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これを食べなきゃ人生ソンだよ
2025.5.30
星の数ほどもある東京の餃子店から 「ベスト6」を選んでみた!
”ちゃんこ餃子”と呼ばれる「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」の餃子
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誰もが好きな餃子を取り上げる。餃子と言っても、焼餃子がメインだ。東京には餃子を出す店は星の数ほどあるが、専門店といえども思わず「旨い!」と言ってしまうような店は、意外にも少ない。
そんな中からの厳選「東京ベスト6」である。錦糸町「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」、石神井公園「好又香(コウユウカ)」、乃木坂「亜細亜割烹 蓮月」、渋谷「長崎飯店」、江古田「らーめん太陽」、池袋「開楽本店」の6軒となった。
中国式と日本式は随分と違うゾ
中国で餃子と言えば水餃子や蒸餃子が一般的で(家庭では主食だ)、焼餃子は残り物を焼いて食べるものであって決してメジャーな存在ではない。焼餃子の根っこは中国にあるが、日本で独自に発展を遂げた料理と言ってもいいだろう。
その意味ではラーメンに似ている。日本人の凝り性と創意工夫が、焼餃子を進化させたのである。第一、焼餃子をおかずに白飯を食うなんてのは、たぶん、日本の食文化にしかないだろう。
今回のターゲットは、水餃子よりも焼餃子の旨い店である(水餃子も出てくるが)。
餃子は作り手が、中国人(日本に帰化した中国人を含む)か、日本人かによって姿かたちが変わってくる。大別すると、前者の作る餃子は、水餃子の延長線上にあり、形状は丸っこくやや大き目で、皮は厚い。餡は肉と野菜だが、ほぼ肉と感じることが多い。ニンニクはほぼ入っていない。日本人の作る餃子は、形状は三日月形、小振りで皮は薄く、餡は野菜と肉だが、野菜がメインであることが多い。餡は千変万化だが、ニンニクを使うことも多々ある。
東京で中国式餃子の名店と言えば、幡ヶ谷の「您好(ニイハオ)」と国領の「手作り餃子の店 吉春」が筆頭に挙げられるべきなのだが、ともに予約がなかなか困難なので、今回ははずしておく。ぜひ、食べてみてほしい。
一応、お断りしておくと、今回、飯田橋「おけ以」、六本木「中国飯店」、銀座「天龍」、恵比寿「えびすの安兵衛」、駒込「兆徳」、赤坂「珉珉」は、食べた上で、6選からは漏れたことを申し添えておく。
では、行ってみよう。
「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」はまるでちゃんこ餃子。
どんどん焼いてくれて何個でもいけるゾ
泣く子も黙る「亀戸餃子 本店」(1953年創業)の支店である。他に、大島店と両国店がある。完全に日本式餃子の店だ。
なぜ、支店にしたかと言うと、本店には餃子とアルコールとソフトドリンクの飲み物しかないからである。それでも、名物の餃子をめがけて毎日長蛇の列だ。「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」も行列店だが、こちらの良さはどこにあるかと言えば、卓抜の餃子に加えて、白飯やチャーハンやラーメン各種があることだ。
とにかく本店も支店も、驚くべき安さだ。例えば、餃子5個で330円、餃子10個+ライスが880円である。
なんちゅうこっちゃ。価格破壊もいいとこだべ。
小生が錦糸町店に最初に行ったのは20数年前かのお。その頃から味はまったく変わっていない。時々、「あ~、亀戸餃子が食いてえなあ」と思う。しばらく食わないでいると、飢餓感に襲われるのである。
