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冬の贈り物に、珠玉の一杯を
2025.12.9
堀口珈琲から季節限定の新作が登場
ハイエンドな生豆だけを扱うスペシャルティコーヒー専門店、堀口珈琲から、冬の贈り物にもふさわしい新商品が登場。
今年は、冬だけの香りを閉じ込めた「ドリップバッグ WINTER」をはじめ、季節のブレンド、さらにコエドブルワリーとコラボレーションした人気のコーヒーエール「璃珈 – Rica -」など、多彩なラインナップを展開。大切な人へのギフトとしてはもちろん、自宅で静かに味わう冬時間にも寄り添うコレクションだ。
冬限定の「ドリップバッグ WINTER」は、深煎りの力強い苦味の奥に、熟した果実のニュアンスが重なる香り豊かな一杯。シュトーレンをはじめ、ホリデーシーズンのスイーツとの相性も抜群だ。賑やかな冬の街並みを描いたパッケージは、気の利いたギフトやお年賀にも最適。
(左)ハッピーホリデーブレンド2025 200g 2,376円 (右)ブレンド#7 BITTERSWEET&FULL-BODIED 200g 2,160円
ブレンダーがその年の素材で季節を表現するシリーズ「SEASONALS」からも、冬季限定の特別ブレンドが2種登場。「ハッピーホリデーブレンド2025」は、ほどよい苦味とコクで、クリスマスケーキの甘さを引き立てる。12月17日(水)より発売される「ニューイヤーブレンド2026」は、厳選素材で仕上げた特別なブレンド。富士山と初日の出をイメージしたパッケージは、新春の手土産としても重宝する。
コラボレーションコーヒーエール「璃珈-Rica-」 333ml 1本 489円、6本セット 2979円(12月末頃までの期間限定販売・無くなり次第終了)
さらに、毎年スタイルを変えながら進化を続ける、コエドブルワリーとのコラボレーションシリーズからは、ヴァイツェンスタイルのコーヒーエールが登場。小麦麦芽の柔らかな甘みにりんごやバナナのアロマが重なるヴァイツェンに、深煎りのコスタリカ産コーヒー豆を漬け込むことで、華やかな香りとしっかりとした甘みが広がる1本に仕上がった。
贈る人にも、贈られる人にも、あたたかな余韻をもたらす堀口珈琲の新作&限定品。冬の気配が深まるこの季節、香り立つ一杯を味わう豊かなひとときを届けてみては。
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2025.12.4
「五島リトリート ray by 温故知新」が贈る聖夜のリトリートステイ
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2025.12.5
日本のクラフトジン新時代到来 京都発「季の美」の亀岡新蒸溜所を訪ねて
日本のクラフトジン革命、その原点と現在
いま日本のクラフトジンが世界から注目を集めていることはよく知られていることだろう。そもそもジンといえば、イギリスやオランダの伝統的スピリッツという印象が強かった。ところが2010年代頃、日本の蒸留家たちの「日本らしさとは何か」をボタニカルで表現するという挑戦によって、日本のクラフトジンの市場は世界へと広がり、いまや国内には100を超えるクラフトジン蒸留所があるほどだ。
そんな中でもいち早く世界に認められたプレステージな日本のジンが京都蒸溜所の「季の美 京都ドライジン」である。2020年に、ペルノ・リカール社と資本提携した京都蒸溜所は、今年、京都府亀岡市に新たな生産拠点を築いた。今回はその蒸溜所を訪れる機会を得たので、そのこだわりと「季の美」の魅力を紹介しよう。
日本の美意識が生んだクラフトジンは、京都からはじめる
先にも述べたように、日本のクラフトジンが世界へ認知された背景には、ウイスキーや焼酎の蒸留技術を活かし、地域の柚子、玉露、山椒、桜葉、檜などを素材に取り入れた、香りや味わいに“日本の四季”を感じさせたことにある。そして、それらは新しいジャンルとして認識されているのである。
例えば北海道ではラベンダー、瀬戸内では柑橘、九州では桜島小みかんや黒糖など。それぞれの土地の気候や水質を反映し、“地域の風土を蓄えた味わい体験”へと日本のジンは進化をしている。
新設された蒸溜所にはギャラリーのように、歴史や写真などが飾られている。
「季の美 京都クラフトジン」は2014年に、ジン専用蒸溜所として京都・伏見に設立された京都蒸溜所からはじまった。「季の美」とは、“季節のうつろいに美を見出す”というまさに日本人の感性を表現した名であり、水、風土、そして職人文化が残る地の京都こそが蒸溜所に相応しい場所として、その地に誕生したのだ。
京都市内にある「季の美 House」では京都蒸溜所のさまざまなジンを味わうことができる。
その特徴はこだわりを持って吟味した11種のボタニカルにある。
蒸溜オペレーションマネージャーの遠藤光祐さんは「ジュニパーベリーを軸に、柚子、赤松、玉露、山椒、赤紫蘇、生姜など、日本ならではの素材を用いており、その多くは地元の京都産です。たとえば柚子は、蒸溜所の職員が手摘みをして、自分たちで皮を剥いています。それはどのくらいの厚さで皮を剥くのかへのこだわりがあるから機械では難しいんです」と語る。
蒸溜オペレーションマネージャーの遠藤光祐さん。
「季の美 京都ドライジン」に使われる11種類のボタニカルを6つのエレメントに分けて蒸溜したリキッド(非売品)。京都市内の「季の美 House」では、これらのエレメントを実際に試飲することができる。
そして特筆すべきは、それら素材を「礎・ベース」「柑・シトラス」「茶・ティー」「凛・ハーバル」「辛・スパイス」「芳・フルーティー&フローラル」の6エレメントに分けて、それぞれ別々に蒸溜した後にブレンドするという独自の手法にある。こうすることで、香りは重層的となり、それぞれの味わいのハーモニーが繊細に仕上がっていくのだと言う。
割り水には、名水の地・伏見の清酒「月の桂」製造蔵元である「増田徳兵衛商店」の仕込み水を使用。「マイルドな天然軟水のため、全体の口当たりを丸く整えている」とのことだ。
新蒸溜所「京都蒸溜所」の世界へ向けた新たな挑戦
2025年秋、「京都蒸溜所」は新たな章を迎えた。
京都市伏見区の蒸溜所から、自然豊かな環境に囲まれた新たな蒸溜拠点が開設された。長閑な風景の中に、突如現れる漆黒の建物は、「季の美」のボトルと同じ黒。施設内には「季の美 京都ドライジン」のパッケージに採用されている、KIRA KARACHO(雲母唐長)監修の文様が壁に施され、階段には「季の美」の歴史とともに、亀岡市の風景を描いたイラストなどがあり、遊び心が見え隠れしている。
豊かな自然に囲まれた亀岡市に新設された蒸溜所。
この施設の建設総投資額は約2500万ユーロ。生産能力は5倍以上へ拡張され、設備の自動化や環境配慮型の設計も導入された。世界のクラフトジンの蒸留所を訪ねている人に聞くと、ここまでの施設を持っている蒸留所は世界でも少ないと聞く。
京都蒸溜所 代表取締役の長井大幸さんは「既存の蒸溜所の生産量に限界を感じていたことから、新蒸溜所の候補地をかなり探し回り、この亀岡市にたどり着きました。京都市内からは車で20分ほどという利便性の高さに加え、亀岡市長はサステナブル対策に積極的な人。当社の考え方に近いことが大きな理由の1つです。蒸溜所で使用される電力は100%風力、水力、太陽光、そして地熱といった再生可能エネルギーです」。
さらに、この自然環境を活かして、新たなボタニカルの開発も視野に入れているとも聞く。亀岡の蒸溜所は単なる生産拡大だけではなく、“季の美 京都ドライジン”の新たな実験場にもなるようだ。
タンクが立ち並ぶ光景は圧巻。ベーススピリッツをはじめ、蒸溜後の各エレメント、さらにブレンドを経て完成したジンまでが貯蔵されている。
京都蒸溜所 代表取締役の長井大幸さん。
体験の場としての「季の美 House」
蒸溜所は一般には解放されていないが、京都・河原町にある「季の美」の魅力に触れることができる「季の美 House」は誰でも訪れることができるブランドホーム。
古民家を利用した「季の美 House」。
築100年以上の京町家を改装した空間にはショップやバーの他、ボタニカルの展示、製造工程の紹介、そして限定ジンのテイスティングが楽しめる会員向けの「ジンパレス」など、京都蒸溜所のこだわりやブランドの世界観が体感できる仕掛けがたくさんある。
さらにここでは12月中旬から毎週木曜にオリジナル「季の美」ボトルのラベルがつくれる京都クラフトセミナーがはじまる。
「季の美 House」の近くにある「堀金箔粉」の金箔を使って、200mlの「季の美」のラベルに金箔を貼る「金の美」ワークショップの他、「季の美」を使った水割りなどをいただくことができる内容だ。もちろん完成したマイ“金の美”は持って帰ることができる、思い出の体験ができるはずだ。
季の美の飲み比べやカクテルが楽しめる1階「季の美の間」。
2階には、ジンの歴史や〈季の美〉製法を学べる展示ルーム「展示の間」。
1階の奥には会員制ラウンジ「GIN PALACE (ジンパレス)」。
金の美ボトル体験や季の美カクテルを愉しめる京都クラフトセミナーは、テーブルチェックにて予約受付中。
日本のクラフトジンが世界的に注目されていることは日本人としても大変喜ばしいことである。
日本の素材や感性、美意識が詰まった「季の美」の世界観を多くの人に学び、そして体感して欲しいと願う。
季の美 House
京都市中京区河原町通二条上る清水町358
Text by Yuko Taniguchi
谷口優子 Yuko Taniguchi
Premium Japan編集部スタッフ
目指せポジティブエイジング。ゴルフにハマり中!
