経験し、ゼビオに入社して、父の教えの下、共に経営に携わっていく。
ところが2003年に廷蔵さんが事故で急逝するという不幸に見舞われ、突然二人はすべての事業を引き継ぐこととなる。「幼い頃から父に教わり、店舗を見て学んできましたので、経営の基礎は自然に身についていました」と語るが、若干30代の二人には一大企業の経営を背負うにはまだ若く、経験も充分とは言えない状況であった。
一方で、寛子さんの弟・英二さんは父が設立した福島県北塩原村にある「諸橋近代美術館」の館長を務めている。「諸橋近代美術館」は、サルバドール・ダリの絵画・彫刻・版画など、約340点の作品を所蔵する、世界屈指のダリの美術館として知られている。ダリの作品の素晴らしさ言わずもがなではあるが、磐梯山を望む素晴らしい庭園と、ヨーロッパに訪れたかのような美しい建造物も一見の価値がある。この建築物は父・廷蔵さんが馬小屋をイメージして設計されたと聞く。
朝日磐梯国立公園に位置し、美しい自然に囲まれた諸橋近代美術館。
諸橋廷蔵さんが自ら蒐集したサルバドール・ダリの作品の数々が並ぶ。
「父は経営者であると同時に芸術を愛する人でした。私たち兄弟も子供時代から芸術に触れて育ち、私は長くバイオリンを習っており、コンクールでは賞をいただくほど熱中していました。今では驚かれますが、子どもの頃はスポーツが苦手だったんです」と微笑む。
福島に本社を持つゼビオの復興へ向けた取り組み
2011年3月の東日本大震災。当時、諸橋さんは東京へ出張中で、中学生の娘は一人自宅にいた。「帰宅すると、家は全壊状態。駐車場に佇む娘の姿を見つけ、無事を確認できたことがただ嬉しく、安堵をしたことを覚えています」。
ゼビオの店舗も被災したが、無事だった店舗を避難所として開放。社員たちは炊き出しを行うなどして、地域を支えた。「住民の生活をどう守るか、一日も早く日常を取り戻すことが最優先でした」。
被災した店舗からボールなどのスポーツ用品を取り出し、子どもたちに手渡すと、子どもたちは屈託のない笑顔で遊んでいた。「ボールひとつで子どもたちが笑顔になる姿を見て、スポーツの力を実感しました。それまではスポーツが苦手で、関わりも薄かったんです。でも、スポーツには人の心を豊かにし、健康をもたらす力があると感じた瞬間でもありました」。
USFの最初の取り組みとなった無料施設『KIDS PARK』(現在は閉館)。
復興には長い時間をかけて真剣に向き合っていく必要があると、諸橋夫妻は考えはじめていた。企業のCSR活動だけでは限界がある。「株主には利益を出す責任がある。だからこそ、主人は経営に専念し、私は財団を設立して社会貢献に集中することを決めました」。これがUSFのはじまりだった。
オフィスに顔を出すのは週1回程度。毎日スポーツウエアで全国で行われている企画に顔出したり、政府との会合に参加するなど、国内外を飛び回っている。
子どもたちの未来のために、私たちが今できることとは
震災直後、放射能への不安から子どもたちは外で遊べず、心身の成長に悪影響が懸念されたため、無料施設「KIDS PARK」を開設。体を動かせる場を提供したことがUSFとしての最初の取り組みだった。
その後はトップアスリートによるスポーツ教室や宿泊型マルチスポーツキャンプを企画していく。「初めて会う子どもたちが共同生活を送り、さまざまな競技に挑戦する。そこで自分を再発見するんです。子どもの表情が変わる瞬間に立ち会うと、私たちの活動は間違っていないと心から思えました」。
2013年から2024年までのUSFの取り組みに参加した人数は約60万人、イベント回数は約3,000回、共催・賛同企業や団体は80以上。
スポーツは苦手と話していた諸橋さん自身もスポーツに取り組むようになった。震災後の入院や手術をきっかけに、健康の大切さに気づいたのだ。
「スポーツシューズやウエアすら持っていなかった私が、パーソナルトレーナーをお願いして、週3回の筋トレ、さらに毎朝10キロ走り、今はスパルタンレースにも挑戦しているんです。いつしかスポーツが生活の一部になっていて、やらないと逆にエネルギーが湧かないんです」。
同時に歌舞伎や芝居、美術館鑑賞など、芸術に触れる時間もしっかりと設けることで、偏りが生まれないような時間の使い方をしているとも語ってくれた。
財団の活動で見えてきた、日本の部活動文化と社会課題
諸橋さん財団を運営する中で、日本のスポーツ教育に横たわる課題があることに気付いたと語る。
「日本は野球なら野球だけ、サッカーならサッカーだけ、1つのスポーツを徹底的に行うことがヨシとされています。この根底には日本の部活文化が関係していると思います。しかし1つのことしかやらない、そうした偏りは子どもの可能性を狭め、燃え尽き症候群にもつながります。さらには岐路に立ったときに切り替えができにくい思考にもなると思います。これはアスリートのセカンドキャリアの課題にもつながっていると思います」。
現在、子どもたちとスポーツの課題の1つとして、スポーツ庁では、『部活動の地域展開』『地域で子どもを育てる』などの理念を掲げて取り組みを進めている。
教員がボランティアで部活動の指導を担うのではなく、地域が主体となって部活動を行うというもの。この実現によって、教員の長時間労働問題や教員の専門外の指導の問題を解決し、学校を超えた地域校との交流や専門的な指導を受ける機会の創出につながる。
ただし、部活動の費用負担や保護者による送迎の増加、指導者の確保などの課題もあるが、諸橋さんはスポーツ庁の取り組みの支援や相談役にもなっている。
アスリートによる指導を受けるイベントも多数行っている。
スポーツを通じて、子どもたち、日本の未来へ挑戦を続ける
震災を契機に設立された財団は、その歩みを「復興支援」から「スポーツ振興」へと広げてきた。国内外のアスリートとの交流や、企業・自治体との連携を重ねながら、スポーツの持つ社会的な可能性を着実に拓いてきたのである。
「私はトップアスリートを育てたいわけではありません。スポーツを通して、子どもたちに『生きる力』を届けたいのです」。
スポーツ業界は男社会が長く続いてきた。このガラスの天井を破る取り組みも諸橋さんの課題の1つであったと語る。
「日本のスポーツ業界では古くから“根性”“忍耐”が美徳とされている傾向があったが、これらの思考も時代とともに変化していく必要がある」と諸橋さんは語る。
「スポーツは楽しむもの。やる人も見る人も、心と体を豊かにするエンターテイメント。スポーツ体験は子供たちの心身の成長に大きな意義を持つと考えています。そのためには親御さんを含めた大人たちの常識を覆すことも大切です」。
日本社会の課題にもつながっているのが、教育格差、地域格差、居場所を失っている子どもたちの存在だ。スポーツはそれらを解決する万能薬ではないが、子どもの心を開き、つながりを生むきっかけになる。
諸橋さんはまだゴールは見えていないと語るが、この取り組みは日本社会へ、そして大人たちへ、多くの課題を投げかけていると感じる。今後の諸橋さんの取り組みに注目していきたい。
USFの諸橋さんのデスクにて。
諸橋 寛子 Hiroko Morohashi
福島県いわき市生まれ。大学卒業後総合商社勤務を経て、創業者である父が経営する現在のゼビオホールディングスに携わる。2011年3月東日本大震災後、復興支援活動を契機に「スポーツの持つ力」を理念に掲げ、同年9月「一般財団法人UNITED SPORTS FOUNDATION」を設立し、代表理事に就任。 「スポーツの力で子どもを笑顔に」をテーマにマルチスポーツイベントを推進し、約60万人の子どもたちにスポーツに触れる機会を提供。2020年から、文部科学省や経済産業省、東京都などの部活動の地域展開に係る委員会やスポーツ推進などに参画し、スポーツを通じて持続可能で健全な社会を形成するための活動を行っている。
島村美緒 Mio Shimamura
Premium Japan代表・発行人兼編集長。外資系広告代理店を経て、米ウォルト・ディズニーやハリー・ウィンストン、 ティファニー&Co.などのトップブランドにてマーケティング/PR の責任者を歴任。2013年株式会社ルッソを設立。様々なトップブランドのPRを手がける。実家が茶道や着付けなど、日本文化を教える環境にあったことから、 2017年にプレミアムジャパンの事業権を獲得し、2018年株式会社プレミアムジャパンを設立。
Photography by Toshiyuki Furuya
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
2025.9.5
行列してでも一年中食べたい 東京チャーハンのベスト5はこれだ!
