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唐津焼の“今”を映す三人展
2026.5.11
銀座・和光で開催。「中里 隆・太亀・健太展 ―暮らしを楽しむ器たち―」
(左)中里 隆「黒釉大壺」 (右)中里太亀「三島大皿」
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唐津で作陶する中里 隆氏・太亀氏・健太氏の親・子・孫、三世代による作品が一堂に会する「中里 隆・太亀・健太展 ―暮らしを楽しむ器たち―」が、銀座・和光のセイコーハウスホールで開催中だ。会期は2026年5月18日(月)まで。
中里 隆「黒釉大壺」(径44.4×高さ43.6cm)
中里 隆(左から)「錆朱鴨徳利」(14.1×8.2×高さ8.7cm)、「テラシッジ鴨徳利」(12.1×8.6×高さ8.2cm)、「唐津南蛮鴨徳利」(13.7×8.6×高さ8.2cm)
唐津の自然の中で土と炎に向き合いながら、それぞれ独自の表現を育んできた三人。中里隆氏は、自由で伸びやかな造形と品格ある佇まいが魅力。世界各地で制作を行いながら、唐津焼の枠を広げる表現を追求してきた。
中里太亀「粉引摺落叩き壺」(径25.4×高さ22.5cm)
中里健太「緑釉径筒」(径14×高さ27.6cm)
太亀氏は、従来の技法と独自に発展させた技法を用いた、使い手に寄り添う器を制作。さらに健太氏は、伝統を踏まえながらも現代の暮らしに即した感覚を取り入れ、花器やオブジェとしても楽しめる経筒や皿、湯呑などを制作している。
中里太亀「三島大皿」(径37.4×高さ5.2cm)
会場には、日々の食卓で楽しめる器から、手に取ることで作り手の想いが伝わる茶陶、大作の大鉢や花器まで多様な作品が並び、三者三様の「今」を感じることができる。
唐津焼の本質に根ざした表現と、それぞれの個性が光る作品群。三世代に受け継がれるものづくりの精神に、会場で触れてみてはいかがだろうか。
◆「中里 隆・太亀・健太展 ―暮らしを楽しむ器たち―」
【会期】開催中~2026年5月18日(月)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【休業日】無休
【入場料】無料
【問い合わせ先】TEL 03-3562-2111(代表)
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2026.3.12
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2026.4.17
森英恵 日本ファッションを耕し世界に広めた道のり「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」展
国立新美術館で開催中の「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」展は、約400点という物量に圧倒されると同時に、その視点の新しさに驚かされる。
森英恵といえば、日本を代表するファッションデザイナーにして、アジア人初のパリ・オートクチュール正会員。その評価は揺るがないが、本展はそこに留まらない。デザイナーとしての仕事を縦軸に、「日本のファッション文化をどう育てるか」を考え奮闘する森を横軸に据えた構成になっている。服を眺める展覧会でもあるが、一人の人間の家族まで巻き込んだライフワークの全貌を検証する展覧会に近い。
展覧会タイトルとなっている「ヴァイタル・タイプ」とは、1961年1月号の雑誌『装苑』に書いた人物像を指している。
映画の衣装、挫折、そしてニューヨークへ
結婚後にドレスメーカー学院で服飾を学び、子育てと並行しながらデザイナーとして立ち上がっていく。新宿という土地が映画館の街だったことが転機となり、1954年頃から日活映画の衣装を次々と手がけるようになった。映画『狂った果実』の赤い花柄のアロハシャツは、スクリーンという巨大なメディアを通じて「美しい服」のイメージを日本中に届けていったその時代の証拠品
森は新宿で服飾店を始めるや映画業界の仕事を手がけるようになった。『狂った果実』、『夜霧よ今夜も有難う』など数々の名作の衣装を手がけた。右のポンチョはTBSドラマ『挽歌』(1966年)で使われたもの。
米国百貨店の販促道具や資生堂の米国の広告、中央は1967〜69年頃のドレス。
1961年、仕事と子育ての両立に限界を感じた森は、デザイナーを辞めることを本気で考えた。背中を押したのは『装苑』の編集長の「辞める前に一度パリを見てきなさい」の一言が彼女は世界へ目を向けるきっかけとなる。その後、ニューヨークで目の当たりにした日本への無理解、日本のものづくりへの低評価。その悔しさが、森が世界で活躍する原動力になった。
まさにその年、森は『装苑』1月号に「ヴァイタル・タイプ」という言葉を書き記している。快活で努力を惜しまず、自分の仕事を持つ女性像。他者への呼びかけでもあり、自身への誓いでもあっただろうその言葉が、本展のタイトルに選ばれた理由は、展示を見ればおのずとわかる。
