日本の伝統色「白緑」とは……
色名の白は淡いという意味で、白味を帯びた淡い緑色が白緑です。原料は鉱物の孔雀石(マラカイト)を砕いた岩緑青。この粉末を水と一緒に研って作った岩絵具の色に当たり、英名はオパールグリーン(opal green)と呼ばれています。奈良県の東大寺正倉院宝庫に保管されてきた文書「正倉院文書」によると、白緑は奈良時代から仏像や仏画の彩色に用いられていたそうです。
白緑 = びゃくろく
中国・清代の彩色版画絵手本「芥子園画伝」には、「頭緑、二緑、三緑」とあり、頭緑が白緑であるとされています。「白緑」はびゃくろくと読みます。
R168G216B185 #A8D8B9/白緑(びゃくろく)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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