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グルメ最前線 トップレストランを探訪する
2025.6.12
石川「オーベルジュ オーフ」、そこには 魂が震える食体験が待っている
シェフの糸井章太氏。背後にあるのは館内の至る所に飾られたパリ在住のアーティスト・小川貴一郎氏の作品。
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若手の登竜門「RED U-35」で史上最年少で優勝、このたび「デスティネーション・レストラン2025」に選ばれた「オーベルジュ オーフ」に行くのなら今のうちだ。
里山の真っ只中にある至高の店
5月28日、ジャパンタイムズが毎年発表している「デスティネーション・レストラン」だが、2025年度の受賞店の1軒に選ばれたばかりの石川県小松市観音下町にある「Auberge〝eaufeu″オーベルジュ オーフ」に出かけてきた。
北陸新幹線の小松駅から車でたったの20分、小松空港から車で30分の距離にある。東京からなら3時間余で到着できる。
開業からもうすぐ3周年、糸井章太シェフはまだ32歳という若さで北陸ガストロノミーの先頭に立ち、その手腕はますますの進化を遂げている。
最初に結論めいたことを言えば、北陸にはミシュランが何年も来ていないから更新されないが、来さえすれば、星を獲ることぐらいは確実な店であることを指摘しておきたい。
オーベルジュの外観は小学校なのだが、中は実にモダンで洒脱なデザインだ。
廃校だった小学校を大胆に改装した。
廃校となった小学校を大改装した当施設は、オーベルジュであるから宿泊もできる。過疎化の結果なので、周囲には本当に何もない。小さな村落と、古い石切り場、少し離れて隣に〝酒造りの神″と言われる農口尚彦研究所の酒蔵があるだけだ。
すぐ近くの小山の新緑と田植えが済んだ田んぼが美しい。オーベルジュには、時たま通り過ぎる車以外、人工的な音は何一つ聞こえてこない。鳥のさえずりと蛙声(あせい)のみ。到着しただけで、思わず、ウーッンと一度、背伸びをしたくなるような開放感がある。空気がうまい。
自家製の湯葉とそら豆。シンプルで余計なものは削ぎ落されている。写真を見ると、衝撃的な味が蘇ってくる。
余計なものを削ぎ落とした料理
さっそく、ディナーに入りたい。
冒頭で、本日使われる野菜のプレゼンテーションがある。山菜の時期は過ぎたが、それでも地元の野菜に多種の野草が混ざっている。まだ瑞々しいから、午前中に近場で摘んだばかりなのだろう。
幾つかのアミューズの後に運ばれたのは「そら豆」。茹でたそら豆を包むのは、小松で採れた大豆から作った自家製の湯葉である。味付けはオリーブオイルと塩だけというシンプルさだ。豆の甘みと湯葉のコク、その塩加減が抜群にいい。ここまで余計なものを削ぎ落とした料理なのに、なんとも豊饒で余韻が深い。
何よりも、これを摂り込んだ身体が喜びに浸っている。この序章だけで、いや~、東京からはるばるここまで来た甲斐があったと、思った。
合わせてくれたのは、農口尚彦研究所の「SHOCHU2022」。酒粕で作った奥行きのある焼酎が湯葉のとろみを切ってくれる。
イワシのねっとり感とジャガイモのシャクシャク感の組み合わせが堪らない。
「イワシ ジャガイモ」は、イワシのマリネをジャガイモのせんべいで挟んだもの。ねっとりと熟成感のあるイワシのマリネがジャガイモのシャクシャクと混ざり合う口中の感覚が心地よい。しかも味付けは、野のハコベ、酒粕のペースト、クリームチーズにアンチョビ……意図的に盛り込んだ発酵食品が満載だ。
その一体感は、しかるべきところに味のパズルが組み合わされたようで、天与の感性をびしびしと感じさせる。
「食材には旅をさせない」
糸井シェフはどのようにして出来上がったのか。その出発点は辻調理師学校で、卒業すると渡仏し、アルザスの3つ星「オーベルジュ ド リル」で修業し、その後もアメリカの3つ星「フレンチランドリー」と、今は閉業した3つ星「マンレサ」でも研鑽を積んだ。
辻調とフランス本国で料理の下地を作り上げ、アメリカで料理の自由さに触れた。恐らくは、アメリカの経験がなければ、今の糸井シェフはなかったのではないか。
2018年、若手の登竜門と言われるコンテスト「RED U-35」で、史上最年少の26歳という若さでグランプリを獲得している。まさに、嚢中(のうちゅう)の錐(きり)、を地で行く感じなのである。
しかし、最終的に彼を覚醒させ才能を解き放たせたのは、里山なのではないか。
そこには、まずミネラルたっぷりの水があり、野生の草花、根や木の実や、近場の農家の野菜、野生のジビエ、肉も魚も至近の距離にある。
「食材に旅をさせないこと」(シェフ)は、料理人にとって究極に理想的な条件であるに違いない。そして何よりも、そのことは美味しさに直結するのである。都会では望むことのできない、地方のガストロノミーの可能性はそこにこそある。
シェフは話す。「3年やって来て、やっとここでやる意味が見えてきました。この時期には、あの野草があそこにあるとか、農家さんのサイクルとかも分かってきました。食材はほぼ、この辺です。はずれても新潟か京都ですね」
環境負荷は、最小限で済んでいることだろう。
フライにされたどじょうは、清らかとしか形容できない。ディップは発酵食材が満載だが、発酵は糸井シェフのテーマでもある。
圧巻のクリエイティブな想像力
面白かったのは「どじょう」だ。土地の清い水で育った半養殖のどじょうを、農口さんの焼酎に浸して酔っ払いどじょうにする。それを米粉でくるんで揚げるのだ(発想は中国料理からか?)。まったく臭みがなく清らかなフライである。自家製の甘酒と自家製のヨーグルトと自家製の柚子胡椒、自生のヨモギで作った発酵ディップをつけて食べる。