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「KEI Collection PARIS」6日間限定のクリスマス特別コース
2025.12.4
聖夜に味わう至高のグリル・ガストロノミー
「最中 フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」
フランス版ミシュランで6年連続三つ星を獲得した小林圭シェフが手がけるグリル ガストロノミーレストラン「KEI Collection PARIS」。12月20日(土)~25日(木)6日間限定で、ランチ・ディナータイムにクリスマス特別コースが提供される。
同店の特徴は、素材の力を最大限に引き出すガストロノミックな前菜、そして精密な火入れで仕上げる肉や魚、野菜料理。普段は日替わりの“お品書き”から自由に料理を選ぶアラカルトスタイルを採用しているが、この期間は小林シェフ監修のもと、同店を率いる久保雅嗣シェフが、旬の食材と「グリル」の技法を巧みに融合したクリスマスコースを展開する。
甘鯛 鱗焼き ソースマリニエール
「100⽇熟成 熊本県産延寿⽜ ソースジュドヴォー」
「ヴァシュラン フリュイルージュ」
ディナーコースは2種類を用意。「Menu Noël “Découverte”」コースは、シグネチャーメニューの「最中 フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」や、「100⽇熟成 熊本県産延寿⽜ ソースジュドヴォー」、そしてRestaurant KEIの代表作「ヴァシュラン フリュイルージュ」をアレンジしたデザートなど、軽やかさと奥行きを併せ持つ構成。
「最中 兵庫県産香住蟹 キャビアクリスタル」
「北海道産2年熟成じゃがいものニョッキ フロマージュソース ⿊トリュフ」
「フランス産 オマールブルー瞬間燻製 ソースエピス」
より贅沢な「Menu Noël “Prestige”」コースでは、キャビアを添えた「最中 兵庫県産香住蟹 キャビアクリスタル」や、2年熟成じゃがいものニョッキに黒トリュフを合わせた逸品、さらにはフランス産オマールブルーの瞬間燻製など、冬の最上の味覚を凝縮した品々が並ぶ。
ディナーは12月20日から25日まで、ランチは21日のみ実施。地上250mから広がる東京のパノラマを前に、至高のグリル・ガストロノミーを味わうひとときは、まさに一年の締めくくりにふさわしいもの。この冬だけの特別な美食体験を、心ゆくまで堪能してみては。
◆「KEI Collection PARIS」クリスマスコース
【期間】2025年12月20日(土)~25日(木)
【場所】KEI Collection PARIS(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー TOKYO NODE 49階)
【コース料金】
ディナー「Menu Noël “Découverte”」29,500円 ※12⽉20⽇(⼟)〜23⽇(⽕)のみ提供/「Menu Noël “Prestige”」42,000円
ランチ「Menu Noël “Déjeuner”」25,000円/「Menu Noël “Prestige”」42,000円
(ドリンクペアリング+18,000円)
※2時間30分制
・12/26(金)〜12/28(日)
※4日のランチ営業はなし
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伝統と革新が響き合う絶妙なブレンドの日本酒
2025.11.29
OGATAが海と山をテーマにした2種類の「OGATA SAKE」を発売
OGATAが、熟成期間の異なる個性豊かな日本酒を絶妙な配合で組み合わせた「OGATA SAKE」を、2025年12月1日(月)より、HIGASHIYA GINZAをはじめ、SABOE TOKYO、八雲茶寮、およびHIGASHI-YAMA Tokyo にて販売を開始する。
今回販売される「OGATA SAKE」は2種類。それぞれ日本神話に登場する海と山の神からネーミングされている。卓越したアッサンブラージュ(異なるものの組み合わせ)技術によって、これまでの日本酒とは異なり、和食のみならず、西洋料理や中東料理、アジア料理などとも相性がよく、世界各地の食文化にマッチした味わいだ。
海をテーマにした「OGATA SAKE ワタツミ」は、山廃仕込みの純米酒を軸に、日本酒では珍しい黒麹で仕込んだ長期熟成の純米酒や、辛口の純米酒を組み合わせている。旨味と黒麹由来のさわやかな酸味が調和した、透明感のある味わいが楽しめ、ムニエルやブイヤベースなどの魚料理はもちろんのこと、フリカッセやポタージュなどにもよく合う。
山をテーマにした「OGATA SAKE ヤマツミ」は、30年以上もの熟成を経て深みのあるふくよかな味わいに仕上がった希少な長期熟成の純米酒を軸に、香り高い華やかな大吟醸酒や、年代の異なる複数の個性豊かな熟成酒を組み合わせている。濃醇であり淡麗な酒質の素晴らしさとともに、調和のとれた味わいが楽しめ、牛や鴨、猪などの肉料理はもちろんのこと、チーズなどを用いた濃厚な味わいの料理にもよく合う。
あなたも新感覚の日本酒を料理に合わせて味わってみてはいかが。
◆OGATA SAKE ワタツミ
【アルコール分】14度
【内容量】500ml
【価格】9,350円(税込)
◆OGATA SAKE ヤマツミ
【アルコール分】14度
【内容量】500ml
【価格】9,350円(税込)
【販売店】HIGASHIYA GINZA、SABOE TOKYO、八雲茶寮、HIGASHI-YAMA Tokyo
OGATAオンラインショップでは、2026年1月中旬より販売開始の予定
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星のやに泊まる、星のやを知る
2025.11.27
「星のや東京」“日本料理の記憶”をフランス料理で綴る、もう一つの食卓
進化し続ける塔の日本旅館「星のや東京」宿泊記の第3回は、2025年9月よりメインダイニングにおいて「もう作られなくなった日本の家庭料理」をコンセプトに掲げた、新たなディナーコースの提供をスタートさせました。星のや東京の現代の食体験を紹介します。
「塔の日本旅館」に込められた、日本の美学と精神
東京・大手町。金融機関をはじめとして、世界有数の企業が立ち並ぶエリアに、黒い格子の外観で塔のようにそびえる高層ビルが「星のや東京」です。現代の日本旅館の美学を都市の中心に凝縮した「塔の日本旅館」は、一歩足を踏み入れれば、そこには畳廊下、布団、温泉など、「旅館の記憶」が息づく空間が広がっています。ここはまさに「都会の真ん中にある、もうひとつの日本」であることを滞在すれば実感できるはずです。
「星のや東京」の魅力の一つが、地下1500メートルから汲み上げた天然温泉の湯が楽しめる最上階の大浴場。洞窟のような内風呂から続く露天風呂へ。上を見上げると切り取られた天井から東京の夜空が広がります。東京のど真ん中で温泉を楽しめる体験は、ここに宿泊した人だけの体験であることに優越感すら覚えます。
天然温泉「大手町温泉」の湯を引いた、塔の日本旅館の最上階17階にある大浴場。
そしてここが近隣のラグジュアリーホテルと大きく違う点と感じるのが、各階に設けられた「お茶の間ラウンジ」の存在。自宅の茶の間のように、宿泊者は靴を脱ぎ、裸足で美味しいお茶やお茶菓子をいただきながらくつろぐことができます。この開放感は旅館ならではの心地よさ。さらに時間によっては、“お茶の間ラウンジ”に旅館の女将さんのような立場のスタッフがいて、旅の予定など、たわいのない話をすることもできます。まるで自宅の茶の間にいるような時間はまさに旅館の真髄といえるでしょう。
各客室階の宿泊者のみが利用できる「お茶の間ラウンジ」は畳続きの客室から自由に行き来ができます。
障子や麻の葉くずしの格子、畳など伝統様式が施された客室。
旅館の滞在を完成させるのが、食の体験
星のや東京には二つのダイニングがあります。
ひとつは、フランス料理を軸とした「日本の家庭の味」に光を当てたコース料理が楽しめるメインダイニング。そして江戸前の粋と地方の鮨文化を融合する「握り」と、日本料理の技術を活かした「酒肴」を味わうことができる2025年3月にオープンした日本旅館の江戸前鮨「鮨 大手門」。
どちらも、滞在者が館内着姿のまま訪れ、肩肘張らずに上質な味を堪能することができます。
塔の日本旅館の地下1階にあるダイニングは、地層を意識した左官仕上げの壁と大きな岩がある静寂の空間が広がっています。
「ドレスコードもなく、館内着のままお越しいただけます。外のレストランでは味わえない、“滞在の延長にある特別な食体験”を大切にしています」とスタッフは語ります。
世界中から訪れるゲストが、心温まるおもてなしを知ることができる、そんな時間が、星のや東京の食の本質。
“日本の家庭料理”を再構築する、ファインダイニングの新章
2025年秋、星のや東京のメインダイニングは新しいテーマで生まれ変わりました。
その題は「もう作られなくなった日本の家庭料理」。ファインダイニングの舞台で“家庭料理”を掲げるという意外な挑戦に、業界内でも注目が集まっています。
総料理長を務めるのは岡 亮佑(おか りょうすけ)氏。
これまで「奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート」をはじめ、各土地の食文化と真摯に向き合ってきた料理人です。「家庭料理というのは、誰もが食べたことがあるようで、実はどんどん失われている文化なんです」と岡氏は静かに語ります。
神戸北野ホテルやレストランオマージュ、ピエールガニェールなどでフランス料理の研鑽を積み、2023年5月より星のや東京総料理長に就任した岡 亮佑氏。
「たとえば、青森にいた頃に地元の方から伺ったのですが、昔は“豊富な食材を使ってこういう料理を作った”という話をよく聞きました。でも今は作る人がほとんどいない。生活様式が変わる中で、地域の“食の知恵”が消えていく。それは仕方ないことでもあるのですが、その当時の地域の暮らしを連想し、大切にしてきた食文化をもう一度掘り起こして、現代のテーブルで息を吹き返らせたい。そんな思いが、このコンセプトの出発点でした」。
江戸は“全国の郷土料理が集まる場所”だった
星のや東京の料理長に就任した岡氏は、独自の経験と発想で新たなダイニングの世界観を築くことをはじめました。
「江戸時代、東京には全国から大名や職人が集まり、各地の食文化が交わっていた。つまり、江戸は“全国の郷土の交差点”なんです。だからこそ、ここで全国の家庭料理を再構築するのは自然なことだと思いました」。
こうして生まれた新たなディナーコースは、全国で失われつつある料理を再構築した11皿で構成されています。一見すると現代的な美しいプレゼンテーションだが、一つひとつに「家庭の記憶・地域の文化」が息づいています。それは料理に添えられるイラスト付きのカードからも知ることができます。
ごく限られた地域で食べられていた料理は、ときには都道府県の出身者すら知らないケースもあるほど、限られた地域の食文化であることも。しかし、そこには大きな物語が秘められています。そんな話を聞きながら、さて次の料理はどの地域のどんな物語が秘められているのかとワクワクが止まらない。
料理の物語の説明を聞くことで、味わいが体験へと昇華していきます。
消えゆく郷土の味を、再構築するという創造
たとえば、栃木を中心とした北関東で親しまれている「しもつかれ」。正月の塩引き鮭や節分の福豆などの余った食材を使った無病息災を願う行事食を、今回は旬の鮭を余すことなく使って、味噌を使ったタルタル、酒粕で風味を付けたチーズソースで、発酵食ならではの旨味と香りが詰まった料理へ昇華させました。
さらに兵庫・三木市に伝わる「鍛冶屋鍋」は、鍛冶職人たちが火の粉に囲まれながら食べたまかない飯。蛸と茄子を甘辛く煮込むこの料理を、岡氏はテリーヌ仕立てに変換し、イチジクのフリットを添えて秋の香りを重ねています。
「見た目は完全にフレンチですが、日本のまかない食がベースです。昔の職人たちの知恵を、今の感性で翻訳した一皿です」。