”ちゃんこ餃子”と呼ばれる「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」の餃子
さて、この店の餃子は一部のファンの間では「ちゃんこ餃子」と呼ばれている。男女に等しく、2皿10個なんか軽く行けちゃう。4皿、5皿は当たり前の世界だ。
焼き場の大将は、ひっきりなしに焼くのであるが、実に素早い。餃子もちっこいので、出来上がりも早い。だから、客も途切れなくやってくるが、あまり待つことはない。なんせ、餡はキャベツと白菜とニラと肉がみっちり詰まっているのに、餃子が軽い。小さいから一口でおさまる。それも好感度のポイントだ。
底だけがパリッと焼き目がついているが、茹でた白い皮の部分はとても柔らかい。肉汁はそんなにはない。噛めばシャリシャリするキャベツがとてもいい。肉はゴロッとしているが、印象としては野菜餃子な感じだ。ヘルシーな感じすらする。店は醤油の小皿に和カラシを塗ってくれているが、そこに醤油、酢、ラー油を垂らして食べる。和カラシがとても合うね。
ちなみに、ニンニクは入っていない。だから、近所のお姉さんが、昼のピーク時を過ぎたころに一人でやってきて、「餃子10個と半ライス」なんかを食べていくのである。毎日でも食えちゃうからな、羨ましいこった。
実は焼き方に技があって、一個一個の餃子を離した状態で焼いている。だから、柔らかい皮の部分が引っ付いて、1個を引き離すときに破れるということは皆無なのだ。
そして筆者はこの店のチャーハンが好きだ。いかにも町中華屋のチャーハンである。具は卵と叉焼とネギだけ。叉焼の味がとても濃い。それと化調。従って、なかなかワイルドなチャーハンに仕上がっている。ちゃちゃっと目の前で作って、サッと出てくるところが素晴らしい。まさに老若男女に永遠に愛されるであろう、下町の偉大な店である。
亀戸ぎょうざ 錦糸町店
東京都墨田区江東橋3-9-1
℡03-3634-9080
(月・水・木・金)11:30~20:30
(土・日)10:30~19:00
定休日:火曜
餃子(5個) 330円
餃子(10個)+ライス 880円
醤油ラーメン 770円
チャーハン 990円
味がついている「好又香」の餃子は
完全に中国式だが、いちばん好きかもね
筆者が東京で最も好きな町中華屋として、すでに紹介したことのある店だ。しかし、餃子を取り上げるのであれば、再度、ご登場願わねばなるまい。
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完全な中国式餃子で、皮も餡ももちろん手作りである。たまに客が少ないときに、ママさんがテーブル席で、餃子や焼売をせっせと包んでいたりする。その隣でセガレが宿題をやっていたりして、なかなか微笑ましい。
同じ上海系の料理人が作っているので、「中国飯店」の餃子にとても似ているが、同系統としては「好又香」のほうが遥かに旨い。皮は厚めでモッチリしていて、餡はすでに旨味たっぷりの味がついている。だから、醤油とか辣油とかを付ける必要がない。
熱々の肉汁が満ちている「好又香」の餃子
上海出身のママさんも出すときには、「味はついていますから、そのまま食べてね」と言う。ただし、皮の中には小籠包並みに熱々の肉汁が満ちているのである。ゆえに食べ方は、皮の一部を歯でちょっと齧って穴を開け、そこから肉汁をすすることから始める。
それをしないでグッと齧ると、肉汁がビュビューッと飛び出す。「飛び出るぞ」って言ったそばからネクタイにモロにぶっかけてた、小生の先輩がいた。だから、注意したじゃんか。
その肉汁も肉と野菜のエキスにあふれている。弾力のある皮と一緒に旨味たっぷりの餡を噛めば、完璧な旨さだ。うーむ、結局、東京でいちばん好きかもしれん。醤油もラー油もつけずにそのまま食べるのは、中国の餃子の伝統に則っているのだろう。確かに、皮が立派だと白メシなんかはいらねえもんだな。