何というか、食す者は誰もが、土地の恵みに感謝したくなるだろう。そして、この土地の生気に満ちた食材に日々触れていたら、シェフのクリエイティブな想像力はぐるんぐるんと爆進していくのが、その一皿一皿から分かる。いや、凄いです。
全品を紹介したいところだが、かなり端折(はしょっ)ている。
夏に相応しい冷菜。柑橘系とトマトの甘みのジュースで食べるいかそうめんは、ひれ伏したくなるほど美味しい。
「赤いか トマト」にも筆者はひれ伏した。甘みにとりわけ秀でた「プチぷよ」のミニトマトのスライス、その下にいかそうめんが敷いてある。コブミカンとスダチを軽く絞って、トマトのジュースが甘味を加える。上に載せた緑のアクセントは野草のミョウガタケだが、ミョウガに似たような清涼感があり山の力強さが味わえる。
「岩牡蠣 スナップえんどう」も忘れ難い。岩牡蠣とスナップえんどうを、ともに炭火で炙った。エゴマと青梅の塩漬けのソースは、ジェノベーゼのようなソースだが、青梅のピリリと来る味の配分は天才的だ。茹でた野生のカラスノエンドウの花が添えてある。
この2品とも、味の重層性と補完性が見事すぎる。口に入れるたびに、どれだけ「美味しい」をつぶやいたか分からない。
奥底に眠るDNAが揺さぶられる
シェフは美味しいものを目指してシンプルに考えている。結局、料理とは食材に尽きるのだ。野山を歩けば食材に突き当たる。季節が変わり、変化は無限だ。シェフの感覚は研ぎ澄まされていくだろう。それに農家直送の野菜が加わり、直送の魚と肉が加わる。
それぞれの食材が持つ固有の美味しさを引き出し、唯一無二の皿を構築する確信に満ちた手さばきは、和歌山「ヴィラ アイーダ」の小林寛司シェフを思い出させる。
もう一つ思ったのは、日本人は太古の昔から野草を摘んでは食べてきた。糸井シェフの料理に食べ手の魂が打ち震えるのは、凄まじく美味しいせいでもあるが、われわれの奥底に眠るDNAが揺さぶられるためでもあるかもしれない。
鹿もセリも地のものである。そこに加えられた野草たちが、野趣を引き上げ本能を刺激する。素晴らしい。
一週間過ぎても美味しさが舌に残る
また、「鹿 山野菜」の美味しさの刻印は、一週間が過ぎた今でも味蕾の中に刻み込まれている。
鹿肉は藁でたたき上げにして、セリの軸とカキドオシをまぶした。野生のカキドオシはミントのような爽やかさを添えてくれる。鹿の火入れが凄い。揚げた野ゼリの根が重層性を引き上げる。そして、すべてをまとめ上げる鹿肉から作ったコンソメが、料理というものの深淵へと引き込むのである。
「オーフ 巻き」はいわゆるタコスで、創業当時からのスペシャリテだ。皮も中身も季節によって変わる。その意味では旬を味わうのに最適な一品だ。
新緑の今は、緑をイメージして、生地にホウレンソウ、山で採れたアザミを練り込んだ。具材は、西田農園の葉野菜、ヌカに付け込んだ白菜、パクチー、ミント、白山でとれた羊のソーセージ、ハーブ、自生のローリエ。トマトをベースにしたオレンジのソースを加えた。
合わせた農口さんの日本酒17年ヴィンテージものを熱燗にしたところにセンスを感じた。
火入れされたキジハタの弾力が見事で、浅利出汁のソースがあまりにも素晴らしい。
薫香ときちんと熱がある料理
「なめら 蕨」にはガツンとやられた。「なめら」はキジハタのことだ。皮目を香ばしく焼いて、付け合わせは山で採ってきた蕨を炭でさっと炙った。ソースは浅利出汁、ケッパー、アサツキ、ナメラの上に発酵させた玉ねぎを載せ、レモンジュースとレモンの皮で香りづけした。
キジハタは焼くのが難しいはずだが、魚は身が熱くぶりんぶりんと弾力がある。ちょっと信じがたいほどの味だった。
糸井シェフの料理がフレンチから遠くにあると思わせるのは、まずその香りである。一般にフランス料理は香ることが極めて稀だ。あくまでも口中で展開される芸なのである。糸井シェフの料理は薫香が豊かに立って来る。そしてきちんと熱くあるべきものが熱いのも特徴だ。ネコ舌の欧米人は料理を熱く作らない。
イノシシは毛のついたまま届けられたそうだ。野性味と火入れの妙、人生でいちばん美味しいイノシシであった。
メインの最後に出た「猪 ほうれん草」は、炭火と薪火の合わせで焼いたイノシシで、周囲のカリカリ具合と、血のしたたるレアの火入れが最高。猪の骨やクズ肉から取ったソースのコクがいい。最もクラシックな一品だったとも言えるが、ソースにはエシャロットに粒マスタードを加えてあり見事だった。
合わせたイタリアの赤「CARDIN」は濃厚なフルボディで、猪の野趣を引き上げていた。
デザートの「いちご 黒文字」の斬新さにも驚いた。コンポートにしたいちごと、山でとれた薬草でもある黒文字の葉を乾燥させてタルトの中に入れた。上に薬草のイタドリのコンポート。黒文字で味付けしたアイスクリームを添えた。
最低限を足す料理の凄さ
「最近料理をしていてよく思うのは、これはいらない、が多いことです。削ぎ落としていって、最低限を足すみたいな考え方になっていますね」
という糸井シェフの言葉を聞いた。言うに易く行うに難しだろう。しかし、今宵食べたすべての料理について、「なるほど」と深く納得がいった。
ジュニアスイートの部屋。無駄なものがなく気持ちがいい。色合いもロロ・ピアーナとかクチネリっぽくて素敵だ。
最後に宿泊施設にも触れておきたい。1Fに糸井シェフ特製のハンバーグを出すカフェがある。ここは誰でもフラリと入れる。奥にダイニングがあり、ゲストルームは2Fと3Fで12室ある。
各部屋はベージュと茶色と白のアースカラーを主にしていて、こざっぱりとして実に爽快感がある。元教室の窓が大きい。黒板が白塗りで残っているのも面白い。
