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2018.10.26

大人の名品スポーツウォッチ5選。ラルフ・ローレンなど、クルマ通な名作はコレ!

腕時計と自動車は、実はとても親密だ。クルマに乗っていない時でさえも、あなた自身の腕元で名車を感じられるモデルを紹介する。

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文/渋谷康人

クルマ好きなら知って損ナシな名モデルを厳選!

クルマと時計はいつでもレースを通じて親密な関係にあった。世界最初の本格的なレースは1894年7月22日、フランスの新聞社が主催した全長127kmの「パリ〜ルーアン・トライアル」。優勝タイムは6時間48分。このとき時計による計時も始まったわけで、クルマと時計の「親密な関係」はここから正式に始まったのだ。

当初のレースは公道レースだったから、出走するクルマのダッシュボードには必ず時計がセットされた。そんなレースとは無縁のドライバーにとっても腕時計、中でもクロノグラフは「より早く走りたい」という気持ちを盛り上げてくれる最高のアクセサリーだろう。それはクルマがすべて電気自動車になっても、パーソナルなモビリティツールである限り、永遠に変わらないだろう。ここでご紹介するのは、クルマと親密どころか「切っても切れない」絆で結ばれた腕時計たち。

どれもクルマ好きにはたまらない、できることならクルマと一緒に手に入れたい特別な1本だ。

● ウブロ 「テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ」 

マラネロのエンジニアがデザインしたフェラーリ・クロノグラフ

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「テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ サファイア ホワイトゴールド」手巻き、18Kホワイトゴールド&サファイアクリスタルケース(45mm)、ラバーストラップ、3気圧防水、1894万円(世界限定70本)/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ
クルマ好きなら誰もが憧れるフェラーリは2017年、誕生70周年を迎えた。そして、かねてからフェラーリとのコラボモデルを展開してきたウブロが、フェラーリのデザインを担当するフェラーリ・デザイン・センターとの深いコラボレーションで生み出したのがこの「テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ」だ。

2017年のバーゼルワールドでは、デザイン部門を率いるフェラーリのデザイン部門副社長フラヴィオ・マンツォーニ自身がウブロのブースでプレゼンテーションを展開、世界中から集まったジャーナリストを沸かせた。
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時計界の「設計の常識」に一切とらわれず、スポーツカーと同じプロセスでデザインされたこの腕時計はすべてが画期的だ。ムーブメントを取り巻くケースはフェラーリのマシン同様に、最小限の重量で最大限の剛性を追求したスペースフレーム構造。

文字盤をはじめ、パーツの配置も独創的。ワンプッシュクロノグラフのボタンもドライブ中の操作を前提に設計され、極上のフィーリングに仕上げられている。フェラーリのオーナーはもちろんのこと、時計コレクターにとってもこれはなんとも心惹かれる、スポーツウォッチの歴史に確実にその名を刻む名作だ。
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● ショパール 「ミッレ ミリア 2018 レース エディション」 

「世界で最も美しいレース」を記念するクロノグラフ

自動巻き。径42mm。SSケース。レザーストラップ。COSC公認クロノメーター。シースルーバック。64万5000円(税抜)/ショパール(ショパール ジャパン プレス)
「ミッレ ミリア 2018 レース エディション」自動巻き、SSケース(42mm)、レザー×ラバーストラップ、64万5000円/ショパール(ショパール ジャパン プレス)
「ミッレ ミリア」は、1927年から1957 年にかけて開催されていた、イタリアのブレシアからローマを経て再びブレシアに戻る約1000マイル(約1600キロ。イタリア語でミッレ ミリア)の道を純レースカーが疾走する伝説的なレース。

風光明媚なイタリア全土を舞台にすることから「世界で最も美しいレース」と讃えられ、第2次世界大戦前も、そして終戦から2年後に再開されてからも絶大な人気を誇った。

だが出走するクルマの劇的な性能向上、レースの高速化で危険性が高まり、1957年に観客を巻き込む大事故が起きたのを最後に中止。1977年にようやくクラシックカー、ヴィンテージカーによるタイムトライアル方式の公道イベントとして復活。クラシックカーのエンスージアストにとっては、一度は参加したい夢のイベントだ。

そして1988年から現在まで一貫してこのミッレ ミリアのオフィシャルパートナー&タイムキーパーを務めているのがショパールだ。現共同社長のカール-フレドリッヒ・ショイフレ氏も、その父で現会長のカール・ショイフレ氏も熱烈なカーエンスージアスト、クラシックカーのコレクター。現共同社長のショイフレ氏は毎年、自らのドライブでこのイベントに参加している。
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そしてショパールは毎年、このイベントの名を冠した「ミッレ ミリア」コレクションの限定モデルを発表している。

この「ミッレ ミリア 2018 レース エディション」は、今年の限定モデル。そしてレースの参加者にも記念として贈られるもの。文字盤には1927年から1940年の往年のレーシングカーのダッシュボードを彷彿させるブショネ(研磨による円形の装飾模様)が施されている。また、シースルーのケースバックにはパートナーシップ30周年を記念したスペシャルロゴが転写され、スポーティなパンチング加工が施されたレザー×ラバーストラップを採用。

クラシックカーのオーナーはもちろん、その雰囲気を好む人にはぜひお勧めしたいドライバーズクロノグラフだ。
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● タグ・ホイヤー 「モナコ キャリバー11」 

