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ザ・キタノホテル東京「Kitano Finds Japan」。第1回は<広島>に注目

2025.04.07
PREMIUM JAPAN » 食
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ザ・キタノホテル東京「Kitano Finds Japan」。第1回は<広島>に注目
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.04.07

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日本のすぐれた食材を限定メニューで紹介

2025.4.7

ザ・キタノホテル東京「Kitano Finds Japan」。第1回は<広島>に注目

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東京で唯一のルレ・エ・シャトーのメンバーホテルであるザ・キタノホテル東京にて、日本各地のすぐれた食材を全館で提供する新企画「Kitano Finds Japan」がスタート。


第1回目は、総料理長・加茂健氏の故郷でもある<広島>をフィーチャー。気候にも地形にも恵まれた広島の多彩な食材から厳選した材料を使い、他にない一品にして提供する。




メインダイニング「オランジュリー光庵」に登場するのは、尾道産 春猪(うまず)とグリーンアスパラガスのロティ 揚げニョッキとニラソース(3,900円 ※税込・サービス料別)。罠を使わず自然な方法で捕獲し、個体の状態に合わせた絶妙な熟成状態で名人から直接届けられる希少な猪が主役の一皿はくせがなく、ジビエの概念を覆す味わい。



オールデイダイニング「ティーラウンジ佳風」では、広島県産カキフライ御膳 瀬戸内レモンのタルタルソース(2,500円 ※税込・サービス料別)を提供。肉厚で濃厚な広島湾の牡蠣に、瀬戸内のレモンをふんだんに使ったタルタルソースが酸味とほどよい苦味をプラス。軽やかな味わいが楽しめる。



ルーフトップバー「キタノアームスラウンジ」からは、瀬戸内レモンのレモンジュースとインフューズドウイスキー、自家製ハニージンジャーシロップを使ったオリジナルカクテル 「12」(2,000円 ※税込・サービス料別)が登場。別添えのラガヴーリン(アイラウイスキー)を垂らせば、爽やかだけに終わらない、もうひとつのレモンの味わいがあらわれる。

 

こちらの限定メニューは5月31日(土)までの提供。6月から始まる第2回では<佐賀>を取り上げる予定だという。


◆Kitano Finds Japan 第1回<広島>
【期間】開催中~2025年5月31日(土)
【場所】店内各店舗
・メインダイニング「オランジュリー光庵」 ザ・キタノホテル東京 2階
・オールデイダイニング「ティーラウンジ佳風」 同上
・ルーフトップバー「キタノアームスラウンジ」 ザ・キタノホテル東京 9階
【内容】広島県産食材による限定メニュー提供

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ザ・キタノホテル東京 公式サイト

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Zentis Osaka、5周年を記念した特別宿泊プランが登場

2025.04.03
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Zentis Osaka、5周年を記念した特別宿泊プランが登場
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.04.03

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暮らすような滞在と五感を刺激する食体験がセットに

2025.4.3

Zentis Osaka、5周年を記念した特別宿泊プランが登場

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2025年7月15日(火)に開業5周年を迎える大阪・堂島浜のホテル、Zentis Osakaから、限定メニューを含む特別宿泊プラン「Zentis Osaka 5th Anniversary Stay」が登場。




2025 年4月12日(土)~2026年3月31日(火)の期間に利用できる特別宿泊プランでは、ホテル2階「UPSTAIRZ Lounge, Bar, Restaurant」で提供する特別ディナーとオリジナルカクテル、宿泊がセットに。


5周年記念ディナー 前菜イメージ


ディナーは、食材の品質や生産者にこだわった独創的なコースを用意。完全有機栽培の農家より仕入れた有機野菜や、丁寧に再肥育した経産牛を使用した肉料理など、美食とサステナビリティを両立させたオリジナリティあふれるメニューを堪能できる。


「UPSTAIRZ Lounge, Bar, Restaurant」


(左)リモーネ ハイボール (右)ワイン オブ シトラスハート


食後のバータイムでは、美味しさはもちろん、食材のロスを減らすことも追求したバーテンダー渾身のカクテルを提供。レモンを余すことなく使った爽やかな一杯「リモーネ ハイボール」と、抜栓から日が経ち泡立ちが弱くなったシャンパーニュをアップサイクルした優美な香りのカクテル「ワイン オブ シトラスハート」から好みの1杯を選ぶことができる。


Zentis Osakaオリジナルエコバッグ


また開業5周年を記念して、ナチュラル感のあるデザインのホテルオリジナルエコバッグもプレゼント。


Studio


世界中から関心が集まる大阪で、サステナビリティの要素を取り入れた美食と暮らすような滞在が叶うZentis Osaka。友人や家族と、特別な宿泊体験を楽しんでみてはいかが。

 

◆宿泊プラン「Zentis Osaka 5th Anniversary Stay」
【宿泊対象期間】2025年4月12日(土)~2026年3月31日(火)
【問い合わせ】06-4796-0111(ホテル代表)
【部屋タイプ/料金】1泊2日/1室2名料金
Studio(25㎡)77,610円~
Corner Studio(32㎡) 83,530円~
Suite(57㎡)114,490円~
※消費税、サービス料10%込・宿泊税別
※予約はチェックイン3日前15:00まで可
※1名様利用プランも有り


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宿泊プラン詳細
Zentis Osaka 公式サイト
Zentis Osaka 公式Instagram

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「アジアのベストレストラン50 2025」100位までの全リスト&考察レポート
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今年も「Asia’s 50 Best Restaurants(以下、アジアベスト50)」の授賞式が、3月25日午後8時から、韓国のグランド ハイアットソウルで華やかに開かれた。日本の最高位は「Sézanne(セザン)」の4位となった。



現地の熱気と共に、今回の結果から観たアジアのファインダイニング<wbr />事情、アジアベスト50そしてワールドベスト50はどんなアワー<wbr />ドなのか、<wbr />このアワードが世界へ与えるインパクトや課題などを含め、<wbr />授賞式に参加したジャーナリストの石橋俊澄氏が詳細にレポート、<wbr />考察してくれた。

1位から50位、<wbr />そして51位から100位までの全リストも公開する。<wbr />2024年の結果と比較してみても面白いと思う。

 

 

 

「アジアベストレストラン50 2024 」レポート100位までの全リストあり~東京のレストランがワンツー独占!




昨年は日本のワンツー・フィニッシュ!

 

授賞式を招致したのはソウル特別市と農業食糧農村省で、同市での開催は昨年に続いて2度目となる。

今回で13回目を迎えるアジアベスト50は知名度も上がり、すでに「ミシュランガイド」に比肩するほどのアワードになったと言っても良いかもしれない。





ここ数年において、2022年に日本料理店として初めてアジア1位を獲得した「Den(傳)」があり、昨年2024年の日本勢と言えば、「Sézanne(セザン)」が頂点を極め、2位に「Florilège(フロリレージュ)」が続き、ワンツー・フィニッシュの華々しい成績をおさめたことは記憶に焼き付いている。

 

明らかに日本勢の健闘が期待される流れの中で、今年はどうだったのか。果たして、フロリレージュの1位戴冠はあるのか! コトを急ごう。すでに第一報でご存知の向きも多いと思うが、さて、2025年の結果は!









バンコクの「ガガン」が5度目の1位

 

 

結果は、インド人のガガン・アナンドがバンコクで営む「Gaggan(ガガン)」が、なんと、5度目となる1位となった。

正確に記せば、<wbr />4度の1位はガガンが率いる別名の店での受賞である。<wbr />新たな店名で再出発し、昨年は3位、今年は1位。<wbr />ガガン本人が5度目の受賞となった。

 

ガガン・アナンドを紹介しておく。コルカタ生まれ、プロのドラマーとして音楽の道を歩んでいたが、いつしかスティックは包丁に替わる。インドの高級ホテルチェーンのタージ・グループで料理人のキャリアをスタートさせるが、スペインの革命的料理を推進する「エル・ブリ」の元に赴き、分子ガストロノミーに開眼する。




中央が、「gaggan(ガガン)」のシェフ、ガガン・アナンド。




彼が開店するのに選んだ街はタイのバンコク。「ガガン」のダイニングは14席のみ。22の皿にそれぞれ音楽が付帯し、時にスタッフが全員でテーブルを叩きながら歌い、「ヘイ・ジュード」をゲスト全員に合唱させる。ゲスト2人を選んでサラダバトルをさせたり(シェフが手を加えたものをゲストが食べる)……。劇中に放り込まれたような感じで、ある種、喧噪の中で刺激だらけの食事が進むといった具合だ。世界にまたとないエンタテインメント・ディナー体験である。

 




「ファインダイニングを食べたときに、とても退屈を覚えた」とガガンは語った。それで、元来好きだったロックや様々な音楽をメニューに合わせ、歌って踊るようなコースを考えた。一皿に一曲。キッスの曲「Lick it up(舐め尽くせ)」に合わせて、ゲストに皿のペーストを舐めさせる場面はいまや名物で、客の誰もがいつ来るのだろうかと期待を高ぶらせて待つ。

 

 

 


筆者も体験したことがあるが、使われるのはほとんどが誰もが知る新旧の洋楽だが、確か、デザート辺りだったか、日本の楽曲であるVaundyの「踊り子」が鳴り響いたときにはちょっと驚いた。日本人が私以外にも一人いたから、サービスだったのかもしれない。

お客14人のうち半数はノリノリで、半数はドン引き、そんな感じだった(苦笑)。



ベスト50に入った日本勢は11軒!

 

 

2位には香港の広東料理の「The Chairman(ザ・チェアマン)」が入った。かつて1位になったこともある名店だ。シェフのダニー・イップは日本料理を敬愛してやまない才人で、料理は絶えず進化している。私も大好きな店だ。

 

3位は同じく香港の広東料理の「Wing(ウィング)」である。本WEBのファインダイニングの連載に、私の体験記を載せたことがある。シェフのヴィッキー・チェンはフランス料理店も営むが、広東料理における彼の手腕はまさに才気にあふれ、斬新な中国料理の数々は度肝を抜かれるほど見事だ。

 




2位の香港「chairman(チェアマン)」。左がシェフのダニー・イップ。





多くの期待を集め、様々な活動を懸命にやったフロリレージュだったが、結果は17位。私も、見守る日本人たち全員も、本当にたまげた。昨年の2位からの大幅な落差に誰もが納得がいかなかった。
会場で川手シェフも、「いやー、50人ぐらいから『今年は1位ですね』と言われたんですけどね……」と残念そうだった。

 

日本勢のトップを張ったのは、昨年1位だったセザンの4位である。他の10位以内は大阪のLa Cime(ラ・シーム)の8位のみ。10位以内に4軒が入った昨年からすると、盛り上がりに欠けた印象は否めない。





10位入りは逃して12位だったが、開催初年度の1位から13年間も連続でランクインしている東京のNARISAWA(ナリサワ)の堅調ぶりは素晴らしい。日々の努力には頭が下がる思いがする。もはや、成澤シェフは日本の顔である。

 

日本勢は50位以内に11軒がランクインを遂げた。実に22パーセント。東京だけでも9軒で、全体の18パーセント。参加しているのはアジアの13カ国であることを考えれば、日本の比率は全体1位で、非常に高いとは言える。

すでに発表されている51-100位の6軒と合わせれば、17軒になる。つまり17パーセントだ。5軒に1軒弱は日本の店ということになる。

 

 

それをどう捉えるかについては後述する。





日本勢の新規のランクインはいずれも期待の3軒

 