日本独自の和風中国料理として発達した町中華屋のチャーハン
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今回は誰もが好きなチャーハン ベスト5だぜ。
「萬来園」、「鼎泰豐」、「一寸亭」、「中華 兆徳」、「中国名菜処 悟空」の5軒を紹介する。
チャーハンは、具材も五目にエビやらカニやらと様々で、トロミのついた炒め物がかかったメニューもあるが、筆者はシンプルな単体で米料理として食べるのが好きだな。対象とするのは高級店のものではない。それを含めたら、「KOBAYASHI」とか「家全七福」とか、技術を究めた炒飯が頂点に来るに決まっている。
今回対象にしたのは、それとは別種の、日本独自の和風中国料理として発達した町中華屋、そのチャーハンである(この範疇ではないのも1店入っている)。チャーハンは「パラパラ系」と「しっとり系」に大別される。前者は中華鍋を激しく振り、米は火柱の上にかざされて空中を舞い、余分な油分が飛ぶ。後者は攪拌されて空中を少し舞うぐらい。油分は適度に残りしっとりとなる。
本編に移る前に申し述べておきたいことがある。
例えば、東京のチャーハンベストで必ず挙げられる某店がその一例だ。満席の連続で全員がチャーハンをオーダーするのに、たったの30秒で出てくる。選者たちが絶賛してやまないこのチャーハンは、予め大量に作り置きし、ジャーに入れて保温したものだ。油っ気は抜け落ち、まるで炊き込みご飯になっちまっている。「パラパラ系」ならぬ「パサパサ系」なのだ。
こういうのはチャーハンじゃあないよ。出来立ての油の熱を感じさせるものこそがチャーハンなのだと、あたしゃ、言いたい。
この店以外にも、夜に食べてとても良かったのに、注文が立て込むランチではやはり「作り置き+ジャー」の店があった。作り置きは不味い! いくら忙しくとも、その都度、鍋を振ってほしい。そこが旨さの生命線だと思うのだな。
ここが東京一かもしれない
中国料理 萬来園
今回も方々で食べまくったが、最終的にはやっぱりここだよなという結論に落ち着く。
佇まいはカウンターのみの町中華だが、実は半端な店ではない。主人はかつて、フジテレビの「アイアンシェフ」に出演し、「ジョエル ロブション」の須賀洋介シェフに挑んだこともあるほどの腕前だ。昼は1000円前後で、エビチャーハン、五目チャーハン、五目そば、五目焼きそば等が食べられるが、夜は一変して4名以上の貸切り制となり、1人の予算は3万ぐらいらしい。だから本当は本格派の中国料理店なのだろうが、昼のメニューは町中華屋そのものなんだな。
さて、この店が少々厄介なのは、臨時休業がしばしばあることと、開店時間も微妙にズレることだろう。だから、「今日は行くでえ」と意を決してから、念のために電話をかける必要がある。で、「本日は臨時休業です」とか「今日は12時40分からです」と言われる。
全員が調理場にかぶりつきで10席あるが、1巡目で入った場合には、誰もがエビチャーハンを頼む。その同調圧力が凄いために、なかなか他の品目を言い出しにくいところがある。ほかのメニューが食べたいのならば、2巡目、3巡目を狙うのがよかろう。
という私は、1巡目でエビチャーハンを食べ、まだ食べたかったので、一回外に出て30分ほど時間を潰してから再訪し、五目焼きそばを食べた(笑)。アホか。
さて、店は老夫婦と息子の3人構成で回している。実際に鍋を振るのは息子だ。手順は予めちょっと炒めた玉子チャーハンがあって、それを一人前ずつに分けて念入りに炒め直し、味付けを施してから、4尾のエビを加えて完成させる。味付けは塩と白胡椒と化学調味料だけだ。かなりパラパラになるまで炒めるのだが、途中でお湯も少々加えて水分を補う。米一粒一粒への油の染み具合と、焼き焦がしの具合、味のバランスが見事じゃ。出来上がったそれは、高級店のそれではなく町中華風だ。
これは東京一かもしれんと感動する。
目の前で一人前ずつ完成させる「萬来園」のチャーハン
4尾のエビは背ワタを除いて丁寧に油通ししてあるので、エビ臭さなどは微塵もない。むしろ、天ぷらのようにぷりぷりと甘みがあって旨い。なにしろ、目の前で一人前ずつ完成させる手抜きのなさが素晴らしい。分量は一人前でやるのがいちばん旨くできると確信しているんだろうね。最初の10人前を次から次へと炒めていくので、滂沱の汗がしたたり落ちて、脱水症状を起こすんじゃないかと心配になるほどだ。
途中、息子が両親の手際に対して毒づく瞬間があって、ちょっと冷えた空気が漂うのだが、まー、せわしいのですぐ次の場面に通過していく。要は、ちょっとしたハードルを乗り越えても、辿り着くべきチャーハンなのである。慣れた常連は、五目そばの後にエビチャーハンを食べるという理想的な(爆)頼み方をしていた。
ちなみに、五目やきそばは人生最高レベルで旨かった。マジで。
「中華料理 萬来園」の入口
中国料理 萬来園
東京都品川区東大井5-6-8
℡03-3450-5667
月~土:12:30~13:45、17:30~21:30
定休日:水・日
エビチャーハン 1000円
五目チャーハン 850円
五目そば 800円
五目焼きそば 800円
小籠包だけじゃない、玉子チャーハンも食すべき
鼎泰豊 池袋東口店
ここを2番目に出すのはズルかもしれん。日本ではやや高級感が加味されて町中華屋と並ぶような店じゃない。本国の台湾じゃ、あくまでも大衆店のちょい上だ。チャーハンだけを取り出せば、値段はそれほど高いわけでもないから、まーいいでしょ。
「鼎泰豐」は日本に30軒以上あるが、今回の店舗は池袋東口に2025年5月にオープンした日本初の路面店である。もちろん行列店だが、ラストオーダー5分前(20:55)に行ったら、すぐ入れてくれた。
実は筆者はこの6月に台北の店に行ったばかりなのである。常々思ってきたことだが、台北店に較べると東京店の味は確実に絶対的に落ちる。これだけ店舗を増やせば当然のことだ。また、台北の「鼎泰豐」は驚きたまげるほど親切なことで知られているが、池袋東口店も充分に親切な感じがした。ええことや。
飲茶の回でも書いたが、小生は蒸し餃子や焼売には目がないけれども、小籠包というものには余り興味がない。かつて何回か台北店でひと通りの種類を食べたが、旨いとは思うがあまりソソられない。唯一、トリュフ入り小籠包という高額(1個500円ほど)のものには、思わず「うめ~」と呻いた。
さて、私は思うのだが、「鼎泰豐」で食べるべきものは、点心もいいけれども、何と言っても玉子チャーハンもしくはパイクーチャーハンなのである。玉子チャーハンについては、新宿高島屋内に初上陸した時から(この時のこの店が日本ではいちばん良かった)、「こりゃあ、旨えもんだな」とずっと思ってきた。その感想は今でも変わらない。
今回は一人だったので、そんなに多品目はムリ。最初に来たのは、前菜の「茄子の醤油煮」(この品は台北では売り切れになることが多い)。台北に較べると、盛り付けが格段に雑である。茄子の上に肉みそが載っているところが台湾料理っぽい。味は閉店間際なので、茄子に汁がしみすぎだ。前菜の「蒸し鶏ねぎソース」は旨かった。鶏は超柔らかく、ネギと生姜が効いていて、間違いないところだ。
さて、肝心の「玉子チャーハン」である。
具は玉子とネギのみで、味付けは塩と特製調味料だけ。パラパラ系としっとり系の中間で、筆者はこのぐらいのが好きだ。YouTubeで料理長の手順を見ても、ご飯はそれほど宙を舞わない。玉子は結構な大きさで残っている。たぶん、ご飯の投入が遅いからだ。玉子がもっと生の状態でご飯に絡ませた方がより旨くなると私は思う。
とはいえ、チャーハンとしては、多くの町中華屋の上を行く。味は塩も調味料もほのかな感じで非常に上品だ。台湾料理は概して味が濃いのだが、この優しい具合がとてもいい。米粒の旨さがきちんと立っている、立派な米料理だ。ワシワシと夢中で掻き込み続けたくなる。私は途中で酢をかけて味変するのを常としているが、この店の卓上の黒酢はまろやかで、とても良かった。
パラパラ系としっとり系の中間をいく「鼎泰豊」の”玉子チャーハン”
台北では、この玉子チャーハンの上に、タレに付け込んだ豚のスペアリブ(パイクー、排骨)を載せたパイクーチャーハンを食べたが、この揚げたパイクーはめちゃ柔らかくて絶品だった。ちなみに、別の日に池袋東口店で食べてみた。台北店よりも肉の量が少なく、やや硬めで反り返っていた。だが、台北の完成度を知らなければ、これはこれで旨い部類のものだろう。
スペアリブ(パイクー、排骨)を載せた「鼎泰豊」の”排骨チャーハン”
