NEWS: Next XJ to Become All Electric

ジャガーを代表するサルーンも電動化へ──次期XJシリーズはフルバッテリーEV!

電動化を推し進めているイギリスのジャガーが、驚きのニュースを発表した。なんと、次期型「XJシリーズ」はフルバッテリーEVモデルになるという。 文・稲垣邦康(GQ)
ジャガーを代表するサルーンも電動化へ──次期XJシリーズはフルバッテリーEV!
初代XJシリーズは1968年に登場した。Nick Dimbleby
現行XJはラインオフ

2019年7月9日、ジャガーランドローバーは、「XJシリーズ」をフルバッテリーEV化すると発表した。

XJシリーズは次期型が通算9代目になる。開発には、すでに販売されているSUVタイプのEV「I-PACE」を手がけた開発者たちが携わるという。

内燃機関を搭載する現行XJシリーズは生産が終わる。

つくるのは、イギリス中西部のバーミンガム郊外、キャッスル・ブロムウィッチ工場だ。次期型XJシリーズは、同工場がはじめてつくるEVになるという。

また、おなじくバーミンガム郊外のハムズホールにはバッテリー・アッセンブリー・センターを開設する予定だ(2020年稼働)。15万ユニット/年の生産能力だという。

近代的な設備を有するキャッスル・ブロムウィッチ工場。イギリス中西部のバーミンガム郊外にある。

ジャガーランドローバーの最高経営責任者(CEO)、ラルフ・スペッツ博士はバッテリー・プラントを英国内につくることについて、「車両製造工場に近いイギリス内でバッテリーを生産すれば、海外からの輸送コストやリスクを回避できるす」と話す。ちなみに、これによって、数千人規模の雇用を創出するとのこと。

現行モデルは通算8代目だ。
かつてはクーペ・モデルもあった。Nick Dimbleby

今後は、次期型XJシリーズの開発とともに、より小型で高密度、そして廉価な次世代バッテリー技術も政府とともに研究しいくという。

気になる次期型XJシリーズの詳しい登場時期などは不明である。なお、内燃機関を搭載する現行XJシリーズは生産が終了する。

次期型XJシリーズには、SUVタイプのフルバッテリーEV「I-PACE」の技術が活かされる。