小生は何十人もこの店に連れて行ったが、この餃子に「旨い」と呻(うめ)かなかった者はいない。しかし、この店のメニューはとても豊富で、どれもこれも激ウマだから、餃子はせいぜい2個にしておいて、何人かで来て、ほかの料理をシェアするのが正しい。というか、そういう食べ方をしなけりゃ、人生ソンだぜ。
好又香
東京都練馬区石神井町7-1-3 Tビル3F
℡03-6913-3225
(月・水・木・金・土・日)11:00~15:00、17:00~22:30
定休日:火曜日
焼餃子(5個) 550円
「亜細亜割烹 蓮月」のソレは
世界一になったことのあるシロモノだ
なんでも、毎年シンガポールで行われている中国料理世界大会で、2012年に優勝した餃子らしい。作り手は日本人だが、餃子は日本式と中国式のハイブリッドな感じだ。
筆者は夕方の開店と同時に入ったが、7時以降は予約で連日満席なんだそうだ。高嶋ちさ子のテレビ番組(「ザワつく!金曜日」)に出演してから激混みなんだってさ。カウンターとテーブルを合わせて14席の小さな店だ。ドリンクを頼むとお通しの辛い搾菜が出てくる。ラー油で炒めたものだ。それを食べながら、水餃子と焼餃子を待つ。
最初にサッと出てきたのは水餃子だ。皮はもちろんモチモチだが、珍しいのは餡に羊肉を使っていることだ。店主によれば、修業時代に中国の北朝鮮との国境付近の瀋陽で食べた羊の水餃子がおいしくて、それを日本で再現したいと思ったのだそうだ。
臭い消しは少量のパクチーだが、何の臭みもなく、むしろ爽やかで誰でもいける。旨い。大体、皮そのものが旨い。一人前の6個なんか、ツルツルと食えてしまう。黒酢のタレに付けるところがいい。
さて、テフロンの小さなフライパンで焼いた餃子の番だ。焼き目はしっかりついていて、皮は厚めで弾力がある。ほんの少しだけ羽がついている。私に出されたものは少々炭化しておるが、普段はもっと飴色に仕上がる(1万個作っても、同じ仕上がりにして欲しいもんじゃのお)。とはいえ、この焦げは気にはならない。
中華料理世界チャンピオンが作る「亜細亜割烹 蓮月」の餃子
餡はキャベツ、白菜とニラと豚肉であるが、肉が優っている。包む前に一日寝かせるとのことで、餡自体に旨味がある。甘みは野菜のみから出ているそうだ。しっとりしていて柔らかい肉団子を食べているような感じだ。肉の印象が強く残る。
これが「世界大会優勝」と言われると、そんなモンなのかな。うおー、世界一! と叫ぶほどではないが(笑)、なかなか旨いよ。ただし、6個で990円は、今回紹介するなかではいちばん高いな。小生は水餃子の方が好きかも。この店は割烹と言っているが、メニューは6品だけである。白メシはない。
「醤爆茄子(ジャンバオチェズ)」というナス料理が気になって食べてみた。トロトロのナスと豚肉とシメジとネギを豆鼓や香辣醤で味付けして炒めたスパイシーなもので、まあまあかのお。この料理こそ白メシと一緒に食いたかったね。現地の味に近いのかもしれんが、なんか輪郭がナスのせいでボヤっとしているから、花山椒などを加えてもっと尖がらせるといいかも。
奥さんが材料を切り、旦那が調理する。こじんまりとしたアットホームな店である。旦那はなかなか話し好きで、常連との会話が聞こえたんだが、栃木県小山のほかに、新橋と福島駅前に暖簾分けができたんだってさ。新橋も結構混んでるらしいが、常連の話によれば、「こっちの本店のほうが美味しい」そうだ(笑)。
亜細亜割烹 蓮月
東京都港区南青山1-23-7 Grange南青山101
℡050-5589-5965
(月~金)17:00~23:00、(土・日・祝)17:00~21:00
定休日:不定休
特製手作り焼餃子(6個) 990円
羊肉の手作り水餃子(6個) 900円
「醤爆茄子(ジャンバオチェズ)」1320円
日本式で言うとここがいちばん!