アメリカで花開いた世界のHANAE MORI
1965年のニューヨークコレクションでデビューした森が持ち込んだのは、着物の帯地、日本の絹、深みある藍の色彩だった。日本のものづくりを、西洋の舞台で正面から勝負させた。単なるエキゾティシズムの輸出ではなく、日本の美意識の輸出だ。
森英恵を特徴づける花柄、蝶、ピンクと紫の鮮烈な配色を語る上で外せないのが、この時代のフローラルのプリントを多く手がけた布づくりのデザイナー、松井忠郎の存在。展覧会でもそのテキスタイルと共に1つのコーナーを構成している
今回、メトロポリタン美術館から特別に貸し出されたのが右の1974年の「イヴニングアンサンブル」。日本美術の大コレクターであるメアリー・グリッグス・バークが、自身の所蔵品である伊藤若冲《月下白梅図》をモチーフに特注した一枚で、1975年のメトロポリタン美術館で着用されたものだ。
ニューヨークでの活躍の後、森英恵はそれまでのイメージの殻を破るべく、パリのオートクチュールに挑戦。厳しい組合の条件を満たしながら、ここでも日本の美と技を発信することになる。
森英恵の仕事として有名なのが日本航空のキャビンアテンダントのユニフォームだろう。1967年の4代目ユニフォームから2000年頃までデザインを手掛けた。
ファッション文化発信の功績をたどる第3章
「ハナヱ・モリグループ全体の活動」という視点から、メディアと場の構築に焦点を当てた第3章は、過去の森英恵展ではほとんど取り上げられてこなかった側面を正面から扱っている。1966年に店舗の情報誌として創刊した『森英恵流行通信』がやがて独立した『流行通信』となり、日本を代表するファッション誌に育っていく系譜。長男・森 顕が創刊に関わった『STUDIO VOICE(スタジオ・ボイス)』が、友人だったアンディ・ウォーホルの『Interview(インタビュー)』誌の日本版を掲載するほどの文化的磁場を持つに至る経緯。さらに『WWDJAPAN』誌の創刊にも関わっていく。そして1978年、丹下健三設計による表参道の「ハナヱ・モリビル」。その上階に設けられた「The Space」は、自社ショーだけでなく他ブランドの発表や展覧会にも開放された場として、東京のカルチャーを底から支えた。
服を作るだけでなく、ファッションが語られるメディアを育て、クリエイターが集まる空間を自ら用意した。森英恵は優れたデザイナーであると同時に、日本のファッション文化の「開拓者」でもあった。この視点は、本展が初めて本格的に提示するものだ。
表参道にあったハナヱ・モリビルは自社ショーだけでなく他ブランドの発表や展覧会にも開放された場として、東京のファッションカルチャーを支えた。
『森英恵流行通信』に端を発する雑誌『流行通信』。『STUDIO VOICE』、『WWDJAPAN』。日本のファッション文化で大きな影響力を持ってきたこれらの媒体も森英恵やそのファミリー/グループ会社が手掛けてきた。まさに日本のファッション文化を耕してきたデザイナーといっても良いだろう。
そしてオートクチュールの世界へ
1977年にアジア人初でオートクチュール組合に加盟した森は、以来2004年まで27年間、年2回のコレクション発表を続けた。75ルック以上の制作、現地スタッフの雇用義務など厳しい条件をクリアし続けたその事実は、数字にすると途方もない。モノトーンの静謐なドレス、精緻なビーズ刺繍の仕事。2章の鮮やかさとは異なる成熟した美意識がここには宿っており、日本の職人技をパリの最高峰の場に持ち込み続けた27年間の重みが、作品の随所から滲み出している。
エピローグには、映像作家・志村信裕による約50分のインタビュー映像が流れる。孫の森泉、森星、息子、そして仕事を共にした小池和子ら関係者の証言が積み重なり、森英恵という人物の輪郭を浮かび上がらせる。第5章で紹介される交友関係——黒柳徹子、横尾忠則、浅利慶太、奈良原一高、田中一光、佐藤しのぶ——を見渡せば、森英恵の周囲が単なるファッション界の人脈ではなく、時代の文化そのものを構成していたことがわかる。
展示全体を通じて伝わるのは、森英恵が「どう生きるか」を服でなく行動で示し続けた人だったということだ。ヴァイタル・タイプ——1961年に彼女が残した言葉は、65年後のいまも色褪せることはない。
この時代の森英恵を特徴づける花柄、蝶、ピンクと紫の鮮烈な配色のファッション。しかし、この頃、森英恵はこのイメージから脱却して新しいチャレンジをしたいと思うようになっていた。
森英恵は横尾忠則、田中一光、奈良原一高など多彩なクリエイターとのコラボを行い、映画俳優や黒柳徹子を含む多彩なタレントたちとも交流があった。
画像は「生誕100年 森英恵ヴァイタル・タイプ」国立新美術館 2026年 展示風景
Photos &Text by Nobuyuki Hayashi
◆生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ
会期:2026年4月15日(水) ~ 2026年7月 6日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00
毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日
*ただし5月5日(火・祝)は開館
主催:国立新美術館、テレビ朝日、東京新聞
Profile
林信行 Nobuyuki Hayashi
1990年にITのジャーナリストとして国内外の媒体で記事の執筆を始める。最新トレンドの発信やIT業界を築いてきたレジェンドたちのインタビューを手掛けた。2000年代からはテクノロジーだけでは人々は豊かにならないと考えを改め、良いデザインを啓蒙すべくデザイン関連の取材、審査員などの活動を開始。2005年頃からはAIが世界にもたらす地殻変動を予見し、人の在り方を問うコンテンポラリーアートや教育の取材に加え、日本の地域や伝統文化にも関心を広げる。現在では、日本の伝統的な思想には未来の社会に向けた貴重なインスピレーションが詰まっているという信念のもと、これを世界に発信することに力を注いでいる。いくつかの企業の顧問や社外取締役に加え、金沢美術工芸大学で客員名誉教授に就いている。Nobi(ノビ)の愛称で親しまれている。
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Features
イッタラが新作コレクション「AALTO 90」を発表
2026.3.28
フィンランドデザインの象徴「アアルトベース」誕生90周年
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フィンランドのデザインブランド「イッタラ」は、フィンランドの近代建築とデザインの巨匠、アルヴァ・アアルトによる名作「アアルトベース」の誕生90周年を記念し、年間テーマ「AALTO 90」を掲げたアニバーサリーコレクションを展開する。
シンプルでありながらダイナミックなフォルムが特長のアアルトベースは、1936年に誕生。当時主流だった装飾的なガラスデザインとは一線を画し、翌年のパリ万国博覧会で発表されると、瞬く間に世界的評価を確立。フィンランドデザインを象徴する存在となった。
「AALTO 90」は、その思想とクラフトマンシップを讃えると同時に、アアルトベースの価値を現代に提示し、その先へとつなげていく試みだ。
3月に登場した「Aalto Bubble Vase」は、“ガラスそのものに命を吹き込む新たな姿”を表現したコレクション。溶けたガラスにソーダを施すことで生まれる繊細な気泡を内部に閉じ込め、異なる表情を持つ一点物だ。オリジナルデザインの彫刻的な美しさに、光を受けてきらめくバブルの揺らぎが重なり、アアルトベースの新たな魅力を引き出している。
アルヴァ・アアルト コレクション Tokyo ベース 160mm ラスターライラック 79,200円(2026年8月5日発売)
さらに8月には、世界6都市をテーマにしたシリアルナンバー入りの数量限定コレクション「Aalto City Vase」が登場。ヘルシンキ、東京、アムステルダム、コペンハーゲン、ベルリン、ニューヨーク──それぞれの都市が持つ光やリズムを、アアルトベースの不朽のフォルムに重ね合わせたベースは、各都市およびその国・地域に限定して展開される。
Amsterdam|ラスターダークグレー(日本での発売予定はありません)
すべての作品は“⼿吹きガラス(マウスブロー)”の技法によってフィンランドで制作され、アニバーサリーイヤーのために特別に開発されたラスター仕上げを採用。光の角度によって表情を変える虹色のきらめきが、都市の移ろいと響き合う。
時代や国境を超えて愛されてきたフォルムに、新たな視点を重ねることで見えてくるもの。90年という時間を経てもなお更新され続けるその魅力に、改めて触れてみたい。
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林 信行の視点
2026.3.13
写真家・高木由利子個展 Bunkamuraザ・ミュージアム最後も20日間
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渋谷の奥座敷で40年近くにもわたって西洋の近代美術から写真、映画、バレエや歌舞伎といった舞台芸術まで、幅広い文化を発信し続けてきた東急Bunkamura。隣接した東急百貨店本店は2023年に閉店し、既に解体されてしまっているが、実は渋谷の文化の発信拠点、Bunkamuraはまだかつての場所に残っており、時折、イベントも行われている。ただし、Bunkamuraの中心施設だった美術館の「ザ・ミュージアム」はこれからしばらく休館し、建設中の複合施設「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」(2029年度竣工予定)の7階の1000平米のスペースに拡大移転の予定だ。
