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林 信行の視点
2025.8.26
ヤマハのリゾートホテル「葛城北の丸」に3室のラグジュアリーなスイートが誕生
47年の歴史を持つ葛城北の丸の一棟が、現代のラグジュアリーを感じる新しい3室のスイートに生まれ変わった。手掛けたのは内田デザイン研究所。
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ヤマハがつくった泊まれる城
世界のミュージシャンに愛される日本ブランド、ヤマハ。同社のグループが名門ゴルフクラブとリゾートホテルを営んでいるのをご存知だろうか。つくったのは同社を今日の形にした四代目社長、川上源一。1976年に葛城ゴルフ倶楽部を、その2年後の1978年にリゾートホテルの葛城北の丸を作った。
この夏、その歴史あるホテルの一棟がラグジュアリーでサステイナブルな現代の要請に応えた特別仕様のスイート3室に生まれ変わった。手掛けたのは内田デザイン研究所。京都・嵐山の「MUNI KYOTO」や日本のデザインホテルの先駆けと言われる「HOTEL IL PALAZZO」を手掛けたデザイン事務所だ。「月」と名付けられた部屋に試泊しつつ、他の2室も内覧させてもらった。
いずれも今日我々が慣れ親しむ西洋的価値観のラグジュアリーと日本の美意識を融合させた21世紀的「和洋折衷」と言える優美で快適な部屋だった。
川上源一の古民家保存への思い
葛城北の丸は北陸の古民家七棟を移築し屋根を遠州瓦に変えて改修し、回廊で繋いだ山まるまるひとつを敷地に持つ巨大施設。遠州の平城をイメージして作られたという。
リニューアルオープンした桜殿は地上階にあるが、一度、階段で2階に上り遠州瓦の風景を臨む渡り廊下を経て再び地上階に下りる作りになっており川上源一の強いこだわりを感じる。
「葛城 北の丸」は、名前も、見た目も、山ひとつまるまる抱える大きな敷地もまるでお城のようだ。それもそのはずで設立時には、客人を殿様に見立て、城の中で疲れを癒すように食事や寛ぎを与えることをコンセプトにし、お城の北の丸、つまり将軍や大名家族の居住空間のような施設にすることを目指したという。「葛城」という名は、この地が元々、葛(くず)の産地だったことにちなんだという。
ヤマハ掛川工場に近く、本社ともそう遠くないこのホテルは、世界の著名ミュージシャンやスポーツ選手が訪れるヤマハの客人をもてなす迎賓館としての側面もある。
その大事なホテルを作るにあたり、川上源一は、面白いことにあえて新築するのではなく古民家を移築して作ることを提案する。北陸地方には強さと温もりを持つ良い古民家が多い。それが失われつつあることを知ったのがきっかけで、それを宿泊施設計画に活かせないかと考えたのだという。
百軒ほどある古民家から七軒を選んでこの地に移築し、屋根には地域の伝統である遠州瓦を乗せた。それらを回廊で結び、花の名前をつけた4つの宿泊棟を持つ建物にした。建物の正面に常夜灯を備えた大きな門を建て、その周囲にお堀を作った。こうすることでまるで平城のような外観になった。
川上は高度経済成長を経て古い日本家屋がどんどん失われていくことに危機感を感じ、そうした風景を残すことに使命感を感じていたと言う。あえて廊下を2階に作り、遠州瓦の屋根が並ぶ風景を見せるなど、ホテルには随所に川上のそんな想いが見てとれる。
昭和モダンの館内に漂う木の温もり
ロビーエリアにあるBarの一枚板のバーカウンターは葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース13番ホールの落雷で倒れた老松で作られたという。手前のテーブルは屋久杉で作られている。ここだけでなく旧来の部屋に置かれた家具などほとんどの家具が木製で2013年に別資本になって社名が変わったヤマハの家具・住宅設備部門ヤマハリビングテック株式会社製。
そんな歴史ある風情を持つ施設だが、建物に一歩足を踏み入れると、そこにはまったく別の時空間が広がっている。葛城北の丸の館内には、日本が豊かだった昭和の良い時代の風情が漂っている。玄関正面の日本庭園に向かって開かれた窓の並びにはゆったりとした木製の家具と共にヤマハのグランドピアノが置かれている。
ピアノの向かいには、ワインセラーや巨大な一枚板のバーカウンターも備えたバーラウンジエリア。バーカウンターの上には楽器のホルンの形をした照明が置かれ、ヤマハのコンパクトオーディオで同社が応援するクラシックやジャズのミュージシャンの音楽が流れており、ここがヤマハの施設であることを思い出す。
だが、このバーを訪れて、実はヤマハには楽器メーカー以外に、もう1つの顔があることに気付かされた。一枚板のバーカウンターは葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース13番ホールの落雷で倒れた老松で作られたものだという。そのすぐ近くのローテーブルは屋久杉で作られていた。二階へと続く階段の手すりは雪の重みで倒れ起き上がった松をそのままの形で使っていると言う。
見渡すと北陸の古民家を復元した天井も木製と、ホテル全体が木の温もりに包まれている。楽器メーカーであるヤマハは、実は優れた木工技術を持つ会社でもあるのだ。なるほど、だからこそ木への愛が溢れ、消えゆく北陸の古民家を放って置けなかったのだと気がついた。
ホテルで使われている木製家具もほとんどは今は無きヤマハの家具部門で作られたもので、西洋の家具を日本人の体型や生活習慣に合わせて作り直した木工家具たち。どこか安心感を覚える昭和ラグジュアリーの佇まいの正体はこれだったのかも知れない。
21世紀のラグジュアリー「桜殿」の誕生
「萩殿」は古民家の佇まいをそのまま生かした棟。建物の中に入ると土間があり、その先に囲炉裏を備えた大きな共用空間があり、その周囲に10畳、8畳、6畳と大きさの異なる計5部屋の客室が用意されている。一棟をまるまる貸し切って、夜、囲炉裏を囲みながら会話に花を咲かせるといった使い方をする常連も多い。「桜殿」は元々、この萩殿と似た作りだったという。
近世のお城のような外観と昭和モダンの内装。この2つの時間軸が交差したリゾートホテルに、2025年春、21世紀のラグジュアリーという3つ目の時間軸が加わった。内田デザイン研究所の手掛けて生まれ変わった「桜殿」の3室だ。
葛城北の丸には花の名前がつけられた4つの宿泊棟がある。「葵殿」は28平米の最もポピュラーな部屋で山の深緑を楽しめる和モダンな客室、「藤殿」は広大な庭の片隅にある藤棚に面したバルコニーを持つ33平米の部屋、「萩殿」は古民家の佇まいをそのまま生かした棟で、囲炉裏を備えた大きな共用空間の周囲に計5部屋の客室が配置されている。
今回、新しくなった「桜殿」は、この「萩殿」と似た作りだったという。ただ、今回のリニューアルで、旧家の外観はそのまま残しつつも、内装はかつての様子が想像できないほどドラマチックに変わっている。
共有スペースをなくしてその分、1つ1つの部屋を80-100平米と広くし、専用庭や露天風呂を設けた「月」、「灯(あかり)」、「凪」と名付けられたまったく個性の異なる3室が誕生した。
3室は「真・行・草(しん・ぎょう・そう)」という日本の伝統的な美意識・格式の分類でデザインされたという。つまり端正で格調高い「真」の部屋として作られたのが「月」、やわらかさや華やかさを持つ「行」の部屋として作られたのが「灯」、もっとも自由でリラックスした雰囲気の「草」の部屋として作られたのが「凪」というわけだ。
日本空間の「型」を現代に継承
各部屋とも玄関が広く、その外には三室三洋の手水鉢が置かれた贅沢な作りになっている。こちらは「月」の手水鉢で長く伸びた金色の筧は横から見ると三日月のように見える。
3室のデザインには共通している部分も多い。その1つは日本的空間の「型」だ。
3室とも立派な玄関を備えており、「浄め」と「もてなし」の意味を持つ手水鉢が用意されている(手水鉢の見た目は部屋のコンセプトに合わせてそれぞれ異なっている)。履き物を脱いで床にあがると外の景色へとつながった開放感を感じながらくつろげる広間があり、それぞれの部屋を特徴づけるゆったりとしたソファが置かれている。そこから部屋の奥に向かうほどプライベート感が高まる。
