日本の伝統色「藤煤竹」とは……
藤色がかった赤みが強い灰紫色が藤煤竹。小袖雛形本の「源氏ひなかた」(貞享4年・1687)に記載があったとされる、江戸時代後期から行われた染色のひとつです。その名にある煤竹は、囲炉裏などの煙に燻されてできた「すす」を指し、藤煤竹だけでなく「洒落煤竹」など20種ほどの伝統食があるとされています。華やかな江戸時代、通好みの色として親しまれていました。
藤煤竹 = ふじすすたけ
藤煤竹は、江戸時代後期の染色技法指南書「手鑑模樣節用」新古染色考説考色譜の中にそのレシピがあるとされ、「藤すす竹。紅けし鼠の紅を梅にかへて染めたる色也」という記述があります。「藤煤竹」は、ふじすすたけと読みます。
R87G76B87 #574C57/藤煤竹(ふじすすたけ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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