2025.12.09
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
2025.12.09
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
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2025.12.9
ハイエンドな生豆だけを扱うスペシャルティコーヒー専門店、堀口珈琲から、冬の贈り物にもふさわしい新商品が登場。
今年は、冬だけの香りを閉じ込めた「ドリップバッグ WINTER」をはじめ、季節のブレンド、さらにコエドブルワリーとコラボレーションした人気のコーヒーエール「璃珈 – Rica -」など、多彩なラインナップを展開。大切な人へのギフトとしてはもちろん、自宅で静かに味わう冬時間にも寄り添うコレクションだ。
冬限定の「ドリップバッグ WINTER」は、深煎りの力強い苦味の奥に、熟した果実のニュアンスが重なる香り豊かな一杯。シュトーレンをはじめ、ホリデーシーズンのスイーツとの相性も抜群だ。賑やかな冬の街並みを描いたパッケージは、気の利いたギフトやお年賀にも最適。
(左)ハッピーホリデーブレンド2025 200g 2,376円 (右)ブレンド#7 BITTERSWEET&FULL-BODIED 200g 2,160円
ブレンダーがその年の素材で季節を表現するシリーズ「SEASONALS」からも、冬季限定の特別ブレンドが2種登場。「ハッピーホリデーブレンド2025」は、ほどよい苦味とコクで、クリスマスケーキの甘さを引き立てる。12月17日(水)より発売される「ニューイヤーブレンド2026」は、厳選素材で仕上げた特別なブレンド。富士山と初日の出をイメージしたパッケージは、新春の手土産としても重宝する。
コラボレーションコーヒーエール「璃珈-Rica-」 333ml 1本 489円、6本セット 2979円(12月末頃までの期間限定販売・無くなり次第終了)
さらに、毎年スタイルを変えながら進化を続ける、コエドブルワリーとのコラボレーションシリーズからは、ヴァイツェンスタイルのコーヒーエールが登場。小麦麦芽の柔らかな甘みにりんごやバナナのアロマが重なるヴァイツェンに、深煎りのコスタリカ産コーヒー豆を漬け込むことで、華やかな香りとしっかりとした甘みが広がる1本に仕上がった。
贈る人にも、贈られる人にも、あたたかな余韻をもたらす堀口珈琲の新作&限定品。冬の気配が深まるこの季節、香り立つ一杯を味わう豊かなひとときを届けてみては。
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2025.12.4
投稿 堀口珈琲から季節限定の新作が登場 は Premium Japan に最初に表示されました。
Experiences
2025.12.5
宮域林のそばを流れる沢。肥沃な土壌に濾過されてミネラル分を多く含む水は、澄み切って頭上の木々を水面に映す。
伊勢の神宮の今回のテーマは、神宮を支える豊かな自然。なかでも、参拝者には目に触れにくい存在ながら、“神宮の森”として知られる広大な宮域林に焦点を当て、この森がどのように神宮の営みを支え、式年遷宮に欠かせない役割を担っているかを紹介していく。
内宮の大鳥居をくぐり、宇治橋を渡るとき、いつも1度は足を止め、五十鈴川の清流を眺めて深呼吸をする。背後には、季節ごとに色や趣を変える神路山(かみじやま)。
神宮の豊かな自然は、心身をあるべき姿に落ち着かせるようなリセット作用があるように思う。
お伊勢参りの目的は、もちろん伊勢の皇大神宮(内宮)の主祭神であり、皇室の御祖神で、私たち日本人の総氏神でもある天照大御神に、これまで、何はともあれ無事に暮らせてきたことへの感謝を捧げること。
