MONACO4

    • monaco4とは?
    • 会員数/情報
    • 会員属性
    • 月間PV/UU
    • 広告掲載について
    • iPhoneへアイコンを
      登録する方法
    • 会員専用SNS
    • 会員専用ショッピングサイト
    • 最新ワールドプレミアムaladdin
    • 協力企業一覧
    • モビブロ
    • 3Dサービス
    • 会員専用バーラウンジのご案内
  • 新規会員登録
  • 会員ログイン
  • Car
  • Watch
  • Fashion
  • Life
  • Art
  • Travel
  • Food
  • 先端技術
  • スマホ
  • 料理人旨い100
  • 閉じる
  • monaco4とは?
  • 記事一覧

記事カテゴリー

  • すべて
  • Car
  • Watch
  • Fashion
  • Life
  • Art
  • Travel
  • Food
  • 先端技術
  • スマホ
  • 料理人旨い100
  • 3D Print Service
  • Movie Blog
  • ELITE Shopping
  • ELITE e-Salon
  • 新規会員登録
  • ログイン


ABOUT

  • monaco4とは?
  • 会員数/情報
  • 会員属性
  • 月間PV/UU
  • 広告掲載について
  • iPhoneへアイコンを
    登録する方法


サービス情報

  • 会員専用SNS
  • 会員専用ショッピングサイト
  • 最新ワールドプレミアムaladdin
  • 協力企業一覧
  • モビブロ
  • 3Dサービス
  • 会員専用バーラウンジのご案内

MONACO4とは?

人気記事

IWCの代表作「ポルトギーゼ」。初期から定番へとなった系譜をめぐる【スイス時間旅行−追想の90年代】

2025.06.28

時速6キロで味わう優雅な水辺の時間、「電動ボート」でヤマハがめざす“感動創造”とは

2025.06.27

ドクターマーチンとノーマリズム テキスタイルが初のコラボレーションを発表!

2025.06.27

自動車株は全面高、日米協議への警戒感が後退

2025.06.27

外装も内装も「どピンク」な超高級SUV、ベントレー特注部門のスゴ技とは

2025.06.27

Apple Perth City、元銀行の歴史建築に誕生

2025.06.27

メルセデスベンツ、アマゾン配送パートナーにEVバン5000台納入へ

2025.06.27

アルピーヌと仏ラピエール、約200万円の高級電動マウンテンバイク発表

2025.06.27

ドリス ヴァン ノッテンのジュリアン・クロスナー、初のメンズショーで堂々たる新章を印象付ける【2026年春夏コレクション】

2025.06.27

ギャラリー:東京・下北沢に「Straight From L.A. Powered by BerBerJin Shimokitazawa」がオープン。古着の量り売り、2店舗目が登場

2025.06.27

CONTENTS

※表示がおかしい場合リロードしてください。

  • マイクリップ

About&Contact

  • monaco4とは?
  • 会員数/情報
  • 会員属性
  • 月間PV/UU
  • 広告掲載について
  • FAQ
  • プライバシーポリシー
0

【スナップ実例付き】 春夏のジャケットコーデで大活躍するシャツとは? | メンズファッション

2025.06.13
LEON.JP メンズファッション
ホーム > LEON.JP メンズファッション
【スナップ実例付き】 春夏のジャケットコーデで大活躍するシャツとは? | メンズファッション
LEON.JP メンズファッション | 2025.06.13
開放的で大人の色気を漂わせる派手柄の開襟シャツ。リゾートで映える旅の定番でもありますが、実はこれ、街着のジャケットのインナーにも最適なんです!
さらに見る
閉じる
0

意外と知らない!? あの春夏の鉄板シューズは色選びで印象がガラッと変わります! | メンズファッション

2025.06.13
LEON.JP メンズファッション
ホーム > LEON.JP メンズファッション
意外と知らない!? あの春夏の鉄板シューズは色選びで印象がガラッと変わります! | メンズファッション
LEON.JP メンズファッション | 2025.06.13
春夏の定番、デッキシューズ。潮の香りを漂わせる軽やかなカジュアルスタイルで大活躍しますが、選び方次第ではマリン一辺倒にならない、最強の一足になるんです!
さらに見る
閉じる
0