ちなみに最後にやってきた「トリュフ入り桑水流黒豚小籠包」であるが、台北ではあれほど感激したのに、こっちのはそうでもない。皮を縒(よ)った結び目が硬いのと、豚の質が違うのと、トリュフの味が強すぎる。台北では肉にトリュフを細かく練り込んでいたが、東京のは薄切りトリュフが雑に入っていた。同系列店の同じ料理なのに、こうも違うのかと衝撃を受けた。ザンネン。
鼎泰豐 池袋東口店
東京都豊島区南池袋1-23-11
℡03-5924-6911
平日:11:00~15:00 17:00~22:00
土日祝:11:00~22:00
玉子チャーハン 1100円
パイクーチャーハン 1800円
茄子の醤油煮 680円
蒸し鶏ねぎソース 1200円
トリュフ入り桑水流黒豚小籠包(2個)1270円
細切れの叉焼とネギ、細かく刻んだナルトがいい味だしてるよ
一寸亭
千代田線の千駄木駅から徒歩2~3分、「谷中ぎんざ」の真っ只中にある。36度のカンカン照りの下を歩いて、13:15に着いたら甘かった。なんと行列ができていて、店内に2人、炎天下に5人がいて小生は8番目だった。汗がだらだら出てくる。
中を覗いた客の一人が叫ぶ。「なんだよー、真ッ昼間から宴会やってるのが、テーブル席に2組もいるよ。あいつらが独占して動かないんじゃん」。そういうのは別の大箱店でやってもらいたいもんじゃのお(涙)。
ここの店主は、かつては数十種類の品目を作っていたが、いまは寄る年波によって、チャーハン、もやしそば、焼餃子の3種類しかやっていない。にもかかわらず、宴会客がいなくても行列ができる。YouTubeでも見たが、店を始めて50年が経つというのに、厨房はピカピカで仕込みもとても丁寧だ。
順番が来てカウンターに座ると、隣のオッサンは、このクソ暑いのに、餡かけのもやしそばをズルズル食っている。で、しばらくしたら、焼餃子とチャーハンも出てきた。スゲー。ワシも出来れば、こうやりたいところだったが、カラダのことを考えてチャーハンと焼餃子だけにした(笑)。他の客はほとんど全員がチャーハンだ。
主人は一心不乱に中華鍋を振って、先にチャーハンが来た。この細かく刻んだナルトの量がたまらん。他に具は細切れの叉焼とネギという潔さだ。うむ、それでいいのだ。
「一寸亭」のチャーハンの具は細切れの叉焼とネギ、細かく刻んだナルトが特徴
米は適度に焦げ、しかも満遍なく油が染みている。パラパラ系としっとり系の中間ぐらいか。一口食べると、叉焼の味が先に来る。しかる後に、米の旨味とナルトの味がくる。塩と旨味調味料は控え目だ。醤油は使っていない。ベタつきは少なく、どちらかといえばカラリとしている。うん、玉子塩チャーハンやね、旨いなー。
同時に出てきた焼餃子も、しっかりと自家製の感じで、底は良く油で揚げてあって焦げてパリッとしているが、上部の皮は柔らかい。ニラとキャベツとニンニクと挽肉が詰まっていて、とても旨い。しかして、チャーハンと焼餃子はなかなかのカップリングなのであった。餡かけになった「もやしそば」は旨そーだけど、さすがに夏の食い物じゃねえな。いつか食べてみたい。
「一寸亭」の入口
一寸亭
東京都台東区谷中3-11-7
℡03-3823-7990
月~金・祝日:11:00~16:00
定休日:土日
チャーハン 850円
もやしそば 900円
焼餃子 600円
名物 黄金チャーハンのために並んだゾ
中華料理 兆徳
チャーハン好きなら誰でも知っている駒込の町中華屋である。巷では、「黄金チャーハン」の店として有名だ。
であるから、なにしろ昼飯前の行列たるや、もの凄い。開店時間の11:30に到着しても、もう手遅れなほどだ。だから、待たずに食べたい人は覚悟を決めて早めに出かけることをお薦めする。
とりわけその「玉子チャーハン」(=黄金チャーハン)は、ほとんどの客が頼む。ゆえに、見ていると、ガタイのいい兄ちゃんが大振りな中華鍋に玉子チャーハンをてんこ盛りにして作っていた。重いから鍋を大きく振ることは適わぬ。仕上がりは必然的に、しっとり系となる。
ほとんどの客が注文するという「中華料理 兆徳」の”玉子チャーハン”(=黄金チャーハン)
具は卵とネギだけという潔さだ。味付けは塩と化学調味料だけなので、玉子とネギの味が米によく馴染んでいる。ちゃんとした米料理になっていて、なかなか旨い。卓上の自家製ラー油をかけて味変するのも一興で、玉子にラー油がとてもマッチする。
たぶん、注文がまばらな時には、鍋をしっかり振って作り、パラパラ系になるに違いない。筆者はこの玉子チャーハンは、しっとり系よりもパラパラ系のほうが好ましいと思うし、味もアップするはずだと推測する。
この店には他にも名物があって、甘酢餡かけの「揚げ餃子」と「砂肝の黒胡椒風味炒め」である。私は一人メシだったので、後者と焼餃子を頼んだ。砂肝はコリコリっとして、他にピーマンと玉ねぎが入っているが、透明な餡がかけてあり、胡椒がとても効いている。うむ、かなりクセになる味で、ビールのつまみに最高だ。
この店はなかなか一品一品の盛りがいいので、3品食べたら、もー、限界だったわ。
夜は予約が可能なので、何人かで行くのがいい。極めて多くのメニューがあるので、様々に頼んでから、玉子チャーハンと醤油チャーハン、あるいは麺で締めるのが良かろう。
「中華料理 兆徳」の入口
中華料理 兆徳
東京都文京区向丘1-10-5
℡03-5684-5650
火~日・祝日:11:30~14:30、17:30~22:00
定休日:月曜日
玉子チャーハン(塩) 900円
チャーハン(醤油) 900円
砂肝の黒胡椒風味炒め 1200円
焼き餃子(6ケ) 550円
揚げ餃子(6ケ) 700円
味もボリュームも大満足
中国名菜処 悟空
ランチタイムに行ってみた。昼は11時からだが、11:40に店に着いてラストの1席だった。客はひっきりなしにやってくる。銀座のはずれではあるが、まず、値段が良心的であり、盛りがいい。なので、メシをたくさん食べそうな近隣の兄ちゃん姉ちゃんサラリーマンで一杯だ。
工事現場のおっちゃんもいる。太っちょのサラリーマンが焼きそばに白メシという炭水化物ミックスを、豪快に食っていた。「まるで大阪人みたいだね」とか言いながら(笑)。この焼きそばがしっかりと濃い茶色で、実に旨そうだった。
筆者は「五目チャーハン」と「五目野菜のあっさり炒め」を単品で頼んだ。
最初に来たのは野菜炒めだ。キャベツ、モヤシ、ニラ、キクラゲ、ニンジン、ネギが、塩味でシャキッと炒めてあり、片栗粉でトロミがついている。なかなか旨い。続いて、五目チャーハンが来た。
叉焼と玉子とグリーンピースが結構なボリュームで入っている「悟空」の”五目チャーハン”
五目であるから、具は玉子、叉焼、ネギ、グリーンピース、エビ2個である。しっとり系の薄い醤油味だ。典型的な日本の町中華屋のチャーハンである。味は濃くも薄くもない中庸を保っている。だから、オカズとともに食べるのにも適している。普通盛りのはずなのに、食べ進めると、叉焼と玉子とグリーンピースが結構なボリュームで入っているために、半分も食べるとかなりヘビーになった。
そこで初めて、なんだこの盛りの良さは!と気づいた。これ、二人でシェアして丁度いい量だぜ。気前いいね。
で、結局は量が多すぎて4分の1を残した。こんなこと初めてだぜ。
ちなみに、隣も前も海老チャーハンセットを食べていた。このチャーハンは玉子とネギと塩だけで出来ていて、白いチャーハンでなかなか旨そうに見えた。ここも、4人ぐらいで夜に来て、単品をいろいろと頼んでみたい店だと思った。
「中国名菜処 悟空」の入口
中国名菜処 悟空
東京都中央区銀座1-15-7
マック銀座ビル1F
℡03-3566-0059
五目チャーハン 980円
五目野菜のあっさり炒め 980円
海老チャーハンセット 950円
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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Premium Salon
これを食べなきゃ人生ソンだよ
「ファンデを塗ると老けて見える……」と感じたことがありませんか? そう感じたら、ベースメイクを見直すタイミング。今回は化粧下地とファンデーションの組み合わせにフォーカスして、40代がベースメイクで老け見えを回避する方法を紹介します。
Features
秋の青森を満喫する“りんご尽くし”の体験イベント、今年も開催
2025.9.4
青森屋 by 星野リゾート「じゃわめぐりんご祭り」
りんご灯篭回廊