また全室ともつくり天井を取り払った天井高のある空間の開放感を感じながら、元々の古民家からそのまま継承した梁や柱といった建物の記憶を辿って楽しめるようにもなっている。この古民家の記憶を大事にする姿勢は川上源一の遺志にも通じている。
部屋の内側と外の空間が曖昧なのも日本の空間らしい特徴かも知れない。各部屋に個性的なテラスがついているが、設計を行った内田デザイン研究所では、これをテラスではなく「広縁(ひろえん)」と呼んでいる。テラスが屋外空間なのに対し、広縁は部屋の外に広がった縁側であり、屋内と屋外の中間領域だ。その向こうに広がる大きな庭と、凛とした屋内空間のどちらともつながりを感じることができる居心地の良い場所になっている。
なお広縁や各部屋の露天風呂具には石庭を含む自分専用の庭や植栽があるが、これらや玄関にある手水のデザインは造園計画集団、和想デザインが手掛けたという。
日本的建築はこうした部屋の外側と内側を格子や障子といった光や風を通す柔らかい境界で仕切るのが特徴だが、桜殿の3室も、こうした要素をシックな佇まいに合う現代的な形で再解釈しつつ取り入れている。
天井高を最大限に活かした空間の多い桜殿の部屋だが頭上を見上げると元々の古民家の個性的で力強い梁がそのまま残されており、古民家の記憶を感じることができる。こちらは月の寝室の梁。
各部屋とも部屋とテラス(広縁)が一体となった屋内と屋外の境界が曖昧な日本的な作りになっている。こちらはホテル全体の庭にもつながった月のテラス。灯のテラスはファイアーピットが、凪のテラスは鏡のように光や風景を反射する水盤が特徴になっている。
三室三洋の魅力
—「月」― 真の格調が宿る最上級の空間
白漆喰の壁の白と濃い色調の木のコントラストある2色が基調でシックな佇まいの「月」。そうでなくても3室の中で最も広いが、寝室からテラスまでが一直線に並ぶことで部屋の引き戸を全開放するとさらに広く感じることができる。リビングの天井も最も高さを感じる。
「月」の部屋につた露天風呂。苔むす枯山水の真ん中に立つもみじがきれいなシルエットを描き出す。この贅沢な露天風呂に加えて、2名で利用できる専用の岩盤浴も用意されている。
まずは「真・行・草」の「真」にあたる「月」の部屋から。この部屋は桜殿の歴史と性格を最もよく表しているオーセンティックな部屋となっている。靴を脱いで玄関に上がり、扉を開いてリビングに入ると、右側にテラス、左手の奥に寝室が一直線に並んでいる。木製サッシを全面開放すると庭を望むテラスとリビングの一体感が楽しめる。室内面積が101平米。テラスと露天風呂を合わせた面積が37平米と3室の中で最も広い。
白漆喰の壁や黒い梁や造作家具、古民家の記憶を残す躯体とモダンな家具のコントラストが印象深いシックな空間で、かなり天井高があるのも心地がよい。リビングの一角には、この白黒のシックな空間に合わせてヤマハリゾートが選んだ書家 大杉弘子の作品が飾られている。
リビングにある引き戸の1つを開くと洗面台とお風呂場が姿を表す。お風呂は苔むす枯山水と青紅葉(あおもみじ)が楽しめる露天風呂になっているが、それに加えて3室の中でこの部屋だけ石庭を臨むプライベート岩盤浴も用意されている。岩盤浴が好きな人は昼夜時間を問わず、何度でも何時間でも利用し汗をかきリフレッシュできる。
寝室は引き戸を開けたまま庭の景色を楽しみながら利用することもできれば、引き戸を閉めると、外の気配の一切ないプライベートな安らぎを感じる空間に様変わりする。ベッドに横たわると頭上で建物の歴史を感じさせる大きな黒い梁が交差している様子を楽しめる。寝室の横にはクローゼットも兼ねた大きなパウダールームが用意されており、しっかりと自分と向き合う時間を楽しむことができる。
—「灯」— 行の華やかさと炎の魅力
朱色のラウンドソファが強い印象を残す灯の部屋のリビング。古民家の屋根の形を屋内からも感じることができる斜めになった天井も特徴だ。寝室はテレビの後ろにある格子で仕切られただけのワンルーム構成になっている。
灯の部屋の魅力はテラスに用意されたファイアーピット。夜は満点の星空の下、ここで炎を見つめながらお酒や会話を楽しむことができる。
「真・行・草」の「行」に当たる「灯」の部屋はガラリと雰囲気が変わる。床や天井はぬくもりを感じる木材の色をそのまま生かしており、全体的に部屋の印象が明るい。
そんなリビングの片隅に朱色のラウンドソファ(半円形のソファ)と丸テーブルが置かれている。すべてが直線的だった「月」と対照的だ。テラスに沿う形で横に長く広がったリビング——ソファと反対側には格子で仕切っただけのリビングと柔らかくつながった寝室がある。広さは室内が80平米、広縁と露天風呂が合わせて35平米だ。
この部屋の最大の特徴はそのテラスにある。真ん中で仕切られたテラスは左側が印象的な赤いリクライニングチェアが置かれたウッドデッキに、右側が石ばりのベンチで囲まれたファイヤーピットになっている。
夜は満天の星空の下、炎を囲みながらゆったりと会話を楽しめる場になっている。これももしかしたら囲炉裏を現代風に解釈し直したものなのかも知れない。このテラスをリビングだけでなく、ベッドからでも間近に眺めることができ、露天風呂からも完全には見えないが気配を感じることができるテラス中心の部屋となっている。
ファイヤーピットや赤いソファに合わせるように、この部屋には日輪のアートや赤い墨で描いた「炎」という字を描いた書の作品が飾られている。
「灯」の部屋のもう1つの特徴は傾斜のついた天井だろう。桜殿の3室は造作天井を取り払い、屋根の高さまで抜けた開放感を味わえるようにしているが、そのため三角屋根の形に合わせて天井が高い部分と低い部分がある。「灯」の部屋では、屋根の頂点にあたる最も天井高がある部分を玄関に持ってきて、居間では傾斜した屋根の形がそのまま天井になっている。
—「凪」—草のやすらぎと水の癒し
木の風合いを強く感じるナチュラルな雰囲気の中でリラックスできる「凪」。リビングルームもシンプルな構成。天井には元々の古民家の梁を楽しむことができる。
シンプルな構成の「凪」だが、夜、室内照明を落とし、テラスの木々の照明をつけると木々が鏡のような水盤に映る美しい光景が現れる。この景色に日本的情緒を感じながら過ごせるのが「凪」の魅力だ。
3つ目の部屋「凪」は、天井の高い部分と低い部分を水平にし段差をつけた天井になっている。テラスに近い側の天井が低くなっており、自然と視線がテラスの下側に向くが、実はテラスのその部分には水盤が張られており、夜、照明を落とすとその水盤にテラスの木々が映り込んで美しい眺めを作り出す。日中は水盤が太陽の光を反射して室内に光の揺らぎを描き出す。
「月」同様に寝室、居間、テラスが一直線に並んだ配置で室内面積83.4平米、テラスと露天風呂が25平米の広さだ。
色調は木のナチュラルな風合いが生きる明るい色調の木仕上げで、壁は天然木仕上げでスッキリと仕上げられており、「真・行・草」の「草」らしく、もっともナチュラルな雰囲気が漂うリラックスできる空間に仕上がっている。
日本を代表するブランドが作り出すラグジュアリー体験
朝は1周20分ほどのホテルの敷地の散歩をすると心地よい。日本庭園やプールもある巨大な庭だが、最も高い位置には一般には非公開の迎賓施設「梅殿」がある。中にはヤマハの最高級オーディオシステムや100周年記念で作られたグランドピアノ、1908年頃に作られたオルガンなどが飾られている。たまにこの梅殿で自分のCDを楽しむ宿泊プランも用意されることがある。庭には他に川上源一の実父の大正時代の家も「青々庵」と名付けられ移築されている
3室共通で大型テレビにはヤマハのサウンドバー(音響システム)が付いており迫力の大音響で映画が楽しめる。また冷蔵庫のビールやワイン、ジュースに加え、地元の掛川茶を利用したホテルオリジナルの最上級深蒸し茶のティーバッグとこの土地で取れる陶土にこだわった森山焼きの湯呑み茶碗が用意されているのも嬉しい。
夕食は大きな窓から夜の庭の景色が楽しめるレストラン「椿の間」で提供される。5種類のコースが用意されているが、桜殿に宿泊の場合は、おすすめコースの舞または吟いずれかのコースを選ぶことができる。
