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閉館後の美術館を舞台に「真夜中の学芸員」を体験
2026.7.9
「TOKYO NODE GALLERY」でナイトミュージアム企画を開催
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⻁ノ⾨ヒルズ ステーションタワー8階・45階の「TOKYO NODE」で、没入型体験イベント「どこか奇妙な職業体験 真夜中の学芸員」が、7⽉24⽇(⾦)から開催される。
“奇妙な”職業体験の舞台となるのは、同ギャラリーで開催中の、マルチメディアアートの巨匠・トニー・アウスラー氏による大規模個展『トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま〜魔術、メディア、アート〜』の閉館後の会場だ。
参加者は、片手に⽩⼿袋をつけ、真夜中の学芸員として、通常の作品点検はもちろん、『動き出す展⽰物』や『瞬きをする肖像』など、おかしな美術品を巡回しながら、いつの間にか、不思議なことに巻き込まれていく。
⼈間の知覚の危うさを問うアウスラー作品のテーマを体感しながら、昼間の鑑賞では味わえない圧倒的な⾮⽇常感と緊張感を楽しめる没入型体験イベントだ。
あなたも、ワクワク感に包まれた「どこか奇妙な」職業体験を楽しんでみてはいかが。
◆どこか奇妙な職業体験 真夜中の学芸員
【期間】2026年7⽉24⽇(⾦)〜8⽉30⽇(⽇)の⽊曜⽇〜⽇曜⽇(7⽉30⽇(⽊)を除く)
および8⽉10⽇(⽉)〜8⽉12⽇(⽔) ※計25⽇間
【会場】⻁ノ⾨ヒルズ ステーションタワー8階・45階TOKYO NODE (東京都港区⻁ノ⾨2-6-2)
【公演】⽊曜18:45〜、⾦曜・⼟曜19:45〜、⽇曜18:45〜(各回制/所要時間 約75分)
※8⽉10⽇(⽉)〜8⽉12⽇(⽔)は⽊曜・⽇曜の公演時間に準ずる
【料金】4,500円(税込み)※トニー・アウスラー展⼊場料2,400円を含む
※詳細は公式サイトを要確認
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エルメス財団、夏のオープンクラスを開催
2026.7.7
「金属に学ぶ、五感で考える:夏のオープンクラス」
Leonor Serrano Rivas, Installation view of Here Be Dragons , 2025
Courtesy of the artist and carlier | gebauer
Photo: Andrea Rossetti
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エルメス財団が展開するスキル・アカデミーでは、7月15日(水)から8月16日(日)まで、「金属に学ぶ、五感で考える:夏のオープンクラス」を、東京・SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)で開催する。展覧会やワークショップ、トークイベントを通して、金属という素材が持つ魅力や可能性を、多角的な視点から体感できるプログラムだ。
Leonor Serrano Rivas, Where We Expect to Find Flowers n3, 2025
Courtesy of the artist and carlier | gebauer
Photo: Roberto Ruiz
スキル・アカデミーは、⾃然素材に関わる職⼈技術や⼿わざを伝承、拡張、共有することを⽬指すエルメス財団のプロジェクト。日本では2021年より活動をスタート。展覧会やワークショップなど様々な体験を通じて、素材の組成や技術、⽂化などを多⾓的に探究している。
Leonor Serrano Rivas, Installation view of Here Be Dragons , 2025
Courtesy of the artist and carlier | gebauer
Photo: Andrea Rossetti
Sayaka Shimada, Fireworks for another world that never came, 2022
©Sayaka Shimada
今回のテーマは、私たちの暮らしに欠かせない「金属」。 会場では、レオノール・セラーノ・リヴァス、Playfool、島田清夏の3組のアーティストによるグループ展「結合」を開催。⾦属と対話を⾏う彼らの実践を通じて、⾦属と⾝体の連鎖的な「結合」の在り⽅を探っていく。
Playfool, Installation view of a re(imitation) of Life , 2024