【色っぽサンダル5選】冷たいオトコは足元も涼しい | メンズファッション

2025.06.13
LEON.JP メンズファッション
ホーム > LEON.JP メンズファッション
【色っぽサンダル5選】冷たいオトコは足元も涼しい | メンズファッション
LEON.JP メンズファッション | 2025.06.13
オンナを想うオトコの気持ち。その想いをそのままぶつけては、猛暑と同様にただの“暑苦しさ”でしかありません。そこで、熱い想いを涼しい装いに秘める“涼”のアイデアをご紹介。今回は、冷たいオトコの足元は、涼しさマキシマムのサンダルで決まり! というお話です。
さらに見る
閉じる
0

ベン・アフレック語る──監督業から離れた理由、ハリウッドとAI、ゴシップとの向き合い方

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ベン・アフレック語る──監督業から離れた理由、ハリウッドとAI、ゴシップとの向き合い方
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
先鋭的なヴィジョンを掲げて制作会社を設立して以来、ベン・アフレックは第一に経営者、第二に監督、そして第三に俳優として映画制作に携わってきた。だが、世界で最も有名な映画スターのひとりであるという事実は、そう簡単に覆るものだろうか?
さらに見る
閉じる
0

ギャラリー:『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』主演のノ・サンヒョンが語る、“靴”に隠されたメッセージ

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ギャラリー:『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』主演のノ・サンヒョンが語る、“靴”に隠されたメッセージ
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
【写真の記事を読む】『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』は、自分らしく生きることが“弱み”になると思っているフンスが、親友ジェヒの力を借り、彼の人生を生き始める物語。主演に抜擢されたノ・サンヒョンに役作りや、自身のキャリアについて尋ねた。
さらに見る
閉じる
0

ギャラリー:TREASUREデビュー5周年。これまでの気持ち、次への一歩

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ギャラリー:TREASUREデビュー5周年。これまでの気持ち、次への一歩
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
25年4月、TREASUREにとって初のアメリカツアーが行われ、大盛況で幕を閉じた。デビューから5年目を迎えたボーイズグループは、円熟味を増した存在としてますます磨きがかかる。デビューから振り返り、彼らの「変わったこと」と「変わらないこと」を探る。
さらに見る
閉じる
0

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』主演のノ・サンヒョンが語る、“靴”に隠されたメッセージ

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』主演のノ・サンヒョンが語る、“靴”に隠されたメッセージ
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』は、自分らしく生きることが“弱み”になると思っているフンスが、親友ジェヒの力を借り、彼の人生を生き始める物語。主演に抜擢されたノ・サンヒョンに役作りや、自身のキャリアについて尋ねた。
さらに見る
閉じる
0

ギャラリー:BYREDOから新リップケア コレクションが誕生──メイクアップ・パートナーが教える“自分らしく心地いいメンズメイク”

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ギャラリー:BYREDOから新リップケア コレクションが誕生──メイクアップ・パートナーが教える“自分らしく心地いいメンズメイク”
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
【写真の記事を読む】ベースメイク以外で“肌に色をのせる”ことに抵抗がある男性はまだまだ多いだろう。違和感なく自然にヘルシーな魅力を増すプロダクトを取り入れ自分らしさも演出する方法を、バイレード(BYREDO)のメイクアップ・パートナーであるルチア・ピカが教えてくれた。
さらに見る
閉じる
0

FUEGUIAから香水の2種セット発売──香りを重ねて自分だけの調香を!

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
FUEGUIAから香水の2種セット発売──香りを重ねて自分だけの調香を!
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
フェロモン・メッセンジャーと壮麗なマグノリアの香りが織りなす、新たな「コンポジション」の世界にようこそ。
さらに見る
閉じる
0

BYREDOから新リップケア コレクションが誕生──メイクアップ・パートナーが教える“自分らしく心地いいメンズメイク”とは?