一覧表は小さくて読みにくいので、ランクインした日本勢の店を書き出しておく。


4位 Sézanne(セザン)東京

8位 La Cime(ラ・シーム)大阪

12位 NARISAWA(ナリサワ)東京

17位 Florilège(フロリレージュ)東京

22位 Den(傳)東京

30位 Crony(クローニー)東京

33位 Sushi Saito(鮨 さいとう)東京

34位 Sazenka(茶禅華)東京

36位 Goh(ゴウ)福岡

43位 Maz(マス)東京

45位 Myoujaku(明寂)東京




2022年に1位だった「傳」は22位、「クローニー」は昨年の58位から一挙に順位を上げての30位だ。オーナー兼ソムリエの小澤一貴は、料理を引き立てる絶妙なペアリングが評価されて、「アジアのベスト・ソムリエ賞」も受賞する快挙を遂げた。

昨年60位の「鮨さいとう」は33位とトップ50に返り咲いた。「茶禅華」は39位から34位に、「Goh」は45位から36位にランクアップした。

 

南米ペルーの多様な生態系にインスパイアされたコースメニューを日本の素材で提供する「マス」は69位から43位に、フランス料理の影響下にありながら水と塩だけで野菜を水煮にしたりする「明寂」は76位から45位と、ともにトップ50に飛び込んできた。

クローニー、鮨さいとう、マス、明寂の4軒以外は、いずれも常連が踏ん張りを見せた。

 




トップ50に11軒のランクインは、昨年よりも2軒多い。とは言え、「去年のような、最後までのハラハラドキドキはたまらなかったですねえ」と、会場で「チェンチ」の坂本シェフがいみじくも語ったように、日本にとって、アジアベスト50のこれまでの最高に劇的なシーンは、昨年にあったことは確かだろう。

 

しかし、国威発揚でも身贔屓でもなんでもなくて、日本のガストロノミーの実力からすれば、20軒ぐらいがランクインしていてもおかしくないという思いが、私たち食関係者の中には厳然としてあるのである。




ここで、おさらいになるが、一応、アジアベスト50がいかなるものなのかを解説してみたい。

 

1.各国に散らばる評議員(投票者)たち

 

アジアベスト50は、2013年にスタートした飲食店のランキング・アワードである。今年で13回目を数える。アジアベストであるから、その母体は2005年に始まった「ワールドベスト50レストラン」だ。

ワールドベストがオリンピックなら、こちらはアジア大会だ(厳密には、喩えでしかないことは後述)。

ちなみに、世界1ともなれば、その名誉と影響力は大変なもので、オリンピックなら金メダル、ゴルフで言えばマスターズで優勝したようなものかもしれない。

ちなみに、古い順から店名をすべて挙げておく。




「過去のワールドベスト50  1位受賞レストランリスト」

 

2002、06、07、08、09年 「エル・ブリ」(スペイン)

2003、04年「フレンチランドリー」(アメリカ)

2005年「ファットダック」(イギリス)

2010、11、12、14、21年「ノーマ」(デンマーク)

2013、15年「エル・セジェール・デ・カンロカ」(スペイン)

2016、18年「オステリア・フランチェスカーナ」(イタリア)

2017年「イレブン・マディソン・パーク」(アメリカ)

2019年「ミラズール」(フランス)

2022年「ゼラニウム」(デンマーク)

2023年「セントラル」(ペルー)

2024年「ディスフルタール」(スペイン)

 




日本は一度も世界1位を取ったことがない。いくつかの店は複数回1位を獲得しており、2019年から「殿堂入り」のシステムが考案されて、1度1位になった店は除外されるようになった。それに対する賛成と反対が、1位になったシェフたちの間には渦巻いているようだ(アジアベスト50では、何度も1位になれる)。

 

私は、今回のアジアベスト50における5度目の1位受賞は、開催側も見直したほうがいい、2回1位になったら、もう「殿堂入り」にすべきだと思う。

アジアにしてもワールドにしても、50位以内にランクインすることに対するシェフたちの喜びと、その影響の大きさは、年を追うごとに増加してきているように思う。





2.選考のための厳格な内規

 

 

では、いかにして選出されるのか。これは色々と取材を進めると、ミシュラン同様に厳格な内規下にあるようだ。

まず参加国は「アジアベスト50」で16カ国。各国に「voter」と呼ばれる評議員(投票者)がいて、その数360名。フードライター、フーディー、シェフ、レストラン経営者、料理専門家などで、その銘々が自分の嗜好だけに従って投票をする。

 

 


ゆえに、オリンピックやアジア大会に喩えてはみたものの、内実は、よーいどんでタイムや質を競うわけではない。飽くまでも個人的な好き嫌いによる人気投票であるし、選考の過程が晒されるものでもない。まあ、アカデミー賞みたいなものと言われるのもよくわかる。




ちなみに、この評議員は身分を明かすことは固く禁じられている。完全な覆面であり、主催者側から経費はビタ一文も出ないらしい。従って、自腹メシとなる。覆面の部分はミシュランの調査員と同じだが、経費が出ないとはさぞかし厳しかろう。

 

各評議員は10票を有していて、最大6票までは自国の店に投票することができる。さらに、投票対象は投票日より18カ月以内に訪れた店であることが厳格に義務付けられている。店のコンディションは絶えず変わるから、それも理に適っている。

 

 


しかし、その反面、自腹で国内外を移動し、食事代も払う投票者側にとっては、なかなかのハードルの高さと言えるだろう。投票の際には、訪問日まで記載し、選考の理由まで書かねばならないそうだ。

 

そこまでの条件を突きつけられて、よくノーギャラで評議員をやる人間がいるもんだと感心する。


表彰式の跡には撮影会が開催される。



3.何を基準に選ぶのか

 

 

基本的には、覆面の評議員による「人気投票」であるから、銘々が何を考えて選考しているのかは、本人以外はわからないはずだ。評議員同志にしても、うすうすと勘づいてはいても、投票について話すことは皆無であるようだ。

 

国によっては、組織票とかを図るところがあったとしても、結果は、主催者側には正当な票としか扱われないだろう。

評価される店側にしてみれば必死だが、ある程度は「遊び」と思って、少し引いて受け止める必要もあるだろう。

とは言え、リストをじっくり眺めると、ランクインしているレストランにはある種の傾向は確実にあるようにも思える。

 




もちろん美味しいことは第一条件だが、それだけではない。要約すると、革新性、独創性、シェフの人間性&社交性、他のシェフとの協業性、ホスピタリティ、サステナビリティ、環境への配慮、生産者や地域社会との関係性……などであろう。

 

もちろん、それらを全部成し遂げることは不可能だ。シェフたちは毎日が鬼のように忙しいからだ。実際には革新性と独創性とシェフの人間性&社交性ぐらいが考慮に入れられているのかもしれない。

ロビー活動ではないが、他国のシェフとのコラボレーションを積極的に行うことなどは、アピールポイントになり得るのではないか。




アジアベスト50の授賞式の会場となった韓国のグランド ハイアットソウル。




ミシュランとベスト50

 

 

もちろん、「ミシュランガイド」、「ゴ・エ・ミヨ」、「OAD」などとの共通店は出てくる。また差異があるところも面白い。

しかし、例えばミシュランガイドであるが、毎年双方を見つめていると、むしろベスト50の評価が、ミシュランの星に影響を与えているように感じられる部分もないではない。

ミシュランがグリーンスターによってサステナビリティを謳い始めたのは2021年版からだから、これもベスト50よりも遅いように思われる。ま、お互いに良い影響を与えられればいいだけの話だ。

一般人からしてみれば、「食べログ」を含めて、店選びの指標が増えれば増えるだけ得することは間違いないだろう。




とはいえ、ミシュランの3つ星、2つ星、あるいはワールドベスト50、アジアベスト50辺りの店になってくると、予約を取るのはかなり困難になってきてはいる。中には、成績如何で、露骨に値段を上げてくる店があったりして、それは利用者にとっては迷惑千万な話でもあろう。

 

 


余計なことを言えば、法外な値付けをしてくるような店は、メディアもフードライターも紹介するのを考え直したほうが良いし、普通の利用者は真っ当な考え方を持つ店を選んだほうがいいだろう。



2025年の51-100位ランクイン店

 

 

では、この辺で、3月25日の授賞式の開催に先立って発表された2025年アジアベスト50の51-100位も紹介しておく。







63位 Cenci(チェンチ)京都

67位 Esquisse(エスキス)東京

69位 L’effervescence(レフェルヴェソンス)東京

76位 HARUTAKA(青空)東京

78位 HOMMAGE(オマージュ)東京

83位 Hajime(ハジメ)大阪




日本からはミシュランで3つ星を獲得したばかりの銀座の鮨屋「青空」が、76位で初登場した。他の5軒は常連もしくは2回目だ。

 

ついでに、2024年のアジアベスト50の100位以内にランクインした日本の店は次の通りである。

 


「2024年のアジアベスト50の100位以内にランクインした日本勢一覧」

 

1位 セザン、2位 フロリレージュ、8位 傳、9位 ラ・シーム、14位 ナリサワ、35位 Villa Aida(ヴィラ・アイーダ)、39位 茶禅華、45位 ゴウ、47位 チェンチ、51位 レフェルヴェソンス、58位 クローニー、60位 鮨さいとう、66位 日本橋蛎殻町すぎた、67位 L’evo(レヴォ)、69位 マス、76位 明寂、80位 オマージュ、83位 エスキス



4.アジアベスト50の意義

 

 

では最後に、アジアベスト50の意義について考えみたい。

存在意義の筆頭に挙げられるのは、世界規模で、あるいはアジア規模で、レストランに順位付けを始めたことである。OADもランキングだが、開始されたのはずっと遅い。

 

 


料理に順位をつけるのはいかがなものか、料理の種類だってごちゃ混ぜじゃないか、という意見ももちろんある。日本食で考えれば、その大胆さはわかりやすい。鮨も蕎麦もフレンチもトンカツも横並びで順位をつけることに等しいからだ。

土台、無茶な試みではあるのである。フードディレクターの山口繭子氏が「異種格闘技」と呼ぶのはまさに正鵠を射ている。だから、参加するほうも見るほうも、あまりムキにならずに余裕を持って、この壮大な「お遊び」に臨むことが肝要なのではないか、な?



授賞式開催国になるメリットを見逃すな
日本でも官民一体の取り組みこそが課題だ

 

 

「アジアベスト50」の前に「ワールドベスト50」であるが、それが持つ功績は明らかである。

それともなると、投票数もかなり増えて1080票(人)なので、さすがにオリンピック的な色合いを帯びてくる。

が、実際には、ベスト50を創案した主催者はウィリアム・リード社というイギリスの会社であるから、やはりヨーロッパに軸足が置かれているのはやむを得ない。もしも日本が発案主催していたら、軸足はアジア地域になっていたはず。

 


例えば、昨年のワールドベスト50にランクインした日本の店は、15位「セザン」、21位「フロリレージュ」、32位「傳」と、たったの3つだけである。

日本のレストランのレベルを熟知し、また海外のレストランを知っている者にとっては、依怙贔屓でも何でもなく、日本の実力はこんなものではないことを確信している。
そこにあるのは距離的な不利だけである。ヨーロッパの評議員たちが等しく日本の店を体験しさえすれば、まだまだ入選が増えてもおかしくはない。



そのためにはシェフの個人の尽力だけでは如何ともしがたいものがある。

官民を合わせた共同プロジェクトが必須であろう。特に、官はボケーッとしていないで、この世界的な日本食のブームを捉えて、積極的な方策を打ち出すことが肝要である。

 

 


今回と前回のソウルを見ていただきたい。祭典を誘致したことで、自国開催は有利であり、ガストロノミーをこれからの観光資源として活用できることを、官の側は強く意識した。実際にそう述べている。

官による「積極的な方策」とは、放っておいても勝手に増えるインバウンドの数に欣喜雀躍することではない。故・ジョエル・ロビュションやアラン・デュカスやヤニック・アレノの例を見れば明らかだ。一流の料理人は日本の食に魅了されるのである。海外の有力なシェフや経営者、あるいはフーディーを日本に呼び寄せることこそが肝心なのだ。