その休館前の「ザ・ミュージアム」の締めくくりの展覧会として、Bunkamuraは同館を愛してくれた人々への特別な展覧会、写真家・高木由利子さんの個展「Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」を入場無料で開催している。
渋谷ファッションウィーク2026春に合わせた20日間だけの特別な展覧会で、会期は3月29日(日)まで、会期中無休。会場はBunkamura ザ・ミュージアム(ヒカリエホールではない)。
2023年にKYOTOGRAPHIEで京都・二条城の会場構成も手がけ、大阪・関西万博の「フランス館」でも再展示されたクリスチャン・ディオールとのコラボレーションでも知られる高木由利子。この展覧会では彼女の代表的シリーズ〈Threads of Beauty〉に焦点を当てている。
渋谷の喧騒から離れ、地下へと降りて入場する「ザ・ミュージアム」の展覧会場。高木はまずは人の顔で来場者を出迎えたいと世界各地のスピリチュアルリーダーなど展覧会の顔となる写真を厳選したという。
ザ・ミュージアムの入り口。カフェ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)と向き合うこの入口が見られるのも今回が最後。
格好良さとは何か
展覧会で紹介しているシリーズ〈Threads of Beauty〉は世界各地で伝統的な衣服をまとい生きる人々の日常を、30年間(1995〜2025年)にわたり撮り歩いたシリーズ。民俗史的な記録としてではなく、被写体の人々の「格好良さ」に純粋に魅せられて撮り続けたシリーズだ。
「この人たちはなんでこんなにかっこいいのか」。
高木が〈Threads of Beauty〉を撮り始めてから30年間、ずっと追い求めてきたのはこの問いだ。約120点の写真に写る人々の佇まい、風情、生き様から滲み出る圧倒的な「格好良さ」。高木は「ファッションとは何か」という問いを根底に持ち続け、単なる衣服ではなく、土地・共同体・先祖から受け継ぎ後世へつなぐアイデンティティの表現だと考えてきた。今、日本の着物のように、世界各地の伝統服が日常生活の場から姿を消しつつある。写真展は既成服を着て、都会に住む私たちへの静かな、しかし強烈な問いかけでもある。高木はその現状を惜しみながらも、現代の生活様式への移行という自然な営みとして受け入れている。
順路のない会場に、布に縫い付けられた写真が吊るされる。8つのテーマごとに構成された「Village(村)」を、来場者は自分の感覚で歩き回りながら巡っていく。
東京生まれ。武蔵野美術大学でグラフィックデザインを学んだ後、英国・Trent Polytechnicでファッションデザインを修め、ファッションデザイナーとして活動を開始した高木。やがて写真家へと転身。当初は風景やヌードを主題としていたが、ファッションブランドとの仕事にも携わるようになる。なかでもディオールのアーカイブピースを独自の視点で捉えた作品群は、写真と衣服との関係性に新風を吹き込んだ。
そんな高木は「写真っていうのは、私にとってモノなんですね。マテリアル」と語る。
データ化され、テクスチャーのない画面で見ることが「普通」になった時代に、今回展示された作品の大半は、泡紙に竹尾でプリントし、手でちぎり、ミシンで縫い付け、その後ニスを二層塗るという工程を経ている。ニスを塗ることで黒が締まり、バライタ紙のような本来の印画紙の美しさが再現される。「こういう質感を、画面越しに見るだけではわからない。だから展覧会に来てほしい」と高木は言う。
出口近くでは本展のために作られた映像作品が上映され展覧会に新たな次元を加えている。渋谷で撮影された映像と、メキシコやモンゴルで撮影された映像を、同時進行で見せる作品だ。
「渋谷はかつて、もっとファンキーだった。撮影された時代の渋谷は、世界各地の少数民族の人々と対等に、おしゃれで、佇まいがあった。」と高木は言う。高木が発掘したその時代の渋谷を撮り溜めた映像と、地球の裏側で営まれる日常が、同じスクリーンに映し出される。遠く隔たった場所の緩やかな関連性が世界が一つ続きなのだと感じさせる。
新作の映像作品《Parallel Styles: Shibuya x The Other Side》では、高木がこれまで撮ってきたかっこいい少数民族の写真と、2000年代初頭に渋谷のスクランブル交差点で撮影したシリーズから選んだ作品を対比させている。
「もの」としての写真、「記憶」としての空間
会場構成を手がけたのは建築家の田根剛。「場所の記憶から建築をつくる」を意味する「Archaeology of the Future」をコンセプトにしたATTA(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)を設立し、世界各地でプロジェクトを手がけてきた。エストニア国立博物館、弘前れんが倉庫美術館などを手掛け、2036年完成予定の帝国ホテル東京・新本館のデザインアーキテクトに起用されたことでも注目を集めている。フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞なども受賞している田根。