Courtesy of the artist
Photo: Naoya Toita
また、鍛金によるジュエリー制作を体験できる抽選制のワークショップやガイドツアー、アーティスト・トークなども用意。見るだけではなく、触れ、考え、手を動かすことで、金属への理解をより深められる構成となっている。
Sayaka Shimada, R9+C9QP , 2020
Courtesy of the artist
Photo: Great the Kabukicho
さらに、今春に中高生を対象として実施されたワークショップの成果展示も同時開催。参加者たちが素材と向き合いながら体験を通じて紡ぎ出された言葉、各ワークショップの映像記録を通して、ものづくりが持つ創造性や学びの広がりを感じることができる。
Leonor Serrano Rivas, Where We Expect to Find Flowers n17 , 2025
Courtesy of the artist and carlier | gebauer
Photo: Roberto Ruiz
青銅器時代から⼈類の⽂明と共に歩んできた⾦属という素材、アートや職人技術の視点から見つめ直すイベント。五感を使って素材と向き合うことで、ものづくりの精神に触れ、素材の本質に迫ることができるはずだ。
◆スキル・アカデミー「⾦属に学ぶ、五感で考える:夏のオープンクラス」
【会期】2026年7⽉15⽇(⽔)~8⽉16⽇(⽇)
【開館時間】11:00~19:00
【休館⽇】⽉曜⽇・⽕曜⽇ ※ただし、7/20(⽉・祝)、8/11(⽕・祝)は開館
【会場】SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)東京都葛飾区⻄⻲有3-26-4
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アート探訪記~展覧会インプレッション&インフォメーション
2026.7.6
銀座・和光「硝子と陶 五人展 しじまに奏でる」
右から 森岡希世子「透雲」径12.4×高さ34cm 松村 淳「ひとひらの風景-夕暮れの窓辺に佇む-」4×11.4×高さ12cm 中野幹子「夏草」径22×高さ6.5cm 浜野まゆみ「染付桐紋中次」径6×高さ6.5cm 渡辺ゆう子「気配の花影」径16×高さ22cm
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セイコーハウス6階 セイコーハウスホールで、「硝子と陶 五人展 しじまに奏でる」が開催されています。「しじま」とは静まりかえっていること。思わず手に取りたくなるような愛らしい器、凛とした緊張感を纏った器、極小の世界に広がる不思議な色彩……。五人の作品は確かに静寂の中に佇んでいるようですが、静寂とともに、確固たる技術に裏打ちされた、たおやかな美しさを内包しています。
硝子キューブの奥に広がる、幻のような、でもどこか懐かしい風景 ──松村 淳──
視線を低くし、横からのぞき込みます。何かが見えてきます。それは遠くの山並みであったり、夜空に浮かぶ月であったり、夜明け前の空だったり、時には淡い色彩の重なりだったりします。幻のような、でもどこかで見たことのあるような、懐かしく郷愁すら誘う風景。
「ひとひらの風景」。松村淳さんが手がける作品には、どれもこの共通した作品名が冠され、さらにそれぞれ「夜明け前」「朝もやの残月」といった、描かれた風景を彷彿とさせる個々の名前が付けられています。
薄い板ガラスに着色し、それを何枚か接着
松村さんの作品は、窓ガラスにも使用される板ガラスを何枚も接着して重ね合わせる、一般的には「積層ガラス」という手法が用いられています。一枚の板ガラスの厚さは2mmから10mm。その一枚一枚に色鉛筆で着色し、それを接着剤で何枚か重ね合わせることで、懐かしく不思議な景色が浮かびあがってきます。ガラスを重ね合わせる技法は従来から存在していましたが、色鉛筆で一枚一枚に着色するのは、松村さんが編み出した手法です。
「ひとひらの風景―夜の風に吹かれる―」 3.3×17×高さ10cm
「どんな色を用いて、それをどのよう重ねれば、どのような風景になるか。最初のうちは試行錯誤の連続でした。今ではなんとなく掴めてきましたが、着色する前に一枚一枚のガラスの表面にダイヤモンドホイールで入れる凹凸の具合や、接着する前と後で色調や透明感が微妙に変わってくるので、その微調整が難しいですね」
「刻々と変わる空の色が好きで、それを作品の中に閉じ込めたい」
作品に描かれるのは主に夜明けや朝の景色。そして色合いは藍、青、浅葱など、ブルー系。
