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雪舟、狩野永徳、長谷川等伯ら日本美術の巨匠の作品が一堂に
2025.2.28
約130件の国宝が大阪市立美術館に集結「日本国宝展」
(左)国宝 伝源頼朝像 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵〈展示期間:6月3日~6月15日〉
(右)国宝 火焔型土器 縄文時代中期・約5400~4500年前 新潟・十日町市(十日町市博物館保管) 画像提供:十日町市博物館〈通期展示〉
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大阪市立美術館にて、大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」が、4月26日(土)から6月15日(日)まで開催される。
国宝 火焔型土器 縄文時代中期・約5400~4500年前 新潟・十日町市(十日町市博物館保管) 画像提供:十日町市博物館〈通期展示〉
国宝 舟橋蒔絵硯箱 本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵 画像提供:東京国立博物館 Image: TNM Image Archives〈展示期間:4月26日~5月18日〉
本展は、縄文から江戸まで幅広い時代と多様なジャンルの国宝作品を一堂に集め、日本美術の歴史をたどるもの。
国宝 楓図 長谷川等伯筆 桃山時代・天正20年(1592)頃 京都・智積院蔵〈展示期間:5月13日~6月1日〉
絵画では狩野永徳の「唐獅子図屏風」(皇居三の丸尚蔵館収蔵)、長谷川等伯の「楓図」(京都・智積院蔵)のほか、雪舟、円山応挙、伊藤若冲ら日本美術の巨匠の作品を展示。
さらに通常毎年6月6日の開山忌の前後三日間のみ拝観が許されている、肖像彫刻の最古の例にして最高傑作である唐招提寺の「鑑真和上坐像」が、5月13日(火)~25日(日)の12日間限定で公開される。
国宝 金印「漢委奴國王」 弥生時代・1世紀 福岡市博物館蔵 画像提供:福岡市博物館〈展示期間:4月26日~5月7日>
国宝 伝源頼朝像 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵〈展示期間:6月3日~6月15日〉
このほかにも土偶(縄文のビーナス)や金印「漢委奴國王」、日本肖像画の傑作である「伝源頼朝像」など、誰もが教科書で一度は見たことのあるあの国宝が集結。作品によって展示期間が異なるので、訪れるたびに新しい発見があるはずだ。
2年以上ものリニューアル工事を経て一新された大阪市立美術館で、日本が誇る名品を鑑賞してはいかがだろうか。
国宝 孔雀明王像 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 画像提供:東京国立博物館 Image: TNM Image Archives〈展示期間:4月26日~5月18日〉
国宝 薬師如来坐像 平安時代・9世紀 大阪・獅子窟寺蔵 撮影:佐々木香輔〈通期展示〉
◆「日本国宝展」
【会期】2025年4月26日(土)~6月15日(日)
※会期中、一部作品の展示替えを行います。
【会場】大阪市立美術館(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82)
【開館時間】9:00~17:00
土曜日、5月4日、5月5日は19時まで
※入館は各閉館の30分前まで
【休館日】月曜日
※ただし、4月28日、5月5日は開館
【問合せ】大阪市総合コールセンター なにわコール TEL06-4301-7285(年中無休:8:00~21:00)
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「ミロ展」東京都美術館で開催
2025.2.21
20世紀の巨匠、ミロの傑作が集結する大回顧展
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没後40年を迎えたいま、世界的に再評価されているミロの創作活動全体を振り返る 大回顧展「ミロ展」が、東京都美術館にて開催される。会期は2025年3月1日(土)から7月6日(日)まで。
同郷のピカソと並び、20世紀を代表する巨匠として知られるミロ。太陽や星、月など自然の中にある形を象徴的な記号に変えて描いた詩情あふれる独特な画風は、日本でも高い人気を誇る。