清浄な空気と無音であるためか、かつてないほどの寝起きの心地よさがあった。
写真は、徒歩7分のところにある観音下(かながそ)石切り場にあるテーブルで朝食を広げたもの。
一夜開けての朝食だが、今年4月から、朝食バスケットを手に、館内や屋外の好きな場所で楽しめるようになった。サラダ、ジュース、熱いスープ、ペストリーなど、シェフこだわりのメニューだ。
ここは何度でも戻ってきたくなるオーベルジュであることは間違いない。
Auberge〝eaufeu″オーベルジュ オーフ
住所:石川県小松市観音下町(かながそまち)口48番地
TEL:0761-41-7080
営業時間:(月・木・金・土・日・祝日)18:00~22:00、(土日のみ)12:00~15:00
定休日:火・水
ランチ:15,000円~(税サ別)
ディナー:15,000円~(税サ別)
宿泊(1泊2食付き、2名1室利用時の1名の料金):45,600円~(税サ込み)
Toshizumi Ishibashi
「クレア」「クレア・トラベラー」元編集長
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Features
平安の避暑地・嵐山で出逢う、五感で愉しむ京の夏
2025.6.10
「星のや京都」夏の催しを開催。お囃子舟や納涼床、移ろう季節を楽しむ
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平安貴族の避暑地・嵐山に佇む、全室リバービューの旅館「星のや京都」では、8月31日(日)まで、夏の風物詩や古き良き京文化を味わうさまざまな催しを開催している。
書と雨音に浸る「雨づつみのすすめ」
窓を額縁にした絵画のような風景が広がるライブラリーラウンジでは、雨天時にのみ、振る舞いや書籍を提供。京都の書店「恵文社一乗寺店」がセレクトした“雨”にまつわる書籍が並ぶ空間で、雨音を聞きながら静謐な読書時間を楽しむことができる。
開催日 :2025年6月30日(月)まで
開催時間:15:00~18:00
料金 :無料
予約 :不要
※雨天時のみの開催
渓谷に響く音律「京のお囃子舟」
6月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)の4日間限定で開かれるのが、京都の夏の風物詩である祇園囃子を優雅に楽しめる「京のお囃子舟」。祇園祭の鷹山が、山鉾から大堰川に浮かぶ屋形舟に舞台を移し、囃子を演奏。渓谷に響く音色を鑑賞した後は、囃子方とともに合奏に興じる貴重な体験も楽しめる。
開催日 :2025年6月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)
開催時間:17:30~18:30
料金 :無料
予約 :公式サイトにて3日前までに要予約
※天候や川の状況により当日でも舟の運航中止、開催場所・時間変更の可能性があります。
文字に託す願い「奥嵐山の七夕体験」
7月1日(火)~10日(木)、8月21日(木)~31日(日)に開催されるのが「奥嵐山の七夕体験」。朝の静けさのなかで行われるこちらは、梶の葉に想いをしたため、七夕行事の供え物から発展したとされる素麺を旬の鮎のから揚げと共に楽しむ催し。自然の涼を感じながら七夕の風情を味わい、風流な時間を過ごすことができる。
開催日 :2025年7月1日(火)~10日(木)、8月21日(木)~31日(日)
開催時間:6:30~7:15
料金 :1名 6,050円(税・サービス料込、宿泊料別)
予約 :公式サイトにて7日前までに要予約
「水の庭」にしつらえる、夏季限定の納涼床
7月1日(火)から8月30日(土)まで、夏の星のや京都を象徴する納涼床が登場。光がやわらかく差し込み、青もみじが揺れる納涼床は、京都の夏の風物詩である川床を彷彿とさせる特等席。三浦照明による行灯や、京焼や京仏具職人による風鈴の音色も華を添え、目や耳から夏の涼やかさを感じることができる。
開催日 :2025年7月1日(火)~8月31日(日)※雨天中止
料金 :無料
予約 :不要
平安貴族の別荘地であった嵐山。雅な情景が息づくこの地で、風雅な滞在を楽しんでみてはいかが。
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モルテーニの旗艦店が南青山にオープン
2025.6.9
都市に佇む彫刻的空間「パラッツォ・モルテーニ東京」
3F・MOLTENI&C Apartment by Vincent Van Duysen
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イタリアの屈指の総合家具ブランド「Molteni&C(モルテーニ)」が、南青山にフラッグシップストア「パラッツォ・モルテーニ東京」をオープン。地下1階・地上3階、総面積約1,000平方メートルという圧倒的スケールで誕生した。
3F・MOLTENI&C Apartment by Vincent Van Duysen テラス
デザインを手がけたのは、モルテーニのクリエイティブ・ディレクターであるヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン。堅牢な構造体に開放的な中庭やテラスを組み合わせるなど、静謐と光が呼応する洗練された空間に仕上がっている。
2F
エントランスの先に広がるのは、リビングとダイニングがシームレスにつながる地上階のホール。代表作「AUGUSTO」「LUCIO」などのソファをはじめ、「OLD FORD」「ARC」など世界的な建築家がデザインしたテーブル、そしてジオ・ポンティ ヘリテージコレクションなど、ブランドの精神が息づく名作家具の数々が展示されている。