「朝早く起きて制作することが多いのですが、夜明け前の真っ暗な夜空がだんだんと白みはじめ、紺青から藍、そして青へと変化し、そこに朝焼けの橙色や茜色が混じり始める。その刻々と変わる色の移ろいが好きで、それを作品の中に閉じ込めたいと思っています。また、自分の記憶のなかには、かつて見た美しい風景が鮮明に残っています。その美しい風景を、作品を通じて蘇らせたいという思いもあります」
作品はどれも小さく、最小のキューブのものは約3.5cm四方。この極小の空間のなかに、不思議な奥行と遠近感を持つ風景が広がっています。しかもその不思議な奥行のなかに、いくつもの物語がふわふわと漂っています。もしかしたらそれは夢の中で見た、懐かしい風景かもしれません。
右から「ひとひらの風景―道草の風―」「ひとひらの風景―夜明け前―」「ひとひらの風景―たゆたうみなも―」「ひとひらの風景―朝もやの残月―」4点ともに3.5×3.5×3.5cm
「どんな風景を描こうか。それを頭の中でいろいろ構想するのが、楽しくも大変な時間です。色鉛筆で描く線の細さを調整するのも大変です。また、私の作品はどうしてもブルー系の色調が多くなりがちですが、今後はピンクや黄色などの華やかな色も使っていきたいと思います」
心の中に永遠に棲み続ける「ひとひら」の重なり
「ひとひら」とは、花びらや木の葉など、小さくて薄く平たいものを指し示す言葉。そして淡く消え去っていく語感も備えています。薄いガラスを重ねた松村さんの作品は、確かにいくつもの「ひとひら」が集まったもの。しかし、それが醸し出す風景は心の中に永遠に棲み続けます。
作品が発する「内なる力」 ―森岡希世子―
「内側からの力です」
作陶にあたり、一番大切にしている点を尋ねた際の森岡希世子さんの言葉です。内側の力とは……。
「作品のフォルムが自ら発する力、張りのようなものでしょうか。作品の大小に限らず、張り詰めた緊張感を湛えた形です」
回転する轆轤(ろくろ)を巧みに操ることで森岡さんの作品は生まれます。金沢に生まれた森岡さんは、若くしてデンマーク国民美術大学校に留学。そこで陶芸と出会い、帰国後は地元の窯元で轆轤師として働き、轆轤の技術を徹底的に学びました。
森岡さんによると、轆轤は仕上げるスピードが命だそうです。
「土の“生き”がよいうちに、挽きあげないとダメなのです。粘土にコシがあるうちに成形してしまわないと、時間がたつと粘土そのものがダレてしまい、内側からの力を引き出すことができなくなってしまいます。コシがあるうちに成形したものは、焼いてもその力強さが残ります」
思い描いているフォルムに向かって、一気呵成に挽きあげる
思い描いているフォルムに向かって、一気呵成に挽きあげる、その高度な技術が、森岡さんの作品が持つ「内側からの力」を生み出します。「透雲」と名付けられた、高さ30cmほどの作品だと、轆轤に向かっている時間は15分。
器の形状に比べて思いのほか小さいのが上部の口。しかし、この口があることで、張り詰めた力がそこから解き放たれていくような、心地酔い解放感が生まれます。張り詰めた緊張感とその解放。この絶妙な組み合わせが、森岡さんの作品の真骨頂のひとつです。
作品名はいずれも「透雲(鶴首)」 右 径9.5×高さ27cm 左 径8.5×高さ22cm
轆轤の緊張感と磁肌や色調の優しさ
作品は釉薬を用いず、高温で焼きしめた後に磁肌をヤスリで削って仕上げられています。釉薬が使われていないので、触れると指先にしっとりとした優しい感触が残ります。そして、マットな白の色合いが、やはりどこまでも優しく響きます。花器のような一品もののほかに、森岡さんは日常使いとしての茶器、ティーポット、ティーカップなども手掛け、そうした器は人気を博しています。轆轤の緊張感と磁肌や色調の優しさ。並走する二つの要素が、人気の要因と言えるかもしれません。
作品名はいずれも「透雲(ポット)」 右 径9×高さ9.5cm 左 径8×高さ8.5cm
そこはかとなく漂う、薄墨の雲
マットな白が森岡さんの作品の基調ですが、薄墨の雲が、そこはかとなく白の世界に忍び寄っているような作品も手掛けています。
「技法的にいえば、『炭化焼成』という手法です。サヤと呼ばれる筒状の耐熱器の中に籾殻などと一緒に作品を入れて焼成します。焼成温度と籾殻の量によって、薄墨の濃さやそれが器にかかる位置が変わってきます。ある程度は目途がつくようになりましたが、サヤから出すまでは、どのような景色となるかはっきりと分からないところが、面白い部分でもあります」
轆轤師としての矜持(きょうじ)
薄墨がかかったような景色は、光の当たり具合によって変化する影のようにも見え、その景色は器が持つ「内なる力」を優しく覆う薄衣となります。
「今は張りと緊張感を大切にして轆轤を挽いていますが、もう少し歳を重ねると、あえて緩く挽く、ということにも挑戦したくなるかもしれません。緩く挽くのもそれはそれで難しいのでないかと思っています」