「長崎飯店」の餃子は侮れない
渋谷駅から道玄坂に向かってすぐのところにある。駅から徒歩2分ぐらいで、近いのが嬉しい。「長崎飯店」というからには、「ちゃんぽん」と「皿うどん」が名物である。筆者は、皿うどんの方が好きだが、どちらも旨い。
そして、ここは大抵のもの――回鍋肉とか麻婆豆腐とか木須肉(ムーシーロー)とか、何でもかなりイケている。いや、町中華の中では絶品の部類だと言っても良い。だからこの店も町中華の回で取り上げた。そんな中華屋であるから、前回来た時も、何気なくついでに頼んだ餃子であった。
完全な日本式餃子である。餃子本体は小ぶりなほうだ。パリッと焼きあがっていて、羽が多いタイプで、羽がくっついている。カリカリの飴色がいい色してんねー。
これが、かぶりついてみて、本当にビックリした。滅茶苦茶に旨い。その旨さを分解すると、まず、飴色にこんがり焼かれた皮。こいつがとても香ばしいのである。餡は肉よりも野菜が多めで野菜餃子という感じだが、配合のバランスが抜群だ。餡自体には深い味がある。
最高の皮と最高の餡、この二つが融合するんだから、口の中は、もー、パラダイスとしか言いようがないでしょう。けだし、日本式餃子が辿り着いた傑作と評すべきだろう(そこまで言うか!)。
この店の餃子が取り上げられるのを見たことがないが、「ちゃんぽん」と「皿うどん」に惑わされているんじゃないか。正統的日本式餃子で、「おけ以」なんかよりも旨いと思う。見逃さないで欲しいもんだわ。
長崎飯店
東京都渋谷区道玄坂1-9-1梅山ビル1F
℡050-5593-4789
(月~金)11:00~14:30、17:10~22:00
(土)11:00~14:30
定休日:日・祝日
焼餃子(5個) 700円
回鍋肉 1700円
木須肉 1700円
ちゃんぽん 1000円
皿うどん 1000円
「らーめん太陽」の餃子には、
丁寧さと誠実さが詰まっている
午前11時から深夜2時までぶっ通しでやっている凄い店だ。日大芸術学部や武蔵野音大とかがあるから、練馬区の江古田はちょっとしたメシ屋が多い。ラーメン屋も多い街だが、この店は煮干しラーメンで知られている。ひっきりなしに客が来ては、誰もがラーメンを頼んでいる。しかし、焼餃子を逃してはならない。ラーメンとの二枚看板なのだから。
筆者は、チャーハンもいいなあと迷いながら、「味付け玉子らーめん」と「ミニ餃子(5個)」を頼んだ。
さっと出てきたのは、らーめんで、煮干しがホワッと香ってくる。スープを飲むと、とても素直な飽きの来ない味だ。中太麺はもう少しきっちりと湯切りをして欲しいかも。叉焼も支那竹も穏やかな味わいである。最先端のラーメンのようにエッジは立っていないが、母親(と言っても、様々だろうけど)の料理みたいな安心感がある。
ほどなくして餃子が来た。お手本にしたいような日本式餃子だ。当店にはミニ餃子とジャンボ餃子がある。小生はジャンボ餃子が食べにくくて苦手なので、ミニにした。ミニと言っても、普通の店より一回り大きいぐらいか。
まず、その焼き色が見事なことに目を奪われる。カンペキな色でしょう。かぶりつく。皮はちょい厚めで、餡がミチミチに入っている。白菜、キャベツ、ニラ、豚肉がいい塩梅に捏ねてあり、野菜と肉は半々ぐらいだろうか。野菜の甘味と酸味がする。今回の紹介店の中では、酸味がいちばんある。
焼き色が見事な「らーめん太陽」の餃子
うーむ、これは旨い餃子だ。餡の蒸し具合がいいのだが、やはり大事なのは皮の焦がし具合だろう。その両者の相乗効果で旨い餃子が出来上がるのだ。餡がみっちりと丁寧に包まれているところに、店の誠実さを感じる。どこかの人気店のように、皮がパカッと開いていたりしない。
それから、店内は清掃が行き届いており、サービスのお姉さんも親切だ。客思いな点は、種々のお得セットメニューが揃えてあるところにも表れている。ミニ餃子セット(半らーめん・ミニ餃子5個)、ミニワンタン麺セット(半らーめん・ワンタン・味玉・ミニ餃子5個)とか、8種類もあるから、そこから選ぶのも手である。
らーめん太陽