名産品の袋井のクラウンメロンの味がするスープには意表をつかれたが、近海のお造りも楽しめれば、三ヶ日牛ロースの炭火焼きといったメニューにここが海の幸も山の幸も楽しめるロケーションなのだと改めて気がつかされた。翌朝の朝食も、こだわり野菜のしゃぶしゃぶと三段重にこの地の豊かな食材を活かした料理がたくさん詰まっていた。
どちらの料理も生産者の顔が見える地域の豊かな食材を伝統的な和の技法で調理しながら、現代的な感性も取り入れた「和魂洋才」の料理哲学で作られている。ここにも川上源一氏の「日本人の心のふるさと」というコンセプトが一貫して表現されている。
施設内にはヤマハがかつて同社のVIPを招いたり音楽イベントなどを行った梅殿という迎賓館もある。一般には非公開だが、最近ではオーディオルームとしてこの部屋に置かれたヤマハの最高級オーディオでお気に入りのCDを楽しむことができるようだ。
1周約20分の庭の散歩を楽しむと特徴的な屋根を持つ建物の外観だけは楽しむことができる。庭には他にも川上源一の実父でありヤマハの中興の祖でもある川上嘉市の住まいを移築した青々庵や四季折々の花々が楽しめる花木苑もある。
川上源一が1970年代に抱いた「消えゆく古民家を救いたい」という思いは、半世紀を経て新たな形で花開いた。それは単なる保存ではなく、歴史を尊重しながら現代の感性で進化させる「継承のデザイン」の実践である。
「桜殿」の3室はまもなく50周年を迎える施設の哲学や理念を継承しつつ、日本の伝統的価値観と西洋的ラグジュアリーを見事に融合した新しい和洋折衷、日本ならではの西洋的ラグジュアリーを確実に示していた。今回のリニューアルが同施設の次の50年に向けての起点となることを期待したい。
静岡県袋井市宇刈2505番地の
フリーダイヤル:0120-211-489(受付時間9:00〜18:00)
Profile
林信行 Nobuyuki Hayashi
1990年にITのジャーナリストとして国内外の媒体で記事の執筆を始める。最新トレンドの発信やIT業界を築いてきたレジェンドたちのインタビューを手掛けた。2000年代からはテクノロジーだけでは人々は豊かにならないと考えを改め、良いデザインを啓蒙すべくデザイン関連の取材、審査員などの活動を開始。2005年頃からはAIが世界にもたらす地殻変動を予見し、人の在り方を問うコンテンポラリーアートや教育の取材に加え、日本の地域や伝統文化にも関心を広げる。現在では、日本の伝統的な思想には未来の社会に向けた貴重なインスピレーションが詰まっているという信念のもと、これを世界に発信することに力を注いでいる。いくつかの企業の顧問や社外取締役に加え、金沢美術工芸大学で客員名誉教授に就いている。Nobi(ノビ)の愛称で親しまれている。
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ブルガリが描く、色彩の万華鏡
2025.8.30
国立新美術館で開催「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」
《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》ゴールド、アメシスト、ターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド 1969年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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ローマを代表するハイジュエラー、ブルガリ。その比類なき色彩美に迫る大規模展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」が、国立新美術館にて開催される。会期は9月17日(水)~12月15日(月)。
《「ビブ」ネックレス》 ゴールド、プラチナ、エメラルド、アメシスト、ターコイズ、ダイヤモンド 1968年 リン・レブソン旧蔵 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
《ペンダントイヤリング》 ゴールド、プラチナ、エメラルド、アメシスト、ターコイズ、ダイヤモンド 1968年 リン・レブソン旧蔵 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
日本におけるブルガリの展覧会としては10年ぶり、そして過去最大のスケールとなる本展には、約350点のジュエリーが集結。サファイア、ルビー、エメラルドといった原色に、アメシストやターコイズなど半貴石を自在に組み合わせ、カボションカットでその輝きを際立たせる「色石の魔術師」ブルガリ。その大胆かつ独創的な色彩の調和を生み出す唯一無二の手腕に、ジュエリーや現代アートを通じて光を当てていく。
《ブレスレット》 ゴールド、プラチナ、シトリン、ダイヤモンド 1940年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
《ネックレス》 プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1961年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
本展では、ブルガリの色彩の革命を3つの章を通して探求。シトリンとダイヤモンドをあしらい、ローマの夕焼けを彷彿とさせる温かな輝きを放つ《ブレスレット》(1940年代頃)や、七つのエメラルドを配した「セブン・ ワンダーズ」と呼ばれる伝説的ネックレス《ネックレス》(1961年)、さらに、ネックレスにもブレスレットにも変化する多色使いの傑作《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》(1970年代頃)など、ブルガリ・ヘリテージ・コレクションを中心に、歴史的傑作から希少なアーカイブまでが勢揃いしている。
《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》ゴールド、アメシスト、ターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド 1969年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
さらに今回は、ジュエリーに加え、三人の現代女性アーティストによる新作も展示。回転する色とりどりの洗車ブラシを用いたララ・ファヴァレットのインスタレーションや、古事記に着想を得た森 万里子の瞑想的空間、水、音、鉱物顔料が混ざり合い、流動的なフォルムを形成するさまを空間に投影する中山晃子のインスタレーションなど、それぞれがブルガリのジュエリーと呼応し、色彩の持つ力を多面的に体感できる構成となっている。
会場デザインは、日本の建築家ユニット「SANAA」と、イタリアのデザインユニット「フォルマファンタズマ」が協働で担当。古代ローマ浴場のモザイクパターンと、東京のイチョウの葉の形に着想を得た空間は、訪れる人々を色彩の世界を巡る感覚の旅へと導く。
ジュエリーから現代アートまで、万華鏡のなかを巡るかのような体験をもたらす展覧会。壮麗な展示の数々を通じて、ブルガリの芸術性、クラフツマンシップ、そして精巧さを堪能してほしい。
◆ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧
【会期】2025年9月17日(水)~12月15日(月)
【休館日】毎週火曜日 ※ただし9月23日(火・祝)は開館、9月24日(水)は休館
【開館時間】10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで) ※毎週金・土曜日は20:00まで
【会場】国立新美術館 企画展示室2E
【観覧料】一般 2,300円、大学生 1,000円、高校生 500円