その一方、たとえば長い参道を歩くときに目に入る大木や、五十鈴川の清流、さらにご正宮をお守りするようにそびえる山々など、周囲のさまざまな自然に目を向け、耳を澄ませて心を開くことで、日々の暮らしでささくれ立ち、淀みがちになっていた心身にすがすがしい風を通して、まっさらな状態になる、そんな効果があるようにも感じている。
神路山の剣峠から南方の宮域林を望む。
神宮の宮域林は、全部で5,500ha。東京都世田谷区とほぼ同じで、伊勢市の4分の1に当たる広さがある。
一般に神宮林とも呼ばれるこの宮域林は、内宮を取り囲むように南側に広がり、3つの区域に分けられている。
1つは、内宮や外宮の神域のように、風致を守り、手入れをする区域。2つめは、宇治橋付近から見渡せる山全体に当たり、できるだけ「自然のまま」が保たれるよう、たとえば枯れた木を取り除くなど、樹木の生育に差し障りがある場合を除いては、極力手を入れない区域で、両者は合わせて第1宮域林と呼ばれている。
一方3つめは、2、300年の長い年月をかけ、式年遷宮の御用材となるヒノキの植林を行う区域で、広さは約3000ha。第2宮域林と呼ばれている。
神職により榊と御塩で祓いを受けた後、大宮司をはじめ、神宮職員や神宮崇敬会の職員などが、手分けして約600本の苗木を植えていく。
令和7年(2025)11月18日、この第2宮域林で、新たなヒノキの苗木、約600本を植える植樹祭が行われた。
五十鈴川を遡るように、神路山の頂へ向かって約20分。車は途中で左に折れ、未舗装の林道を進んでいく。両脇にはうっそうと茂る宮域林。ヒノキだけでなく、クスノキやサカキなど広葉樹の木々も混在している。
昭和25年に始まり、今年で第76回を迎える植樹祭は、神宮の長い歴史から見れば新しいおまつり。毎年春に行われているものの、令和7年(2025)は式年遷宮に関するおまつりのスケジュールの関係で、秋に変更になったという。
そもそも、ヒノキの植樹をはじめとする宮域林の育成と保全、管理が始まったのは、大正12年(1923)のこと。当時、200年後の御用材となるヒノキを確保するために、神宮森林経営計画が策定されたのである。
植樹祭の様子。大宮司、少宮司が参列。山の神に向かって祝詞が奏上された。筵にくるまれているのは、植樹するヒノキの苗木。
植樹した苗木に手を合わせる職員。
神宮では、20年ごとに行われる式年遷宮のたびに、内宮と外宮の御正殿をはじめ、65棟の殿社が新たに造営されている。
1回の遷宮に必要なヒノキは、1万本以上。主に、人の胸の高さで直径5、60㎝の木が用いられ、なかには御正殿の棟持柱(むなもちばしら)や御扉(みとびら)のように、直径1mを超える巨木も必要となる。
もっとも、式年遷宮が始まった1,300年ほど前から鎌倉時代までは、現在の宮域林である神路山や島路山(しまじやま)など、神宮周辺の森から御用材を伐り出すことができていた。
だが、次第に適材が得られなくなり、さまざまな変遷を経て、江戸時代以降は、木曽の山々をも御杣山(みそまやま=御用材を伐り出す清らかな山)にして伐り出されることになり、現在に至るという。
樹齢約100年のヒノキ。植樹して3,40年経つと、根の張り具合や枝ぶり、太さなど、木の優劣がはっきりしてくるという。特に優良な木は2本線でマークして目印とし、周囲の木を間伐して大切に育てる。
江戸時代は、お伊勢参りの空前のブームで、神宮周辺の木々の伐採が進んだ時期でもある。膨大な数の参詣者を迎えるには、大量の薪や炭材が必要だったのだ。その影響で、明治時代や大正時代は、五十鈴川の氾濫や山崩れが繰り返し起きるようになったという。
大正12年(1923)に、神宮森林経営計画が策定された背景には、式年遷宮の御用材となるヒノキを植え、育てるのはもちろん、木々がなくなって保水力を失った森を健全な状態に戻し、五十鈴川の水源を涵養(かんよう=自然に水がしみこんで、きれいな水を少しずつ養い育てること)する必要に迫られていたからでもあったのだ。
