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林 信行の視点
2026.3.13
写真家・高木由利子個展 Bunkamuraザ・ミュージアム最後も20日間
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渋谷の奥座敷で40年近くにもわたって西洋の近代美術から写真、映画、バレエや歌舞伎といった舞台芸術まで、幅広い文化を発信し続けてきた東急Bunkamura。隣接した東急百貨店本店は2023年に閉店し、既に解体されてしまっているが、実は渋谷の文化の発信拠点、Bunkamuraはまだかつての場所に残っており、時折、イベントも行われている。ただし、Bunkamuraの中心施設だった美術館の「ザ・ミュージアム」はこれからしばらく休館し、建設中の複合施設「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」(2029年度竣工予定)の7階の1000平米のスペースに拡大移転の予定だ。
その休館前の「ザ・ミュージアム」の締めくくりの展覧会として、Bunkamuraは同館を愛してくれた人々への特別な展覧会、写真家・高木由利子さんの個展「Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」を入場無料で開催している。
渋谷ファッションウィーク2026春に合わせた20日間だけの特別な展覧会で、会期は3月29日(日)まで、会期中無休。会場はBunkamura ザ・ミュージアム(ヒカリエホールではない)。
2023年にKYOTOGRAPHIEで京都・二条城の会場構成も手がけ、大阪・関西万博の「フランス館」でも再展示されたクリスチャン・ディオールとのコラボレーションでも知られる高木由利子。この展覧会では彼女の代表的シリーズ〈Threads of Beauty〉に焦点を当てている。
渋谷の喧騒から離れ、地下へと降りて入場する「ザ・ミュージアム」の展覧会場。高木はまずは人の顔で来場者を出迎えたいと世界各地のスピリチュアルリーダーなど展覧会の顔となる写真を厳選したという。
ザ・ミュージアムの入り口。カフェ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)と向き合うこの入口が見られるのも今回が最後。
格好良さとは何か
展覧会で紹介しているシリーズ〈Threads of Beauty〉は世界各地で伝統的な衣服をまとい生きる人々の日常を、30年間(1995〜2025年)にわたり撮り歩いたシリーズ。民俗史的な記録としてではなく、被写体の人々の「格好良さ」に純粋に魅せられて撮り続けたシリーズだ。
「この人たちはなんでこんなにかっこいいのか」。
高木が〈Threads of Beauty〉を撮り始めてから30年間、ずっと追い求めてきたのはこの問いだ。約120点の写真に写る人々の佇まい、風情、生き様から滲み出る圧倒的な「格好良さ」。高木は「ファッションとは何か」という問いを根底に持ち続け、単なる衣服ではなく、土地・共同体・先祖から受け継ぎ後世へつなぐアイデンティティの表現だと考えてきた。今、日本の着物のように、世界各地の伝統服が日常生活の場から姿を消しつつある。写真展は既成服を着て、都会に住む私たちへの静かな、しかし強烈な問いかけでもある。高木はその現状を惜しみながらも、現代の生活様式への移行という自然な営みとして受け入れている。
順路のない会場に、布に縫い付けられた写真が吊るされる。8つのテーマごとに構成された「Village(村)」を、来場者は自分の感覚で歩き回りながら巡っていく。
東京生まれ。武蔵野美術大学でグラフィックデザインを学んだ後、英国・Trent Polytechnicでファッションデザインを修め、ファッションデザイナーとして活動を開始した高木。やがて写真家へと転身。当初は風景やヌードを主題としていたが、ファッションブランドとの仕事にも携わるようになる。なかでもディオールのアーカイブピースを独自の視点で捉えた作品群は、写真と衣服との関係性に新風を吹き込んだ。
そんな高木は「写真っていうのは、私にとってモノなんですね。マテリアル」と語る。
データ化され、テクスチャーのない画面で見ることが「普通」になった時代に、今回展示された作品の大半は、泡紙に竹尾でプリントし、手でちぎり、ミシンで縫い付け、その後ニスを二層塗るという工程を経ている。ニスを塗ることで黒が締まり、バライタ紙のような本来の印画紙の美しさが再現される。「こういう質感を、画面越しに見るだけではわからない。だから展覧会に来てほしい」と高木は言う。
出口近くでは本展のために作られた映像作品が上映され展覧会に新たな次元を加えている。渋谷で撮影された映像と、メキシコやモンゴルで撮影された映像を、同時進行で見せる作品だ。
「渋谷はかつて、もっとファンキーだった。撮影された時代の渋谷は、世界各地の少数民族の人々と対等に、おしゃれで、佇まいがあった。」と高木は言う。高木が発掘したその時代の渋谷を撮り溜めた映像と、地球の裏側で営まれる日常が、同じスクリーンに映し出される。遠く隔たった場所の緩やかな関連性が世界が一つ続きなのだと感じさせる。