スティーブ・マックイーンと共にル・マンを駆け抜けた腕時計

自動巻き。径39×39㎜。SSケース。カーフストラップ。100m防水。63万円(税抜)/タグ・ホイヤー(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)⚫03-5635-7054  https://www.tagheuer.com/ja-jp/node/573
「モナコ キャリバー11」自動巻き、SSケース(39×39㎜)、カーフストラップ、10気圧防水、63万円/タグ・ホイヤー(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)
数あるレース映画の中でも極めつけの傑作と言われるのが、名優にしてレーシングドライバーでもあったスティーブ・マックイーンが世界で最も有名なスポーツカー耐久レース「ル・マン24時間」でライバルと死闘を繰り広げるトップレーサーを演じた1971年公開の『栄光のル・マン』。

この映画は、1970年の実際のレースの映像と映画用に撮影された映像を巧みに織り交ぜ、ドキュメンタリータッチでリアルにこのレースの過酷さ、ドライバーたちの孤独な闘いをリアルに描いた。

その中でマックイーンが演じた、ガルフ石油のスポンサーカラー、ガルフ・ポルシェチームのポルシェ904をドライブするアメリカ人トップレーサー、ディレイニーが着用していたのが1969年に発売された、世界初の自動巻きクロノグラフにして角型の防水ウォッチ、初代「タグ・ホイヤー モナコ」。マックイーンは映画の中ばかりでなく日常でもこのウォッチを愛用したという。
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「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」はそのデザインとスタイルを現代に甦らせたもの。世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「クロノマチック」、タグ・ホイヤーの社内呼称では「キャリバー11」を搭載した「ケースの左側にリュウズ、右側にクロノグラフのスタート&ストップ、リセットボタン」というスタイルまで完璧に再現している。これはモータースポーツファン、そしてスティーブ・マックイーンのファンならぜひ手に入れたい1本だ。

映画『栄光のル・マン』でのスティーブ・マックイーン。実際に彼はこの映画でドライブした「ポルシェ917」や、ル・マンで活躍した「フォードGT40」などエキゾチックなスポーツカーやオートバイを多数所有していた。
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● ラルフ ローレン 「オートモーティブ・クロノメーター 39 mm」 

名車ブガッティへのオマージュを込めたスポーティなクラシックウォッチ

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「オートモーティブ・クロノメーター 39 mm」自動巻き、SSケース(38.7mm)アリゲーターストラップ、10気圧防水、50万5000円/ラルフ ローレン
ファッション界でも熱烈なクラシックカー、ヴィンテージカーのコレクターとしても知られるラルフ・ローレン氏。そのコレクションの中で氏が最も愛するモデルが、フランスの天才エットーレ・ブガッティが創立したブガッティの1938年型「ブガッティ タイプ57SCアトランティッククーペ」。

タイプ57の中でも“第2次世界大戦前に製造された最も美しいクルマ”と誰もが認める、最終的にたった3台しか作られなかったレアモデルだ。この2ドアクーペをデザインのインスピレーションにした腕時計が「オートモーティブ コレクション」。
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このコレクションのデザイン上のアクセントが、ウッド製のダッシュボードからインスパイアされた文字盤やベゼルを飾る、美しい木目の楡(にれ)の木のパーツ。コレクションにはスケルトンのトゥールビヨンやクロノグラフもラインナップされるが、これは最もスタンダードでシンプルな3針の自動巻きモデル。スタンダードといってもC.O.S.C.認定クロノメーターの高精度。ベゼルとベゼルを飾る4本のビスもクラシックカーを彷彿させる味わい深い1本だ。
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● ロジェ・デュブイ 「エクスカリバー スパイダー ピレリ オートマティック スケルトン」 

F1のレースタイヤ製ストラップを装備するアヴァンギャルド・スケルトン

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「エクスカリバー スパイダー ピレリ オートマティック スケルトン」自動巻き、ブラックDLC加工TIケース(45mm)、ピレリF1レースタイヤ(使用済)素材ラバーストラップ、810万円(世界88本限定)/ロジェ・デュブイ
企業秘密の壁に守られてほとんど語られることはないが、F1マシンは素材も設計もクルマの中でも最もアヴァンギャルド、革新的なクルマだ。参加コストを抑えるために近年は、使えるエンジンの台数が制限され素材や構造に関する規制も一部で行われている。だがフォーミュラーカーとはフォーミュラ、つまりレギュレーションで規定されたこと以外はどんなこともOKというマシン。

市販車とは違い、研究室で開発されたばかりの、高価過ぎてロケットなど宇宙でしか使われることのない最先端素材が惜しみなく使われている。レースタイヤは現在コントロールタイヤ制、つまりイタリア・ピレリの一社供給だが、毎レースごとに性能が向上するマシンの性能に応える性能が要求され常に進化している。
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そして時計の世界で最もアヴァンギャルドなブランドといえば「ロジェ・デュブイ」。このモデルは同社とアヴァンギャルドなF1のタイヤメーカー・ピレリとのコラボレーションから誕生した限定のスケルトンモデル。もはやこれ以上はないほどの、スケルトンによるメカニズムの可視化を追求したこの腕時計の中には、意外にもジュネーブの伝統的な時計作りの手法に基づいた職人技が込められている。

このアヴァンギャルドなタイムピースと、アヴァンギャルドなF1タイヤ、しかも実際にレースで使用されたものを素材にしたラバーストラップの組み合わせは、F1やレースカー好き、時代の最先端を走るセレブリティにどんなモデルよりも似合う。
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

ショパール(ショパール ジャパン プレス) 03-5524-8922
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 03-5635-7054
ロジェ・デュブイ 03-4461-8040
ラルフ ローレン 0120-3274-20
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ 03-5635-7055

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