そんな森岡さんの言葉には、轆轤を回し土と向き合ってきた、計り知れない時間の積み重ねが生んだ、轆轤師としての矜持がにじみ出ていました。
ガラスに描かれた、可憐な野の花 ―中野幹子―
可憐に花開く草花と葉脈まで透けて見える葉、琳派の作品を思わせるような秋草。
中野幹子さんのガラス器には、日本の野山を彩る植物が描かれています。描線はどこまでも細く、その一方で瑞々しく華やかな色彩が目に飛び込んできます。
「最初は油絵から入り、その後、銅版画をイタリアの専門学校で勉強していた時に、ステンドグラスを手伝うようになりました。それがガラスとの出会いです。イタリアのステンドグラスはガラスを組み合わせるだけではなく、宗教画や果物を描くような絵付けも多く、そこでガラス絵付けを学びました。同時にガラスそのものにも興味を持つようになり、ガラスの学校に入って吹きガラスを習い、生活で使う日常の器を作り出す面白さに気付きました」
絵付けを施してからガラスを吹く
絵画から銅版画、さらにステンドグラスとガラス絵付けを経て吹きガラス。中野さんが作り手として歩んできたこの道程が、作品に凝縮されています。作品の背景に存在するのはこの道程だけではありません。実は、中野さんの祖母と母は茶道の師範で、中野さんも幼いころから茶の湯の世界に親しんできました。作品の根底に流れている「日本らしさ」は、こうした経験が少なからぬ影響を及ぼしています。
絵付けに用いられるのは、1000度近い高温にも耐えられる、耐火エナメルという塗料の一種。ガラス絵付けという技法は、日本でもまったくなかった訳ではないそうですが先駆者は少なく、「試行錯誤の連続でした」と中野さんは言います。
その試行錯誤の連続のなかで、中野さんは独自の技法を編み出しました。それは、描かれた植物を子細に見つめるとわかります。細い茎や薄い葉の描線が、微妙に揺らいでいます。そして僅かに膨らんでいるようにも。この揺らぎや膨らみは、絵付けを施してからガラスを吹くことによって生まれます。
吹くことで、揺らぎ膨らみ始める草花たち
「絵付けの作業とガラスを吹く作業。どちらも好きですが、作業に要する時間を必要とするのは圧倒的に絵付けです。相当な時間をかけて絵付けしたものが、吹く作業のミスで割れてしまうこともあります。そんな時はとても悲しいですね。玉子くらいの大きさに一度成形したものに、それから絵付けして再び吹くことでガラス自体が膨らみ、自分が思い描いていたものとは異なる表情に仕上がります。それが面白いのです」
右から 硝杯 「矢車菊」 径7×高さ5.3cm 硝杯 「山藤」 径5.5×高さ5.5cm 硝杯 「十薬」径7×高さ5.5cm
「硝杯」と名付けられたこれらの作品は、内側が透明ガラス、外側は乳白色ガラスの二層となっています。線刻によって絵付けされているのは乳白色のガラスの方で、同じ植物でも内側と外側では見え方が違ってきます。それも魅力のひとつ。
織部茶碗にも通じる、軽やかな歪み
この碗で薄茶を点てたら。そんな光景を想像したくなるのが、硝碗「山紫陽花」です。透明ガラスに緑の薄茶が映え、その薄茶を山紫陽花が彩る。さぞ美しい光景が生まれるに違いありません。この碗は正円ではなく、「口造り」と呼ばれる碗の縁の部分が微妙に歪んでいます。その歪みは、織部茶碗に通じる歪み。
均質で整頓された美を好む傾向にある西欧で学びながらも、時に揺らぎ、時に歪む中野さんの草花たち。そこには紛れもなく、日本が大切にしてきた美意識が流れています。
硝碗「山紫陽花」径11×高さ6.8cm
お話を伺った3人の作家のほかに、今回の展覧会に出品しているのは以下の2名の方々です。
渡辺ゆう子さん 浜野まゆみさん
渡辺ゆう子 花吹雪 径20.5×高さ18cm
渡辺ゆう子 右 FLOWER CLOUD 縦13×横19.5×高さ3cm 左 花の蓋物 径7.5×高さ9.5cm
浜野まゆみ 染付花尽紋水指 径12.5×高さ16.5cm
浜野まゆみ 赤絵丸紋瓢形皿 五枚組 縦13.3×横13.6×高さ2.2cm
◆アート探訪記~展覧会インフォメーション
硝子と陶 五人展 しじまに奏でる
会期:2026年7月2日(木) 〜 2026年7月12日(日)
時間:11:00 – 19:00 最終日は17:00まで
- 場所:セイコーハウス 6階 セイコーハウスホール
取材・構成 櫻井正朗 Masao Sakurai
『婦人画報』元編集長代理。陶芸や漆芸など、日本の伝統工芸をはじめ、茶道や歌舞伎などさまざまな日本文化の取材・原稿執筆を担当する。現在ではフリーランスの編集者として、書籍、雑誌、広告制作に携わる。「プレミアムジャパン」では主に伝統工芸・旅行関係の記事を執筆。
写真 名和真紀子 Makiko Nawa
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アート探訪記~展覧会インプレッシ…