栃木県「しもつかれ」から発想を得た、見た目も美しい一皿。
兵庫県の「鍛冶屋鍋」柔らかく煮込んだ蛸と茄子のムースを層に重ねて。
山形県の「ガニ汁」は、市場にあまり出回らない「モクズガニ」を丸ごとすり潰して作る家庭の味。これをリゾット風に仕立て、蟹の旨味を凝縮したスープを米に吸わせます。
「ガニ汁の濃厚な旨味を、リゾットという形で立体的に表現しました。汁を飲むというより、“食べる旨味”に変えた感覚です」。
山形の「ガニ汁」は、旬の白身魚の繊細な味わいと蟹の濃厚な旨味を凝縮した味わいのハーモニー。
さらに岡氏の出身地である滋賀県の「鮒ずし」の要素を加えたメインディッシュは年間を通じて登場します。今回いただいたのは「丁子麩」をもう一つにテーマとして加え、付け合わせに「鮒ずし」の発酵米でマリネした牛ミンチをつつみ揚げにしたものが添えられています。
「鮒寿司は苦手という方も多いですが、発酵文化そのものは非常に興味深い。香りや旨味を、現代人の舌が受け入れやすい形で翻訳しました」。
味がしっかりしみ込んだ「丁子麩」が上に乗った牛肉。牛肉は目の前で炭火で炙ってくれます。
新しいディナーコース料理では日本の家庭料理を“翻訳”し、記憶の継承へと導く
今回の「もう作られなくなった日本の家庭料理」という食体験は、料理を生み出すだけではなく、日本の家庭料理の「翻訳作業」を行っていく。この新たな取り組みは、料理を通じて私たちに新たな気づきを与えます。特に海外の旅行客にとっては日本の地域ごとの文化を伝えるきっかけにもなります。
「昔の家庭料理には、当時の環境や暮らしを支えた理由があります。単にレシピを再現するのではなく、なぜそのように作られていたのかを理解し、現代の食材と技術で再表現する。そこにやりがいと可能性を感じています」。
日本の食文化は調べるほどに興味が増していくといいます。
そのため、メニュー開発の出発点は常に“調べること”から始まります。古い文献を読み、郷土資料館へ出向き、時には地元の高齢者に話を聞くこともあるといいます。
「ただ作るだけではなく、なぜ作られなくなったのかを知ることも大事だと考えています。その多くは“手間がかかる”“今の味覚に合わない”という理由が消えた理由なのだが、それなら今に合う形へアップデートすることで、その文化と歴史を残すことができます」。
日本とフランスの食材と技術の融合によって新たな料理が生まれていく
コースの終盤を彩るデザートにおいても、同じ哲学が宿っています。
福井県の漬物である「赤ずいき」を使った「すこ」から着想を得たというデザートは、酸味と発酵のニュアンスをルバーブとヨーグルトで表現。
「漬物をデザートにするなんて普通はあり得ませんが、保存食の酸味や発酵の知恵を、甘味と融合させています」。
ブドウやヨーグルトの優しい甘酸っぱさの奥に、確かに“漬ける”文化の余韻が残ります。懐かしさと驚きが同時に訪れる不思議な体験です。
古くから邪気払いをして身体を清める縁起物とされている「すこ」を使ったデザート。
東京でしかできない、日本全国の味を融合する挑戦
このように、岡氏の料理は単なる創作ではなく、“土地と記憶を再構築する文化的試み”です。そして、それが東京という地で成立する理由も明快。
「その土地の食材や料理を大切にしていく場合、地方においては『他の地域の料理を混ぜる』ことに抵抗が生まれます。でも東京は、全国の文化が集まる場所。ここでは“融合”こそ自然なこと。家庭料理においても融合は自然な試みだと考えています」。
「家庭料理というのは、“食べた瞬間に思い出がよみがえる料理”です。誰かの記憶の中にあった味を、違う形で蘇らせることができたら、それは料理人として何より嬉しいことです」。岡氏の挑戦の陰には、多くの努力と情熱が潜んでいます。
食文化の“未来”は、過去の中にある
星のや東京が掲げる「もう作られなくなった日本の家庭料理」という挑戦は、決して懐古ではありません。それは、文化の継承と再構築を通じて、日本人のアイデンティティを再発見する試みなのです。
消えゆく地方の味を、現代の舌と感性で再構築します。その先には、きっと“未来の郷土料理”が生まれます。
静寂に包まれた東京の塔の中で、今夜も誰かの記憶に残る美しい一皿が生まれていきます。
◆星のや東京メインダイニング
料金:1名33.880円(税・サービス料込、宿泊費別)
公式サイトから前日までに予約が必要。
対象:星のや東京宿泊者
※季節によってメニューが変わります。また状況により、食材が変更になる場合があります。
Text by Yuko Taniguchi
Photography by Natsuko Okada(Studio Mug )
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
2025.11.19
「旨み」のあるカレーライスを求めて 東京のベスト5店はここで決まり!
文=バッシー
今回はみんな大好きカレーライス 東京のベスト5だぜ。
神田の「トプカ」、新宿の「モンスナック」、神田の「ボンディ」、上野の「デリー」、渋谷の「ムルギー」の5軒を紹介する。
この国の人は一年のうちで、どれだけのカレーライスを食べるのだろう。と考えてしまうほど、日本人は家庭でも外でも、まー、よく食うよな。
外食で特に目立つのは、店にもよるが、カレー屋におけるおっさん率だ。一人でやってきては、カレー屋に蝟集する。その光景は、そこに混じるのに気後れするほどだ(笑)。
ま、それは冗談だが、今回はおっさんたち(もちろん女子も子供も)が、それほど好きなカレーライス店を探訪してみたい。
とはいえ、東京のカレーは百花繚乱の呈を成す。今回は、日本人が作り白米で食べるカレーライスに限定することにした。キーマカレーもはずした。もちろん、日本で食べているカレーのようなものはインド本国にはない。町中華が中国料理とは違うのと同様に、カレーライスも日本独自のものである。
先にお断わりしておきたいのだが、筆者はカレーの専門家ではないし、また、東京中を食べつくしたわけでもない。概して、ドロッとした欧風カレーよりも、シャバシャバ系が好みだと思っていたが、どちらも同等にイケることが分かった。
今回も、数多の人気店を回った。そこで解ったことがある。小生は比較的若め~中年の人たちがやっているスパイスカレーってやつが、ほぼほぼ腑に落ちない。
インドで修業した云々の店も多く、誰もが独自のスパイス使いに精魂を傾けている。懸命なのはもちろん立派なことだが、料理としての「旨み」が置き去りにされているように思う。小生はインド本国で(日本なら一括りにされる)
今、流行っている店は明らかにインスタ映えを狙ってはいないか。そして、その多くが旨みに乏しいカレーを作っていることにおったまげた。超人気店を4軒ほど回って、もう勘弁してくれと思った。それでも客がパンパンに入っていることにも二重にたまげた。
エラそうな物言いをしてしまったが、以上も以下も、あくまでもジジイの一見解として参考にしてもらえたら幸いである。
自信たっぷりの名店「トプカ」
優しいけど、味に奥行きがある
神田須田町に昔からあるカレーの名店だ。なにしろ店名が「トプカ」。筆者は、イスタンブールのトプカピ宮殿でも関係するのかと思っていたが、「トップ・クオリティ・オブ・カリー」の略なのである。その自信は大したもんだ。
ここのカレーは印度カリーもしくは欧風カリー(当店はカリーと呼ぶ)で、あるいはその両者の盛り合わせセットを頼むことができる楽しい店だ。
欧風カリーはよく炒めた玉ねぎに20種類以上のスパイスと鶏スープを加えて12時間以上も煮込んでいる。印度カリーはシナモン、カルダモン、クミンなどで香りと辛さを引き立てる。
HPを見ると凄いことが書いてある。
「2種類とも手を抜いておりません!」
「どのメニューも全部同じルーを使っているカレー屋は、お客様を馬鹿にしていると思います」。
うひゃー、ケンカ売ってるぜ。こりゃあ、大変だ。
ゆえに、当店のカレーは、注文があってから、一皿一皿、フライパンで調理する。具によって全てのルーを使い分けているのだそうだ。そりゃ、インド人にとっては基本中の基本のことよね。
単品はキマカリーやハヤシライスも含めて18種、盛り合わせは、A牛すじカリー&印度ポークカリー、Bマトンカリー&印度ポークカリー、Cキマカリー&印度ポークカリー、Dバターチキンカリー&印度ポークカリー、Eバターチキン&牛すじカリーの5種がある。迷った末に選んだのはEである。
「トプカ」のカレーは”印度カリー”もしくは”欧風カリー”で盛り合わせセットを頼むことができる。
色の違う2種類の湖を、峰続きの白い山が分け隔てたかのようだ。写真で言えば、手前が牛すじ、向こう側がバターチキンである。欧風と印度の双方を楽しめる。
牛すじカリーは、辛くはなく優しい味わいだ。玉ねぎの甘い味、ワインの風味とバターのコクがある。牛すじは形状をわずかに残す程度で咀嚼しやすい。しっかりと煮込まれたためだろう。
バターチキンは大きめのチキンとジャガイモがゴロンと入っているが、バターを濃厚に感じさせる。とはいえ、インド人の作るバターチキンよりもスパイスもバターも少ないのではないか。粘度もこちらが上で、かなり優しい味わいだ。
優しいとは言え、スパイスの多様さ、味の奥行きと広がり方は見事で、カレーを食す喜びに浸れるものだ。小生は辛味に耐性があるのでまったく平気だが、同じカレーを食べていた隣の兄ちゃんは汗をダラダラと流していた。きっとスパイスに反応しているのだろう。
ご飯はかなり硬めに炊いてある。シャバシャバ系ではないので、ご飯が余りぎみになる。カレーだけ増量できると嬉しいのだが。
カリー専門店「トプカ」の入口
カリー専門店 トプカ
東京都千代田区神田須田町1-11
竹内ビル1F
℡03-3255-0707
(月~金)11:00~15:30、17:30~22:30
(土・日・祝)11:30~18:00
インド風ポークカリー 1300円
純野菜カリー 1250円
盛り合わせA 牛すじカリー&インドポークカリー 1750円
盛り合わせE 牛すじカリー&バターチキン 1900円
「モンスナック」は〝おっさんパラダイス″
この値段でこのクオリティは凄い
懐かしい店だぜ。新宿紀伊國屋書店の地下である。この地下街には生スパゲッティ屋の「JINJIN」があったりして、学生時代からよく通ったもんだ。
さて、「モンスナック」は「元祖サラサラカレー」を謳う店として、とても有名だ。創業は昭和39年と古い。ビル自体の耐震工事で休業したのち改装工事を終えて、2024年に再開したことで多くのファンが歓喜した
中はすっかりモダンで、極めて清潔な店に生まれ変わった。チリひとつ落ちていない。何となく、カレー屋ってのは、スパイス臭が壁にこびれつき、薄汚れていることが許されるイメージがあるが、ここはピッカピカだ。もちろん、店内で一から作っていないこともあるが、まずはそこに感動するだろう。
次に例によって、右も左もおっさんだらけなことに驚く。22席あって、女子はたった1人だ。この〝おっさんパラダイス″に侵入する女子の勇気も称えておきたい(笑)。
小生は「玉子カレー」にコロッケのトッピングを頼んだ。ベースとなるのは豚バラを煮込んだポークカレーで、そこにゆで卵を載せたものだ。玉子カレーだけなら800円という激安ぶりにも頭が下がる。
元祖サラサラカレー「モンスナック」の”玉子カレー”にコロッケのトッピング。
出てくるスピードが凄い。その「シャバシャバ感」も凄い。トロミは10%ぐらいかねえ。ブイヨンをベースにしているため、ほぼスープカレーか?ってなぐらいだ。そして、酸味の強い独特の風味だ。鼻からチャツネがツーンと抜けていく。これを白メシにまぶしていく楽しさよ。
もちろん酸味だけではない。辛味は控え目で、玉ねぎの甘さを時おり感じる。ブイヨンが元だから旨みも十分だ。「カレーは飲み物」と喝破した御仁が昔いたが、まさにそんな感じ。とにかくサラサラなので、ご飯にまんべんなく絡められる点がいいのだ。豚ロースの肉塊は、スプーンで簡単にほぐせるほど柔らかい。
牛肉コロッケも揚げたてで、ジュジュッと熱々で良い。真っ赤な福神漬けが旨い。緑のキュウリ漬けはしょっぱいだけだね。
中毒性があることは間違いないのよね。
チキンカレーも鶏唐揚カレーも旨そうじゃ。次回はどちらかだな。ちなみに、素材によってルーは変えているそうだ。