B1F
地下フロアでは、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンが手がけたキッチン「RATIO」を中心に、上質なリビングやダイニングを展開。フロアごとに異なるシーンを描きながらも、空間全体でひとつのストーリーを紡ぎ出すモルテーニならではの空間構成も見どころだ。
3F・MOLTENI&C Apartment by Vincent Van Duysen
また最上階には、約180㎡の「MOLTENI&C Apartment by Vincent Van Duysen」を設置。ここは、専用エレベーターでのみアクセス可能なプライベート空間で、ゲストのための特別なもてなしの場として機能。室内に広がる家具やアートが、ヴァン・ドゥイセンの世界観をダイレクトに表現している。
美と建築が交差する「パラッツォ・モルテーニ東京」。モルテーニが発信する、“上質な暮らしの文化”を体感してみては。
◆パラッツォ・モルテーニ東京
【住所】東京都港区南青山5-16-10
【TEL】03-3400-3322
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】水曜、祝日 <予約制>
※来店の際は電話にて要予約
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京都通信
2025.6.6
【京料理講演会レポート第1回】伝統を守り、未来へつなぐ──たん熊北店三代目主人・栗栖正博氏が語る“和食”の真髄
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2025年5月14日(水)〜19日(月)の6日間、京都髙島屋S.C.にて「京都 食の博覧会」が開催されました。京のグルメを集めたこのイベントでは、京都府内各地の料理店・和洋菓子店のグルメやスイーツ、人気ベーカリーのパンなどが集結。特設スペースでは、日替わりで京都を代表する料亭3店による出汁の飲み比べ体験も行われるなど、伝統を受け継ぐ料理人たちの技と豊かな食文化を堪能できる絶好の機会となりました。
そして14日(水)〜16日(金)には、京の料理人による講演会も実施。伝承の技や和食の未来について、貴重なお話が繰り広げられました。京都通信では、その模様を3回にわたってお届けします。
たん熊北店 三代目主人の栗栖正博氏
栗栖正博氏[たん熊北店 三代目主人]──京料理の未来を見据えて
初日の講演を務めたのは、1928年創業の京料理店「たん熊北店」の三代目主人 栗栖正博氏。お話は、和食がユネスコ無形文化遺産に登録された経緯から始まり、日本における食と文化のつながりや、世界に広がる和食の可能性にまで及びました。
ユネスコ無形文化遺産登録と、その背景
講演の冒頭で語られたのは、2013年12月に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された背景。実は当時、国内では、和食は保護・継承すべき日本の文化として位置づけられていなかったのだとか。和食の歴史や伝統を国内外に発信し続け、ユネスコ無形文化遺産にまで押し上げたことで、改めて評価されるようになったと言います。
印象的だったのは、フランス・リヨンで料理人たちと交流を持つなかで和食の魅力が評価され、それが文化遺産登録への後押しとなったというお話。
「日本の調理師専門学校のリヨン校で、和食の合宿のようなイベントを行いました。それをきっかけに現地の料理人たちが、和食の技術やうま味、道具、食材などに興味を持ってくれるようになったんです。翌年には関西で勉強会を開き、堺の包丁工房を訪ねたり、酒蔵や味噌蔵の見学をしたり。和食の基礎を徹底的に学んでもらいました。
そうして交流していくなかで、ヨーロッパのトップシェフたちの間で和食ブームが起こりました。なかには“別の惑星の料理のようだ”と言う人もいて。日本の食文化は、アジアのなかでも、ほかの国とまったく違った進化の仕方をしているので、そこに大きな関心が寄せられたんです。彼らが推薦してくれたおかげで、ユネスコ無形文化遺産の登録に向けて発信をすることができました」
和食文化の発展を目指し、世界のシェフとの交流や国内での食育などの取り組みを行うNPO法人日本料理アカデミーの理事長も務める栗栖氏。
京料理を形づくる「おもてなし」の心
海外のシェフたちにも評価された、日本の食文化の素晴らしさ。その神髄は、どこにあるのでしょうか。一体どのようなところにあるのでしょう。それは、おもてなしの文化。そして年中行事との結びつきだと栗栖氏は言います。
お正月のおせち料理やお雑煮、五節句にまつわる料理など、古くからの行事に根ざした食の形を通して、「おもてなし」の心や四季の美しさを表現する京料理の奥深さを教えてくださいました。
「節句というのは、季節の節目でもあるわけです。そういう時期は体調を崩しやすいですよね。昔の人は、病気の原因を邪悪なものが体に入ってくるせいだと考えていましたので、節句には邪気払いのためのもの——人日の節句(1月7日)の七草粥や上巳の節句(3月3日)の草餅、端午の節句(5月5日)の粽(ちまき)などを食べていたんです」
7月の八寸の一例。八寸とは酒肴のことで、茶懐石に端を発し、その名は8寸(約24cm)角の器に盛りつけられたことに由来する。
「私たちが店でお出しする料理やあしらいも季節ごとに変わってきます。たとえば7月には祇園祭の宵山の日に授与される厄除け粽を模して、笹の葉で包んだ寿司を用意。9月は菊を用いた厄払いが行われる重陽の節句(9月9日)にちなみ、菊をモチーフにした料理を仕立てます。