今回植樹祭が行われた場所は、内宮のほぼ真南に当たり、広さは0,2ha。実は、平成21年(2009)にも同じ場所に苗木を植えたそうだが、その後台風の被害や鹿の食害に遭ったことから、今回改めて植樹されることになったという。
外宮の神域内にある巨木。自ずと敬虔な気持ちになる。
宮域林をはじめとする神宮の自然は、放任された手つかずのものではない。特に針葉樹であるヒノキは、植樹した後も20年間下草を刈って枝を払い、絡みつく蔓を切って間伐を行わないと、御用材に適したまっすぐな大木に育たず、森もジャングルと化して荒れた状態になるという。
では、効率だけを追求し、ヒノキだけを育てればよいかというと、そういうものでもないらしい。
ヒノキの枝を払い、優良な木だけを残して間伐すると、地面に陽が当たって多種多様な植物が発芽する。広葉樹の木々も自然に芽吹き、やがて、森の上層部にはすっくと伸びたヒノキ、中間層や下層部には、さまざまな葉を茂らせた広葉樹の若木という混交林になる。
つまり、空間に対して樹木の占める割合が高くなり、その分、土に還り、肥料となる枝葉の量が増えることから、土がスポンジのようにふかふかになるのだ。
加えて、木々や草花に花が咲き、実が生れば、それを求めて動物や鳥が集まり、その排泄物をミミズや微生物が分解して、土の肥料濃度が上がる。つまり、肥沃な土壌になることから、ヒノキだけを植えるより、強く良好な木に育つという。
大宮司自ら鍬を振るい、苗木を植える。
肥沃な土壌は、森を育て、良質な水を生む。
健全な森に降る雨は、そのまま流れず、1度地下に潜って長い年月をかけ、地中深くにしみこんでいく。やがて、その水は、肥沃な土壌に濾過されてミネラル分を多く含んだ滴(しずく)となって谷に漏れ出す。そして、沢になり、五十鈴川となって下流へ流れ、神々へのお供え物となるお米や野菜、さらに御塩(みしお)を作るための水として使われるのだ。
すべては、森本来の生態系や多様性があってこそ。
天照大御神の御鎮座以降、約2000年という長い歴史の中で、さまざまな局面をくぐり抜けてきた神宮の森は、今、自然を守り保つことと、式年遷宮の御用材であるヒノキを育て、活用すること、この双方のバランスを取りながら、持続可能な森となるよう、長期的な取り組みが進められているのである。
倒木し、苔むした大木を養分にして芽吹いた苗。森ではさまざまな生命が循環している。前回の式年遷宮で用いられた御用材も、解体後は削り直し、再度組み立てられて全国の神宮とゆかりある神社や被災した神社の社殿として用いられるという。
だが、そもそも数ある木の種類のなかで、なぜ神宮の御正殿や別宮以下の社殿には、ヒノキが用いられるのだろう。
たしかに、ヒノキは腐りにくく、香りも長く続いて虫を寄せつけない強靭な性質があるという。現に、7世紀に創建された、奈良・法隆寺の五重塔にもヒノキが用いられ、日本最古の木造建築として、今もその威容が保たれている。
だが、神社仏閣にヒノキを用いる理由は、木の性質だけではないようだ。
日本の古典神話、『日本書紀』によれば、日本の木々はスサノオノミコトと関わりがあるとされている。
つまり、スサノオノミコトが自分の髭を抜き、周囲に散らすとスギの木になり、同様に、胸毛はヒノキ、尻の毛はマキになり、眉毛はクスノキになったと書かれている。木はスサノオノミコトの分身、と読み取ることもできるだろう。
さらに、スサノオノミコトは、それぞれの木の用途についても明言している。たとえば、スギとクスノキは船の材に、ヒノキは立派な御殿を造る材木とし、マキは死者を葬る棺の材にせよ、と。
外宮の御敷地に立つ巨木。
思えば古来、日本では、ヒノキに限らず、巨木や巨岩は神の依り代となる御神木、または磐座(いわくら)として神聖視されてきた。