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世界有数のピカソ・コレクションが来日。「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」
2026.6.26
ピカソとポール・スミス、時代を超えた遊び心の共演
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東京・六本木の国立新美術館にて、「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」が開催中だ。
20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソの作品を、英国を代表するデザイナー、ポール・スミスによる会場構成とともに堪能できる本展。世界有数のピカソ・コレクションを誇るパリ国立ピカソ美術館の所蔵作品が並び、これまでにない鑑賞体験を楽しめる。
会場には、青の時代を代表する《男の肖像》や、《アルルカンに扮したパウロ》をはじめ、絵画、彫刻、陶芸作品など約80点が集結。それらが緩やかな時系列に沿って展示される。
本展を特別なものにしているのが、ポール・スミスによる会場構成だ。2023年に開催された大規模なピカソ展でもアートディレクションを手がけた彼は、セクションごとに全く異なるコンセプトを展開。鮮やかなストライプや大胆な色彩、ユーモアに満ちた空間演出によって、ピカソの作品を新たな視点から見つめ直すことができる。
日本では国立新美術館のみでの開催となる本展。伝統的な絵画の概念を覆し続けたピカソと、「ひねりのあるクラシック」を追求してきたポール・スミス。時代もジャンルも異なる二人のクリエイターが響き合う空間で、ピカソの新たな魅力に出会ってみてはいかがだろうか。
※画像はすべて「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」国立新美術館 2026年 展示風景
◆ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ
【会期】開催中~2026年9月21日(月・祝)
【休館日】毎週火曜日
※ただし8月11日(火・祝)は開館、8月12日(水)は休館
【開館時間】10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
※毎週金・土曜日は20:00まで
【会場】国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
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銀座・和光で開催「硝子と陶 五人展 ―しじまに奏でる―」
2026.6.26
盛夏を彩る、硝子と陶の作家五人による展覧会
中野幹子 「夏草」径22×高さ6.5㎝
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銀座・和光のセイコーハウスホールでは、7月2日(木)から12日(日)まで、「硝子と陶 五人展 ―しじまに奏でる―」を開催する。硝子作家3名、陶芸家2名によるグループ展で、盛夏にふさわしい涼やかさと静かな余韻をたたえた作品が一堂に会する。
松村 淳 「ひとひらの風景ー夕暮の窓辺に佇むー」4×11.4×高さ12㎝
参加するのは、硝子の中野幹子氏、松村淳氏、渡辺ゆう子氏、陶芸の浜野まゆみ氏、森岡希世子氏。それぞれ異なる素材や表現を用いながらも、静けさのなかに宿る美しさを追求している。
渡辺ゆう子 「気配の花影」径16×高さ22㎝
中野幹子氏は、身近な植物や日常の風景をモチーフにした繊細な描写を内包した器を制作。松村淳氏は、視線を奥へと誘う層を成す硝子の中に、懐かしい情景や心象風景を描き出す。渡辺ゆう子氏は、色とりどりの硝子棒・ケーンを組み合わせ、水彩画のような柔らかな色彩世界を立ち上げている。
浜野まゆみ 「染付桐紋中次」径6×高さ6.5㎝
一方、浜野まゆみ氏は、古伊万里に想を得た染付と赤絵を取り入れ、やわらかな揺らぎと手仕事の温もりを感じさせる器を制作。森岡希世子氏は、白やグレーを基調とした静謐な作品で知られ、端正なフォルムと磨き上げられた肌合いが、空間に澄んだ緊張感をもたらす。
森岡希世子 「透雲」径12.4×高さ34㎝
なお、会期初日と2日目の作品販売は抽選制で実施される。応募方法などの詳細は、和光公式サイトまたは会場で確認を。
静けさの奥でかすかに響き合い、観る者の内にほのかな気配を残す作品たち。暑さが深まる季節、作品とじっくり向き合う時間を楽しんでみてはいかがだろうか。