新作の映像作品《Parallel Styles: Shibuya x The Other Side》では、高木がこれまで撮ってきたかっこいい少数民族の写真と、2000年代初頭に渋谷のスクランブル交差点で撮影したシリーズから選んだ作品を対比させている。
「もの」としての写真、「記憶」としての空間
会場構成を手がけたのは建築家の田根剛。「場所の記憶から建築をつくる」を意味する「Archaeology of the Future」をコンセプトにしたATTA(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)を設立し、世界各地でプロジェクトを手がけてきた。エストニア国立博物館、弘前れんが倉庫美術館などを手掛け、2036年完成予定の帝国ホテル東京・新本館のデザインアーキテクトに起用されたことでも注目を集めている。フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞なども受賞している田根。
高木由利子さんとの出会いは10年ほど前のISSEY MIYAKEの展覧会でトークをした時だったという。その時から一緒にコラボレーションをする約束。その約束は2023年の国際写真展「KYOTOGRAPHIE」で果たされた。世界遺産にもなっている二条城で行われた展覧会は、大きな話題となり、Bunkamuraの担当者もこの展覧会を観て2人に声がけをしたという。
オープニングレセプションで展覧会の解説をする高木由利子さん(左)と田根剛さん(右)。
「ザ・ミュージアム」最後の展覧会の話をもらい、田根は「この場所が持っている記憶を、そのまま生かしたかった。Bunkamura ザ・ミュージアムという空間には、37年間の展覧会の積み重ねがある。その記憶の上に、高木さんの写真の世界を重ねることで、ここでしか生まれない体験が作れると思った」。
障子越の外光も楽しめた二条城での展示と異なり、「ザ・ミュージアム」では外光が一切入らない地下空間。その分、照明にこだわり、写真展の被写体にもなっているノマドな人々が日々感じているであろう稲光などの自然の情景も照明で再現している(ドットワークスが担当)。
展覧会は以心伝心で、ほとんど打ち合わせをすることなく完成したと語る田根だが、高木の「道ができると少数民族がいなくなっちゃうのよ」という言葉が印象深く耳に残っていると言う。
「その言葉を聞いた瞬間に、会場の設計が決まった気がした」と田根は言う。「順路を作らないこと。動線を引かないこと。見る人が、道なき村を歩くように、自分の感覚で動いていける空間にすること」。
だからこそ、今回の展示に順路はない。動線もない。写真は布に縫い付けられ、吊るされている。120人の人々に「出会う」ように、来場者は自由に会場を歩き回る。「ノマティックな村」を構想した田根の空間設計は、見る者に不便を強いる。しかしその不便さこそが、彼らの生き方に触れるための必然だと言う。
会場中央には「村の広場」と名付けられた空間。そこから見える風景は、Bunkamuraという場所の記憶と、写真の中の世界が、静かに重なり合う。
40年の歴史が円環を閉じる
1989年開館のBunkamura ザ・ミュージアム。そのコンセプトの一つが「女性アーティストの紹介」だった。ルイーズ・ブルジョワ、草間彌生——錚々たる名前が、この場所の歴史を彩ってきた。80年代、90年代、2000年代、2010年代、2020年代と、時代を見届けてきたこの現展示室が、高木由利子という女性写真家の展覧会で幕を閉じる。歴史の円環が、静かに、美しく閉じられていく。
展覧会では写真だけでなく、高木の愛用していたメモや本、そしてリトグラフ作品などもアクリルケースに収められて展示されている。このアクリルケースは、元々Bunkamuraで使われており、廃棄される予定だったもの。美術館の建て替えにおいて極力ゴミを出さない方が良い、と話し合ってこのような形での展示になったという。
展覧会期間中、「一冊の本を売る書店」をテーマとする森岡書店がミュージアムショップとして出店している。本展にあわせて先行販売される写真集『Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。』(青幻舎)に加えて、異なる30種類のオリジナルプリントが表紙に施された、世界に1冊だけの豪華特装版を販売。会場限定で抽選販売する[販売価格:165,000円(税込)] ※ED20/墨染め額装込/専用箱付き。
「非常に感謝したい方々」として、高木が最後に挙げたのは被写体になってくれた人々だった。「どうやったら被写体になってくださった方々にお礼ができるか、ずっと悶々としていた。こういう形で彼らの格好良さを世の中に提示することで、少しでもお礼ができたのではないか」。30年間、発表の機会を何度も逃してきた。障害があり、なかなか出せなかった。しかし「今ここに来て、今ここで、そしてこの時期だった」と高木は振り返る。現展示室最後の展覧会というタイミング。すべてが「グッドタイミング」だったのだと。