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青森の文化をまるごと体験できる温泉宿、青森屋 by 星野リゾートでは、2025年9月1日から12月1日まで、秋恒例のイベント「じゃわめぐりんご祭り」を開催。
巨大りんご灯篭
“じゃわめぐ”とは、青森の方言で「心が騒ぐ、にぎやかで楽しい様子」を意味する言葉。青森が国内一の収穫量を誇るりんごをテーマに、宿全体がりんごに彩られる。
「りんご収穫ラリー」 時間:15:00~18:00 場所:じゃわめぐ広場 料金:1,000円(4競技セット)
※写真は「りんご射的」
りんゴルフ
12年目を迎える今年は「スポーツの秋」にちなんで、りんごの収穫から出荷までをモチーフにした体験型アクティビティ「りんご収穫ラリー」が新登場。袋はぎや収穫、選別、出荷といったりんごの収穫工程をアレンジした4つの競技を通じて、ゲーム感覚で身体を動かしながら収穫体験を味わえる。
りんごガチャガチャ
時間:15:00〜20:00 場所:じゃわめぐ広場 料金:1回300円
りんごジュースが出る蛇口
時間:8:00~12:00/15:00〜20:00 場所:じゃわめぐ広場 料金:無料 期間:通年
このほかにも、りんごを五感で楽しめる多彩なプログラムを用意。カプセルから本物のりんごが出てくる「りんごガチャガチャ」や、蛇口をひねるとりんごジュースが流れる人気サービス、紅葉の中を巡る「紅葉りんご馬車」では収穫期を迎えたりんごをお土産に。さらに、巨大なりんご灯篭や幻想的な回廊が広がるフォトスポットも登場。りんごの魅力を、見て、味わい、体験することができる。
紅葉りんご馬車
時間:9:00/9:30/10:00/10:30/11:00 場所:敷地内の公園
料金:大人1,870円、小学生1,320円、未就学児990円(いずれも税込)
予約:公式サイト(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/)にて3日前まで受付
備考:りんごのお土産は大人料金の人数分を提供
秋の青森の象徴であるりんごを通じて、地域の文化や季節感を体感できる「じゃわめぐりんご祭り」。伝統と遊び心が融合した特別な滞在を、ぜひ楽しんでみては。
青森屋 by 星野リゾート
【住所】⻘森県三沢市字古間木山56
【TEL】050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
【料金】1泊 23,000円~(2名1室利用時1名あたり、税込、夕朝食付)
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Features
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Features
大阪から発信する“ネイバーフッド体験”の集大成
2025.9.2
「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」開業1周年を記念した特別企画を開催
(写真右下)ホテルオリジナルクラフトビール『DOYASA!』も1周年記念ラベルで登場。
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2025年9月6日に開業1周年を迎える「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」では、これを記念して、地元・大阪の魅力を体感できる多彩な企画を展開している。
CC:CARBON COPY(シーシー カーボンコピー)
!JaJa!Bar(ジャジャバー)「DENKYU クラフトビアガーデン」
館内のオールデイダイニング「CC:CARBON COPY」、バー&ラウンジ「!JaJa!Bar」、カフェ「Bean there, UMEDA」では、最大30%オフのタイムセールを実施。予約は9月11日(木)まで、利用期間は9月6日(土)から10月31日(金)(カフェは9月30日まで)となっており、大阪らしい食文化と洗練された空間を、気軽に味わうことができる。
1周年記念特別プラン「World of Canopy」ランチ/ディナーセット
また、同日より特別ランチ/ディナーセット「World of Canopy(ワールド・オブ・キャノピー)」も登場。大阪を含む世界各地の「キャノピーbyヒルトン」が誇る“地元の味”を一度に味わえるコースで、まるで世界を旅するようなユニークなダイニング体験を楽しめる。
ホテルロビー ウォールアート
さらに、海外ホテル宿泊券が当たるソーシャルメディアキャンペーン「1周年記念!大阪の旅の想い出」も開催。9月6日(土)14:00から9月25日(木)23:59までの期間、公式Instagramアカウントをフォローし、対象投稿に「♡」と旅の思い出をコメントすることで応募が可能だ。
エレベーターホール ウェルカムアート
1周年当日の9月6日(土)には、書道家・美紗稀(みさき)氏によるライブ書道パフォーマンスや、夜にはホテル南側の客室を使った「1」をかたどるライトアップも予定されている。
客室|キャノピービュールーム&プレミアムビュールーム(ツイン)
“ネイバーフッド(地域とのつながり)”を大切にし、その土地の文化や食をゲストに伝えることをブランドフィロソフィーとしている、ヒルトンのプレミアムライフスタイルブランド「キャノピーbyヒルトン」。今回の記念企画は、大阪に息づくカルチャーと、世界に広がるキャノピーbyヒルトンの魅力を同時に体感できる絶好の機会となるはずだ。
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青い空、青い海、ヤシの木、自転車、ローラーブレード。ロサンゼルスと言って思い浮かべる風景は、ほとんどがこのサンタモニカのもの。サンタモニカは、ロサンゼルスにあるビーチで、シカゴから続く、昔の主要幹線道路ルート66の終点でもあります。今回はサンタモニカへのアクセスから、ビーチやショッピング、ホテルの情報まで紹介します。
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Premium Salon
林 信行の視点
2025.8.26
ヤマハのリゾートホテル「葛城北の丸」に3室のラグジュアリーなスイートが誕生
47年の歴史を持つ葛城北の丸の一棟が、現代のラグジュアリーを感じる新しい3室のスイートに生まれ変わった。手掛けたのは内田デザイン研究所。
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ヤマハがつくった泊まれる城
世界のミュージシャンに愛される日本ブランド、ヤマハ。同社のグループが名門ゴルフクラブとリゾートホテルを営んでいるのをご存知だろうか。つくったのは同社を今日の形にした四代目社長、川上源一。1976年に葛城ゴルフ倶楽部を、その2年後の1978年にリゾートホテルの葛城北の丸を作った。
この夏、その歴史あるホテルの一棟がラグジュアリーでサステイナブルな現代の要請に応えた特別仕様のスイート3室に生まれ変わった。手掛けたのは内田デザイン研究所。京都・嵐山の「MUNI KYOTO」や日本のデザインホテルの先駆けと言われる「HOTEL IL PALAZZO」を手掛けたデザイン事務所だ。「月」と名付けられた部屋に試泊しつつ、他の2室も内覧させてもらった。
いずれも今日我々が慣れ親しむ西洋的価値観のラグジュアリーと日本の美意識を融合させた21世紀的「和洋折衷」と言える優美で快適な部屋だった。
川上源一の古民家保存への思い
葛城北の丸は北陸の古民家七棟を移築し屋根を遠州瓦に変えて改修し、回廊で繋いだ山まるまるひとつを敷地に持つ巨大施設。遠州の平城をイメージして作られたという。
リニューアルオープンした桜殿は地上階にあるが、一度、階段で2階に上り遠州瓦の風景を臨む渡り廊下を経て再び地上階に下りる作りになっており川上源一の強いこだわりを感じる。
「葛城 北の丸」は、名前も、見た目も、山ひとつまるまる抱える大きな敷地もまるでお城のようだ。それもそのはずで設立時には、客人を殿様に見立て、城の中で疲れを癒すように食事や寛ぎを与えることをコンセプトにし、お城の北の丸、つまり将軍や大名家族の居住空間のような施設にすることを目指したという。「葛城」という名は、この地が元々、葛(くず)の産地だったことにちなんだという。
