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2018.12.11

進化する「星のやバリ」の今。そして来夏、台湾に誕生する「星のやグーグァン」とは?

開業から2年、熱帯雨林の奥深くでさらに進化した姿を見せる「星のやバリ」の今と、来年初夏に開業予定の「星のや」海外第2号、「星のやグーグァン」(台湾)の最新情報をお届けします。

CREDIT :

文/小野アムスデン道子

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「星のやバリ」の熱帯雨林に浮かぶ「カフェ・ガゼボ」は、大自然の中の特等席。
憧れの宿として「いつかは“星のや”」なる形容句も登場する星野リゾートの最上級ブランド「星のや」。その海外初施設として2017年1月に開業したのが「星のやバリ」です。さらに2019年初夏には台湾にも「星のやグーグァン」がオープン予定。海外でも発揮する「星のや」らしいユニークさはどこから生まれるのか、その秘密を探って来ました。

熱帯雨林の奥深くでも変わらず経験できる「星のや」らしさとは?

まずは、インドネシアのバリ、ウブドにある「星のやバリ」。成田からデンパサールまで、ガルーダ・インドネシア航空の直行便で約7時間40分。空港から「星のやバリ」まで車で約1時間半の道のりです。
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各ヴィラのプライベートプールでもある運河プール。まさに水に囲まれた集落。
バリの神話にも登場する聖なる川であるプクリサン川とその流域で世界遺産のスバック(水利組織)という2つの水源に囲まれ、ヴィラを運河プールが繋ぐ「聖なる川に向う運河の集落」がそのコンセプト。

国内の「星のや」のコンセプトにもこの“集落”という言葉がよく使われています。ここ「星のやバリ」では、周りの自然と溶け込むような施設内に、ジャングルに浮かぶようで圧倒的な非日常感を醸すカフェ・ガゼボなどがあるのです。こんな熱帯雨林の奥深くに、“集落として”自然と共存しながら「星のや」らしい空間を作り上げるのがまずたいへんで完成まで数年を要しています。
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全面の窓の向こうは熱帯雨林が一望の「ヴィラ・ジャラク」。寝室の壁面を一面にカービングが飾る。
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「ヴィラ・ジャラク」には、運河プールの横にテラスがある。ここでふたりきりの食事も。
バリ伝統の建築様式の3タイプあるヴィラは、いずれも見事なカービング(彫刻)が室内を飾る非日常な空間ですが、カップルに最もおすすめは、熱帯雨林の渓谷に面して、上る朝日が寝室から望める「ヴィラ・ジャラク」。テラスではプライベートに食事を楽しむこともできます。
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ヤングココナッツの葉に花を載せてクッキーを飾るチャナンとバナナの皮で花を巻くクワンゲン、共に美しい供物。
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バリでは毎日、新鮮な花でお供え物を作ってお祈りにしに行くのが習慣。

現地スタッフの声に耳を傾けながら土地の魅力を伝えていく

「星のや」の特徴は、その土地の“魅力”の提供にあります。トップダウンで決めたサービスを実行するのはなく、現地のスタッフ自身がプロジェクトチームを作ってアイデアを出し合います。土地の魅力をゲストに伝えるべく開発したアクティビティやサービスは、手作り感もあり、自然とおもてなしに通じるものがあります。

