2018.12.25
【公開】200万円のおせち料理!! その中身、高価な理由、全部見せます!
「おせちってあまり好きじゃなんだよなぁ」というあなた。本当においしいおせち、食べてないのでは? まずは頂上を知り、そして判断するのがオトナというもの。早速、おせちの最高峰をご体験ください。
- CREDIT :
文/中島 由貴
え、ゼロが3つ!? 日本一高価なおせちの中身大公開
た、た、高すぎる……と金額だけに見れば驚かれるのも無理ありません。ですが、こだわりを知れば知るほど、ひょっとしてお買い得? と思えてくる……ってことはないんですが、10月に発売して早くて当月中、遅くても11月10日ごろには毎年売り切れてしまうというこのおせち。う~ん、気になります!
百年以上続く越後の老舗料亭による、唯一無二の至極おせち
おせち料理では、“めでたいことを重ねる”との願いを込めてお重に入れるのが一般的。上から順に、一の重、二の重、三の重、与の重(「四」が「死」を連想させ縁起が悪いとされているためこの呼び名に)、と4段重ねが正式です。「極み」、「極みスペシャル」ともに同じく与ノ重までありますが、他とは決定的な違いがありました。
なぜかって? それは、元旦当日の食卓を、まるで高級レストランや料亭のような雰囲気へと昇華するための粋な総演出となっているワケです。
一ノ重は“日本”三大珍味がメインの「会席料理膳」
徳川将軍家に献上したことから、江戸時代から続く日本三大珍味として名高い
「長崎奉行の持品のからすみ」
「尾張公の持品のこのわた」
「越前公の持品の越前雲丹(塩うに)」
を、“江戸時代に藩より献上していた品と変わらぬ調理法”であることと、“江戸時代藩御用達品”にこだわって会席料理に仕上げています。
さらに、“日本海の魚“、”尾頭付きで重箱に入るサイズ“、”冷めてもおいしい”の条件に合う「のどぐろ」を、利休焼き・若狭焼き・味噌漬けの三種類の味付けで。これは、ひとりに一膳ずつ振舞われるため、食べ飽きずに最後まで楽しめるようにとのきめ細やかな心配りから。
すべてのお料理は料理人である社長自らも企画に参加し、世界にある最上級食材で、それらをいかに美味しく調理できるかを手間と時間をかけてとことん試行錯誤したそう。
二ノ重は、「フレンチ膳」で召しませ世界三大珍味
まずはフォアグラから。仏産ガチョウ(オア)と、鴨(カナール)の2種類を使用し、濃厚な「フォアグラ オア」はテリーヌに、それに比べさっぱりとした「フォアグラ ド カナール」はスモークにと、素材の特徴を際立たせるアレンジで楽しめます。そこに、芳醇な黒トリュフをたっぷりと。そうすることで、2種のフォアグラと黒トリュフとの香りによる至福のハーモニーが完成するとのこと。
もちろん白トリュフもございます。繊細な味わいと強烈な芳香を放つイタリア産白トリュフは、1尾500gほどの活伊勢海老のグリルに惜しみなく。金箔と銀箔が添えられ、息をのむほど華やかです。
古き良き伝統を味わえる三ノ重の「和食重」
垂涎必至の与ノ重「肉料理重」
豪勢おせちと極上酒で過ごす至福のお正月
箸やグラス、重箱だって一級品ぞろい
では、どのようにこれらすべてが運ばれるのか? 段ボールに詰めて、なんていう無粋なことはいたしません。オーダーメイドで桐タンスを作る新潟の会社「イシモク」が「極」のためだけに作った、オリジナルの食卓家具にすべてが収納されて届きます。
届くと言っても、料理などの詳細や食べ方の説明も兼ねて、お店のスタッフにより直接デリバリーされるそう。ちなみに、ワインオープナーがなかったら、ワインオープナーのセットをプレゼントしてくれるという徹底したサービスぶりです。
200万おせちって、どんな人が買っているの!?
「餞心亭おゝ乃」がある燕三条エリアは、ノーベル賞の晩餐会で使用されカトラリーを作っているなど、世界一流の製品作りを誇るモノづくりの街。その地域の特性を生かすことと、非日常を演出するおせち料理を同時に叶えるため、この「極み」というおせちの新ジャンルが誕生したそう。
贅だけでなく、職人技と工夫を凝らしたまさにおせちの最上位アイテム。親しい人たちと自宅にいながら上質な味と雰囲気に酔いしれるお正月……死ぬまでに一度は味わってみたいものだけど、庶民には無理かなぁ。