人気記事
About&Contact
重要文化財「如意輪観音坐像」平安時代、醍醐寺蔵、画像提供:奈良国立博物館、撮影:森村欣司
真言宗醍醐派の総本山として、常に歴史の表舞台 で重要な役割を果たしてきた京都洛南の名刹、醍醐寺。開山から1100余年のときを経て醍醐寺の密教美術の至宝を紹介する展覧会が、サントリー美術館で開催されます。
874年、理源大師聖宝(りげんだいししょうほう)によって開かれた醍醐寺は、真言密教のうちでも加持祈禱や修法など実践を重視する寺として発展したことで、その本尊となる彫刻や絵画、修法で用いる仏具など、開創期からの本格的な密教美術の数々が伝わってきました。
今回の展覧会では、国宝・重要文化財に指定された仏像や仏画を中心に絵画、書工芸など醍醐寺の名宝約120件を展示。ふだんは公開されない貴重な史料や書跡を通じて、平安時代から近世に至る醍醐寺の変遷を辿るものです。
国宝「薬師如来 坐像 」平安時代、醍醐寺蔵、画像提供:奈良国立博物館、撮影:佐々木香輔
展示は、「第1章 聖宝、醍醐寺を開く」、「第2章 真言密教を学び、修する」、「第3章 法脈を伝える―権力との結びつき―」、「第4章 義演、醍醐寺を再びおこす」の4章構成。展示物の中でも特に、2メートル近くの像容を誇る国宝「薬師如来および両脇侍像」や優麗な重要文化財「如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう)」、重要文化財「五大明王像」は、平安彫刻の白眉に数えられるもので必見です。このほか桃山時代に豊臣秀吉が行った有名な「醍醐の花見」に関する作品や、三宝院の襖絵、俵屋宗達による屛風など、醍醐寺をめぐる華やかな近世美術も鑑賞できる貴重な機会となります。
重要文化財「三宝院障壁画柳草花図(表書院上段之間)」安土桃山~江戸時代、醍醐寺蔵
会期中は、展覧会関連プログラムとして、仲田順和師(総本山醍醐寺座主)による記念講演会「醍醐寺が護り伝えてきたものとは」(仮)や、みうらじゅん氏(イラストレーター)といとうせいこう氏(クリエーター・作家)が出演する「仏像大使トークショー」などを開催するので、こちらも見逃せません。
◆京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-
会期:2018年9月19日(水)~11月11日(日)
会場:サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館時間:10時~18時(※金・土および9月23日、10月7日は20時まで開館)※いずれも入館は閉館の30分前まで
入館料:入 館 料:一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料(※20名以上の団体は100円割引)
展覧会公式サイト:http://daigoji.exhn.jp/
「アダンの海辺」昭和44 年(1969)個人蔵、千葉市美術館寄託 ©2018 Hiroshi Niiyama
2018年4月6日(金)から箱根・小涌谷の岡田美術館で開催されている「初公開 田中一村の絵画」展。9月24日(月)の閉幕を前に、1ヶ月間の限定で最高傑作の呼び声高い「アダンの海辺」を特別に展示しています。
田中一村は、東山魁夷と同時期に東京美術学校(現・東京藝術大学)へ入学しますがすぐに退学。中国画や文人画、琳派の作風を取り入れつつ、独自の画風で細密な花鳥画を描いた画家です。画壇からは距離を置き、50歳で奄美大島に移住してからは熱帯の動植物を鮮やかな色彩で濃密に描き、後に“昭和の若冲”と称されました。
一村は、ひとつの作品を仕上げるのに2〜3ヶ月かけてじっくり取り組み、満足できないものは破棄したとも言われていて、奄美で描いた作品は30点ほどが現存しているのみです。その中でも今回の展覧会では、本人にして『閻魔大王えの土産品(原文ママ)』と称する最高傑作「アダンの海辺」を8月24日から特別に公開。半年近くを費やし、命を削って描いた渾身の作で、優美に葉を広げるアダンの木と、浜辺の砂一粒一粒の表現に圧倒されます。生前は高い評価を得ることはなかった一村ですが、生命力みなぎる作風やチャレンジングな生涯に関心が集まり、近年その作品の人気が高まっています。
岡田美術館は欧米人向けホテル「開化亭」の跡地に建設された。
今展覧会では、一村と伊藤若冲、東山魁夷の作品を比較しながら鑑賞できることも魅力。近年ブームとなっている伊藤若冲の作品と類似点を見出し、一村と同年代の人気画家である東山魁夷の作品と比較することで、彼の人生に思いを馳せることができるのです。
対象物をじっくりと凝視することから生まれる緻密な表現。南国の植物や動物たちの鮮やかな色や形の繊細さ、奥深さを実感できる田中一村の作品世界へ、箱根から旅してみるのもいいですね。
◆初公開 田中一村の絵画―奄美を愛した孤高の画家―