行列は必至だが、立ち食いそば屋みたいに回転率はすこぶるいいから心配はいらない。いや、今さらながらに素晴らしい名店だと思う。ちなみに新宿野村ビル店もある。
「モンスナック」の入口
モンスナック
東京都新宿区新宿3-17-7 紀伊國屋ビルB1F
(月~金)11:00~21:15、(日・祝)11:00~21:00
休業日:12月30~1月2日
玉子カレー 800円
カツカレー 1000円
コロッケカレー 850円
「欧風カレー ボンディ 神田小川町店」
ホッと安心する旨さは不変だ
なんだ、今さらここかよと言われそうだが、旨いものは旨いのだから、仕方がない。
今回、参考にしたものの一つに某グルメ雑誌のカレー特集があるのだが、そのラインナップには散々な目にあった。新規開拓は雑誌の使命であることは分かるのだが、目新らしさを優先して、首を傾げたくなる店を紹介していたら本末転倒というものだろう。
そういうスパイスカレーが続いていたときに、「ボンディ」を味わってホッとしたのである。
そうだよね~、旨みがなきゃダメだよね~、フムフムと頷きながら掻き込んだ。
「ボンディ」人気No.1の”チキンカレー”はフランス仕込みの深い旨みが特徴。
誰もが知っている「第1回神田カレーグランプリ グランプリ」受賞店である。もう何十年もひたすら同じ味を維持しているのは、やはり偉大なことだ。それでいて、本店などは呆れるほどの長蛇の列で、2時間待ちは当たり前ってなもんだ。
「ボンディ」のカレーの特徴は、何といってもフルーツの甘みと、フォンがもたらす味のコクというか、深い旨みにある。さすがはフランス仕込みと言える。
1968年にフランスに渡った初代・村田氏の説明によれば、フランス料理店でバイトをして、ソースというものの凄味に開眼したとか。彼のカレーは、フレンチのブラウンソースをベースに、数多くのスパイスを加えたものだ。
その特徴は、
「・乳製品をふんだんに使い、まろやかさとこくを醸し出しています。・リンゴを主体とし、その他の果物とタマネギなどの野菜をたっぷりのバターで長時間炒め、さらに赤ワインで煮詰め、フルーツと野菜のチャツネと呼ばれるジャムを作り、そこへさらにバター、レッドペッパーなどの辛みを加えていきます」
だからこそ、ソースというかルーは、なめらかで多様な深みがあるのだ。インド料理とはアプローチがまったく違う。小生が頼んだ人気No.1のチキンカレーにしても、ゴロンとしたチキンはスパイスに漬け込んだものをパリッと焼き上げただけで煮込んでいない。香ばしくて、そこがいい。
ちなみに、ルーのみ大盛りにしたのだが、やはりご飯が少し残ってしまった。欧風カレーの場合には、これがあるんだよね。エビカレーとかアサリカレーもさぞかし旨いに違いない。デザートの「なめらかプリン」ってやつを食べたかったが、こっちの支店にはなかった。ザンネン。
欧風カレー 「ボンディ」 神田小川町店の入口
欧風カレー ボンディ 神田小川町店
東京都千代田区神田小川町3-9 AS ONE 神田小川町2F
℡050-5571-0421
(月~金・祝前日・祝後日)11:00~15:00、17:00~21:00
(土・日・祝)11:00~21:00
チキンカレー 1700円
ビーフカレー 1700円
ポークカレー 1700円
大盛り(ソースのみ大盛りも同額) 200円
「デリー上野店」、ここをハズしたら
カレーファンの皆さんに怒られる
60余年の歴史を誇る、「東京のカレーと言えば、決まり!」ってな店だ。まー、ここはハズせないってことで。珍しいんだが、この店はインド・パキスタン料理を掲げているんだよね。犬猿の仲の国名が2つ並ぶのは不思議だが、商社マンだった創業者が戦前に研究したのは、インド、パキスタン、スリランカのカレーなんだって。
まずは名物の「カシミールカレー」ですな。意図的に黒くしたカレーで、色彩と風味はカラメルによるものだ。超シャバシャバ、というかほとんどスープである。とろみは一切ないという突き詰め方だ。
これは店が「Strong Hot」と表示するぐらい辛い。「蒙古タンメン中本」のような単一な辛さではなく、多様なスパイスによる辛さは強烈だ。だが、辛いだけではなく、辛みの奥にタマネギやカラメルの複雑な甘味や苦味が広がる。コクが深い。
さらに、ツヤツヤのライスが見事で、カレーの超スパイシーに対して、ライスが甘みをもたらす。ライスは今回回ったどの店よりも格段に旨い。すごいぜ、このライスは!
よって総合的に見て、これはカレーにおける一種の到達点とも言えるのではないか。
辛みには滅多に反応しない筆者だが、側頭部にタラリと汗が流れてきた。唇はもちろんビリビリである。胃袋までスパイスが効いている。ゆえに、辛いものに敏感な人には絶対にお勧めできない代物だ。たぶん、苦痛にしかならない。
だが、世の中には辛い物好きが多いらしく、「Very Hotで」とさらに辛いものを頼む客が満席のうちで3人もいた。すげえな。お宅らの舌、どうなってんの? そんなの食ってたら、胃とか食道とか壊すで(笑)。
食べ終わって30分ほど散歩してから、いちばんマイルドな「バターチキンカレー」を食べに戻った。相変わらず、アホやな、ワシ。店員も不思議な顔をしとった(笑)。
マイルドだが味わい深い「デリー」の”バターチキンカレー”
これは子どもでも行けるほどマイルドだ。しかし、マイルドは上辺のもので、やはり上級者用のカレーだ。カシューナッツの甘味と香ばしさ、トマトの酸味、そして薔薇のトゲのような辛味のスパイスがチラリと潜んでいる。うむ、実に味わい深い。これもまことに素晴らしい。
辛味も旨みも味わいたい人は、「インドカレー Hot ★★★」がいいんでしょうな。
「デリー」の入口
デリー上野店
東京都文京区湯島3-42-2
℡03-3831-7311
11:50~21:30(年中無休)
カシミールカレー(辛味度★★★★★)1350円
バターチキン(マイルド) 1500円
インドカレー(辛味度★★★) 1230円
ナスのピクルス 210円
ラッシー 550円
一口で旨ッ!となる
「印度料理 ムルギー」は偉大な店
昭和26年、渋谷道玄坂の百軒店商店街に創業した。白米がそそり立つカリーで有名な店である。ここも意外性のなさに、「なんだよ!」と言われそうだが、旨い順番から選べばハズすわけにはいかない。
初代が開店したときはミャンマー(ビルマ)のカリーだったようだが、現在はインドと日本の要素も入り込んでいる。メニューにあるサラダの「ガドガド」はインドネシア語だし、「ハヤシカリー」は日本語だから、料理の国籍は混沌としてますな。
頼んだのは店が一押しの「玉子入りムルギーカリー」で、チョモランマのごとき白米、麓に横たわる漆黒のカリー、ゆで卵の輪切り、その上にケチャップが一筋、
チョモランマのごとき白米が特徴の「ムルギー」の一押し”玉子入りムルギーカリー”
一口食べただけで、「むむっ、これは旨い!」と感じるほど旨みが強い。今回紹介した5軒の中では、「ボンディ」に次いで旨みが深い。チキンと野菜と果物を1週間ほど煮込んでいるそうだ。そこに10種以上のスパイスを加えている。ローストした玉ねぎも感じられる。
なにしろ、かなりシャバシャバだ。チキンはほとんど煮崩れていて細かい繊維になっている。辛みは程よい感じで苦味もあるが、とにかくコクが芳醇で、舌が喜びに打ち震える。辛味を緩和するゆで卵と、ケチャップの甘味もバランスがとてもいい。
付け合わせの黄色い坪漬け、福神漬けと紅ショウガを混ぜたものがカリーによく合う。紅ショウガというのは他のどこにもないが、これはなかなか良いアイデアだ。
飲むように流し込んだあとは、「あー、旨いもの食ったぜ~」という充実感に満たされた。しかも、また裏を返したくなる。ちなみに、辛口、大辛と辛さをリクエストできる。
「ムルギー」の入口
印度料理 ムルギー
東京都渋谷区道玄坂2-19-2
℡03-3461-8809
(月・水・木)11:30~15:00、17:00~21:00
(火)17:00~21:00
(土・日)11:30~15:00
定休日:金・祝日
玉子入りムルギーカリー 1300円
ムルギーカリー 1250円
ハヤシカリー 1450円
辛口 50円
大辛 100円
大盛 400円
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
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Features
本格クレープを味わえる新スポット。シャンパーニュとのマリアージュも
2025.11.19
表参道にオープン「バルーンスマイルクレープ」
東京・表参道に「バルーンスマイルクレープ」がオープン。“調理する本格的クレープ”をコンセプトに、定番から新しい驚きのあるメニューまで、こだわりのクレープが揃う。
パストラミハーブ 1,320円
主役である生地は、大手製粉メーカーと研究を重ねて完成させたオリジナル配合。有名和食店やヴィーガンレストランで腕を磨いたシェフがレシピ監修を務め、注文ごとにオールハンドメイドで丁寧に焼き上げてくれる。
サーモンオリーブ 1,320円
メニューは全7種。おかず系は、燻製サーモンと自家製サワーホイップが相性抜群の「サーモンオリーブ」や、胡椒の効いたパストラミにリーフ野菜を合わせた「パストラミハーブ」など3種。
ミックスベリーヨーグルト 1,320円
デザートクレープは、「ミックスベリーヨーグルト」「黒糖シュガーバター」など、香りや甘み、食感のバランスが心地いい4種を展開する。
夕方5時からは、フランス直輸入のサステナブル・シャンパーニュ「シャスネ・ダルス」をグラスで提供。爽やかな泡とキレのある味わいがクレープの香ばしさを引き立て、絶妙なマリアージュを楽しめる。
店内やテラス席でイートインも可能なので、表参道散策の合間に、ぜひ足を運んでみては。
◆バルーンスマイルクレープ
【住所】東京都港区南青山5-8-3equboビル1F
【営業時間】10:00~20:00(LO19:30)
【定休日】火曜日
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編集部&PJフレンズのブログ
2025.11.17
「ラ・リスト」の年間最優秀シェフ賞が小林圭の頭上に輝く。 小林が語る三つ星の現在、自分の位置、そして映画。
年間最優秀シェフ賞を受賞した「Restaurant KEI」の小林圭(中央)。
「La Liste(ラ・リスト)」は、世界200カ国の43200軒のレストラン、ホテル、パティスリーをガイドするモバイルアプリだ。
アプリを開くと、世界のどの場所にいても地図が表示され、至近の美味しい店が検索できるという優れものである。
「ラ・リスト」は毎年、世界のレストランを1000位まで発表することで知られている。その順位は、独自のアルゴリズムによって主観を排した形で導き出される。
同アプリは、元駐日フランス大使で永世フランス大使でもあるフィリップ・フォールが2015年に創設したもので、今年で10周年を迎える。
2026年度版「ラ・リスト」にノミネートされた日本のシェフたち。
世界中のレストランが同列で並ぶランキング
ちなみに、2025年版で世界のトップ5にランクインした日本のレストラン7店は、以下のとおり。
★「松川」(同列1位、99.50点)
★「茶禅華」「鮨さいとう」(同列3位、98.50点)
★「新ばし星野」「L’Osier」(同列4位、98.00点)
★「飯田」「日本橋蛎殻町すぎた」(同列5位、97.50点)
「ラ・リスト」では、点数の高い順に世界各国の店が混在する様が実に面白い。例えば、2025年度版で同列1位に並ぶのは9軒で、「ギィ・サヴォワ」(パリ)、「龍景軒」(香港)、「ル・ベルナルダン」(ニューヨーク)、「松川」(東京)などだ。
2026年版は11月24日に、パリのケ・ドルセー(フランス共和国外務省)にて発表される。わが国からは125軒がノミネートされ、日本はランクインの最多国となっている。過日、フランス大使公邸にて、その発表の宴が催された。
今回、創設者のフィリップ・フォールと、年間最優秀シェフ賞を受賞したパリにある「Restaurant KEI」の小林圭に話を聞いた。まずは、小林の話から。
「Restaurant KEI」の小林圭が語る
受賞した感想はいかがですか?