そして、お客様をお迎えする部屋の床の間には、季節の掛け軸をかけ、季節の花を生ける。部屋から見える庭の角度も考えて配置する。目で見て美しく、食べて美味しい。そしてお酒を飲んで楽しい。そんな“非日常”を作ることが、料亭のおもてなしなんです」
9月の八寸の一例。重陽の節句は宮中行事であることから、器には蒔絵が施された華やかなものが用いられている。
世界へ広がる和食の知と技──次代に向かって
栗栖氏が理事長を務めるNPO法人「日本料理アカデミー」では、これまで8年にわたって『日本料理大全』の編纂を進めてきました。和食の発展と和食文化を担う人材の育成を目指し、日本料理の成り立ちや精神、技術を日本屈指の料理人や学者が解説したもので、これまでに5巻を刊行。さらなる周知のため、京都府立大学と共同でインターネット上に「日本料理大全 デジタルブック(日本語版/英語版)」を公開しています。
「長年積み上げてきた日本料理の知識と技術を記録に残し、誰もが学べるようにしたい。ゆくゆくは“人間国宝”と呼ばれるような料理人が生まれるよう、土壌を整えていきたいですね」
たん熊北店では、料理人との会話を通して日本料理を深く知ってほしいという思いから、カウンター席を大切にしている。
栗栖氏による講演は、改めて和食の奥深さに驚嘆するとともに、この素晴らしい文化を未来に継承していくためには、一人ひとりがその歴史や伝統を理解し、魅力を共有することが大切だと認識し直す機会となりました。
次回は、7月上旬〜中旬に公開予定。5月15日(木)に登壇した「山ばな 平八茶屋」主人・園部晋吾氏の講演内容をお届けします。
京都の食文化を深く知る旅は、まだまだ続きます。
Text by Erina Nomura
野村枝里奈
1986年大阪生まれ、京都在住のライター。大学卒業後、出版・広告・WEBなど多彩な媒体に携わる制作会社に勤務。2020年に独立し、現在はフリーランスとして活動している。とくに興味のある分野は、ものづくり、伝統文化、暮らし、旅など。Premium Japan 京都特派員ライターとして、編集部ブログ内「京都通信」で、京都の“今”を発信する。
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投稿 【京料理講演会レポート第1回】伝統を守り、未来へつなぐ──たん熊北店三代目主人・栗栖正博氏が語る“和食”の真髄 は Premium Japan に最初に表示されました。
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季節を味わうチョコレートの芸術品
2025.5.30
和光が贈る、夏の銀座を彩る新作パフェ「SHIKIパフェ ―NATSU―」
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和光アネックス2階ティーサロンから、夏限定のチョコレートパフェ「SHIKIパフェ ―NATSU―」が登場。6月1日(日)から8月31日(日)までの期間限定で楽しめる。また、同時発売される、1階ケーキ&チョコレートショップの「SHIKIショコラ・フレ ―NATSU―」にも注目だ。
「SHIKIパフェ ―NATSU―」3,740円(6/1~ 8/31の期間限定メニュー)
「SHIKIパフェ ―NATSU―」は、ホワイトチョコレートをベースに、マンゴーやパッションフルーツ、ココナッツ、ライムといったトロピカルフルーツを重ね、夏らしい軽やかさと甘やかな奥行きを表現。
トップには向日葵をイメージした装飾をあしらい、自家製ホワイトチョコレートアイス、ライム風味のメレンゲ、フィアンティーヌ、カカオパルプのソルベなど、何層にも重ねられた素材の妙も見どころ。食べ進めるごとに味わいや食感が変化し、最後のひと口まで驚きと感動が続く。
「SHIKIショコラ・フレ ―NATSU―」1粒 648円(6/1~ 8/31の期間限定販売)
「SHIKIショコラ・フレ ―NATSU―」は、「ココ シトロンヴェール」と「マンゴー パッション」の2種類がラインアップ。「ココ シトロンヴェール」は、ココナッツとライムの香りが爽やかに広がるひと粒。ガナッシュだけでなくザクザクしたココナッツにもライムジュースをまぶし乾燥させることで、鼻に抜けるライムの香りと風味を堪能できる。
もう一方の「マンゴー パッション」は、マンゴーのガナッシュとパッションフルーツのパート ド フリュイを重ねたショコラ・フレ。果実のみずみずしさとチョコレートの深みが溶け合う、夏らしいショコラ・フレに仕上がっている。
2階 ティーサロン
1階 ケーキ&チョコレートショップ
旬のフルーツの鮮烈な香りと、チョコレートの奥行きが調和する逸品。夏の銀座で、甘美なひと時を楽しんでみては。
和光アネックス
【住所】中央区銀座4-4-8
【営業時間】
2階 ティーサロン 10:30~ ラストオーダー19:00(日曜・祝日はラストオーダー18:30)
1階 ケーキ&チョコレートショップ 10:30~19:30(日曜・祝日は19:00まで)
【休業日】無休(年末年始を除く)
関連リンク
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Features
希少価値の高いジャパニーズウイスキーを堪能
2025.6.5
東京ドームホテル、「山崎25年」「白州25年」を特別価格で提供
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2025年6月1日に開業25周年を迎えた、東京ドームホテル。ホテルのメインバー「2000」にて、希少価値の高いジャパニーズウイスキー「山崎25年」「白州25年」を特別価格・数量限定で提供する「ジャパニーズウイスキーフェア」を開催中。