*本展は事前予約制(日時指定券)を導入
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Features
2025.8.30
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Features
打楽器芸術の“今”を、一夜に凝縮
2025.8.30
世界初演から大作まで──パーカッションの頂点を体感「Time for Percussion 2025」
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マリンバ独奏から打楽器8重奏(+ピアノ)まで、世界水準のパーカッシブアーツの“今”を紹介する「Time for Percussion 2025」が、10月23日(木)、サントリーホール ブルーローズにて開催される。
演奏を率いるのは、マリンバソリストの小森邦彦。ドイツ・ヴィッテン音楽祭やニューヨーク・キメルセンターなど世界の舞台で多くの初演を担い、教育者として欧米やアジアの主要音楽院でマスタークラスを行うなど幅広く活動。現在は愛知県立芸術大学で後進を育成しつつ、国際的に演奏を続けている。
今回は、小森氏と7名の次世代打楽器奏者たちが共演。プログラムには、尾高賞・武満作曲賞・芥川作曲賞を唯一すべて受賞した坂田直樹によるマリンバソロ処女作の委嘱世界初演をはじめ、フィリップ・マヌリによる緻密な“鍵盤練習曲”マリンバデュオ、アジア初演となるアレハンドロ・ヴィニャオによる壮大な九重奏など、現代打楽器作品の名曲群が並び、圧巻のパフォーマンスを繰り広げる。
世界初演作品から、話題作ながら実現困難とされた過去の大作までを網羅し、打楽器芸術の最前線を体感できる一夜。サントリーホール・ブルーローズの空間に響く“パーカッシブアーツの頂点”を、ぜひ体感してはいかがだろうか。
◆「Time for Percussion 2025」
【日時】10月23日(木)
18:15開場 18:30プレトーク 19:00開演 21:00終演
【会場:サントリーホール ブルーローズ(東京都港区赤坂1-13-13)
【料金】一般 5,000円、学生 3,500円
障がい者手帳お持ちの方と付き添い お一人まで 3,500円
*未就学児入場不可
*学生・障がい者チケットでご入場される方は会場受付にて証明書をご提示下さい
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伊藤若冲の美と京の食が交差する、1日限りの特別体験
2025.8.20
ホテル椿山荘東京で開催「若冲と京の美食 〜水墨画と羅漢石を巡る〜」
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ホテル椿山荘東京にて、江戸中期の絵師・伊藤若冲の美意識と、京都の食文化を味わう特別イベント「若冲と京の美食 ~水墨画と羅漢石を巡る~」が、9月13日(土)に開催される。
本イベントは、日本美術史研究者・太田梨紗子氏による講話からスタート。若冲の芸術や精神性、そして時代背景を丁寧に読み解いてゆく。さらに会場には、伊藤家の菩提寺である京都・宝蔵寺より特別に借り受けた「竹に雄鶏図」など、貴重な作品が展示され、じっくりとその世界観に浸ることができる。
講和後は、若冲が下絵を描いたとされる「羅漢石」約20体が佇む庭園へ。これらは、若冲が晩年を過ごした京都・石峰寺に残る「五百羅漢」の一部で、今年移築100周年を迎える「三重塔」と同様に大正時代に椿山荘の庭園へと遷されたもの。
締めくくりは、料亭「錦水」がこの日のためだけに用意する松花堂弁当。「豆腐の田楽」や「京壬生菜のお浸し」、「鱧の阿蘭陀煮」など、若冲が生きた時代の京都の味わいを表現した品々が並び、目にも舌にも美しいひとときが広がる。さらに参加者には、若冲の「髑髏図」を描いた日本酒「枡源(150ml)」のプレゼントも。
都心の静寂とともに、若冲の美と京都の食に浸る――ホテル椿山荘東京ならではの上質な文化体験を、ぜひこの秋に。
◆「若冲と京の美食 ~水墨画と羅漢石を巡る~」
【日程】2025年9月13日(土)
【昼の部】12:00~14:30(11:30受付開始)
【夜の部】18:30~21:00(18:00受付開始)
【会場】ホテル椿山荘東京 料亭「錦水」
【料金】1名 22,000円(税込・サービス料込)
【定員】各回先着制(20歳以上)
【予約】WEB予約限定
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Features
2025.8.20
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Features
奈良で出会う、世界の美と驚異
2025.8.16
奈良国立博物館で開催。特別展「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」
(左)儀礼用仮面「マイ」 パプアニューギニア、ニューギニア島 20世紀中頃 天理大学附属天理参考館蔵 (右)釈迦如来立像(清凉寺式) 日本 鎌倉時代 文永10年(1273) 奈良国立博物館蔵
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奈良国立博物館にて、時空を超えた壮大な旅を体感できる特別展「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」が開催中。会期は9月23日(火・祝)まで。
グデア頭像 イラク 紀元前2100年頃 天理大学附属天理参考館蔵
奈良国立博物館の開館130年と、天理大学創立100周年を記念して企画された本展は、考古資料や民族資料を中心に、約220件におよぶ名品を通して、人類の約6000年にわたる歴史を探求するもの。
加彩鎮墓獣 中国 唐(8世紀) 天理大学附属天理参考館蔵
展示の中核を担うのは、30万点にのぼる膨大なコレクションを誇る「天理大学附属天理参考館」の選りすぐりの資料群。世界各地の信仰や死後の世界観、今は失われた20世紀の生活文化などにまつわる貴重な品々に加え、奈良国立博物館が所蔵する仏教美術の名品も共演。壮麗かつ神秘的な展示空間を生み出している。
戦士の栄誉礼冠 カナダ 20世紀中頃 天理大学附属天理参考館蔵
北京の看板(実物看板) 帽子屋 中国 20世紀前半 天理大学附属天理参考館蔵
会場は「文明の交差する世界」「神々と摩訶不思議な世界」「追憶の20世紀」という三つの章で構成。シュメール王の彫像、パプアニューギニアの儀礼用仮面、カナダの戦士の栄誉礼冠、中国・北京の街頭看板など、時代も地域も異なる作品が、まるで世界を旅するかのような体験を提供してくれる。
影絵芝居ワヤン・クリットの人形 インドネシア、ジャワ島 1840年 天理大学附属天理参考館蔵
なかには、世界でも天理参考館でしか見ることのできない稀少な作品や、初公開の作品も含まれている。また、すべての展示品が撮影可能という異例のスタイルも本展ならでは。音声ガイドには俳優・大沢たかお氏が起用され、旅人の視点から作品世界を案内する。
金製頭飾 人面形 推定ボリビア インカ帝国(15~16世紀) 天理大学附属天理参考館蔵
さらに、これまで日時限定で開催されてきた特別演出「摩訶不思議アワー」を好評につき常時開催。通常展示とは異なる照明やデジタル演出により生み出される没入空間で、幻想と驚異の世界をより体感的に味わうことができる。
精霊仮面「コヴァヴェ」 パプアニューギニア、ニューギニア島 20世紀前半 天理大学附属天理参考館蔵
この夏、時空を超えた世界探検の旅へ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆奈良国立博物館開館130年・天理大学総創立100周年記念特別展「世界探検の旅 ―美と驚異の遺産―」【会期】開催中~ 2025年9月23日(火・祝)
【会場】奈良国立博物館 東西新館
【時間】9時30分~17時(8月5日~15日および土曜は19時まで)