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
BYREDOから新リップケア コレクションが誕生──メイクアップ・パートナーが教える“自分らしく心地いいメンズメイク”とは?
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
ベースメイク以外で“肌に色をのせる”ことに抵抗がある男性はまだまだ多いだろう。違和感なく自然にヘルシーな魅力を増すプロダクトを取り入れ自分らしさも演出する方法を、バイレード(BYREDO)のメイクアップ・パートナーであるルチア・ピカが教�えてくれた。
さらに見る
閉じる
0

ギャラリー:ベン・アフレック語る──監督業から離れた理由、ハリウッドとAI、ゴシップとの向き合い方

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ギャラリー:ベン・アフレック語る──監督業から離れた理由、ハリウッドとAI、ゴシップとの向き合い方
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
【記事を読む】先鋭的なヴィジョンを掲げて制作会社を設立して以来、ベン・アフレックは第一に経営者、第二に監督、そして第三に俳優として映画制作に携わってきた。だが、世界で最も有名な映画スターのひとりであるという事実は、そう簡単に覆るものだろうか?
さらに見る
閉じる
0

TREASUREデビュー5周年。これまでの気持ち、次への一歩

2025.06.12
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
TREASUREデビュー5周年。これまでの気持ち、次への一歩
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.12
25年4月、TREASUREにとって初のアメリカツアーが行われ、大盛況で幕を閉じた。デビューから5年目を迎えたボーイズグループは、円熟味を増した存在としてますます磨きがかかる。デビューから振り返り、彼らの「変わったこと」と「変わらないこと」を探る。
さらに見る
閉じる
0

石川「オーベルジュ オーフ」、そこには 魂が震える食体験が待っている

2025.06.12
PREMIUM JAPAN » 食
ホーム > PREMIUM JAPAN » 食
石川「オーベルジュ オーフ」、そこには 魂が震える食体験が待っている
PREMIUM JAPAN » 食 | 2025.06.12

Stories

Premium X

グルメ最前線 トップレストランを探訪する

2025.6.12

石川「オーベルジュ オーフ」、そこには 魂が震える食体験が待っている

シェフの糸井章太氏。背後にあるのは館内の至る所に飾られたパリ在住のアーティスト・小川貴一郎氏の作品。

  • TOP
  • Stories – Premium X
  • City Guide
  • Dining
  • Experiences
  • Lifestyle
SNSに投稿する

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>Facebook</title><use xlink:href="#symbolSnsFb" /></g></svg>

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>Twitter</title><use xlink:href="#symbolSnsTw" /></g></svg>

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>LINE</title><use xlink:href="#symbolSnsLine" /></g></svg>

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>Pinterest</title><use xlink:href="#symbolSnsPint" /></g></svg>



若手の登竜門「RED U-35」で史上最年少で優勝、このたび「デスティネーション・レストラン2025」に選ばれた「オーベルジュ オーフ」に行くのなら今のうちだ。






里山の真っ只中にある至高の店

 

 

5月28日、ジャパンタイムズが毎年発表している「デスティネーション・レストラン」だが、2025年度の受賞店の1軒に選ばれたばかりの石川県小松市観音下町にある「Auberge〝eaufeu″オーベルジュ オーフ」に出かけてきた。

北陸新幹線の小松駅から車でたったの20分、小松空港から車で30分の距離にある。東京からなら3時間余で到着できる。

 

 

 




開業からもうすぐ3周年、糸井章太シェフはまだ32歳という若さで北陸ガストロノミーの先頭に立ち、その手腕はますますの進化を遂げている。

最初に結論めいたことを言えば、北陸にはミシュランが何年も来ていないから更新されないが、来さえすれば、星を獲ることぐらいは確実な店であることを指摘しておきたい。




オーベルジュの外観は小学校なのだが、中は実にモダンで洒脱なデザインだ。



廃校だった小学校を大胆に改装した。




廃校となった小学校を大改装した当施設は、オーベルジュであるから宿泊もできる。過疎化の結果なので、周囲には本当に何もない。小さな村落と、古い石切り場、少し離れて隣に〝酒造りの神″と言われる農口尚彦研究所の酒蔵があるだけだ。

すぐ近くの小山の新緑と田植えが済んだ田んぼが美しい。オーベルジュには、時たま通り過ぎる車以外、人工的な音は何一つ聞こえてこない。鳥のさえずりと蛙声(あせい)のみ。到着しただけで、思わず、ウーッンと一度、背伸びをしたくなるような開放感がある。空気がうまい。






自家製の湯葉とそら豆。シンプルで余計なものは削ぎ落されている。写真を見ると、衝撃的な味が蘇ってくる。




余計なものを削ぎ落とした料理

 

 

さっそく、ディナーに入りたい。

冒頭で、本日使われる野菜のプレゼンテーションがある。山菜の時期は過ぎたが、それでも地元の野菜に多種の野草が混ざっている。まだ瑞々しいから、午前中に近場で摘んだばかりなのだろう。