見どころのひとつが、傑作として名高い〈星座〉シリーズ。このシリーズは、ミロが戦争という苦しい現実から逃避し、詩や音楽に触発されて制作したもので、 簡略化された音楽的な線を持つ儚い画面には、夜空に着想を得た神話的な世界と、その中の女性や鳥、星、梯子が描かれている。今回は、《明けの明星》 《女と鳥》 《カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち》 の3点が国内に集結する。
このほかにも、故郷カタルーニャで描いた初期の名作《ヤシの木のある家》や、1920年代の傑作《オランダの室内Ⅰ》、晩年を迎えても新たな表現に挑戦した《焼かれたカンヴァス2》など、各時代を代表する作品を紹介。
世界中から集った選りすぐりの傑作の数々により、ミロの芸術の真髄を体感できる空前の大回顧展。政治的分断や戦争の脅威が高まる今日、スペイン内戦や続く第二次世界大戦など、困難な時代にあっても自由な表現を希求し続けたミロの足跡をたどることは、 見る者にとって示唆に富むものとなるに違いない。
◆ミロ展
【会期】2025年3月1日(土)~7月6日(日)
【会場】東京都美術館(東京・上野公園)
【休室日】月曜日、5月7日(水) ※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室
【開室時間】9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
【料金】一般 前売券2,100円、通常券2,300円、大学生・専門学校生 前売券1,100円、通常券1,300円、65歳以上 前売券1,400円、通常券1,600円
※前売券は2025年2月28日(金)23:59までの販売。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
※大学生・専門学校生は、3月1日(土)~16日(日)に限り無料。
※18歳以下、高校生以下は無料
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【2/27(木)〜9/2(火) 京都府・千總ギャラリー】
2025.2.19
加藤泉×千總:絵と着物 IZUMI KATO×CHISO:PAINTING IN KIMONO
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創業470年を迎える千總が、現代美術家の加藤泉と共同制作した作品を展示する「加藤泉×千總:絵と着物」を千總ギャラリーにて開催。会期は2025年2月27日(木)から9月2日(火)まで。
子供が描くようなシンプルで記号的な顔の形に始まり、「人型(ひとがた)」を手がかりに制作を続ける加藤泉。企画から実現まで数年の歳月をかけたという本展は、加藤によるスケッチをもとに糸目友禅や描き友禅、絞り染め、刺繍、仕立てまで、20から30にもおよぶ伝統的な工程を経て制作。
制作は千總本社内にある工房のほか、京都府内にあるそれぞれの専門工房で行われ、なかでも「人型」と称される特有のモチーフは加藤みずから筆をとり、職人たちと肩を並べながら伝統的な友禅の技法によって描かれた。長年にわたる千總の歴史の中でも、友禅職人以外の手によって着物生地に染色が加えられるのは極めて珍しいという。
また今回は着物作品に加え、千總の厳しい品質基準を満たすことができず、着物としては製品化されなかった生地を使用したアート作品も展示される。
「伝統とは、守ることでなく創ること」という代々の教えのもと、着物の新たな美しさや文化の提案を続けてきた千總。無二の感性を持つ加藤と、進取の気性に富んだ千總の出会いによってどんな化学反応が生まれるのか、会場でぜひ目の当たりにしてほしい。
◆加藤泉×千總:絵と着物 IZUMI KATO×CHISO:PAINTING IN KIMONO
【会期】2025年2月27日(木)~9月2日(火)
【開館時間】10:00~17:00
【会場】千總ギャラリー(京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階)
【休館日】水曜日
【入場料】無料
※3/1(土)は15時閉館、3/8 (土)、3/9(日)は終日休館。
※会期中の開館時間は千總本店の営業時間に準じる。
※臨時休業等により開館時間が変更となる場合があります。
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【開催中〜6/1(日) 東京都・東急プラザ渋谷】
2025.2.14
北斎の名画を“超没入体験”『HOKUSAI:ANOTHER STORY in TOKYO』
原作品画像©Ars Techne.corp 原作品所蔵元:山梨県立博物館