日替わりで朝から夜まで、さまざまなバリの文化を無料体験できる「集落での催し」は、そんな「星のやバリ」の魅力のひとつ。朝には「バリニーズの手仕事体験」として、バリニーズのスタッフが子供の頃から作っていた神様へのお供え物をゲストも一緒に作ります。その後、サロン(腰布)を巻いて敷地内の寺院にお供えしながら幸せ祈願。ゲストも集落に住む住民だという感じなのです。
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さまざまなスパイスを小さな臼で挽いて作る香り高いスパイスティー。
昼には、ジンジャーやターメリック、タマリンドなどのスパイスを使ったインドネシアに伝わるスパイスティーや健康ドリンク「ジャムウ」作って、「カフェ・ガゼボ」で楽しむこともできます。
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朝から森に抱かれたような空間でガゼボブレックファースト。
朝・昼・夜と表情を変えるジャングルビューを楽しめるカフェ・ガゼボは「星のやバリ」の特等席。ただ、休憩だけでなく、特別な場所にしようということで、2018年から始まったのが、ピクニックスタイルのガゼボブレックファーストの提供です( 25万Rp 、税・サ各10%別)。緑濃い森林の爽やかな空気に囲まれて、鳥のさえずりを聞きながら過ごすふたりだけのスペースは最高です。
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バリ舞踊レッスン。しなやかにそった指先、バリ舞踊の美しい所作を学び、最後はメイクと着付けでバリダンサーになりきり。
神秘的なバリ・ヒンズーの文化をいかにゲストに体験してもらうか。2年近い歳月をかけて、2018年11月1日から満を持してスタートしたのが「バリ舞踊美人滞在」です。

クラウンをかぶり華やかな衣装をまとって、指先までしなやかに踊るバリ舞踊は、女性の憧れ。朝から夜までバリ舞踊体験・ヘルシーな食事・全身のスパトリートメントを組み合わせた1日ウェルネスプログラムは、一生に一度の彼女のワガママ体験を叶える最高のプレゼント。バリ舞踊姿をカメラに収めて、一緒にウブド市内で開催されるバリ舞踊を見に行けば、一生の思い出になること請け合いです。(「バリ舞踊美人滞在」は650万Rp、税・サ各10%別)
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バリ舞踊鑑賞。ウブドに来たら、一度は観たい。ガムランの響きに合わせた美しいバリ舞踊。

星のやバリ https://hoshinoya.com/bali/

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台湾に誕生する新しい「星のや」は「温泉渓谷の楼閣」

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星のやグーグァンイメージ。山々が連なる中に新たにできる温泉リゾートは、海外ならではのスケール感。
また、バリに続く海外第2号の「星のや」は、2019年初夏にオープン予定の台湾の台中郊外にある「星のやグーグァン」。これまた台北松山空港より台北駅で乗り換えて約60分の高速鉄道台中駅からクルマでさらに約90分というかなりレアな場所。

しかし、そこには標高3800mを超える雪山(せつざん)など山々の静かな森林に囲まれた豊富な湯量を誇る谷關(グーグァン)温泉があります。この隔世のような場所に非日常な魅力を創り出すのが「星のや」らしいところ。「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトにして全50室の台湾初のラグジュアリー温泉リゾートをオープンさせます。

「星のやグーグァン」が建つのは、谷關の町一帯と、中央山岳地帯の連なりを見渡せる台地。この台地は、台湾中部を流れる河川である大甲渓の蛇行によってできたもの。そうした自然の成り立ちも踏まえて、森の中の散策路を彷彿させる「ウォーターガーデン」や花で彩られた水路をはじめ、大浴場・プール・スパ・ダイニング・ライブラリーと、敷地内のどこにいても、さまざまな水音が聞こえ、常に水を感じられる作りになるそう。

いつも自然に溶け込み、共鳴するような「星のや」ですが、どんな建築やランドスケープを見せてくれるのか楽しみです。

今回は海外でかつ温泉。大浴場では大自然に抱かれて思う存分温泉を楽しめるほか、客室にもメゾネットの独立したフロアに源泉かけ流しの半露天風呂を設置。ゆったりと自然の中で「星のやバリ」のカフェ・ガゼボのように温泉をプライベートに独占することもできます。

台湾の山あいの温泉渓谷に新たに星野リゾートが仕掛ける温泉は、日本の温泉とはひと味違うスケール感で登場するようですね。

星のやグーグァン https://hoshinoya.com/guguan/
(予約受付2019年3月開始予定)

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