「まず基本的なことですが、フランス料理があるから今の自分がいるわけです。フランス料理があって、その上で料理人をやっているからこそ、今このフランス大使公邸に呼んでもらえる。
ただの小林圭なら、ここに来られないんですよ。
自分たちが、料理という職業に携わらせてもらって、その自分たちの飲食を、『ラ・リスト』に評価されたのは、すごく嬉しいことです」
受賞したことで、何か変わったことは?
「賞を受けた後も前も、日々やっていることは一緒です。自分ができる全てのエネルギーを使って、チームと一緒に、最高なパフォーマンスをしながらお客さんを魅了する――それだけしか頭にはありません。
そのためには、まずはいい食材を集めることです。そして、その食材の命を預かって、自分たちが手を加えることで、もっといい形で、お客さんに食べてもらう。その空間と時間に対して、ここにいて良かったな、幸せだなと思ってもらえたらいいな、そういう思いでいつも料理を作っています」
料理の現在と『グランメゾン・パリ』について語る小林圭。
「自分は天才じゃないから、作り続ける」
先般、放映されたNHKの「プロフェッショナル」ですが、冒頭に、「料理を出した2秒後にはもう後悔です」という発言がありましたね。
「番組では言葉足らずでしたが、料理を出した瞬間には、次だったらもっとできると考えるわけです。だから、いまこの皿を出すかどうか、その駆け引きは自分の中でずっとあります。その思いが『後悔』という言葉になりました。
ですから、番組の担当者によく言っていたのです。『自分は天才じゃないから、天才になってみたいよね。なれないから作り続けるしかないんです』って」
パリにあるミシュラン3つ星の中で、「自分たちは下の方じゃないか」と語っていたのも印象的でした。
「まだ自分たちの店が若いっていうことがありますね。それと、お客さんは記憶と共にありますから、そこが如何ともしがたいところです。なぜなら、歴史はお金で買えないからです。
とすると、自分たちが作れるのは、未来だけなんです。
だからと言って、自分がアラン・デュカスさんの料理を再現して同じものを作ったところで、彼には歴史とそこの空間と全てがあるから、かなうわけがありません。
やはり、自分たちは自分たちの良さは何かということを追求しながら、ここで勝たなきゃいけないんですね。
パリには3つ星が10軒。そこには『アラン・デュカス』、『ギィ・サヴォワ』からみんないるわけです。
その中で、やっぱりお客さんは取り合いになるわけじゃないですか。どうしたってそこを取っていかなきゃいけないだろうし、評価も取らなきゃいけないんですね。
そのためには、まずはブレずに、いつも同じことをやり続けることです。
人生って、いつも何か起きるじゃないですか。その中で今の自分をずっと超え続けるしかないと思っています。それでゆくゆくは、何が見えるんだろう、どういう景色があるんだろう、それを知りたいですね」
ミシュラン3つ星と『グランメゾン・パリ』
NHKの番組に出ていなかったことはありますか。
「絶対に入れてもらいたかったのは、自分たちのチームのことです。チームがあるからこそ、今の自分があるわけですから。
というのは、例えばアラン・デュカスさんたちは大リーグです。どこを取ってもみんなスターが揃っている。うちは一人ずつを比べたら本当にもう弱小です。だけど、チームとして見た時には、デュカスさんに伍していけるかもしれない。それが自分たちの強みだと思っています」
2020年からミシュラン3つ星を維持するのは凄まじい。気を抜ける瞬間はないのか。
「2014年に初めて星を取ってからはないですね。星が3つになってからは、重圧はもっと強くなりました。
何が強いかと言えば、やっかみもありますが、期待度なんです。日本からお客様が来てくれて、『日本の誇りだよ』と言ってくださるのはすごく嬉しいです。それが前に進むエネルギーにもなります。と同時に、積み重なると責任はやっぱり重いですね」
映画『グランメゾン・パリ』の撮影はいかがでした?
「日本人なら誰でも知っている俳優さんと雑談している時にこう聞かれました。『モチベーション、どうやって作ります?』。そして彼自身は、『負けたくないよね。負けず嫌いだよね。それだけ』と言いました。
それにはすごく共感しますね。
彼は生き方がブレない。でも、ブレないからこそ叩かれるし、褒められもする。それをずっと繰り返している。
自分も彼に負けられないし、違う職業だけれども、いいライバルでいたいと思っています」
「ラ・リスト」を創設した元駐日フランス大使のフィリップ・フォール。
この10年間のガストロノミーの変化
続いて、フィリップ・フォールに話を聞いた。「ラ・リスト」を創設してから10年、その間、ガストロノミーの変化をどう感じていますか?
「『ラ・リスト』は現在1200の資料から情報を取っていますから、大きな流れを把握できるアドヴァンテージがあります。
この10年の間に最も影響があったのはインスタグラムでしょう。インスタグラムは人々に目で食べることを定着させました。何よりもビジュアル優先で、食べ物に引き寄せられるという傾向があります。
こうした傾向はもともとあったのですが、それはさらに強まってしまって、シェフたちは味覚よりも見た目で勝負というところがどんどん強くなってきているように思います。
それで何が起こるか。結果として、料理が世界中で均質化してしまうのです。どうしても、似てしまう。
見た目に派手な黄色だとか、赤や青を使い、あるいは花を散らしてみたり。見た目を引き付けるような料理が出てきてしまって、ジャガイモやセロリなどの地味な食材が居場所をなくしてしまう。
ミシュランガイド自体も、そうした傾向に引っ張られてしまっているところがあります。若い方、若い世代のシェフにそういったポジションをどんどん与えているように見受けられます。それが一点目です」
二点目は何か?
「一点目とは矛盾する動きです。我々の料理のルーツというところに立ち返る必要があるのではないかと考えています。例えば、地域ごとの特性の出る料理、あるいは50年前100年前、我々の祖父母なんかが食べていたようなオーソドックスな料理を現代化していく、そういうことも必要なのではないか。
従って、なるべくオーセンティックな味、正統的な料理を提供するという傾向も、特に若いシェフの中で発生しているように見受けられます。
具体的には、ローカルの農産物や魚や様々なものを使う。それから、その地方出身のシェフがその地方に留まってその地方独自の料理を見せていくという傾向も、特に若い方に今見られていると思います。
一つ目と二つ目の傾向は、どちらが勝つのかという話になった時に、明らかに二つ目の方に軍配が上がるでしょう。見た目よりも味で勝負というのは、やはり勝つに決まっています。
ミシュランで星1つを取ったレストランは、毎年15から20%が倒産をしています。実際に、インスタ映えするような一皿を出す傾向のレストランが、15から20%の中に入っているのではないでしょうか」
レストランの本来の存在意義
インスタがもたらす別の功罪は?
「インスタで知られてしまうと、これは外せないという料理をどうしても出す傾向があります。
コース料理と言えば、大体6~7皿で構成されていて、アミューズ、プレ前菜、前菜、魚、肉、デザートです。
ところが、今日のお魚のサバが私は食べられないとしても、『ごめんなさい。他にないんですよ』ということが起きる。お客様のことよりも、お店の都合優先で料理を構成してしまう傾向も見られます。
本来であれば、お客様に楽しんでもらうために様々なタイプの料理を出すという方が、レストランの本来の存在意義ではないでしょうか。
リ・ド・ヴォーが食べたい、フィレ・ド・ポワッソンあるいはラングスティーヌを食べたいとか、その時の体調や気分によって食べたいものは変わります。そういう柔軟性が欠如してしまうのも、インスタの弊害ではないでしょうか。
私が危惧している傾向は、シェフがどうしても自己満足のために一皿を提供するところがあるということです。お客様にこれを食べなさいと強要してしまうわけです。本来ならば、お客様の好みを伺ってお出しすべきですよね」
これからのガストロノミーにとって、「ラ・リスト」はどのように貢献できるのか?