そのためには何よりも、東京都は「ワールドベスト50」を、地方都市は「アジアベスト50」を誘致することこそが、喫緊の課題なのである。




「ワールドベスト50」の明瞭な功績

 

 

さて、ではベスト50の功績は何かと言えば、先に挙げたワールドベスト50の1位となったリストをご覧いただきたい。これが意味するところは一目瞭然だ。

まず、2002年の初年度の「エル・ブリ」だ。全部で5回戴冠しているが、エスプーマ(泡)だの分子調理法だの様々な調理科学を駆使した料理は、まさに料理世界を席巻した。フェラン・アドリアとジュリ・ソレールが切り拓いた革命的な影響はフランス料理を迷走させ、一時はフレンチの料理人が何をやっていいのかわからなくなるほどだった。

そして、猫も杓子も泡、泡、泡。そんな時代があった。

この「エル・ブリ」を世界の表舞台に引っ張ってきたのは、まさにワールドベスト50の功績と言えるだろう。

また一度スペインという地に灯された革新性の萌芽は、その後の2013年「エル・セジェール・デ・カンロカ」や、2024年「ディスフルタール」として結実を生む結果にもなっているだろう。




顕著な例はもう一つ、2010年の「ノーマ」の登場である。ここも5回頂点に輝いている。デンマークに流星のごとく登場した革命者レネ・レゼピは、料理不毛の地と思われていた北欧にまったく新しい息吹を吹き込んだ。

メニューの開発研究チームが、寝ても覚めてもそれだけをやっているのは、「エル・ブリ」からのインスピレーションだろう。

ノーマの萌芽は、2022年の「ゼラニウム」として結実している。







アジア中のシェフたちが集結する唯一の場

 

 

では、アジア大会であるアジアベスト50に目を転じるとどうか。

例えばシェフ同志のコラボレーションがかつてないほど行われるようになったのは、アジアベスト50の大イベントに、アジア地域の主だったシェフが集結したからである。

そんな機会も場所も他には一切ない。この祭典は唯一無二のものだ。そこでシェフ同志が結びつくことによって、コラボレーションが可能となるのだ。

 




コラボがなぜ重要かと言えば、例えば、タイ料理とフランス料理のコラボ、広東料理と日本料理のコラボを想像してみてほしい。技術も違えば食材も違う両者が、お互いに胸襟を開くことによって、お互いが蒙を啓かれ、自分の殻を破ることになるのである。

技だけではない。食材をどう捉えるか、生産者とどう関わるか、スタッフをどのように育成するか、様々な点においてお互いが刺激することになるのである。

そこで得たインスピレーションは、やがては新しい一品となってわれわれ利用者が享受できるようになるだろう。

シェフたちが仕事を休んでまでして駆けつけるのは、それだけの意味がある。年に一度のこの祭典ほど、有意義なものはないとも言える。

日本人のシェフとその関係者。




5.アジアベスト50のもう一つの意義

 

 

アジアベスト50は、主催者がテーマを掲げている。ここ数年は、「その土地らしさ」と「サステナビリティ」だ。

SDG’Sやサステナビリティはもう聞き飽きたとは思わないでいただきたい。食にとってのサステナビリティは切迫した課題でもあるのだ。魚や肉は無限ではない、例えば日本の米にしたって足りないのが現実だ。飲食に係るスタッフも慢性的に不足している。サステナブル(持続可能)なことに、飲食店は日々向き合っている。

 



そもそもアジアの料理はサステナブルな側面を持っている。発酵による保存、漬物による保存、乾物による保存、さらには旬の食材を活かす食文化。古くから持続可能性は考えられてきた。

もちろん、例えばヨーロッパや南米の料理にも、同様にサステナブルな側面がある。その部分がクローズアップされることは、大きく言えば、人類にとっても大事なことなのである。



授賞式の前日、アジア地区内の最高峰レベルのシェフに話を聞くイベント「Meet the Chefs(ミート・ザ・シェフズ)」が行われた。




左から、ディレクターのウィリアム・ドリュー、香港「Mono」のシェフ、リカルド・チェネトン、ムンバイの「アメリカーノ」のアレックス・サンチェスとマリェーカ・ワツァ、マカオの「シェフ・タムズ・シーズンズ」のタム・クオック・ファン。





テーマはずばり、「アジア料理におけるサステナビリティ」である。その企画意図をベスト50のコンテンツ・ディレクターのウィリアム・ドリューが話す。

「サステナビリティはガストロノミーの根幹を成すものです。将来に向かって、それはますますメイン・ストリームになっていくでしょう。最近は、食材だけではなく、人材や生産者との関係性の観点からサステナビリティが語られることが多くなっていますね。それと、都市部と地方では、語られるサステナビリティが違ってくるので、幅の広い意見交換ができると考えました。

アジアベスト50にランクインするような店は、サステナビリティについてきちんと考えている店なんだということを広報していくのも重要なのです。最近の新しい潮流としては、ラグジュアリーな店でも必ずしもキャビアのような高級食材を扱わなくなってきていることです。食べにくるゲストの中にも意識の変化が起きているのです」

 




リカルド・チャネトンは、今年のアジアベスト50で24位にランクインした強者だ。28歳という若さで香港にあるイノベイティブ・フランス料理の「Mono(モノ)」を開業した。

「私にとってのサステナビリティとは、一言で言えば不完全性こそが完全性であるということです。かつては例えばトマトやジャガイモがひしゃげていたり、穴があいていたりしても、野菜とはそういうものでした。自然な不完全性を再認識することが大事だと思う。店では、中国のローカルマーケットからそういう野菜を入手して展開しようとしています」

 




タム・クォック・ファンは、マカオの名店「ジェイド・ドラゴン」でその才能を発揮した。現在はウィン・パレスの中にある、「Chef Tam’s Seasons(シェフ・タムズ・シーズンズ)」で広東料理の神髄を披露している。今年のアジアベスト50で9位。

「私が考えるサステナビリティはシンプルです。魚などの海産物は市場に買い付けに行きます。それ以外の肉や野菜などの食材が少ないマカオでは、食材を注文しすぎないことと、使い残しをなるべく出さないことが重要です。いわゆる食品ロスの問題ですね。それと中国料理の調理法で、発酵・乾燥・漬物、この3つはサステナビリティにつながると思っています」




違った視点を与えてくれたのは、ムンバイの名店「Americano(アメリカーノ)」を率いるアレックス・サンチェスとマリェーカ・ワツァだ。同店は2025年のアジアベスト50で71位にランクインしている。

「インドにおいて最も大事なサステナビリティがあるとしたら、それは人材の確保です。インドでは、飲食業界はホテル業界に比べて下位に位置します。ですから、『9時間/週6日=54時間労働』という労働環境を整えて、飲食業界で働くことの自信を持ってもらうことが重要になってきます」

サステナビリティと言っても、所が変われば内容も変わってくる。4者4様の視点を与えてくれたのは、実に有意義だった。

 

 

2025年のアジアベスト50の結果については賛否両論あると思うが、シェフたちをはじめとする関係者たちのたゆまない努力に称賛を送りたい。

 

 

(文中敬称略)

 

文・構成:石橋俊澄(「クレア」「クレア・トラベラー」元編集長)
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「PHILOCOFFEA表参道店」がオープン。バリスタ世界チャンピオンの最新店舗

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「目を醒ませ、TOKYO」をコンセプトに、世界トップレベルのスペシャルティコーヒー体験を発信する「PHILOCOFFEA(フィロコフィア)表参道店」が、表参道の新商業施設「GREEN TERRACE 表参道」地下1階にオープン。


粕谷哲氏



「PHILOCOFFEA表参道店」は、アジア人初のWORLD BREWERS CUP(※)を制した世界チャンピオン、粕谷哲氏がオーナーを務めるコーヒーカンパニーの都内1号店。


トップレベルのバリスタによるコーヒーは1杯800円から。


生豆の買付、選別、焙煎プロファイルの作成、品質管理までを自社で手がけるほか、品質にこだわり抜いたスペシャルティグレードの豆(全生産量の5%に満たない、最高級品質の希少なコーヒー豆)のみを扱い、粕谷氏が開発した「4:6メソッド」に基づいた淹れ方で提供している。


表参道店限定 O11 TOKYO BLEND 規格:200g 3,197円    


大会の受賞歴を持つバリスタが多数在籍する表参道店には、Modbar社の埋込型エスプレッソマシンを導入しシームレスなカウンターを実現。カウンター越しにバリスタと会話を楽しんだり、所作のひとつひとつを眺めたりと、特別な時間を楽しむことができる。


大人気「35MM(サンジュウゴミリ)」のスコーン2種


また、数量限定の焼き立てスコーンが大人気の「35MM(サンジュウゴミリ)」のスコーンも用意。発酵バターや小麦の味わいをしっかりと感じられる「プレーン」と、カカオベースのスコーンにチャンクチョコレートを使用した「ダブルチョコレート」、コーヒーと相性抜群の2種類を提供する。また、東京の今とこれからを味わえる「TOKYO BLEND」など、表参道店限定のコーヒー豆や限定メニュー、グッズも登場。

これまでのコーヒー体験を覆すような『人生を変える一杯』の提供を目指す「PHILOCOFFEA表参道店」。表参道を訪れた際は、ぜひ足を運んでみたい。

 

◆PHILOCOFFEA 表参道店
【住所】東京都港区北青山3-8-15 GREEN TERRACE 表参道 地下1階
【営業時間】10:00~19:00
【定休日】不定休


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日本料理の老舗による新しい試み。「京都南座 なだ万 とんかつ」

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日本料理の老舗による新しい試み。「京都南座 なだ万 とんかつ」
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日本最古の劇場で味わう、極上のとんかつ

2025.3.25

日本料理の老舗による新しい試み。「京都南座 なだ万 とんかつ」

国産銘柄豚 ロースかつ膳(イメージ) 150g 3,190円、200g 3,960円

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伝統と格式を誇る京都・南座に、なだ万初のとんかつ専門店「京都南座 なだ万 とんかつ」がオープンした。




帆立フライ(イメージ) 1個 1,100円


創業195年のなだ万がこだわり抜いたとんかつは、銘柄豚や生でも食べられる鮮度の帆立など選りすぐりの食材を、コクと風味を際立たせる「太白胡麻油」でカラリと揚げて提供。衣には強力粉や卵黄液をまとわせ、時間が経ってもサクサクとした食感を楽しめる。


ヒレかつとロースかつの両方味わえる国産銘柄豚 相盛り膳「二重奏」 (イメージ) 3,740円


ソースは、醤油を隠し味に和の奥行きを味わえる「中濃ソース」、京都西京味噌と「なだ万ゆず味噌ドレッシング」を調合した「西京柚子味噌ソース」、洋からし、塩などさまざまな味付けを用意。


ふわとろ玉子餡かけ(イメージ)

 


さらに定食メニューには、かつやご飯に乗せて一口だけ丼のような味わいが楽しめる「ふわとろ玉子餡かけ」や、毎日丁寧にひいた香り高い出汁を使用した味噌汁など、なだ万ならではの逸品が登場する。



店内装飾には「義経千本桜」を題材とした演目イメージの人物画や隈取図案を取り入れるなど、日本最古の劇場である南座と調和した空間に。京都を代表する観光地から徒歩圏内にあり、京都観光の合間にも立ち寄りやすい。

 

◆京都南座 なだ万 とんかつ
【住所】京都府京都市東山区四条大橋東詰 南座 2 階西ロビー
【TEL】075-525-8000
【営業時間】11:30~20:30(20:00ラストオーダー)
不定休


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なだ万 公式サイト

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GWに「家族で楽しむテーブルマナー教室」、「パン・スイーツ作り体験教室&ランチビュッフェ」を開催