場所:岡田美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
会期:2018年4月6日(金)〜9月24日(月・祝)
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般・大学生2,800円、小中高生1,800円
庭園入園料:300円
美術館公式サイト:http://www.okada-museum.com/
日本仏教の母山として知られ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された比叡山延暦寺(滋賀県)で、これまでにない規模による大展示会「比叡山 伝教大師1200年大遠忌記念 至宝展」が、2018年8月から11月30日まで開催されています。本邦初公開の作品から通常非公開とされている仏像・仏画などが一堂に会した大変貴重な内容となっています。
延暦7年(788年)、伝教大師最澄上人によって開設された比叡山延暦寺には、度重なる戦乱や災害に見舞われながらも、先人方のたゆまぬ努力によって守り伝えられてきた数々の文化財が所蔵されています。それらの多くが国宝・重要文化財に指定されていますが、通常参拝できる文化財は、ほんの一部に過ぎませんでした。
四天王立像(持国天)
本展は、最澄上人の没後1200年を迎える事業の一環として開催されるもの。元亀の焼き討ちを逃れた西塔瑠璃堂の「本尊薬師如来像」、そして「宝冠釈迦如来坐像」など約10点の作品が初公開されるほか、約60体の仏像、国宝指定の書跡「天台法華宗年分縁起」、「伝教大師請来目録」、「伝教大師入唐牒」、そして仏画など、通常非公開とされている数多くの文化財が展示され、まさに比叡山の仏教美術の粋が集められた大規模なものとなっています。
なお、会期中は展示会コラボレーション企画として、「写仏体験」や「オリジナル花押作成」といった仏教美術とも縁の深い伝統工芸の製作体験ができるワークショップが開催されるので、こちらも気になるところです。(ワークショップは事前予約制)
また、2016年より10年をかけて改修中で現在は全て外観が覆われている延暦寺「国宝 根本中堂」の中庭・修学ステージがこのほど完成し、屋根の高さまで登って眼下に建物を見ることができるようになりました。国宝・重文改修ならではの珍しい作業も行っているので、こちらも普段目にすることのない貴重な光景となりますね。(堂内は通常通り拝観可能)
芸術の秋を、比叡山の仏教美術で感じてみてはいかがですか。
◆比叡山 伝教大師1200年大遠忌記念 至宝展
会場:比叡山延暦寺 国宝殿
前期:2018年8月1日~9月30日
後期:2018年10月3日~11月30日
時間:8:30~16:30
入館料:大人500円(400円)・中高生300円(200円)・小学生100円 ※( )内は20名様以上の団体料金
※延暦寺諸堂巡拝料が別途必要となります。
至宝展公式サイト:https://www.hieizan.or.jp/archives/3637
源氏香の図をモチーフとした新作香炉の一部
レディー・ガガが身に付けたことで話題となった超厚底の「ヒールレスシューズ」。花魁に関する研究を始めとして、日本の伝統文化から着想を得た作品制作で世界に名をとどろかせる舘鼻則孝氏の代表作です。そんな舘鼻氏が“香りの日本文化”にフォーカスして、日本古来の伝統的な手法やデザインをリシンクした個展が東京・九段で開かれます。
1927年に竣工したスパニッシュ様式の邸宅、旧山口萬吉邸(kudan house)を舞台に、アーティスト舘鼻則孝氏が日本文化を再考する展覧会「NORITAKA TATEHANA RETHINK―舘鼻則孝と香りの日本文化―」を開催。会期は2018年9月14日(金)から9月16日(日)までの3日間です。
代表作であるシューズの新作も登場
都の有形文化財にも指定されている歴史的建築で行われる展示では、代表作である「ヒールレスシューズ」のほか、“源氏香の図”をモチーフとした香炉を新作として公開。また、遊女の煙管から着想を得た「THEORY OF THE ELEMENTS」の最新作も登場します。これはJTとのコラボで生まれた作品で、加熱式たばこ用デバイス「Ploom TECH」の専用アクセサリーとして販売されているもの。2018年の新作は螺鈿細工と漆調の塗装が特徴なのだそう。
さらに、会場内の和室で“聞香体験”も実施。京都の老舗である松栄堂の協力の元、香木を鑑賞し日本独自の“香道”の楽しみをどなたでも体験できます。
縦5本の線を横線で結ぶことで52通りのデザインが生まれる“源氏香の図”など、日本文化の中の香りにまつわる意匠をリシンクし、舘鼻氏ならではのデザインで昇華させた作品群。日本の伝統文化を見つめ直し、独特な感性で世界のセレブをも魅了し続けるTATEHANAワールドを、いち早く体感できる展覧会です。
◆NORITAKA TATEHANA RETHINK―舘鼻則孝と香りの日本文化―
会期:2018年9月14日(金)〜9月16日(日)