「私たちのアプリの特徴は、1に透明性を大事にすること、2に独自のアルゴリズム、3がしっかりしたランキング、4が便利なツールです。
透明性に関しては開始した当初から、いちばん重要視しているコアの部分です。1200の情報ソースを使って、できる限り公平なリストにしています。
そのためのアルゴリズムは裏で一切のお金の動いていないものです。実際にレストランに行って何かを要求するわけでもなく、完全に独立性が確保されています。もちろんAIの技術も使っているし、10年間で蓄積したデータベースも誇るに足るものです。そうしたことを総合して、確かなランキングになっているのです。
このアプリはまだ一般にはそれほど知られてはいませんが、プロの方々の間では非常な広がりを見せています。
ツールとしては、世界中のどこにいようと、例えば紛争地であっても、今いる場所で美味しいレストランが検索できます。とても便利なものです」
イノベーション賞を受賞した「鮨 めい乃」幸後綿衣。
特別賞を受けた面々
最後に、小林の他にも特別賞を受けた料理人がいるので紹介しておく。
正統的職人技賞「天寿し 京町店」天野功一(北九州市)、イノベーション賞「鮨 めい乃」幸後綿衣(東京港区)、ゲームチェンジャー賞「Dining 33」山地裕也・津野一平(港区麻布台)、注目の若手賞「レストラン ナズ」鈴木夏暉(軽井沢町)、注目の若手賞「エーヴィック」菅野眞次(港区青山)、地域社会振興賞「ル・トリスケル」勇崎元浩(広島市)、注目のパティシエ賞「ヴェール」田中俊大(新宿区神楽坂)。
なるほど隅々まで目が行き届いていると思わせる授賞かもしれない。
(文中敬称略)
Profile
石橋俊澄 Toshizumi Ishibashi
「クレア・トラベラー」「クレア」の元編集長。
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東京・丸の内で過ごす、洗練のフェスティブタイム
2025.11.15
フォーシーズンズホテル丸の内 東京で、美食に包まれる冬を
フォーシーズンズホテル丸の内 東京では、心華やぐフェスティブシーズンにふさわしい美食とギフト、そして温もりの体験がそろう。
現在ホテルでは、全客室の改装が進行中。2026年3月の再オープンに向け、日本の美意識と現代的な感性が融合した新しいブティックラグジュアリーホテルへと生まれ変わる予定だ。その一方で、ダイニングとスパは通常営業を続け、訪れる人々を上質な時間へと誘っている。
「MAISON MARUNOUCHI (メゾン マルノウチ)」フェスティブ ディナー 35,000円
提供期間| 2025年12 月24日(水)、 12月25日(木)、2025年12月31 日(水)
ミシュラン3つ星レストラン「SÉZANNE(セザン)」では、総料理長ダニエル・カルバートによる特別なクリスマスメニューを12月24日・25日に提供。フランスの伝統技法に最高級の日本食材を掛け合わせ、繊細さとダイナミズムが共鳴する美食体験を演出する。さらに大晦日には、1年を締めくくるにふさわしいニューイヤーズ・イヴ ランチ&ディナーも登場。丸の内の景色とともに、記憶に残るひとときを堪能できる。
フェスティブ アフタヌーンティー(12月1日〜12月31日)12,000円
フェスティブの喜びをカジュアルに味わいたいなら、フレンチビストロ「MAISON MARUNOUCHI(メゾン マルノウチ)」へ。12月1日から31日まで提供される「フェスティブ アフタヌーンティー」には、クリスマスオーナメントやサンタ帽を模した遊び心あふれるスイーツが登場。ダニエル・カルバート監修によるセイボリーも並び、冬の午後を華やかに彩る。
オセトラキャビアを添えた「ロブスターラヴィオリ ビスク グリーンピース」
熟成 12 ヶ月のコンテと冬トリュフを用いた「スフレ シュイセス」
ディナーでは、シェフのラウル・サヴィが手がけるコースが登場。熟成コンテと冬トリュフを用いたスフレや、ロブスターラヴィオリ、北海道産牛フィレなど、冬の美味が揃う。
フェスティブ カクテル(2025年12月1日〜12月31日)は1杯3,000円から。 スパイス ホットチョコレ ート 3,000円
ホリデーシーズンを彩る限定カクテルも登場。スパイスラムやシナモンが香る「スパイス ホットチョコレート」をはじめ、12月24日から31日までの期間限定で日替わりカクテルも登場。冬の夜にぴったりな香りと温もりが、心をほどいてくれる。
ブッシュ ド ノエル 7,500円(予約受付中)
お渡し期間| 2025年12 月15日(月)から 2025年12月25日(木)※予約は受け取り希望日の24時間前まで
フライドチキン コブサラダセット 6,000円
ホームパーティを盛り上げるテイクアウトメニューも充実。「ブッシュ・ド・ノエル」や「レモンとプラリネのミルフィーユ」、 SÉZANNEオリジナルクッキーなど、手土産にも最適なスイーツのほか、「MAISON MARUNOUCHI」のシグネチャーメニュー「フライドチキン コブサラダセット」もラインアップ。自宅でもフォーシーズンズの洗練を味わえる。
レモンとプラリネのミルフィーユ 7,000円
提供期間| 2025年11 月1 日(土)から 2025年12月31日(水)
※引き取りの前日午後 7 時までに要予約
フォーシーズンズホテル丸の内 東京が贈る、多彩なフェスティブメニュー。どれも五感を満たし、心まで豊かにしてくれるだろう。
◆フォーシーズンズホテル丸の内 東京
【住所】東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内
【予約・問い合わせ】03-5222-5880
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2025.11.12
『美味求真』100年前の名著が現代に甦る @八雲茶寮イベントレポート
ようやく心地よい秋の気配を感じさせた土曜日、100年前の1925年に出版され、当時のベストセラーとなった『美味求真(びみきゅうしん)』現代語訳版刊行を記念して開催されたイベントに参加するため、八雲茶寮へと出かけてきました。
今回のイベントは、前半に『美味求真』の現代語訳を手掛けた河田容英さんと、生物学者の福岡伸一さんのクロストーク、そして『美味求真』をモチーフにした料理とワインや日本酒を楽しむという趣向です。
秋の日、都立大学駅から約10分ほど歩くと、八雲茶寮の構えが見えてきました。
八雲茶寮 楳心果には、上生菓子などを買い求める人がひっきりなしに訪れます。
『美味求真』
大正時代に現れた、食文化の宇宙を記したベストセラー本
『美味求真』とは、大正14(1925)年に出版された、食文化について記された大著。食をテーマに、日本、中国、そして西洋文化や歴史へと横断し、そこに科学的、哲学的、芸術的な視点をも盛り込んだ、博覧強記の書です。著者の木下謙次郎は大分県出身の貴族院議員、衆議院議員を務めた政治家であると同時に、美食家としても知られていた人物だったそうです。
河田容英さんは、食への興味からあらゆる食に関する文献を渉猟していたときに、『美味求真』に出合ったと言います。なぜ現代語訳に取り掛かったかの理由をお聞きしました。
「『美味求真』は、食を通して、動植物の生態から文化・歴史・科学・倫理までをも見渡した、食研究の書として素晴らしい内容なのですが、文語体で書かれていることや、引用される漢文を読み下していく必要もあり、読みづらさがありました。自分自身がもっと理解を深めたいと思ったことが、現代語訳に取組んだひとつの理由でもあります」
生物学者 福岡伸一さんとのクロストーク
福岡伸一さんが『美味求真』の序文の一部を朗読することからクロストークが始まりました。福岡さんと河田さんが、著者の木下謙次郎の食文化への視点をさまざまな角度から、私たちに示してくれました。
河田容英さんと福岡伸一さんの対談の様子。生きることはロゴスだけでは語れない、ピュシスであることで循環していくなど、ゲストの知的好奇心を刺激。
「木下は、ロゴス(言語)とピュシス(自然)に着目した科学者であり、文学者。人間が万物の生物の頂点に立つのは、ロゴス化できたから。でも生きること、死ぬこと、食べること、実存的なことはロゴス化できない、ピュシスそのもの」と福岡さん。今年の読書界で取り上げられる本となるだろうと述べられました。
木下謙次郎へのオマージュにあふれた料理の数々
クロストークのあとは、八雲茶寮の総料理長 梅原陣之輔さんが『美味求真』をモチーフに作り上げた、おまかせ料理が供されました。
この日のペアリングは、大分の安心院葡萄酒工房のものが選ばれました。著者の木下謙次郎はじめ、現代語訳を手掛けた河田さん、料理長の梅原さんも大分県出身。大分の食にかかわる通人たちの木下へのオマージュを感じさせる、とても趣のあるものでした。
「斎庭稲穂」 甘酒 マンゲツモチから、お料理は始まります。マンゲツモチは、天皇陛下が皇居内で田植えをされる品種。自然な、やさしい甘みの甘酒でした。
「真是消得-死」 臼杵 ふぐ唐揚げ 卵巣糠漬け七味は、外はカリっと、中はふぐのふんわりと柔らかな身と、ふたつの食感を楽しみました。そのままでも美味しいのですが、卵巣糠漬け七味を付けるとピリッとした刺激が、また異なる味わいを教えてくれます。
「江戸の美食家」 鰆味噌柚庵焼き 蓮根餅 柚子あんは、味噌の甘みと柚子の程よい酸味と合わせて鰆を食します。甘さは日本の食にとって、特徴的なものなのかもしれない、とふと思ったり。ねっとりとした蓮根餅もよく合いました。
かめ煮は、伊勢神宮奉納米の御飯と一緒にいただきました。かめ煮は江戸風に、しっかりとした醤油の味付けが御飯にぴったりでした。
この日、すべての料理に合わせてワインや日本酒をセレクト、サーブしてくださったのは、安心院葡萄酒工房 古屋浩二さん。
食についての巨大な宇宙を記した知の巨人、木下謙次郎が残した大著『美味求真』。100年の時を超えて、古くなるどころか、現代の私たちに新鮮な視点を与えてくれるこの本の存在を知り、さっそく手に取ってみたくなりました。福岡伸一さんがおっしゃっていた通り、読書会の課題図書にして、語り合うのも面白そうです。
現代語訳 美味求真 木下謙次郎(著)河田容英(訳)傍流堂刊 7,000 円+税
中嶋千祥 Chisa Nakajima
編集NことPremium Japanの編集長ダイリ。1950~60年代の日本映画鑑賞とワインを飲むのが大好き。戦後の女性誌収集が趣味というちょいオタク。
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Events
【シェイク シャック 外苑いちょう並木店 11月15日・16日】
2025.11.13
シェイク シャック日本上陸10周年記念! 「傳」⻑谷川在佑シェフとの9年ぶりの再共演
ニューヨーク発のハンバーガーレストラン「Shake Shack(シェイク シャック)」が、2025年11月に日本上陸10周年を迎える。これを記念して、東京・外苑いちょう並木店では、ミシュラン二つ星の日本料理店「傳(でん)」⻑谷川在佑シェフとの特別コラボメニューを、11月15日(土)・16日(日)の2日間限定で発売する。