田根もまた、この場所への思いを語る。「建築家として、ある建物の最後の展覧会を手がけるというのは、特別なことだ。場所の記憶を未来につなぐのが自分の仕事だとすれば、今回はその記憶を、次の場所へと渡す役割でもある。高木さんの写真が持つ時間の深さと、この空間が積み重ねてきた時間が、今回重なり合っている」。
2029年度に生まれ変わる新ミュージアムは、比べ物にならないほど大きく、高く、新しい。それはそれで、楽しみだ。しかし、渋谷から日本に西洋絵画などのアートの魅力を発信してきたあの「Bunkamura ザ・ミュージアム」の空間でアートを楽しめる日は残り少ない。ぜひともBunkamuraの粋な計らいに応えて訪れる時間を作ってもらいたい。
展覧会のレセプションのフードは、eatripのフードディレクター、野村友里が手掛けた。野村友里初監督のドキュメンタリー映画『eatrip』では、”Threads of Beauty”
シリーズに大大感銘を受けた野村が高木に劇中写真を頼んでいる。また野村は食の複合空間〈GYRE.FOOD〉の空間コンセプトを手掛けた田根とコラボをしており3者ともに交流が深い。
高木由利子 写真展「Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」
会期:2026年3月10日(火)〜3月29日(日)会期中無休
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
入場無料 SHIBUYA FASHION WEEK 2026 Spring × Bunkamura
Profile
林信行 Nobuyuki Hayashi
1990年にITのジャーナリストとして国内外の媒体で記事の執筆を始める。最新トレンドの発信やIT業界を築いてきたレジェンドたちのインタビューを手掛けた。2000年代からはテクノロジーだけでは人々は豊かにならないと考えを改め、良いデザインを啓蒙すべくデザイン関連の取材、審査員などの活動を開始。2005年頃からはAIが世界にもたらす地殻変動を予見し、人の在り方を問うコンテンポラリーアートや教育の取材に加え、日本の地域や伝統文化にも関心を広げる。現在では、日本の伝統的な思想には未来の社会に向けた貴重なインスピレーションが詰まっているという信念のもと、これを世界に発信することに力を注いでいる。いくつかの企業の顧問や社外取締役に加え、金沢美術工芸大学で客員名誉教授に就いている。Nobi(ノビ)の愛称で親しまれている。
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投稿 写真家・高木由利子個展 Bunkamuraザ・ミュージアム最後も20日間 は Premium Japan に最初に表示されました。
Features
現代工芸の4人のトップランナーが集結
2026.3.13
銀座・和光セイコーハウスホールで開催。「工芸の表現四人展」
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和光セイコーハウスホールにて、漆芸・金工・陶芸の分野で独自の表現を確立した気鋭の作家4名による展覧会「工芸の表現四人展」が開催される。会期は2026年3月19日(木)から29日(日)まで。展示作品は抽選販売となる。
本展に集うのは、それぞれの領域で素材の魅力を最大限に引き出し、理想の造形を求めて研鑽を重ねる4人の作家。いずれも40代から50代の円熟期を迎え、国内外で高い評価を確立する現代工芸の実力者たちだ。
池田晃将 蜃光電脳小器 w5.7×d5.7×h1.9cm
漆黒の世界に繊細な螺鈿、蒔絵を浮かび上がらせ、掌中に収まる電脳空間を創造する漆芸家・池田晃将氏。
長谷川清吉 かながさね飾箱 φ8×h4.5cm
象嵌や透かし彫りなど高度な技法を駆使し、茶道具を軸に斬新なオブジェをも生み出す金工家・長谷川清吉氏。
新里明士 光盃・台
盃:w9×d7.5×h4.8cm、台:φ10.8×h6.5cm
‟光”をテーマに、器胎にほどこした透明感あふれる点描の文様で洗練された美を追求する陶芸家・新里明士氏。
見附正康 赤絵細描角香炉 w6.6×d6.6×h7cm
九谷伝統の赤絵細描を継承し、古典と現代感覚を融合させた格調高い細密描写の世界を築く陶芸家・見附正康氏。
また3月22日(日)14時から、国立工芸館の工芸課長、岩井美恵子氏と出品作家4名によるトークイベントも開催予定。現代工芸を多角的に語る貴重な機会となりそうだ。
伝統を礎にしながら、工芸の新たな可能性に挑む4人の表現者たち。春の銀座で、四者四様の感性と造形美に触れてみてはいかがだろうか。
◆「工芸の表現四人展」
【会期】2026年3月19日(木)~29日(日)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【問い合わせ先】03-3562-2111(代表)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)【休業日】無休