開催時間:11:00〜19:00
会場:旧山口萬吉邸(kudan house)
東京都千代田区九段北1-15-9
入場料:無料
会場URL:https://kudan.house/facility/
東京から新幹線で1時間半ほど、長野県東部の高原の街で、実にユニークなアートフェスティバルが開催されます。2018年8月11日から9月30日まで開催される「浅間国際フォトフェスティバル」は、株式会社アマナと「文化・高原公園都市」を掲げる長野県・御代田町が共同で開催する、いわば「写真による町おこし」イベント。ビジュアルコミュニケーションが活発化するいま、御代田町が日本の写真文化の交流拠点となり、アマナのビジュアルへの知見を生かし、地域と写真の魅力を世界的に発信することがコンセプトです。
旧メルシャン軽井沢美術館跡地。5300坪の広大なエリアに写真美術館設立を準備中。
テーマは「Return to Camera(カメラに帰れ)」。本会場となる旧メルシャン軽井沢美術館跡地を中心に、町内の33箇所で、国内外で活躍する作家によるアートフォト作品を展示。見上げるほどの巨大な作品から、ARやVRを使った最新技術による作品まで、今までにないアートフォトの楽しみ方を提案します。
小山一成氏が記録した御代田町の四季折々の景色を切り取った写真も屋外展示される。
期間中は、浅間の美しい夜を楽しむ「星空写真教室」や太陽光でオリジナルTシャツを作るワークショップ、フォトブースなど様々な体験型のイベントも実施するほか、地元の食材を使ったハンバーガーやクレープ、地ビールなどをフードトラックで販売するのでこちらも気になります。
今回は2019年本格開催のプレイベントとのこと、プレでこの規模だと来年の本番が今から楽しみです。
◆浅間国際フォトフェスティバル
会期:2018年8月11日(土祝)〜9月30日(日)※会期中無休
会場:長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794−1(旧メルシャン軽井沢美術館)周辺エリア
時間:10時00分〜18時00分
入場料:無料
公式サイト:https://asamaphotofes.jp/
復員兵 品川駅 1946
銀座のバー「ルパン」の椅子で膝を抱え酔いつぶれる太宰治、紙の山に埋もれる坂口安吾。敗戦後の混乱期、1946年に撮影されたこれらのカットは、当時北京から引き上げてきたばかりの林忠彦が撮影したものです。後に昭和を代表する写真家として人気を得ることとなった林の、生誕100年を記念した展覧会が催されます。
2018年8月10日(金)から9月29日(土)まで、東京・九段の千鳥ヶ淵そばにあるギャラリー册(さく)で開催される、生誕100年記念 林忠彦写真展「カストリ時代 1946-1953―喪失をだきしめて」。敗戦から復興しようとたくましく生きる人々の姿を克明に記録し、当時人気だった安価な大衆娯楽誌、通称“カストリ雑誌”へ次々と作品を発表した林忠彦の、1946年から1953年までの写真を集めた展覧会です。
(左)太宰治 1946 (右)坂口安吾
太宰や織田作之助など無頼派文士たちのポートレート、品川駅や上野、銀座などで撮影した当時の日常風景のほか、本展覧会では特別に1953年本土復帰の際、奄美大島で撮影された作品数点や、これまでの展覧会には出品されていなかった初公開作品も10点ほど展示されます。まさに生誕100年を記念するにふさわしい展覧会です。
また、会場では新潮社から発売される特装版「無頼」BOXを展示販売。予約販売限定で、120セットのみなので、現品を見られる貴重なチャンスです。
昭和の混乱期、時代に翻弄されながら生き抜いた人々と、同じ目線で過ごしながらシャッターを切り続けた林忠彦。彼の写真を通して、喪失から立ち上がる勇気と熱を感じることができるはずです。この夏、生きるパワーをもらいに千鳥ヶ淵のギャラリーを訪れてみてはいかがでしょう。
◆生誕100年記念 林忠彦写真展「カストリ時代 1946-1953―喪失をだきしめて」
会期:2018年8月10日(金)〜9月29日(土)
会場:ギャラリー册(さつ)
東京都千代田区九段南2-1-17 パークマンション千鳥ヶ淵1階)
開催時間:10:30〜19:00
定休日:日・月・祝日 ※8月11日は営業
お問合せ:ギャラリー册 TEL:03-3221-4220
http://www.satsu.jp/?page_id=24
◆林忠彦写真展 関連トークショー
8月11日(土)14:00〜16:00 ゲスト齋藤康一氏(写真家)
8月18日(土)14:00〜16:00 ゲスト立木義浩氏(写真家)
トークショー会費:3,000円(お茶・お菓子付き)
※20名限定、要事前申し込み
アートのある暮らしを提案している銀座 蔦屋書店のイベントスペースで、“GINZA ART EXHIBITION”と題した展覧会の定期開催が決定。その第1弾として、アーティスト・三宅信太郎氏の個展「果てしない夜景」が、2018年8月7日(火)から26日(日)まで開催されます。
