Japanese-Style Beef Curry

彼女がウチに泊まりにきた翌日、お昼どうする?──激シンプルなビーフカレーの作りかた

予約困難店! 恵比寿のビストロ、「小泉料理店」のシェフに教わるカンタンかつ楽ちんレシピを紹介! 
彼女がウチに泊まりにきた翌日、お昼どうする?──激シンプルなビーフカレーの作りかた

はじめに
「料理合コン」人気だけでなく、男が通う料理教室も盛況だ。そこで、予約が取れない超人気レストランや知る人ぞ知るビストロ、マニアックなトラットリアなど飲み食い賢者・愚者が通いつめる料理店の味に注目! 気鋭のシェフにカンタンにマスターできる料理のレシピを教えてもらった!

手料理ランキングぶっちぎりトップのカレー

前回の記事に引き続き、恵比寿「小泉料理店」のオーナーシェフにレシピを訊く! こんかいのお題はカレー。家でつくるなら面倒なことは一切したくないという小泉料理店のオーナーシェフ、小泉洋さんのカレーは材料を1時間から1時間半煮込んでカレー粉を入れるだけというシンプルなレシピだ。コクとうまみ満載の本格派カレーの秘密は赤ワインと牛スジにあり! 作り方もカンタンだ!

【材料】

(4皿分)
牛スジ 200g
にんにく 2片
クミン 2g
カレー粉 70g
赤ワイン 300cc 水 300cc
※水、カレー粉は食材の火の通り方により足す
じゃがいも(つけあわせ) 中3個
ソース、サラダ油、バター、塩

【手順】
1) 鍋に牛スジを入れて強火にかける。肉から油が出てきたら包丁の腹でつぶしたにんにくを入れる。香りがついたらクミンを入れ、さらに炒める。
2) 肉におおかた火が入ったら赤ワインを入れ、フツフツしてきたタイミングで水を入れ、中火にして1〜1時間半ほど煮る(圧力鍋なら30分くらい)。
3) 肉がやわらかくなったら火を止めてカレー粉を入れ混ぜ、味を調整する。
4) あらかじめ火を通したじゃがいもを縦半分に切り、サラダ油を入れたフライパンで揚げ焼きにする。
5) カレーを盛り付け、中心にじゃがいもを置いてバターをのせ塩をふりかける。

鍋に牛スジを入れて強火で焼く。肉から一気に油が溶けるので余計な油を使わずに済む。多少焦げるくらいに火を入れ香ばしさを出すと良い。
肉から油が出たら包丁の腹で軽くつぶしたにんにくを入れる。香りがついたらクミンを入れて炒める。
牛スジにおおかた火が通ったところで赤ワインを入れ、フツフツし始めたら水を入れて中火にし、1時間から1時間半ほど煮込む。牛スジがやわらかくなる前に煮詰まって水分が少なくなったときは適宜水を足す。注意点はアクが出てもうまみになるので取らないこと。余計なことをしないのが小泉流のキモである。
牛スジがやわからくなったら一旦火を止めてカレー粉を入れ混ぜる。カレー粉が完全に溶けたらソース、カレー粉、水を足して味を整える。
つけあわせにするじゃがいもはよく洗い、電子レンジまたは蒸し器で蒸す。竹串がスッと入るほど火を通して、縦半分に切っておく。
フライパンにサラダ油を熱し、じゃがいもを切った側を下にして揚げ焼きにする。
ライスとカレーを盛り付け中心に揚げ焼きしたじゃがいもを置く。じゃがいもの上にはバターをのせ好みで塩をふりかける。
なぜこんなに少ない材料で簡単においしくなるのか──赤ワインと牛スジをじっくり煮込むことで、フランス料理の味の要であるフォンド・ボーにも似たうまみがでてくるからだ。使う赤ワインは酸味、渋み、果実味が豊かなものを選ぶと良い。クミンやガラムマサラなどのスパイスを使うと、よりカレーらしさが強調される。

小泉洋
1981年生まれ。料理人となったのは22歳の頃。都内のレストランで修業し、渡仏。ブルターニュ、ニース、ボルドー、パリを周り帰国。その後、角打ちビストロ、中国料理、日本料理、フランス料理店などで腕を振るい、2018年11月、「小泉料理店」を恵比寿にオープン。

小泉料理店
住: 東京都渋谷区恵比寿西1-10-12 坂元マンション1F
TEL: 03-6455-2588
営: 18:00〜24:00
休: 日
公式サイト: https://www.facebook.com/Ryori10k/