2019年6月13日、全日本空輸は、新しい貨物専用機(フレイター)であるボーイング777F型機を、東京国際空港(東京都・羽田)でお披露目した。
現在、ANAは767ベースの貨物機、767F型機を12機運航しているが、これらにくわえ、777F型機を2機、導入する。
777F型機は767F型機に対し、搭載重量は約2倍、荷物室の高さは約1.2倍を誇る。これにより、767F型機では搭載出来なかった貨物(とくに重量の多い荷物)を輸送出来るという。
さらに、航続可能距離も767F型機に対し約1.5倍伸びた(6056km→9070km)。また、燃費効率も大幅に改善され、旧世代の747-200F型機などと比べると50%以上も向上したという。
新型777Fの導入により、輸送可能な商材は増える。これまでの767Fでは難しかった完成車や航空機エンジン、半導体製造装置など大型商材の輸送を積極的に進めるという。
ANA Cargoの杉口広取締役は「大型貨物機導入で、これまで搭載出来なかった商品を積極的に取り扱っていきたい」と、意気込みを述べた。なお、路線網はさらに拡充するという。新たにオーストラリアのパースなどへ就航する予定とのこと。
新型777Fの就航は、2019年7月2日からを予定する。初便の行き先は上海だ。なお、2019年10月にはシカゴへの就航も予定しているとのこと。今後、羽田・成田両首都圏空港の発着枠増にともない、貨物便の路線網も拡充していくそうだ。