◆「硝子と陶 五人展 ―しじまに奏でる―」
【会期】2026年7月2日(木)~12日(日)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【休業日】無休
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世田谷文学館で開催。「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」
2026.6.10
アンパンマンの生みの親、その創作の原点に触れる
「やなせうさぎとアンパンマン」制作年不明
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
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『アンパンマン』の生みの親として知られるやなせたかしの創作の軌跡をたどる「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が、6月30日(火)から9月6日(日)まで、東京・世田谷文学館で開催される。
やなせたかし
写真提供:(公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団
「詩とメルヘン」1979 年 4 月号表紙絵「陽炎は春がくゆらすパイプのけむり」
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
本展は、漫画家、詩人、絵本作家、イラストレーター、デザイナー、編集者など、多彩な顔を持つやなせたかしの仕事を総合的に紹介する初の大規模巡回展。原画約200点を中心に、「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」の5つのテーマで構成されている。
「絶望のとなりに」制作年不明
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
「夕陽の決闘」1998 年
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
やなせたかしは、苛烈な戦争体験や家族との別れ、さまざまな人との出会いを経て、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を自分に問い続けた。こうした思索の先に辿り着いたのが、かっこ悪くても、本当に困っている人に一片のパン「あんぱん」を差し出せるヒーロー像だった。
「てのひらを太陽に」制作年不明
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
『アンパンマン伝説』「ばいきんまん登場」1997 年
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
極上のエンターテイナーであり、「人を喜ばせること」を人生最大の喜びとしていたやなせ。子どもたちに夢や勇気を届けてきた作品の根底に流れる思想や人生観に触れながら、改めてその魅力を見つめ直してみてはいかがだろうか。
「いちごえほん」1976 年 2 月号表紙絵「雪の天使の 2 月号」
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
『やさしいライオン』1975 年
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
◆やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ
【会期】2026年6月30日(火)~2026年9月6日(日)
【会場】世田谷文学館( 東京都世田谷区南烏山1-10-10 )
【時間】10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
【休館日】毎週月曜日 ※ただし月曜が祝休日の場合は開館し、翌日休館
【入場料】一般1,500円、65歳以上・大学・高校生900円、中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方は750円 ※ただし大学生以下は無料
※2026年7月3日(金)は65歳以上観覧料無料
関連リンク
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投稿 アンパンマンの生みの親、その創作の原点に触れる は Premium Japan に最初に表示されました。


