日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎が描いた江戸の浮世にタイムスリップしたような“超没入体験”が味わえる『HOKUSAI:ANOTHER STORY in TOKYO』が、東急プラザ渋谷にて2025年6月1日(日)まで開催中。
作品画像©Ars Techne.corp 原作品所蔵元:山梨県立博物館
本展覧会は、「映像×サウンド×触覚」の次世代型イマーシブ体験を提供するもの。
たとえば、北斎が浮世絵を描く際に見ていた景色を臨場感あふれる高精細な映像で大型LEDに映し出し、その景色を追体験することができるほか、映像に合わせた音や風による立体的な演出、足元から感じる振動演出により北斎が捉えた感覚も再現。葛飾北斎の代表作である「冨嶽三⼗六景」が、時間も空間も超えて目前に生き生きと蘇る。
作品画像©Ars Techne.corp 原作品所蔵元:山梨県立博物館
会場は7つのゾーンで構成され、葛飾北斎がもつ魅力を多角的に表現。来場者は一連の時間旅行を通じて、北斎が残した浮世絵に描かれた物語の中へと誘われる。
次世代型イマーシブ体験を、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。
作品画像©Ars Techne.corp 原作品所蔵元:山梨県立博物館
◆HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO
【会場】東京都渋谷区道玄坂1丁目2-3 東急プラザ渋谷3階
【会期】開催中~2025年6月1日(日)
【開館時間】11:00~20:00(※最終入場は19:10)
【料金】一般 3,500円、高校生・専門学生・大学生 2,200、小学生・中学生 1,500円
※未就学児は無料
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【2/13(木)〜24(月) 東京都・セイコーハウスホール】
2025.2.12
画業50周年を迎えた銅版画家、山本容子の個展「50th Anniversary 山本容子展 愛めぐりの詩(うた)」
「星めぐりの歌」制作年:1998年、シリーズ:『エンジェルズ・アイ』、ソフトグランド・エッチング、手彩色、サイズ:14×39㎝
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都会的かつ軽快洒脱な色彩で独自の世界を確立した、銅版画家・山本容子の画業50周年を記念した個展「50th Anniversary 山本容子展 愛めぐりの詩(うた)」が、銀座・和光セイコーハウスホールにて開催される。会期は2月13日(木)から24日(月)まで。
和光では4回目となる個展のテーマは「祈りと癒し」。25周年の節目に制作したシリーズ『エンジェルズ・アイ』から最新作の『哀しいカフェのバラード』まで、重層する愛のかたちを表現した作品を辿りながら、心の静けさを求める展示となっている。また、谷川俊太郎氏との詩画集『あのひとが来て』より「<wbr />真っ白でいるよりも」のオリジナル作品も鑑賞できる。
また、2月14日(金)にサイン会を開催。当日14時から会場で書籍を購入した先着50名様に整理券が配布される。
◆「50th Anniversary 山本容子展 愛めぐりの詩(うた)」
【会期】2025年2月13日(木)~24日(月)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【問い合わせ先】03-3562-2111(代表)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【休業日】無休
【入場料】無料
◎サイン会
2月14日(金) 17:00~18:00
当日14:00より、会場にて書籍をお買上げのお客様先着50名に整理券を配布。
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林 信行の視点
2025.2.12
Ginza Sony Parkが誕生。ソニーだから作れる銀座の「余白」
エルメスや東急プラザの美しいガラスの建物が輝く銀座で2番目に有名な交差点の角に、ソニーはコンクリートの垂直公園を誕生させた。往来する人々が集まってくる街の余白になることを狙っているという。外壁に掲げられた「ただいま」の文字は、お隣のエルメス銀座からのソニーの復活を祝福するメッセージに応えたもの(写真提供:ソニー)
銀座の一等地に現れた垂直型の「公園」