【休館日】毎週月曜(9月15日、9月22日を除く)、および9月16日(火)
【観覧料】一般1,800円、高大生1,300円、中学生以下無料
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Events
【開催中〜9/17(水) 大阪府・大阪中之島美術館】
2025.8.9
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展
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2025年9月17日(水)まで、大阪中之島美術館にて、ルイ・ヴィトンの創業170周年と大阪・関西万博を記念した展覧会「ビジョナリー・ジャーニー」展が開催されている。
原点(Origins)
本展は、“旅”をテーマに、メゾンの原点から最新のクリエーション、日本との深い文化交流に至るまでを12のテーマで体感できる、没入型のエキシビション。
会場に足を踏み入れると、吹き抜け空間にそびえる8つの巨大なトランクタワー、138個のトランクで構成された半球のインスタレーションなど、幻想的な空間演出が訪れる人をルイ・ヴィトンの世界へと誘う。展示のキュレーションはファッション史家フロランス・ミュラー、空間デザインは重松象平が担当。アートと建築、そして職人技が融合した壮大な“旅の舞台”が広がる。
注目は「ルイ・ヴィトンと日本」のセクション。ジャポニズムに着想を得た初期のアイテムから、村上隆や草間彌生、川久保玲、NIGO®との現代コラボレーションに至るまで、日本文化との深い交流が丁寧に紹介されている。
そのほか、「素材」「アトリエ」「耐久性試験」など、メゾンのクラフツマンシップを体感できるセクションも充実。また、アーティストでメゾンのアンバサダーでもある平野紫耀の「ツールボックス·トランク」も展示されている。
併設のギフトショップでは、展覧会限定のブックレットやノートなど、メゾンが厳選したアイテムも用意。Rizzoliとの共同出版の書籍「ルイ·ヴィトンと日本:ビジョナリー·ジャーニー」も、本ギフトショップ、およびRizzoliとルイ·ヴィトンの店舗にて先行発売されている。
コラボレーション(Collaborations)
ルイ・ヴィトンが“旅の真髄(こころ)”をいかに再考し続けてきたのか──。その先見性が、文化や美、そしてイノベーションへとどのように広がってきたのかを体感できる貴重な機会。近現代美術の発信地として知られる大阪中之島美術館で、ルイ・ヴィトンの“旅”の哲学に触れてみては。
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
◆ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展
【会期】開催中~2025年9月17日(水)
【会場】大阪中之島美術館 5階展示室
※ギフトショップは、本展を鑑賞時のみ入場可能。
【時間】日~木曜 10:00~17:00(最終入場16:30)/金・土・祝前日 10:00~19:00(最終入場18:30)
【休館日】月曜(8/11・9/15を除く)
【観覧料】一般2,000円、大学・専門学生1,500円、高校生以下無料(要事前申込)
※日時指定制
※障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は観覧料半額(要証明)。
【問い合わせ】tel. 06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
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Events
2025.8.9
「スヌーピーは、今日も語る。 – PEANUTS 75th Anniv. -」
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Features
【開催中〜10/26(日) 新潟県・新潟県立万代島美術館】
2025.8.1
「さくらももこ展」@新潟県立万代島美術館
©さくらももこ ©さくらプロダクション
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まんが家にとどまらず、エッセイスト、作詞家、脚本家としても独自の世界観を築いた稀代のアーティスト、さくらももこ。その創作の軌跡をたどる展覧会が、10月26日(日)まで新潟県立万代島美術館にて開催されている。
『ちびまる子ちゃん』その58 まる子 偏食をする の巻 扉絵(後期のみ)
©さくらプロダクション
『もものかんづめ』奇跡の水虫治療 (通期)
©さくらプロダクション
『COJI-COJI』第1話 コジコジはコジコジの巻 (通期)
©さくらももこ
1992年 (後期のみ)
©さくらプロダクション
誰もが一度は目にしたことのある国民的まんが『ちびまる子ちゃん』や、290万部を超える大ベストセラーとなったエッセイ『もものかんづめ』、哲学的な余韻を残す『コジコジ』など多彩な作品を、直筆原稿やカラー原画とともに紹介。
また、「アトリエより」と題した終章では、愛用品や、ひとつひとつ丁寧に描かれた小さなイラストを展示。仕事でもプライベートでも、みんなを楽しませたり、面白がらせることが大好きだったという彼女の素顔にも出会える。
『ももこのファンタジック・ワールド コジコジ』夏の ようせいの おくりもの の巻 (前期のみ)
©さくらももこ ©さくらプロダクション
『ももこのまんねん日記』 (後期のみ)
©さくらももこ
「描く」と「書く」を自在に行き来しながら、ユーモアと愛あふれる眼差しで日常を見つめ続けたさくらももこ。今なお色褪せることのないその魅力に、あらためて触れてみてはいかがだろうか。
◆「さくらももこ展」
【会期】開催中~2025年10月26日(日)
前期:7月12日(土)~8月31日(日)、後期:9月2日(火)~10月26日(日)
※会期中、一部展示替えあり
【会場】新潟県立万代島美術館(新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5F )
【時間】10:00~18:00(観覧券の販売は17:30まで)
【休館日】7月28日(月)、8月4日(月)、18日(月)、9月1日(月)、8日(月)、29日(月)、10月6日(月)、20日(月)
【観覧料】一般 1,500円、大高生 1,200円、中学生以下無料
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Events
【8/30(土)~11/3(月・祝) 東京都・泉屋博古館東京】
2025.7.29
特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語 ―現代マイセンの磁器芸術
《サマーナイト》ティーサービス マイセン 1974年頃~ 個人蔵 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー
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泉屋博古館東京にて、現代マイセンを代表するアーティスト、ハインツ・ヴェルナーの創作世界に迫る特別展「巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語 ―現代マイセンの磁器芸術」が、2025年8月30日(土)より開催される。
《梅樹竹虎図大皿》 マイセン 18世紀 愛知県陶磁美術館蔵
ヨーロッパで初めて硬質磁器の焼成に成功した、ドイツの名窯マイセン。歴史ある名陶に現代的な息吹を吹き込んだのが、ハインツ・ヴェルナーだ。
《アラビアンナイト》コーヒーサービス マイセン 1967年頃~ 個人蔵 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー
彼は、「アラビアンナイト」「サマーナイト」「ブルーオーキッド」など、現代マイセンを代表する作品のデザインを手がけ、世界中の愛好家を魅了してきた。
《ほら吹き男爵(ミュンヒハウゼン)》コーヒーサービス マイセン 1964年頃~ 個人蔵 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:エアハルト・グローサー、アレクサンダー・シュトルク、ルードヴィッヒ・ツェプナーの共作
会場では、ヴェルナーが手がけたティー&コーヒーサービス、陶板画(プラーク)など、初期から晩年に至る代表作を一堂に展示。磁器という限られた空間に、色彩と想像力と思想を凝縮させた作品には、東洋の陶磁文化からの影響や、神話・文学への深い造詣、そして色彩と線が織りなす詩的な構成力が感じられる。
ティターニアとツェットル 《サマーナイト》ティーサービスより マイセン 1974年頃~ 個人蔵 装飾:ハインツ・ヴェルナー 彫像:ペーター・シュトラング
磁器芸術に新たな息吹を吹き込んだ巨匠ハインツ・ヴェルナー。その軌跡と魅力を、この機会に体感してはいかがだろうか。
◆特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語 ―現代マイセンの磁器芸術
【会期】 2025年8月30日(土)~11月3日(月・祝)
【会場】泉屋博古館東京(東京都港区六本木1-5-1)
【開館時間】11:00~18:00(金曜は19:00まで)
※入館は閉館30分前まで
【休館日】月曜および9月16日(火)、10月14日(火)
※9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館
【観覧料】一般 1,500円、学生 800円
※18歳以下無料
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Events
9月18日(木)開催「ホテルオークラ京都の日帰り旅行企画」
2025.7.28
京都で山科言親氏が語る「宮廷文化の伝統と、その継承 第1回衣紋~宮廷装束~」
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第1回は「衣紋 ~宮廷装束~」として、装束の着付けの技術「衣紋」を、11月開催予定の第2回は「薫香」へと続く。
第1回では、開山以来多くの皇女が住持を務めた尼門跡寺院、「百々御所」とも呼ばれる、京都市上京区の「宝鏡寺」を特別拝観する。その後は場所を移して、京都西陣で創業より 300 余年の歴史ある名店「萬亀楼」にて約20種類の料理を盛り込んだ竹籠弁当をいただく。<wbr />御所ゆかりの生間流式庖丁・有職料理を正式に継承する老舗の、<wbr />雅やかな技法や礼儀作法でのおもてなしに触れる機会になる。
お食事の後は、2 階広間において、山科氏による衣紋の解説とともに着装を見学し、千年の長きにわたる京都の宮中文化、まち、人々の暮らしについてのお話を伺う。
衣紋道とは十二単や束帯などの華麗な装束を着付けるための技術を体系化したものである。平安時代末期に朝廷内の装束が柔装束から強装束へと変化したことにより、一人で着ることが困難となったため、仕立てや着付けに長けた衣紋者が必要とされるようになった。山科家は代々宮中の衣装である装束の調進・着装を家職とし、30代家元後嗣の衣紋道山科流若宗家の山科言親氏に受け継がれている。
日本の伝統文化や歴史に触れ、普段は見聞きする機会のない宮廷の日常を垣間見れる体験は非常に貴重な機会となるはずだ。
山科 言親 (やましな ときちか)氏
衣紋道山科流若宗家。1995年京都市生まれ、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。代々宮中の衣装である“装束”の調進・着装を伝承している山科家(旧公家)の30代後嗣。三勅祭「春日祭」「賀茂祭」「石清水祭」や『令和の御大礼』にて衣紋を務める。各種メディアへの出演や、企業や行政・文化団体への講演、展覧会企画や歴史番組の風俗考証等も行う。山科有職研究所代表理事、同志社大学宮廷文化研究センター研究員などを務め、御所文化の伝承普及活動に広く携わる。
◆季節の旅 特別プラン「宮廷文化の伝統と、その継承 第 1 回 衣紋 ~宮廷装束~」
【日程】 2025 年 9 月 18 日(木)
【料金】 1 名様 67,000 円
※食事、移動費、諸税、その他行程に必要な費用を含みます。
【予約・お問い合わせ】
ホテルオークラ京都 季節の旅事務局
TEL:075₋211-5111(代表)
※申し込み期限 2025 年 9 月 8 日(月)(満席・催行中止の場合はこの限りではありません)
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Events
【開催中〜9/25(木) 東京都・GYRE GALLERY】
2025.7.24
永劫回帰に横たわる虚無三島由紀夫生誕100年=昭和100年
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2025年、三島由紀夫生誕100年=昭和100年という節目に、東京・表参道のGYRE GALLERYにて、「永劫回帰に横たわる虚無三島由紀夫生誕100年=昭和100年」が9月25日まで開催されている。
アニッシュ・カプーア Untitled 2017年 Gouache on paper h.96.5 × w.115.5 × d.3.5cm [AK0360]
フランスの哲学者ロラン・バルトが、日本を「表徴の帝国」と表現したのはよく知られている。天皇、都市、女形、すき焼き、礼儀作法、パチンコ……中心なき記号の連鎖によって成り立つこの国のありようを、彼は“意味からの自由”と見た。そしてそれは、三島が晩年に遺した「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残る」という予見的な言葉とも、不思議な共振を見せる。
杉本 博司 Bay of Sagami, Enoura 2025 gelatin silver print 119.4 x 185.4 cm Negative 615 相模湾、江之浦 2025 ゼラチン・シルバー・プリント 119.4 x 185.4 cm ネガ番号 615
本展では、こうしたバルトと三島の双方が捉えた日本の「空虚」を前提に、杉本博司、森万里子、アニッシュ・カプーア、中西夏之、ジェフ・ウォール、池田謙、平野啓一郎、友沢こたお、という錚々たる現代アーティストたちが、それぞれの表現を通じて、三島由紀夫のデビュー作『仮面の告白』と、遺作『豊饒の海』に込められた壮大なテーマ――「阿頼耶識=相関主義」の一端を浮かび上がらせるもの。
池田 謙 「矛盾の美学ーーAesthetic of Paradox」2025年 サウンドコラージュ
小説『豊饒の海』最終章「天人五衰」(第4巻)における、すべてが瓦解する瞬間。 「この庭には何もない」と語る聡子の台詞は、三島由紀夫が最後に辿り着いた空虚そのものを象徴しており、その空虚の風景に、戦後日本美術の“意味から解放された風景”を重ね合わせていく構成は、アートと文学、哲学の越境的対話となっている。
平野啓一郎 「三島由紀夫論」2025年 書籍、ミックスメディア 40x50x31cm
日本の表徴と三島由紀夫が残したもの、そして受け継がれたこととは何か。本展は、その問いの前で立ち止まり、静かに思索する時間をもたらしてくれるはずだ。
◆永劫回帰に横たわる虚無三島由紀夫生誕100年=昭和100年
【会期】開催中~2025年9月25日(木)
※8月18日(月)休館
【会場】GYRE GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F)
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Events
【開催中~9/7(日) 京都府・京都市京セラ美術館】
2025.7.18
草間彌生、初の大規模版画展「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」