ヤマハ掛川工場に近く、本社ともそう遠くないこのホテルは、世界の著名ミュージシャンやスポーツ選手が訪れるヤマハの客人をもてなす迎賓館としての側面もある。
その大事なホテルを作るにあたり、川上源一は、面白いことにあえて新築するのではなく古民家を移築して作ることを提案する。北陸地方には強さと温もりを持つ良い古民家が多い。それが失われつつあることを知ったのがきっかけで、それを宿泊施設計画に活かせないかと考えたのだという。
百軒ほどある古民家から七軒を選んでこの地に移築し、屋根には地域の伝統である遠州瓦を乗せた。それらを回廊で結び、花の名前をつけた4つの宿泊棟を持つ建物にした。建物の正面に常夜灯を備えた大きな門を建て、その周囲にお堀を作った。こうすることでまるで平城のような外観になった。
川上は高度経済成長を経て古い日本家屋がどんどん失われていくことに危機感を感じ、そうした風景を残すことに使命感を感じていたと言う。あえて廊下を2階に作り、遠州瓦の屋根が並ぶ風景を見せるなど、ホテルには随所に川上のそんな想いが見てとれる。
昭和モダンの館内に漂う木の温もり
ロビーエリアにあるBarの一枚板のバーカウンターは葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース13番ホールの落雷で倒れた老松で作られたという。手前のテーブルは屋久杉で作られている。ここだけでなく旧来の部屋に置かれた家具などほとんどの家具が木製で2013年に別資本になって社名が変わったヤマハの家具・住宅設備部門ヤマハリビングテック株式会社製。
そんな歴史ある風情を持つ施設だが、建物に一歩足を踏み入れると、そこにはまったく別の時空間が広がっている。葛城北の丸の館内には、日本が豊かだった昭和の良い時代の風情が漂っている。玄関正面の日本庭園に向かって開かれた窓の並びにはゆったりとした木製の家具と共にヤマハのグランドピアノが置かれている。
ピアノの向かいには、ワインセラーや巨大な一枚板のバーカウンターも備えたバーラウンジエリア。バーカウンターの上には楽器のホルンの形をした照明が置かれ、ヤマハのコンパクトオーディオで同社が応援するクラシックやジャズのミュージシャンの音楽が流れており、ここがヤマハの施設であることを思い出す。
だが、このバーを訪れて、実はヤマハには楽器メーカー以外に、もう1つの顔があることに気付かされた。一枚板のバーカウンターは葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース13番ホールの落雷で倒れた老松で作られたものだという。そのすぐ近くのローテーブルは屋久杉で作られていた。二階へと続く階段の手すりは雪の重みで倒れ起き上がった松をそのままの形で使っていると言う。
見渡すと北陸の古民家を復元した天井も木製と、ホテル全体が木の温もりに包まれている。楽器メーカーであるヤマハは、実は優れた木工技術を持つ会社でもあるのだ。なるほど、だからこそ木への愛が溢れ、消えゆく北陸の古民家を放って置けなかったのだと気がついた。
ホテルで使われている木製家具もほとんどは今は無きヤマハの家具部門で作られたもので、西洋の家具を日本人の体型や生活習慣に合わせて作り直した木工家具たち。どこか安心感を覚える昭和ラグジュアリーの佇まいの正体はこれだったのかも知れない。
21世紀のラグジュアリー「桜殿」の誕生
「萩殿」は古民家の佇まいをそのまま生かした棟。建物の中に入ると土間があり、その先に囲炉裏を備えた大きな共用空間があり、その周囲に10畳、8畳、6畳と大きさの異なる計5部屋の客室が用意されている。一棟をまるまる貸し切って、夜、囲炉裏を囲みながら会話に花を咲かせるといった使い方をする常連も多い。「桜殿」は元々、この萩殿と似た作りだったという。
近世のお城のような外観と昭和モダンの内装。この2つの時間軸が交差したリゾートホテルに、2025年春、21世紀のラグジュアリーという3つ目の時間軸が加わった。内田デザイン研究所の手掛けて生まれ変わった「桜殿」の3室だ。
葛城北の丸には花の名前がつけられた4つの宿泊棟がある。「葵殿」は28平米の最もポピュラーな部屋で山の深緑を楽しめる和モダンな客室、「藤殿」は広大な庭の片隅にある藤棚に面したバルコニーを持つ33平米の部屋、「萩殿」は古民家の佇まいをそのまま生かした棟で、囲炉裏を備えた大きな共用空間の周囲に計5部屋の客室が配置されている。
今回、新しくなった「桜殿」は、この「萩殿」と似た作りだったという。ただ、今回のリニューアルで、旧家の外観はそのまま残しつつも、内装はかつての様子が想像できないほどドラマチックに変わっている。
共有スペースをなくしてその分、1つ1つの部屋を80-100平米と広くし、専用庭や露天風呂を設けた「月」、「灯(あかり)」、「凪」と名付けられたまったく個性の異なる3室が誕生した。
3室は「真・行・草(しん・ぎょう・そう)」という日本の伝統的な美意識・格式の分類でデザインされたという。つまり端正で格調高い「真」の部屋として作られたのが「月」、やわらかさや華やかさを持つ「行」の部屋として作られたのが「灯」、もっとも自由でリラックスした雰囲気の「草」の部屋として作られたのが「凪」というわけだ。
日本空間の「型」を現代に継承
各部屋とも玄関が広く、その外には三室三洋の手水鉢が置かれた贅沢な作りになっている。こちらは「月」の手水鉢で長く伸びた金色の筧は横から見ると三日月のように見える。
3室のデザインには共通している部分も多い。その1つは日本的空間の「型」だ。
3室とも立派な玄関を備えており、「浄め」と「もてなし」の意味を持つ手水鉢が用意されている(手水鉢の見た目は部屋のコンセプトに合わせてそれぞれ異なっている)。履き物を脱いで床にあがると外の景色へとつながった開放感を感じながらくつろげる広間があり、それぞれの部屋を特徴づけるゆったりとしたソファが置かれている。そこから部屋の奥に向かうほどプライベート感が高まる。
また全室ともつくり天井を取り払った天井高のある空間の開放感を感じながら、元々の古民家からそのまま継承した梁や柱といった建物の記憶を辿って楽しめるようにもなっている。この古民家の記憶を大事にする姿勢は川上源一の遺志にも通じている。
部屋の内側と外の空間が曖昧なのも日本の空間らしい特徴かも知れない。各部屋に個性的なテラスがついているが、設計を行った内田デザイン研究所では、これをテラスではなく「広縁(ひろえん)」と呼んでいる。テラスが屋外空間なのに対し、広縁は部屋の外に広がった縁側であり、屋内と屋外の中間領域だ。その向こうに広がる大きな庭と、凛とした屋内空間のどちらともつながりを感じることができる居心地の良い場所になっている。
なお広縁や各部屋の露天風呂具には石庭を含む自分専用の庭や植栽があるが、これらや玄関にある手水のデザインは造園計画集団、和想デザインが手掛けたという。
日本的建築はこうした部屋の外側と内側を格子や障子といった光や風を通す柔らかい境界で仕切るのが特徴だが、桜殿の3室も、こうした要素をシックな佇まいに合う現代的な形で再解釈しつつ取り入れている。
天井高を最大限に活かした空間の多い桜殿の部屋だが頭上を見上げると元々の古民家の個性的で力強い梁がそのまま残されており、古民家の記憶を感じることができる。こちらは月の寝室の梁。
各部屋とも部屋とテラス(広縁)が一体となった屋内と屋外の境界が曖昧な日本的な作りになっている。こちらはホテル全体の庭にもつながった月のテラス。灯のテラスはファイアーピットが、凪のテラスは鏡のように光や風景を反射する水盤が特徴になっている。
三室三洋の魅力
—「月」― 真の格調が宿る最上級の空間
白漆喰の壁の白と濃い色調の木のコントラストある2色が基調でシックな佇まいの「月」。そうでなくても3室の中で最も広いが、寝室からテラスまでが一直線に並ぶことで部屋の引き戸を全開放するとさらに広く感じることができる。リビングの天井も最も高さを感じる。
「月」の部屋につた露天風呂。苔むす枯山水の真ん中に立つもみじがきれいなシルエットを描き出す。この贅沢な露天風呂に加えて、2名で利用できる専用の岩盤浴も用意されている。
まずは「真・行・草」の「真」にあたる「月」の部屋から。この部屋は桜殿の歴史と性格を最もよく表しているオーセンティックな部屋となっている。靴を脱いで玄関に上がり、扉を開いてリビングに入ると、右側にテラス、左手の奥に寝室が一直線に並んでいる。木製サッシを全面開放すると庭を望むテラスとリビングの一体感が楽しめる。室内面積が101平米。テラスと露天風呂を合わせた面積が37平米と3室の中で最も広い。