酒齢25年以上のモルト原酒を選び抜き、ミズナラ樽やスパニッシュオーク樽などで長期熟成を重ねた「山崎25年」。年間生産本数がわずか千数百本と非常に希少で、高貴な木香と複雑な甘み、そして深く伸びやかな余韻が印象的な逸品だ。
一方の「白州25年」は、クリーミーでウッディーな原酒に、ピートが効いたスモーキーな原酒、果実味豊かなスパニッシュオーク樽原酒を巧みにブレンド。芳醇かつ壮麗な味わいが、熟成の極みを感じさせる。
また同期間、「響17年」「竹鶴」「白州」も特別価格で提供。いずれもなくなり次第終了となる。
18.44メートルのロングカウンター越しに、東京ドームシティの夜景を一望できるバー「2000」。美しいイルミネーションを眺めながら、極上の一杯を味わってみては。
◆東京ドームホテル開業25周年記念「ジャパニーズウイスキーフェア」販売概要
【期間】2025年6月1日(日)~ ※数量限定
【時間】19:00~23:00(ラストオーダー:フード 22:00 / ドリンク 22:30)
【場所】東京ドームホテル 6F バー「2000」
【料金】
「山崎25年」通常料金 ¥92,250 ⇒ 【特別料金】¥25,000
「白州25年」通常料金 ¥92,250 ⇒ 【特別料金】¥25,000
※各20杯限定
※お一人様につき1杯限定
※白州 / 竹鶴 / 響17年も同期間特別価格で提供。
「響17年」通常料金 ¥220,000 ⇒【特別料金】¥165,000 (25%引き) ※ボトル販売
「竹鶴」通常料金 ¥3,200 ⇒【特別料金】¥2,500 ※グラス販売
「白州」通常料金 ¥3,800 ⇒【特別料金】¥2,500 ※グラス販売
※表示料金はサービス料・消費税込みの料金です。
【予約・問い合わせ】6F バー「2000」Tel. 03-5805-2299
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Features
希少な新物オイスターに舌鼓
2025.6.3
ウルフギャング・ステーキハウス、カナダから届く「ロブスターヌーヴォー」を6月限定で提供
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アメリカ発の名門ステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス」にて、カナダ・プリンスエドワード島州で水揚げされた若いロブスター「ロブスターヌーヴォー」を使用した特別メニューが、2025年6月30日までの期間限定で登場。
ロブスターヌーヴォー&プライムステーキコース 1名 24,200円(税込・サ別)
提供されるのは、カナダ・プリンスエドワード島州の漁で最盛期を迎える、5月から7月にかけて獲れた新物のロブスター。甘みが際立ち、ぷりっとした食感が特徴だ。今回は、そんな美味しさのピークといえる希少な食材を、ウルフギャング・ステーキハウスならではの豪快かつ繊細な調理法で楽しめる。
ロブスターヌーヴォーカクテル 7,480円(税込・サ別)
「シーフードプラッター」 12,100円(税込・サ別)
アラカルトでは、素材の味わいをダイレクトに楽しめる「ロブスターヌーヴォーのカクテル」や「シーフードプラッター」などのシンプルなメニューが登場。
コ-スより、ウルフギャングスタイル クラブケーキ
コ-スより、ロブスタービスク
コ-スより、プライム熟成T-BONEステーキ
一方コースは、ウルフギャング自慢のTボーンステーキとロブスターヌーヴォーの両方を堪能できる「ロブスターヌーヴォー&プライムステーキコース」を用意。いずれも食材の魅力が最大限に引き出され、初夏の味覚を堪能できる内容となっている。
六本木店 店内
限定メニューは、六本木、丸の内、大阪、福岡、青山の5店舗にて展開。名門ステーキハウスが贈る、今だけの特別なシーフード体験をぜひ味わってみてはいかがだろうか。
◆ウルフギャング・ステーキハウス 「ロブスターヌーヴォー」
【開催期間】開催中~2025年6月30日(月)
【内容】ロブスターをテーマにしたコース、アラカルトメニューの提供
<アラカルト>
・ 「ロブスターヌーヴォーカクテル」 7,480円
・ 「シーフードプラッター」 12,100円
<コース>
・ 「ロブスターヌーヴォー&プライムステーキコース」 1名 24,200円
ロブスターヌーヴォーカクテル/ウルフギャングスタイル クラブケーキ/ロブスタービスク/プライム熟成T-BONE ステーキ/マッシュポテト/クリームスピナッチ/本日のデザート/コーヒーまたは紅茶
※価格はいずれも税込・サービス料別。コースは2名から。
【提供店舗】「ウルフギャング・ステーキハウス」国内5店舗
六本木店/丸の内店/大阪店/福岡店/シグニチャー青山店
※Teppan 銀座店での販売はありません。
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Portraits
日本のエグゼクティブ・インタビュー
2025.5.30
羽田未来総合研究所代表取締役執行役員・大西洋 ヨーロッパブランドに肩を並べるジャパンブランドの確立は日本の未来の光になる
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羽田未来総合研究所(羽田未来総研)の代表取締役社長執行役員を務める大西洋さんは、かつては“ミスター百貨店”と呼ばれた人物であり、日本の消費や価値観の変革に大きく貢献し、本当の豊かさは何かを日本人に伝えてきた。その大西さんが、現在の日本の国力低下から、このままでは後進国になると警笛を鳴らし、そのために取り組むべきこととして、地方創生や日本のモノづくり、また日本のブランド価値の向上に向けた取り組みについて語ってくれた。