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GWに「家族で楽しむテーブルマナー教室」、「パン・スイーツ作り体験教室&ランチビュッフェ」を開催
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【4/27日(日)~5月6日(火・祝) ホテル椿山荘東京】

2025.3.25

GWに「家族で楽しむテーブルマナー教室」、「パン・スイーツ作り体験教室&ランチビュッフェ」を開催

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ホテル椿山荘東京は、ゴールデンウィークの特定日に、家族で楽しめる体験教室「家族で楽しむテーブルマナー教室」と、「パン・スイーツ作り体験教室&ランチビュッフェ」を開催する。

「家族で楽しむテーブルマナー教室」は、国家資格を持つホテルスタッフが講師となり、ナイフとフォークで食事をするレストランや、かしこまった席に欠かせないテーブルマナーを学ぶ体験教室。子供も食べやすく工夫した特製フレンチコースを食べながら、大人用のナイフやフォークを使用し、ナプキンの使い方、イスの座り方、食事中の会話など、食事を美味しく楽しむためのマナー講習を、親子で一緒に受けることができる。


コック帽を身に付け、パン屋さん気分で楽しめる、「パン・スイーツ作り体験教室&ランチビュッフェ」は、ホテルのコックが一緒にパンの成形や2種類のブラウニー作りをサポート。作ったパンとブラウニーは、お土産として持ち帰ることができる。また、体験後には、季節の美味をふんだんに取り入れたランチビュッフェも堪能できる。

期間中は、庭園内で、国内最大級の霧の演出「東京雲海」が広がる中を、色鮮やかな100旒の鯉のぼりが舞う幻想的な景色も楽しむことができる。今年は、新たに庭園の中心に位置する幽翠池の周辺にも鯉のぼりが登場し、手に届くようなより近い距離で、迫力ある鯉のぼりと一緒に記念撮影も可能になった。

あなたも親子でゴールデンウィークの素敵な思い出を作ってみてはいかが。

◆「家族で楽しむテーブルマナー教室」概要
【期間】2025年4月27日(日)〜 5月6日(火・祝)※期間中、特定日開催
【時間】12:00~14:00 ※30分前より受付開始
※本イベントは小学生以上が対象
◆「パン・スイーツ作り体験教室&ランチビュッフェ」概要
【期間】2025年4月29日(火・祝)、5月3日(土)、4日(日)
【時間】受付(集合)10:30、体験教室 11:00~12:30、食事 12:30~14:00

※詳細は公式ホームページで要確認

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ホテル椿山荘東京

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福島が誇るトップブランド米『福、笑い』は、 選ばれた生産者が栽培する究極の美味しさ

2025.03.19
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福島が誇るトップブランド米『福、笑い』は、 選ばれた生産者が栽培する究極の美味しさ
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.03.19

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大粒で甘みが強く、もちもちとした食感はギフトにもぴったり!

2025.3.19

福島が誇るトップブランド米『福、笑い』は、 選ばれた生産者が栽培する究極の美味しさ

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美味しい白いごはんが食べたい!、福島が誇るトップブランド米『福、笑い』は、そんな多くの人々の願いを叶えてくれる。




選ばれた生産者が厳しい基準で栽培するトップブランド米

 

 

福島県は、広大な県土、清らかな水と恵まれた気候風土、年間と昼夜の温度差などから、お米づくりに最適な土地である。

 

 

「ふくしまから、日本一の米をつくりたい」。そんな想いから、2006年から14年かけて、米どころふくしまの誇りとこだわりをぎゅっと詰め、さらにはお米を愛する農家たちの努力によって辿り着いた「かおり、あまみ、ふくよかさ」が存分に味わえるお米が『福、笑い』である。
開発途中の2013年には、東日本大震災も経験したが、それすらも乗り越えて、究極のブランド米が誕生した。




『福、笑い』は、日本が誇る「コシヒカリ」の血を引く「新潟88号」と、お米のプロが作り上げた「ひとめぼれ」の血を引く県育成系統「郡系627」を交配し、品質及び食味の確認を繰り返し、2019年に開催された福島県奨励品種決定審査会において、奨励品種への採用が決定した。



『福、笑い』を育てることができるのは、生産工程をしっかりと管理していることを証明する“認証GAP”を取得している農家のみ。その上で『福、笑い』と名乗ることを許されるのは「玄米タンパク質含有率6.4%(※1)以下、ふるい目1.9mm以上」という厳しい基準を満たしたものだけである。
このような基準を設けられたブランド米は、日本で唯一『福、笑い』だけである。

 

※1:水分15%換算


手に取った瞬間から、幸せな気持ちに包まれるパッケージ

 

 

『福、笑い』という名前は、一般公募と、福島県のクリエイティブディレクター・箭内道彦さん、そして各分野の第一線で活躍するお米マイスター、料理人、流通関係者の方々の意見や提案から名付けられた。
「つくる人、食べる人、みんなが笑顔になり、幸せになりますように」という願いが込め、皆が名付け親である。

 




パッケージは、日本を代表するグラフィックデザイナー・イラストレーターの寄藤文平さんがデザインしたもの。
自身も田園地帯で育ち、幼少期は農家の友人の手伝いなどをしながら過ごした寄藤さんの感性で、作り手も、食べ手も笑顔にしたいという願いが表現されている。
「お米に支えられ、お米とともに育まれてきた世界を伝える絵」を、優しい青で描かれている。

 

 









願いを込めて作られた、究極お米の美味しさ

 

大きく粒立ちのよいごはんは、炊き上がってすぐにかき混ぜると、ふくよかな香りが立ちのぼり、鼻からも幸せを感じられる。
梅干し、昆布などご飯のお供に合うのはもちろん、和食のおかずとの相性も最高である。
この唯一無二の味わい深さから、多くの飲食店へも提供されている。









もらって嬉しい、食べてもっと嬉しい

 

 

『福、笑い』は自宅用の購入だけでなく、大切な人へのギフトとしてもおすすめである。
特に、お米の高騰が続く今、普段のお買い物では「ブランド米は手に取りづらい」という家庭も増えている今だからこそ、大切な人への特別なタイミングに『福、笑い』は最適。

 

食卓に幸福を届ける縁起のいい名前は、ウェディングや誕生日など、特別な日にもぴったり。家族、パートナー、友人、お世話になった人に、美味しい「福」を贈ってみてはいかがだろうか?





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『福、笑い』公式サイト

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天丼が無性に食べたくなったら! 天丼 東京のベスト3軒はここだ!

2025.03.14
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天丼が無性に食べたくなったら! 天丼 東京のベスト3軒はここだ!
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.03.14

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これを食べなきゃ人生ソンだよ

2025.3.10

天丼が無性に食べたくなったら! 天丼 東京のベスト3軒はここだ!

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筆者は時たま、天丼を無性に欲することがある。昼飯時などに、有名天丼専門店の前にズラリと長蛇の列ができているところを見ると、同好の士も多くいるに違いない。




今回は筆者の心のベスト3である、銀座「天亭」、神田須田町「神田まつや」、浅草「天婦羅 中清」を紹介する。





あ、おまけの1軒もある。まあ、読んでみてくれ!






銀座「天亭」の店内はピカピカに綺麗だ
心意気も天ぷらも素晴らしい

ツユが染みた衣の「天亭」の天丼




天丼に関しては、作り手も食べ手もサクサク派とグズグズ派に分かれるように思う。サクサク派は、厚くした天ぷらの衣がなるべくサクサクであるものを好む。グズグズ派は、天ぷらの厚い衣が丼ツユをたっぷりと吸ったものを好む。筆者は後者だ。






サクサクが好きならば、天ぷらの衣が着ぶくれした天丼ではなく、普通に天ぷらを揚げた天ぷら定食を食べたほうがよろしいんじゃないでしょうかね?(まったくもって余計なお世話だが) 両者の天ぷらは似て非なるものだろうってのが筆者の認識だ。






で、銀座の「天亭」である。入店した途端に分かるが、ビルの地階にあって油を扱う店であるのに、隅から隅までピカピカだ。トイレも隅々まで磨き上げられている。店を始めてから30年を超えるというのに、素晴らしいことではないか。それだけで店の心構えが分かろうってなもんだ。






そんで、揚げ場の大将もフロアの女性も、物腰が柔らかく、丁寧で親切で気が回る。ホメちぎってしまった(笑)。お茶なんか、半分も飲んでいないうちにササッとつぎ足してくれるんだから。さすがは銀座っていうんでしょうかね。同伴の客も多そうだ.

 






天ぷらは客の目の前で大将が揚げる。油は太香極淡胡麻油にコーン油を少し混ぜたものだそうだ。真剣な面持ちで揚げ終わると、裏方にサッと渡す。裏では、丼ツユをたっぷりと浸してからご飯に盛り付けられ、熱々を維持したままで運ばれる。蓋を取ったときの湯気がすごい。それぞれの天ぷらの佇まいが美しいではないか。






具材は季節で変わる。本日は海老2本、舞茸、アスパラガス、魚の白身、小海老のかき揚げだ。まずは、やっぱり海老から食べるよね。うむ、丁寧に揚げられた旨い海老天である。






しかも、甘すぎないツユがいい。角張ったところがなく、まろやかさを感じる。それを天ぷらの衣がヤワヤワになるぐらいに吸わせてある。ツユが染みた衣、そこにこそ天丼のポイントがある。丼ツユをかけた白米がこれまた旨い。それも重要なポイントだ。

うーん、いい店だ。






天亭

東京都中央区銀座8-6-3 新橋会館 B1F

℡050-5594-5542

(火~土)11:30~15:00、17:30~21:30

(祝)11:30~15:00

定休日:月・日

天丼 (昼)3240円 (夜)3780円






「神田まつや」では天丼を食うべし
丼ツユ染み染みの衣が最高だ

丼ツユ染み染みの衣が最高!「神田まつや」の天丼




蕎麦屋としては誰もが知っている店だろう。唱和しての、「いらっしゃい~」の店だ。もー、日々の行列が呆れるほどのレベルなのが神田須田町の「神田まつや」である。今や、客の半分が外国人だ。






しかし、非常に回転よくさばいているので、意外に並ぶ時間は長くはない。そういう点も、大事なサービスなんだよね。






と言うか、外国人たちは食べ終わってもダラダラと喋っているが、日本人はサッと引き上げる客が多い。「蕎麦屋の長っ尻(ちり)は無粋だよ」なんて、江戸っ子の流儀をわきまえているのかもしれねえなあ。






とはいえ、この界隈はいいランチの店が多くて、この店を諦めても困ることはない。藪蕎麦神田があれば(こっちも混んでいるから整理券だ)、親子丼のぼたん、カレーのトプカもあるすごい一角なのだ。






筆者は蕎麦屋に入ると、まず、「せいろ」を一枚頼む。それをチュルチュルっとやって、蕎麦そのものを堪能する。次に温かい蕎麦――天ぷら蕎麦か、鴨南蕎麦か、かき揚げ蕎麦か、玉子とじ蕎麦か、山かけ蕎麦を食べるのが通常の流れだ。要するに、2杯食うってことだな(笑)。

この温かい蕎麦の代わりに、天丼、カツ丼、親子丼ってこともよくある。






今回も、まず「せいろ」を頼む。当店こだわりの二八蕎麦である。しかし、なんかなー、まつやファンには怒られるのを承知で言うよ。何度食べても、蕎麦の香りも味もあまりしないんだよなー。どうなんでしょうか。蕎麦で言うなら、近所の藪蕎麦神田のほうが旨いんじゃないかなあ。

気勢をそがれたところに、天丼登場だ!