高木由利子さんとの出会いは10年ほど前のISSEY MIYAKEの展覧会でトークをした時だったという。その時から一緒にコラボレーションをする約束。その約束は2023年の国際写真展「KYOTOGRAPHIE」で果たされた。世界遺産にもなっている二条城で行われた展覧会は、大きな話題となり、Bunkamuraの担当者もこの展覧会を観て2人に声がけをしたという。
オープニングレセプションで展覧会の解説をする高木由利子さん(左)と田根剛さん(右)。
「ザ・ミュージアム」最後の展覧会の話をもらい、田根は「この場所が持っている記憶を、そのまま生かしたかった。Bunkamura ザ・ミュージアムという空間には、37年間の展覧会の積み重ねがある。その記憶の上に、高木さんの写真の世界を重ねることで、ここでしか生まれない体験が作れると思った」。
障子越の外光も楽しめた二条城での展示と異なり、「ザ・ミュージアム」では外光が一切入らない地下空間。その分、照明にこだわり、写真展の被写体にもなっているノマドな人々が日々感じているであろう稲光などの自然の情景も照明で再現している(ドットワークスが担当)。
展覧会は以心伝心で、ほとんど打ち合わせをすることなく完成したと語る田根だが、高木の「道ができると少数民族がいなくなっちゃうのよ」という言葉が印象深く耳に残っていると言う。
「その言葉を聞いた瞬間に、会場の設計が決まった気がした」と田根は言う。「順路を作らないこと。動線を引かないこと。見る人が、道なき村を歩くように、自分の感覚で動いていける空間にすること」。
だからこそ、今回の展示に順路はない。動線もない。写真は布に縫い付けられ、吊るされている。120人の人々に「出会う」ように、来場者は自由に会場を歩き回る。「ノマティックな村」を構想した田根の空間設計は、見る者に不便を強いる。しかしその不便さこそが、彼らの生き方に触れるための必然だと言う。
会場中央には「村の広場」と名付けられた空間。そこから見える風景は、Bunkamuraという場所の記憶と、写真の中の世界が、静かに重なり合う。
40年の歴史が円環を閉じる
1989年開館のBunkamura ザ・ミュージアム。そのコンセプトの一つが「女性アーティストの紹介」だった。ルイーズ・ブルジョワ、草間彌生——錚々たる名前が、この場所の歴史を彩ってきた。80年代、90年代、2000年代、2010年代、2020年代と、時代を見届けてきたこの現展示室が、高木由利子という女性写真家の展覧会で幕を閉じる。歴史の円環が、静かに、美しく閉じられていく。
展覧会では写真だけでなく、高木の愛用していたメモや本、そしてリトグラフ作品などもアクリルケースに収められて展示されている。このアクリルケースは、元々Bunkamuraで使われており、廃棄される予定だったもの。美術館の建て替えにおいて極力ゴミを出さない方が良い、と話し合ってこのような形での展示になったという。
展覧会期間中、「一冊の本を売る書店」をテーマとする森岡書店がミュージアムショップとして出店している。本展にあわせて先行販売される写真集『Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。』(青幻舎)に加えて、異なる30種類のオリジナルプリントが表紙に施された、世界に1冊だけの豪華特装版を販売。会場限定で抽選販売する[販売価格:165,000円(税込)] ※ED20/墨染め額装込/専用箱付き。
「非常に感謝したい方々」として、高木が最後に挙げたのは被写体になってくれた人々だった。「どうやったら被写体になってくださった方々にお礼ができるか、ずっと悶々としていた。こういう形で彼らの格好良さを世の中に提示することで、少しでもお礼ができたのではないか」。30年間、発表の機会を何度も逃してきた。障害があり、なかなか出せなかった。しかし「今ここに来て、今ここで、そしてこの時期だった」と高木は振り返る。現展示室最後の展覧会というタイミング。すべてが「グッドタイミング」だったのだと。
田根もまた、この場所への思いを語る。「建築家として、ある建物の最後の展覧会を手がけるというのは、特別なことだ。場所の記憶を未来につなぐのが自分の仕事だとすれば、今回はその記憶を、次の場所へと渡す役割でもある。高木さんの写真が持つ時間の深さと、この空間が積み重ねてきた時間が、今回重なり合っている」。
2029年度に生まれ変わる新ミュージアムは、比べ物にならないほど大きく、高く、新しい。それはそれで、楽しみだ。しかし、渋谷から日本に西洋絵画などのアートの魅力を発信してきたあの「Bunkamura ザ・ミュージアム」の空間でアートを楽しめる日は残り少ない。ぜひともBunkamuraの粋な計らいに応えて訪れる時間を作ってもらいたい。
展覧会のレセプションのフードは、eatripのフードディレクター、野村友里が手掛けた。野村友里初監督のドキュメンタリー映画『eatrip』では、”Threads of Beauty”
シリーズに大大感銘を受けた野村が高木に劇中写真を頼んでいる。また野村は食の複合空間〈GYRE.FOOD〉の空間コンセプトを手掛けた田根とコラボをしており3者ともに交流が深い。