三宅氏は、ドローイング、立体、パフォーマンス、映像など、様々な表現形式によって自由で機知に富んだ世界観をつくりあげてきました。厚紙や木に女の子等のドローイングを描いて型取りした「切り抜き」、コスチュームや自身が制作した様々な着ぐるみを着てのライブドローイングなど、豊かで独創的な作品は世界各地で鑑賞者を魅了し続け、国内のみならずイタリア、オーストリア、ベルリン、台湾など世界各国で個展を開催しています。
今回の個展では、会場内にダンボールで作り上げた色とりどりの建物が積み上げられ、組み合わされて小さな街を構成。建物にはそれぞれ小さな灯りがともされ、光の数と同じだけの生活や人生が表現されています。銀座の街の蔦屋書店の中に、さらに小さな街が作られ、言わば「果てしない夜景」が広がっていきます。
本展覧会に合わせて、これまでの三宅氏の活動を記録した写真集を発売予定。さらに、個展の開催を記念して、描き下ろし作品のステッカー、マスキングテープ、クリアファイルやトートバッグなど、銀座 蔦屋書店オリジナルグッズも販売されます。
夏の夜の街の喧騒をダンボールで表現したアート作品。小さな家のひとつひとつをのぞき込んで、様々な人生に思いを馳せてみるのも楽しいですね。
◆GINZA ART EXHIBITION 三宅信太郎「果てしない夜景」
会期:2018年8月7日(火) ~ 8月26日(日)
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F)
時間:10:00~22:30(休館日:無休)
入場料:無料
お問い合わせ:TEL03-3575-7755
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/2636-1206320615.html
2016年の「おしゃべり鑑賞タイム」の様子
静寂の中で心穏やかに作品と向き合うことができる美術館。足を運びたくても、お子さんを連れて行くのは、ほかの来館者の迷惑になるから・・・と遠慮している方も多いのでは。普段はなかなか美術館へ行く機会のない小中学生の皆さんとその保護者の方に限定して、1日まるごと美術館を開放するイベントが企画されています。
東京・六本木のサントリー美術館が、2018年8月28日(火)だけ限定で「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」に変身。本来なら休館日であるこの日を、“こども専用びじゅつかん”として、小中学生とその保護者の方に無料開放するイベントです。
開催中の「琉球 美の宝庫」展を鑑賞できるほか、作品を鑑賞するヒントや、気に入った作品をスケッチできるメモ欄などが設けられたワークシートを全員に配布。琉球国王尚家に伝わる玉冠のような冠を作るワークショップ、館内ツアーなどが用意されています。
ほかにも、琉球國祭り太鼓 東京支部のパフォーマンスや、台紙に絵をかいてオリジナルのうちわを作るワークショップ、琉球ガラスを詰め込んだキャンドル作り、特別こども館長体験など、1日まるごと美術館を満喫できるプログラムがたくさん。事前に予約が必要なものや、整理券を配布する企画もあるので、早めにチェックしてください。
2016年の「自分だけのうちわをつくろう」の様子
夏休み最後の思い出作りに、涼しい美術館でアートに触れる1日もいいですね。お子さんが興味があってもなくても、気軽に楽しめるこんなイベントから美術の世界に親しんでみてはいかがでしょう。
◆サントリー美術館「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」
開催日:2018年8月28日(火)
開催時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場:サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
◆事前予約が必要なプログラム
・琉球ガラス工作室
・スペシャルプログラム 特別こども館長
応募締切:8月7日(火)
※WEBサイトより申込み。応募多数の場合は抽選・結果は当選者のみに連絡
お問い合わせ:TEL03-3479-8600
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/kids/
藤田嗣治 《カフェ》 1949年 油彩・カンヴァス ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)蔵
Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF © Fondation
Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