数寄屋橋交差点に面する銀座5丁目3番1号。ここにはかつてソニー創業者、盛田昭夫が建てたソニーの顔とも言えるショールーム、ソニー・ビルディングが建っていた。しかし、2017年3月に解体。それからおよそ5年と10か月、2025年1月26日に正式オープンしたのは「銀座ルール」と呼ばれる高さ56メートルの高さ制限で揃った周囲の建物と比べて半分以下、高さ20m強のコンクリート打ちっぱなしの不思議な建物だ。
建物の名前は「Ginza Sony Park」。その企画を行なった ソニー企業株式会社の永野大輔社長兼チーフブランディングオフィサーによれば、訪れた人が「自分の庭」だと感じることができる「銀座の庭」を目指したという。 では、一体、ソニーは何故、銀座に庭を作る必要があったのか。
ソニービルには長い歴史があった。1966年、高度経済成長期の真っ只中、盛田昭夫は当時としては驚くべき決断をした。銀座の一等地に建てたこの建物で、約10坪のスペースを公共に開放したのだ。そしてそこをチューリップで飾ったり、相撲大会を開催したりと四季折々のイベントを開催した。まだ企業が「街に貢献するパブリックな活動」を行うことが珍しかった時代だ。盛田はこの場所を「銀座の庭」と呼んでいた。
しかし、時代とともにソニービルは課題に直面する。かつてソニーは純粋なエレクトロニクス企業だったソニー。テレビやオーディオ機器を展示するショールームとしてのソニービルは、その時代のソニーを完璧に体現していた。しかし、やがてソニーは事業を多角化。音楽、映画、ゲーム、金融なども扱うようになる。ソニービルの設備では、こうした新規事業を紹介することが難しかった。このため、ソニーの業績が低迷した時期にはソニービルは「変われないソニー」の象徴と呼ばれることもあったという。
Ginza Sony Parkについて解説するソニー企業株式会社社長兼チーフブランディングオフィサーの永野大輔
銀座5-3-1は、2つの大きな変貌を遂げてきた。まず象徴的なソニービルとして、次に実験的な公共空間「Ginza Sony Park」として、そして2025年1月、ついに最終形態となるGinza Sony Parkが姿を現した。(写真提供:ソニー)
プラットフォームとしての「公園」
Ginza Sony Parkの1、2階部分は、壮大なコンクリートの回廊として構想された。この2層吹き抜けの列柱空間は、2つの重要な都市要素の対話を生み出している。一方には象徴的な数寄屋橋交差点、もう一方には東京メトロ銀座駅B2出口(エルメス銀座へと続く)がある。何もないただの回廊だからこそさまざまな使い方ができるのが強みだが、建物の正式オープン前からエルメスのランウェイショー後の華やかなレセプション会場として使用される実績でそれを証明してみせた(写真提供:ソニー)
そこでソニー企業株式会社の永野は、盛田昭夫が残した「銀座の庭」という概念をより大きな「公園」へと拡張することを考えた。2017年の旧ソニービル閉館後、建物を一度更地にし、約3年間にわたって純粋な「公園」として運営してみたのである。
この実験から、永野は重要な洞察を得る。「公園の本質は緑やベンチではない。それは『余白』にある」という発見だ。公園とは、使い方が決められていない空間である。散歩をする人もいれば、昼寝をする人もいる。楽器を演奏する人もいれば、お弁当を食べる人もいる。この「余白」こそが、公園の本質的な魅力だという。
「パブリックスペースとは、プライベートスペースの集合体である」という建築家槇文彦の言葉も永野に大きなインスピレーションを与えた。この一見矛盾することばの意味を、永野は実験を通じて理解することになる。毎日同じ場所でコーヒーを飲む人にとって、それは自宅のような私的な空間となる。小学生が放課後にランドセルを置いて宿題をする様子からは、家の延長としての使われ方が見えてくる。俯瞰すれば公共空間でありながら、一人ひとりにとっては私的な場所になっている—それが現代の公共空間の在り方なのだ。
そんな公共空間を目指すGinza Sony Parkでは、各フロアの役割が固定してしまわないようにテナントなどを入れず、「アクティビティ」と呼ばれる常に変化し続ける期間限定のイベントを開催して、活気を保つという。ただし、都市の余白としての役割が損なわれないように、全フロアをアクティビティで埋め尽くすことがないように稼働率は最大でも6割、残りの4割は何もない公園として楽しめるように注意を払っていくという。
垂直型の「公園」という建築的チャレンジ
天井高の異なる2つのアクティビティフロアは、使い方の自由度が非常に高い。扉やシャッターを閉めれば完全なプライベート空間として有料イベントにも使え、階段やエレベーターを開放すれば誰でも参加できるオープンなイベントスペースにもなる。小規模な私的な集まりから大規模な展示会まで、様々な用途に対応できる。VIPへの配慮も万全で、地下2階は銀座の駐車場に直結している。来賓は車から専用エレベーターを使って、そのままイベント会場まで移動することができる。アクセシビリティについても、TOKYO 2020パラリンピックで中心的な役割を果たしたコンサルタントによる入念な検証が行われている。