高木由利子 写真展「Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」
会期:2026年3月10日(火)〜3月29日(日)会期中無休
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
入場無料 SHIBUYA FASHION WEEK 2026 Spring × Bunkamura
Profile
林信行 Nobuyuki Hayashi
1990年にITのジャーナリストとして国内外の媒体で記事の執筆を始める。最新トレンドの発信やIT業界を築いてきたレジェンドたちのインタビューを手掛けた。2000年代からはテクノロジーだけでは人々は豊かにならないと考えを改め、良いデザインを啓蒙すべくデザイン関連の取材、審査員などの活動を開始。2005年頃からはAIが世界にもたらす地殻変動を予見し、人の在り方を問うコンテンポラリーアートや教育の取材に加え、日本の地域や伝統文化にも関心を広げる。現在では、日本の伝統的な思想には未来の社会に向けた貴重なインスピレーションが詰まっているという信念のもと、これを世界に発信することに力を注いでいる。いくつかの企業の顧問や社外取締役に加え、金沢美術工芸大学で客員名誉教授に就いている。Nobi(ノビ)の愛称で親しまれている。
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人間国宝・志村ふくみ、101歳の現在地
2026.3.13
京都・細見美術館で開催。特別展「志村ふくみ 百一寿―夢の浮橋―」
《夢の浮橋》 2025年 志村ふくみ 監修 制作 都機工房 絹糸/紅花、茜、紫根、藍、刈安 【通期展示】
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人間国宝の染織家・志村ふくみの70年にわたる表現の軌跡をたどる特別展「志村ふくみ 百一寿 ―夢の浮橋―」が、京都・細見美術館にて2026年5月31日(日)まで開催中だ。
《月の湖》 1985年 絹糸/藍、玉葱 【前期展示】
紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)であり、随筆家としても広く知られる志村ふくみ。本展では、志村の近年の特徴的なテーマを中心に構成。作品と紡がれた言葉を交えながら、色彩、生命、自然への尽きることのない思索をたどる。
《朧月夜》 2025年 志村ふくみ監修 制作 都機工房 絹糸・金糸/紫根、藍、刈安、臭木 【通期展示】
《若紫》 2007年 絹糸/紫根、茜 【前期展示】
みどころのひとつが、70代半ばから連作を手がけてきた『源氏物語』から生まれた色と着物。作品のタイトルは各帖からとられ、物語から感じる香りや響き、言葉では言い表せない情感を、美しい色と織りで表現している。
小袖《Francesco》 2020年 志村ふくみ監修 制作 都機工房 絹糸/臭木、藍 【前期展示】
さらに島原の乱後の天草を舞台に、死と再生を描く作家・石牟礼道子原作の新作能『沖宮』の能装束も、6領すべてを展示。緋色を追求し、 紅花で染めた主人公あやの舞衣《紅扇》 と、天草四郎の小袖 《Francesco》 は関西初公開となる。
《五月のウナ電》 詩:高村光太郎 書・裂:志村ふくみ 【後期展示】
《風露》 2000年 絹糸/紅花、藍、刈安、紫根 【後期展示】
80代に入り生み出したコラージュ作品にも注目したい。使われているのは、志村が長年大切に保管してきた着物の残り布や小さな端切れだ。高村光太郎の詩に感動して筆をとり、小裂で飾った《五月のウナ電》や着物の雛形、裂帖などが並び、豊かな創造の世界を紹介する。
《雛形 紫格子白段》 2006年 絹糸 【前期展示】
101歳を迎えたいまなお、美しいものを手に取り、自然と色彩への深いまなざしを持ち続けている志村ふくみ。今回は本展を機に構想・制作された作品2領も初公開され、貴重な機会となりそうだ。
◆特別展「志村ふくみ 百一寿 ―夢の浮橋―」
【会期】開催中~5月31日(日)
[前期]開催中~4月12日(日)/[後期]4月14日(火)~5月31日(日)
【会場】細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
【開館時間】10:00~17:00
【休館日】月曜(※5月4日は開館)、5月7日(木)
【入館料】一般2,000円、学生 1,500円
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現代工芸の4人のトップランナーが集結
2026.3.13
銀座・和光セイコーハウスホールで開催。「工芸の表現四人展」
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和光セイコーハウスホールにて、漆芸・金工・陶芸の分野で独自の表現を確立した気鋭の作家4名による展覧会「工芸の表現四人展」が開催される。会期は2026年3月19日(木)から29日(日)まで。展示作品は抽選販売となる。