明治半ばの日本で生まれ、80年を超える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となった画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)が世を去って今年で50年目にあたります。
この節目に、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の主要な美術館からの協力も得た大回顧展「没後50年 藤田嗣治展」が、2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)まで上野の東京都美術館で開催されます。
本展覧会は、数年前に修復を終えた大原美術館の「舞踏会の前」や東京国立近代美術館の「五人の裸婦」など国内の代表作に加え、パリのポンピドゥー・センターや、ベルギー王立美術館、アメリカのシカゴ美術館など、欧米の主要な美術館からの代表作も含め、精選された作品100点以上を、制作年順に「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設けて展示。最新の研究成果等も盛り込みながら、藤田芸術をとらえ直そうとする試みです。
藤田嗣治 《タピスリーの裸婦》 1923年 油彩・カンヴァス 京都国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦の代表作や、日本初公開となる「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」(シカゴ美術館蔵)など、これまで紹介されることの少なかった作品も展示されます。
東京美術学校(現・東京藝術大学)で学んだ藤田にとって上野は画家としての原点といえる場所。見どころ満載の展覧会にじっくりとひたってみてはいかがでしょうか。
◆没後50年 藤田嗣治展
会 期:2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
会 場:東京都美術館(東京・上野公園)
開室時間:9:30~17:30
※会期中の金曜日は20:00まで、8月3日、10日、17日、24日、31日は
21:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休室日: 月曜日、9月18日(火)、25日(火)
※ただし、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、
10月1日(月)、8日(月・祝)は開室
観覧料:一般1,600円 大学生・専門学校生1,300円 高校生800円 65歳以上1,000円
お問合せ:03‒5777‒8600(ハローダイヤル)
公式サイト:http://foujita2018.jp/
◆東京都美術館
アクセス:https://www.tobikan.jp/guide/index.html
<村松司>蓮(ブローチ) 3,024,000円(K18YG、ダイヤモンド、七宝(プリカジュールエナメル)) カエル(ピンブローチ)345,600円(K18YG、ルビー、七宝(バスタイユエナメル))
身につけた時の美しさや芸術性、オリジナリティ、高い技術、素材の確かさ、そして伝統技法からの革新性など、「アートジュエリー」と呼ぶにふさわしい美が日本橋三越本店で展示されます。日本ならではのジュエリーを発展させ続けている13の作家・工房・ジュエラーの作品が、伝統と革新をベースに「アートジュエリー」と呼ぶにふさわしい商品が「Technique(卓越した技法)」「Design(日本の美意識)」「Antique(アンティークの魅力)」の3つの切り口で紹介されます。
英国骨董宝飾店<ボンドストリート>の代表中島正己氏によるセレクション。中島氏は西洋美術商などを経て、1987年にアンティークジュエリーを輸入販売するナカジマ・コレクションを設立。世界中を飛び回り様々な年代のジュエリーを買い付け、その審美眼で選び抜いた、希少でクオリティーの高いコレクションが高い評価を得ているそう。
<u>Techniqueー卓越した技法ー</u>
<ノブコ イシカワ>ブローチ兼ペンダントヘッド 「愛の調べ」 2,754,000円(Pt900、K18YG、ダイヤモンド、赤銅)
日本の伝統工芸に西洋の感性を融合させ、新たな世界観を確立した。まだ日本にジュエリー文化が根づいていなかった時代に「日本女性の美しさを引出し、日常着にまとうジュエリーをデザインしたい」という想いから誕生したブランド、ノブコ イシカワ。
<u>Designー日本の美意識ー</u>
<大倉堂>あぢさゐ Ptダイヤモンドピンブローチ兼ペンダント 972,000円-日本橋三越本店先行販売-(D=計1.02ct、チェーン長さ:約50cm 長さ調節機能付き)