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京都市京セラ美術館にて、世界的前衛芸術家・草間彌生の版画の世界を紹介する展覧会『松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―』が9月7日(日)まで開催中。現在は、7月よりスタートした全点入れ替えの後期展示が公開中だ。
水玉や網目で知られる草間彌生の作品は、空間を覆い尽くすようなスケール感と、増殖していくような圧倒的なエネルギーで世界中を魅了してきた。それは空間インスタレーションにとどまらず、版画という複製芸術の中にも息づいている。
本展は、そんな草間芸術のもうひとつの側面である“版画”に焦点を当てた初の大規模展。靴やドレス、帽子、レモンスカッシュといった日常のモチーフが、彼女の代名詞である水玉や網目と融合し、画面の中で豊かな生命力を放つ。
展示されているのは、草間の故郷・長野県松本市の松本市美術館が所蔵する貴重な版画作品に、作家蔵の作品を加えた約330点。その中には、2004年から約4年をかけて制作され、近年の躍進の起点となったシルクスクリーン作品「愛はとこしえ」シリーズや、江戸時代の浮世絵の制作技術を継承する版元と前衛芸術の「共創」で実現した富士山の木版画連作も。初期から近年の代表作まで、草間彌生の版画芸術の魅力と軌跡を体感できる内容となっている。
水玉や網目の増殖が創作活動の根幹にあった草間と、複製芸術である版画との出合いは、必然だったのかもしれない──。そんなことに思いを馳せながら、色や形の広がりに身をまかせてみてはいかがだろうか。
◆「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」
【会期】開催中~2025年9月7日(日)
【休館日】月曜日(ただし7/21、8/11は開館)
【開場時間】10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
【会場】京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
【入場料金】一般 2,200円、大学・高校生 1,400円、中・小学生 600円、ペアチケット 4,000円
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Events
【2025年8月10日限定】KEI Collection PARISで開催
2025.7.18
フランス・ミシュラン三ツ星小林圭シェフが一夜限りの特別ディナーイベント開催
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フランス版ミシュランガイドで3つ星を6年連続獲得した小林圭シェフが手掛ける、⻁ノ門ヒルズステーションタワーの最上階49階のグリルガストロミーレストラン「KEI Collection PARIS(ケイ・コレクション・パリ)」は、2025年8月10日(日)に一夜限りのスペシャルディナーイベントを開催する
KEI Collection PARISは、2024年3月にオープンしたグリルガストロミーレストラン。普段は日によって変わる素材の“お品書き”の中からご自身で料理を選び、自分だけのコースを組み立てる「アラカルト形式」を採用しているが、このディナーイベントではパリから来日する小林圭シェフを迎え、本イベントのために小林圭シェフが監修した特別なコースを提供する。
軽井沢 柳沢農園フルーツトマト カッペリーニ キャビアクリスタル【本イベント限定】
KEI Collection PARISのシグネチャーの一つ、石焼Maki 延寿牛ユッケ 生雲丹。
コースには「石焼Maki 延寿牛ユッケ 生雲丹」などKEI Collection PARISのシグネチャーディッシュに加え、季節の息吹を贅沢に閉じ込めた「軽井沢 柳沢農園フルーツトマト カッペリーニ キャビアクリスタル」など、通常のディナー時には提供されていない特別な逸品が味わえる。
兵庫県産太田牛フィレ グリエ
Restaurant KEIのシグネチャーデザートとして知られる 「ヴァシュラン」をオマージュし、KEI Collection PARIS 仕様にアレンジ。
さらに、パリのレストラン「Restaurant KEI」を象徴するデセールである 「ヴァシュラン」をKEI Collection PARISのエスプリで再構築した「ヴァシュラン エキゾチック」も、一 夜限りで特別提供される。
ソムリエがこの日のために厳選した、料理との至高のマリアージュを 奏でるドリンクペアリンクも用意される。
さらにイベントでは小林圭シェフ本人との貴重な歓談の機会や、販売中の小林圭シェフの料理を収めた写真集「KEI III」への直筆サインなども行われる予定だ。
【イべント概要】
開催日時:2025年8月10日(日)17:30/18:00/21:00[2時間半・完全入替制]
開催場所:KEI Collection PARIS(ケイ・コレクション・パリ)
東京都港区⻁ノ門2-6-2 ⻁ノ門ヒルズ ステーションタワー 49階
料金:コースおひとり様 38,000円(税込)
※乾杯ドリンク付き
ペアリングドリンクはアルコール 15,000円〜
予約受付:2025年7月15日(火) TableCheckとOMAKASE(今後受付予定)にて受付開始
※キャンセルポリシー:72時間前以降 50%(19,000)/48時間前以降 100%(38,000)
※写真集「KEI III」は予約サイト内【必須質問事項】にて予約可能。
(数に限りがあるのでご了承ください)
※イべント当日のみBARの営業時間は、21:00-24:30(23:00FoodLO/24:00DrinkLO)に変更となります。
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Events
【7/19(土)〜9/2(火) 神奈川県・そごう美術館】
2025.7.11
猫たちが主役の展覧会「Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」
高橋弘明《[白猫]》個人蔵
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今も昔も人々を魅了する「猫」。その愛らしく、どこかミステリアスな魅力を、浮世絵版画をとおして紐解く展覧会「Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」が、そごう美術館にて開催される。会期は7月19日(土)から9月2日(火)まで。
歌川国芳 《流行猫の狂言づくし[団七九郎兵衛ほか]》 個人蔵
歌川国芳《猫の百面相[またたび 荒獅子男之助ほか]》 渡邊木版美術画舗蔵
本展では、大の猫好きとして知られる歌川国芳をはじめ、江戸時代から明治にかけて活躍した31名の浮世絵師による、猫モチーフの作品147点を展示。毛づくろいや爪とぎ、のびをする姿といった“猫らしい”仕草はもちろん、ちょっと怖い化け猫や、擬人化されたユーモラスな猫まで、変幻自在に描かれた猫たちが勢揃いしている。
月岡芳年 《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》個人蔵
こうした表現を通して見えてくるのは、江戸時代の人々と猫との親密な関わり。浮世絵に描かれた猫たちの仕草からは、当時の人々が猫をどのように見つめ、共に生きてきたのかが浮かび上がってくる。そんな、猫と人とのやさしい関係にも注目したい。
河鍋暁斎《暁斎楽画[猫と鼠]》個人蔵
古くは平安時代の『源氏物語』の中に宮廷で愛される姿が登場し、江戸時代になるといっそう身近な存在となった猫。時代を超えて私たちを惹きつけてやまない存在の魅力を、会場で見つめ直してみてはいかが。
◆「Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」