うーむ、丼ツユが染み染みでいい感じだ。どうせ天ぷらに丼ツユをかけるんだから、とことんやってほしい。天丼はこうでなくてはいかん。衣にもご飯にもツユがたっぷりだ。いいねえ。しかも、(上)だから海老はゴツいのが3尾もいる。






せいろを食べた上に、天丼の海老3尾を頼んだもんだから、お姉さんに驚かれた。「エッ!? 2尾じゃなくて3尾!?」って聞き直されたもんな。でも、どうせ食うなら、3尾でしょう(笑)。






浅草界隈の真っ黒けな天丼を別にすれば、おそらく海老天がこれほど丼ツユを吸い込んだ例はあまりないのではないか。






天ぷらにそのままかぶりつけば、肉厚の海老がプリンである。衣が染み染みということは、この茶色の衣だけで白米のオカズになることを意味している。具が海老だけってのも潔い。






ただし、ぬか漬けは酸味が強く、沢庵は甘みが足りなくて、いまひとつ。要するに、旨くない。そこがザンネンでした。

神田まつや

東京都千代田区神田須田町1-13

℡03-3251-1556

火~金11:00~20:30

土・祝日11:00~19:30

天丼(上)  3685円

天丼(並)  2750円

親子丼    1430円

かき揚げ天丼 1760円







「天婦羅 中清」の「雷神揚げ丼」は都下随一!
小海老の量と旨さにたまげるゾ

「天婦羅 中清」の”雷神揚げ丼”




浅草で天ぷらと問えば、その名が筆頭に挙がる店だ。

最初に言ってしまうと、いやー、もー、ここのかき揚げ丼は最高に好きかもしれない。






「中清」は浅草公会堂の筋向いにある。永井荷風、久保田万太郎など、あまたの文豪が贔屓にしてきた店だ。なにしろ歴史が古い。初代が屋台で始めたのは幕末である。江戸時代だぜ! 現在の場所に店を開いたのは明治3年のことだ。






文豪がなんだ、歴史がどうしたと思って遠ざけてきた。だから、入るのは初めてである。その不明を大いに恥じることになる。






古色蒼然とした建物の風情がいい。中に入れば、ぴかぴかに掃除してある。筆者はそれだけで、店に対する信頼度が50%ぐらいアップする。トイレのタイルもピッカピカや。






この店は、天婦羅はもちろんのこと、コース料理も出している。また、種々の慶事や子どものお祝いや法事、芸者さんとのお座敷遊び(!)にも対応してくれて、いわゆる下町の暮らしとともにある料亭なんですな。京都の料亭がそうであるように、庶民の文化を守るのは立派なことだ。お座敷の数が多いのもそのためだ。






平日の昼過ぎに一人でフラリと入った。案内されたのは、中庭に面した6人用のテーブルだ。もちろん、一人利用。えー、なんか、気前がいいんだな。筆者はこの潜入取材では大抵一人なので、カウンター席か2人席に真っ先に目が行くのだが、こんな上等な席に通されて、ちょっと面食らった。まるであくせくしていないんだねえ。






中庭には池があり、この日はしょぼしょぼと雨がそぼ降り続けたために、いい具合に草木や苔が濡れている。池の中をたゆたう錦鯉の色と模様が鮮やかだ。

さて、ここに来たのは、かき揚げ丼の一択のためである。メニューを見んでも決まっているのだ。






「雷神揚げ丼」はこの店の名物で、由来をたどれば、東大の仏文学者の辰野隆博士の命名だそうだ。雷門に立つ雷神様が持つ雷太鼓に似ているからだと言う。






丼の蓋を開けてビックリした。たっぷりと丼ツユを吸ったかき揚げがドーーーッンとお目見えだ。雷太鼓だよ。端からほじくって食べ始てみたが、すぐにはご飯までは到達しそうにない。相当に掘ったところでようやくツユを吸った白米が見えた。






つまり、かき揚げは6~7センチもの厚さなのだ。よくある衣と玉ねぎで嵩増ししたかき揚げなんかと違って、びっしりと具が入っている。具は小海老と青柳の貝柱だけなのだが、おそらくは50~60個ぐらい入っているのではないか。感動しちゃうよーん。

 






だからずっしりと重いのだが、厚いにもかかわらず、真ん中までしっかりと熱が通っていて、海老がとても旨い。これは高度に熟練した技を感じさせる。ぶっちぎりの旨さだぜ。






丼ツユをしっかりと吸った衣も、それがご飯のおかずになるぐらい旨い。丼ツユはまるで角がなく、丸みを帯びている。






天丼としては、傑作と呼ぶべき代物だろう。さすが名物! さすが4400円!だけのことはある。






途中でちょっと心配になったのは、果たして完食できるかということだ。しかし、ゆっくり食べても、かき揚げが分厚いから、まったく冷めない。これも凄いことだ。

 

口直しは、木綿豆腐と三つ葉の味噌汁と沢庵と青菜の漬物だ。味噌汁は白味噌なんだが、味が濃くて旨い。沢庵は理想的な味で、漬物は塩気も旨味もしっかりあるタイプで、天丼で甘辛くなった口を、味噌汁とともにすっきりと切ってくれる。だから、わしわしと食べ進めることができた。普通の女子には完食はムリかもしれん。









とても不思議だったのは、食事を終えた4人ぐらいの団体が、お座敷からわらわらと何組も出てきたのだが、全員が外国人だったことだ。日本人は一階に私だけ。都内随一のかき揚げ丼を出す店なのに、どういうこっちゃと思った次第だ。まー、並ばずに入れるからいいか。




天婦羅 中清

東京都台東区浅草1-39-13

℡03-3841-4015

月・木・金11:30~14:00、17:00~21:00

土・日・祝日11:30~20:00

定休日:火・水

雷神揚げ丼  4400円

上天丼 3520円






オマケの「土手の伊勢屋」(漫談風)

もう一軒だけ紹介しておく。三ノ輪の土手というところにある「土手の伊勢屋」である。超有名店だ。駅から遠いので、山手線鶯谷駅でタクシーに乗った。この時の運転手がアタリだったのか、ハズレだったのか――。

「土手の伊勢屋まで行ってください」と告げると、「おっ、お客さん、吉原大門の手前だね。『あしたのジョー』の銅像が立ってるとこっすよね。有名店だ」と調子がいい。






「あ、銅像があるんすか。知らなかった」「あそこはねえ、お客さん。丹下のオヤジと、ケンカに明け暮れていたジョーが出会ったとこなんすよ。昔はドブ川が流れていてねえ。お客さん、知ってやすかい? 『立て~、立つんだあ~、ジョーッ!』ってねえ」






あいよ、もちろん知ってらあ。

「あたしゃ、今日は、これで上がりだから、最後に吉原勤めのお姉さんでも乗せようと思ってたんすよ。『あら、お兄さん、今日はヒマだから店に寄ってよお♡』なんて言われたりしてねえ、ワハハ」






ワハハ、最後の客がワシで悪かったな。

そして、「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」と、最後にホセ・メンドーサと戦ってジョーが灰になるところまで、延々とアニメの再現が続くのであった。ちばてつや先生と一緒に撮った写メまで見せられて。なんか知らんが、タクシーを降りたら手を振られた(笑)。






ところがである。開店20分前に到着したのに、長蛇の列で、なんと40番目ぐらいだ。なんじゃ、こりゃ。この日は諦めて、再訪を誓った。立て、立つんだあ~、諦めるな~、ってか。






しかしその後、行けていないのである。漫談みたいな前振りだけで、勘弁してもらおう(笑)。YouTubeで見ると、<wbr />ここの店主はサクサク系が好きらしいが、<wbr />ここの天丼が旨いかどうかはわからねえ。悪しからず。











「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは

 

うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。



筆者プロフィール

 

食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。

 



関連リンク

てんぷら銀座 天亭
神田 まつや
浅草天ぷら 中清

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「資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ」苺づくしの限定デザートが登場

2025.03.14
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「資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ」苺づくしの限定デザートが登場
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.03.14

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銀座で味わう選りすぐりの苺スイーツ

2025.3.14

「資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ」苺づくしの限定デザートが登場

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「資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ」から、旬を迎えた苺を味わえる期間限定メニューが登場。


群馬県産“やよいひめ”のストロベリーパフェ 2,500円、宮崎県産“おおきみ”のストロベリーパフェ 2,500円(ともに3月30日までの限定)



和歌山県産“まりひめ”のプレミアムストロベリーパフェ 3,900円(3月30日までの限定)


3月30日(日)まで楽しめるのは、大粒でジューシーな味わいが特徴の和歌山県産“まりひめ”、甘さと酸味のバランスが絶妙な群馬県産“やよいひめ”、酸味が控えめで甘さが際立つ宮崎県産“おおきみ”の3種類の苺を使ったパフェ&デザート。


クロワッサンのフルーツサンドウィッチ 2,000円(3月30日までの限定)


毎月定番の「クロワッサンのフルーツサンドウィッチ」にも苺が登場。群馬県産苺“やよいひめ”と本日の苺をメインに、数種のフルーツを加えた一皿は、「はぁもにぃ養蜂部」が手がける天然非加熱の希少なはちみつと一緒に提供される。

和歌山県産苺“まりひめ”とピスタチオのお皿で楽しむフレジエ “まりひめ”で作ったアイスクリームとともに(※カップサービス付) 2,700円(3月30日までの限定)


旬の国産柑橘のサヴァラン ラム酒香るスープに浮かべて ベルガモットソルベ添え(※カップサービス付) 2,700円(3月30日までの限定)


このほかにも、甘い香りが特長の和歌山県産“まりひめ”をフレジエに仕立たデザートプレートや、口いっぱいに柑橘の香りが広がるサヴァランもラインアップ。


今しか味わうことのできない苺やフルーツを使った珠玉のデザート。銀座ショッピングの合間に、ぜひ楽しんでみては。

 

◆資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ
【住所】東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3階
【TEL】」03-5537-6231 (予約不可)
【営業時間】火~土曜日 11:00~21:00(L.O.20:30)、日曜日・祝日 11:00~20:00(L.O.19:30)
【定休日】月曜日(祝日は営業)、年末年始


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星野リゾート代表・星野佳路  確固たるリゾート戦略と、観光産業への提言

2025.03.12
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星野リゾート代表・星野佳路  確固たるリゾート戦略と、観光産業への提言
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.03.12

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日本のエグゼクティブ・インタビュー

2025.3.12

星野リゾート代表・星野佳路  確固たるリゾート戦略と、観光産業への提言

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国内外に展開する「星のや」、21カ所の「界」をはじめとして、「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」などの5つを中心に、それぞれのブランドカラーを鮮明に打ち出した、国内外72施設(2025年2月現在)の展開で注目を集める「星野リゾート」。代表を務める星野佳路さんが、軽井沢で100年以上続く「星野温泉」を閉じ、「星のや軽井沢」を誕生させたのは2005年のことだった。




それ以前から、山梨や北海道でのリゾート再建を成功させ注目を集めていた星野さんだが、現在の「星野リゾート」を語るうえで、大きな転機となったのは、やはり「星のや軽井沢」の誕生といえる。その誕生の経緯を尋ねると、意外な答えが返ってきた。





脱軽井沢から始まった、「星のや軽井沢」




「軽井沢らしさをできるだけ排除する、いわば脱軽井沢。まず最初にそれを考えました」

星野さんが排除しようとした「軽井沢らしさ」というのは、軽井沢に対して多くの人がイメージする、避暑地、別荘、教会といったものだった。




「従来のイメージに捉われていると夏しか集客できません。温泉という武器があるのだから、通年を通して魅力ある施設するためには、夏の避暑地や教会が持つ、欧米っぽい雰囲気にこだわらず、失われつつある日本の集落をここに再現し、春夏秋冬の美しさを温泉旅館で楽しんでいただければ。そんな思いで立ち上げました」

 