西洋発祥のジュエリー技法を用いながらも、独特の「ジャポニズム」で日本の美意識を表現するマニファクチャーブランド<大倉堂>。日本の伝統工芸である漆を取り入れているところも特徴のひとつ。
<u>Antiqueーアンティークの魅力ー</u>
<作家不明>プラチナナチュラルパールダイヤモンドペアブローチ(英国、1910年頃) 13,500,000円 (約8.1×2.3cm)
会期中には以下のようなイベントも開催。普段見ることができない逸品と出会うことができるかもしれません。
<u>Event-イベント情報-</u>
1.ジュエリーオーダー&リフォーム 7月18日(水)~23日(月)各日午前10時30分~午後6時00分
2.永坂景子氏による実演と蒔絵体験 7月18日(水)・22日(日)各日午前11時00分~・午後2時00分
3.工房クラフトマン実演・解説 7月18日(水)・20日(金)・21日(土)各日午前10時00分~午後6時00分
会期:7月18日(水)~23日(月)*最終日は午後6時終了
会場:本館7階催事会場
西洋のアール・ヌーボー、リバティ・プリントなどにも影響を与えたと言われる伊勢型紙と江戸小紋。その伝統的な染技術をベースに新たな作品を生み出している「廣瀬染工場」が、創業から100年を迎えることを記念し、伊勢型紙と江戸小紋の歴史と未来を見つめる展覧会が催されます。
2018年7月17日(火)から8月26日(日)まで東京・原宿のEYE OF GYREで開催される「亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界」では、古くから伝わる技術を現代まで受け継ぐ老舗・廣瀬染工場が、伝統的な技術で染め上げた江戸小紋の反物や着物を展示。さらに同社4代目・廣瀬雄一さんと、インテリア設計でも知られる建築家・長坂常さんとがコラボレーションし、家具や展覧会の空間そのものを作り上げる実験的な試みとなっています。
古くは室町時代にまでさかのぼるといわれる江戸小紋の染技術。和紙を彫刻刀で削り文様を浮かび上がらせた伊勢型紙を用いて、布地に様々な柄を染める技術ですが、江戸時代の初期に武士の裃に用いられるようになってから、庶民の普段着まで広く普及したそうです。
幕末にはシーボルトが浮世絵と一緒に伊勢型紙を持ち帰ったという逸話も残されており、幾何学的でグラフィカルな文様や花鳥風月を象徴化したデザインが、19世紀のヨーロッパの工芸に少なからず影響を与えたとか。
当時、欧米諸国から斬新に受け取られた伊勢型紙、そして江戸小紋のデザインや染技術を現代の感覚で再び捉え直し、家具やインテリア、建築といった新たな視点から見つめる本展覧会。二次元でも三次元でもない、“亜空間”としての江戸小紋の世界を体感できる、貴重な場となりそうです。
◆亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界
会期:2018年7月17日(火)〜8月26日(日)
会場:EYE OF GYRE/GYRE3F
所在地:東京都渋谷区神宮前5-10-1
開催時間:11:00〜20:00
https://gyre-omotesando.com/artandgallery/edokomon/
◆トークセッション
日時:2018年7月19日(木)19:00〜20:00
長坂常×廣瀬雄一、モデレーター生駒芳子
コンピューターグラフィックスに代表されるデジタルアートは、今や画面の枠を飛び出し、プロジェクションマッピングやVRなど、私たちが作品世界を体感できるアートへと進化を遂げています。このほど、デジタルアートの先駆者として知られるチームラボが森ビルとタッグを組み、世界に先駆けてデジタルアートの美術館をオープン。世界初公開の作品を含む、約50作品が展示されます。
2018年6月21日(木)、東京・お台場のパレットタウンにオープンする「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」は、10,000㎡という巨大空間でアート作品を展開する世界初のデジタルアートミュージアム。館内は“Borderless(ボーダレス)”をテーマに5つの世界で構成されていますが、作品同士の境目がなく、作品と鑑賞者の境界すら存在しないのが特徴。作品は展示室を飛び出し、通路を移動して他作品と共鳴して融合し、鑑賞者をもその世界へ取り込んでいきます。
ほかにも、光が溢れる3D空間でボルタリング体験ができる「チームラボアスレチックス 運動の森」、フルーツが実る滑り台やお絵かき水族館で学びと創造を楽しむ「学ぶ!未来の遊園地」など、心も体も満たされるアート体験が待っています。
また、「EN TEA HOUSE」では、一服の茶に花々を投影し、器の中に広がるアートと共にお茶を楽しむことができるそう。「水出し茶」や「ゆず緑茶」(各500円)などをゆっくり味わいましょう。
世界の注目が東京に集まる2020年を目前に控え、魅力ある街づくりや施設の建設が急がれる中、湾岸エリアでまた新たなスポットが誕生。このミュージアムでは、私たちの存在と作品とがボーダレスに融合する、未来のアートの姿を垣間見ることができるはずです。