白漆喰の壁や黒い梁や造作家具、古民家の記憶を残す躯体とモダンな家具のコントラストが印象深いシックな空間で、かなり天井高があるのも心地がよい。リビングの一角には、この白黒のシックな空間に合わせてヤマハリゾートが選んだ書家 大杉弘子の作品が飾られている。
リビングにある引き戸の1つを開くと洗面台とお風呂場が姿を表す。お風呂は苔むす枯山水と青紅葉(あおもみじ)が楽しめる露天風呂になっているが、それに加えて3室の中でこの部屋だけ石庭を臨むプライベート岩盤浴も用意されている。岩盤浴が好きな人は昼夜時間を問わず、何度でも何時間でも利用し汗をかきリフレッシュできる。
寝室は引き戸を開けたまま庭の景色を楽しみながら利用することもできれば、引き戸を閉めると、外の気配の一切ないプライベートな安らぎを感じる空間に様変わりする。ベッドに横たわると頭上で建物の歴史を感じさせる大きな黒い梁が交差している様子を楽しめる。寝室の横にはクローゼットも兼ねた大きなパウダールームが用意されており、しっかりと自分と向き合う時間を楽しむことができる。
—「灯」— 行の華やかさと炎の魅力
朱色のラウンドソファが強い印象を残す灯の部屋のリビング。古民家の屋根の形を屋内からも感じることができる斜めになった天井も特徴だ。寝室はテレビの後ろにある格子で仕切られただけのワンルーム構成になっている。
灯の部屋の魅力はテラスに用意されたファイアーピット。夜は満点の星空の下、ここで炎を見つめながらお酒や会話を楽しむことができる。
「真・行・草」の「行」に当たる「灯」の部屋はガラリと雰囲気が変わる。床や天井はぬくもりを感じる木材の色をそのまま生かしており、全体的に部屋の印象が明るい。
そんなリビングの片隅に朱色のラウンドソファ(半円形のソファ)と丸テーブルが置かれている。すべてが直線的だった「月」と対照的だ。テラスに沿う形で横に長く広がったリビング——ソファと反対側には格子で仕切っただけのリビングと柔らかくつながった寝室がある。広さは室内が80平米、広縁と露天風呂が合わせて35平米だ。
この部屋の最大の特徴はそのテラスにある。真ん中で仕切られたテラスは左側が印象的な赤いリクライニングチェアが置かれたウッドデッキに、右側が石ばりのベンチで囲まれたファイヤーピットになっている。
夜は満天の星空の下、炎を囲みながらゆったりと会話を楽しめる場になっている。これももしかしたら囲炉裏を現代風に解釈し直したものなのかも知れない。このテラスをリビングだけでなく、ベッドからでも間近に眺めることができ、露天風呂からも完全には見えないが気配を感じることができるテラス中心の部屋となっている。
ファイヤーピットや赤いソファに合わせるように、この部屋には日輪のアートや赤い墨で描いた「炎」という字を描いた書の作品が飾られている。
「灯」の部屋のもう1つの特徴は傾斜のついた天井だろう。桜殿の3室は造作天井を取り払い、屋根の高さまで抜けた開放感を味わえるようにしているが、そのため三角屋根の形に合わせて天井が高い部分と低い部分がある。「灯」の部屋では、屋根の頂点にあたる最も天井高がある部分を玄関に持ってきて、居間では傾斜した屋根の形がそのまま天井になっている。
—「凪」—草のやすらぎと水の癒し
木の風合いを強く感じるナチュラルな雰囲気の中でリラックスできる「凪」。リビングルームもシンプルな構成。天井には元々の古民家の梁を楽しむことができる。
シンプルな構成の「凪」だが、夜、室内照明を落とし、テラスの木々の照明をつけると木々が鏡のような水盤に映る美しい光景が現れる。この景色に日本的情緒を感じながら過ごせるのが「凪」の魅力だ。
3つ目の部屋「凪」は、天井の高い部分と低い部分を水平にし段差をつけた天井になっている。テラスに近い側の天井が低くなっており、自然と視線がテラスの下側に向くが、実はテラスのその部分には水盤が張られており、夜、照明を落とすとその水盤にテラスの木々が映り込んで美しい眺めを作り出す。日中は水盤が太陽の光を反射して室内に光の揺らぎを描き出す。
「月」同様に寝室、居間、テラスが一直線に並んだ配置で室内面積83.4平米、テラスと露天風呂が25平米の広さだ。
色調は木のナチュラルな風合いが生きる明るい色調の木仕上げで、壁は天然木仕上げでスッキリと仕上げられており、「真・行・草」の「草」らしく、もっともナチュラルな雰囲気が漂うリラックスできる空間に仕上がっている。
日本を代表するブランドが作り出すラグジュアリー体験
朝は1周20分ほどのホテルの敷地の散歩をすると心地よい。日本庭園やプールもある巨大な庭だが、最も高い位置には一般には非公開の迎賓施設「梅殿」がある。中にはヤマハの最高級オーディオシステムや100周年記念で作られたグランドピアノ、1908年頃に作られたオルガンなどが飾られている。たまにこの梅殿で自分のCDを楽しむ宿泊プランも用意されることがある。庭には他に川上源一の実父の大正時代の家も「青々庵」と名付けられ移築されている
3室共通で大型テレビにはヤマハのサウンドバー(音響システム)が付いており迫力の大音響で映画が楽しめる。また冷蔵庫のビールやワイン、ジュースに加え、地元の掛川茶を利用したホテルオリジナルの最上級深蒸し茶のティーバッグとこの土地で取れる陶土にこだわった森山焼きの湯呑み茶碗が用意されているのも嬉しい。
夕食は大きな窓から夜の庭の景色が楽しめるレストラン「椿の間」で提供される。5種類のコースが用意されているが、桜殿に宿泊の場合は、おすすめコースの舞または吟いずれかのコースを選ぶことができる。
名産品の袋井のクラウンメロンの味がするスープには意表をつかれたが、近海のお造りも楽しめれば、三ヶ日牛ロースの炭火焼きといったメニューにここが海の幸も山の幸も楽しめるロケーションなのだと改めて気がつかされた。翌朝の朝食も、こだわり野菜のしゃぶしゃぶと三段重にこの地の豊かな食材を活かした料理がたくさん詰まっていた。
どちらの料理も生産者の顔が見える地域の豊かな食材を伝統的な和の技法で調理しながら、現代的な感性も取り入れた「和魂洋才」の料理哲学で作られている。ここにも川上源一氏の「日本人の心のふるさと」というコンセプトが一貫して表現されている。
施設内にはヤマハがかつて同社のVIPを招いたり音楽イベントなどを行った梅殿という迎賓館もある。一般には非公開だが、最近ではオーディオルームとしてこの部屋に置かれたヤマハの最高級オーディオでお気に入りのCDを楽しむことができるようだ。
1周約20分の庭の散歩を楽しむと特徴的な屋根を持つ建物の外観だけは楽しむことができる。庭には他にも川上源一の実父でありヤマハの中興の祖でもある川上嘉市の住まいを移築した青々庵や四季折々の花々が楽しめる花木苑もある。
川上源一が1970年代に抱いた「消えゆく古民家を救いたい」という思いは、半世紀を経て新たな形で花開いた。それは単なる保存ではなく、歴史を尊重しながら現代の感性で進化させる「継承のデザイン」の実践である。
「桜殿」の3室はまもなく50周年を迎える施設の哲学や理念を継承しつつ、日本の伝統的価値観と西洋的ラグジュアリーを見事に融合した新しい和洋折衷、日本ならではの西洋的ラグジュアリーを確実に示していた。今回のリニューアルが同施設の次の50年に向けての起点となることを期待したい。
静岡県袋井市宇刈2505番地の
フリーダイヤル:0120-211-489(受付時間9:00〜18:00)
Profile
林信行 Nobuyuki Hayashi
1990年にITのジャーナリストとして国内外の媒体で記事の執筆を始める。最新トレンドの発信やIT業界を築いてきたレジェンドたちのインタビューを手掛けた。2000年代からはテクノロジーだけでは人々は豊かにならないと考えを改め、良いデザインを啓蒙すべくデザイン関連の取材、審査員などの活動を開始。2005年頃からはAIが世界にもたらす地殻変動を予見し、人の在り方を問うコンテンポラリーアートや教育の取材に加え、日本の地域や伝統文化にも関心を広げる。現在では、日本の伝統的な思想には未来の社会に向けた貴重なインスピレーションが詰まっているという信念のもと、これを世界に発信することに力を注いでいる。いくつかの企業の顧問や社外取締役に加え、金沢美術工芸大学で客員名誉教授に就いている。Nobi(ノビ)の愛称で親しまれている。
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永遠の聖地、伊勢神宮を巡る
2025.8.29
この日だけの特別に出合える 伊勢神宮「お朔日(ついたち)参り」とは?