オーバーツーリズムが叫ばれる中、
観光国日本へ向けた不可欠な施策の必要性を訴える
オーバーツーリズムが社会課題となっている中、日本の空の玄関口である羽田空港に携わる大西さんに現況を聞いた。
「羽田空港のお客さまはどんどん増えていますが、2024年には3,600万人が訪日し、2025年は確実に4,000万人を超えてくるでしょう。さらに今後は6,000万人などという数字も耳にしますが、正直言って、現在の日本ではその数を受け入れることは難しいと思います。特に地方都市ではタクシー不足などの二次交通の課題も大きく、いま以上にインバウンドを受け入れるプラットフォームが日本には整っていません。日本は、観光を産業として成立させていくためには早急な環境づくりが必要です」と政府の対応策を訴えた。
無論、日本企業がより元気になることも必要である。大西さんは現在の事業の未来を見据えた施策を次々に行っている。
百貨店業界をけん引してきた大西さんは、日本の伝統や文化を守り、生活文化の産業化、観光のビジネス化を通じて、日本の国力向上につなげる活動をライフワークにしている。
日本の経済を支えられる企業ポートフォリオをどう描くかで、企業の将来は変わる
「企業が生き残っていくためには、企業ポートフォリオをどう変革させていくかが大切です。日本空港ビルデングという会社は、羽田空港の旅客ターミナル運営をしている会社ですが、それだけやっていたのでは企業としての存続が難しくなります。コロナの時がいい例だと思いますが、飛行機が飛ばない、お客さまがいらっしゃらないとなると、もう会社としてはビジネスが遂行できなくなるわけです。つまり企業ポートフォリオとして、どうリスクヘッジしていくのかが非常に大事なんだと思います。そこで新しい企業ポートフォリオを作る一因として生まれたのが羽田未来総研だと私は解釈しています」。
現在、大西さんが社長を務める羽田未来総研は、羽田空港の旅客ターミナルの建設、管理・運営を担う日本空港ビルデングが2018年に創設したシンクタンクである。羽田空港を軸として、人や地方をつなぎ、新たなビジネスやブランディングなどの価値を創出する「地方創生」「観光開発」事業をはじめ、日本発のアート・文化の発信「アート事業」などを幅広く展開している。
日本は世界とどう向き合うべきか、また世界の中でどう勝ち抜いていくのか
「まだ実感のない日本人もいらっしゃるかもしれませんが、日本は後進国、いや中進国になってしまったのです。日本のGDPは2025年にインドに抜かれる見通しですし、2030年には東南アジアの伸びている国に追いつかれる。日本が国力を上げていくためには地方創生も大切な一つの施策であると考えています。日本のGDPの半分は地方が生み出します。地方にはたくさんの匠の技や技術力、それらが生み出す素晴らしいモノがあります。それらを産業化していくこと、これを私は『生活文化産業』と呼んで、事業の一つとしています。日本の文化や技術が世界から高い評価を受けて、それらを輸出すれば、地方は活性化し、その結果日本のGDPにも貢献することができます」。
日本のアートもひとつの産業である。
企業がアートや文化を支援することで日本は変わる
現在、大西さんは将来の日本空港ビルデングや羽田未来総研のビジネスにつながっていくことを想定し、文化事業などを行う財団や団体などの支援活動にも多数携わっている。その中で日本のアートや文化への評価の低さについて課題を感じている。
「日本のアートマーケットの市場は3,000億円ほど。しかし欧米では1兆、2兆もあります。アートや文化も、日本の産業の一つの柱として企業も支援をしていく体制が必要です。ただ、いまの若い人たちはアートへのポテンシャルが高いので、日本のアートや文化に対するあり方は変わってくることを期待しています」。
羽田未来総研では、羽田空港第3ターミナル出国エリア内の免税店舗として、2023年12月に地方創生型日本発ラグジュアリーブランド『JAPAN MASTERY COLLECTION(ジャパン マスタリー コレクション)』をオープンさせた。“守るべき日本の美と技”を世界へ発信し、地方創生につなげていく、そしてこれは日本伝統文化のブランディングであり、ジャパンブランド確立への足掛かりとなる取り組みと言える事業である。
「トラベル」「上質な日常」「趣味」「プロモーションエリア」の4区画に分けられている。
日本の職人や日本のブランドからセレクトしたもののほか、オリジナルアイテムも揃っている。
「現在は地方自治体との連携も活発に行っています。自治体が抱える課題を解決すべく、地方のブランディングや海外への展開などのお手伝いもしています。日本の素晴らしい文化やアートを世界に知ってもらうには大切な活動になります。もちろん、ジャパンラグジュアリー『ジャパン マスタリー コレクション』の展開もまだ始まったばかりですので、これらをどうやって海外へ発信するか、あるいは国内に広げていくのかにも取り組んでいます」。
「このジャパンブランドの存在が地方創生をはじめとして、アートや文化、さらには流通業の課題解決など、すべてに通じていく事業です。さらに商品をご覧になった方が、地方のモノづくりに興味を持ち、その場所を訪ねたり、また体験したりすることで、地方にお金を落としていく、よりよい循環にも期待しています」。
なぜ銀座には欧米ブランドばかりが並ぶのか。
ジャパンブランドを世界的ブランドに育てるために必要なこととは?
