万能時計の定番、ハミルトンのカーキ フィールド メカのファッション対応力の高さを、実際のコーディネートで証明する。
▲もっともミリタリーライクな雰囲気を残すブラックダイアルは、トレンドが続くストリートスタイルと好相性。ケースはサンドブラストで仕上げたマットな質感。手巻き、SSケース×ファブリックストラップ、38mm径。¥58,000
デニムジャケット¥33,000、コーデュロイパンツ価格未定〈ともにROTOL Tel.03-5787-8205〉、パーカ¥35,000〈WILLY CHAVARRIA/JETTON HOWROOM Tel.03-6804-1970〉、シャツ¥17,000〈TRADITIONAL WEATHERWEAR/TRADITIONAL WEATHERWEAR AOYAMA MEN'S Tel.03-6418-5712〉、その他スタイリスト私物
高品質なスイスメイドウォッチとして知られるハミルトンの源流は19世紀のペンシルバニア州ランカスターに誕生したアメリカンウォッチだ。ハミルトンは鉄道時計や軍用時計の作り手としても知られる機械式時計の名手であった。
ミリタリーウォッチのイメージが現在でも根強いハミルトンは、1939年に始まる第2次世界大戦のさなか、アメリカ軍からの要請を受けて民生品の生産を一旦取りやめて軍需に特化。「A11」として知られる秒針停止機構付きのセンターセコンドモデルもこの時期に生産されている。有名な“ハックウォッチ”だ。
▲ブラウンのカーフストラップとブルーのシャツの組み合わせはジャケパンスタイルと好相性。少し長めのカーフ製NATOストラップが着こなしのアクセント。プレーンなホワイトダイアルは使い勝手が良い。手巻き、SSケース×カーフストラップ、38mm径。¥63,000
ジャケット¥84,000〈BARENA/HELIOPOLE MEN’S GINZA Tel.03-3563-0455〉、シャツ¥31,000〈T'/NISHINOYA Tel.03-6434-0983〉、ネクタイ¥15,000〈AD&C/HELIOPLE MEN’S GINZA〉、靴¥52,000〈MARGARET HOWELL/ANGLOBAL Tel.03-5467-7864〉、メガネ¥34,000〈ARCH OPTICAL/Continuer Tel.03-3792-8978〉、その他スタイリスト私物
“機械式”が復権を果たした1990年代末〜2000年代初頭に、手頃な機械式モデルを探し回った経験があれば、セレクトショップでハミルトンの軍用時計に出会っているに違いない。店頭に置かれたのは“1950〜60年代のミリタリーモデル”で、米軍放出品というプライスバリューも手伝って、軍用ハミルトンをファーストメカニカルウォッチに選んだ人も多いだろう。
▲カーフストラップがカジュアルスタイルにエレガンス感をプラス。ショーツにはアースカラーのPVDケースにオリーブグリーンダイアルの組み合わせで、同系色コーディネイト。視認性も高い。手巻き、SS+PVDコーティングケース×カーフストラップ、38mm径。¥71,000
ジャケット¥62,000〈BARENA/HELIOPOLE MEN’S GINZA Tel.03-3563-0455〉、シャツ¥36,000〈INDIVISUALIZED SHIRT/MAIDEN COMPANY Tel.03-5410-9777〉、ショートパンツ¥22,000〈MARGARET HOWELL/ANGLOBAL Tel.03-5467-7864〉、メガネ¥34,000〈ARCH OPTICAL/Continuer Tel.03-3792-8978〉その他スタイリスト私物
現行コレクションの中核を成す「カーキ フィールド メカ」は、1940年代に生産された「A11(=ハックウォッチ)」のイメージをなぞった復刻版だ。ケースサイズこそ初代カーキの33mm径から38mm径に拡大された。それでも40mmを切る小ぶりなケース径だけに、悪目立ちすることはなくビジネススタイルも許容してくれる。
もともとが軍用時計を規範とするだけに、ミリタリーのトレンドが続くストリートスタイルとの相性は抜群。初代カーキが帰ってきたような気軽さも良い。さらにアースカラーのPVDコーティングや、ライトブラウンカーフのNATOストラップは、エレガントなカジュアルスタイルにも違和感なくハマる。
あの日の憧憬とデザイン性をそのままに、新たな外装へと進化した「カーキ フィールド メカ」は、気軽に使える“大人メカニカル”の代表選手だ。
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