脱軽井沢。それが意外に聞こえるのは、国内各地に点在する「星のや」と「界」いずれも、その土地の文化や風習をリスペクトし、それを組み込んだ宿泊客体験プログラムやワークショップなどを積極的に取り入れているからだ。




「星のや京都」では、「和歌の家」として知られる冷泉家当主夫妻の手ほどきによって和歌を詠む「歌詠み」体験が年に2回開催されている。またすべての「界 」では、「ご当地楽」と題した催しやプログラムがあり、たとえば「界津軽」では津軽三味線の生演奏が毎晩行われ、夕食には大間のまぐろがお目見えする。




「脱軽井沢」どころか、滞在することによってその土地の文化に肌身で触れる。今やそれが「星のや」や「界」の大きな特徴のひとつとなっている。

 



「歌詠みの家」として知られる冷泉家当主夫人による「歌詠みの会」が年2回開催される。©Hoshino Resorts

 




「界津軽」の「ご当地楽」として毎晩催される、津軽三味線の生演奏。©Hoshino Resorts


遠隔地にある温泉旅館に足を運んでもらう手法とは



「温泉旅館ブランド『界』を立ち上げたとき、畳敷の和室があって、きもの着た女将がいてという、数多存在する類型的な温泉旅館にしてしまうと、関東でいえば熱海、箱根、草津のような東京近郊の温泉旅館がやはり有利になってしまいます。




そうした温泉旅館に対抗し、どうしたら遠隔地の温泉旅館である『界』にまで足を運んでいただくか、その方策を考えたときに、辿り着いたのが『ご当地』という発想です」




地方にある昔ながらの温泉旅館にも、その土地独自の文化や風習は存在していたはずだ。ただ、ややもすると当たり前すぎて気づかなかった「ご当地」に積極的に光を当て、さらに深掘りして宿泊客に提案していく。





「星野リゾート」が、「界」を展開していくときに取り入れたこの手法が、現在のリゾート業界では、スタンダードになりつつある。




「模倣されるのはビジネスの世界では当然で、我々が行っていることを見ていただいているということでもあり、ありがたいとも言えます。ただ、今後はこの手法だけでは厳しくなっていくことも予想されるので、次なる手段を考えなければならない時期かなとも思っています」

 

 



オーバーツーリズムの解消方は地方への分散化



約3,690万人。先ごろ発表された2024年の訪日外国人旅行者数である。コロナ前の2019年を上回る過去最高の数字となり、それは喜ばしいことではあるが、同時にオーバツーリズムという問題も引き起こしている。




京都市にいたっては、若年層を中心とした人口流出に歯止めがかからない状態が続いている。インバウンド増加に対応するためのホテル建設ラッシュに伴う地価高騰が、その要因だとされている。深刻なオーバーツーリズムに対する有効な対策はあるのだろうか?

 





「インバウンドの宿泊の80%が、じつは東京、京都、大阪、北海道、福岡の5都市に集中しています。つまり残りの42県はアンダーツーリズム。5か所に集中している80%のインバウンドを42県に分散させる。これが解決法です」

 



星野さんが考える解決方法は明解だ。



32か所ある国立公園のコンテンツ強化




「インバウンドの集中は、とりわけ東京、京都、大阪が凄まじく、その理由は、これらの都市がもつ文化に魅力があるからです。観光には、文化観光と自然観光の二つがあり、日本は文化観光が強く、その反面で自然観光が弱いために、これまでは自然観光を打ち出すことを苦手としてきました。



この自然観光を強くし、そこへインバウンドを流入させていくのが解決策です。カナダとスイスは自然観光が強く、それを目的とした観光が成立しています。日本も豊かな自然が残る国。自然観光のポテンシャルは十分に持っています」

 






その際にキーワードとなるのが、国立公園だと星野さんは考えている。




「日本には全国で35の国立公園があります。それぞれが特徴をもち、魅力に満ちた場所です。国立公園の魅力をアピールし、そこにインバウンドを呼び込めば、3都市の集中というのは解消されていくはずです。国立公園へ足を運ぶには、地方都市が拠店となりますから、地方都市の活性化にもつながります」



自然観光は、多くのリピーターを生む





星野さんは、その例としてサンフランシスコを挙げた。1980年代、サンフランシスコは観光地として日本人にとても人気のある都市だった。ところが今、サンフランシスコを目的とした観光客は激減している。





ただ、サンフランシスコから少し離れたナパバレーには多くの人が訪れ、そのゲートウェイ都市としてサンフランシスコにも観光客が存在する、という状況になっているそうだ。

 



「自然観光は、リピーターが多いという特徴もあります。政府は、将来的には6千万人のインバウンドを目標としていますが、それを達成するには、国立公園を中心とした自然観光のコンテンツを強化し、リピーター増やすことが一番有効だと考えています。そうすれば地方に分散し、オーバーツーリズムの解消にもなります」




インバウンドに比べ、じつは伸び悩んでいる日本人観光客



訪日外国人旅行者数の増加に伴い、インバウンドによる観光消費額も伸びた。その一方で、日本人による国内観光消費額も伸びてはいるが、インバウンドの伸び率よりは少ない。いわば頭打ち状態となっている。



「日本人の観光消費額を伸ばす最も有効な手段は、休日の分散です。道路は渋滞し、宿泊料金もあがる、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始だけがまとまった休日という現状では、これ以上の伸びは期待できません。




愛知県は11月に一週間の「あいちウイーク」を設け、県内の小・中・高の公立高校では、その期間中に学校長の判断で任意の1日を休校日としています。保護者がそれに合わせて有給休暇を取得し、近隣へ出かけるきっかけとなって、観光消費額の効果もあがっています。国全体ではなく、こうした地方からの取り組みが、観光需要の分散と、それに伴う消費額の増大になっていくのではないでしょうか」



減少する観光人口の歯止めは、休日の分散化


「インバウンドの増加や観光消費額の伸長に目がいきがちですが、28兆円とされる2023年の観光消費総額のなかで、日本人による消費額は22兆円前後。じつは、日本人観光客が消費額の3分の2以上を支えているのです。日本人観光客は大切であり、そこが伸び悩んでいるのは由々しき事態でもあります。





その一方で、日本人の観光消費額は2025年以降は今よりも下がる可能性が大きい、私はそう予想しています。観光を支えてきた団塊の世代の大半が後期高齢者となり、多くの方が今までのようには観光地に出掛けなくなるからです。そのためにも、休日の平準化は急務だと思います。このことは、もう随分前から言い続けているのですが……」

 

 


2028年、北米での温泉旅館開業を予定


昨年10月、「星野リゾート」はアメリカでの2028年温泉旅館開業予定を正式に発表した。場所はニューヨーク州。マンハッタンから車で3時間半ほどかかるシャロンスプリングスという、1800年代中盤に栄えたリゾート地だ。鉱泉が湧出するこの地では、先住民族が治療効果を求めて足を運ぶ、いわば温泉保養地と知られた土地だった。

©Hoshino Resorts





ところが、1900年代に入り、飛行機での移動が主になると、人々の足が遠のくと同時に観光地としても衰退の道を歩みはじめた。このシャロンスプリングスで地元の人々と手を携えながら、かつての温泉リゾート地を、温泉旅館を核として再生していく。それは、「星野リゾート」がこれまで国内で行ってきた事業と通底する部分が多い。



「かつて、日本の大手ホテルが北米に進出し、ことごとく失敗しました。バブルの崩壊を失敗の口実としましたが、じつはそうではありません。日本のホテルが北米で西洋スタイルのホテルを始めたからです。それは、喩えるならば、日本の鮨職人が、アメリカでフレンチを始めるようなもの。欧米人にとっては何故? ということになります」




「それと同じで、日本のホテル会社がアメリカまで来て、なぜ欧米スタイルのホテルなんか始めるの、という疑問を投げかけられますし、マーケットは納得しません。アメリカで受け入れられるためには、自分たちの文化のバックグラウンドを明確に打ち出し、それを提供していく、そのためには温泉旅館であることが必須です。このことは、アメリカに住んでいた80年代に、僕自身が痛感していたことでもあります」




温泉旅館を構成する4つの重要な要素




「日本的なデザインと建築」「日本食の提供」「温泉体験」「四季折々の美しさを背景にした心細やかなもてなし」。星野さんは、温泉旅館を構成する要素は、この4つに集約されると考えている。

 





「シャロンスプリングスには、鉱泉があり日本のような四季もあります。そんな土地で、本物の日本建築とデザイン、そして日本食を提供します。3年後の開業に向けた人員の確保も初めていますし、スタッフとして働いていただく現地の方々を日本に呼び、温泉旅館としてのサービストレーニングも行います。客室数はそれほど多くなく、せいぜい50室程度。日本庭園も造り、雪見露天風呂ができるような、まさに日本の温泉旅館そのものを北米で実現したいと考えています」






星野さんにお話を伺ったのは、「星のや東京」の一室だった。いつもそうだが、星野さんはきわめてカジュアルな装いだ。ネクタイはおろか、ジャケットを纏っていることも稀だ。しかし、「星野リゾート」としてのビジネス戦略や組織運営の在り方のみならず、日本の観光業界全体に向けて絶えず幅広い視野と斬新な発想を持ち、正確な数字やデータとともにそれを発信していく様は、まさしくビジネスパーソンの姿だった。




そんな姿が一変したのは、年間60日以上の滑走日確保を公言している、スキー談義に話題が及んだ時だった。

「今シーズンは80日を目指しています」

悪戯っぽく、少し得意げに笑うその笑顔は、スキーが好き好きでたまらない少年そのものだった。

















「星のや東京」の一室にて。館内はすべて畳敷きで、温泉も湧出。大手町のビジネス街に位置し、「塔の日本旅館」を標榜する。




星野佳路 Hoshino Yoshiharu 

星野リゾート代表。1960年長野県軽井沢生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、米国コーネル大学ホテル経 営大学院修士を修了。帰国後、91 年に星野温泉旅館(現・星野リゾート) 代表に就任。以後、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」の5ブランドを中心に、国内外で72施設を運営。2003年には、国土交通省が選ぶ観光カリスマに選ばれ、幅広い見地から、国の観光政策にも多くの提言を行う。趣味はスキー。2024~2025シーズンは年間80日のスキー滑走を目標としている。

 

島村美緒  Mio Shimamura

Premium Japan代表・発行人兼編集長。外資系広告代理店を経て、米ウォルト・ディズニーやハリー・ウィンストン、 ティファニー&Co.などのトップブランドにてマーケティング/PR の責任者を歴任。2013年株式会社ルッソを設立。様々なトップブランドのPRを手がける。実家が茶道や着付けなど、日本文化を教える環境にあったことから、 2017年にプレミアムジャパンの事業権を獲得し、2018年株式会社プレミアムジャパンを設立。

 


Text by Masao Sakurai
Photography by Toshiyuki Furuya

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星野リゾート公式サイト

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和光アネックス ティーサロン「SHIKI パフェ」が新登場

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和光アネックス ティーサロン「SHIKI パフェ」が新登場
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2025.3.12

和光アネックス ティーサロン「SHIKI パフェ」が新登場

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銀座・和光アネックス ティーサロンから、四季それぞれのチョコレートパフェが楽しめる「SHIKI パフェ」が新登場。またケーキ&チョコレートショップでは「SHIKI パフェ」と連動した「SHIKI ショコラ・フレ」が発売される。


第一弾となる「SHIKI パフェ ―HARU―」は、見た目にも華やかで春を満喫できる一品。爽やかなサクラの風味に加え、フランボワーズのソルベやイチゴのコンポート、チェリーのジュレなど、こだわりの素材が幾層にも重なり、食べ進めていくうちにさまざまな味わいに出合える。