八朔参りの様子。筆者がペットボトルに水を汲んでいると、隣にいた年配の女性が、容器いっぱいに水を入れると、1年間水が腐らないこと、持ち帰った水は、痛いところに付けるだけでなく、玄関を清めたいときにまくこともある、などと教えてくれた。なお、近年は八朔の夕刻から夜にかけて、外宮をゆかた姿で参拝する「外宮さんゆかたで千人参り」も行われている。
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新しい月のはじまりの日に、氏神様などの神社に参拝する「お朔日(ついたち)参り」。前月の1ヶ月間を無事過ごせたことに感謝を捧げ、新たな1ヶ月間の無病息災や家内安全を祈るというこの風習は、日本各地で古くから行われてきた。
なかでも伊勢地方では、その昔、8月1日の早朝に神宮の内宮、外宮の両宮をお参りし、粟や稲の初穂を神前にお供えして、五穀豊穣と無病息災を祈る「八朔参宮」のならわしがあったという。
今回は、そんな「八朔参宮」を今に伝える「八朔参り」とともに、普段とはちょっと違う神宮参拝のあれこれをご紹介しよう。
「八朔(はっさく)参り」という言葉をご存知だろうか?
そもそも「朔(さく)」は、旧暦の太陽太陰暦でその月の第1日目を指す言葉。つまり「八朔」は「八月朔日(さくじつ)」の略で、8月1日を指している。
ちなみに、朔日は「ついたち」とも読む。月の満ち欠けの周期を利用した太陽太陰暦では、毎月最初の日が新月に当たることから、「ついたち」という言葉も、「月立ち(つきたち)」から転じたと考えられている。
「八朔参宮」の源にある祈りと、現在の「八朔参り」
「八朔参宮」が行われていた旧暦の8月1日は、新暦の太陽暦では8月下旬から9月下旬(令和7年は9月22日)に当たる。つまり、米作りにとっては、稲穂が膨らみ、黄金色になって稔りを迎える大切な時期。おそらく農家の人々は、とりわけこの時期、朝に夕に天候を気にしながら、不安と緊張の中で稲穂を見守っていたことだろう。
特に伊勢の神宮の主祭神は、太陽にもたとえられる天照大御神。近隣に住む農家の人々にとって、これほど心強い存在はなかったにちがいない。五穀豊穣への祈りは、自ずと他の「お朔日参り」より切実なものとなり、年によって収穫が間に合えば、稲の初穂を携えて、それが無理ならば、当時は五穀の中で1番早く収穫ができたという粟の初穂を神前にお供えし、これまで無事に稲が育てられたことへの感謝と、来たる豊かな稔りを祈ったことが、八朔参宮の源にあるのではないか。そんな推察も成り立つ。
神前に五十鈴川からいただいた水をお供えし、これまで無事過ごせたことへの感謝と、1年間の無病息災、家内安全を祈る。「お供えする際は、ペットボトルの蓋を外すこと」と、年配の女性に教わった。その後、このペットボトルの水は、自宅の神棚に供える。
現在は、さすがに粟や稲の初穂を携えて、とはいかないものの、新暦の8月1日の早朝に、やはり外宮、内宮の両宮に参拝し、五穀豊穣や家内安全、無病息災を祈る「八朔参り」が行われている。
特に内宮では、この日に宮域内を流れる五十鈴川の水を汲み、川のほとりに鎮座する瀧祭神(たきまつりのかみ)にお供えし、1年間の無病息災と家内安全を祈るという、伊勢地方独特のならわしが伝えられている。
ちなみにこの水は、持ち帰って自宅の神棚にお供えし、もし体のどこかに痛みが出たときは、その箇所に浸けると痛みがとれると信じられている。
五十鈴川のほとりに鎮座する瀧祭神とは、どんな神様?
五十鈴川の水をお供えする瀧祭神は、内宮の所管社の1つ。と言っても、お社に社殿はなく、御祭神の瀧祭神は、御垣(みかき)と御門に囲まれた岩の上にお祀りされている。
お社の近くには五十鈴川と島路川(しまじがわ)が合流する、いわゆる川合(かわい)があり、たつ瀬、つまり、水が激しく流れる瀬のほとりに鎮座することから、川の守り神として、天照大御神が鎮座する前から祀られていたのではないか、とも考えられている。
内宮の所管社の1つ、瀧祭神。すぐ近くに五十鈴川が流れている。
ちなみに、地元では御正宮へお参りする前に、まず御手洗場で手と口を清め、瀧祭神で自身の住む場所と名前を告げた後、「これから向かいますのでよろしくお願いします」などと、天照大御神に取り次いでいただくならわしがあり、「とっつきさん」、「とりつぎさん」などと呼ばれているという。
そんな庶民にとって身近な存在である一方、祭祀に関しては、別宮に準ずる扱いを受けているとも聞く。どうやら瀧祭神は、特殊な神様であるようだ。
毎月1日、神馬が御正宮を参拝する「神馬牽参(しんめけんざん)」
おかげ横丁のその日だけの楽しみ
毎月1日は、「神馬牽参(しんめけんざん)」と呼ばれる定例行事が行われる日でもある。神馬とは、天照大御神・豊受大御神に捧げられた御馬のこと。この神馬が、内宮、外宮の両宮で、毎月1日、11日、21日の朝に、皇室から捧げられていることを示す菊の御紋入りの馬衣を付けて、御正宮にお参りする。
外宮での「神馬牽参(けんざん)」の様子。神馬は、内宮は石階(せっかい)と呼ばれる石階段の下、外宮は御正宮を囲む1番外側の板垣の南御門の前で拝礼する。
馬は古来、神の乗り物とされ、神社に献納されるならわしが奈良時代からあったという。そのならわしは、時代とともに絵馬に置き換わっていったものの、神宮では、今も皇室からの献上が続いている。
人を乗せることはないというこの神馬は、両宮それぞれで2頭ずつ飼育され、神馬牽参の後は、しばらく両宮の宮域内にある御厩(みうまや)に控えている。涼やかで優しい目、穏やかな表情。見ているだけで心が和んでくる。
この日は、内宮の門前町であるおはらい町も、早朝からにぎやか。毎月の朔日参りに合わせて、さまざまな店で朔日粥や朔日餅が月替わりで用意されることから、それを目当てに訪れる人たちが、午前4時台から長蛇の列を作っている。
ちなみに、伊勢の老舗和菓子店「赤福」が8月に用意している朔日餅は、「八朔粟餅」。伊勢地方では、8月1日に縁起物として粟餅を食べるならわしがあったという。
おかげ横丁では朝市も開かれ、地場産の野菜などが並んでいた。
伊勢の老舗和菓子店「赤福」の前には、八朔餅を求める人たちでにぎわっている。
朔日粥は、さまざまな店で食べることができる。
現在は多くの食事処や土産物屋が建ち並ぶおはらい町。だが、江戸時代までは、その様子は少し違っていたようだ。
というのも、当時この一帯には、御師(おんし)、つまり、諸国を巡って神宮の御神札(おふだ)を配布するなど、伊勢信仰を広めていた神職たちの館が軒を連ね、参拝者が訪れた際は、自身の館に宿泊させ、お祓いやお神楽を上げるなど、手厚くもてなしていたという。
かつてのお伊勢参りを想像しながら、外宮から内宮へ通じる参宮街道を歩く
八朔参りをきっかけに、伊勢地方独特のならわしに触れ、昔と今を行き来しながら取材を進めてきた。そんな1日の最後に、かつてのお伊勢参りの様子を想像しながら、外宮から内宮に通じる参宮街道を歩いてみることにした。
ご案内いただいたのは、神宮司庁広報室次長の音羽悟さん。駆け足のお参りでは味わえない、伊勢の新たな一面を知るひとときとなった。
伊勢市には、主に3本の河川が流れている。西から宮川、勢田(せた)川、五十鈴川の3本で、かつては関東、関西のどちらの方面から伊勢に入っても、宮川を渡らなければ神宮に参拝することができなかった。
関東方面から伊勢街道を歩いてきた人々は、現在JR参宮線の鉄道橋がある近くの「桜の渡し」、関西方面から伊勢本街道を通ってきた人々は、少し南にある度会橋(わたらいばし)付近の「柳の渡し」で船に乗り、宮川を越えたという。その後、両者は、現在欄干のみが残る筋向橋(すじかいばし)で合流。そこから外宮へ向かったとされている。
つまり、かつて徒歩で参拝する一般の人々は、地理的な面から、外宮の、しかも正門ではなく北御門(きたみかど)から参拝するのが自然だったという。
宮川を望む。現在JR参宮線の鉄道橋が架かる近くに、関東や東国から伊勢街道を歩いてきた人たちが利用する「桜の渡し」と呼ばれる渡し場があった。かつて堤には桜が咲き、茶屋が建ち並んでいたという。
正門を利用するのは、勅使(ちょくし=天皇の使者)などが訪れたとき。彼らは、現在の外宮参道の一角に設けられた下馬どころで馬を下り、そこから歩いて御正宮に向かったという。
参拝後は、室町時代末期の永禄年間に作られたという「伊勢古市(ふるいち)参宮街道」を歩いて内宮へ。
ちなみに古市とは、外宮と内宮の中間に位置する「間(あい)の山」にあった歓楽街で、江戸の吉原、京都の島原と並ぶ日本の3大遊郭の1つとして栄えた場所。江戸時代後期の作家、十返舎一九(じゅっぺんしゃいっく)による滑稽本『東海道中膝栗毛』でも、弥次さん喜多さんが古市の街を訪れた様子が描かれている。
かつての歓楽街、古市の面影を残す麻吉(あさきち)旅館。当時、古市で遊ぶのは神宮へお参りする前ではなく、後という暗<wbr />黙の了解があったという。
かつての参宮街道を巡る。歴史の名残が随所に見られる「間(あい)の山」
もっとも、音羽さんは、本来の参宮街道は少し違うルートを通っていたと言う。