2016年の「DEN Shack(デン シャック)」以来、実に9年ぶりとなる今回の再共演では、シェイク シャックのクラシックなアメリカンスタイルに、長谷川シェフならではの“日本料理の遊び心”が加わった4品の限定セット「傳シャック スマイルセット」が登場。和の食材・鰻や山椒、奈良漬けなどを取り入れた特別なバーガー「傳シャック(10th Anniv.)」をメインに、サイド・ドリンク・デザートまでを一つの“コース”のように楽しめる構成となっている。販売は2日間で合計500セット限定、価格は5,500円(税込)。
鰻×ビーフ、和と洋が溶け合う“10周年の特別な一口”
メインとなる「傳シャック(10th Anniv.)」は、ホルモン剤フリーのアンガスビーフ100%パティに、香ばしく焼き上げた鰻を重ねた一品。コクのあるチェダーチーズ、刻んだ奈良漬け、セルバチコの苦味、そして山椒を効かせた自家製ソースが織りなす、深みのある味わいが特徴だ。
海外でも親しまれる“鰻×肉”の組み合わせを、長谷川シェフが日本の感性で再構築。日常の食卓で自然と融合してきた魚介と肉の調和を、バーガーという形で新たに表現している。
コースのように味わう4品の限定セット
今回のコラボでは、バーガーに加えて3つの特別メニューがセットに。
牛頬肉とブルーチーズフライは、甘辛く煮込んだ牛頬肉をトッピングした濃厚なフライ。クリーミーなチーズソースとブルーチーズの香りが重なり、“肉じゃが”を思わせる懐かしさと新鮮さを併せ持つ味わいに仕上げた。
つゆひかり フィフティフィフティは、傳の店舗でも提供されている日本茶「つゆひかり」と、シェイク シャックの人気レモネードを50:50でブレンド。緑茶のまろやかさとレモンの酸味が絶妙に調和し、食後にも心地よい清涼感を残す。
発酵パンショコラコンクリートは、香ばしい発酵パンのショコラをトッピングしたフローズンデザート。クローヴ香るほうじ茶パウダーがふんわりと香り、ほろ苦さと甘さの奥行きを楽しめる。
長谷川在佑シェフ「鰻で表現する“これまでにない新しいバーガー”」
シェイク シャックが個人的に大好きと語っている長谷川シェフは、「シェイク シャックとの再コラボのお話をいただき嬉しく、お客様だけではなくスタッフもワクワクできる取り組みにしたい」と語った。9年前の「DEN Shack」での経験を思い出しながら、今回は“これまでにない新しいバーガー”をテーマに開発したという。
「日本料理らしさと、どこか懐かしい味を意識しました。メインの鰻は、たれで焼くだけでなくスモークして肉料理と合わせることもできる。ビーフパティとの相性の良さに注目し、山椒の香りをアクセントに加えました。ハンバーガーは自由で楽しい食べ物。ぜひ気軽に、豪快に楽しんでほしいです。」
来店・購入者限定の特典も
記念コラボ期間中は、数量限定の特典も用意されている。シェフコラボセットを購入した方には、非売品の「10周年記念オリジナルステッカー」がランダムで1枚プレゼントされるほか、愛犬を連れて来店した方には、長谷川シェフの愛犬“プチ Jr.”をモチーフにした「オリジナルドッグビスケット」が贈られる。どちらも数量限定のため、早めの来店がおすすめだ。
予約が取れない店で有名な「傳」長谷川在佑シェフが挑んだ特別コラボセットを、色づいたいちょう並木の下で、ぜひ味わってみて欲しい。
Shake Shack 外苑いちょう並木店
【販売日】 2025年11月15日(土)・16日(日)
【営業時間】10:00〜21:00(L.O.20:30)
【住所】東京都港区北青山2-1-15
【価格】 1セット 5,500円(税込)
※各日限定販売
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Features
ミシュラン凱旋シェフが手がける“没入型フレンチ”
2025.11.11
フレンチレストラン「L’Unique labo」福岡・ホテル イル・パラッツォに誕生
福岡・春吉の「HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)」の敷地内に、フレンチレストラン「L’Unique labo(リュニック・ラボ)」がオープン。
日本初のデザインホテルとして1989年に開業したこのホテルは、日本を代表するデザイナー内田繁とイタリアの巨匠アルド・ロッシの協働による建築美で知られる。その象徴的な空間のひとつで、かつてチャペルとして使われていた天井高6メートルを超える別棟に、新たな命が吹き込まれたのが「L’Unique labo」だ。
photo:Satoshi Asakawa
photo:Satoshi Asakawa
内田デザイン研究所のディレクションのもと、世界的デザインスタジオ「アトリエ・オイ」が手がけた空間は、「唯一無二=L’Unique」と「実験室=labo」という名の通り、創造が交錯する場所。わずか8席のカウンターを軸に、シェフが目の前で繰り広げる一皿一皿が、まるで舞台を観ているような臨場感をもたらす。
「L’Unique labo」シェフ 濵野雅文
シェフを務めるのは、フランス・ブルゴーニュで6年連続ミシュラン二つ星を獲得した濵野雅文。メニューは全11皿のコース「Menu L’Unique」のみ。フルーツやハーブ、野草、エディブルフラワーなど自然の恵みを随所に取り入れた料理は、ひと口ごとに味が繊細に移ろうグラデーションをテーマに構成され、 口に運ぶたびに、季節と自然が静かに変化していくような感覚を楽しめる。
器には、フランスの名窯「ベルナルド」と、有田焼の老舗「カマチ陶舗」を採用。料理と器が響き合うことで、味覚と造形美の境界が曖昧になるような体験を創り出す。また、インテリアはもちろん、家具や照明、サービスワゴンに至るまで「L’Unique labo」のためにデザインされ、空間全体がひとつの作品として体験を完成させている。
photo:Satoshi Asakawa
柔らかな白のグラデーションと、時とともに移ろう光の中で、建築とデザイン、そして料理が静かに溶け合う──。時を忘れるような没入感に包まれながら、唯一無二の美食体験を心ゆくまで味わってほしい。
L’Unique labo(リュニック・ラボ)
【住所】福岡市中央区春吉3-13-1(HOTEL IL PALAZZO敷地内)
【営業時間】ランチ 12:00~ / ディナー 18:00~
【定休日】不定休
【メニュー】全11皿のコース「Menu L’Unique」27,500円(税込・サービス料別)
【予約】完全予約制
※公式サイトの予約ページより予約可能
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グルメ最前線 トップレストランを探訪する
2025.11.10
東京・至高の日本旅館「星のや東京」に カウンター全8席の「鮨 大手門」が誕生
静謐な空間で繊細な仕事にかかる料理長の西村将。
都心にありながらも、圧巻の和空間とホスピタリティで、宿泊者を魅了し続けるのが「星のや東京」である。その施設内に、「鮨 大手門」ができたことは、旅館ラヴァーにとっては大変な朗報であろう。
食べて酔ったままですぐに就寝できる
鮨店を開いた大きな理由は、日本旅館の中にある鮨屋として、日本人のゲストにこそ食べて評価してもらいたい、という点にある。
次の総支配人・池上真敬の言葉を聞けば、そこには「星のや」スピリットの表れを十全に感じ取ることができる。
「宿泊客は、温泉に入ったあとで、滞在着で裸足という最高にリラックスした状態で食べていただきます。お酒の好きな方は、たくさん飲んで、そのまま部屋にお戻りになってすぐに就寝することが可能です。そこが旅館の中にある鮨屋の良さかなと思っています」
6種の魅力的な酒肴から始まる
肝心の鮨は江戸前である。とは言え、鮨種には東京近郊はもちろん、全国各地から厳選した旬の魚介を用いる。
この鮨屋には、ダイニングとしての3つの特徴がある。
1つ目は、料理長・西村将の日本料理の研鑽を反映して、先付けに始まる6種の「酒肴」を皮切りにしている点だ。それらはもちろん季節によって内容は変わる。
酒肴「戻り鰹の巻物」は、鰹以外の素材との構成が素晴らしい。
具体例を挙げれば、「戻り鰹の巻物」である。真ん中から外側に、秋茄子とニラ、戻り鰹、薄く剥いた大根の酢漬け、錦糸卵、海苔という構成だ。
茄子の甘みとニラや大根の酢漬けや錦糸卵が、鰹という海の獣性を柔らかくした上で包みこんで一体化させている。特にニラの強さが効いている。組み合わせは絶妙だ。それに辛子醤油を付けて食べるという趣向が秀逸なのである。
酒肴「伊勢海老と無花果の揚げ出し」は、伊勢海老と無花果の甘みがたまらない。
「伊勢海老と無花果の揚げ出し」は、揚げた伊勢海老と無花果(イチジク)、蓮根饅頭の上にイクラ、さらに海苔の佃煮を載せ、周囲には餡を流し入れた何とも手の込んだ一品だ。
伊勢海老の肉はプルンと甘く弾け、無花果はまた別の植物性の甘みをまったりと醸し出す。無花果は揚げたらより一層旨味を増すことの発見もあった。濃厚に出汁を効かせた餡は、それらの甘みととてもマッチしている。
「牡蠣の田楽」も素晴らしかった。田楽味噌の中に、焼いた牡蠣、ほうれん草と焼リンゴが潜んでいた。牡蠣には味噌焼きという食べ方があるように、田楽との相性は抜群にいい。そこに加わる焼リンゴの酸味と、添えられた酒粕を混ぜた白いクリームチーズが、発酵した旨味のレイヤーを織り成していく。
めくるめくアルコールとのペアリング
2つ目の特徴は、日本酒とワインのペアリングだ。筆者が試食した日は、特別に、日本一海に近い京都・伊根の向井酒造の数多くのラインナップと、イタリア、スペイン、フランスのワインなどを、専属のソムリエの解説付きで酒肴6品と鮨12巻に合わせてくれた。
「伊根満開 古代米酒」が「甘鯛の昆布締め」の美味しさを引き上げる。
特に向井酒造の日本酒が素晴らしく、ほとんどは冷酒でのサーブだったが、ときに熱燗で供されたりして、その差配は見事だった。
とりわけ、酒肴「甘鯛の昆布締め」に合わせた「伊根満開 古代米酒」、この豊饒さはまるで日本酒におけるロゼだろう。酒肴「鰯の蒲焼き飯」に合わせた「益荒猛男 特別純米原酒 山廃仕込み」の65℃の熱燗は、まろやかで柔らかい。鮨の「煮蛤」と「穴子」に合わせた「京の春 純米大吟醸」は酸味と甘みのバランスがいい。
個人的にはワインよりも日本酒が好みだったが、いずれの場合も、料理とアルコールの合体(マリアージュ)は、口の中で料理の良さを倍加させた。
今後は、様々な県の日本酒や焼酎も出していくが、11月中は向井酒造の2種やイタリアのヴェローナにあるワイナリー・ナルデッロのワインを含む、全8種程度を出す予定だというから見逃せない。
鮨は江戸前と地方食文化の混合
「握り」は、まずは要となる酢飯だが、料理長は、2種の酢をブレンドし、その中に梅干しとレモンを約2カ月寝かせるという、斬新な手法を編み出した。そのためか、酢の中の塩味は舌の上でキレイに澄んでいるように感じた。
丁寧な包丁の技によって、烏賊の旨味が倍加する。
細かく包丁の仕事を施した「剣先烏賊」が素材の旨味と甘みを存分に引き出していた。また、3分だけ早漬けした「赤身」や「あこうの昆布締め」などが見事だったが、料理長が得意とするのは、そうした「漬け」や「酢締め」をあしらう江戸前の技だけではない。
握り「雲丹」には淡雪塩をたっぷりと振った。
シャリに載せた「雲丹」には、淡雪塩をたんまりとかけ、スダチを絞った。最後に大振りの海苔で包んで食べるのだが、それは初めて目にする手技で、新しい味との出会いでもあった。そもそも、ウニは海藻を食べて育つから、海苔との相性は抜群にいい。