【会期】2025年7月19日(土)~9月2日(火)
※会期中無休
【会場】そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
【時間】10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
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Features
将軍の側に仕えた女性たちの、知られざる暮らしに迫る
2025.6.30
特別展「江戸☆大奥」。東京国立博物館で開催
『千代田の大奥』より「千代田大奥 御花見」 楊洲周延筆 明治27年(1894)東京国立博物館蔵
※会期中、展示替えがあり
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将軍の身の回りを支えた女性たちが暮らした“奥”の世界を、貴重な史料や美術品を通して紹介する特別展「江戸☆大奥」が、東京国立博物館 平成館にて開催される。会期は7月19日(土)から9月21日(日)まで。
竹菱葵紋散蒔絵婚礼調度 鶴樹院(豊姫)所用 文化13年(1816) 東京国立博物館蔵
※通期展示
重要文化財 振袖 黒綸子地梅樹竹模様 桂昌院(お玉の方)所用 江戸時代 17世紀 東京・護国寺(文京区)蔵
※前期展示(7/19〜8/17)
江戸幕府の隠された歴史ともいえる、大奥。会場では、この閉ざされた世界での生活がわかる絵画や、将軍の妻妾たちが身につけていた衣装、婚礼調度品、生活用品や遊び道具などを展示。政治や武家社会とも密接に関わっていた大奥の役割や、そこでの暮らしぶりを重層的に紐解いていく。
『千代田の大奥』より「千代田の大奥 お櫛あげ」 楊洲周延筆 明治27年(1894) 東京国立博物館蔵
※会期中、展示替えがあり
『千代田の大奥』より「千代田の大奥 滝見のお茶や」 楊洲周延筆 明治28年(1895) 東京国立博物館蔵
※会期中、展示替えがあり
見どころのひとつが、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した絵師・楊洲周延が、大奥の様子を懐古的に描き人気を博した『千代田の大奥』の全場面一挙公開(※会期中、展示替えあり)。期間中、全40場面を見られる、またとない機会となっている。
重要文化財 刺繡掛袱紗 浅葱繻子地杜若と撫子に酒器「長生」字模様 瑞春院(お伝の方)所用 江戸時代 17~18世紀 奈良・興福院(奈良市)蔵
※前期展示(7/19〜8/17)
春日局像 伝狩野探幽筆 江戸時代 17世紀 東京・公益財団法人 德川記念財団蔵
※通期展示
さらに、五代将軍徳川綱吉が側室である瑞春院(お伝の方)にあてて送ったとされる、重要文化財 奈良・ 興福院の刺繡掛袱紗全31枚も公開。元禄期における最高の刺繡技術を用いて制作された逸品から、当時の高い染織技術と美的感覚を感じ取ることができるはずだ。また、大奥の構造や女中たちの生涯にもフォーカスしている。
徳川種姫婚礼行列図巻 上巻 (部分) 山本養和筆 江戸時代 18~19世紀 東京国立博物館蔵
通期展示 ※会期中、場面替えがあり
展示には、NHKドラマ10「大奥」で用いられた衣装を展示し、ドラマなどでおなじみの「御鈴廊下」のセットを再現するなど、視覚的にもわかりやすい構成に。ドラマや映画の世界と実際の大奥ではどのような違いがあるのか、比較しながら鑑賞するのも面白そうだ。
奥奉公出世双六 万亭応賀作、歌川国貞(三代豊国)筆 江戸時代 19世紀 東京都江戸東京博物館蔵
※前期展示(7/19〜8/17)
大奥という特殊な空間の成り立ちや、その中で生きた人々の姿を丁寧に掘り下げる特別展。華やかなる世界に、足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
特別展「江戸☆大奥」
【会期】2025年7月19日(土)~9月21日(日)
【休館日】月曜日、7月22日(火)
※ただし、7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館
【開館時間】9:30~17:00
※毎週金曜・土曜、7月20日(日)、8月10日(日)、9月14日(日)は20時まで。
※入館は閉館の30分前まで
【会場】東京国立博物館 平成館
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Features
2025.6.30
高輪「茶室 BAR ROKKAN by ROKU GIN」サントリー「ROKU〈六〉」ブランドを深く知り愉しむ
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Features
約200点の絵画と資料でひもとく、日本人の旅の原風景
2025.6.24
茨城県近代美術館にて開催「旅にまつわる絵とせとら ―歌川広重から東山魁夷まで―」
初代歌川広重《東海道五拾三次之内 庄野 白雨》天保初期(1830年代) 郵政博物館蔵 ※8/16~8/31 展示
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茨城県近代美術館にて、江戸時代から現代にいたるまで、“旅”の魅力がつまった約200の作品を紹介する「旅にまつわる絵とせとら ―歌川広重から東山魁夷まで―」が開催される。会期は7月16日(水)から8月31日(日)まで。
初代歌川広重《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》天保初期(1830年代) 郵政博物館蔵 ※8/1~8/15 展示
東山魁夷《白夜光》1965 年 東京国立近代美術館蔵
見どころのひとつが、初代歌川広重が手がけた「東海道五拾三次」の浮世絵シリーズや、横山大観がインドで出逢った光景を描いた「流燈」、旅とともに生きた国民的風景画家・東山魁夷の北欧連作のひとつ「白夜光」など、時代や地域を超えて人々の心を動かしてきた名作の数々。
横山大観《流燈》1909年 茨城県近代美術館蔵
小杉未醒《水郷》1911年 東京国立近代美術館蔵
また、展示されている絵画を通じて、ヨーロッパやアジアなど、画家たちが訪れて描いた世界各地の名所めぐりを疑似体験できるのも魅力だ。国内の景勝地では、数多の名画に登場してきた富士山をはじめ、潮来や霞ヶ浦、筑波山、袋田の滝など、茨城ならではの風景を描いた作品も登場する。
吉田博《槍ヶ岳》1921-26年 茨城県近代美術館蔵
このほかにも、江戸時代に人気を博したガイドブック『旅行用心集』や、日本初のグラフィックデザイナー杉浦非水が装丁を手掛けた旅行雑誌『ツーリスト』、鉄道のポスターなど、旅の“エトセトラ”を彩る資料類も展示。当時の旅文化や社会の空気感までも伝える貴重な資料が揃う。
三代歌川広重《東海名所改正道中記 六郷川鉄道 川崎 神奈川迄ニり半》1875 年 郵政博物館蔵 ※7/16~7/31 展示
絵画を通して、その時々に生きた人々が抱いた、旅することへの憧れや喜びを体感できる展覧会。この機会に、日本の旅情を深く味わってみてはいかがだろうか。
◆「旅にまつわる絵とせとら ―歌川広重から東山魁夷まで―」
【会期】2025年7月16日(水)~8月31日(日)
※会期中、一部展示替えあり
【会場】茨城県近代美術館(茨城県水戸市千波町東久保666-1)
【開館時間】9:30~17:00(入場は16:30まで)
【休館日】毎週月曜日
※7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館、翌日休館
【入場料】一般 820円、満70歳以上 410円、高校生 550円、小中生 270円
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方および付き添いの方(1名)は無料
※7月19日、8月30日は高校生以下無料
※7月19日は満70歳以上の方無料
関連リンク
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