「現在外宮の前を通っている御木本(みきもと)道路も、御幸(みゆき)道路も昔はなく、勾玉池を周回する道も、江戸時代の寛永17年(1640)に整備されたものです。それ以前は、今はありませんが、外宮の風宮(かぜのみや)から、裏手の山を尾根づたいに下りて(宮域外の)岡本に出るか、もしくは、現在の外宮参道にある「豚捨(ぶたすて)」という店の前を通ってから岡本に出て、そこから現在の伊勢古市参宮街道を歩き、御贄(おんべ)川(=勢田川の異名)の川筋に沿って歩いたのでしょう」。
御贄川を渡る際は、小田橋(おだのはし)を利用したとされている。この橋の名は、平安時代の文献にも記されていることから、その歴史は古いと思われる。
だが、現在の小田橋から続く尾部坂(おべざか)は新しい道。江戸時代以前は、小田橋より1本北にある現在の簀子(すのこ)橋から、「間(あい)の山」と呼ばれる小高い丘陵へ続く細い道を歩いていただろうと、音羽さんは言う。
外宮と内宮の中間に位置する間(あい)の山の道。奈良時代からこの道を通って内宮へ向かっていたという。左には外宮神主の度会(わたらい)一族にも関係する岡崎宮妙見堂があったが、今はない。
倭姫命の御陵とされる宇治山田陵墓参考地。
「現在の簀子橋のことを、昔は小田橋と呼んでいた可能性もあると思います」。
たしかに、簀子橋から伸びる細い道を歩くと、積み重なる歴史を感じさせる場所が随所にある。たとえば、1000年以上の歴史を持つ妙見堂の跡があること、また、江戸時代まで代々外宮の神主だった度会(わたらい)一族が、弥生時代と平安時代に居住したとされる住居跡があり、一族の氏寺も、かつてこの近辺にあったこと、そして、倭姫命の御陵と考えられる、宮内庁管轄の宇治山田陵墓参考地があること‥‥‥。興味深い場所が次々に現れる。
度会氏の居宅があったとされる隠岡遺跡。「度会氏は、当時は磯部と名乗っていたでしょう」と音羽さん。弥生時代後期のむらの跡や平安時代の建物群跡が中心の遺構(いこう=生活の跡)で、眼下に勢田川(別名御贄川)が見渡せる。
外宮と内宮の間を流れる勢田川。神宮へ献上する魚を獲っていたことから、御贄川(おんべがわ)の異名がある。物流も盛んで、川沿いには伊勢の台所と呼ばれる問屋街もあった。
気がつけば夕刻。今と昔が交錯するなか、夢中で伊勢の町を歩いた1日が、静かに、ゆっくり暮れようとしていた。
Text by Misa Horiuchi
伊勢神宮
皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1
豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279
文・堀内みさ
文筆家
クラシック音楽の取材でヨーロッパに行った際、日本についていろいろ質問され、<wbr />ほとんど答えられなかった体験が発端となり、日本の音楽、文化、祈りの姿などの取材を開始。<wbr />今年で16年目に突入。著書に『おとなの奈良 心を澄ます旅』『おとなの奈良 絶景を旅する』(ともに淡交社)『カムイの世界』(新潮社)など。
写真・堀内昭彦
写真家
現在、神宮を中心に日本の祈りをテーマに撮影。写真集「アイヌの祈り」(求龍堂)「ブラームス音楽の森へ」(世界文化社)等がある。バッハとエバンス、そして聖なる山をこよなく愛する写真家でもある。
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ブルガリが描く、色彩の万華鏡
2025.8.30
国立新美術館で開催「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」
《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》ゴールド、アメシスト、ターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド 1969年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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ローマを代表するハイジュエラー、ブルガリ。その比類なき色彩美に迫る大規模展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」が、国立新美術館にて開催される。会期は9月17日(水)~12月15日(月)。
《「ビブ」ネックレス》 ゴールド、プラチナ、エメラルド、アメシスト、ターコイズ、ダイヤモンド 1968年 リン・レブソン旧蔵 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
《ペンダントイヤリング》 ゴールド、プラチナ、エメラルド、アメシスト、ターコイズ、ダイヤモンド 1968年 リン・レブソン旧蔵 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
日本におけるブルガリの展覧会としては10年ぶり、そして過去最大のスケールとなる本展には、約350点のジュエリーが集結。サファイア、ルビー、エメラルドといった原色に、アメシストやターコイズなど半貴石を自在に組み合わせ、カボションカットでその輝きを際立たせる「色石の魔術師」ブルガリ。その大胆かつ独創的な色彩の調和を生み出す唯一無二の手腕に、ジュエリーや現代アートを通じて光を当てていく。
《ブレスレット》 ゴールド、プラチナ、シトリン、ダイヤモンド 1940年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
《ネックレス》 プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1961年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
本展では、ブルガリの色彩の革命を3つの章を通して探求。シトリンとダイヤモンドをあしらい、ローマの夕焼けを彷彿とさせる温かな輝きを放つ《ブレスレット》(1940年代頃)や、七つのエメラルドを配した「セブン・ ワンダーズ」と呼ばれる伝説的ネックレス《ネックレス》(1961年)、さらに、ネックレスにもブレスレットにも変化する多色使いの傑作《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》(1970年代頃)など、ブルガリ・ヘリテージ・コレクションを中心に、歴史的傑作から希少なアーカイブまでが勢揃いしている。
《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》ゴールド、アメシスト、ターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド 1969年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
さらに今回は、ジュエリーに加え、三人の現代女性アーティストによる新作も展示。回転する色とりどりの洗車ブラシを用いたララ・ファヴァレットのインスタレーションや、古事記に着想を得た森 万里子の瞑想的空間、水、音、鉱物顔料が混ざり合い、流動的なフォルムを形成するさまを空間に投影する中山晃子のインスタレーションなど、それぞれがブルガリのジュエリーと呼応し、色彩の持つ力を多面的に体感できる構成となっている。
会場デザインは、日本の建築家ユニット「SANAA」と、イタリアのデザインユニット「フォルマファンタズマ」が協働で担当。古代ローマ浴場のモザイクパターンと、東京のイチョウの葉の形に着想を得た空間は、訪れる人々を色彩の世界を巡る感覚の旅へと導く。
ジュエリーから現代アートまで、万華鏡のなかを巡るかのような体験をもたらす展覧会。壮麗な展示の数々を通じて、ブルガリの芸術性、クラフツマンシップ、そして精巧さを堪能してほしい。
◆ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧
【会期】2025年9月17日(水)~12月15日(月)
【休館日】毎週火曜日 ※ただし9月23日(火・祝)は開館、9月24日(水)は休館
【開館時間】10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで) ※毎週金・土曜日は20:00まで
【会場】国立新美術館 企画展示室2E
【観覧料】一般 2,300円、大学生 1,000円、高校生 500円
*本展は事前予約制(日時指定券)を導入
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Features
2025.8.30
池尻⼤橋の複合施設「HOME/WORK VILLAGE」に「APÉRO VILLAGE」がオープン
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