 





幾つかのアミューズの後に運ばれたのは「そら豆」。茹でたそら豆を包むのは、小松で採れた大豆から作った自家製の湯葉である。味付けはオリーブオイルと塩だけというシンプルさだ。豆の甘みと湯葉のコク、その塩加減が抜群にいい。ここまで余計なものを削ぎ落とした料理なのに、なんとも豊饒で余韻が深い。

 

何よりも、これを摂り込んだ身体が喜びに浸っている。この序章だけで、いや~、東京からはるばるここまで来た甲斐があったと、思った。

 

合わせてくれたのは、農口尚彦研究所の「SHOCHU2022」。酒粕で作った奥行きのある焼酎が湯葉のとろみを切ってくれる。




イワシのねっとり感とジャガイモのシャクシャク感の組み合わせが堪らない。






「イワシ ジャガイモ」は、イワシのマリネをジャガイモのせんべいで挟んだもの。ねっとりと熟成感のあるイワシのマリネがジャガイモのシャクシャクと混ざり合う口中の感覚が心地よい。しかも味付けは、野のハコベ、酒粕のペースト、クリームチーズにアンチョビ……意図的に盛り込んだ発酵食品が満載だ。

 

その一体感は、しかるべきところに味のパズルが組み合わされたようで、天与の感性をびしびしと感じさせる。



「食材には旅をさせない」

 

 

糸井シェフはどのようにして出来上がったのか。その出発点は辻調理師学校で、卒業すると渡仏し、アルザスの3つ星「オーベルジュ ド リル」で修業し、その後もアメリカの3つ星「フレンチランドリー」と、今は閉業した3つ星「マンレサ」でも研鑽を積んだ。

辻調とフランス本国で料理の下地を作り上げ、アメリカで料理の自由さに触れた。恐らくは、アメリカの経験がなければ、今の糸井シェフはなかったのではないか。

 





2018年、若手の登竜門と言われるコンテスト「RED U-35」で、史上最年少の26歳という若さでグランプリを獲得している。まさに、嚢中(のうちゅう)の錐(きり)、を地で行く感じなのである。

しかし、最終的に彼を覚醒させ才能を解き放たせたのは、里山なのではないか。

そこには、まずミネラルたっぷりの水があり、野生の草花、根や木の実や、近場の農家の野菜、野生のジビエ、肉も魚も至近の距離にある。

 





「食材に旅をさせないこと」(シェフ)は、料理人にとって究極に理想的な条件であるに違いない。そして何よりも、そのことは美味しさに直結するのである。都会では望むことのできない、地方のガストロノミーの可能性はそこにこそある。

シェフは話す。「3年やって来て、やっとここでやる意味が見えてきました。この時期には、あの野草があそこにあるとか、農家さんのサイクルとかも分かってきました。食材はほぼ、この辺です。はずれても新潟か京都ですね」

環境負荷は、最小限で済んでいることだろう。

 

 

 



フライにされたどじょうは、清らかとしか形容できない。ディップは発酵食材が満載だが、発酵は糸井シェフのテーマでもある。




圧巻のクリエイティブな想像力

 

 

面白かったのは「どじょう」だ。土地の清い水で育った半養殖のどじょうを、農口さんの焼酎に浸して酔っ払いどじょうにする。それを米粉でくるんで揚げるのだ(発想は中国料理からか?)。まったく臭みがなく清らかなフライである。自家製の甘酒と自家製のヨーグルトと自家製の柚子胡椒、自生のヨモギで作った発酵ディップをつけて食べる。

何というか、食す者は誰もが、土地の恵みに感謝したくなるだろう。そして、この土地の生気に満ちた食材に日々触れていたら、シェフのクリエイティブな想像力はぐるんぐるんと爆進していくのが、その一皿一皿から分かる。いや、凄いです。

全品を紹介したいところだが、かなり端折(はしょっ)ている。




夏に相応しい冷菜。柑橘系とトマトの甘みのジュースで食べるいかそうめんは、ひれ伏したくなるほど美味しい。

 




「赤いか トマト」にも筆者はひれ伏した。甘みにとりわけ秀でた「プチぷよ」のミニトマトのスライス、その下にいかそうめんが敷いてある。コブミカンとスダチを軽く絞って、トマトのジュースが甘味を加える。上に載せた緑のアクセントは野草のミョウガタケだが、ミョウガに似たような清涼感があり山の力強さが味わえる。