Ginza Sony Park 階層構成図(ソニー提供)
Ginza Sony Park、外周はグリッドフレームと呼ばれる構造で囲まれており、ここを装飾することで建物の外観を変えることができる。屋上には数寄屋橋交差点に向かって開かれた屋上があり、植生を楽しむこともできる。(筆者撮影)
縦に伸びる通路は地上階まで続き、そこから見上げると空がまるで額縁に入ったように見える。
都市の公園という哲学は、新しい建物の具体的なデザインの隅々にまで反映されている。建物の周りを囲むグリッドフレームは、建物と街との境界でありながら、照明や横断幕、アートの展示など、多様な解釈と使用法を許容する。その内側の縁はベンチとしても使える—これもまた「解釈の余白」を生む仕掛けだ。
建築材料としてのコンクリートの選択にも、深い思考が込められている。公園という「公」の場所と言えば土木工事で作られる。そして土木工事といえば鉄筋コンクリート。
銀座では珍しいこの鉄筋コンクリートの建物、実は一枚一枚のパネルの色が異なり違う表情を見せているが、これは意図的な選択だ。同じ色で揃えても、自然と明暗の差が生まれるコンクリートという素材の特性を活かし、パッチワークのような多様性を表現しているという。さらには経年変化による味わいまでもが、設計に組み込まれているという。
地上階から伸びる螺旋階段は「縦のプロムナード」と呼ばれ、外光を3〜4階にまで導く。これは旧ソニービルへのオマージュでもある。窓のない3、4階の空間は、この縦のプロムナードを通して外の光や雨を感じることができる。階段側の扉を閉じれば、エレベーターのみのアクセスとなり、招待制や有料のイベントにも対応できる柔軟性を持つ。
食体験にも「公園」らしいアプローチ
Ginza Sony Parkの地下には「1/2 (nibun no ichi)」がある。これは一般的なテナント店舗ではなく、ソニーが直接手がける食の体験施設だ。そしてこの空間には、かつてのソニービルを象徴していたネオンのSONYロゴが大切に保管され、展示されている。このロゴは、やわらかな光を放ちながら、過去と現在をつなぐ大切な遺産として、この場所の歴史を静かに語り継いでいる。
地下3階には、レストラン「1/2 (Nibun no ichi)」がある。これはテナントではなくソニーが直接プロデュースする食の体験の場だ。
その名が示す通り、「半分」というユニークな概念を軸に、食体験を再定義しようとしている。一人前の約1/4サイズの料理を2品盛り付けたプレートを提供するという、一般的なレストランの基準からすれば物足りないかもしれない選択には、深い意図が込められている。
銀座には無数の飲食店が軒を連ねている。老舗の喫茶店から路地裏の居酒屋、最先端のスイーツ店、ミシュラン掲載の高級店まで、あらゆる選択肢が存在する。そんな銀座で、あえて「小さな」料理を提供するのは、この場所が目指す「街に開かれた施設」という理念に基づいている。お腹いっぱいに食べられるレストランではなく、ちょっとした休憩や空いた時間に小腹+αを満たす場所。そこから、新しい発見や体験が生まれることを期待しているのだ。
各料理には、その背景にまつわるエピソードが書かれたプレイスマットが添えられる。ポテトサラダ一つとっても、使用するジャガイモの品種や味付けの違いによる変化、各国のポテトサラダの文化、明治時代に西洋料理を日本化していった過程など、深い物語が隠されている。外から持ち込んだ食事を楽しむことも可能だ。これも「公園」というコンセプトに沿った決定である。
銀座の公園の最初のアクティビティ
Sony Park Exhibition 2025 (photo courtesy of SONY)
Vaundyの展示では、来場者はヘッドホンを手に「音楽の地層」を探検する。Vaundyが選んだ約200曲の楽曲が地層のように重なったこの空間で、人々は音楽の発掘者となって旅を楽しむことができる。
YOASOBIの展示では、来場者の心拍から作られたデジタルキャラクターが、音楽ビデオの中で踊る。自分だけの分身と音楽を一緒に楽しめる体験だ。
羊文学のインスタレーションでは、映像と水の反射が織りなす幻想的な空間を作り出している。15分の映像を観た後、来場者はスクリーンの裏側へと案内される。そこではソニーの最新のハプティクス技術により、まるで雨上がりの水たまりを歩いているかのような感覚を体験できる。その感触は極めて本物に近く、誰もが思わず足元を見てしまうほどだ。