そして、そんな御神木や磐座を有する山や森も、また当然神聖視され、平地部でも山の神をお祀りするなど、鎮守の杜として守り継がれてきた。
式年遷宮に際しても、御用材となるヒノキを伐り出すときは、そのたび山口祭や御杣始祭(みそまはじめさい)などのおまつりを行って、山の神に感謝の祈りが捧げられる。
その根底には、すべてのものに神が宿るという日本古来の自然観が存在するのだろう。
特に神宮の主祭神である天照大御神は、神々の世界である高天原を統括する神。その御神体をお祀りし、お守りする聖域に、神宿る木、それもスサノオノミコトが「立派な御殿を造る材に」と定めたヒノキを用いることは、ある意味自然なことだっただろう。
加えて、御用材は1度使われて終わりではない。解体後は削り直され、たとえば御正殿の棟持柱は、次の20年間は宇治橋の鳥居に(外宮は宇治橋の外側、内宮は宇治橋の内側)、さらに20年後は、同じ柱が今度は桑名市の七里浜の渡跡の鳥居(外宮)や亀山市の関の追分の鳥居(内宮)に用いられ、その後は地元の神社などに下賜(かし)されるという。
他の御用材も、殿社の解体後に削り直され、再度組み立てられて、全国の伊勢の神宮ゆかりの神社や被災した神社の社殿として、その役割を全うする。
かつて明治時代の文明開化の頃に、御正殿の建材をコンクリートやレンガにしてはどうかという提案がなされたと聞くが、日本古来の自然観や信仰のあり方からすれば、その発想は本末転倒であるように、個人的に思う。
話題を植樹祭に戻そう。
今回の祭場は、山の斜面に設けられていた。植樹する前に、まず祭主が山の神に向かって祝詞を奏上。感謝を捧げ、苗木が無事育つよう祈られた。
今回植樹されたヒノキの苗木は、宮域林のヒノキから採取した種を発芽させ、育てたもの。この3年生の苗木が直径約60㎝になる200年後には、遷宮に必要な御用材の90%を超えるヒノキが、この宮域林でまかなえることになるという。
植樹されたヒノキの苗木。神宮宮域林のヒノキから種を採取し、育てたもの。3年生で40㎝ほどの高さがある。
神宮宮域林での取り組みが始まって、ほぼ100年。
周囲を見渡すと、当時植樹されたのだろう。樹齢100年ほどのヒノキが数多く育ち、なかには1重、2重の線でマークされた木もあった。これは、優秀な木を後世に伝えるための目印。
前回の平成25年(2013)の式年遷宮では、御用材の実に23%を宮域林で調達できたという。
木を植え、育てながら森を見守り、活用してまた植える。その循環を続けることが、永遠の「常若(とこわか)の森」へとつながっていくのだろう。
伊勢神宮
皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1
豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279
文・堀内みさ
文筆家
クラシック音楽の取材でヨーロッパに行った際、日本についていろいろ質問され、<wbr />ほとんど答えられなかった体験が発端となり、日本の音楽、文化、祈りの姿などの取材を開始。<wbr />今年で16年目に突入。著書に『おとなの奈良 心を澄ます旅』『おとなの奈良 絶景を旅する』(ともに淡交社)『カムイの世界』(新潮社)など。
写真・堀内昭彦
写真家
現在、神宮を中心に日本の祈りをテーマに撮影。写真集「アイヌの祈り」(求龍堂)「ブラームス音楽の森へ」(世界文化社)等がある。バッハとエバンス、そして聖なる山をこよなく愛する写真家でもある。
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投稿 伊勢神宮 日本人の心が宿る「神宮の森」が意味すること は Premium Japan に最初に表示されました。
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