【入場料】無料
◆岩井美恵子氏と出品作家4名によるトークイベント
【日時】3月22日(日) 14:00~司会進行:岩井美恵子氏(国立工芸館 工芸課長)
※混雑時には入場を制限する場合があります。
【問い合わせ先】和光 美術部 03-3562-2111(代表)
■抽選販売について
作品の購入は抽選となりますに。ご希望の方は、セイコーハウスホールへご来場のうえご応募ください。メールまたは電話での応募は受付ていません。
〈応募日〉
3月19日(木)、20日(金) 各日 11:00~19:00
3月21日(土) 11:00~14:00
〈抽選結果通知〉
3月21日(土)16:00~19:00
※各作家お一人様2点までの応募となります。
※抽選による購入は、各作家お一人様1点限りとなります。
※当選された方のみ、電話またはメールにてお知らせいたします。
※当選後のキャンセルはお受けできません。
※抽選のご希望がなかった作品は、3月22日(日)11:00よりセイコーハウスホールで販売します。
※混雑状況によっては、入場を制限する場合があります。
【抽選販売についての問い合わせ】和光 美術部 03-3562-2111(代表)
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2026.3.13
京都・細見美術館で開催。特別展「志村ふくみ 百一寿―夢の浮橋―」
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蜷川実花 with EiM「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-」開幕
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人間国宝・志村ふくみ、101歳の現在地
2026.3.13
京都・細見美術館で開催。特別展「志村ふくみ 百一寿―夢の浮橋―」
《夢の浮橋》 2025年 志村ふくみ 監修 制作 都機工房 絹糸/紅花、茜、紫根、藍、刈安 【通期展示】
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人間国宝の染織家・志村ふくみの70年にわたる表現の軌跡をたどる特別展「志村ふくみ 百一寿 ―夢の浮橋―」が、京都・細見美術館にて2026年5月31日(日)まで開催中だ。
《月の湖》 1985年 絹糸/藍、玉葱 【前期展示】
紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)であり、随筆家としても広く知られる志村ふくみ。本展では、志村の近年の特徴的なテーマを中心に構成。作品と紡がれた言葉を交えながら、色彩、生命、自然への尽きることのない思索をたどる。
《朧月夜》 2025年 志村ふくみ監修 制作 都機工房 絹糸・金糸/紫根、藍、刈安、臭木 【通期展示】
《若紫》 2007年 絹糸/紫根、茜 【前期展示】
みどころのひとつが、70代半ばから連作を手がけてきた『源氏物語』から生まれた色と着物。作品のタイトルは各帖からとられ、物語から感じる香りや響き、言葉では言い表せない情感を、美しい色と織りで表現している。
小袖《Francesco》 2020年 志村ふくみ監修 制作 都機工房 絹糸/臭木、藍 【前期展示】
さらに島原の乱後の天草を舞台に、死と再生を描く作家・石牟礼道子原作の新作能『沖宮』の能装束も、6領すべてを展示。緋色を追求し、 紅花で染めた主人公あやの舞衣《紅扇》 と、天草四郎の小袖 《Francesco》 は関西初公開となる。
《五月のウナ電》 詩:高村光太郎 書・裂:志村ふくみ 【後期展示】
《風露》 2000年 絹糸/紅花、藍、刈安、紫根 【後期展示】
80代に入り生み出したコラージュ作品にも注目したい。使われているのは、志村が長年大切に保管してきた着物の残り布や小さな端切れだ。高村光太郎の詩に感動して筆をとり、小裂で飾った《五月のウナ電》や着物の雛形、裂帖などが並び、豊かな創造の世界を紹介する。
《雛形 紫格子白段》 2006年 絹糸 【前期展示】
101歳を迎えたいまなお、美しいものを手に取り、自然と色彩への深いまなざしを持ち続けている志村ふくみ。今回は本展を機に構想・制作された作品2領も初公開され、貴重な機会となりそうだ。
◆特別展「志村ふくみ 百一寿 ―夢の浮橋―」
【会期】開催中~5月31日(日)
[前期]開催中~4月12日(日)/[後期]4月14日(火)~5月31日(日)
【会場】細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
【開館時間】10:00~17:00
【休館日】月曜(※5月4日は開館)、5月7日(木)
【入館料】一般2,000円、学生 1,500円
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