2025年1月26日、ついにオープンしたGinza Sony Parkだが、その「アクティビティ」の第一弾として選ばれたのが「Sony Park展 2025」だ。2021年の旧ソニーパーク取り壊し直前に始まった企画の発展形であり、様々な実験を経て到達した一つの答えとも言える。「テーマ × テクノロジー × アーティスト」という独自の掛け合わせに、ソニーグループの6つの事業領域を組み合わせ、抽象的な空間体験として再解釈している。
「音楽」は「旅」として表現される。アーティストのVaundyは約200曲の楽曲を選曲し、「音楽の地層」という独特の空間を創出した。来場者はヘッドホンを手に取り、まるで地層を発掘するように音楽を探索していく。時代やジャンルの垣根を超えて積層された音楽の中を旅するような体験である。
「半導体」は「SF」として解釈される。YOASOBIのプログラムでは、NHK総合『YOASOBI 18祭』のテーマソング「HEART BEAT」を軸に、来場者の心拍をセンシングして「心音オブジェクト」を生成する。1000人の18歳世代と作り上げたこの楽曲と、最新技術が融合することで、まるでSF作品のような体験を生み出している。
「ファイナンス」は「詩」として表現される。羊文学のプログラムでは、空間の中央に大きな水盤を配置し、そこに歌詞が映し出される静謐な空間を創り出した。楽曲「more than words」「光るとき」が響き渡る中、言葉が浮かんでは消えていく映像と、特別に収録された塩塚モエカの声が、訪れる人々を詩的な世界へと誘う。
興味深いのは、これらの展示でソニーの最新テクノロジーが使われているにもかかわらず、あえて詳細な技術説明を壁に掲示していない点だ。永野氏は「現代アート作品と同じように、知りたい人はスタッフに聞けばよい」という考えを持つ。すべての情報を提示してしまうと、来場者は説明を読むだけで終わってしまう。しかし、情報があえて少ないことで、来場者同士やスタッフとの自然な対話が生まれ、それが新しい発見や感動につながるというデータが得られているのだ。
「アクティビティ」と「余白」のバランスで幅広い層に愛される「公園」を目指す
このように、Ginza Sony Parkは、建築としての「余白」と、そこで展開される「アクティビティ」の絶妙なバランスの上に成り立っている。それは、計算され尽くした空間でありながら、人々の自由な使い方を許容する懐の深さを持つ。まさに現代における「銀座の庭」として、新しい都市文化の実験場となっているのである。
実際、この実験は予想以上の成果を上げている。「銀座に若者は来ない」という常識を覆し、ソニーパークのフラット時代には3年で854万人の来場者を記録。その半数が30歳未満という驚くべき結果となった。永野氏は「人は街ではなく、コンテンツに集まる」と語る。そして、このGinza Sony Parkが、まだソニー製品を持っていない人にとっての「My First SONY」となることを期待している。
かつてソニーは、ウォークマンで音楽を屋外へ解放し、プレイステーションでゲームの概念を覆し、AIBOで人とロボットの新しい関係を築いた。そして今、Ginza Sony Parkという形で、都市空間における革新的な実験に挑んでいる。それは「変われないソニー」からの決別であり、未来への新たな一歩なのかもしれない。
ソニーがこの場所に建物を建てるのは半世紀で2度目。1度目はソニー創業者の盛田昭夫、そして今回はソニーエンタープライズの永野大輔社長が手がける。永野は盛田の精神を現代風に解釈し直し、訪れる人それぞれがGinza Sony Parkを自分の庭だと感じてくれることを願っている。
Profile
林信行 Nobuyuki Hayashi
1990年にITのジャーナリストとして国内外の媒体で記事の執筆を始める。最新トレンドの発信やIT業界を築いてきたレジェンドたちのインタビューを手掛けた。2000年代からはテクノロジーだけでは人々は豊かにならないと考えを改め、良いデザインを啓蒙すべくデザイン関連の取材、審査員などの活動を開始。2005年頃からはAIが世界にもたらす地殻変動を予見し、人の在り方を問うコンテンポラリーアートや教育の取材に加え、日本の地域や伝統文化にも関心を広げる。現在では、日本の伝統的な思想には未来の社会に向けた貴重なインスピレーションが詰まっているという信念のもと、これを世界に発信することに力を注いでいる。いくつかの企業の顧問や社外取締役に加え、金沢美術工芸大学で客員名誉教授に就いている。Nobi(ノビ)の愛称で親しまれている。
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