◆森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス
所在地:東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)
開業日:2018年6月21日(木)
営業時間:月~木11:00~19:00(21:00)、金・祝前日 11:00~21:00(22:00)、土 10:00〜21:00(22:00)、日・祝日10:00〜19:00(20:00)
※最終入館は閉館の1時間前
※()内は6/21(木)〜8/31(金)までの特別延長時間
※営業時間はシーズンによって異なります。詳しくは公式サイトをご確認下さい
休館日:第2・第4火曜日
料金:一般/高・大学生3,200円(※6月21日~7月31日までは2,400円)、子ども(4歳~中学生)1,000円(以上税込)
http://borderless.teamlab.art/jp
那須山麓の木々や清らかな水に囲まれた環境に滞在しながらアートに触れ、創作を楽しむことができる「アートビオトープ那須」。来訪者は、森の中のレジデンスに宿泊し、ガラス工芸や陶芸の創作、サイクリングや乗馬といったアクティビティを体験できます。
このアートと自然のレジデンスに、新たなエリアが誕生。建築家・石上純也さんによる“建築としての庭”、ボタニカルガーデン「水庭」です。
2018年6月3日(日)にオープンした「水庭」は、数百本の木々と無数のビオトープが織りなす水と森のアート空間。隣地の雑木林にあった1本1本の木々の種類や形状を調査して再配置し、田んぼに水を引いていた水路を使って造園されたものです。かつては、水田として利用され、雑木林だったこともあるこの土地のポテンシャルを、ギュッと濃縮させて再構築した、芸術作品および建築物としての庭なのだとか。
この「水庭」を手掛けた石上純也さんは、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞するなど、国内外から高い注目を集める建築家。2018年3月30日(金)からパリのカルティエ現代美術財団で開催されている個展「Freeing Architecture(自由な建築)」でも、この「水庭」のほか、数々のプロジェクトが紹介され話題となっています。なお同展は好評につき、2018年9月9日(日)まで会期が延長されることとなりました。
最も美しい「水庭」を堪能できるのは早朝。レジデンスの宿泊者は、前日に予約すればモーニングガイドツアーに参加できます。せせらぎの音や小鳥のさえずりを聞きながら、清々しい朝の「水庭」をゆっくりと散策しましょう。また、宿泊しなくとも、ランチもしくはティーがセットになったガイド付きの鑑賞ツアーで見学することができます。その他にも、ガラス体験などのアクティビティへの参加や、カフェやギャラリーの利用もできます。
この夏、那須を訪れたらぜひ立ち寄りたい、涼しげな水辺のアートスポットがまたひとつ増えました。
◆アートビオトープ那須「水庭」
http://artbiotop.jp/
住所:栃木県那須郡那須町高久乙道上2294-3
TEL:0287-788-7833(代表)
宿泊:スタンダードプラン(1泊朝食付き)15,700円(税抜)、長期滞在・連泊プラン(1泊朝食付き)15,000円(税抜) ※ハイシーズン料金有
アクティビティ:
●「The Art of Walking」(モーニングガイドツアー)朝7:30〜(40分間) ※宿泊者無料、外来1,000円(税別)
●「水庭」鑑賞ツアー(約40分)+「ギャラリーカフェ」でのティー 2,000円(税別) 平日:13:30 ~/土日祝:11:00 ~・ 14:00 ~
●「ギャラリーカフェ」でのランチ+「水庭」鑑賞ツアー(約40分) 4,000円(税別) 平日:13:30 ~/土日祝:11:00 ~・ 14:00 ~
※いずれも完全予約制(前日17時までに要申込)
「もの派」をご存知でしょうか。1970年前後に日本で生まれ、今では世界で最も有名な前衛美術運動のことです。この「もの派」を代表する現代美術家・菅 木志雄(すが・きしお)氏の個展「放たれた縁在 Released Existence on Edge」が、2018年5月12日(土)から、GINZA SIXの銀座 蔦屋書店内にある「THE CLUB」にて開催されています。
今展では、1980年代から2016年にかけての菅氏の作品約20点を回顧展形式で展示しています。「もの派」では、木や石などの自然素材、紙や鉄材などニュートラルな素材を使うことがひとつの特徴。菅氏は、「もの」を自在に操るだけでなく、それらによって生み出される「空間」さえも作品として提示します。
