OMEGA : James Bond Watches

歴代ボンド・ウォッチ、全部見せます! ── 新作はロンドンでお披露目

2017年7月6日、オメガの新作時計がお披露目された。場所はロンドン。全世界同時にローンチされたのは、そう、ジェームズ・ボンドモデルだ!
歴代ボンド・ウォッチ、全部見せます! ── 新作はロンドンでお披露目

Words: Hiroyuki Suzuki(Watch), Naomi Ono(Party)

2017年7月6日、オメガは最新の“ジェームズ・ボンドモデル”をロンドンで発表した。新しい「シーマスター ダイバー 300 “コマンダー” ウォッチ リミテッド エディション」には、ロイヤルネイビー(英国海軍)のシンボルカラーであるホワイト、ブルー、レッドが効果的に配され、これまでのボンド・ウォッチとは大きく印象を異にする斬新さを打ち出した。

41mm径のSSケースには、ブルーセラミックス製の逆回転防止ベゼルを装備。ダイビング時に最も重要となる15分までのミニッツスケールにはレッドラバーを象嵌している。ホワイトセラミックスを贅沢に使ったダイヤルは、ブルーで縁取りされたドットスケール(6時、9時、12時はバー)とブルーのスケルトンハンドを配置。先端にドットマーカーを加えたセンターセコンド針のみ赤くペイントされている。

このモデルはデイト表示を備えるが、“7”のみが赤く印字され、他の数字はブルー。付属するNATOストラップのカラーコーディネイトと合わせ、スペシャルモデルらしさを引き立てている。またシースルーバックから覗くローターは、弾丸をイメージしたサーキュラー装飾に、コマンダーの階級章を思わせる3本のストライプがあしらわれる。

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オメガシーマスター コレクションがボンド・ウォッチとしての歴史を刻み始めるのは、1995年の『007 ゴールデンアイ』から。第17作目となったゴールデンアイ製作当時は、イアン・フレミングの原作も底をつきかけ、5代目ボンドとなるピアース・ブロスナンには“新しいボンド像”が求められていた。2006年の『007 カジノロワイヤル』まで衣装デザイナーを務めたリンディ・ヘミングは、007が実在したならシーマスターを使用したはずとして、企画の早い段階からオメガの採用を主張したという。というのも、戦時中に納入された英軍ミルスペックの半数がオメガ製であり、1967年からは第2世代のシーマスター 300が納入されていたという事実があったからだ。

歴代のボンド・オメガを列挙すると、1995年から2002年までが「シーマスター プロダイバーズ 300(Ref.2541.80.00)。合計4作品に登場したこのモデルは最も印象深く、劇中では起爆装置になったり小型フックが取り付けられていたりと、ボンド・ウォッチらしい派手な活躍が見られた。それ以降も「シーマスター プラネット オーシャン」や「シーマスター 300」、「シーマスター アクアテラ」がスクリーンを彩ってきたが、2015年の『007 スペクター』では劇中使用の限定モデルが発売されて話題を呼んだ。

今回の限定モデルでは、海軍中佐の制服を着込んだジェームズ・ボンドが強く意識され、勲章や袖章を模したケースが付属するなど新しい試みが見られる一方、ベースモデルには“初代ボンド・オメガ”に近いモデルを選び、原点回帰を果たしている。いずれにせよ、発表即完売を繰り返してきたシリーズだけに、早めのチェックが必要だ。

新顔はMI6向かいのテイト・ブリテンでお披露目!

初夏には珍しい30度の真夏日のロンドンで、オメガの新作発表会が行われた。招待されたのは007の次回作関係者や各国のプレス。007と縁の深い、映画にも度々登場する建物が両岸に立ち並ぶテムズ川をチャーター船でクルーズしながら発表会場への移動となった。歴代ボンド作品のプロデューサーや、特撮などのエキスパートも乗船する。

レッドカーペットが敷かれたタラップでは、ウェルカムシャンペン(もちろんボンド愛飲のボランジェ)とカメラのフラッシュがゲストを待ち構える。さながらミニ・アカデミー受賞式のようだ。乗船時に新作時計のNATOストラップと同じデザインの海軍仕様のコマンダーピンが配られ、それを胸につけたら出航。ボンド愛飲のマティーニやシャンペンを片手に「新しいボンド役も発表されたりして」なんてジョークがデッキに飛び交う。

新作ボンド・ウォッチの発表会場は、MI6向かいのテイト・ブリテンが選ばれた。世界数十カ国から、映画関係者、ファッション誌、テレビなどあらゆるメディアが招待され、会場に展示された歴代ボンド・ウォッチや写真、映画に使用された小道具を鑑賞しながら、フォーマルな装いのゲストたちは007談義に花を咲かせていた。

今回お披露目されたSSケースのモデルとは別に、7本限定で作られる18Kイエローゴールドケース仕様と、世界で唯一の18Kホワイトゴールドケース仕様も存在するとのこと。これらのスペシャルなボンド・ウォッチは年末にオメガ社がチャリティーオークションに出品するとの発表もあった。

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