東京都練馬区旭丘1-75-8
℡03-3954-5417
11:00~02:00
ミニ餃子(5個) 400円
ジャンボ餃子(5個) 750円
らーめん 900円
ミニ餃子セット 1000円
ミニワンタン麺セット 1200円
今さらながら「開楽本店」は
何度も通いたい、いい店だ
池袋東口から徒歩2分の場所にある。創業は1954年と古く、ジャンボ餃子でよく知られた店だ。
筆者はなぜか、池袋駅西口の繁華街は自分ンちの庭みたいなモンだが、東口にはあまり降りない。しかし、「開楽本店」に初めて来てみて驚いた。とにかく客がひっきりなしなのである。特に1階が22席ほどあって、そのうち18席がカウンターで、兄ちゃんもおっちゃんも若い女子も、一人で入りやすい。
観察していると、慣れている兄ちゃんは、まずビールと餃子3個を頼む。とりあえず食べ終わると、定食に移る。別のおっちゃんは定食に餃子2個を付けていた。小生は、餃子3個と麻婆茄子定食にしてみた。
最初に来たのは定食のほうだ。これがねー、茄子の揚げ色がすごくキレイだ。茄子は熱々で、トロンと柔らかい。そして麻婆の味が辛すぎずにバシッと決まっている。料理にキレがある。うーむ、これはとても日本的な麻婆茄子で、実に旨い。なかなかどうして、旨い麻婆茄子に巡り合うことは少ない。しかも、白米がいい。町中華屋で白米が旨い店はめったにない。貴重だと思う。
この店は、この定食だけで当たりだと思った。長年通っている人にとっては、「何を今さら」だね。すんません。左隣の麻婆豆腐も右隣の回鍋肉も、その向こうのエビチリも実に旨そうだ。
そこで焼餃子がやってきた。ジャンボ餃子である。通常の餃子の2・5倍ぐらいの大きさか。実は、小生はジャンボ餃子が苦手なんである。食いにくいし、それだけで腹が満ちてくるからだ。
「開楽本店」のジャンボ餃子
ところが、この店のジャンボはなかなかいいと思った。まず、「天龍」ほど大きすぎない。餃子を持っても、「天龍」みたいに綴じ目がパカッと開いたりしない。
皮はやや厚めである。一部は焼き目がついているが、ほかの大部分は茹で餃子みたいなもんだな。だから、ジャンボ餃子というのは、〝焼き〟と〝茹で〟のハイブリッドみたいなもんやね。
餡は豚ひき肉、キャベツ、ニラ、ニンニク、ショウガなのだが、特に豚とキャベツがざく切りで食感がいい。キャベツがシャクシャクする。味もまことにいい。それから肉汁も豊富だ。調味料には、醤油、酢、ラー油、胡椒に加えて、カラシが置いてある。それらが自由な味変を可能にする。私見だが、ワシは焼餃子にはカラシが合うと思うのだね。だから、「亀戸ぎょうざ」とかこの店は、ワシは好きだね。
しかし、3個はちと多かったかも。定食と一緒ならば、2個が適正かもしれぬ。
餃子もいいんだが、他の定食――ニラレバ炒め、肉野菜炒め、細切り豚肉とピーマン炒め(青椒肉絲)、豚肉・きくらげ・玉子炒め(木須肉)、中華丼、天津丼を味わってみたいから、しばらくは通ってみたい。そう率直に思ったよ。
「開楽本店」の入口
開楽本店
東京都豊島区南池袋1-27-2
℡ 0303985-6729
火~土:11:00~22:00、日:11:00~21:30
定休日:月曜
手造りジャンボ餃子(3個) 570円
餃子定食(3個) 980円
麻婆茄子定食 1300円
麻婆豆腐定食 1300円
エビチリソース定食 1500円
「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは
うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。
筆者プロフィール
食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。
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これを食べなきゃ人生ソンだよ
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