また、地方の食文化からヒントを得た独創的な握りも、当店だけにしかない斬新なものである。
和歌山の目張寿司をアレンジした忘れ難い一品。
「目張寿司」は和歌山で食されるものだが、地元ではご飯にヒジキを入れて高菜漬けの葉で包む‶お握り″のようなものだと言う。それをアレンジして、刻んだトロ鮪、らっきょう、いくらといった具を酢飯で層状にして、最後に高菜の葉で包み込んだ。これはちょっと忘れられないほど楽しく美味しい一品だった。
凛々しく気持ちのいい空間で食す鮨は格別だ。
旅館クォリティのサービスを享受
3つ目の特徴は、こうした極上の食体験を味わいながら、背後からは、旅館のサービスで鍛え上げられたホスピタリティを受けることができることである。しかもそれを享受する舞台は、樹齢二百年を超える青森ヒバの一枚板のカウンターであり、また、部屋自体が極めて美しくも心地よい空間となっている。
この「鮨 大手門」だけは、宿泊せずとも、外部からの予約で誰もが楽しむことができるというから嬉しい。それも歩みを止めない「星のや」らしい新しいチャレンジと言えるのではないか。
敬称略
鮨 大手門(「星のや東京」内)
住所:東京都千代田区大手町1-9-1
電話:050-3134-8091(星のや総合予約)
時間:一部 17:30、二部 20:00
料金:おまかせのみ1名 36,300円(税・サービス料込、宿泊料別)
定員:各回8名
備考:メニューの内容、食材は変更になる場合がある。
11歳以下は入店不可。
Toshizumi Ishibashi
「クレア」「クレア・トラベラー」元編集長
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【オークラ東京(11月18日~30日)】
2025.11.9
【オークラ東京】中国料理をけん引する4名のシェフによる「至高の美食饗宴―上海料理フェア」
(左から) パークホテル上海「雲楼(ユンロウ)」エグゼクティブシェフ 東佳俊(ドン・ジアジュン)氏 / 上海和平飯店 エグゼクティブ中華シェフ 馬浩成(マー・ハオチョン)氏 / Jホテル上海タワー「天之錦(Heavenly Jin)」料理長 蔡鵬飛(ツァイ・ポンフェイ)氏 / オークラ東京「桃花林」総料理長 陳龍誠
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オークラ東京が運営する中国料理「桃花林」では、中国・上海で歴史と伝統、そして革新を体現する三つのホテル「上海和平飯店(フェアモント・ピースホテル)」・「パークホテル上海」・「Jホテル上海タワー」の料理長を招聘し、2025年11月18日(火)~30日(日)までの期間限定で「至高の美食饗宴―上海料理フェア」を開催する。
本フェアは、オークラ ホテルズ & リゾーツのグループホテルである「オークラ ガーデンホテル上海」のオーナーであり、中国国内最大のホテルグループ、錦江国際グループを代表する三つのホテルの料理長を招聘し実現した特別な美食の饗宴。
同グループの象徴的存在である「上海和平飯店」のエグゼクティブ中華シェフ 馬浩成(マー・ハオチョン)氏、文化・歴史価値を体現する4つ星ホテル「パークホテル上海」にある中国料理「雲楼(ユンロウ)」エグゼクティブシェフ 東佳俊(ドン・ジアジュン)氏、そして同グループ最上級ブランドとして2021年に開業した革新を象徴する「Jホテル上海タワー」の「天之錦(Heavenly Jin)」料理長 蔡鵬飛(ツァイ・ポンフェイ)氏、さらにオークラ東京が運営する中国料理「桃花林」の総料理長 陳龍誠の4名のシェフによる、大変貴重な機会である。
上海和平飯店(フェアモント・ピースホテル)
エグゼクティブ中華シェフ 馬浩成(マー・ハオチョン)氏
1929年の創業以来、アール・デコ様式の優雅な意匠によってその名を歴史に刻んできた、上海を象徴する「上海和平ホテル(フェアモント・ピースホテル)」。エグゼクティブ中華シェフ 馬浩成(マー・ハオチョン)氏は、生粋の上海出身で、25年以上にわたり地元・上海料理への情熱を注ぎ続けてきた。上海随一の広東料理店「漢宮(Han Palace)」で修業を積んだのち、アメリカ・サンフランシスコの名門「カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)」にてさらなる研鑽を重ねた。2023年にはフォーブス中国「トップ30優秀シェフ選考委員会」より文化遺産賞を受賞、2025年には「上海市労働模範」の称号を授与されるなど、多数の栄誉に輝いている。
パークホテル上海
「雲楼(ユンロウ)」エグゼクティブシェフ 東佳俊(ドン・ジアジュン)氏
1934年創業、錦江グループ傘下の長い歴史を誇る4つ星クラシックホテル。2006年には、中国の「全国重点文物保護単位(国家級文化財)」に指定され、歴史的建築としても高い評価を受けている。ホテル最上階の旗竿の先端は、上海市の都市座標の原点として定められており、象徴的な存在として知られている、パークホテル上海。「雲楼(ユンロウ)」エグゼクティブシェフ 東佳俊(ドン・ジアジュン)氏は、錦江国際グループ主催の“錦江杯(Jinjiang Cup)”技能大会で複数回上位入賞を果たすなど、その実力は中国料理界でも高く評価されている。現在は上海パークホテル「雲楼」のエグゼクティブシェフとして、伝統と融合をテーマに新たな上海料理を提案している。
Jホテル上海タワー
「天之錦(Heavenly Jin)」料理長 蔡鵬飛(ツァイ・ポンフェイ)氏
2021年開業のJホテル上海タワーは、中国で最も高い超高層ビル「上海タワー」(地上610m)の84階から105階、そして最上階の120階に位置するアーバンラグジュアリーホテル。「天之錦(Heavenly Jin)」料理長 蔡鵬飛(ツァイ・ポンフェイ)氏は、上海料理や淮揚料理(ワイヤン料理)の名店で研鑽を積み、20年以上にわたり深い料理哲学と美食への洞察を培ってきた。2020年に「天之錦(Heavenly Jin)」の料理長に就任。淮揚料理の特徴である繊細な包丁技術と絶妙な火加減を 駆使し、旬の味覚を最大限に引き出すことを得意としている。2021年に国家高級技師の称号を授与、2023年には「オリーブ・チャイナ・レストラン・アワード」にて「年間最優秀シェフ賞」を受賞するなど、多くの栄誉を獲得。
オークラ東京
中国料理「桃花林」 総料理長 陳龍誠
1983年、大成観光株式会社(現 株式会社ホテルオークラ)入社。「グアムホテルオークラ 桃花林」の料理長、「オークラ千葉ホテル」の総料理長を経て、2011年より現職。2021年厚生労働省主催の「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞しました。そして、長年に渡る中国料理界への貢献が評価され、令和5 年秋の褒章において「黄綬褒章」を受章。
◆上海料理フェア
日時: 2025年11月18日(火)~30日(日)
場所: 中国料理「桃花林」 (オークラ プレステージタワー 6階)
提供時間: ランチ 11:30~14:30/ディナー 17:30~21:00
ランチコース「特別午餐」 10,000円
精致冷菜四小碟(上海式盛り合わせ冷菜)
宋嫂魚羹(すずきの酸辣スープ)
白灼和牛(和牛のしゃぶしゃぶ 山椒風味)
葱油松露拌麺(トリュフ入りまぜそば)
楊枝甘露(柑橘系フルーツ入りマンゴータピオカココナッツミルク)
ディナーコース「上海菜単」 18,000円
精致冷菜四小碟(上海式盛り合わせ冷菜)
江南藕韵炖魚翅(レンコン型豆腐とふかひれ入り蒸しスープ)
干焼明蝦(上海式海老のチリソース)
藤椒白灼和牛(和牛のしゃぶしゃぶ 山椒風味)
豉油蒸石班魚(蒸し魚の醤油ソース)
金銀蛋蔬菜(塩漬け卵とピータン入り野菜の炒め煮)
小鮮蝦湯泡飯(ジャスミンライスボールの野菜スープかけ)
楊枝甘露(柑橘系フルーツ入りマンゴータピオカココナッツミルク)
ディナーコース「和平菜単」 25,000円
精致冷菜四小碟(上海式盛り合わせ冷菜)
宋嫂魚羹(すずきの酸辣スープ)
焗蟹斗(上海蟹のグラタン)
藤椒白灼和牛(和牛のしゃぶしゃぶ 山椒風味)
碳烤鱈魚(鱈の中国風照り焼き)
金銀蛋蔬菜(塩漬け卵とピータン入り野菜の炒め煮)
葱油松露拌麺(トリュフ入りまぜそば)
上海酒醸圓子(温製米麹の白玉団子)
※金額はすべて消費税・サービス料込み
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Features
銀座で出会う、未来へつなぐ新しい和酒
2025.11.8
「浄酎 -JOCHU-」が GINZA SIX に期間限定出店
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日本酒を独自の特許製法「低温浄溜®」で蒸留した“第三の和酒”「浄酎 -JOCHU-」の期間限定ショップが、2025年12月1日(月)まで GINZA SIX 地下2階にオープンしている。日本酒とも焼酎とも異なる透明で奥深い味わいを、銀座の中心で体験できる貴重な機会だ。
「浄酎 -JOCHU-」は、純米酒を熱をほとんど加えない独自技術「低温浄溜®」で蒸留し、香りと旨味を凝縮した新しい和酒。アルコール度数41度ながらも、驚くほどまろやかな口あたりと、繊細な余韻が特徴で、その澄んだ味わいは、まさに“浄化された日本酒”とも呼ぶべき美しさ。時間とともに熟成が進み、深みを増していくのも魅力だ。
この革新的な酒を生み出したのは、広島のナオライ株式会社。同社は全国の酒蔵と協働し、造り手の技と地域の風土を生かした地域発の浄酎を次々と生み出している。2025年4月には、石川県中能登町に「能登浄溜所」を開設。震災復興を支えるプロジェクトとしても注目を集めている。
期間限定ショップでは、広島・神石高原や能登でつくられた浄酎シリーズに加え、瀬戸内・三角島産のレモンを使った「MIKADO LEMON スパークリング」など、全ラインナップが集結。併設のバーカウンターでは、浄酎・琥珀浄酎飲み比べ3種セットや、浄酎のプレミアムシリーズなどを一杯770円から楽しむことができる。
樽オーナー贈答:プライベートカスク
(オーク樽/4L/120,000円)
(オーク樽/200L/3,300,000円)
法人ギフト対応:名入れ対応/複数本箱入り対応
さらに、自宅で熟成を味わえるオーク製ミニカスクや、名入れ対応のギフトボックスなど、年末の贈り物にもふさわしい逸品が並ぶ。
伝統の酒造りに革新の技を融合し、日本の酒文化を未来へとつなぐ「浄酎 -JOCHU-」。伝統とモダンが響き合う銀座の地で、その透明な一滴を味わってみてはいかがだろうか。
◆「浄酎 -JOCHU-」期間限定ショップ
期間: 開催中~2025年12月1日(月)
場所: GINZA SIX 地下2階(東京都中央区銀座6-10-1)
営業時間: 10:30~20:30
※「浄酎」は税法上「スピリッツ」または「リキュール」に該当します。
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2025.11.8
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投稿 「浄酎 -JOCHU-」が GINZA SIX に期間限定出店 は Premium Japan に最初に表示されました。
