 



「岩牡蠣 スナップえんどう」も忘れ難い。岩牡蠣とスナップえんどうを、ともに炭火で炙った。エゴマと青梅の塩漬けのソースは、ジェノベーゼのようなソースだが、青梅のピリリと来る味の配分は天才的だ。茹でた野生のカラスノエンドウの花が添えてある。

この2品とも、味の重層性と補完性が見事すぎる。口に入れるたびに、どれだけ「美味しい」をつぶやいたか分からない。

 




奥底に眠るDNAが揺さぶられる

 

 

シェフは美味しいものを目指してシンプルに考えている。結局、料理とは食材に尽きるのだ。野山を歩けば食材に突き当たる。季節が変わり、変化は無限だ。シェフの感覚は研ぎ澄まされていくだろう。それに農家直送の野菜が加わり、直送の魚と肉が加わる。

それぞれの食材が持つ固有の美味しさを引き出し、唯一無二の皿を構築する確信に満ちた手さばきは、和歌山「ヴィラ アイーダ」の小林寛司シェフを思い出させる。

もう一つ思ったのは、日本人は太古の昔から野草を摘んでは食べてきた。糸井シェフの料理に食べ手の魂が打ち震えるのは、凄まじく美味しいせいでもあるが、われわれの奥底に眠るDNAが揺さぶられるためでもあるかもしれない。

 

 

 




鹿もセリも地のものである。そこに加えられた野草たちが、野趣を引き上げ本能を刺激する。素晴らしい。



一週間過ぎても美味しさが舌に残る

 

また、「鹿 山野菜」の美味しさの刻印は、一週間が過ぎた今でも味蕾の中に刻み込まれている。

鹿肉は藁でたたき上げにして、セリの軸とカキドオシをまぶした。野生のカキドオシはミントのような爽やかさを添えてくれる。鹿の火入れが凄い。揚げた野ゼリの根が重層性を引き上げる。そして、すべてをまとめ上げる鹿肉から作ったコンソメが、料理というものの深淵へと引き込むのである。

 



「オーフ 巻き」はいわゆるタコスで、創業当時からのスペシャリテだ。皮も中身も季節によって変わる。その意味では旬を味わうのに最適な一品だ。

新緑の今は、緑をイメージして、生地にホウレンソウ、山で採れたアザミを練り込んだ。具材は、西田農園の葉野菜、ヌカに付け込んだ白菜、パクチー、ミント、白山でとれた羊のソーセージ、ハーブ、自生のローリエ。トマトをベースにしたオレンジのソースを加えた。

合わせた農口さんの日本酒17年ヴィンテージものを熱燗にしたところにセンスを感じた。




火入れされたキジハタの弾力が見事で、浅利出汁のソースがあまりにも素晴らしい。





薫香ときちんと熱がある料理

 

 

「なめら 蕨」にはガツンとやられた。「なめら」はキジハタのことだ。皮目を香ばしく焼いて、付け合わせは山で採ってきた蕨を炭でさっと炙った。ソースは浅利出汁、ケッパー、アサツキ、ナメラの上に発酵させた玉ねぎを載せ、レモンジュースとレモンの皮で香りづけした。

キジハタは焼くのが難しいはずだが、魚は身が熱くぶりんぶりんと弾力がある。ちょっと信じがたいほどの味だった。

糸井シェフの料理がフレンチから遠くにあると思わせるのは、まずその香りである。一般にフランス料理は香ることが極めて稀だ。あくまでも口中で展開される芸なのである。糸井シェフの料理は薫香が豊かに立って来る。そしてきちんと熱くあるべきものが熱いのも特徴だ。ネコ舌の欧米人は料理を熱く作らない。




イノシシは毛のついたまま届けられたそうだ。野性味と火入れの妙、人生でいちばん美味しいイノシシであった。




メインの最後に出た「猪 ほうれん草」は、炭火と薪火の合わせで焼いたイノシシで、周囲のカリカリ具合と、血のしたたるレアの火入れが最高。猪の骨やクズ肉から取ったソースのコクがいい。最もクラシックな一品だったとも言えるが、ソースにはエシャロットに粒マスタードを加えてあり見事だった。

 