SHIKI パフェ ―HARU― 3,630円〈3月1日(土)~ 5月11日(日)の期間限定〉


味の中心となるチョコレートアイスクリームとチョコレート風味の生クリームには、フランス産チョコレートを使った和光の自家製を使用。日本のショコラティエの先駆けとして、30年以上にわたり守られてきた伝統と製法を引き継ぐ和光のチョコレートを楽しめるのも魅力だ。


SHIKI ショコラ・フレ ―HARU―  各1粒 594円〈3月1日(土)~ 5月11日(日)の期間限定〉


1階ケーキ&チョコレートショップに並ぶ「SHIKI ショコラ・フレ ―HARU―」は、サクラの風味とミルクの風味が軽やかなハーモニーを奏でる「サクラ」と、抹茶とほうじ茶の風味を一度に味わえる「抹茶とほうじ茶」の2種類がラインナップしている。


ティーサロン店内


春を感じながらチョコレート本来のおいしさを存分に堪能できるこちらは、5月11日(日)までの期間限定販売。今だけの味わいを、ぜひ楽しんで。

 

◆銀座・和光ティーサロン、ケーキ&チョコレートショップ
【住所】東京都中央区銀座4丁目4-8 和光アネックス
【営業時間】
2階 ティーサロン 10:30~ラストオーダー19:00(日曜・祝日はラストオーダー18:30)
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ザ ストリングス 表参道から「NY(ニューヨーク)トワイライトハイティー」が登場

2025.03.11
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ザ ストリングス 表参道から「NY(ニューヨーク)トワイライトハイティー」が登場
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.03.11

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夕暮れの表参道でニューヨークの華やぎを感じて

2025.3.11

ザ ストリングス 表参道から「NY(ニューヨーク)トワイライトハイティー」が登場

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ザ ストリングス 表参道1階「Cafe & Dining ZelkovA(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)」では、17時から数量限定で「NY(ニューヨーク)トワイライトハイティー」の提供をスタート。





ニューヨークを彷彿とさせるラグジュアリーな店内や緑があふれるテラス席で、お酒とともに季節のセイボリー&スイーツを楽しめる。




充実の3段ハイティースタンドを彩るのは、旬の食材を使用したセイボリー7種とスイーツ3種。“お酒とともにゆったりとした時間を過ごしてほしい”という想いから、セイボリーはお酒とのマリアージュを楽しめる内容に。



ドリンクは、シンガポール創業のラグジュアリーティーブランド TWG Teaの紅茶など全16種類をティーフリーで用意。またハイティースタンドのほか、パスタや魚、肉料理を選べるメインディッシュ付きのメニューや、フリーフロー、シャンパンフリーフローのオプションも登場。さらに土日祝日の18:00からは、大人の夜を演出するDJのライブミュージックがスタートする。



ニューヨークの夜の華やかさを感じられるハイティーは一年を通して利用可能。仕事やショッピング帰りに、リラックスした時間を過ごしてみては。


◆NY(ニューヨーク)トワイライトハイティー
【販売期間】2025年3月3日(月)より通年販売
【販売場所】Cafe & Dining ZelkovA(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)/ザ ストリングス 表参道 1F
【提供時間】17:00~22:00(L.O. 20:00) ※2時間制
【料金】 NY トワイライトハイティー&選べるメインディッシュ 7,800円
NY トワイライトハイティー 円6,800円
フリーフロー +3,000円
シャンパンフリーフロー +6,000円
※税金、サービス料15%込
【予約・問い合わせ】
tel.03-5778-4566(Cafe & Dining ZelkovA 直通)


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NY トワイライトハイティー
ザ ストリングス 表参道 公式サイト

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アラン・デュカスの 料理の神髄@「MUNI KYOTO」高弟2人の饗宴

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アラン・デュカスの 料理の神髄@「MUNI KYOTO」高弟2人の饗宴
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アラン・デュカスの 料理の神髄@「MUNI KYOTO」高弟2人の饗宴

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「MUNI KYOTO」は、京都の渡月橋のすぐそばに佇むスモール・ラグジュアリーホテルである。貴人が別宅を持った嵐山の地にふさわしく、大きくは洋風建築でありながら、随所に和の意匠が施されている。

 

 

一歩入れば、観光客の賑わいとは隔絶された静寂が施設内を支配しているのも嬉しい。






嵐山に溶け込んだホテル外観。







〝食の帝王″の高弟2人が京都でディナーを開催

 

 

さて過日、ホテルのシグネチャー・レストランにて、アラン・デュカスの高弟に当たる2人のシェフが相まみえ、4ハンズディナーの宴が催された。

 

デュカス氏については、今さら説明は不要だろう。フランス、いや世界を代表する料理界の巨星である。モナコとロンドン、異なる国の自分名義の店でミシュラン3つ星を獲得した世界初のシェフだ。今や世界9カ国に30のレストランを指揮し、ショコラ専門店やコーヒー専門店まで展開する、言わば〝食の帝王″である。






パリから来日したのは、フランスを代表するパラスホテル「ル・ムーリス、ドーチェスター・コレクション」にある2つ星レストラン「ル・ムーリス・アラン・デュカス」のエグゼクティブシェフ、アモリー・ブウール氏だ。迎えたのは「MUNI KYOTO」内のレストラン「MUNIアラン・デュカス」のエグゼクティブシェフ、アレッサンドロ・ガルディアーニ氏である。

 






2人が受け継ぐデュカスのDNA

 

 

2人は「ル・ムーリス」の厨房でともに腕を磨いた元同僚でもある。デュカス門下となってともに十年以上、師のDNAを最も色濃く受け継ぐ2人とも言える。

 

来日してから2年10カ月になる京都のガルディアーニ氏が話す。





「2人で料理をするのは久しぶりですが、共同の創作はとても楽しい。それは私たちのチームにとっても、ゲストの皆さまにとっても大変刺激的なことだと思います。

 

 

私たち2人には共通するデュカスのテクニックがありますが、日本の素材は同じものであったとしても味が違います。従来のレシピと新たな素材を、どのように調和させるかを慎重に考えました」




「ル・ムーリス」で同僚だったアモリー・ブウール氏(右)とアレッサンドロ・ガルディアーニ氏。






デュカス氏のDNAについて聞いてみた。

 

「デュカス氏の偉大さは多岐にわたるので、語りつくすのは容易ではありません。料理に限定すれば、旅をしながら、世界中の様々な要素を取り込んでしまうことでしょう。クラシックなフランス料理の確固たるベースがあって、そこに世界各国の料理のエッセンスを加えるのです」




来日したブウール氏はどう答えるか。

 

「私はモナコの『ル・ルイ・キャーンズ』でインターンシップを始めて、それからパリの『プラザ・アテネ』に行きました。デュカス氏とは18年間一緒に働いてきたので、師から得たものはあまりにも多い。例えばプラザ・アテネにあるのは、止まることのない進化です。料理の創造だけではなく、ソムリエにしてもテーブルサービスに関しても、日々新たに変わっていくと言って過言でありません。

 

もちろん、『ル・ルイ・キャーンズ』と『プラザ・アテネ』で違う点はたくさんありますが、それはここ京都でも同じことです。伝統的な料理というものが常にあって、そこに進化の要素を加えること、それがデュカスのDNAですね」






日本の魚貝類と野菜の質の高さに驚愕

 

 

では、コース料理に移ろう。

 

まず、素晴らしいシャンパーニュ(アントワーヌ・ブヴェ)に合わせた4種の独創的なカナッペ、そしてオイスターとジントニックシャーベットのカクテルが出された後に、前菜がサーブされた。

 

ブウール氏による「ホタテ貝 ラディッシュ ナスタチウム」は、色とりどりのカブが繊細にカットされ、円環を成すように並べられた極めて美しい一品だ。カブの下に隠れたホタテは、柚子胡椒とジャスミンのパウダーでマリネされている。もえぎ色のオリーブオイルのソースは、なんと、クズでとろみをつけたものだ。



ホタテとカブのコンビネーションが素晴らしい。




ブウール氏は京都に来るや市場に日参している。日本の食材、とりわけ、「魚貝類と野菜の信じ難いほどの質の高さには驚愕した」そうだ。2年前から日本の素材を扱うガルディアーニ氏の経験がヒントを与え、共作を豊かにしているのだろう。新たな素材使いは、新たな創造と同じことだが、見事にはまっている。

 

この一品は酸味でバチッと輪郭を決められているが、シャキシャキしたカブと柔らかく甘みのあるホタテを、トマトウォーターとオリーブオイルとクズのとろみがつなぎとなって、すべてを融合させている。

 

「もちろん、フランス料理の哲学をある強度を以て保つことが前提です。その一方で、日本の食文化は素材の味を大事にします。ですから、調理しすぎずに、素材の持つ旨味がより際立つように注力した部分はありますね」(ブウール氏)

 

 

 






レイヤーが積み重なる構築の魔術

 

 

ガルディアーニ氏は言う。

「来日した1年目は食材の発見と理解、そして生産者との関係作りに費やしました。創作に打ち込めるようになったのは2年目からです」

 

2品目の「長崎県産クエ ビーツ トレビス シャンパーニュのエミュルション」は、まさに彼が日本で発見したであろう高級魚のクエを使ったグリルだ。



ビーツとトレビスのピンクのエミュルション(乳化させたクリーム)ソースが見事だった。中に散らしたプチプチしたキャビアが、ソースに味の奥行きを与えている。付け合わせのマリネしたビーツも、半生に焼いたクエとソースに絡めると、驚くべき相乗効果をもたらした。




高級魚クエとビーツのソースが合う!







もうすでに、アラン・デュカスの弟子たちが表現する料理の特徴は明らかだろう。

 

上手く魚を焼いた、それに美味しいソースを合わせた——。そのような1対1の対応で料理はまるで終わらない。デュカスの料理哲学とは、味のレイヤー(層)を何重にも積み重ねていくことで、口の中で一つに収斂された時には、経験したこともないような衝撃をもたらす設計をすることなのだ。

 

ソースの魔術だけでは飽き足らない、構築の魔術なのである。

 





オマール海老のカレー粉の驚き

 

 

続くブウール氏による「オマール海老のクルスティアン セロリ 牛の骨髄 ラベージ」(トップ画像)は、ル・ムーリスのシグネチャーディッシュの一つだ。クルスティアン(衣)をまとったオマール海老を、春巻きのように揚げてある。付け合わせはセリとラベージ(ハーブ)で、スパイスとしてごく微量のタマリンド(カレー粉)を忍ばせている。こういう普通のフレンチにはないようなスパイス使いにこそ、デュカスDNAの面目躍如があるのだろう。








海の恵みが続く。ガルディアーニ氏による「松で燻製した鮑 紫アーティチョーク ソースサルミ」は、命名通りで、北海道産のアワビに燻製をかけたものだ。ソースはなんと、2種類が使われている。

 

クレソンのピューレを混ぜた辛子色のサバイヨンソースに、アワビの肝がベースのソースだ。前者のサバイヨンソースにしても変化を加えてあるものだが、後者のソースには驚いた。肝まで味わい尽くす日本文化が入り込んでいる。さらにはスライスしたアーティチョークの苦味のアクセントが小気味良い。


アワビの火入れは精妙だ。






「日本産のアワビは、フランスのものとは鮮度もテクスチャーも余りにも違う。燻して生に近い状態に仕上げました」

いずれにしても、あらゆる味覚に刺激を与えた上で、美味しいと思わせるのだ。味のレイヤー(層)が幾重にも折り重なっていくところに、デュカスの料理哲学の真髄を見る思いがする。







和牛の完璧な火入れと深い味わい

 

 

メインの最後を飾るのはブウール氏による「牛マリネの炭火焼き ロメインレタス オリーブとミント」である。

 

「オリジナルのレシピでは仔牛ですが、今回は和牛にしました。私の感覚では、和牛肉はフランスの牛肉とは相当に違うものです。バターに近い感じなので、火を入れすぎないように注意を払いました」