本展に集うのは、それぞれの領域で素材の魅力を最大限に引き出し、理想の造形を求めて研鑽を重ねる4人の作家。いずれも40代から50代の円熟期を迎え、国内外で高い評価を確立する現代工芸の実力者たちだ。
池田晃将 蜃光電脳小器 w5.7×d5.7×h1.9cm
漆黒の世界に繊細な螺鈿、蒔絵を浮かび上がらせ、掌中に収まる電脳空間を創造する漆芸家・池田晃将氏。
長谷川清吉 かながさね飾箱 φ8×h4.5cm
象嵌や透かし彫りなど高度な技法を駆使し、茶道具を軸に斬新なオブジェをも生み出す金工家・長谷川清吉氏。
新里明士 光盃・台
盃:w9×d7.5×h4.8cm、台:φ10.8×h6.5cm
‟光”をテーマに、器胎にほどこした透明感あふれる点描の文様で洗練された美を追求する陶芸家・新里明士氏。
見附正康 赤絵細描角香炉 w6.6×d6.6×h7cm
九谷伝統の赤絵細描を継承し、古典と現代感覚を融合させた格調高い細密描写の世界を築く陶芸家・見附正康氏。
また3月22日(日)14時から、国立工芸館の工芸課長、岩井美恵子氏と出品作家4名によるトークイベントも開催予定。現代工芸を多角的に語る貴重な機会となりそうだ。
伝統を礎にしながら、工芸の新たな可能性に挑む4人の表現者たち。春の銀座で、四者四様の感性と造形美に触れてみてはいかがだろうか。
◆「工芸の表現四人展」
【会期】2026年3月19日(木)~29日(日)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【問い合わせ先】03-3562-2111(代表)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)【休業日】無休
【入場料】無料
◆岩井美恵子氏と出品作家4名によるトークイベント
【日時】3月22日(日) 14:00~司会進行:岩井美恵子氏(国立工芸館 工芸課長)
※混雑時には入場を制限する場合があります。
【問い合わせ先】和光 美術部 03-3562-2111(代表)
■抽選販売について
作品の購入は抽選となりますに。ご希望の方は、セイコーハウスホールへご来場のうえご応募ください。メールまたは電話での応募は受付ていません。
〈応募日〉
3月19日(木)、20日(金) 各日 11:00~19:00
3月21日(土) 11:00~14:00
〈抽選結果通知〉
3月21日(土)16:00~19:00
※各作家お一人様2点までの応募となります。
※抽選による購入は、各作家お一人様1点限りとなります。
※当選された方のみ、電話またはメールにてお知らせいたします。
※当選後のキャンセルはお受けできません。
※抽選のご希望がなかった作品は、3月22日(日)11:00よりセイコーハウスホールで販売します。
※混雑状況によっては、入場を制限する場合があります。
【抽選販売についての問い合わせ】和光 美術部 03-3562-2111(代表)
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蜷川実花 with EiM「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-」開幕
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京都・北野天満宮で、没入体験のその先へ
2026.3.6
蜷川実花 with EiM「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-」開幕
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京都・北野天満宮で、蜷川実花 with EiMによる「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 ―時をこえ、華ひらく庭―」が、2026年5月24日(日)まで開催中だ。
日本の「美」と「文化」を京都から世界に発信してきた「KYOTO NIPPON FESTIVAL」。10周年を迎える今年は、アーティスト蜷川実花と、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーも務めた宮田裕章をはじめ、各分野のスペシャリストが集うクリエイティブチームEiMが参画。全国天満宮総本社である北野天満宮を舞台に、歴史ある庭がアートへと変容するインスタレーションとイマーシブ公演が展開される。
京都随一の梅の名所として知られる北野天満宮の梅苑では、約1200本のクリスタルを用いた屋外インスタレーション《光と花の庭》を展開。光を受けたクリスタルが、季節の移ろいや刻々と変わる空の色と呼応しながら、時間とともに異なる表情を見せていく。自然とアートが響き合う瞬間を体感できる作品だ。