合わせたイタリアの赤「CARDIN」は濃厚なフルボディで、猪の野趣を引き上げていた。

デザートの「いちご 黒文字」の斬新さにも驚いた。コンポートにしたいちごと、山でとれた薬草でもある黒文字の葉を乾燥させてタルトの中に入れた。上に薬草のイタドリのコンポート。黒文字で味付けしたアイスクリームを添えた。





最低限を足す料理の凄さ

 

 

「最近料理をしていてよく思うのは、これはいらない、が多いことです。削ぎ落としていって、最低限を足すみたいな考え方になっていますね」

という糸井シェフの言葉を聞いた。言うに易く行うに難しだろう。しかし、今宵食べたすべての料理について、「なるほど」と深く納得がいった。




ジュニアスイートの部屋。無駄なものがなく気持ちがいい。色合いもロロ・ピアーナとかクチネリっぽくて素敵だ。




最後に宿泊施設にも触れておきたい。1Fに糸井シェフ特製のハンバーグを出すカフェがある。ここは誰でもフラリと入れる。奥にダイニングがあり、ゲストルームは2Fと3Fで12室ある。

各部屋はベージュと茶色と白のアースカラーを主にしていて、こざっぱりとして実に爽快感がある。元教室の窓が大きい。黒板が白塗りで残っているのも面白い。

清浄な空気と無音であるためか、かつてないほどの寝起きの心地よさがあった。

 




写真は、徒歩7分のところにある観音下(かながそ)石切り場にあるテーブルで朝食を広げたもの。




一夜開けての朝食だが、今年4月から、朝食バスケットを手に、館内や屋外の好きな場所で楽しめるようになった。サラダ、ジュース、熱いスープ、ペストリーなど、シェフこだわりのメニューだ。

ここは何度でも戻ってきたくなるオーベルジュであることは間違いない。





Auberge〝eaufeu″オーベルジュ オーフ

住所:石川県小松市観音下町(かながそまち)口48番地
TEL:0761-41-7080
営業時間:(月・木・金・土・日・祝日)18:00~22:00、(土日のみ)12:00~15:00
定休日:火・水

ランチ:15,000円~(税サ別)
ディナー:15,000円~(税サ別)
宿泊(1泊2食付き、2名1室利用時の1名の料金):45,600円~(税サ込み)

 

 

 



文:石橋俊澄
Toshizumi Ishibashi

「クレア」「クレア・トラベラー」元編集長

関連リンク

オーベルジュ オーフ 公式サイト
オーベルジュ オーフ インスタグラム

SNSに投稿する

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>Facebook</title><use xlink:href="#symbolSnsFb" /></g></svg>

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>Twitter</title><use xlink:href="#symbolSnsTw" /></g></svg>

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>LINE</title><use xlink:href="#symbolSnsLine" /></g></svg>

  • <svg viewbox="0 0 58 58"><g><title>Pinterest</title><use xlink:href="#symbolSnsPint" /></g></svg>

Premium Japan Members へのご招待

最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。

Stories

Premium X

グルメ最前線 トップレストランを…

  • 「アマン京都」の日本料理「鷹庵」にて ミシュラン2つ星料理人の凄味を味わう

    2025.6.12

    「アマン京都」の日本料理「鷹庵」にて ミシュラン2つ星料理人の凄味を味わう

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 衝撃に次ぐ衝撃。「鮨 門わき」が導く 驚くべき鮨の新世界 @銀座

    2025.6.12

    衝撃に次ぐ衝撃。「鮨 門わき」が導く 驚くべき鮨の新世界 @銀座

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • アラン・デュカスの 料理の神髄@「MUNI KYOTO」高弟2人の饗宴

    2025.6.12

    アラン・デュカスの 料理の神髄@「MUNI KYOTO」高弟2人の饗宴

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 「PRIMO PASSO(プリモ パッソ)」は 5種のパスタに溺れる桃源郷である

    2025.6.12

    「PRIMO PASSO(プリモ パッソ)」は 5種のパスタに溺れる桃源郷である

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」で 世界トップの料理と江戸前鮨を味わう

    2025.6.12

    「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」で 世界トップの料理と江戸前鮨を味わう

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • アジア・ナンバー1の名店「傳」で、サービスと料理に埋没する

    2025.6.12

    アジア・ナンバー1の名店「傳」で、サービスと料理に埋没する

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 「KOBAYASHI」が繰り出す 最高峰の中国料理に陶然とする!