今回は中でも金属作品を中心に集めての展示。展示作品には、鍋やアルミニウムなど、人間の手で作られた素材が使われています。異なる「もの」と「もの」の間に生まれる関係、そしてそれを展示する「空間」と「もの」との相互性。菅氏は、自身の作品について「人間」も「もの」も同価値ということを提示していると述べています。
菅氏の作家活動は既に約50年にもおよび、現在も精力的に作品を発表している希有なアーティストです。「自然」に存在する素材と、「人間」によって作られた素材、このふたつの「もの」が生み出す新しい空間を、今展では存分に味わえることでしょう。
◆菅 木志雄・個展「放たれた縁在 Released Existence on Edge」
会期:2018年5月12日(土)〜7月4日(水)
会場:THE CLUB
会場住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内
時間:11:00〜19:00
http://theclub.tokyo/ja/exhibitions/
山水菊蒔絵提重 江戸時代(18~19世紀)※前期展示品/ 提重は「提げ重箱」の略称で、「行厨」ともいい、重箱や取り皿、酒器などを加えて一箱に収め、提げ手をつけたもの。いわばハレの宴用の弁当セットであり、花見や紅葉狩り、祭りや芝居見物といった遊山行楽など、用途に応じて目的に相応しい意匠の器が作られた。本作は菊の咲き誇る山水を色調の異なる数種の金蒔絵であらわした提重で、菊花を打ち出した銀製の徳利には一部鍍金が施され、まばゆいばかりの豪華な意匠である。
三菱創業者として知られる岩崎彌太郎氏の弟の彌之助氏と、その息子の小彌太氏の父子二代にわたる蒐集品を収蔵・展示する静嘉堂文庫美術館。所蔵品は国宝7件・重要文化財84件を含む和漢の古典籍およそ20万冊と東洋古美術品約6,500件、そして世界に3点のみ現存する国宝「曜変天目」(中国・南宋時代)を有しています。
4月24日(火)から6月17日(日)の期間、酒を盛る・注ぐ・酌み交わすうつわ、そして酒を呑む人びとをテーマにした「酒器の美に酔う」展が開催です。
酒は「天の美禄」「百薬の長」と称えられ、婚礼や宴といった祝いや別れの席、日々の暮らしといった、人生のさまざまな場面で酌まれ、盃が交わされます。古くから東洋では、酒は神に捧げ、神と人とをつなぐための神聖なものとされ、それを盛る荘重な酒器もまた祭や式の中で重要な役割を果たしてきたといいます。やがて飲酒の普及にともない、四季折々の風情やもてなしの趣向にあわせた多彩な酒器が生み出されました。
本展では、およそ3000年前の中国古代から幕末・明治時代まで、東洋の豊かな酒器の世界と酒をめぐる美術が紹介されます。8代将軍徳川吉宗による特注品と考えられる、現存唯一の盛期鍋島焼の酒器、工芸の粋と遊び心がうかがえる器や重要文化財などが並びます。
色絵牡丹文水注 鍋島藩窯 江戸時代(17~18世紀)/ 鍋島焼は、徳川将軍家への献上品や諸大名への贈答品として、佐賀藩鍋島家が最高の技術と材料を集めて作らせた特製の磁器。気品溢れる本作は、盛期の鍋島藩窯の水注として唯一伝わるもの。色絵の牡丹のしべや唐草の縁どりといった細部に、鍋島焼では稀な金彩が施され、また注口や把手には金蒔絵で主文様と同じ牡丹唐草があしらわれている。八代将軍・徳川吉宗(1684~1751)による私的な注文に「仙盞瓶(センサンビン)」として記録される品であった可能性も指摘される。
色絵松竹牡丹文壺形段重 京焼 江戸時代(18~19世紀)/ 茶壺を模した段重で、三段に分かれ、下段・中段は酒肴を入れ、上段は酒を入れて徳利のように使ったものと考えられる。牡丹と丸文をあしらった方形の裂「口覆」と紅色の組紐をあらわすことから、茶の湯の世界で茶人の正月ともいわれる「口切の茶事」の際に茶壺に施す華やかな壺荘をイメージした意匠と考えられる。胴部には歳寒三友のうちの松竹が描かれている。
酒及び酒器が太古よりどのように嗜まれ、人々に親しまれてきたか、その歴史が垣間見れる本展示会。酒好きでなくても、美術品として美しい酒器を楽しむこともできます。期間中に講演会や学芸員による列品解説もあるので、この機会に足を運んでみては。
「酒器の美に酔う」展
会期:2018年4月24日(火)~6月17日(日)
会場:静嘉堂文庫美術館
〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1
※毎週月曜日(ただし、4月30日は開館)、5月1日(火)は休館日
開館時間:午前10時~ 午後4時30分(入館は午後4時まで)
入館料:一般1,000円、大高生700円(20名以上団体割引)、中学生以下無料
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)/英語版ハローダイヤル案内 03-5777-8686
※会期中、一部作品の展示替えあり。講演会や列品解説の日程は美術館HPよりご確認ください。
http://www.seikado.or.jp
画像の無断転載を禁じます