また、茶室「御土居 梅交軒」で展開されるのが、もうひとつのインスタレーション《残照》。ここでは、咲き誇る花々と枯れゆく花を対比させることで、時間の循環を可視化。枯れること、朽ちることという一見ネガティブにも思える状態のなかに潜む、圧倒的な美しさを表現している。
ダンスカンパニー・DAZZLE
3月20日(金・祝)からは、世界的に活躍するダンスカンパニーDAZZLEとのコラボレーションによるイマーシブシアター《花宵の大茶会》がスタート予定。本作では観客席と舞台の区別がなく、観客の目の前でキャストたちが縦横無尽にパフォーマンスを展開。北野天満宮の風月殿という歴史的空間で、時空を超える体験へと誘われる。
会場内の特設ショップでは、本展限定グッズも販売。蜷川実花が撮影した北野天満宮の梅の写真を用いたTシャツや手ぬぐい、風呂敷をはじめ、聖護院八ツ橋総本店の「聖 ニッキ抹茶」、松栄堂のお香や匂い袋など、京都の老舗メーカーとのコラボレーションアイテムも充実している。
歴史と伝統、アートが交錯する春の京都。命の輝きを全身で感じる没入体験へ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 ―時をこえ、華ひらく庭―
【会期】
インスタレーション《光と花の庭》《残照》
―2026年2月1日(日)~5月24日(日) ※休苑日有
イマーシブシアター《花宵の大茶会》
―2026年3月20日(金・祝)予定~5月24日(日) ※休演日有
―公演時間:約60分予定
【開苑時間】9:00~20:30(最終受付20:00)
【休館日】会期中休業日あり(HPにてお知らせ)
【会場】北野天満宮(京都府京都市上京区馬喰町)
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2026.2.26
「東京アートアンティーク2026」が4月23日(木)から25日(土)まで開催
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2026.3.3
真木千秋 テキスタイルアート展「Voice of Nature」
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北インド・ヒマラヤの麓に工房を構え、類稀なテキスタイルアートを生み出す真木千秋による展覧会「Voice of Nature」が、2026年4月2日(木)から12日(日)まで、東京・代官山のヒルサイドフォーラムで開催される 。
「織物は暮らしの中で使われるものがいちばん愛おしい」。その想いを胸に、長年にわたり用途のある織物を手掛けてきた真木。2012年以降はヒマラヤ山麓に拠点を置き、植物を育て、糸を紡ぎ、染め、織りまでを手がけている。本展では、圧倒的な自然とあくなき手仕事の連なりから生まれた約40点を披露する。
会場に並ぶ作品は、真木の五感に届いた“自然の声”。人が意図して何かを「作る」というよりも、素材が自らの行き先を決め、いつの間にか形として立ち現れる──その一連の流れが、まるで“風景”のように静かに迫る。
真木千秋と建築家の中村好文
会期中には、真木千秋と染織作家の石垣昭子、建築家の中村好文によるトークセッション「自然の声を聴く」も開催 。三者それぞれの視点が交差する、濃密な鼎談となりそうだ。
また4月7日(火)には、インドを代表する建築家で、真木の工房「ganga maki」の設計を手がけたスタジオ・ムンバイ主宰、ビジョイ・ジェインとのギャラリートークも開催される。
作品について真木は「用途を想像していただいても、ただ眺めていただくのも自由。それぞれの方の心の距離感で向き合っていただけたら何よりの喜びです」と語る。
ヒマラヤの自然とともに紡がれ、造形へと姿を変えたものたち。その前に立つとき、私たちはどう感じるか、会場で確かめてみてはいかがだろうか。
◆CHIAKI MAKI & ganga maki 「Voice of Nature」
【会期】2026年4月2日(木)~12日(日)
【会場】東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階
【時間】11:00~19:00(最終日は17時終了)
【入場料】一般 800円、学生 500円
ギャラリートーク「自然の声を聴く」
【日時】2026年4月4日(土) 14:00~15:00
【登壇】真木千秋、石垣昭子、中村好文
【定員】60名
※専用フォームより申し込み(定員になり次第締切)
真木千秋×ビジョイ·ジェイン氏 ギャラリートーク
【日時】2026年4月7日(火) 18:00~19:00
【登壇】真木千秋、ビジョイ・ジェイン
【定員】60名
【参加費】無料 ※別途入場料(一般800円/学生500円)が必要
【申込】2026年3月31日(火)〆切
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2026.2.26
「東京アートアンティーク2026」が4月23日(木)から25日(土)まで開催
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