    2025.6.12

    「KOBAYASHI」が繰り出す 最高峰の中国料理に陶然とする!

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • ミシュラン2つ星、浅草「Hommage(オマージュ)」は千変万化の味の桃源郷だ

    2025.6.12

    ミシュラン2つ星、浅草「Hommage(オマージュ)」は千変万化の味の桃源郷だ

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • アジアNo.1の「ル・ドゥ」(バンコク)と No.2の「フロリレージュ」(東京)が、夢の競作…

    2025.6.12

    アジアNo.1の「ル・ドゥ」(バンコク)と No.2の「フロリレージュ」(東京)が、夢の競作…

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • アジアのベストレストラン50で急上昇の香港「WING」で、イノベーティブ中華を堪能してきた

    2025.6.12

    アジアのベストレストラン50で急上昇の香港「WING」で、イノベーティブ中華を堪能してきた

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 世界から熱い視線を注がれる福岡の「Goh」。 衝撃のコース料理を堪能してきた

    2025.6.12

    世界から熱い視線を注がれる福岡の「Goh」。 衝撃のコース料理を堪能してきた

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 京都でフレンチの巨匠ジャン-ジョルジュ クリエイティブ・フレンチの絶品を味わう

    2025.6.12

    京都でフレンチの巨匠ジャン-ジョルジュ クリエイティブ・フレンチの絶品を味わう

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 「ブルガリ ホテル 東京」で味わう世界的シェフ、ニコ・ロミートの限定ディナー

    2025.6.12

    「ブルガリ ホテル 東京」で味わう世界的シェフ、ニコ・ロミートの限定ディナー

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 「パレスホテル東京」×福井「ル・ジャルダン」 フレンチのコラボで出現する極上の美味

    2025.6.12

    「パレスホテル東京」×福井「ル・ジャルダン」 フレンチのコラボで出現する極上の美味

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle
  • 「アルマーニ / リストランテ」で開催された 4ハンズの饗宴に舌鼓をうつ

    2025.6.12

    「アルマーニ / リストランテ」で開催された 4ハンズの饗宴に舌鼓をうつ

    • City Guide
    • Dining
    • Experiences
    • Lifestyle

Premium X

Archives

関連記事

Stories

Premium X

グルメ最前線 トップレストランを…

2023.10.27

「アルマーニ / リストランテ」で開催された 4ハンズの饗宴に舌鼓をうつ

  • City Guide
  • Dining
  • Experiences
  • Lifestyle

Stories

Premium X

グルメ最前線 トップレストランを…

2023.11.25

「パレスホテル東京」×福井「ル・ジャルダン」 フレンチのコラボで出現する極上の美味

  • City Guide
  • Dining
  • Experiences
  • Lifestyle

Stories

Premium X

グルメ最前線 トップレストランを…

2024.12.20

「KOBAYASHI」が繰り出す 最高峰の中国料理に陶然とする!

  • City Guide
  • Dining
  • Experiences
  • Lifestyle

Stories

Premium X

グルメ最前線 トップレストランを…

2025.2.4

「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」で 世界トップの料理と江戸前鮨を味わう

  • City Guide
  • Dining
  • さらに見る
閉じる
0

カルチャー感度高めなビジネスホテル「BASE LAYER HOTEL」が名古屋・錦にオープン

2025.06.11
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
カルチャー感度高めなビジネスホテル「BASE LAYER HOTEL」が名古屋・錦にオープン
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.11
ホテル名は、アウトドアで使用される基礎機能ウェアに由来。ビジネスと街あそびの両立を可能にする“基礎的機能”を兼ね備えたホテル。
さらに見る
閉じる
0

ギャラリー:中川政七商店から夏限定「かんずりトマト素麺ソース」が登場!

2025.06.11
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ホーム > メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN
ギャラリー:中川政七商店から夏限定「かんずりトマト素麺ソース」が登場!
メンズライフスタイル(インテリア・旅行・レストラン)|GQ JAPAN | 2025.06.11
【写真の記事を読む】発酵辛味調味料「かんずり」とトマトの酸味が調和した、いつもの素麺をご馳走に変える夏にぴったりの新商品。
さらに見る
閉じる
少々お待ちください。
  • <
  • >
Go to top.