最後に、なぜ欧米ブランドに匹敵するジャパンブランドが育っていかないのか、その理由についても聞いてみた。
「ブランドが育たない理由には2つあるように思います。1つはヨーロッパには、ラグジュアリーブランドを大事に育てる文化が根付いています。ブランド価値をキープするために、人気デザイナーとコラボレーションするなど、常に新たな息吹を意識して、ブランド力やその価値を守っているのです。それに対して日本は、クリエイティビティとしては世界的にも高く評価されているのですが、それはファッションのクリエイティビティではなく、やはりモノづくりなんです。日本は昔から、自動車産業を含めた製造業が基軸ですし、地方に素晴らしい手仕事のテキスタイルなどがあるものの、あくまでの素材の一つ。ブランドとして育てて来なかった歴史があります」。
「ジャパン マスタリー コレクション」の店頭に並ぶ、香川県「讃岐かがり手まり」。
温暖な気候が育んだ木綿を使って、地域の女性が受け継ぐ手仕事。
最高レベルのオーガニックコットンを用いて、岡山県にある人気ブランドのデニムを製造する工場で生産した、「ジャパン マスタリー コレクション」オリジナルデニムパンツ90,000円(免税価格)。
日本人の積み上げ方式の価格設定では欧米ブランドには太刀打ちできない
さらにジャパンブランドがうまく確立できない背景には、日本人の気質が大きく関係していると大西さんは語る。
「日本の小売業に携わっている人たちは残念ながら交渉力が無さすぎるのです。たとえば、日本で絶大な人気を誇る世界的ブランドは、本国の営業利益率が26%もあります。しかし日本の小売業とか流通業は、だいたい商品利益率が15%程度ですから、営業利益で見ればわずか3~4%程度です。こういう商売をしていては絶対にダメ。日本の小売業、流通業に携わる人は、もっと日本のブランドに自信を持って、オールジャパンでブランディングをしていくという気概や意識が必要だと思います。利益は外には出さないくらいの強い想いで交渉していかないと、世界的な有名ブランドには並べません」と大西さんは語気を強める。
小売業に長く携わっていた大西さんだからこそ知り尽くしている価格設定にも日本人の気の弱さがあると語る。
「日本のブランド商品はそもそも安すぎです。日本はモノづくりからスタートしている文化があるので、価格は素材の原価や職人さんへの報酬、さらに製造費などを足して原価が3,000円だとすれば、それに利益をプラスして1万円で売ろうと、積み上げ方式で価格を決めていきます。しかし海外ではブランディングが先にあるので、まずこの商品は1万円で売ろうと決めます。実は原価が1,000円だったとしても、ブランド価値がそこにはあるのでOKなんです。ここは感性の違いで、日本人は真面目だから機能的価値で価格を決めますが、海外の人は、製品やサービスが消費者の心に感動や満足感などを与える感性価値を重んじているわけです。ただ日本人はこういう発想はやっぱり苦手。でも欧米のように付加価値をつけて売ることをしていかないと、海外のブランドには太刀打ちできなくなります」と大西さんは語気を強める。
そして、銀座には海外ブランドがずらりと並んでいる状況に対しても、オールジャパンでジャパンブランドの確立に取り組めば、10年後には必ずジャパンブランドが並ぶ銀座になると語ってくれた。大西さんは自身の事業の成功はもちろんであるが、それ以上によりよい日本をつくりたいとの思いが常に強くあることが通じてくる。
「昭和20年に戦争で負けて、私の2世代上くらいの方々の努力で日本は経済大国になれたんだと思うんです。だからこそ、私たち世代が、今の20~30代の若者に、誇りある日本を託していくことが役割だと思っているんです」。
大西さんの日本愛はここから始まっているのかと、強く胸が打たれた。
常に足を止めることなく、前に進み続ける大西さん。
大西 洋 Hiroshi Onishi
東京生まれ。1979年慶應義塾大学卒業、同年 伊勢丹入社。三越 常務執行役員百貨店事業本部MD統括部長、伊勢丹 常務執行役員等を経て、2012年三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長執行役員、三越伊勢丹 代表取締役社長執行役員に就任。2018年7月より羽田未来総合研究所 代表取締役社長執行役員。
島村美緒 Mio Shimamura
Premium Japan代表・発行人兼編集長。外資系広告代理店を経て、米ウォルト・ディズニーやハリー・ウィンストン、 ティファニー&Co.などのトップブランドにてマーケティング/PR の責任者を歴任。2013年株式会社ルッソを設立。様々なトップブランドのPRを手がける。実家が茶道や着付けなど、日本文化を教える環境にあったことから、 2017年にプレミアムジャパンの事業権を獲得し、2018年株式会社プレミアムジャパンを設立。
Photography by Toshiyuki Furuya
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投稿 羽田未来総合研究所代表取締役執行役員・大西洋 ヨーロッパブランドに肩を並べるジャパンブランドの確立は日本の未来の光になる は Premium Japan に最初に表示されました。


