 

火入れは完璧に思えた。肉をマリネして周りに味噌でも塗ってから焼いたのか、とても味が深い。焦げるまでグリルしたロメインレタスが苦味を与えるが、ミントとオリーブオイルのソースが折り重なっていく様は見事としか言いようがない。


最後のデザート「奈良県産苺 バニラの山葵」は、ガルディアーニ氏によるもの。イチゴのマリネを火であぶり、ワサビのアイスクリームを合わせた。斬新な味わいだ。

最後にブウール氏が語る。


「日本は地方によって作物や肉が変わるところがとても興味深いですね。最も驚いたのは日本酒とウィスキーの高度なクオリティです。それらにはインスピレーションを掻き立てられます。日本酒とフランス料理とのペアリングは簡単ではないですが、いつかやってみたい」


火を入れて甘みが増したイチゴ。







桂川と嵐山を眺めるMUNI(無二)の滞在

 

 

さて、施設の話に戻ると、デュカス監修のレストランはもう一つあり、「MUNI ラ・テラス」では、朝食・ランチ・ティータイムが楽しめる。眼前に広がる桂川・渡月橋・嵐山の景観を眺めながら過ごす時間はすこぶる気持ちがいい。



朝食やランチ時には、眼前の風景が凄い。

ゲストルームは全21室。天井が高くミニマルで無駄なものはなく、白い漆喰と木調をベースにした柔らかい色調が居心地の良さを押し上げてくれる。桂川側の部屋から見える景観が素晴らしい。バスルームからも外の景色が眺められるところも、細やかな神経が行き届いている。

 

京都でMUNI(無二)の宿泊体験を望むのならば、「MUNI KYOTO」を選択しておけば極上の時間が待っている。

嵐山ビューの清々しいゲストルーム。


MUNI KYOTO


住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3番
TEL:075-863-1110

 

MUNI ALAIN DUCASSE

TEL:075-873-7771(10:00~18:00)
営業時間:17:30~(最終入店19:00)
定休日:水曜日
メニュー:コース料理のみ
LES SIGNATURES(7品)38,000円
LES PRÉMISSE (5品)30,000円
(税込み、サービス料15%別途)

 

 





文:石橋俊澄
Toshizumi Ishibashi

「クレア」「クレア・トラベラー」元編集長

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MUNI KYOTO 公式サイト

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毎年テラスを楽しめる季節のみオープンする、シャネル銀座ビルディングのルーフトップテラス「LE JARDIN DE TWEED(ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード)」。2025年の営業が3月1日(土)からスタートした。


銀座の街を見下ろす開放的な空間はもちろんのこと、メゾンのアイコンであるツイード柄に刈り込まれた草木に囲まれる空間で、パリを身近に感じながらドリンクやフードが楽しめると人気の「LE JARDIN DE TWEED」。



「カレ・シャネル」と「ブトンショコラ」、ドリンクのセット「カメリア」4,700円(※別途シートチャージ 1,000円)


おすすめは、昨年の提供開始以降、行列が絶えることなく続いたという人気セット「カメリア」。こちらは同じビルで展開する1つ星フレンチレストラン「ベージュ アラン・デュカス 東京」の限定コースでしか味わえなかったシグネチャーデザート「カレ・シャネル」を、カメリアやマトラッセなどをモチーフにしたプリントショコラやドリンクとともにいただけるティータイムセット。


「カレ・シャネル」とドリンクのセット「ボヌール」3,700円


「カレ・シャネル」は、ゴールドのカメリアが描かれた真っ黒な正方形のショコラムースの中に、ショコラビスキュイや塩キャラメル、プラリネクリームなどが層をなし、ひと口食べるごとに異なる食感や味わいを堪能できる。


「本日の前菜盛り合わせ」4,000円


このほかにもフードメニューは、「本日の前菜盛り合わせ」や「イベリコ豚の生ハムと季節野菜」「サーモンのブリーニ風 サワークリーム添え」など、「ベージュ アラン・デュカス 東京」が手掛ける逸品を用意。


シャンパーニュカクテル「ココ」2,500円


アルコールも充実。ココ・シャネルをイメージした華やかな香りのシャンパーニュカクテル「ココ」をはじめとするカクテルのほか、種類豊富なシャンパーニュはすべてマグナムボトルで提供される。

 

外で過ごすのが気持ちよい季節、銀座の風を感じながら優雅なひとときを過ごしてみては。


◆LE JARDIN DE TWEED(ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード)
【住所】東京都中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビルディング 屋上テラス
【TEL】03-5159-5500
【営業時間】15:00~22:00(L.O. FOOD 20:00、DRINK 21:00)
【定休日】月曜日(12月~2月は冬季休業)
【座席数】50席(テーブル席 18席・ソファ席 16席・カウンター席 16席)
※悪天候およびイベント開催日は休業。詳しくはSNSをご確認ください。

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広州からシェフ来日!5月末までの限定メニュー レビュー@グランド ハイアット 東京 チャイナルーム

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広州からシェフ来日!5月末までの限定メニュー レビュー@グランド ハイアット 東京 チャイナルーム
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広州からシェフ来日!5月末までの限定メニュー レビュー@グランド ハイアット 東京 チャイナルーム

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中国のパーク ハイアット 広州の悦景軒(Yue Jing Xuan)から料理長を招聘し、5月31日までの期間限定スペシャルメニューを提供すると聞いて、グランド ハイアット 東京の中国料理レストラン、チャイナルームに行ってきました。

 

 

 

パーク ハイアット 広州の悦景軒 料理長、ジェイコブ ホアン氏は、中国国内ではミシュランガイドと並ぶ著名なレストランガイドであるブラックパールレストランガイドに、8年連続1ダイヤモンドを獲得する実力派シェフ。1ダイヤモンドとは、ミシュランガイドでいうところの1ツ星相当だとか。


また、ミシュランガイドにおいても、セレクティッドレストランに7年連続で選出されるなど、広東料理の伝統を守りながら、国際感覚あふれるお料理を作るシェフとして有名な方だそうです。



今回は、パーク ハイアット 広州の悦景軒のシグネチャー料理を堪能できる、ディナーコースをいただきました。ホアン氏も初来日のため、メニュー作りに特別に力が入っていたそうです。

 

 


フュージョン感覚あふれる、ホアン シェフの中国料理


まずは、シグネチャーの豚肉のクリスピー焼きも入った、彩り豊かな前菜6品からスタートです。ピータンのゼリーよせや、フェンネルの黒酢マリネなど、意外な組み合わせや調理法で、ほうほう、そうきたか!という感じの、フュージョン感覚あふれる中国料理で攻めてきます!前菜からいきなり、心地よく私の想像を超えて行ってくれました。


下段中央はピータンのゼリーよせ、その左はフェンネルの黒酢マリネなど、ユニークで楽しい前菜6品。



次に出てくるのは、点心3品。「焼売から食べてね」というシェフの伝言に従います。焼売、からし菜入り小籠包、カニ肉パイの順番に食べ、それぞれの食感の違いを楽しみました。私が好きだったのは、カニ肉入りのパイ。サクサクというのか、ホロホロというのか、パイ生地がとても軽快なのです。



点心3品。からし菜入り小籠包、カニ肉入りパイ、トビ子のせ豚肉と玉葱の三色焼売。カニ肉入りのパイ、小さいからもう1つ食べられる、と思いました。



セッコク 玉竹 ハスの実のスープは、ひとくち飲むとまた想像を裏切られます。とても澄んだきれいなスープなので、もっとあっさりしているのかと思いきや、鶏や豚の骨で取ったというパンチのある、旨味が凝縮した味わいです。鶏、豚はわかったのですが、実はそこにもうひとつ決定的に旨味を加えるものがあるそうで、それはなんと、魚の浮袋だとか!あー言われてみれば、なんとなく魚の脂も感じる……かも。面白い。



コクと旨味が凝縮した、セッコク 玉竹 ハスの実のスープ。



クロスオーバーな中国料理。国際感覚豊かなメインの数々


伊勢海老 イタリア麺チーズ風味煮込みにも驚かされます。伊勢海老、クルクルと丸められたイタリア麺が、チーズソースの海に浮かんでいるのです。でもチーズの味は前面にグイグイ出てきたりはしません。味わいのセンターに出てくるのは伊勢海老の出汁なのです。イタリア麵というのは、いわゆるカッペリーニと言われるパスタくらいのとても細い麺。この麺はアルデンテを求めるのではなく、そうめん的な柔らかさです。これがソースによく絡みます。

 

 


海老伊勢イタリア麺チーズ風味煮込み。イタリアン?と思ったけれど、チーズソースは確かにチャイナ。



肉料理のメインは、国産牛サーロインのブラックペッパーソースです。サーロインの適度な歯ごたえと脂、ブラックペッパーの刺激がドーンと口中に広がります。こんなにスパイシーなステーキは初めて。これはぜひ赤ワインを合わせたい。




国産牛サーロインのブラックペッパーソース。前方のテーブルのゲストも同じメニューだったようなのですが、このステーキに、ボルドーのシャトーフィジャックを合わせていました……。赤ワインが口中でブラックペッパーをなだめてくれるんだろうなあ。


〆は牛肉とトリュフの炒飯です。お米は長米で、パラパラとしていて炒め具合良好。見た目に反して割とあっさりした味わいでした。香ばしい風味で、チャーハン好きにはたまらないはずです。

 

 

 

デザートはマンゴーミルクと小豆あんの入りパイの2品。マンゴーミルクのまろやかなコクのある甘みとふわっと広がる酸味のスープがタピオカに絡み、とっても美味しいのです。酸味の正体は、ピンクグレープフルーツの果肉でした。程よい酸味が爽やかさを連れてきます。

 

 

 

小豆あん入りパイは、これも点心の際に出てきたパイ同様、パイ生地の食感がパーフェクト。脂っぽさはまったくなくて、ふた口くらいでサクサクサク、ホロホロホロと口中で崩れる食感を楽しみます。ホアンシェフ、パイはお得意らしく、納得です。


牛肉とトリュフの炒飯は、炒めたお米がパラパラで、見た目に反して軽やかな味。香ばしさで食べるチャーハンです。


デザートは、マンゴーミルクと小豆あん入りパイの2品。私はホアンシェフのパイがとっても気に入りました。パイのサクサクとホロホロは、中毒性があります。美味しい。



とてもユニークな中国料理の数々を繰り出す、ホアンシェフ。伝統と新感覚を融合させる力量のある才能を持ったシェフだと思いました。

 

 

 

ホアン シェフはすでに広州に戻ってしまいましたが、グランド ハイアット 東京のチャイナルームでは、ホアン シェフが開発した悦景軒の限定メニューを5月31日(土)まで提供。ランチコース 1種類(8,800円※)と、ディナーコース1種類(17,600円※)を用意しています。お勧めはシグネチャーのお料理がいろいろ試せるディナーです。

 

 

 

グラスワインの用意も豊富で、私はお料理と合わせてペアリングを楽しみました。チャイナルームのコスモポリタンな雰囲気にぴったりのディナー。ホテルダイニングっていいなあと思いました。

 

 

※ともに税込・サービス料15%別。



笑顔がチャーミングな、ジェイコブ ホアン シェフ。パーク ハイアット 広州の悦景軒では、自然農法を取り入れたエコファームから新鮮な野菜、持続可能な手法で捕れた魚介類など、厳選した食材を使っているのが特徴だそう。「広州に来たら絶対、悦景軒に来てね!」とニコニコと話しかけてくれるナイスガイでした。


















中嶋千祥 Chisa Nakajima

Premium Japan 編集長代理。1950~60年代の日本映画鑑賞とワインを飲むのが大好き。

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グランド ハイアット 東京 チャイナルーム 特別サイト

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